JPH11319636A - スプレーノズル - Google Patents

スプレーノズル

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JPH11319636A
JPH11319636A JP13887698A JP13887698A JPH11319636A JP H11319636 A JPH11319636 A JP H11319636A JP 13887698 A JP13887698 A JP 13887698A JP 13887698 A JP13887698 A JP 13887698A JP H11319636 A JPH11319636 A JP H11319636A
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Hiroshi Ikeuchi
博 池内
Norio Onishi
憲男 大西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズルチップの形状を改良して、強打力の噴
霧とし、かつ、摩耗を低減する。 【解決手段】 ノズル本体11の噴射側端面に別体ある
いは一体に設けるノズルチップ12の中心軸線に沿っ
て、先端面の噴口20と反対面の流入口21とを連通す
る流路22の断面積を、流入口側から噴口までの漸次縮
小させていく一方、流路の断面形状は、流入口と噴口と
を縦軸方向と横軸方向とに寸法差を有する形状とすると
共に長寸方向を直交させ、かつ、流路中間部位は縦軸方
向と横軸方向とに寸法差がない形状とし、さらに、断面
形状を変化させながら軸線方向にエッジを設けず滑らか
に連続させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスプレーノズルに関
し、詳しくは、製鉄工程でのスケール除去、船舶の錆び
・塗料おとし、ワイヤー、スクリーンおよびフェルトな
どの水洗浄等に好適に用いられる高圧洗浄用スプレーノ
ズルにおいて、噴霧パターンを薄くして強打力とし、よ
って、節水を図ると共に、摩耗性を改善してメンテナン
スサイクルを長くするものである。
【0002】
【従来の技術】この種の1.0−20MPaの噴霧圧力
で水を噴射する洗浄用スプレーノズルでは、洗浄力を高
めるためと共に節水を図るために噴射液の打力を強くす
ることが要望されていると共に、均等な流量分布とする
ことが要望されている。強打力とするには、噴霧の厚さ
を薄くする必要があり、そのためには、噴口に供給する
流体の乱流を極力押さえて層流を供給して、噴射後に噴
霧が微細化しないことが好ましく、かつ、乱流を押さえ
ると均等な流量分布も得られる。また、洗浄用スプレー
ノズルにおいては、メンテナンスサイクルを出来るだけ
長くすることが要望されており、そのためには、耐摩耗
性を向上させる必要があり、特に、強い負荷がかかるノ
ズルチップのオリフィス部の摩耗を抑制することが必要
となり、かつ、ノズルチップの流路内周面の摩耗が押さ
えられると、所期の噴霧パターンを安定して得られるこ
ととなる。
【0003】従来提供されている高圧洗浄用スプレーノ
ズルにおいては、図9(A)(B)に示すように、ノズ
ル本体1の噴射端側に別体で組み付ける(あるいは一体
に形成している)ノズルチップ2に、流入口2aと噴口
2bとを連通する流路2cの中間部に突起2dを設けて
オリフィス2fを形成している。このオリフィス2fを
形成する上記突起2dは図9(A)に示すようにV字状
に突出した場合、図9(B)に示すように段状に突出し
た場合が多い。
【0004】また、ノズル本体に水(流体)を整流させ
て供給するために、整流器をノズル本体に連結している
場合が多い。この整流器としては、例えば、図10に示
すように、円筒状のハウジング3内に、軸部4aの外周
面に複数の同一幅の羽根4bを突設した整流板4を収容
し、羽根4bの間に水が流れるようにして、整流化を図
るものが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記図9に示すよう
に、ノズルチップ2に突起2dを設けてオリフィス2f
を形成すると、突起2dに水圧が負荷されて、先端より
摩耗し、オリフィス2fが拡大して所期の噴霧パターン
が得られず、噴霧が厚くなり、打力が弱くなる。また、
上記摩耗によりノズルチップの交換が必要となりメンテ
ナンスサイクルが短くなるため、コスト高になると共
に、ノズルチップ交換による洗浄作動の停止時間が長く
なる問題がある。
【0006】また、図10に示す整流器を取り付けて
も、整流器の羽根4bが長さ方向に同一幅であるため、
