JP2513377B2 - ウオ―タジェット切断装置 - Google Patents

ウオ―タジェット切断装置

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JP2513377B2
JP2513377B2 JP19933391A JP19933391A JP2513377B2 JP 2513377 B2 JP2513377 B2 JP 2513377B2 JP 19933391 A JP19933391 A JP 19933391A JP 19933391 A JP19933391 A JP 19933391A JP 2513377 B2 JP2513377 B2 JP 2513377B2
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勝重 田代
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超高圧水にアブレッシ
ブを混入してワークを切断するようにしたウオータジェ
ット切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ウオータジェットでワークを切
断する場合には、該ワークの材料無駄を出来るだけ少な
くするために、ピアシング加工(小径加工)を行った後
に所定形状に切断するようにしているが、特に、斯かる
ピアシング加工時には、前記ワークに噴出された超高圧
水やアブレッシブが跳ね返って、該ワークの外表面に飛
散するのである。
【0003】以上のような問題を解決することを目的と
して、従来、特開昭62−80000号公報に示されて
いるように、噴出ノズルの外周部に、該ノズルを取り囲
むようにカップ状のカバー体を一体状に取付け、このカ
バー体の先端面を前記ワークの表面に接触又は近接させ
てワークの切断時、特にピアシング加工を行う場合、前
記噴出ノズルから噴出された超高圧水やアブレッシブが
跳ね返って前記ワークの外表面に飛散するのを防止する
ようにしたものである。ところが、以上のカバー体は、
前記噴出ノズルと共にワークに対し移動されるものであ
るため、前記カバー体の移動により前記ワークの表面を
損傷することがあり、また、前記噴出ノズルから噴出さ
れる超高圧水やアブレッシブから成るウオータジェット
噴出流は、通常50〜70℃程度に加温されているた
め、薄板状のワークを切断するような場合に、熱による
歪みでワークに反りが発生して、該ワークに前記カバー
体が押し付けられたり、前記ワークと噴出ノズルとの距
離が変化して加工誤差が生じたりする問題があった。
【0004】そこで、以前に、図3で示したように、噴
出ノズル100に設ける噴出管101の外周囲に、該噴
出管101から噴出されるウオータジェット噴出流の周
りにカーテン状の水環状流を放出する散水口102を形
成して、ワークWの切断作業時に、該散水口102から
放出される水環状流で前記ワークWの冷却と洗浄とを行
うことにより、このワークWの表面を損傷したり、ま
た、該ワークWの反りを招いたりすることなく、正確か
つ確実に切断作業を行うことができながら、前記噴出管
101から前記ワークWに噴出されたウオータジェット
噴出流が跳ね返って飛散したりするのを防止できるよう
にしたウオータジェット切断装置を提案した(特願平3
−143594号)。尚、同図中、103は前記噴出管
101の外周囲に取付けたウオータジェット噴出流の飛
散防止板である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】所が、以上のように、
前記噴出ノズル100における噴出管101の外周囲に
散水口102を形成して、該散水口102から前記ウオ
ータジェット噴出流の周りに水環状流を放出させるとき
には、前述したように正確かつ確実にワークWの切断作
業を行うことができながら、前記ウオータジェット噴出
流が跳ね返って前記ワークWの表面に飛散したりするの
を防止できるという利点はあるものの、前記散水口10
2への水供給源を確保する必要があり、この散水口10
2への水供給源を別途配設するときには、ランニングコ
ストが高くなって不経済となったのである。
【0006】本発明は以上のような点に鑑みてなしたも
ので、その目的は、正確かつ確実にワークの切断作業を
行うことができ、しかもウオータジェット噴出流が跳ね
返って前記ワークの表面に飛散したりするのを防止でき
ながら、ランニングコストを低廉として経済性に優れた
