JP2512060Y2 - ラジアルピストンポンプ - Google Patents
ラジアルピストンポンプInfo
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- JP2512060Y2 JP2512060Y2 JP1989106627U JP10662789U JP2512060Y2 JP 2512060 Y2 JP2512060 Y2 JP 2512060Y2 JP 1989106627 U JP1989106627 U JP 1989106627U JP 10662789 U JP10662789 U JP 10662789U JP 2512060 Y2 JP2512060 Y2 JP 2512060Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は油圧制御装置等に用いるラジアルピストンポ
ンプに関する。
ンプに関する。
従来の技術 従来のラジアルピストンポンプにおいては、ポンプケ
ーシング内にハウジングが固定され、このハウジングに
固着されたピントルには、シリンダ本体が回転自在に嵌
合されるとともに、該シリンダ本体内のピストンの回転
位置に対応する同一円周上に流入ポート、流出ポートが
設けられ、この流入ポート及び流出ポートからはピント
ルの同じ端部方向すなわち同一軸方向に流入路及び流出
路が並行に配設され、シリンダ本体がピントル外周を回
転すれば、シリンダ本体内のピストンが偏心ガイドリン
グに位置規制されて往復動し、油をケーシング外から流
入路、流入ポートを経由してシリンダ本体内の吸排室に
吸入し、吸入された油は流出ポート、流出路、この流出
路に直角方向に接続しピントル外面に通じる流路、及び
ハウジング内に設けられた流路を経由してケーシング外
に吐出されるように構成されている。
ーシング内にハウジングが固定され、このハウジングに
固着されたピントルには、シリンダ本体が回転自在に嵌
合されるとともに、該シリンダ本体内のピストンの回転
位置に対応する同一円周上に流入ポート、流出ポートが
設けられ、この流入ポート及び流出ポートからはピント
ルの同じ端部方向すなわち同一軸方向に流入路及び流出
路が並行に配設され、シリンダ本体がピントル外周を回
転すれば、シリンダ本体内のピストンが偏心ガイドリン
グに位置規制されて往復動し、油をケーシング外から流
入路、流入ポートを経由してシリンダ本体内の吸排室に
吸入し、吸入された油は流出ポート、流出路、この流出
路に直角方向に接続しピントル外面に通じる流路、及び
ハウジング内に設けられた流路を経由してケーシング外
に吐出されるように構成されている。
そして、ピントル内に並行に配設された上記流入路、
流出路はピントルの一端から穿孔され、流路のピントル
端は栓が施されて油が漏出しないようにシールされてい
る。
流出路はピントルの一端から穿孔され、流路のピントル
端は栓が施されて油が漏出しないようにシールされてい
る。
また、前記ハウジング内に流路には一方向弁が装着さ
れ、流出路系の逆流が防止されるように構成されてい
る。
れ、流出路系の逆流が防止されるように構成されてい
る。
考案が解決しようとする課題 上記従来技術は、流出路系に一方向弁が装入されてい
るので、油の逆流が防止され、流出圧に大きな変動を生
じることなく吐出することができるが、一方向弁の装着
位置がハウジング内の流路であって、流出ポートから一
方向弁までの距離がピントル内の流出路を経由して長い
ので、ピストンの圧縮比(シリンダ内の吸排室の容積と
流出ポートから一方向弁設置箇所までの流路の容積の和
に対する吸排室の容積の割合)が小となり、ポンプ効率
の低下を招いていた。
るので、油の逆流が防止され、流出圧に大きな変動を生
じることなく吐出することができるが、一方向弁の装着
位置がハウジング内の流路であって、流出ポートから一
方向弁までの距離がピントル内の流出路を経由して長い
ので、ピストンの圧縮比(シリンダ内の吸排室の容積と
流出ポートから一方向弁設置箇所までの流路の容積の和
に対する吸排室の容積の割合)が小となり、ポンプ効率
の低下を招いていた。
さらに、流入路から一方向弁設置場所までの流路中に