羽根4bの先端から流出した水は乱流を発生しやすく、
整流機能が劣る問題がある。
【0007】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、ノズルチップの流路内面の摩耗を無くし、所期の
噴霧パターンの厚さが薄く、強打力を保持できると共
に、メンテナンスサイクルを長くできるスプレーノズル
を提供することを第1の課題としている。さらに、本発
明は、整流器の機能を高め、ノズルチップの流路まで水
が整流(層状)で供給できるようにすることを第2の課
題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題を解決す
るため、本発明は、第一に、ノズル本体の噴射側端面に
別体あるいは一体に設けるノズルチップの中心軸線に沿
って、先端面の噴口と反対面の流入口とを連通する流路
の断面積を、流入口側から噴口近傍までの漸次縮小させ
ていく一方、上記流路の断面形状は、流入口と噴口とを
縦軸方向と横軸方向とに寸法差を有する形状とすると共
に長寸方向を直交させ、かつ、流路中間部位は縦軸方向
と横軸方向とに寸法差がない形状とし、さらに、断面形
状を変化させながら軸線方向にエッジを設けず滑らかに
連続させていることを特徴とするスプレーノズルを提供
している。
【0009】上記ノズルチップの流路断面形状を、流入
口および噴口は楕円あるいは長円とし、中間部位は略真
円とすることが好ましい。例えば、上記流入口を楕円、
噴口をスリット状の長円とし、流入口の縦軸方向と横軸
方向の寸法差をL1、噴口の縦軸方向と横軸方向の寸法
差をL2、流路中間部位の縦軸方向と横軸方向の寸法差
をL3とすると、L3<L1<L2と変化させて噴口を
偏平化させている。なお、上記寸法差L1とL2とが逆
転し、L3<L2<L1の場合もある。また、ノズルチ
ップの流路の断面形状は上記楕円→真円→長円に限定さ
れず、長方形→正方形→長方形、長円→真円→楕円とし
てもよい。
【0010】上記のように、本発明では、ノズルチップ
に設ける流路の形状を上記構成とし、シャープエッジを
備えたオリフィスを設けていないため、流路内周面の摩
耗を最小限に押さえることができる。また、流入口と噴
口との長寸方向を直交させると共に、その間に縦横寸法
の略同一の中間部を通していることにより噴口側での周
壁に沿って発生する乱流の発生を抑制して層流状態を保
持でき、噴射後に噴霧を微細化させない、その結果、所
期の厚さの薄い噴霧パターンを安定して保持でき、か
つ、強打力の噴霧を得ることができると共に、節水を図
ることができる。また、摩耗が最小限となるため、メン
テナンスサイクルを長くすることができる。
【0011】また、本発明は、上記第2の課題を解決す
るため、第二に、ノズル本体の流入口側に、略円筒状の
ハウジングと、該ハウジングに収容する整流板とからな
る整流器を連結し、上記ハウジングはノズル本体連結側
を開口すると共に他端を閉鎖し、該閉鎖壁側より周壁に
かけて周方向に間隔をあけて長さ方向の縦溝を設け、該
縦溝より流体がハウジング内部に流入するようにし、か
つ、上記整流板は、ハウジングの中心軸線に沿って配置
する軸部の中間より先端にかけて、外周面に複数の羽根
を突設し、各羽根は先端に向かって縮小するように傾斜
させて矢尻状とし、該羽根の傾斜部分を、ノズル本体側
の縮径する流路に沿って配置しているスプレーノズルを
提供している。
【0012】上記した整流器のハウジング内に収容する
整流板は、その羽根を先端側に向かって縮小するように
傾斜させ、矢尻状とし、かつ、相似状にテーパをかけて
縮小させた流路に配置しているため、羽根の間を流れて
層流化した水は、羽根の先端から出ても層流を保持し、
この層流状態でノズルチップ側まで供給することができ
る。このように、乱流をなくして層流でノズルチップに
水が供給されると、ノズルチップの流路により設計され
たパターン通りの噴霧を均一の流量分布で得ることがで
きる。
【0013】また、上記第一の発明のノズルチップを備
えたノズル本体に上記整流器を連結している(請求項
4)。即ち、噴霧の厚さを薄くして強打力の噴霧を得る
には、乱流を極力おさせて層流でノズルチップの流路に
水を供給する必要があり、よって、整流機能が高い整流
器を第一の発明のスプレーノズルと組み合わせると、よ
り噴霧を強打力とすることが出来ると共に、節水を図る
ことができる。
【0014】上記ノズルチップを設けるノズル本体と上
記整流器の間にアダプターを介設し、該アダプターの中
心軸線に沿って流路を設け、上記整流器のハウジングと
連通させる開口よりノズル本体と連通する開口まで縮径
