JP2511688B2 - 液状硫黄からの硫化水素の触媒除去 - Google Patents

液状硫黄からの硫化水素の触媒除去

Info

Publication number
JP2511688B2
JP2511688B2 JP62504045A JP50404587A JP2511688B2 JP 2511688 B2 JP2511688 B2 JP 2511688B2 JP 62504045 A JP62504045 A JP 62504045A JP 50404587 A JP50404587 A JP 50404587A JP 2511688 B2 JP2511688 B2 JP 2511688B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst system
liquid sulfur
fatty
active
compounds
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62504045A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01500587A (ja
Inventor
モリス、ジャック
フーク、ロマン
オリオル・ジャン‐ルイ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ERUFU AKITEENU
Original Assignee
ERUFU AKITEENU
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ERUFU AKITEENU filed Critical ERUFU AKITEENU
Publication of JPH01500587A publication Critical patent/JPH01500587A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2511688B2 publication Critical patent/JP2511688B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B17/00Sulfur; Compounds thereof
    • C01B17/02Preparation of sulfur; Purification
    • C01B17/0232Purification, e.g. degassing

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
  • Color Television Systems (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Removal Of Specific Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、単に水溶状のおよびポリ硫化水素と化合状
態の液状硫黄中に依存するH2Sを迅速に除去するための
方法に関わる。さらに上記方法の実現に使用可能な触媒
系にもかかわる。
クラウス法によって多量の硫黄が生産される。同法
は、例えばH2Sの燃焼または硫黄あるいは多くの硫黄化
合物とくに黄鉄鉱の燃焼によって形成される無水硫化物
に、例えば天然ガスの脱酸あるいは石油生成物の処理に
由来する硫化水素を反応式: 2H2S+SO23S+2H2O によって反応せしめることからなる。
クラウス法で生成される硫黄の実質的な留分は採集さ
れ断熱ピット中に貯えられてから、タンクローリ、タン
カー、タンク車あるいはさらにパイプライン−これらは
輸送中に硫黄を液状に保たしめる保温に適した手段を具
えている−のような輸送手段に訴えて使用現場まで液状
で輸送される。
クラウス法で取得された液状硫黄は常に、小量のH2S
および式H2SX(xは2に等しいか2以上の数)のスルフ
ァンとも称せられるポリ硫化水素を溶解状態で含んでお
り、上記スルファンはH2Sを放出しながらゆっくりと分
解される。
従って貯蔵ピットや輸送用コンテナ内に存在する液状
硫黄の上部の気相は何割かのH2Sを閉じ込めているが、
このガスの毒性と自然発火の傾向ゆえに、液状硫黄輸送
用のコンテナへの充填と荷降しに伴なう作業は危険であ
る。この作業が作業員に充分に安全な条件下で実施でき
るように、クラウス液状硫黄を上記の作業に先立ってい
わゆるガス抜き処理と称する処理を行なう。その目的は
遊離および前記液状硫黄と化合したH2Sの含有量を事実
上10ppmに決めた閾値以下に低下せしめることにある。
クラウス液状硫黄中のH2Sとスルファンの全量は一般
に50から700ppmの間であり、また液状硫黄の上方の気相
中のH2S濃度と液状硫黄の温度とに事実上支配される。
さらに遊離H2Sと液状硫黄中に溶け込んだスルファンの
相対比も液状硫黄の温度に支配される。
遊離および混合型の、液状硫黄中に存在するH2Sの除
去法は2段階からなる。すなわち反応H2SX→H2S+SX-1
による最も重いスルファンのH2Sと硫黄への分解段階
と、遊離しまた単に溶解しているH2Sと軽いスルファン
の抽出および/またはイオウへの即時変換の段階とであ
る。
スルファンのH2Sと硫黄への分解はゆっくりとした反
応であり、つまりH2Sの除去速度はこの分解反応速度に
よって制限されることを意味する。
遊離のまたは液状硫黄内の溶液中に含まれて混合して
いるH2Sを除去するために提案された方法の大多数は以
下のようなタイプである。すなわち液状硫黄に、アンモ