シール部が複数存在するので、漏油によるポンプの効率
の減少も懸念されるところであった。
シール部が複数存在するので、漏油によるポンプの効率
の減少も懸念されるところであった。
課題を解決するための手段および作用 本考案は、従来技術の上記難点を克服し、ポンプ効率
の向上を図ることを目的として、吸引口および吐出口を
有するケーシングと、該ケーシングに固定されるハウジ
ングと、該ハウジングに固定され流入路および流出路を
有するピントルと該ピントルに回転可能に嵌合されるシ
リンダ本体と、該シリンダ本体内の半径方向に設けられ
たシリンダ孔に摺動自在に嵌合されるピストンと、前記
ハウジング内にピントルの軸線に対し偏心して配設さ
れ、ピストン先端部に当接してピストン位置を規制する
ピストンガイドリングと、前記シリンダ本体を回転する
駆動装置を具備し、前記シリンダ孔のピストンの内側に
形成される吸排室がシリンダ本体の回転にしたがって前
記ピントルの流入路及び流出路に接続する流入ポート及
び流出ポート上を移動するように構成されたラジアルピ
ストンポンプにおいて、前記ピントルの流入路は、前記
流入ポートから該ピントルの軸方向一端側に延長すると
ともに、前記ピントルの流出路は、前記流出ポートから
該ピントルの軸方向他端側に延長するように形成され、
該ピントル内の流出路に流出ポート側からの流通を許容
する一方向弁が配設されたことを特徴とするものであ
る。
の向上を図ることを目的として、吸引口および吐出口を
有するケーシングと、該ケーシングに固定されるハウジ
ングと、該ハウジングに固定され流入路および流出路を
有するピントルと該ピントルに回転可能に嵌合されるシ
リンダ本体と、該シリンダ本体内の半径方向に設けられ
たシリンダ孔に摺動自在に嵌合されるピストンと、前記
ハウジング内にピントルの軸線に対し偏心して配設さ
れ、ピストン先端部に当接してピストン位置を規制する
ピストンガイドリングと、前記シリンダ本体を回転する
駆動装置を具備し、前記シリンダ孔のピストンの内側に
形成される吸排室がシリンダ本体の回転にしたがって前
記ピントルの流入路及び流出路に接続する流入ポート及
び流出ポート上を移動するように構成されたラジアルピ
ストンポンプにおいて、前記ピントルの流入路は、前記
流入ポートから該ピントルの軸方向一端側に延長すると
ともに、前記ピントルの流出路は、前記流出ポートから
該ピントルの軸方向他端側に延長するように形成され、
該ピントル内の流出路に流出ポート側からの流通を許容
する一方向弁が配設されたことを特徴とするものであ
る。
本考案は前記したように構成されているので、シリン
ダ本体の回転にしたがって流出ポートから圧送される圧
油は、ピントル内の流出路に設置された一方向弁によっ
て逆流が防止されながら高圧縮比で吐出される。
ダ本体の回転にしたがって流出ポートから圧送される圧
油は、ピントル内の流出路に設置された一方向弁によっ
て逆流が防止されながら高圧縮比で吐出される。
実施例 実施例について図面を参照して説明する。
第1図において1は円筒状ポンプケーシングで、吸引
口2および吐出口3が設けられ、吸引口2は図示されな
い油タンクに吐出口3はアンチロックブレーキ装置のア
キュムレータ等にそれぞれ連通するようになっている。
そして、吐出口3が穿設された部分の内周面には吐出口
3と接続する環状溝4が設けられている。
口2および吐出口3が設けられ、吸引口2は図示されな
い油タンクに吐出口3はアンチロックブレーキ装置のア
キュムレータ等にそれぞれ連通するようになっている。
そして、吐出口3が穿設された部分の内周面には吐出口
3と接続する環状溝4が設けられている。
ケーシング1の内部には、ハウジング5が嵌合され、
ノックピン6によってケーシング1に固定されている。
ハウジング5は小径部5aおよび大径部5bからなり、大径
部5bの内部に回転子であるシリンダ本体13を収容する環
状室7が形成されている。
ノックピン6によってケーシング1に固定されている。
ハウジング5は小径部5aおよび大径部5bからなり、大径
部5bの内部に回転子であるシリンダ本体13を収容する環
状室7が形成されている。
ハウジングの小径部5aの外周には前記ケーシング1の
環状溝4のピントル軸方向両側に凹溝8が形成され、凹
