JP2512551Y2 - 圧力変換装置 - Google Patents

圧力変換装置

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JP2512551Y2
JP2512551Y2 JP1989151331U JP15133189U JP2512551Y2 JP 2512551 Y2 JP2512551 Y2 JP 2512551Y2 JP 1989151331 U JP1989151331 U JP 1989151331U JP 15133189 U JP15133189 U JP 15133189U JP 2512551 Y2 JP2512551 Y2 JP 2512551Y2
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    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B3/00Intensifiers or fluid-pressure converters, e.g. pressure exchangers; Conveying pressure from one fluid system to another, without contact between the fluids

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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、低圧作動油を高圧作動油に切換える圧力変
換装置に関する。
(ロ)従来の技術 従来、低圧作動油を高圧作動油に切換える圧力変換装
置としては、例えば特公昭62-21994号公報に記載されて
おり、同圧力変換装置は、低圧側シリンダーと高圧側シ
リンダーとを直列状に連結して、両シリンダー内に低圧
側ピストンと高圧側ピストンを位置させ、低圧側シリン
ダーの前部室と後部室への圧油の供給を交互に切換える
パイロット弁を後部カバーに設けると共に、同パイロッ
ト弁を作動させるリミッター機構をピストンロッド内に
設けた構造が開示されている。
(ハ)考案が解決しようとする課題 ところが、上記の圧力変換装置は、パイロット弁を作
動させるリミッター機構がピストンロッド内に設けられ
ているために、同ピストンロッドの外径が大きくなり、
したがって、低圧側シリンダーの内径も大きくする必要
があり、圧力変換装置全体が大形に形成されるものであ
った。
そして、同圧力変換装置が大形となるために、同圧力
変換装置の取付方法が種々制限され、特別なスペースが
必要となるなどの問題を有していた。
また、上記の圧力変換装置は、パイロット弁を切換え
る切換弁の両端にプランジャを設けて往復作動させるも
のであったから、始動時に両方のプランジャに圧油がか
かって作動不能となる場合が発生していた。
(ニ)課題を解決するための手段 本考案では、内径が大である一次側シリンダーと、内
径が小である二次側シリンダーとを直列状に配設して、
これらの内部に、前部ピストンロッドと後部ピストンロ
ッドを有する低圧側ピストン及び高圧側ピストンを一体
連結して往復摺動自在に配設して、前記一次側シリンダ
ーを前部室と後部室に区画すると共に、二次側シリンダ
ーを前部室と後部室に区画し、かつ、流入口から、一次
側シリンダーの前部室と後部室への圧油の供給を交互に
切換える切換弁を設けると共に、切換弁は、後側壁中に
埋設したスプールケース中に左右摺動自在に収納し、両
端弁体とした切換スプールと、切換スプールを常時一側
方に押圧付勢するバネ体と、切換スプールの他側方に一
直線上に配設し圧油により作動して該スプールを押圧す
るプランジャと、スプールケースの内周面に形成し、各
種通路と連通した多数の弁室とより構成し、切換スプー
ルの摺動により多数の弁室を介して各種通路の連通、切
換を可能とし、更には、前記低圧側ピストンの摺動に連
動し前記切換弁を作動させるパイロットバルブを後側壁
内に設けると共に、該パイロットバルブは、後側壁内に
埋設したスプールケース中に左右摺動自在に収納した筒