ニアあるいはアンモニアを放出する化合物あるいはさら
にブレーンステッドの定義での塩基特性を有する化合物
からなる1種以上の化合物から形成される触媒系を加え
て、スルファンの分解を促進せしめる点にあり、単純に
溶解した遊離H2Sは、物理的に溶解したH2Sがイオウから
逃れでられるようなすべての方法で液状イオウから抽出
されるか、酸化ガスの作用で即時にイオウに変換され
る。とくに、引用EP−B−0045636において、リン、尿
素、尿素誘導体、二チオン酸塩、亜二チオン酸塩、チオ
硫酸塩、二硫化物、重亜硫酸塩の無機化合物から選んだ
1化合物からなる触媒系の利用が記載されている。引用
US−A−3364655:FR−A−2159691およびUS−A−41314
37においては、触媒系としてアンモニアを用い、液状硫
黄の噴霧化による(US−A−3364655)、不活性ガスに
よるストリッピングによる(FR−A−2159691)あるい
は水蒸気、窒素、空気、硫黄製造工場の排ガスのような
ガスの手段で液状硫黄の自由表面の掃気による(US−A
−3447903)スルファンの分解で放出されるH2Sを除去し
ている。アンモニア、アンモニウム塩、アミンおよび他
の窒素化合物タイプの触媒系の利用はさらに、引用FR−
A−2185587とUS−A−3447903にも提案されている。い
ずれも酸化ガス、すなわち前者では空気、後者では液状
硫黄内に噴射するSO2の作用でスルファンの分解によっ
て放出されるH2Sのイオウへの即時変換を行うものであ
る。
上述の諸法は反応速度が遅いという欠点を呈してお
り、このことが硫黄生産装置のオンラインアウトプット
への実質的な連続的使用をとくに妨げている。事実、か
かる方法では、実用上決められた閾値以下の遊離のまた
は化合したH2S含有量を含む液状硫黄を取得するため多
大な時間を要する。例えばEP−B−0045636中で定義し
たような化合物から形成された触媒系を用いて少なくと
も2.5時間、あるいはさらに触媒系としてアンモニアに
頼る場合は少なくとも5ないし8時間を必要とする。
今や液状硫黄中に存在する遊離のまたは結合されたH2
Sの除去方法において、1種以上の界面活性化合物を付
加することによって、触媒系として用いる塩基性化合物
の活性を改善できることが明らかとなった。これによっ
て液状硫黄の処理時間を著しく短縮できて上述の欠点を
克服できる。さらに、このように改善された触媒系の量
−液状イオウのH2S含有量を実用上の決められた閾値以
下の希望値にするために必要な−は処理済イオウ灰分を
増加させない程度のわずかな量である。
従って本発明の目的とするところは、単に溶解した状
態およびポリ硫化水素と化合状態の液状イオウ中に存在
するH2Sの高速除去法であり、該方法は1種以上の塩基
性化合物を含む触媒系を液状イオウに混入してこの全体
を、液状イオウから硫化水素を除去せしめるに適した条
件に保ち、また前記触媒系は同じく1種以上の界面活性
化合物を含むことを特徴としている。
液状イオウに混入される触媒系の組成物−すなわち1
種以上の塩基性化合物からなる組成物と1種以上の界面
活性化合物から形成される組成物−は別個に、あるいは
事前形成の混合物の形で液状イオウに添加できる。
本発明による方法の好適な実施形態では、液状イオウ
に混入される触媒系は、各々が塩基性でありかつ界面活
性を付与されている1種以上の化合物からなる。
液状イオウに添加される触媒の量は、一方ではH2Sの
高速かつ充分な除去を達するに足り、また他方では液状
イオウの灰分の量を増加せしめないため余り多量であっ
てはならない。有利にも液状イオウに添加される触媒系
の量は約0.5から60ppmの間である。
液状イオウに混入する触媒系が二組成物タイプである
ときは、上記触媒系の1組成物を構成する1種以上の塩
基性化合物は、ブレーンステッドの定義における塩基性
をもち作業温度で液状イオウ中で安定であるかこの温度
で安定な塩基性化合物に変換される多数の化合物中から
選択できる。とくに、塩基性の化合物としては、ナトリ
ウムまたはカリウムのようなアルカリ金属またはアルカ
リ土類金属の水酸化物、アンモニア、ヒドラジン、ヒド
ロキシルアミンのような化合物、第一、第二、第三タイ
プの脂肪族または環式アミン、尿素あるいはチオ尿素と
それらの誘導体のような化合物、塩基性の複素環式化合
物、弱酸および強塩基性の塩、常温で分解してアンモニ
アまたはアミンを与える第四級窒素化合物を用いること
が可能である。引用EP−B−0045636とUS−A−3447903
中の触媒として定義した塩基性化合物はとくに、本発明
によって使用される触媒系の塩基性成分を構成しせめる
ために用いることができる。
下記化合物も塩基性組成物を形成せしめるには適して
いる。すなわち、複素環式、単環式および多環式化合物
にして窒素原子からなる1以上のヘテロ原子および場合
によっては他のヘテロ原子、とくにイオウおよび/また
は酸素の1以上を含み、処理温度において液状イオウ内
に可溶かつ安定し、大気圧で200℃以上の沸点を示すも
のである。前記複素環式化合物は本発明の特許請求と同
時に申請者によって出願された特許請求中の液状イオウ
中に含まれるH2Sの除去のための触媒として提示されて
おり、また例としてキノリン、イソキノリン、ベンゾキ
ノリン、アクリジン、ベンザアクリジン、キノオキザリ
ン、キノアゾリン、フェナジン、フェナアントリジン、
フェナントロリン、ナフチリジンおよびビピリジルを含
んでいる。
二成分系触媒系の界面活性成分を形成するために使用
可能な界面活性化合物は、アニオン、非イオン、カチオ
ンあるいは両性系の界面活性化合物でも可能である。と