ウオータジェット切断装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、油圧回路5からの作動油で動作し、高
圧水供給管26に超高圧水を吐出する高圧水供給用アク
チュエータ4と、冷却水供給管61及びクーラー排水管
62をもち、前記油圧回路5の作動油を冷却するオイル
クーラー6と、前記高圧水供給管26に接続される噴出
ノズル1、及び、該ノズル1から噴出するウオータジェ
ット噴出流を受け取るキャッチャータンク7とを備えた
ウオータジェット切断装置において、前記オイルクーラ
ー6のクーラー排水管62から作動油を冷却した冷却水
が排出されていることに着目し、この排水を有効に利用
できるようにしたもので、前記噴出ノズル1に、該ノズ
ル1を取り囲み、ウオータジェット噴出流の周りに水環
状流を放出する散水口17を備えると共に、水タンク8
1と、前記散水口17に接続する給水管82とをもった
給水装置8を設ける一方、前記水タンク81に、前記オ
イルクーラー6におけるクーラー排水管62と水道水補
給管64とを設け、前記クーラー排水管62から前記タ
ンク81への水供給を水道水補給管64からの水供給に
優先させる優先手段を設けたのである。
【0008】前記キャッチャータンク7には、該タンク
7の底部に洗浄水を放出する洗浄ノズル71を備え、ま
た、前記給水装置8には、前記洗浄ノズル71に接続す
る洗浄用給水管89を備えることが好ましい。
【0009】更に、前記水道水補給管64には、メンテ
ナンス用ウオータガン67を接続することが好ましい。
【0010】
【作用】以上のウオータジェット切断装置では、前記噴
出ノズル1からワークに噴出されるウオータジェット噴
出流の周りに、前記散水口17から水環状流が放出され
て、この水環状流により特にピアシング加工時における
前記ウオータジェット噴出流のワーク表面への跳ね返り
が防止され、また、前記散水口17からの水環状流で前
記ワークが冷却,洗浄されて、このワークの熱による歪
みなどを招くことなく、正確かつ確実な切断作業が行わ
れる。
【0011】しかも、前記散水口17から放出する水環
状流の水供給源となる前記水タンク81には前記オイル
クーラー6のクーラー排水管62と水道水補給管64と
を接続して、このクーラー排水管62からの水供給が優
先手段を介して前記水道水補給管64からの水供給に優
先して行われるのであるから、つまり、前記散水口17
への水供給は、主に前記オイルクーラー6の排水が利用
され、前記水道水補給管64からの水道水は補助的に使
用されるようにしたのであるから、前記オイルクーラー
6の排水を有効に利用でき、従って、ランニングコスト
が低廉となって経済性に優れたものとなるし、また、前
記散水口17に水供給を行うにあたって、前記オイルク
ーラー6からの排水と前記水道水補給管64からの水道
水とを併用することにより、前記オイルクーラー6が間
歇運転されるにも拘らず、前記散水口17からの水環状
流の放出を保障することができる。
【0012】また、前記キャッチャータンク7に、該タ
ンク7の底部に洗浄水を放出する洗浄ノズル71を設
け、かつ、前記給水装置8に前記洗浄ノズル71に接続
する洗浄用給水管89を設けるときには、前記キャッチ
ャータンク7の洗浄が行えると共に、この洗浄も前記オ
イルクーラー6の排水を利用できるから経済性を向上で
きるのである。
【0013】更に、前記水道水補給管64にメンテナン
ス用ウオータガン67を接続するときには、補給する水
道水補給管64を利用して配管構成を簡単としながら、
前記給水装置8の運転如何に拘らず、前記水道水補給管
64の水道水を前記ウオータガン67から直接放出し
て、前記ワークを洗浄するなどのメンテナンス作業が行
える。
【0014】
【実施例】図1に示したウオータジェット切断装置は、
X,Y,Z軸に沿って三次元方向に自動制御され、か
つ、超高圧水にアブレッシブを混入したウオータジェッ
ト噴出流をワークWに噴出して切断する噴出ノズル1
と、超高圧水を形成して前記ノズル1に供給するインテ
ンシファイアユニット2とを備えている。
【0015】前記インテンシファイアユニット2は、モ
ータを備えた水供給ポンプ3から供給される水を増圧
し、前記噴出ノズル1側に超高圧水として供給する高圧
水供給用アクチュエータ4と、該アクチュエータ4を制
御する油圧回路5と、この油圧回路5の作動油を冷却す
るオイルクーラー6とから構成している。
【0016】また、前記高圧水供給用アクチュエータ4
は、シリンダCと、該シリンダC内で往復動されるピス
トンPとを備えており、また、このピストンPは、径大
な第1ピストンP1と、該ピストンP1の左右両側に一