状のパイロットスプールと、スプールケースの内周面に
形成し、各種通路と連通した多数の弁室と、筒状のパイ
ロットスプールの中途内周面に形成した小径孔部と、低
圧側ピストンの後部に一体的に延設し先端部を筒状のパ
イロットスプール中に挿入した後部ピストンロッドと、
該後部ピストンロッドの後部に突設し先端に鍔部を有し
たパイロットロッドとより構成し、低圧側ピストンの摺
動により小径孔部の前後面に、後部ピストンロッドの後
端面とパイロットロッドの鍔部とが交互に当接してパイ
ロットスプールの摺動を行い、多数の弁室を介して各種
油路の連通、切換を可能とし、前記切換弁からの排油の
一部を二次側シリンダーの前部室に送る供給通路の中途
に逆止弁を設け、さらに、二次側シリンダーの前部室と
後部室を接続する高圧流路の中途にも逆止弁を配設し
て、同後部室と高圧吐出口とを連通したことを特徴とす
る圧力変換装置を提供せんとするものである。
(ホ)作用 本考案の圧力変換装置においては、一次側シリンダー
と二次側シリンダーを直列状に配設して、これらの内部
に、低圧側ピストンと高圧側ピストンとを一体連結して
往復摺動自在に配設して、各シリンダー内を前部室と後
部室に区画し、吸入口から、一次側シリンダーの前部室
と後部室への圧油の供給を交互に切換える切換弁を一次
側シリンダーの後部に設ける後側壁に設けると共に、前
記低圧側ピストンの摺動に連動して前記切換弁を作動さ
せるパイロットバルブを後側壁内に設けて、同パイロッ
トバルブを低圧側ピストンの後部に突設する後部ピスト
ンロッドにより切換操作自在としている。したがって、
一次側シリンダーの前部室内に作動油が供給されて低圧
側ピストンが後方に移動すると、後部ピストンロッドに
よりパイロットバルブが後方に作動して同パイロットバ
ルブを切換える。そして、パイロットバルブに連動する
切換弁が切換えられる。
次に、切換弁が切換えられると一次側シリンダーの後
部室に作動油が供給されて低圧側ピストンを前方に向け
て移動させる。
したがって、低圧側ピストンの前後移動によって二次
側シリンダーにおいては、高圧側ピストンが同時に往復
移動し、作動油を高圧で加圧する。
そして、高圧作動油が高圧吐出口より取り出されるも
のである。
また、上記切換弁内の切換スプールは、一側にバネ体
を位置させて押圧付勢させるものであるから、逆方向へ
の切換操作のみをプランジャに圧油をかけて作動させる
ことができるものである。
更には、切換スプールとプランジャとは一直線上に配
設されて、プランジャの作動を直接的に切換スプールに
伝動している。
また、パイロットバルブにおいては、スプールケース
中に筒状のパイロットスプールを収納し、後部ピストン
ロッドの動きに応じて筒状のパイロットスプールを摺動
させて、スプールケースとパイロットスプールとの間に
介設した多数の弁室間の油の流路切換を行うものであ
り、各種の弁室間の流路切換を円滑にかつ確実にし、圧
力変換機能を充分に果すものである。
(ヘ)効果 以上の如く、本考案によれば、一次側シリンダーと二
次側シリンダーとを直列状に配設し、これらの内部に、
ピストンロッドにて一体連結された低圧側ピストンと高
圧側ピストンを位置させて、各シリンダーを前部室と後
部室に区画し、圧油の供給を交互に切換える切換弁を一
次側シリンダーの後部に設ける後側壁に設けると共に、
低圧側ピストンの摺動に連動して切換弁を作動させるパ
イロットバルブを後側壁内に設け、かつ、同パイロット
バルブを低圧側ピストンの後部に突設する後部ピストン
ロッドにより切換操作自在としたものであるから、後部
ピストンロッドを小径とすることができ、したがって、
一次側シリンダー及び二次側シリンダーを小形とするこ
とができて圧力変換装置全体を小形化することができる
ものである。
したがって、同圧力変換装置の取付位置の選択が容易
となり、また取付が簡単となるものである。
また、本考案は、上記の切換弁の切換スプールの一側
に、バネ体を位置させて常時押圧付勢すると共に、他側
には圧油で作動するプランジャを位置させた構造とした
ものであるから、圧油の供給はプランジャ側にのみでよ
く、したがって、切換弁の構造及び油路の加工等が簡単
となり、また、その切換操作が容易で確実に作動するも