くに、、アニオンまたは非イオン系界面活性化合物のよ
うな塩基性をもたないか実質的に塩基性のない界面活性
化合物中から選ばれ、またとくにオキシエチレンメルカ
プタン、オキシエチレンフェノール、ポリエチレングリ
コールのエステル、オキシアルキルアミド誘導体および
油脂のポリエトキシエステル中から、あるいはさらにカ
チオン系化合物、すなわち若干塩基性をもつ界面活性化
合物の1種以上による、二組成物系触媒系の界面活性組
成物を形成せしめることが可能である。
その結合が、液状イオウに混入される二組成物系触媒
系を形成する塩基性組成物と界面活性組成物とは、塩基
性組成物の量が好ましくは上記組成物の全重量の0.05か
ら50%、より好ましくは0.2から20%の割合で用いられ
る。
液状イオウに混入される触媒系が単一組成物系である
とき、つまり各成分が同時に塩基性と界面活性特性を有
する1種以上の化合物から形成されているときは、前記
触媒系は好ましくは、アミン化界面活性化合物中から、
またとくに脂肪アミン、脂肪アルキレンジアミン、この
ようなアミンとジアミンの塩、とくにクロルヒドレート
およびカルボキシレート、このようなアミンとジアミン
およびそれらの塩のオキシアルキル化誘導体、脂肪鎖を
もつ4級アンモニア化合物およびベンザルコニウムの塩
の中から選ばれる、1種以上の化合物から構成される。
アミノ界面活性化合物のなかではわけても下記の化合
物が好適である: (イ) 式 の脂肪アミンとその塩、とくにクロルヒドレートとカル
ボキシレート (ロ) 式R−NH−(CmH2m)−NH2の脂肪アルキレンジ
アミンとその塩、とくにクロルヒドレートとカルボキシ
レート、 (ハ) それぞれ下式の脂肪族脂肪アミンと脂肪アルキ
レンジアミンのオキシアルキレン誘導体 (ニ) 下式の脂肪鎖を有する4級アンモニウム化合物 (ホ) 下式のベンザルコニウム これらの式においてRはC8からC22のアルキルまたは
アルケニル基を表わし、R1とR2は同一かまたは異なり、
各々R基、水素原子あるいはC1からC4のアルキル基を示
し、R3、R4およびR5は同一かまたは異なり、R基または
C1からC4のアルキル残基を示し、R6とR7は同一かまたは
異なり、C1からC4のアルキル基を示し、m、n、pおよ
びqは1から4の整数を表わし、x、yおよびzは各々
1から10の数であり、またX-およびY-は陰イオン、とく
にCl-あるいはカルボキシレートおよび例えばアセテー
トを示す。脂肪アミンおよび脂肪アルキレンジアミンの
誘導体は好ましくは、下式に符合するものを用いるのが
よい。
ここにR、x、yおよびzは上記に与えた意味をも
つ。
本発明による方法を実施するに当り温度はイオウの融
点をかなり大幅に上廻わることが可能であり、例えば12
5℃から180℃の間である。好ましくは、130℃から165℃
の温度で作業するのがよい。
本発明による方法は、能う限り液状イオウのマス内へ
の触媒系の分布が均等になることを保証し、同じく前記
マスからスルファンの分解によって放出されて液状イオ
ウ中に溶解状態で存在する硫化水素を排出できるような
条件で用いられねばならない。そのためには、撹拌に適
するあらゆる機械装置を用いて、触媒系を含んだ液状イ
オウを撹拌する。遊離H2Sは自然に液状イオウのマスか
ら逃れ出る。さらに不活性ガスを用いてストリッピング
による液状イオウの撹拌および遊離H2Sの除去を実行で
きる。すなわち本発明により媒質中の成分に作用するこ
となく、媒質中に本法使用のために選ばれた温度条件で
該ガスを導入する。前記ストリッピングガスはとくに窒
素、CO2、空気、水蒸気、硫黄工場の排ガスあるいはか
かるガスの混合であってもよい。同じく液状イオウを例
えば引用US−A−3364655記載のように噴霧化して、触
媒系を含んだ液状イオウを撹拌して遊離H2Sの排出を行
なってもよい。必要ならばさらに液状イオウの攪拌と遊
離H2Sの排出のこれら各方式を組合わせて操業を行なう
こともできる。
上述の撹拌作業のいづれか一方または組合わせを含む
液状イオウの処理は一般には、液状イオウが貯えられて
いる例えばピットまたは断熱エンクロージャー(または
閉鎖容器)で行なわれるので、CO2窒素、空気、クラウ
ス型硫黄工場の排ガスなどの不活性ガスを用いて液状イ
オウの自由表面上層の空間を掃気して、H2Sを一般には
焼却区画の方に排出せしめ、またスルファンの分解によ
っては放出されたH2Sの液状イオウのマスの外への除去
を促進させる。前記掃気は硫黄工場の排ガス、つまりな
お小量のH2Sを含んでいるガス、を使って実現されるの
で、前記の量を例えば不活性ガスによる排ガスの希釈に
よってコントロールし、少なくとも作業の終りごろには
作業温度で、液状イオウ内の認容できるH2Sの量と平衡
状態にあるガス状H2Sの含量を超えないようにしなけれ
ばならない。
液状イオウへの触媒系の添加は作業開始時の唯1回あ
るいは全作業期間中に分割して実行できる。H2Sの除去
プロセスが貯えられているエンクロージャー、ピットあ
るいは金属容器内の液状イオウの機械的撹拌を含んでい
るときは触媒系を処理に用いるエンクロージャーへの液
状イオウの供給物に添加してもよい。H2Sを液状イオウ
のマスの外へ排出するためストリッピングを行なうなら
ば、触媒系はストリッピングガス内に導きおよび/ある
いは処理エンクロージャーへの液状イオウの供給物に添
加してもよい。液状イオウの噴霧化を実施する場合は、
一般にはかかる噴霧化は、液状イオウ内に沈められた吸
込み管を有するポンプを用いて噴霧ノズルに液状イオウ
を導いているので、触媒系はポンプの吸込み部か送り出
し部および/または処理エンクロージャーへの液状イオ