溝8にはシールリング9が装着され、ケーシング1とハ
ウジング5間がシールされるようになっている。また、
第2図に示すように小径部5a内には前記環状溝4に通じ
る流路10が設けられ、流路10は後述のピントル11内に設
けられた流路12に接続している。
環状溝4のピントル軸方向両側に凹溝8が形成され、凹
溝8にはシールリング9が装着され、ケーシング1とハ
ウジング5間がシールされるようになっている。また、
第2図に示すように小径部5a内には前記環状溝4に通じ
る流路10が設けられ、流路10は後述のピントル11内に設
けられた流路12に接続している。
また、ハウジングの小径部5aの内部には、ピントル11
が嵌合固着され、ピントル11にはシリンダ本体13が回転
可能に嵌合され、前記したように環状室7内に収納され
ている。
が嵌合固着され、ピントル11にはシリンダ本体13が回転
可能に嵌合され、前記したように環状室7内に収納され
ている。
シリンダ本体13のシリンダ孔には第3図に示すように
4個のピストン14が90度間隔で半径方向に摺動できるよ
うに収納されており、このピストン14を収容するシリン
ダ孔のピストン14の内側部分は油の吸排室17を構成し、
またピストンの頭部14aは球面状に形成されている。な
お、ピストン14は4個でなくても複数であればよい。
4個のピストン14が90度間隔で半径方向に摺動できるよ
うに収納されており、このピストン14を収容するシリン
ダ孔のピストン14の内側部分は油の吸排室17を構成し、
またピストンの頭部14aは球面状に形成されている。な
お、ピストン14は4個でなくても複数であればよい。
ピストン14はシリンダ本体13の回転時遠心力により外
方へ移動し、その頭部14aがハウジング大径部5b内にロ
ーラベアリング15を介しピントル11の軸線に対し偏心し
て装着されたピストンガイドリング16の内面に当接する
ことにより、その回転時の位置が規制されるようになっ
ている。ピストンガイドリング16の内面もピストン頭部
14aに適合するようピントルの軸方向に湾曲している。
方へ移動し、その頭部14aがハウジング大径部5b内にロ
ーラベアリング15を介しピントル11の軸線に対し偏心し
て装着されたピストンガイドリング16の内面に当接する
ことにより、その回転時の位置が規制されるようになっ
ている。ピストンガイドリング16の内面もピストン頭部
14aに適合するようピントルの軸方向に湾曲している。
シリンダ本体13の一端部には第4図に示すように等間
隔に切欠された4個の切欠部18を有する環状係合部19が
一体形成されている。
隔に切欠された4個の切欠部18を有する環状係合部19が
一体形成されている。
一方、対称位置に突設され前記切欠部18に係合する2
個の突起部20、この突起部20と平行に一部が切除された
切欠部21、および中央にモータ駆動軸25の先端突片26を
嵌入固定する係止孔22が形成された円板部23を有する偏
平なカップリング24が設けられ、カップリング24にモー
タ駆動軸25を固定し、その突起部20を前記シリンダ本体
13の切欠部18に係合させながら円板部23を環状係合部19
に嵌入させることにより、モータ駆動軸25の回転をカッ
プリング24を介してシリンダ本体13に伝達するようにな
っている。そして、上記のように円板部23が環状係合部
19に嵌入されると、油は環状係合部19と円板部23の切欠
部21間を通って後述のピントル11の流入路35(フィルタ
34の嵌挿口)に流入することができる。
個の突起部20、この突起部20と平行に一部が切除された
切欠部21、および中央にモータ駆動軸25の先端突片26を
嵌入固定する係止孔22が形成された円板部23を有する偏
平なカップリング24が設けられ、カップリング24にモー
タ駆動軸25を固定し、その突起部20を前記シリンダ本体
13の切欠部18に係合させながら円板部23を環状係合部19
に嵌入させることにより、モータ駆動軸25の回転をカッ
プリング24を介してシリンダ本体13に伝達するようにな
っている。そして、上記のように円板部23が環状係合部
19に嵌入されると、油は環状係合部19と円板部23の切欠
部21間を通って後述のピントル11の流入路35(フィルタ