のである。
さらに、本考案は、切換弁内の切換スプールの一側
に、バネ体を位置させているために、圧力変換装置が停
止時には同バネ体によって切換スプールが移動してお
り、したがって、始動が円滑にできるものである。
また、切換弁内において切換スプールとプランジャと
を一直線に配することによりプランジャの作動を直接的
に切換スプールに伝達することができ、切換弁の機能を
向上できる効果を有する。
また、パイロットバルブにおいては、スプールケース
中に筒状のパイロットスプールを摺動自在に収納し、後
部ピストンロッドと、パイロットロッドとの作動によっ
て、筒状のパイロットスプールを摺動させ、各種弁室間
の油路の切換を行うように構成したので、各種弁室間の
油路の切換作動が円滑になされて圧力変換機能を確実に
果すことができる効果がある。
(ヘ)実施例 本考案の実施例を図面にもとづき詳説すれば、(1)
はシリンダー径が大きく構成された一次(低圧)側シリ
ンダーで、前部にシリンダー径が小さく構成された二次
(高圧)側シンダー(2)を直列状に連結している。
(3)は一次側シリンダー(1)と二次側シリンダー
(2)との間に配設する仕切壁、(4)は一次側シリン
ダー(1)の後部に連設する後側壁で、同後側壁の内部
で、一次側シリンダー(1)の後方延長位置にはパイロ
ットバルブ(5)を配設していると共に、上部にはパイ
ロットバルブ(5)の切換操作により作動する切換弁
(6)を連結している。
(7)は一次側シリンダー(1)内を往復作動する低
圧側ピストンで、同低圧側ピストン(7)により一次側
シリンダー(1)を区切って前後位置に前部室(A)及
び後部室(B)を位置させている。(8)は低圧側ピス
トン(7)の前部に一体的に形成する前部ピストンロッ
ドで、同前部ピストンロッド(8)の先端には二次側シ
リンダー(2)内を往復作動する高圧側ピストン(9)
を連結している。
そして、二次側シリンダー(2)は、高圧側ピストン
(9)により前部室(C)及び後部室(D)に区切られ
ているものである。
(10)は低圧側ピストン(7)の後部に一体的に延設
する後部ピストンロッドで、後部に位置するパイロット
バルブ(5)側に向けてパイロットロッド(11)を螺着
して突設せしめている。
(12)は同パイロットロッド(11)の後端に形成する
鍔部で大径となっている。(13)はパイロットロッド
(11)により支持されたパイロットスプールで、同パイ
ロットスプール(13)は、小径孔部(13-1)が後部ピス
トンロッド(10)の後端面(10-1)と、パイロットロッ
ド(11)の鍔部(12)に当接して前後に移動自在となっ
ている。(14)は前記パイロットスプール(13)を内装
するスプールケースで、弁室(a)(b)(c)(d)
を形成している。
そして、パイロットロッド(11)、パイロットスプー
ル(13)、スプールケース(14)などにより前記パイロ
ットバルブ(5)を構成している。
(15)はパイロットスプール(13)の外周に設ける凹
溝、(16)はパイロットバルブ(5)の後部を塞ぐ後蓋
である。
また、(17)は高圧側ピストン(9)の先端軸心部に
設ける高圧流路で、後部にはボール(18)とバネ体(1
9)により逆止弁(20)を構成している。
(21)はボール用ストッパー、(22)は高圧流路(1
7)と二次側シリンダー(2)の後部室(D)とを接続
する接続流路、(23)は上記後部室(D)内の高圧作動
油を外部に導く高圧吐出流路、(24)は高圧吐出口であ
る。(25)は二次側シリンダー(2)の上部に内装する
逆止弁で、下側には二次側シリンダー(2)の前部室
(C)に作動油を供給する前部室通路(26)を設けてい
る。
(27)は逆止弁(25)のボール、(28)はバネ体、
(29)は弁座、(30)は蓋体である。
また、(31)は一次側シリンダー(1)周壁と、仕切
壁(3)の周壁と、二次側シリンダー(2)周壁並び
に、後側壁(4)を前後方向に貫通状に穿設する供給通
路で、前端は上記逆止弁(25)に連通すると共に、後端
は後側壁(4)に設ける排出通路(32)に接続してい
る。
(33)は一次側シリンダー(1)の前部室(A)に連
通する前部供給通路で、仕切壁(3)、及び、一次側シ