体状に突設される径小の第2及び第3ピストンP2,P
3とから構成され、前記第1ピストンP1で前記シリン
ダCの中央両側を2つの第1及び第2シリンダ室C1,
C2に左右画成して、これら各シリンダ室C1,C2内
に前記油圧回路5から作動油を給排することにより、前
記第1ピストンP1を介して第2,第3ピストンP2,
P3を往復動させるようになすと共に、前記シリンダC
の長さ方向左右両側で前記第2,第3ピストンP2,P
3の先端側に、前記水供給ポンプ3からの供給水を増圧
する第3及び第4シリンダ室C3,C4を形成してい
る。
【0017】そして、前記アクチュエータ4の第3シリ
ンダ室C3に、チェック弁20を介装したライン21を
介して前記水供給ポンプ3を接続し、このポンプ3の吸
入側にストレーナ22を設けると共に、前記ライン21
からタンク23側に分岐したライン24にリリーフ弁2
5を設けている。また、前記ライン21に前記噴出ノズ
ル1側に至る高圧水供給管26を分岐点Aを介して接続
し、この供給管26の上流側から順次チェック弁27と
アキュムレータ28とを接続する。このアキュムレータ
28は、前記アクチュエータ4で増圧された高圧水を蓄
積し、該アクチュエータ4のピストン運動に伴い発生す
る脈流を整流して前記噴出ノズル1側に供給するもので
ある。
【0018】更に、前記アクチュエータ4の第4シリン
ダ室C4には、チェック弁29を介装したライン30を
介して前記ライン21の分岐点Bに接続すると共に、前
記ライン30の分岐点Cには、チェック弁31を備えた
ライン32を介して前記高圧水供給管26の分岐点Dに
接続させる。
【0019】また、前記油圧回路5は、前記アクチュエ
ータ4の第1,第2シリンダ室C1,C2と給油ポンプ
51及びタンク52とを接続する接続ライン53,54
上に介装される2位置切換弁55を備え、この切換弁5
5の切換操作で前記給油ポンプ51からの作動油を前記
第1,第2シリンダ室C1,C2の何れかに給排するこ
とにより、前記ピストンPの往復動を行うようにしてい
る。
【0020】更に、前記タンク52に至る接続ライン5
4上には、水道管に接続される冷却水供給管61とクー
ラー排水管62とを備えた前記オイルクーラー6を介装
させて、前記供給管61からの冷却水をオイルクーラー
6内を経て前記排水管62へと排出することにより、前
記接続ライン54を通過する作動油を冷却させ、前記油
圧回路5を循環する作動油の油温を所定温度(40〜5
0℃)以下に調節するようにしている。また、前記冷却
水供給管61には油温センサーに応答して動作する切換
弁63を介装させて、該切換弁63を間歇的に切換操作
することにより前記オイルクーラー6に水道水を供給し
て、前記油圧回路5の作動油を冷却するようにしてい
る。尚、前記油圧回路5に設けた各接続ライン53,5
4の前記2位置切換弁55側には、それぞれ前記各接続
ライン53,54間を流れる作動油のリリーフ弁56を
介装させている。
【0021】また、前記噴出ノズル1は、図2で明らか
にしたように、ノズル本体11と、該ノズル本体11の
下部側に支持した噴出孔12aをもつ噴出管12とを備
え、前記ノズル本体11の上部側にノズルチューブ13
を接続し、このノズルチューブ13の流通路13aに前
記高圧水供給用アクチュエータ4から延びる高圧水供給
管26を接続すると共に、前記ノズルチューブ13と前
記噴出孔12aとの間にオリフィス要素14と超合金製
のインサート15とを介装させ、前記ノズル本体11の
前記インサート15との対向部位にアブレッシブの供給
路16を開口させて、該供給路16から供給するアブレ
ッシブを前記ノズルチューブ13の流通路13aから供
給される超高圧水に混合させ、この混合物をウオータジ
ェット噴出流として前記噴出管12の噴出孔12aから
ワークWに向けて噴出させることにより、該ワークWを
切断するようにしている。また、前記噴出ノズル1の下
部側には、図1で明らかなように、キャッチャータンク
7を配設して、該キャッチャータンク7で前記噴出管1
2から前記ワークWに向けて噴出されたウオータジェッ
ト噴出流を受け取るようにしている。
【0022】しかして以上の構成としたウオータジェッ
ト切断装置において、図2で示したように、前記噴出ノ
ズル1におけるノズル本体11の内部で前記噴出管12
の下部側外周囲に散水口17を形成すると共に、前記ノ
ズル本体11に前記散水口17に連通する給水口18を
設けて、この給水口18から供給される水を前記散水口
17から、前記噴出管12から噴出されるウオータジェ
ット噴出流の周りにカーテン状の水環状流として放出さ