ウの供給物に導入してもよい。
本発明による方法は断続作業にも連続作業にも使用で
きる。
添附図面1と2は本発明による方法実施に使用しうる
2つの装置の概略を示す。
触媒系を含む液状イオウの噴霧化による、本発明によ
る方法の断続使用は例えば図1のように実施できる。す
なわち、熱遮蔽された密閉容器1、とくに2つのコンパ
ートメント−小容積の第1コンパートメント2と大容積
の第2コンパートメント3−に仕切り4によって分割さ
れたピットまたは金属容器内で作業を行なう。該仕切り
は上の部分が開放されてオーバーフローを形成して液状
イオウが第1から第2コンパートメントに流れるように
なっている。第1コンパートメントの底5は第2コンパ
ートメントの底6に比べて高くなっている。エンクロー
ジャーはオーバーフローレベルの上の第1コンパートメ
ント内に開口する掃気ガス取入れ口7と第2コンパート
メント上部内に設けられた出口8とを具えている。さら
に第1コンパートメントは一方では触媒系添加用の分路
10をもつ液状イオウ導入管9を具え、他方では撹拌の機
械的手段11を装備しており、また第2コンパートメント
はポンプ13を含む噴霧化装置12を装備し、同装置の吸込
み管14は液状イオウ内に沈むように配置され、また送り
出し口15は、第2コンパートメント内の液状イオウの自
由表面17の上に位置するように、前記第2コンパートメ
ント内に設置された噴霧ノズル16に結合されている。
このような使用状態では、触媒系を含む液状イオウは
第1コンパートメント2内で強い撹拌を受け、そのこと
が前記コンパートメント内の液状イオウ内への前記触媒
系の均等な分布を実現し、スルファンの分解反応が始ま
ることになり、次に液状イオウと触媒系の混合物が仕切
り4の上を通って第2コンパートメント3内に流れ、そ
のなかで前記混合物が噴霧化される。2つのコンパート
メント内の液状イオウのマスの外に逃れ出るH2Sは、掃
気ガス、例えばクラウス法硫黄工場の排ガスの循環によ
って排出され、このガスとともに焼却区域の方に導かれ
る。
触媒系を含む液状イオウの噴霧化による、本発明の方
法の連続使用は、例えば図2で示すように1つのエンク
ロージャー20内で操業することが可能である。すなわち
このエンクロージャーは断熱遮蔽され−例えば断熱金属
容器のような−少なくとも連続した3つのコンパートメ
ント、すなわち入口区画21、1つ以上の中間コンパート
メント31および出口コンパートメント41に平行した縦隔
壁22および32によって分割されており、これら縦隔壁は
下部が開放され、各々コンパートメントが隣接するコン
パートメントと連絡できるようになっており、該隔壁の
高さはエンクロージャーの高さより低く、万一の場合に
は液状イオウにたいしオーバーフローの役をなしうるよ
うになっている。入口コンパートメント21は一方では触
媒系添加用の導管24を分岐としてもつ液状イオウ取り入
れ管23と上部には掃気ガス出口25を具え、他方撹拌機械
装置26も装備している。さらに中間コンパートメント
(1つ以上)31と出口コンパートメント41の各々には噴
霧装置33と43が設けられており、前記装置はポンプ34と
44を含み、一方では該当コンパートメント下流側の液状
イオウ中に沈めるように配置された吸込み管35と45を、
他方では、前記コンパートメント内の液状イオウの自由
表面30上でこのコンパートメントの上流側内に配置され
るように同コンパートメント内に位置する噴霧ノズル37
と47に結合する分岐36と46を具えている。さらに出口コ
ンパートメント41は、液状イオウの自由表面30上に配置
された掃気ガス取入れ管48を具えており、また前記区画
に装置された霧化装置のポンプは、分岐として、処理済
液状イオウを捕集する役目の導管49を有している。
このような使用状態では、触媒系を添加された液状イ
オウは入口コンパートメント21内に連続的に供給され、
そこで強い撹拌をうけ、それが前記コンパートメント内
の液状イオウ内への触媒系の均等な分布を実現せしめ
て、スルファンの分解反応が始まることになり、それか
ら液状イオウと触媒系の混合物が1個または数個の中間
コンパートメント31内、ついで出口コンパートメント41
内に連続的に流れて、各々のコンパートメント内で前記
混合物が霧化される。各種のコンパートメント内の液状
イオウのマスから外に逃れるH2Sは掃気ガスと混合して
エンクロージャーから排出される。掃気ガスは例えばク
ラウス法硫黄工場の排ガスであり、出口コンパートメン
ト41内に噴射されて、液状イオウに逆らってその自由表
面30上で循環し、次に入口コンパートメント21内に設け
られている出口25を経てエンクロージャーから外に出
る。H2Sを担った掃気ガスは次に焼却区域の方に導かれ
る。処理済の液状イオウは噴霧化装置43のポンプ44に取
付けられた導管49によって連続して抜き出される。該導
管はエンクロージャー20の出口コンパートメント41に装
着されている。
変形例として、不連続使用を予想しての液状イオウと
触媒系混合物の霧化作業あるいは連続使用を予想しての
霧化作業の少なくとも1つの作業は、1つ以上の、処理
エンンクロージャーの該当コンパートメント内の液状イ
オウ内に噴射する不活性ガスを使用してのH2Sのストリ
ッピング作業と置き換えることが可能である。
さらに、図1の装置においてコンパートメント2は取
除くことが可能であり、液状イオウと触媒系はコンパー
トメント3内に直接導入され、その場合コンパートメン
トはエンクロージャーの唯一個のコンパートメントから
構成されることになる。
本発明は非限定的に示した以下の実施例によって例証
される。