させていることが好ましい。なお、アダプターを介在さ
せずに、ノズル本体に整流器を連結し、ノズル本体の流
路を整流器側からノズルチップまで縮径させてもよい。
さらに、ノズル本体のハウジングを延在させ、該ハウジ
ングの水供給側に水流入用の溝を設けると共に、該ハウ
ジング内部に上記整流板を収容してもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。
【0016】本発明の高圧洗浄用スプレーノズル(以
下、ノズルと略す)10は、ノズル本体11、該ノズル
本体11の噴射側先端に取り付けるノズルチップ12、
ノズル本体11の流入口側に連結するアダプター13、
該アダプター13に連結する整流器14とからなる。該
ノズル10は、水供給管15に所要間隔をあけて取り付
けている。該水供給管15の周壁に穿設した各取付穴1
5aには、その周縁より外管40を溶着して突設し、該
外管40の先端に取付部材41を螺着するようにしてい
る。上記外管40より整流器14、アダプター13を挿
入し、ノズル本体11の外周面より突設したフランジ1
1cを外管40の先端面に当接させ、この状態で取付部
材41の先端フランジ41aとの間に挟んで、取付部材
41を外管40とねじ締めすることにより、スプレーノ
ズル10を取り付けている。この状態で、整流器14は
水供給管15内に位置し、アダプター13は外管40内
に位置し、ノズル本体11の先端側は取付部材41より
突出している。
【0017】上記ノズル本体11は略円筒形状で、先端
側にノズルチップ12を内嵌固定すると共に、該ノズル
チップ12に連続してスリーブ42を内嵌し、他端側の
内周面にネジ11bを設けて、アダプター13と螺着し
て連結している。
【0018】上記ノズルチップ12は図2および図3に
示す形状で、円筒体の一端に大径部を有する形状で、そ
の円筒体の外周面12aはノズル本体11の噴射側内周
面と一致させている。中心軸線に沿って先端面の噴口2
0と反対面の流入口21とを連通する流路22の断面積
を、流入口側から噴口までの漸次縮小させている。該流
路22の断面形状は、上記流入口21を楕円形状とし、
噴口20を長円形状とし、長さ方向の中間部位23を略
真円形状としている。
【0019】このように、流入口21から中間部23ま
でを楕円形状から略真円形状へと断面積を縮小しながら
エッジを設けずに滑らかに変形させ、該中間部位23か
ら噴口20までを真円形状から長円形状へと断面積を縮
小しながらエッジを設けずに滑らかに変形させている。
即ち、流路22は従来設けられていたエッジを有するオ
リフィスは設けていない。
【0020】本実施形態では、流入口21の長軸は9.
1mm,短軸は8.3mm、真円状の中間部23は直径
4.9mm、噴口20の長軸は7.6mm、横軸は1.
5mmとしている。
【0021】なお、流路22の噴口20、流入口21、
中間部23の形状は図示の実施形態に限定されず、流入
口21と噴口20とを縦軸方向と横軸方向とに寸法差を
有する形状とすると共に長寸方向を直交させ、かつ、流
路中間部23は縦軸方向と横軸方向とに寸法差がない形
状とすればよい。
【0022】上記アダプター13は略円筒形状で、軸線
に沿って流路13aを備え、その他端側の外周にはネジ
13bを設け、整流器14のハウジング30の一端側に
ネジ込んで連結している。上記流路13aはハウジング
30との連結側からノズル本体11との連結側にかけて
縮径しているが、このテーパ形状を整流器連結側の部分
13cは角度を大きくしている(本実施形態では30
度)とし、該部分13cからノズル本体連結側の部分1
3dは緩やかな角度(本実施形態では2度)としてい
る。
【0023】上記整流器14は、略円筒状の上記ハウジ
ング30と、該ハウジング30に収容する整流板31と
からなる。ハウジング30はアダプター連結側に開口3
2を設けると共に、他端に閉鎖壁33を設け、該閉鎖壁
33は中央部を外側に向かって突出させ、内部からみて
V字状凹部33aを設けた形状としている。この閉鎖壁
33の外周部位からハウジング外周面30aにかけて細
長い縦溝34を周方向に一定間隔をあけて複数本穿設し
ている。なお、本実施形態では30゜間隔で、幅1.1
mmの縦溝34を12本設けており、外周面側の先端を
鋭角状に傾斜させている。該整流器14を水供給管15
の内部に位置させることにより、上記縦溝34からハウ
ジング内部に水を流入させている。
【0024】上記ハウジング30に収容する整流板31
は、ハウジング30の中心軸線に沿って配置する軸部3
5の中間より先端にかけて、外周面に複数の羽根36を
突設している。軸部35の羽根取付部分は小径部35a