せるようになすのである。また、前記噴出ノズル1のノ
ズル本体11には、前記噴出管12の下端外周囲を取り
囲むように、ウオータジェット噴出流の飛散防止カバー
19を取付けて、このカバー19で前記噴出管12から
前記ワークWに向けて噴出されたウオータジェット噴出
流が跳ね返って、該ワークWの表面に飛散したりするの
を防止するようにしている。前記カバー19は、その下
端面が前記噴出管12の先端部とほぼ同一高さとなるよ
うに取付けるのであって、この噴出管12の前記ワーク
Wに対する高さをハイトセンサなどで制御するとき、前
記カバー19は前記ワークWの表面に対し所定間隔離反
されるようになっている。
【0023】また、以上のウオータジェット切断装置に
は、図1で明らかなように、水タンク81と、前記散水
口17に接続する給水管82とをもった給水装置8を設
けるのであって、前記水タンク81には、前記オイルク
ーラー6に設けるクーラー排水管62と、前記冷却水供
給管61の分岐点Eに接続される水道水補給管64とを
それぞれ接続し、これらクーラー排水管62及び水道水
補給管64と前記水タンク81との間に後述する優先手
段9を設け、この優先手段9を介して前記クーラー排水
管62から前記タンク81への水供給を前記水道水補給
管64からの水供給に優先して行わせるのである。
【0024】具体的には、前記給水装置8の水タンク8
1から前記散水口17へと延びる給水管82の途中で前
記水タンク81側に、モータを備えた給水ポンプ83を
介装させ、かつ、該給水ポンプ83の吐出側には、リリ
ーフ弁84を介装させると共に、このリリーフ弁84の
介装位置よりも前記給水管82の前記散水口17側には
流量制御弁85と切換弁86とを介装させ、この切換弁
86の切換操作で前記給水ポンプ83で汲上げた前記水
タンク81内の水を前記散水口17へと供給するように
なすのである。
【0025】また、前記キャッチャータンク7の内部に
は、該タンク7の底部に洗浄水を放出して洗浄する洗浄
ノズル71を設けるのであり、この洗浄ノズル71と前
記給水管82の分岐点Fとの間に、流量制御弁87と切
換弁88とが介装された洗浄用給水管89を接続し、前
記切換弁88の切換操作で前記給水ポンプ83で汲上げ
た前記水タンク81内の水を前記給水管89から前記洗
浄ノズル71へと供給して、前記キャッチャータンク7
の内底部を洗浄するようにしている。また、前記キャッ
チャータンク7の内底部には排水管72を設け、この排
水管72を介して前記キャッチャータンク7で受け取っ
たウオータジェット噴出流を分離槽73に供給し、該分
離槽73で前記ウオータジェット噴出流のアブレッシブ
や切り屑などを分離するようにしている。
【0026】また、図1に示した前記優先手段9は、前
記クーラー排水管62の前記水タンク81への配管途中
に第1切換弁91を介装し、この第1切換弁91の上流
側に接続される前記水道水補給管64の途中に第2切換
弁92を、また、前記水道水補給管64の下流側に第3
切換弁93をそれぞれ介装すると共に、前記水タンク8
1に、その水量の上限と下限とを検出するフロート94
をもったフロート式検出器96を設けて構成している。
しかして、前記検出器96のフロート94が上限位置に
あるとき、つまり前記水タンク81の水位が上限にある
とき、前記各切換弁91,92,93のソレノイドを消
磁して、前記第1切換弁91及び第2切換弁92をオフ
位置に切換えると共に、前記第3切換弁93をオン位置
に切換えて前記クーラー排水管62からの水を前記水タ
ンク81を迂回して前記第3切換弁93から外部に排出
するのであるが、前記水タンク81の水位が上限位置よ
り低下すると、前記第1及び第3切換弁91,93のソ
レノイドのみが励磁され、前記第1切換弁91をオン位
置に切換えると共に、前記第3切換弁93をオフ位置に
切換えるのである。このとき、前記第2切換弁92のソ
レノイドは消磁されたまゝとなり、前記第2切換弁92
はオフ位置のまゝとなる。このため、前記クーラー排水
管62からの水が前記第1切換弁91から前記水タンク
81へと優先的に供給される。また一方、この水タンク
81内の水量が少なくなって前記フロート94で水位の
下限が検出されたとき、前記第2切換弁92のソレノイ
ドが励磁され、オン位置に切換えられるのであって、こ
の場合にのみ、前記水道水補給管64からの水が前記第
2切換弁92を介して前記水タンク81へ供給され、該
水タンク81に下限水位から所定水位となるまで給水さ
れるのである。
【0027】また、前記水道水補給管64の途中で前記