実施例 1から4: 対照試験例(exemples temsins)からなるこれらの実
施例では、触媒なし(実施例1)あるいはn−デカノー
ルに3%溶解した水酸化ナトリウムからなる触媒の存在
(実施例2)あるいはアンモニア(実施例4)あるいは
さらに塩基性のない界面活性化合物、すなわちエチレン
オキシド7単位を含むオキシエチレンt−チオドデシル
メルカプタンのみの存在下(実施例3)に操作して、ク
ラウス法によるイオウ生産装置由来の液状イオウ中に含
まれるH2Sの除去を実施した。
サーモスタット付オイルバス中の恒温に保ったガラス
フラスコ内で行なった。フラスコには、ストリッピング
ガスを導入するための沈下ガラス管を通す第1の口、掃
気ガスを導くためのガラス管−端末は液状イオウの自由
表面上約2cmにある−を通す第2の口、および触媒注入
と液状イオウの試料採取も可能な第3の口を具えてお
り、前記フラスコはさらにH2Sのトラップ装置を通る排
出管によって連続ガスを逃すための出口を設けてある。
フラスコにイオウ生産装置のコンデンサ出口から採取
した液状イオウ1kgを入れて、このイオウを140℃(実施
例1から3)または150℃(実施例4)で一定温度に保
った。開始時間とともに一方ではブランジャー管からス
トリッピングガスとして窒素を50/h、他方では掃気管
から掃気ガスとしての空気を120/hを導入して、トラ
ップ装置に導いたガス状流出物を適宜な導管によってフ
ラスコから排出せしめた。定期的な時間間隔で液状イオ
ウの試料を採取して、H2Sおよびまだこれを含んだスル
ファンとを銀滴定とヨードメトリによって定量した。定
量の反応の等量点はバイメタル電極を用いて(intensit
impose)定電流電位差滴定によって検出した。
“H2S総量”で定めた滴定の結果は、遊離H2Sとスルフ
ァンの形で化合しているH2S中のそれぞれの液状イオウ
含量の合計を示す。
実施例2および3では、触媒または添加剤は、所定の
開始時間に、重量比液状イオウの50ppm量の触媒または
添加剤をフラスコの第3の口を塞ぐ隔壁を通してマイク
ロシリンジの手段によってフラスコに導入した。実施例
4ではストリッピングガスに添加してアンモニア25ppm
を2回液状イオウ内に注入した。第1回は開始時に、第
2回目は1時間後である。
得られた成績は表Iに記載されている。
実施例 5から10: これらの実施例では、二成分タイプの本発明による触
媒系を用いてクラウス法イオウ装置のコンデンサ由来の
液状イオウに含まれるH2Sの除去を実施した。
対照実施例で用いた装置と類似の装置において、60
/h(実施例5から8)または100/h(実施例9と10)
に等しいストリッピングガス流量で140℃(実施例5か
ら8)または150℃(実施例9と10)で作動せしめて作
業を行なった。掃気ガスの流量は各実施例とも120/h
で触媒系の量は各実施例とも異なっていた。
各実施例に使用された触媒系の性質と量は得られた成
績とともに表IIにまとめてある。
実施例5から8の成績と対照例のそれとの比較は、本
発明による二成分触媒系の有効性を明らかにし、本発明
によって液状イオウ中の“H2S総量”の含有量を、塩基
性触媒単独(対照例2と4)あるいは非塩基性界面活性
化合物単独(実施例3)を用いての必要処理時間よりも
事実上短い時間で、10ppm以下に達せしめることが可能
であった。
実施例 11から21: これらの実施例では、単一成分タイプの本発明による
触媒系を用いクラウス法イオウ装置のコンデンサ由来の
液状イオウに含まれるH2Sの除去を実施した。
対照例と類似の装置で、ストリッピングガスと掃気ガ
スそれぞれ100/hおよび120/hの流量で作業を行な
い、触媒系の性質と量および処理温度は実施例ごとに異
なっていた。
各実施例で用いた単一成分触媒系は下記のアミノ界面
活性化合物中から選んだ(カッコ内は商品名): A) 式 R−NH−(CH2−NHのプロピレンジアミ
ン油脂、RはC14からC20の脂肪族基を表わす(DINORAM
S) B) N、N′、N′−ポリオキシエチレンN−プロピ
レンジアミン RはC14からC20の脂肪族基、x+y+z=7 C) ポリオキシエチレン油脂アミン RはC14からC20の脂肪族基、(x+y)=7 D) ポリオキシエチレン油脂アミン、C)に定義した
式と同じであるがx+y=5 (NORAMOX S5) E) N−bis−ヒドロキシ−2エチル・ココアミン RはC10からC18の脂肪族基 (NORAMOX C2) F) ジ−ココメチルアミン RはC10からC18の脂肪族基 (NORAMOX M2C) G) 塩化ジ(硬化油脂)ジメチルアンモニウム RはC16からC18のアルキル基 H) 塩化ジメチルベンザルコニウム 各実施例特有の作業条件と得られた成績は表IIIにま
とめてある。
実施例11から21と対照例との成績の比較でも単成分形
式での本発明による触媒系の有効性が明らかとなった。
液状イオウの“H2S総量”を10ppm以下にせしめるための
処理時間はきわめて短い時間となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 オリオル・ジャン‐ルイ フランス国エフ‐64000 ポー、リュ・ オーギュストゥ・ルノアール 6 (56)参考文献 特開 昭48−57897(JP,A) 特開 昭62−7607(JP,A)

Claims (23)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単純に溶解した状態およびポリ硫化水素と
    化合している状態で液状イオウ内に存在するH2Sの高速
    除去のための方法であって、液状イオウに1種以上の塩