リンダー(1)の周壁を通って切換弁(6)に接続され
ている。(34)は一次側シリンダー(1)の後部室
(B)に連通する後部供給通路で、後側壁(4)に設け
られていると共に、切換弁(6)に接続されている。
(35)は切換弁(6)の切換スプールで、両側に弁体
(36)(37)を一体的に設けている。
(38)はスプールケースで、左側より弁室(e)
(f)(g)(h)(i)を設けると共に、右側には切
換スプール(35)を常時左向き付勢して押圧するバネ体
(39)を配設している。
(40)はバネ体(39)を支持する支持金、(41)は蓋
体である。
また、切換スプール(35)の左側には切換スプール
(35)と一直線上に位置するようにプランジャ(45)を
配設して、同プランジャ(42)は圧油により作動して切
換スプール(35)を右方向に押圧自在としている。(4
3)はプランジャ支持筒、(44)はプランジャ作動室、
(45)はプランジャケース、(46)は蓋体である。そし
て、上記切換弁(6)の弁室(e)の一側は通路(E)
に接続しており、同通路(E)は前記排出通路(32)に
接続されている。
また、弁室(e)の他側は、排出口(T)に接続され
ている。そして、弁室(f)は通路(F)に接続され、
さらに後部供給通路(34)に連通されていると共に、弁
室(g)の一側は、通路(G)に接続され、さらに、前
記パイロットバルブ(5)の弁室(c)に接続されてい
る。また、弁室(g)の他側は、圧油ポンプ(図示せ
ず)からの圧油を流入する流入口(P)に連通してい
る。
また、弁室(h)は通路(H)と接続しており、さら
に、通路(H)は前部供給通路(33)と連通している。
また、弁室(i)は通路(J)に接続され、さらに、
前記供給通路(31)に連通されている。また、プランジ
ャ作動室(44)の通路(47)は、通路(48)を介してパ
イロットバルブ(5)の弁室(b)と接続している。
(49)は弁室(a)に接続する通路で、通路(E)より
排出口(T)と接続している。
(50)はパイロットスプール(13)に設ける連通孔、
(51)は低圧側ピストン(7)の外周に装着するピスト
ン用Oリング、(52)は仕切壁(3)の内径部に装着し
たOリング、(53)は仕切壁(3)の後部に装着するO
リング、(54)は高圧側ピストン(9)の外周に装着す
るピストン用Oリングである。
また、(55)は同高圧側ピストン(9)の内部に装備
する弁座パイプである。
本考案の実施例は上記のように構成されており、一体
的に連結された低圧側ピストン(7)と高圧側ピストン
(9)が第2図に示す如く後側(図面左側)に移動する
と、パイロットバルブ(5)においては、後部ピストン
ロッド(10)の後端面(10-1)がパイロットスプール
(13)の小径孔部(13-1)に当接して、同パイロットス
プール(13)を後方へ移動させる。
そして、パイロットバルブ(5)の弁室(c)と弁室
(b)との接続が閉じられる。
したがって、切換弁(6)の流入口(P)より入った
作動油の供給は弁室(c)で止められ、同時に、バネ体
(39)の働きにより切換スプール(35)が後側へ押圧さ
れ第1図に示す状態となる。
そして、切換スプール(35)が、第1図の状態となる
と、流入口(P)より入った作動油が弁室(g)より弁
室(f)に流入し、さらに、通路(F)より後部供給通
路(34)へ導かれて一次側シリンダー(1)内の後部室
(B)に入る。
そして、低圧側ピストン(7)を前方(図面右側)に
向って押圧するが、この場合に低圧側ピストン(7)を
前方押圧する押圧力W1は、下記の如く低圧側ピストン
(7)の断面積(Q1)より後部ピストンロッド(10)の
断面積(Q2)を引いた値に作動油の圧力(P1)を乗じた
積となる。
W1=(Q1−Q2)×P1 したがって、二次側シリンダー(2)内においては、
高圧側ピストン(9)が前方に移動して、前部室(C)
内の作動油が上記の押圧力W1で高圧側ピストン(9)に
よって加圧されるが、二次側シリンダー(2)内の作動
油の吐出圧力(P2)は、下記の如く押圧力W1を、高圧側
ピストン(9)の断面積(Q4)にて割った商となる。
そして、高圧の作動油は高圧流路(17)及び逆止弁
