JP2513163Y2 - 調整歯車装置 - Google Patents

調整歯車装置

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JP2513163Y2
JP2513163Y2 JP4168292U JP4168292U JP2513163Y2 JP 2513163 Y2 JP2513163 Y2 JP 2513163Y2 JP 4168292 U JP4168292 U JP 4168292U JP 4168292 U JP4168292 U JP 4168292U JP 2513163 Y2 JP2513163 Y2 JP 2513163Y2
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JP
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tooth thickness
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JP4168292U
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Inventor
公男 柄木田
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株式会社篠原鉄工所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、枚葉式印刷機等に用い
られる調整歯車装置に関する。
【0002】
【考案の背景】例えば枚葉式印刷機のシート反転調整装
置(その一例として、特公昭56−51909号公報に
開示された技術がある。)にあっては、印刷機の回転軸
に同心状に取り付けられた被動部材を、固定の外部から
その回転軸に関して位相調整するため、この被動部材と
噛合する歯車と、印刷機の側壁によって支承され、か
つ、この歯車を支持して回動トルクを伝える調整軸とか
ら成る調整歯車装置が使用される。そして、この際、被
動部材の位相調整操作及び調整量を確実なものにするた
め、被動部材と調整のための歯車とは通常噛合している
ことを要するが、一方、歯車は、位相調整後における回
転軸と一体の被動部材の回転運動により、その反力を受
ける。
【0003】
【従来の技術】従来にあっては、調整のための歯車に
は、被動部材の歯厚に対応する通常のものが使用されて
いるに過ぎなかった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】通常の歯厚の歯車は、
調整軸の側から回動トルクを被動部材に伝達する役割は
果たすものの、位相調整後の被動部材の回転運動による
反力のため、例えばきしみや振動、ひいては、周期的に
変動する力を生じてしまうという不都合が見い出され
た。
【0005】本考案は、上記した問題に鑑みてなされ、
進歩した調整歯車装置を提供するもので、その目的は、
上記した不都合を解消することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このために、本考案は、
被動部材(6)に回動トルクを伝達するための通常の歯
厚の第1の歯車(7)と、この第1の歯車(7)の歯厚
よりも薄い歯厚の第2の歯車(8)であって、第1の歯
車(7)と一体に並設されたものと、これらの歯車
(7)、(8)が取り付けられた調整軸(9)と、この
調整軸(9)をその軸方向に移動させる手段(11)、
(13)、(14)と、所定の位置でこの調整軸(9)
をその軸方向に関して停止させる手段(17)、(1
8)と、調整軸(9)を回動させる手段(19)、(2
1)、(22)と、を設けている。
【0007】
【作用】これにより、位相調整時には、通常の歯厚の第
1の歯車(7)を介して、回動トルクを確実に被動部材
(6)に伝えることができ、また、被動部材(6)の回
転運動時には、薄い歯厚の第2の歯車(8)のみによっ
て、被動部材(6)との常時噛合という条件を充足しつ
つ、前記不都合を解消することができる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して、本考案の実施例につ
き詳細に説明する。図1は、本考案に係る調整歯車装置
の一実施例を示す断面図である。
【0009】図1において、(1)は校葉式印刷機の側
壁を示し、図示しないもう一方の側壁との間に、回転軸
(2)がベアリング(3)によって回転自在に支承され
ている。なお、(4)は、回転軸(2)に伝達される回
転トルクを受ける歯車を示す。
【0010】回転軸(2)には、外周にギヤ部(5)を
有する被動部材(6)が同心状に取り付けられており、
この被動部材(6)は、回転軸(2)に関して回転方向
の位相を調整されて、図示しないボルトにより回転軸
(2)に位置固定される。なお、、このような被動部材
(6)は、具体的には、枚葉式印刷機の中間倍径胴にお
ける後縁グリッパ保持体のための調整ギヤである。
【0011】このように、回転軸(2)に同心状に取り
付けられた被動部材(6)を、固定の外部からこの回転
軸(2)に関して位相調整するために回動させるものが
本案調整歯車装置であり、被動部材(6)の外周のギヤ
部(5)には、2種類の歯車(7)、(8)が関係する
ように示されている。図1の矢印II方向からの部分的
側面図である図2、及び図1の矢印III方向からの部
分的平面図である図3に示すように、第1の歯車(7)
は、被動部材(6)のギヤ部(5)の歯厚と対応する通
常の歯厚であり、これは、この第1の歯車(7)によっ
て、被動部材(6)に確実に回動トルクを伝達するため
である。一方、この第1の歯車(7)と一体に並設され
た第2の歯車(8)の歯厚は、第1の歯車(7)の歯厚
よりも明らかにやせて、薄いものとされており、これ