    基性化合物を含む触媒系を混入し、全体を液状イオウか
    らH2Sが排出されるに適した条件内に保つことを含み、
    前記触媒系がさらに1種以上の界面活性化合物を含むこ
    とを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】触媒系の組成物が塩基性の1種以上の化合
    物からなり、さらに1種以上の界面活性化合物からなる
    組成物が単独または混合物の形で液状イオウに添加され
    る、請求の範囲第1項の方法。
  3. 【請求項3】触媒系を形成するために組み合わせられる
    塩基性成分と界面活性成分において、前記成分の全重量
    にたいし塩基性成分の量が0.05から50%、好ましくは、
    0.2から20%の割合で用いられる、請求の範囲第1項ま
    たは第2項の方法。
  4. 【請求項4】触媒系の界面活性成分を形成する界面活性
    化合物は、塩基性をもたないかまたは実質的に塩基性で
    ない界面活性化合物中から選ばれる、請求の範囲第1項
    乃至第3項のいずれか1項の方法。
  5. 【請求項5】触媒系の界面活性成分を形成する界面活性
    化合物は、オキシエチレンメルカプタン、オキシエチレ
    ンフェノール、ポリエチレングリコールのエステル、オ
    キシアルキルアミド誘導体および脂肪体のポリエトキシ
    エステルの中から選ばれる、請求の範囲第4項の方法。
  6. 【請求項6】液状イオウに混合される触媒系は単一の組
    成物でありかつ、その各成分が同時に塩基性と界面活性
    特性を具えている1種以上の化合物からなる、請求の範
    囲第1項の方法。
  7. 【請求項7】液状イオウに混入される単一組成物触媒系
    は、1種以上のアミン界面活性化合物から形成される、
    請求の範囲第6項の方法。
  8. 【請求項8】単一組成物触媒系を形成するアミン界面活
    性化合物は、脂肪アミン、脂肪アルキレンジアミン、か
    かるアミンおよびジアミンの塩、とくにクロルヒドレー
    トおよびカルボキシレート、これらのアミンおよびジア
    ミンおよびそれらの塩のオキシアルキレン誘導体、脂肪
    鎖をもつ第四級アンモニウム化合物、およびベンザルコ
    ニウムの塩から選ばれる、請求の範囲第7項の方法。
  9. 【請求項9】単一組成物触媒系を形成するアミン界面活
    性化合物は、 (イ)式 の脂肪アミンとそれらの塩、 とくにヒドロクロレートとカルボシレート、 (ロ)式R−NH−(CmH2m)−NH2の脂肪鎖をもつアルキ
    レンジアミンとその塩、とくにクロルヒドレートとカル
    ボキシレート、 (ハ)それぞれ下式をもつ脂肪アミンと脂肪アルキレン
    ジアミンのオキシアルキレン誘導体 および (ニ)下式の脂肪鎖をもつ第四級アンモニウム化合物 および (ホ)下式のベンザルコニウムの塩 (ここで、RはC8からC22のアルキルまたはアルケニル
    基、R1およびR2は同一または別の、各々R基、水素原子
    あるいはC1からC4のアルキル基を表し、R3からR5は同一
    または別の、各々R基またはC1からC4のアルキル残基を
    表し、R6とR7は同一または別のC1からC4のアルキル基を
    表し、m、n、pおよびqは1から4の整数、x、yと
    zは各々1から10の数、そしてX-とY-は塩を形成するア
    ニオン、とくにCl-あるいはカルボキシレート、例えば
    アセテートを示す)から選ばれる、請求の範囲第7項の
    方法。
  10. 【請求項10】脂肪アミンおよび脂肪アルキレンジアミ
    ンの誘導体は下式 および に相当する、請求の範囲第9項の方法。
  11. 【請求項11】液状イオウに混入される単一組成物ある
    いは二組成物触媒系の量は、イオウ重量の約0.5から60p
    pmの間である、請求の範囲第1項乃至第10項のいずれか
    1項の方法。
  12. 【請求項12】液状イオウと触媒系の触媒を130℃から1
    65℃の間の温度で実施する、請求の範囲第項1乃至第11
    項のいずれか1項の方法。
  13. 【請求項13】触媒系を含んだ液状イオウを撹拌するこ
    とを含み、前記撹拌はとくに、機械的撹拌、液状イオウ
    の霧化、またはイオウのマス内へのストリッピッグガス
    の役をなす不活性ガスの噴射、あるいはさらにこれら技
    法の組み合わせによって行う、請求の範囲第1項乃至第
    12項のいずれか1項の方法。
  14. 【請求項14】さらに、触媒系を含む液状イオウの自由
    表面を作業条件において不活性ガスによって掃気する、
    請求の範囲第13項の方法。
  15. 【請求項15】単純な溶解状態およびポリ硫化水素に化
    合している状態で液状イオウ中に存在するH2Sを高速除
    去するための、1種以上の塩基性化合物を含む単一組成
    物を含む触媒系であって、1種以上の界面活性化合物か
    ら形成される界面活性成分をさらに含むことを特徴とす
    る、触媒系。
  16. 【請求項16】塩基性成分と界面活性成分は、塩基性成
    分の量が前記両成分の総重量の0.05から50%、好ましく
    は、0.2から20%となるような割合で組み合わされてい
    る、請求の範囲第15項の触媒系。
  17. 【請求項17】触媒系の界面活性成分を形成する界面活
    性化合物は、塩基特性をもたないか実質的に塩基性では
    ない、請求の範囲第15項または第16項の触媒系。