とし、羽根36より出た基部は大径部35bとし、その
先端部35cを上記V状凹部33aに内嵌固定する円錐
形状としている。また、羽根側の大径部35bには隣接
する羽根36の間に連続した円弧状の切り込み部35d
を設けている。
【0025】上記各羽根36は、その幅が、先端点に向
かって集中するように傾斜させて縮小し、言わば、矢尻
状としている。本実施形態では90度間隔をあけて4毎
の羽根36を設けている。なお、羽根の個数は上記4枚
に限定されない。
【0026】ハウジング30の底面凹部33aに軸部3
5の先端部35cを嵌合して整流板31をハウジング3
0に収容した状態で、軸部基部側の大径部35bとハウ
ジング周壁との間には空隙Cがあり、羽根36の広幅の
基部側はハウジング周壁と略接する位置にある。かつ、
羽根36の先端側がハウジング30より突出し、整流器
14に連結するアダプター13の流路13aの傾斜角度
の大きな部分13c内に挿入される。この挿入部分の羽
根36の外端縁36aは、流路内周面と略接するように
している。
【0027】上記構成のスプレーノズル10を、図1に
示すように水供給管15に取り付ける。該水供給管15
内に挿入されている整流器14のハウジング30には多
数の縦溝34からハウジング30内に水が流入する。流
入した水はハウジング30と軸部35の間の空隙Cよ
り、羽根36の間に流れ込み、層状に整流化されてアダ
プター13側へと流入する。整流器側のアダプター13
の流路部分13cのテーパ状の内周面に羽根36の外端
面36aが略当接するため、アダプター13の流路13
aに流入した水は羽根36により規制された状態で流通
する。羽根36の先端を鋭角に突出させているため、羽
根36よりでた水は乱流を発生することなく、かつ、流
路13aを緩やかなテーパ状としていることにより、整
流された状態のままノズル本体11の流路に流入し、ノ
ズルチップ12の流入口21に達する。
【0028】このように、整流状態を保持しながら、ノ
ズルチップ12の流入口21に流入した水は、ノズルチ
ップ12の流路22内において、流入口21より噴口2
2へと断面積が漸次絞られていくため、水圧が高められ
た状態で、偏平な噴口20より噴射される。このノズル
チップ12の流路22内には流路にシャープに突出した
オリフィスを設けておらず、滑らかに連続させているた
め、流路内面に局所的に摩耗が発生されない。また、楕
円状の流入口21より略真円状の中間部23に水が集め
られた後に、直交する方向に偏平化する噴口20へと水
が流れるため、噴口20では周壁に沿って乱流が発生し
にくく層流状態で噴射され、噴霧後に噴霧は微細化しな
い。よって、噴口20より噴射される噴霧パターンは、
所期のパターンに保持できると共に、該パターン内での
流量の均等化を図ることができる。
【0029】さらに、整流器14によりノズル本体11
へ供給される水の流れに乱流を発生させず、整流化して
供給しているため、ノズルチップの細長い噴口20より
噴射する噴霧に、より確実に乱れが発生させず、噴霧の
厚さを薄く保持して、強打力とすることが出来き、その
結果、節水も図ることができる。
【0030】図7は本発明の実施形態のスプレーノズル
10を用いて噴霧した場合と、本出願人が市販されてい
る従来の図8(A)(B)に示す高圧均等扇状ノズル5
0を用いて噴霧した場合とにおける、幅方向および厚さ
方向の噴霧状況および打力を、比較試験した場合の試験
結果を示す。噴霧圧力は2.0MPa、噴霧量は7.1
1リットル/分とした。
【0031】図8に示す従来の高圧均等扇状ノズル50
では、ノズル本体51に内嵌固定しているノズルチップ
52は噴口近傍にオリフィス53を備えたものである。
【0032】図7のテスト結果に示すように、本発明の
スプレーノズル10を用いた場合、ノズル50を用いた
場合と比較して、噴霧の厚さtが薄くなっており、それ
だけ、打力が強くなっていることが確認できた。
【0033】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、第一の
本発明のスプレーノズルによれば、ノズルチップの流路
を、流入口側から噴口へと漸次断面積を縮小し、かつ、
流入口と噴口との長寸方向を直交させると共に、その中
間部は縦横寸法の略同一としているため、該流路を通る
流水は、噴口側で周壁に沿って乱流の発生することな
く、層流状態を保持できる。よって、噴射後に噴霧を微
細化させず、所期の厚さの薄い噴霧パターンを安定して
保持でき、かつ、強打力の噴霧を得ることができると共
に、節水を図ることができる。
【0034】また、流路途中にオリフィスを設けていな