34の嵌挿口)に流入することができる。
また、ポンプケーシング1の前記吸引口2に対応する
内部には、第5図に示すような外周に環状凹溝27が形成
され、この凹溝27から中央孔28に通じる4個の給油孔29
が等間隔に設けられたドーナツ状の給油リング30が嵌装
されている。そして、その中央孔28に外周面31が若干の
間隙を存するようにしてシリンダ本体13が嵌挿される。
内部には、第5図に示すような外周に環状凹溝27が形成
され、この凹溝27から中央孔28に通じる4個の給油孔29
が等間隔に設けられたドーナツ状の給油リング30が嵌装
されている。そして、その中央孔28に外周面31が若干の
間隙を存するようにしてシリンダ本体13が嵌挿される。
なお、シリンダ本体13とハウジングの小径部5aとの摺
動部には摺動摩擦抵抗を減じるため、減摩部材54が配設
されている。
動部には摺動摩擦抵抗を減じるため、減摩部材54が配設
されている。
次に、ピントル11には第1図に示すように、カップリ
ング24側の端部にフィルタ34が嵌挿される油の流入路35
が形成されている。フィルタ34は第6図に示すように外
径がピントル11の流入路35と略同径の円環部36、これよ
り小径の円板部37、およびこれら円環部36と円板部37を
繋ぐ外径が円環部36と等しい連結部38によって一体構成
された枠体の内部に油濾過用のメッシュ39を張設したも
ので、このフィルタ34がピントル11の流入路35に連結部
38を滑動させて挿着されたときは、ピントル11の一端か
ら流入した油は円環部36の中央孔36aからメッシュ39を
経由して円板部37の外周から流出するようになってい
る。
ング24側の端部にフィルタ34が嵌挿される油の流入路35
が形成されている。フィルタ34は第6図に示すように外
径がピントル11の流入路35と略同径の円環部36、これよ
り小径の円板部37、およびこれら円環部36と円板部37を
繋ぐ外径が円環部36と等しい連結部38によって一体構成
された枠体の内部に油濾過用のメッシュ39を張設したも
ので、このフィルタ34がピントル11の流入路35に連結部
38を滑動させて挿着されたときは、ピントル11の一端か
ら流入した油は円環部36の中央孔36aからメッシュ39を
経由して円板部37の外周から流出するようになってい
る。
また、ピントル11には第2図に示されるように上記フ
ィルタ34の円板部37の外周、すなわち流入路35の内端と
連通し前記シリンダ本体13の吸排室17の回転位置に対応
する位置に開口する流入ポート40が設けられている。
ィルタ34の円板部37の外周、すなわち流入路35の内端と
連通し前記シリンダ本体13の吸排室17の回転位置に対応
する位置に開口する流入ポート40が設けられている。
そして、この流入ポート40に対し同様に吸排室17の回
転位置に対応する位置ではあるが、ピントルの円周方向
で反対側で軸方向で若干離れた位置に流出ポート41が設
けられ、流出ポート41はピントル11内を前記流入路と反
対側に延設された流出路42に接続している。そして、流
出路42は小径流路42aと大径流路42bからなり、流出路42
中には一方向弁43が設けられている(第1図)。一方向
弁43は大径流路42b中に挿入されて小径流路42aを開閉す
るボール44、該ボール44を小径流路42aの端部に圧接す
るよう支持するスプリング45、スプリング45の支持板46
からなり、ピントル11の端部から流出路42に至る一方向
弁取付孔47を穿ち、この取付孔47に上記スプリング支持
板46を固定することにより装着される。支持板46と一方
向弁取付孔47間にはシール部材48が介装され密封されて
いる。
転位置に対応する位置ではあるが、ピントルの円周方向
で反対側で軸方向で若干離れた位置に流出ポート41が設
けられ、流出ポート41はピントル11内を前記流入路と反
対側に延設された流出路42に接続している。そして、流
出路42は小径流路42aと大径流路42bからなり、流出路42
中には一方向弁43が設けられている(第1図)。一方向
弁43は大径流路42b中に挿入されて小径流路42aを開閉す
るボール44、該ボール44を小径流路42aの端部に圧接す
るよう支持するスプリング45、スプリング45の支持板46
