JP2512337Y2 - 移動式クレ―ンの照明装置 - Google Patents

移動式クレ―ンの照明装置

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JP2512337Y2
JP2512337Y2 JP3260790U JP3260790U JP2512337Y2 JP 2512337 Y2 JP2512337 Y2 JP 2512337Y2 JP 3260790 U JP3260790 U JP 3260790U JP 3260790 U JP3260790 U JP 3260790U JP 2512337 Y2 JP2512337 Y2 JP 2512337Y2
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片山  周二
多寿美 植本
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、移動式クレーンの照明装置、特に、移動式
クレーンの夜間作業のための照明装置に関するものであ
る。
(従来の技術) 従来、移動式クレーンにおいては、夜間にクレーン作
業を行うための照明装置として、実開昭63-35788号公報
に示されたように、クレーンブームの先端部に立設した
支持軸に下端部に照明灯を取り付けた照明灯支持腕を回
動自在に支持し、照明灯支持腕の自重によりクレーンブ
ームの傾斜角に係わりなく照明灯を常時下方に向いた状
態に保ちフックの真下を照明するように構成すると共
に、当該照明灯支持腕が前記支持軸上で回動しないよう
固定するクランプ手段を設け、必要に応じ照明灯の照射
方向を特定の方向に固定し、また、移動式クレーン走行
時に照明灯が揺動しないよう固定するようにした移動式
クレーンの照明装置が用いられていた。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、この種照明装置では、クレーンブームの傾
斜角に係わりなく照明灯を常時下方に向いた状態に保つ
よう照明灯支持腕を揺動自在に支持しているので、移動
式クレーン走行時に走行時の振動により照明灯が揺動し
て照明灯を損傷しないようクランプ手段により揺動を固
定する必要があった。しかしながら、このクランプ手段
による固定操作は、移動式クレーンを作業状態から走行
状態にする毎に行う必要があり、また、手動操作により
行うものであるため操作が煩雑であるという問題があっ
た。
本考案は、上記問題点を解決するために成したもので
あり、照明灯の揺動固定をフックブロックの格納動に連
動して自動的に行うようにして煩雑な走行時の固定操作
を不要にした移動式クレーンの照明装置を提供しようと
するものである。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するため、本考案の移動式クレーン
の照明装置は、クレーンブーム先端のグースネック部に
回転自在に支持された滑車と、当該滑車に掛け回された
ワイヤーロープにより吊り下げられたフックブロックを
有し当該フックブロックに荷物を吊下して荷役作業を行
う移動式クレーンの照明装置であって、当該照明装置
は、その下端部に前記フックブロックに係合する係合部
を備えると共にその上端部を前記滑車を軸支する滑車軸
の前方下側のグースネック部に水平軸により揺動自在に
枢支され前記フックブロックの巻き上げ動により前記係
合部に係合したフックブロックをクレーンブームの下方
位置に格納回動させるフックブロック格納用アームと、
当該フックブロック格納用アームの下方適所に任意に照
射位置を調節可能に取り付けられた照明灯とにより構成
したことを特徴とする。
(作用) このように構成した本考案の移動式クレーンの照明装
置は、クレーン作業時には、クレーンブーム先端のグー
スネック部に揺動自在に枢支され自重により常時下方に
向いた状態に垂下支持されるフックブロック格納用アー
ムに照明灯を取り付けたので、クレーンブームの傾斜角
に係わりなく常にフックブロックの真上から荷物を照明
することができ、吊荷が影に入ることがなく夜間のクレ
ーン作業を確実かつ安全に行うことができる。
また、クレーン作業状態からクレーンを格納するため
フックブロックを巻き上げれば、フックブロック格納用
アームの係合部にフックブロックが係合し、より以上の
巻き上げによって当該フックブロック格納用アームがク
レーンブームの下方位置に回動して固定される。これに
より、フックブロック格納用アームに取り付けられた照
明灯はフックブロックを巻き上げることにより特別な操
作を必要とせずに自動的に揺動が固定されるので煩雑な
固定操作を行う必要がないのである。
(実施例) 以下、この考案の移動式クレーンの照明装置の実施例
を第1図〜第4図に基づいて説明する。
移動式クレーン1は、第1図に示す如く、旋回支柱2
の上端部にその基端部を起伏調節自在に枢着した伸縮自
在なクレーンブーム3と、当該クレーンブーム3先端の
グースネック部4の左右一対の側板5,5間に架設した滑
車軸6に回転自在に支持された複数の滑車7,7および当
該複数の滑車7,7に掛け回されたワイヤロープ8により
吊り下げられたフックブロック9によって構成されてお
り、当該フックブロック9に荷物を吊り下げて荷役作業
をするようになっている。
10は、クレーンブーム3のグースネック部4に取り付
けられたアーム支持ブラケットであり、このアーム支持
ブラケット10は前記滑車軸6に支持され、かつ、前記滑
車7,7間に位置するよう取り付けられている。11は、前
記アーム支持ブラケット10に設けられた凹部であり、グ
ースネック部4に立設された回止め片12に係合してアー
ム支持ブラケット10の滑車軸6回りでの回動を防止する
ようになっている。
13は、フックブロック格納用アームであり、当該フッ