第2切換弁92の上流側には、チェック弁65を介装さ
せて、このチェック弁65で前記水道水補給管64内を
流れる水道水に抵抗を与え、該水道水補給管64から水
道水を補給する場合でも、前記クーラー排水管62から
前記水タンク81へ給水されるようにしている。つま
り、前記冷却水供給管61から前記オイルクーラー6側
を経て前記クーラー排水管62に至る冷却水は、該オイ
ルクーラー6での通過抵抗により水道水より低圧となる
ことから、前記水道水補給管64から前記水タンク81
への水供給時、前記水道水補給管64からのみ水タンク
81側に優先的に給水されて、前記クーラー排水管62
からの排水があっても水タンク81への供給が行われな
く恐れがあるため、前記チェック弁65で前記水道水補
給管64内を流れる水道水に抵抗を与えて、水道水の補
給時でも前記クーラー排水管62からオイルタンク81
への給水を保障するのである。
【0028】更に、前記水道水補給管64におけるチェ
ック弁65と前記第2切換弁92との分岐点Gには、給
水管66を介してメンテナンス用のウオータガン67を
接続し、このウオータガン67で前記ワークWの表面を
洗浄したりその他のメンテナンス作業を行うのである。
【0029】次に、以上の構成としたウオータジェット
切断装置の作用について説明する。先ず、前記油圧回路
5に備えた2位置切換弁55を切換操作することによ
り、前記給油ポンプ51からの作動油が前記アクチュエ
ータ4における第1,第2シリンダ室C1,C2の何れ
かに給排されて前記ピストンPが往復動され、このピス
トンPの往復動に伴い前記アクチュエータ4の第3,第
4シリンダ室C3,C4内において前記水供給ポンプ3
からの供給水が増圧され、この増圧された超高圧水が前
記高圧水供給管26から前記噴出ノズル1のノズルチュ
ーブ13及び噴出管12へと供給され、前記供給路16
から供給されるアブレッシブと前記超高圧水とが混合さ
れて、この混合物がウオータジェット噴出流として前記
噴出管12から前記ワークWに向けて噴出され、該ワー
クWの切断が行われる。
【0030】そして、以上のようなウオータジェット噴
出流による前記ワークWの切断作業時には、前記噴出ノ
ズル1における噴出管12の周りに設けた散水口17か
ら、前記ウオータジェット噴出流の周りを取り囲むよう
にカーテン状の水環状流が放出されて、この水環状流で
前記ウオータジェット噴出流のワークW表面への跳ね返
りが防止され、また、前記散水口17からの水環状流で
前記ワークWが冷却,洗浄されて、このワークWの熱に
よる歪みなどを招くことなく、正確かつ確実な前記ワー
クWの切断が行われる。
【0031】このとき、前記散水口17から放出する水
環状流の水供給源としては、前記給水装置8に備えた水
タンク81が使用され、該水タンク81の給水管82に
介装した前記給水ポンプ83の作動と前記切換弁86の
切換操作とにより、前記給水管82を介して前記散水口
17から水環状流が放出されるのであるが、前記水タン
ク81には前記オイルクーラー6のクーラー排水管62
と水道水補給管64とが接続されて、このクーラー排水
管62からの水供給が前記優先手段9を介して前記水道
水補給管64からの水供給に優先して行われるのであ
り、つまり、前記散水口17への水供給は、前記オイル
クーラー6の排水が主として利用され、前記水道水補給
管64からの水道水が補助的に使用されるのであり、従
って、前記オイルクーラー6の排水が有効利用され、ラ
ンニングコストが低廉となって経済性に優れたものとな
る。また、前記散水口17に水供給を行うにあたって、
前記オイルクーラー6からの排水と前記水道水補給管6
4からの水道水とを併用することにより、前記オイルク
ーラー6は間歇運転されるにも拘らず、前記散水口17
からの水環状流の放出を保障することができる。
【0032】また、前記キャッチャータンク7に、該タ
ンク7の底部に洗浄水を放出する洗浄ノズル71を設け
て、この洗浄ノズル71に前記水タンク81から延びる
前記洗浄用給水管89を接続させるときには、前記キャ
ッチャータンク7の洗浄ができるし、また、この洗浄は
前記散水口17に給水する前記水タンク81内の水を利
用して、つまり、前記オイルクーラー6からの排水を利
用して行えるので、前記キャッチャータンク7の洗浄も
経済的に行える。
【0033】更に、前記水道水補給管64に前記給水管
66を介してウオータガン67を接続するときには、前
記水道水補給管64を利用して配管構成を簡単としなが
ら、前記水タンク81に水とは関係なく、前記水道水補
給管64の水道水を前記ウオータガン67から直接放出