からなり、ピントル11の端部から流出路42に至る一方向
弁取付孔47を穿ち、この取付孔47に上記スプリング支持
板46を固定することにより装着される。支持板46と一方
向弁取付孔47間にはシール部材48が介装され密封されて
いる。
上記流出路42の端部はピントル11内を半径方向に穿設
した流路12に接続している。この流路12は前述のように
ハウジング小径部5a内の流路10に接続している。
した流路12に接続している。この流路12は前述のように
ハウジング小径部5a内の流路10に接続している。
また、ハウジング小径部5a内にはピントルの前記流出
路側のハウジング端面49から軸方向に貫通するリリーフ
通路50が設けられ、このリリーフ通路50はハウジング5
内面とシリンダ本体13の外面の間隙すなわち前記環状室
7を介し、シリンダ本体13の1側面32と給油リング30の
1側面33との対面部から給油リング30の中央孔28に通
じ、吸引口2側に連通するようになっている。このリリ
ーフ通路50によって、シールリング9等の機能が損なわ
れ高圧油がケーシング1内面とハウジングの小径部5aの
端面49との当接面に漏出しても、高圧油を吸引口側に逃
がすことができる。
路側のハウジング端面49から軸方向に貫通するリリーフ
通路50が設けられ、このリリーフ通路50はハウジング5
内面とシリンダ本体13の外面の間隙すなわち前記環状室
7を介し、シリンダ本体13の1側面32と給油リング30の
1側面33との対面部から給油リング30の中央孔28に通
じ、吸引口2側に連通するようになっている。このリリ
ーフ通路50によって、シールリング9等の機能が損なわ
れ高圧油がケーシング1内面とハウジングの小径部5aの
端面49との当接面に漏出しても、高圧油を吸引口側に逃
がすことができる。
なお、ポンプケーシング1にはモータ本体51がインロ
ーをもって嵌着しており、両者間にはシール部52が設け
られている。53はモータ駆動軸25の軸受である。
ーをもって嵌着しており、両者間にはシール部52が設け
られている。53はモータ駆動軸25の軸受である。
本実施例はこのような構成であるので、モータ駆動軸
25の回転駆動により、カップリング24を介してシリンダ
本体13が回転すると、この回転にしたがってシリンダ本
体13内のピストン14が、これと一緒に回転するピストン
ガイドリング16によってその位置を規制されながら吸排
室17内を往復する。この往復動によって、油がポンプケ
ーシング1の吸引口2から吸引され、給油リング30の給
油孔29、中央孔28、モータ本体51の内面とカップリング
24の側面との間隙、カップリング24の切欠部21、ピント
ル11の流入路35に嵌挿したフィルタ34を経由してピント
ル11の流入ポート40からシリンダ本体の吸排室17に吸入
され、この吸排室17に貯められた油は流出ポート41から
一方向弁43によって逆流が防止されながら流出路42を流
入路35と反対方向に流れた後、流路12、10、環状溝4を
経由して吐出口3からケーシング1外へ圧送される。
25の回転駆動により、カップリング24を介してシリンダ
本体13が回転すると、この回転にしたがってシリンダ本
体13内のピストン14が、これと一緒に回転するピストン
ガイドリング16によってその位置を規制されながら吸排
室17内を往復する。この往復動によって、油がポンプケ
ーシング1の吸引口2から吸引され、給油リング30の給
油孔29、中央孔28、モータ本体51の内面とカップリング
24の側面との間隙、カップリング24の切欠部21、ピント
ル11の流入路35に嵌挿したフィルタ34を経由してピント
ル11の流入ポート40からシリンダ本体の吸排室17に吸入
され、この吸排室17に貯められた油は流出ポート41から
一方向弁43によって逆流が防止されながら流出路42を流
入路35と反対方向に流れた後、流路12、10、環状溝4を
経由して吐出口3からケーシング1外へ圧送される。
考案の効果 本考案では、前記ピントルの流入路は、前記流入ポー
トから該ピントルの軸方向一端側に延長するとともに、
前記ピントルの流出路は、前記流出ポートから該ピント
ルの軸方向他端側に延長するように形成されたため、該