(20)を通って後部室(D)に入り、さらに、高圧吐出
流路(23)を通って高圧吐出口(24)に至って取り出さ
れることになる。
また、低圧側ピストン(7)が前方に移動することに
よって後部ピストンロッド(10)に連結したパイロット
ロッド(11)が順次前方へ移動し、同時に同パイロット
ロッド(11)の鍔部(12)がパイロットスプール(13)
の小径部左側(13-2)に当接して、同パイロットスプー
ル(13)を前方に移動させる。
したがって、パイロットバルブ(5)が切換えられて
第1図に示す如く、弁室(c)と弁室(b)が連通され
た状態となる。
そして、通路(G)の作動油が切換弁(5)を介して
通路(48)へ導かれ、さらにプランジャ作動室(44)に
入る。
プランジャ作動室(44)に入った作動油は、プランジ
ャ(42)を右側へ押圧してバネ体(39)を圧縮しながら
切換スプール(35)を右側へ移動させる。そして、切換
弁(6)を第2図に示す状態としながら作動油を通路
(H)に導き、さらに同作動油を前部供給通路(33)に
送って、一次側シリンダー(1)の前部室(A)に流入
させて低圧側ピストン(7)を後側へ移動させる。
これにより一次側シリンダー(1)の後部室(B)の
作動油は後部供給通路(34)より切換弁(6)の弁室
(f)に戻され、さらに弁室(e)に送られる。
また、二次側シリンダー(2)においては、逆止弁
(25)を押し開いて作動油が前部室(C)に導かれ、同
時に後部室(D)の作動油は高圧側ピストン(9)の背
面にて加圧されるが、この場合に、高圧側ピストン
(9)を後方に押圧する押圧力W2は、下記の如く低圧側
ピストン(7)の断面積(Q1)より前部ピストンロッド
(8)の断面積(Q3)を引いた値に作動油の圧力(P1
を乗じた積となる。
W2=(Q1−Q3)×P1 したがって、二次側シリンダー(2)内においては、
高圧側ピストン(9)が後方に移動して、後部室(D)
内の作動油が上記の押圧力W2で高圧側ピストン(9)に
よって加圧されるが、二次側シリンダー(2)内の作動
油の吐出圧力(P3)は、下記の如く高圧側ピストン
(9)の断面積(Q4)より前部ピストンロッド(8)の
断面積(Q3)を引いた値にて押圧力W2を割った商とな
る。
そして、高圧の作動油は高圧吐出流路(23)を通って
高圧吐出口(24)より取り出されるものである。
上記の如く、一体的に連結された低圧側ピストン
(7)と高圧側ピストン(9)は、一次側シリンダー
(1)及び二次側シリンダー(2)内にて左右往復移動
を繰り返すことになり、同時に高圧吐出口(24)より連
続して高圧作動油を取り出すことができるものである。
以上の如く、本考案の実施例によれば、一次側シリン
ダー(1)と二次側シリンダー(2)を直列状に連結し
て、これらの内部に、後部ピストンロッド(10)により
一体連結された低圧側ピストン(7)と高圧側ピストン
(9)とを往復摺動自在に配設して、各シリンダー
(1)(2)内を前部室(A)(C)と後部室(B)
(D)に区画し、一次側シリンダー(1)の前部室
(A)と後部室(B)への圧油の供給を交互に切換える
切換弁(6)を一次側シリンダー(1)の後部に設ける
後側壁(4)に設けると共に、前記低圧側ピストン
(7)の摺動に連動して前記切換弁(6)を作動させる
パイロットバルブ(5)を後側壁(4)内に設けて、同
パイロットバルブ(5)を低圧側ピストン(7)の後部
に突設する後部ピストンロッド(10)により切換操作自
在としており、一次側シリンダー(1)の前部室(A)
内に作動油が供給されて低圧側ピストン(7)が後方に
移動すると後部ピストンロッド(10)によりパイロット
バルブ(5)が後方に作動して同パイロットバルブ
(5)を切換える。したがって、パイロットバルブ
(5)に連動する切換弁(6)が切換えられる。
次に、切換弁(6)が切換えられると一次側シリンダ
ー(1)の後部室(B)に作動油が供給されて低圧側ピ
ストン(7)を前方に向けて移動させる。
したがって、低圧側ピストン(7)の前後移動によっ
て二次側シリンダー(2)においては、高圧側ピストン
(9)が同時に往復移動して作動油が加圧される。
そして、高圧作動油が高圧吐出口(24)より取り出さ