いために、従来発生していたオリフィスの先端の摩耗に
よるノズルチップの交換期間を長く延ばすことができ、
メンテナンスサイクルを長くすることができる。
【0035】さらに、第二の発明の整流器を取り付けた
場合、ハウジング内に収容する羽根を先端に向かって縮
小するように傾斜させ、矢尻状とし、しかも、羽根の外
端面に沿うよう流路内周面を傾斜させているため、羽根
により整流化された水は、羽根の間から出た解きに乱れ
て、乱流が生じることを防止でき、ノズルチップまで整
流状態で供給することができる。その結果、細長い噴口
から噴射される噴霧の厚さを更に薄くして打力を強める
ことができる。
【0036】このように、高圧洗浄用ノズルとして用い
た場合に要求される、強打力で、節水ができ、かつ、メ
ンテナンスサイクルが長い等の要求を満たすことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のスプレーノズルを示す断面図であ
る。
【図2】 上記スプレーノズルに取り付けるノズルチッ
プを示し、(A)は斜視図、(B)はI−I線断面図で
ある。
【図3】 (A)は上記ノズルチップの左側面図、
(B)は(A)のI−I線断面図、(C)は(A)のI
I−II線断面図、(D)は右側面図である。
【図4】 上記スプレーノズルに用いるアダプターの断
面図である。
【図5】 上記スプレーノズルに用いる整流器を示し、
(A)は正面図、(B)は左側面図、(C)は断面図で
ある。
【図6】 上記整流器の整流板を示し、(A)は正面
図、(B)は左側面図である。
【図7】 本発明のスプレーノズルと従来のスプレーノ
ズルとの試験結果を示す図である。
【図8】 上記試験に用いる従来のスプレーノズルを示
し、(A)は一部断面正面図、(B)は噴口側の底面図
である。
【図9】 (A)(B)は従来のノズルチップを示す要
部断面図である。
【図10】 従来の整流器を示す概略図である。
【符号の説明】
10 スプレーノズル 11 ノズル本体 12 ノズルチップ 13 アダプター 14 整流器 15 水供給管 20 噴口 21 流入口 22 流路 30 ハウジング 31 整流板 34 縦溝 35 軸部 36 羽根

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル本体の噴射側端面に別体あるいは
    一体に設けるノズルチップの中心軸線に沿って、先端面
    の噴口と反対面の流入口とを連通する流路の断面積を、
    流入口側から噴口近傍までの漸次縮小させていく一方、 上記流路の断面形状は、流入口と噴口とを縦軸方向と横
    軸方向とに寸法差を有する形状とすると共に長寸方向を
    直交させ、かつ、流路中間部位は縦軸方向と横軸方向と
    に寸法差がない形状とし、さらに、断面形状を変化させ
    ながら軸線方向にエッジを設けず滑らかに連続させてい
    ることを特徴とするスプレーノズル。
  2. 【請求項2】 上記ノズルチップの流路断面形状を、流
    入口および噴口は楕円あるいは長円とし、中間部位は略
    真円としている請求項1に記載のスプレーノズル。
  3. 【請求項3】 ノズル本体の流入口側に、略円筒状のハ
    ウジングと、該ハウジングに収容する整流板とからなる
    整流器を連結し、 上記ハウジングはノズル本体連結側を開口すると共に他
    端を閉鎖し、該閉鎖壁側より周壁にかけて周方向に間隔
    をあけて長さ方向の縦溝を設け、該縦溝より流体がハウ
    ジング内部に流入するようにし、かつ、 上記整流板は、ハウジングの中心軸線に沿って配置する
    軸部の中間より先端にかけて、外周面に複数の羽根を突
    設し、各羽根は先端に向かって縮小するように傾斜させ
    て矢尻状とし、該羽根の傾斜部分を、ノズル本体側の縮
    径する流路に沿って配置しているスプレーノズル。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載のノズル
    チップを備えたノズル本体に上記整流器を連結している
    請求項3に記載のスプレーノズル。
  5. 【請求項5】 上記ノズルチップを設けるノズル本体と
    上記整流器の間にアダプターを介設し、該アダプターの
    中心軸線に沿って流路を設け、上記整流器のハウジング
    と連通させる開口よりノズル本体と連通する開口まで縮
    径させている請求項3または請求項4に記載のスプレー
    ノズル。
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