ピントルの一横断面には流入路と流出路が存在せず、該
流入路および流出路の径が大きくなって、流路抵抗が低
下するとともに、該ピントルの流出路に一方向弁を配設
することが可能となる。
トから該ピントルの軸方向一端側に延長するとともに、
前記ピントルの流出路は、前記流出ポートから該ピント
ルの軸方向他端側に延長するように形成されたため、該
ピントルの一横断面には流入路と流出路が存在せず、該
流入路および流出路の径が大きくなって、流路抵抗が低
下するとともに、該ピントルの流出路に一方向弁を配設
することが可能となる。
そして本考案では、前記ピントルの流出路に一方向弁
を配設することができるため、前記流出ポートから一方
向弁迄の流路長を短縮して、該流出ポートおよび一方向
弁間の流路容積を著しく縮小することができる結果、ポ
ンプの圧縮比を増大し、ポンプ効率を向上させることが
できる。
を配設することができるため、前記流出ポートから一方
向弁迄の流路長を短縮して、該流出ポートおよび一方向
弁間の流路容積を著しく縮小することができる結果、ポ
ンプの圧縮比を増大し、ポンプ効率を向上させることが
できる。
そして、このように高圧縮比が得られることにより、
高圧状態が保持され油中に混入してくる空気量を減じる
ことができ、ポンプ性能に悪影響が生じることを防止す
ることができる。
高圧状態が保持され油中に混入してくる空気量を減じる
ことができ、ポンプ性能に悪影響が生じることを防止す
ることができる。
また、一方向弁までの流出路系にシール部が存在しな
いので、油の漏出は全くなく、漏油によるポンプ効率の
低下も生じない。
いので、油の漏出は全くなく、漏油によるポンプ効率の
低下も生じない。
第1図は本考案に係るラジアルピストンポンプの長手方
向の要部断面図、第2図は第1図のII-II線断面図、第
3図は同III-III線断面図、第4図はカップリング装置
の分解斜視図、第5図、第6図はそれぞれ給油リング、
フィルタの斜視図である。 1……ケーシング、2……吸引口、3……吐出口、4…
…環状溝、5……ハウジング、6……ノックピン、7…
…環状室、8……凹溝、9……シールリング、10……流
路、11……ピントル、12……流路、13……シリンダ本
体、14……ピストン、15……ローラベアリング、16……
ピストンガイドリング、17……吸排室、18……切欠部、
19……環状係合部、20……突起部、21……切欠部、22…
…係止孔、23……円板部、24……カップリング、25……
モータ駆動軸、26……先端突片、27……環状凹溝、28…
…中央孔、29……給油孔、30……給油リング、31……外
周面、32……1端面、33……側面、34……フィルタ、35
……流入路、36……円環部、37……円板部、38……連結
部、39……メッシュ、40……流入ポート、41……流出ポ
ート、42……流出路、43……一方向弁、44……ボール、
45……スプリング、46……支持板、47……一方向弁取付
孔、48……シール部材、49……ハウジング端面、50……
リリーフ通路、51……モータ本体、52……シール部、53
……軸受、54……プラスチックリング。
向の要部断面図、第2図は第1図のII-II線断面図、第
3図は同III-III線断面図、第4図はカップリング装置
の分解斜視図、第5図、第6図はそれぞれ給油リング、
フィルタの斜視図である。 1……ケーシング、2……吸引口、3……吐出口、4…
…環状溝、5……ハウジング、6……ノックピン、7…
…環状室、8……凹溝、9……シールリング、10……流
路、11……ピントル、12……流路、13……シリンダ本
体、14……ピストン、15……ローラベアリング、16……
ピストンガイドリング、17……吸排室、18……切欠部、
19……環状係合部、20……突起部、21……切欠部、22…
…係止孔、23……円板部、24……カップリング、25……
モータ駆動軸、26……先端突片、27……環状凹溝、28…
…中央孔、29……給油孔、30……給油リング、31……外
周面、32……1端面、33……側面、34……フィルタ、35
……流入路、36……円環部、37……円板部、38……連結
部、39……メッシュ、40……流入ポート、41……流出ポ
ート、42……流出路、43……一方向弁、44……ボール、