れるものである。
また、上記切換弁(6)内の切換スプール(35)は、
一側にバネ体(39)を位置させて押圧付勢させるもので
あるから、逆方向への切換操作のみを油圧にて作動する
プランジャ(42)にて行うことができるものである。
以上の如く、本考案の実施例によれば、一次側シリン
ダー(1)と二次側シリンダー(2)とを直列状に配設
し、これらの内部に低圧側ピストン(7)と高圧側ピス
トン(9)を位置させて、各々前部室(A)(C)と後
部室(B)(D)に区画し、圧油の供給を交互に切換え
る切換弁(6)を一次側シリンダー(1)の後部に設け
る後側壁(4)に設けると共に、低圧側ピストン(7)
の摺動に連動して切換弁(6)を作動させるパイロット
バルブ(5)を後側壁(4)内に設け、かつ、同パイロ
ットバルブ(5)を低圧側ピストン(7)の後部に突設
する後部ピストンロッド(10)により切換操作自在とし
たものであるから、後部ピストンロッド(10)を小径と
することができ、したがって、一次側シリンダー(1)
及び二次側シリンダー(2)を小形とすることができて
圧力変換装置全体を小形化することができるものであ
る。
したがって、同圧力変換装置の取付位置の選択が容易
となり、また取付が簡単となるものである。
また、本考案は、上記の切換弁(6)内の切換スプー
ル(35)の一側にバネ体(39)を位置させて、常時押圧
付勢すると共に、他側には圧油で作動するプランジャ
(42)を位置させた構造としたものであるから、圧油の
供給はプランジャ(42)側にのみでよく、したがって、
切換弁(6)の構造及び油路の加工が簡単となり、ま
た、その切換操作が容易で確実に作動するものである。
さらに、本考案は、切換弁(6)内の切換スプール
(35)の一側に、バネ体(39)を位置させているため
に、圧力変換装置が停止時には同バネ体(39)によって
切換スプール(35)が左側に移動しており、したがっ
て、始動が円滑にできるものである。
さらに、切換スプール(35)とプランジャ(42)とを
一直線上に配したので、プランジャ(42)の動きがプラ
ンジャ摺動方向で直接的に切換スプール(35)に迅速に
伝達されるため切換弁の機能を更に向上できる効果を有
する。
また、パイロットバルブにおいては、スプールケース
(14)中に筒上のパイロットスプール(13)を摺動自在
に収納し、パイロットスプール(13)を後部ピストンロ
ッド(10)の作動により摺動せしめることにより、パイ
ロットスプール外周に設けた各種弁室間の油路切換を行
うものであるため、油路の切換が円滑に、かつ確実に行
われ、圧力変換の機能を更に確実に果しうる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すものであって、第1図及
び第2図は本考案に係る圧力変換装置の側面断面図、第
3図は同要部の平面図、第4図は第3図I−I線による
断面図である。 (A):前部室 (B):後部室 (C):前部室 (D):後部室 (P):流入口 (1):一次側シリンダー (2):二次側シリンダー (4):後側壁 (5):パイロットバルブ (6):切換弁 (7):低圧側ピストン (8):前部ピストンロッド (9):高圧側ピストン (10):後部ピストンロッド (17):高圧流路 (20):逆止弁 (25):逆止弁 (31):供給通路 (35):切換スプール (39):バネ体 (42):プランジャ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−129778(JP,A) 特開 昭63−32172(JP,A) 特開 昭57−61867(JP,A) 特開 昭55−36602(JP,A) 実開 昭48−68803(JP,U) 実開 昭49−28736(JP,U) 実開 昭61−87267(JP,U) 特公 昭48−8645(JP,B1) 特公 昭42−19304(JP,B1) 特公 昭62−21994(JP,B2) 実公 昭36−7265(JP,Y1) 実公 昭36−7266(JP,Y1) 「油・空圧用語辞典」(昭和46年9月 20日日刊工業新聞社発行)94ページ,95 ページ,260〜273ページ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内径が大である一次側シリンダー(1)