して、前記ワークWを洗浄するなどのメンテナンス作業
が行える。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかるウ
オータジェット切断装置では、噴出ノズル1に、該ノズ
ル1を取り囲み、ウオータジェット噴出流の周りに水環
状流を放出する散水口17を設けると共に、水タンク8
1と、前記散水口17に接続する給水管82とをもった
給水装置8を設けて、前記水タンク81にオイルクーラ
ー6のクーラー排水管62と水道水補給管64とを接続
し、前記クーラー排水管62から前記水タンク81への
水供給を前記水道水補給管64からの水供給に優先させ
る優先手段を設けたから、ワークの切断作業を行う場
合、特にピアシング加工時、水又しアブレッシングを混
入した水のウオータジェット噴出流が跳ね返って前記ワ
ークの表面に飛散したりするのを防止できながら、前記
ワークの冷却及び洗浄もできるのであり、その上、前記
散水口への給水は、オイルクーラー6に用いる冷却水を
利用できるから、ランニングコストを低廉として経済性
に優れたものとなすことができる。
【0035】また、前記噴出ノズル1からのウオータジ
ェット噴出流を受け取るキャッチャータンク7に、該タ
ンク7の底部に洗浄水を放出する洗浄ノズル71を設
け、かつ、前記給水装置8に前記洗浄ノズル71に接続
する洗浄用給水管89を設けることにより、前記キャッ
チャータンクの洗浄ができるし、また、この洗浄は前記
オイルクーラー6からの排水を利用して行えるから、前
記キャッチャータンク7の洗浄も経済的に行うことがで
きる。
【0036】更に、前記水道水補給管64にメンテナン
ス用ウオータガン67を接続することにより、前記水道
水補給管64を利用して配管構成を簡単としながら、前
記給水装置8の運転如何に拘らず、前記水道水補給管6
4の水道水を前記ウオータガン67から直接放出して、
前記ワークを洗浄するなどのメンテナンス作業を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるウオータジェット切断装置を示
す配管系統図である。
【図2】同ウオータジェット切断装置に使用する噴出ノ
ズルの拡大断面図である。
【図3】先に提案したウオータジェット切断装置の一部
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 噴出ノズル 17 散水口 26 高圧水供給管 4 アクチュエータ 5 油圧回路 6 オイルクーラー 61 冷却水供給管 62 クーラー排水管 64 水道水補給管 67 ウオータガン 7 キャッチャータンク 71 洗浄ノズル 8 給水装置 81 水タンク 82 給水管 89 洗浄用給水管 9 優先手段

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧回路5からの作動油で動作し、高圧
    水供給管26に超高圧水を吐出する高圧水供給用アクチ
    ュエータ4と、冷却水供給管61及びクーラー排水管6
    2をもち、前記油圧回路5の作動油を冷却するオイルク
    ーラー6と、前記高圧水供給管26に接続される噴出ノ
    ズル1、及び、該ノズル1から噴出するウオータジェッ
    ト噴出流を受け取るキャッチャータンク7とを備えたウ
    オータジェット切断装置であって、前記噴出ノズル1に
    は、該ノズル1を取り囲み、ウオータジェット噴出流の
    周りに水環状流を放出する散水口17を備えると共に、
    水タンク81と、前記散水口17に接続する給水管82
    とをもった給水装置8を設ける一方、前記水タンク81
    に、前記オイルクーラー6におけるクーラー排水管62
    と水道水補給管64とを設け、前記クーラー排水管62
    から前記タンク81への水供給を水道水補給管64から
    の水供給に優先させる優先手段を設けていることを特徴
    とするウオータジェット切断装置。
  2. 【請求項2】 キャッチャータンク7は、該タンク7の
    底部に洗浄水を放出する洗浄ノズル71を備え、給水装
    置8には、前記洗浄ノズル71に接続する洗浄用給水管
    89を備えている請求項1記載のウオータジェット切断
    装置。
  3. 【請求項3】 水道水補給管64にメンテナンス用ウオ
    ータガン67を接続している請求項1又は2記載のウオ
    ータジェット切断装置。
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