は、第2の歯車(8)に被動部材(6)との常時噛合と
いう役割のみを果たさせ、回動トルクの伝達には関与さ
せないためである。なお、これらの歯車(7)、(8)
は、その歯厚に厚薄があり、また、第2の歯車(8)の
方が多少歯高が低いものの、歯数は全く同一である。
【0012】これらの歯車(7)、(8)は一体化さ
れ、調整軸(9)の端部に固定されている。この調整軸
(9)は、ベアリング(10)によって回動自在に筒状
体(11)に支承され、更に、この筒状体(11)がそ
の軸方向にスライド可能に側壁(1)に貫入されてい
る。
【0013】筒状体(11)はまた、側壁(1)に固定
されたブラケット(12)をも貫通している。そして、
このブラケット(12)に設けられた長穴状のガイド溝
(13)を通して、ノブ(14)が係合されており、こ
のノブ(14)を図1の左右方向に動かすことにより、
筒状体(11)ひいては調整軸(9)を軸方向に移動さ
せることができる。なお、(15)、(16)は、筒状
体(11)の移動限界を規定するストップリングを示
す。
【0014】筒状体(11)の外面には、この筒状体
(11)を図1の位置(第1及び第2の歯車(7)、
(8)が 被動部材(6)と関係する。)及び図4の位
置(第2の歯車(8)のみが被動部材(6)と関係す
る。)で停止させるため、位置決めのための切欠(1
7)が設けられている。そして、これらの切欠(17)
に、ブラケット(12)に設けられたボールストッパ
(18)が係入し、筒状体(11)ひいては調整軸
((9)を軸方向の所定の位置で停止させるようになっ
ている。
【0015】調整軸(9)の他端には歯車(19)が固
結されており、この歯車(19)は、ピボット(20)
に支承された他の歯車(21)がハンドル(22)によ
って回動されると、その回動トルクを調整軸(9)に伝
達する。
【0016】次に、作用について説明すると、被動部材
(6)を回転軸(2)に対して位相調整する場合には、
図1に示すように、被動部材(6)のギヤ部(5)に第
1及び第2の歯車(7)、(8)が関係した位置にお
く。しかし、この時、図2及び図3からも知られるよう
に、実際に被動部材(6)のギヤ部(5)に対して回動
トルクを伝達するのは、通常の歯厚の第1の歯車(7)
のみであり、歯厚の薄い第2の歯車(8)はトルク伝達
には関与しない。そして、ハンドル(22)を回動させ
ると、歯車(21)→歯車(19)→調整軸(9)→第
1の歯車(7)→被動部材(6)というように、位相調
整のための回動トルクが伝えられるのである。
【0017】位相調整後の被動部材(6)は、図示しな
いボルトによって回転軸(2)と一体化され、この回転
軸(2)の回転とともに、印刷機の一機能部材としての
役割を開始する。
【0018】この際、ノブ(14)によって筒状体(1
1)を図1の右方向に動かすと、ボールストッパ(1
8)も外れて次の切欠(17)に係入し図4に示す位置
関係となる。すなわち、歯厚のやせた第2の歯車(8)
のみが被動部材(6)との常時噛合という条件を満たす
ためにギヤ部(5)と噛合し、第1の歯車(7)は外れ
ているのである。そしてこの時、第2の歯車(8)及び
調整軸(9)等は、被動部材(6)の回転に伴ってつれ
まいをするものの、歯厚が薄くされているので、最早過
大な反力を生じることがない。
【0019】
【考案の効果】本案装置によれば、被動部材の側から過
大な反力を受けないようにすることができるので、きし
みや振動を防止することができ、ひいては、機械装置の
本来的性能を向上させることができるという有意義な効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る調整歯車装置の一実施例を示す断
面図である。
【図2】図1の矢印II方向からの部分的側面図であ
る。
【図3】図1の矢印III方向からの部分的平面図であ
る。
【図4】移動後の位置における調整歯車装置の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 側壁 2 回転軸 5 ギヤ部 6 被動部材 7 第1の歯車 8 第2の歯車 9 調整軸 10 ベアリング 11 筒状体 12 ブラケット 13 ガイド溝 14 ノブ 15 ストップリング 16 ストップリング 17 切欠 18 ボールストッパ 19 歯車 21 歯車 22 ハンドル

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸(2)に同心状に取り付けられた
    被動部材(6)を、固定の外部から該回転軸(2)に関
    して位相調整するために回動させる調整歯車装置であっ
    て、前記被動部材(6)に回動トルクを伝達するための
    通常の歯厚の第1の歯車(7)と、該第1の歯車(7)
    の歯厚よりも薄い歯厚の第2の歯車(8)であって、第
    1の歯車(7)と一体に並設されたものと、これらの歯
    車(7)、(8)が取り付けられた調整軸(9)と、該
    調整軸(9)をその軸方向に移動させる手段(11)、
    (13)、(14)と、所定の位置で該調整軸(9)を
    その軸方向に関して停止させる手段(17)、(18)
    と、調整軸(9)を回動させる手段(19)、(2
    1)、(22)と、を有するもの。
JP4168292U 1992-05-07 1992-05-07 調整歯車装置 Expired - Lifetime JP2513163Y2 (ja)

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JPH0592556U JPH0592556U (ja) 1993-12-17
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