クブロック格納用アーム13はその下端部13aに前記フッ
クブロック9の受け部14に係合する楔状の係合部15を備
えると共に、その上端部13bを前記アーム支持ブラケッ
ト10の下端であって前記滑車軸6の前方下側位置に穿設
されたピン孔16に枢支ピン17によって揺動自在に取り付
けられている。これにより、移動式クレーンを格納する
ため前記フックブロック9を巻き上げたとき、当該フッ
クブロック格納用アーム13の係合部15にフックブロック
9の受け部14が係合し、より以上のフックブロック9の
巻き上げによりフックブロック格納用アーム13が固定ピ
ン17まわりに回動し、この回動によってフックブロック
9がクレーンブーム3の下方位置に回動格納されるよう
になっている(第2図鎖線図示)。
18は、前記フックブロック格納用アーム13の下端寄り
位置に取り付けられた案内具であってワイヤロープ8に
摺接して、フックブロック格納用アーム13下端の係合部
15のフックブロック9の受け部14に対する相当位置を位
置決めするためのものである。
19は、照明灯であり、フックブロック格納用アーム13
の前記案内具18の側面に立設した支持軸20の先端部にU
字状の保持金具21を介してボルト等により任意に取り付
け位置を調節可能に取り付けられている。なお、保持金
具21と照明灯19は従来周知の方法により任意に照射位置
を調節可能に取り付けられている。
なお、照明灯19の電源は、車輌のバッテリーを用いる
ことができ、この場合には、車輌側に設けた電源スイッ
チ(図示せず)、旋回支柱2に設けたスリップリング2
2、クレーンブーム3の基部側ブーム上に設けたコード
リール23を経て照明灯19に給電するようにすればよい。
次に作用を説明する。フックブロック9に荷物を吊り
下げて荷役作業を行なっている場合には、フックブロッ
ク9の受け部15がフックブロック格納用アーム13の係合
部15に係合していないため、フックブロック格納用アー
ム13は、アーム支持ブラケット10の枢支ピン17により揺
動自在に垂下支持され自重により常時下方に向いた状態
を保つ。このためフックブロック格納用アーム13に取り
付けられた照明灯19は常時下方に向いた状態となり、フ
ックブロック9の真上から荷物を照明することができ、
吊荷が影に入ることがなく夜間のクレーン作業を確実か
つ安全に行うことができる。
次に、移動式クレーンを走行移動するためフックブロ
ック9を巻き上げれば、フックブロック格納用アーム13
の係合部15にフックブロック9の受け部14が係合し、よ
り以上の巻き上げによりフックブロック格納用アーム13
がクレーンブーム3の下方位置まで回動し格納される。
これにより、フックブロック格納用アーム13の揺動が固
定されるので当該フックブロック格納用アーム13に取り
付けられた照明灯19の揺動が防止されるのである。
また、照明灯19の照射位置を調節したい場合には、支
持軸20に対するU字状の保持金具21の取り付け位置と当
該保持金具21に対する照明灯19の固定位置を調節するこ
とにより照明灯19の照射方向を任意に調節すればよい。
なお、以上説明した実施例では、フックブロック格納
用アーム13をアーム支持ブラケット10の下端位置に穿設
されたピン孔16に枢支ピン17によって揺動自在に枢支し
た例について説明したが、第4図に示すように、クレー
ンブーム3のグースネック部4の下端適所に立設した枢
支軸24の先端に揺動自在に枢支するようにしてもよい。
(考案の効果) 本考案の移動式クレーンの照明装置によれば、クレー
ン作業時の照明灯は、自重により常時下方に向いた状態
に垂下支持され従来同様フックブロックの真上から荷物
を照明することができ、吊荷が影に入ることがなく夜間
のクレーン作業を確実かつ安全に行うことができ、ま
た、クレーンを移動する時は、フックブロックの格納に
より自動的にクレーンブームの下方位置に回動格納され
るようになっているので手動により照明灯を固定操作す
る必要がなく煩雑な作業を行う必要がないという効果を
有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の移動式クレーンの照明装置を示す側面
図、第2図はクレーン作業時の照明灯の取り付け構造を
示す側面図、第3図は同正面図、第4図は他の実施例の
説明図である。 クレーンブーム……3、滑車……7,7 滑車軸……6、ワイヤーロープ……8 フックブロック……9、照明灯……19 フックブロック格納用アーム……13

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】クレーンブーム先端のグースネック部に回
    転自在に支持された滑車と、当該滑車に掛け回されたワ
    イヤーロープにより吊り下げられたフックブロックを有
    し当該フックブロックに荷物を吊下して荷役作業を行う
    移動式クレーンの照明装置であって、当該照明装置は、
    その下端部に前記フックブロックに係合する係合部を備
    えると共にその上端部を前記滑車を軸支する滑車軸の前
    方下側のグースネック部に水平軸により揺動自在に枢支
    され前記フックブロックの巻き上げ動により前記係合部
    に係合したフックブロックをクレーンブームの下方位置
    に格納回動させるフックブロック格納用アームと、当該
    フックブロック格納用アームの下方適所に任意に照射位
    置を調節可能に取り付けられた照明灯とから構成されて
    いることを特徴とする移動式クレーンの照明装置。
JP3260790U 1990-03-27 1990-03-27 移動式クレ―ンの照明装置 Expired - Lifetime JP2512337Y2 (ja)

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