45……スプリング、46……支持板、47……一方向弁取付
孔、48……シール部材、49……ハウジング端面、50……
リリーフ通路、51……モータ本体、52……シール部、53
……軸受、54……プラスチックリング。
Claims (1)
- 【請求項1】吸引口および吐出口を有するケーシング
と、該ケーシングに固定されるハウジングと、該ハウジ
ングに固定され流入路および流出路を有するピントル
と、該ピントルに回転可能に嵌合されるシリンダ本体
と、該シリンダ本体内の半径方向に設けられたシリンダ
孔に摺動自在に嵌合されるピストンと、前記ハウジング
内にピントルの軸線に対し偏心して配設され、ピストン
先端部に当接してピストン位置を規制するピストンガイ
ドリングと、前記シリンダ本体を回転する駆動装置を具
備し、前記シリンダ孔のピストンの内側に形成される吸
排室がシリンダ本体の回転にしたがって前記ピントルの
流入路及び流出路に接続する流入ポート及び流出ポート
上を移動するように構成されたラジアルピストンポンプ
において、前記ピントルの流入路は、前記流入ポートか
ら該ピントルの軸方向一端側に延長するとともに、前記
ピントルの流出路は、前記流出ポートから該ピントルの
軸方向他端側に延長するように形成され、該ピントル内
の流出路に流出ポート側からの流通を許容する一方向弁
が配設されたことを特徴とするラジアルピストンポン
プ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989106627U JP2512060Y2 (ja) | 1989-09-13 | 1989-09-13 | ラジアルピストンポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989106627U JP2512060Y2 (ja) | 1989-09-13 | 1989-09-13 | ラジアルピストンポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0347471U JPH0347471U (ja) | 1991-05-02 |
JP2512060Y2 true JP2512060Y2 (ja) | 1996-09-25 |
Family
ID=31655353
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989106627U Expired - Fee Related JP2512060Y2 (ja) | 1989-09-13 | 1989-09-13 | ラジアルピストンポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2512060Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2867719B1 (fr) * | 2004-03-16 | 2007-09-21 | Papeteries Hamelin | Cahier de classement de documents |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5732078A (en) * | 1980-07-31 | 1982-02-20 | Hideo Kaji | Pump apparatus in rotary shaft part |
DE3431158A1 (de) * | 1984-08-24 | 1986-03-06 | Alfred Teves Gmbh, 6000 Frankfurt | Radialkolbenmaschine, insbesondere kugelkolbenpumpe |
-
1989
- 1989-09-13 JP JP1989106627U patent/JP2512060Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0347471U (ja) | 1991-05-02 |
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