  18. 【請求項18】触媒系の界面活性組成を形成する界面活
    性化合物は、オキシエチレンメルカプタン、オキシエチ
    レンフェノール、ポリエチレングリコールのエステル、
    オキシアルキルアミド誘導体および脂肪体のポリエトキ
    シエステルの中から選ばれる、請求の範囲第17項の触媒
    系。
  19. 【請求項19】前記単一組成物は、各々が同時に塩基的
    性質と界面活性特性を有する1種以上の化合物からな
    る、請求の範囲第15項の触媒系。
  20. 【請求項20】1種以上のアミン界面活性化合物からな
    る、請求の範囲第19項の触媒系。
  21. 【請求項21】触媒系を構成するアミン化合物は、脂肪
    アミン、脂肪アルキレンジアミン、かかるアミンとジア
    ミンの塩、とくにクロルヒドレートおよびカルボキシレ
    ート、これらアミンとジアミンとそれらの塩のオキシア
    ルキレン誘導体、脂肪鎖をもつ第四級アンモニウム化合
    物、およびベンザルコニウムの塩の中から選ばれる、請
    求の範囲第20項の触媒系。
  22. 【請求項22】触媒系を構成するアミン界面活性化合物
    は、 (イ)式 の脂肪アミンとその塩、とくにクロルヒドレートとカル
    ボシレート、 (ロ)式R−NH−(CmH2m)−NH2の脂肪鎖をもつアルキ
    レンジアミンとその塩、とくにクロルヒドレートとカル
    ボキシレート、 (ハ)それぞれ下記の式をもつ脂肪アミンと脂肪アルキ
    レンジアミンのオキシアルキレン誘導体 および (ニ)下式の脂肪鎖をもつ第四級アンモニウム化合物 および (ホ)下式のベンザルコニウムの塩 (ここでこれらの式においてRはC8からC22のアルキル
    またはアルケニル基を表し、R1とR2は同一または異な
    り、各々R基、水素原子あるいはC1からC4のアルキル基
    を表し、R3からR5は同一または異なり、各々R基あるい
    はC1からC4のアルキル基を表し、R6とR7は同一または異
    なり、C1からC4のアルキル基を表し、m、n、pおよび
    qは1から4の整数であり、x、yおよびzは各々1か
    ら10の数であり、X-とY-は塩を形成するアニオン、とく
    にCl-またはカルボキシレート、例えばアセテートを意
    味する。)から選ばれる、請求の範囲第21項の触媒系。
  23. 【請求項23】脂肪アミンと脂肪アルキレンジアミンの
    オキシアルキレン誘導体 および に相当する、請求の範囲第22項の触媒系。
JP62504045A 1986-07-10 1987-07-08 液状硫黄からの硫化水素の触媒除去 Expired - Lifetime JP2511688B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR8610063A FR2601351B1 (fr) 1986-07-10 1986-07-10 Procede pour l'elimination rapide de l'hydrogene sulfure contenu dans le soufre liquide et systeme catalytique utilisable pour sa mise en oeuvre.
FR8610063 1986-07-10
FR86/10063 1986-07-10

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01500587A JPH01500587A (ja) 1989-03-01
JP2511688B2 true JP2511688B2 (ja) 1996-07-03

Family

ID=9337298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62504045A Expired - Lifetime JP2511688B2 (ja) 1986-07-10 1987-07-08 液状硫黄からの硫化水素の触媒除去

Country Status (16)

Country Link
US (2) US4897251A (ja)
EP (1) EP0252835B1 (ja)
JP (1) JP2511688B2 (ja)
AT (1) ATE58110T1 (ja)
AU (1) AU602712B2 (ja)
CA (1) CA1300122C (ja)
DE (1) DE3766023D1 (ja)
DK (1) DK168859B1 (ja)
ES (1) ES2019649B3 (ja)
FI (1) FI84337C (ja)
FR (1) FR2601351B1 (ja)
GR (1) GR3001450T3 (ja)
MX (1) MX168373B (ja)
NO (1) NO173271C (ja)
SU (1) SU1628853A3 (ja)
WO (1) WO1988000570A1 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2601351B1 (fr) * 1986-07-10 1990-09-14 Elf Aquitaine Procede pour l'elimination rapide de l'hydrogene sulfure contenu dans le soufre liquide et systeme catalytique utilisable pour sa mise en oeuvre.