    と、内径が小である二次側シリンダー(2)とを直列状
    に配設して、これらの内部に、前部ピストンロッド
    (8)と後部ピストンロッド(10)を有する低圧側ピス
    トン(7)及び高圧側ピストン(9)を一体連結して往
    復摺動自在に配設して、前記一次側シリンダー(1)を
    前部室(A)と後部室(B)に区画すると共に、二次側
    シリンダー(2)を前部室(C)と後部室(D)に区画
    し、かつ、流入口(P)から、一次側シリンダー(1)
    の前部室(A)と後部室(B)への圧油の供給を交互に
    切換える切換弁(6)を設けると共に、 切換弁(6)は、 後側壁(4)中に埋設したスプールケース(38)中に左
    右摺動自在に収納し、 両端弁体(36)(37)とした切換スプール(35)と、 切換スプール(35)を常時一側方に押圧付勢するバネ体
    (39)と、 切換スプール(35)の他側方に一直線上に配設し圧油に
    より作動して該スプール(35)を押圧するプランジャ
    (42)と、 スプールケース(38)の内周面に形成し、各種通路と連
    通した多数の弁室(a)(f)(g)(h)(i)とよ
    り構成し、 切換スプール(35)の摺動により多数の弁室を介して各
    種通路の連通、切換を可能とし、 更には、前記低圧側ピストン(7)の摺動に連動し前記
    切換弁(6)を作動させるパイロットバルブ(5)を後
    側壁(4)内に設けると共に、 該パイロットバルブ(5)は、 後側壁(4)内に埋設したスプールケース(14)中に左
    右摺動自在に収納した筒状のパイロットスプール(13)
    と、 スプールケース(14)の内周面に形成し、各種通路と連
    通した多数の弁室(a)(b)(c)(d)と、 筒状のパイロットスプール(13)の中途内周面に形成し
    た小径孔部(13−1)と、 低圧側ピストン(7)の後部に一体的に延設し先端部を
    筒状のパイロットスプール(13)中に挿入した後部ピス
    トンロッド(10)と、 該後部ピストンロッド(10)の後部に突設し先端に鍔部
    (12)を有したパイロットロッド(11)とより構成し、 低圧側ピストン(7)の摺動により小径孔部(13−1)
    の前後面に、後部ピストンロッド(10)の後端面(10−
    1)とパイロットロッド(11)の鍔部(12)とが交互に
    当接してパイロットスプール(13)の摺動を行い、多数
    の弁室を介して各種油路の連通、切換を可能とし、 前記切換弁(6)からの排油の一部を二次側シリンダー
    (2)の前部室(C)に送る供給通路(31)の中途に逆
    止弁(25)を設け、さらに、二次側シリンダー(2)の
    前部室(C)と後部室(D)を接続する高圧流路(17)
    の中途にも逆止弁(20)を配設して、同後部室(D)と
    高圧吐出口(24)とを連通したことを特徴とする圧力変
    換装置。
JP1989151331U 1989-12-26 1989-12-26 圧力変換装置 Expired - Lifetime JP2512551Y2 (ja)

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Title
「油・空圧用語辞典」(昭和46年9月20日日刊工業新聞社発行)94ページ,95ページ,260〜273ページ

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EP0435196B1 (en) 1994-11-09
DE69014089T2 (de) 1995-05-18
DE69014089D1 (de) 1994-12-15
EP0435196A1 (en) 1991-07-03
JPH0387976U (ja) 1991-09-09

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