JP2511995B2 - 食器洗い機の乾燥制御方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は食器等を洗う食器洗い機の乾燥制御方法に関
するものである。

従来の技術 従来の食器洗い機は第１図および第２図に示す構成で
あった。すなわち、１は洗い，すすぎ，乾燥等のプログ
ラムを制御する制御手段、２は洗浄水や乾燥時の槽内を
暖める加熱手段、３は洗浄するために洗浄水を循環させ
る洗浄ポンプ、４は乾燥時湿気を槽外にだす送風手段、
５は洗浄時の洗浄水と乾燥時の温度調節のために温度を
検出する温度検出手段である。６は洗浄ポンプ３からの
洗浄水を食器に当てるためのノズルで、７は湿気を排気
するための排気口、８は食器等を収納し洗浄するための
洗浄槽である。

次に、動作を説明すると、洗浄槽８に洗浄水を貯め、
加熱手段２で加熱し、温度検出手段５で温度制御しなが
ら洗浄ポンプ３で洗浄水を循環させ、ノズル６より噴射
し、食器洗いまたはすすぎを行う。次にすすぎ終了後、
加熱手段２の連続または断続運転を行い、槽８内を暖め
食器等についている水滴を乾燥させ、その湿気を送風手
段４で排気口７から槽８外に排気することにより乾燥を
行うものである。

上記すすぎ終了後は槽８内が充分加熱されているた
め、送風手段４を乾燥工程に移行すると同時に運転して
熱風を食器等に当てて乾燥していたが、乾燥工程のみで
運転する場合には、冷風が食器に当たらないようにする
ため、加熱手段２を動作させた後、一定時間送風を行わ
ないようにしていた。

発明が解決しようとする問題点 このような従来の乾燥制御方法では、乾燥のみで運転
する場合、槽８内の温度や湿度に関係なく一定時間経過
すれば送風手段４を動作させるため、気温が低い場合、
槽８内に食器からの水分が蒸発して湿気が多くなってい
ない状態で外気を槽８内に導入してしまうため、槽８内
の温度が低くなり乾燥性能が低下するという問題点を有
していた。

本発明は上記問題点に鑑み、乾燥工程のみの運転にお
いても乾燥性能を高めることを目的とする。

問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明は、洗浄槽内を加熱
する加熱手段と、洗浄槽内に送風する送風手段と、洗浄
槽内の温度を検出する温度検出手段と、前記加熱手段、
送風手段、温度検出手段を制御する制御手段を備え、前
記制御手段は加熱すすぎ後に乾燥工程に移行する場合に
は加熱手段と送風手段を同時に動作させ、乾燥工程から
運転開始する場合には、加熱手段を動作させるととも
に、温度検出手段からの温度を入力し、前記温度が設定
以上に到達してから送風手段を動作させる。

作用 上記方法によれば、槽内温度を検出することにより、
気温が低い場合でも加熱手段で充分に食器等を加熱した
後、槽内の湿気を送風手段４で排気するため、乾燥効率
を高めることができる。また、加熱すすぎに続き乾燥工
程に移行する場合には加熱手段と送風手段とを同時に動
作させて短時間で乾燥を終了させる。

実 施 例 以下、本発明の実施例を第１図により説明する。な
お、食器洗い機の基本構成は第２図および第３図で示し
た従来の構成と同一のため、その説明は省略する。

本発明の特徴は制御手段１の制御フローであるので、
その制御を第１図のフローチャートを使用して説明す
る。

すなわち、制御手段１は乾燥工程において、ステップ
10で洗い，すすぎ，乾燥工程の乾燥か乾燥のみかどうか
判断する。乾燥のみであれば、ステップ11で加熱手段２
を動作させる。次に、ステップ12で温度検知手段５から
の信号を入力し、槽８内が設定温度に達したかどうか判
断し、達していなければステップ11と12を繰返す（加熱
手段２を動作し続ける）。設定温度に達すれば、ステッ
プ13で送風手段４の運転を開始する。

次に、ステップ14で設定された乾燥時間を経過してな
いかどうか判断し、経過してなければステップ13で送風
手段４と加熱手段２を動作し続ける。設定された乾燥時
間が経過していれば15で運転を終了する。

次に、ステップ10で洗い，すすぎ，乾燥工程であれ
ば、ステップ13で送風手段４と加熱手段２を動作する。
以下上述したステップ14,ステップ15の動作を行なう。

発明の効果 以上の実施例から明らかなような本発明によれば、乾
燥運転のみを設定すれば槽内の温度が一定温度以上にな
ってから送風手段４を動作させるため、外気温度の高低
に関係なく充分に食器等を加熱した後、湿気を槽外に排
気でき、乾燥効率を高めることができる。また、加熱す
すぎに乾燥工程に移行する場合には槽内の温度が高まっ
ているので、加熱手段と送風手段とを同時に動作させて
乾燥を行い、乾燥時間を短くすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例における食器洗い機の乾燥工程
を示すフローチャート、第２図は食器洗い機の要部ブロ
ック図、第３図は食器洗い機の概略構成図である。 １……制御手段、２……加熱手段、３……洗浄ポンプ、
４……送付手段、５……温度検出手段、６……ノズル、
７……排気口、８……洗浄槽。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】洗浄槽内を加熱する加熱手段と、洗浄槽内
   に送風する送風手段と、洗浄槽内の温度を検出する温度
   検出手段と、前記加熱手段、送風手段、温度検出手段を
   制御する制御手段を備え、前記制御手段は加熱すすぎ後
   に乾燥工程に移行する場合には加熱手段と送風手段を同
   時に動作させ、乾燥工程から運転開始する場合には、加
   熱手段を動作させるとともに、温度検出手段からの温度
   を入力し、前記温度が設定以上に到達してから送風手段
   を動作させる食器洗い機の乾燥制御方法。