US5807476A (en) * 1995-10-10 1998-09-15 United Laboratories, Inc. Method of removing sulfur compounds from sour crude oil and sour natural gas
CA2160412A1 (en) * 1994-10-13 1996-04-14 Adolf Frederik Scheybeler Method and apparatus for degassing sulphur
AT405721B (de) * 1997-11-07 1999-11-25 Oemv Ag Vorrichtung zum abtrennen von gasen aus flüssigkeiten sowie verwendung der vorrichtung zur abtrennung von schwefelwasserstoff aus flüssigem schwefel
US6656445B2 (en) * 2000-10-13 2003-12-02 Baker Hughes Incorporated Hydrogen sulfide abatement in molten sulfur
US6583103B1 (en) 2002-08-09 2003-06-24 S.C. Johnson & Son, Inc. Two part cleaning formula resulting in an effervescent liquid
US7081233B2 (en) * 2004-05-18 2006-07-25 Dynamax Engineering Ltd. Method and apparatus for degassing liquid sulfur
US7927577B2 (en) * 2009-01-12 2011-04-19 Worleyparsons Group, Inc. Sulfur collection systems and processes with integrated degassing
FR2944456B1 (fr) * 2009-04-16 2011-05-06 Inst Francais Du Petrole Procede de desulfuration d'un effluent gazeux comportant un dispositif d'analyse en ligne et de controle
US9346677B2 (en) * 2012-08-29 2016-05-24 Sandvik Process Systems Llc Sulfur degasser apparatus and method
US9789433B2 (en) 2013-06-21 2017-10-17 Phillips 66 Company Apparatus for in-situ production of low dissolved hydrogen sulfide, degassed, sulfur from Claus sulfur recovery
US9758376B2 (en) * 2013-06-21 2017-09-12 Phillips 66 Company Process for degassing condensed sulfur from a Claus sulfur recovery system
US9573081B2 (en) * 2013-06-21 2017-02-21 Phillips 66 Company Process for degassing condensed sulfur from a claus sulfur recovery system
WO2014204986A1 (en) * 2013-06-21 2014-12-24 Phillips 66 Company Process for in-situ production of low dissolved hydrogen sulfide, degassed, sulfur from claus sulfur recovery
US9617154B1 (en) * 2015-09-30 2017-04-11 Mahin Rameshni Superdegas—a process of integrating sulfur collection and degassing for zero emission

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2838391A (en) * 1953-10-22 1958-06-10 Chemical Construction Corp Method of treating sulfur bearing mineral values with molten sulfur to concentrate mineral sulfides
US3447903A (en) * 1966-10-27 1969-06-03 Freeport Sulphur Co Sulphur production
US3664966A (en) * 1970-02-09 1972-05-23 Continental Oil Co Dehydrohalogenation catalyst
US3717600A (en) * 1971-01-13 1973-02-20 Merck & Co Inc Magnesium oxide dispersions
US4070383A (en) * 1975-02-18 1978-01-24 Ici Americas Inc. Oxidative coupling of phenols and naphthols
US4054605A (en) * 1975-04-17 1977-10-18 Texaco Development Corporation Unsaturated amino alcohols
DE2641108C2 (de) * 1976-09-13 1978-05-18 Deutsche Gold- Und Silber-Scheideanstalt Vormals Roessler, 6000 Frankfurt Beschleunigerkombination für die Vernetzung von Pulverlackbindemitteln
US4393037A (en) * 1981-12-16 1983-07-12 Union Oil Company Of California Method for reconditioning bacteria-contaminated hydrogen sulfide removing systems
DE3417230A1 (de) * 1984-05-10 1985-11-14 Metallgesellschaft Ag, 6000 Frankfurt Verfahren und vorrichtung zum entgasen von schwefelwasserstoffhaltigem fluessigem schwefel
DE3515709C1 (de) * 1985-05-02 1986-12-18 Union Rheinische Braunkohlen Kraftstoff AG, 5000 Köln Verfahren zum Reinigen von fluessigem Schwefel
FR2601351B1 (fr) * 1986-07-10 1990-09-14 Elf Aquitaine Procede pour l'elimination rapide de l'hydrogene sulfure contenu dans le soufre liquide et systeme catalytique utilisable pour sa mise en oeuvre.
JPH081710A (ja) * 1994-06-27 1996-01-09 Sankyo Kasei Co Ltd 樹脂成形法

Also Published As

Publication number Publication date
FR2601351B1 (fr) 1990-09-14
DK168859B1 (da) 1994-06-27
EP0252835A1 (fr) 1988-01-13
NO881056L (no) 1988-05-10
ES2019649B3 (es) 1991-07-01
NO881056D0 (no) 1988-03-09
JPH01500587A (ja) 1989-03-01
DK126488A (da) 1988-03-09
US5004591A (en) 1991-04-02
FI881114A (fi) 1988-03-09
FI84337B (fi) 1991-08-15
CA1300122C (fr) 1992-05-05
US4897251A (en) 1990-01-30
AU7701587A (en) 1988-02-10
NO173271B (no) 1993-08-16
DK126488D0 (da) 1988-03-09
ATE58110T1 (de) 1990-11-15
FI84337C (fi) 1991-11-25
FR2601351A1 (fr) 1988-01-15
SU1628853A3 (ru) 1991-02-15
NO173271C (no) 1993-11-24
MX168373B (es) 1993-05-19
WO1988000570A1 (fr) 1988-01-28
EP0252835B1 (fr) 1990-11-07
AU602712B2 (en) 1990-10-25
FI881114A0 (fi) 1988-03-09
DE3766023D1 (de) 1990-12-13
GR3001450T3 (en) 1992-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2511688B2 (ja) 液状硫黄からの硫化水素の触媒除去
RU2179949C2 (ru) Способ и аппаратура для дегазации серы
JP2510421B2 (ja) 液状硫黄からの硫化水素の触媒除去
RU2629077C2 (ru) Способ и устройство для дегазации жидкой серы
US20100178236A1 (en) Sulfur Collection Systems and Processes with Integrated Degassing
AU2010224320A1 (en) Process for conversion of waste fluid streams from chemical processing plants to beneficiary agriculture products
US6277345B1 (en) Process for the purification of gases
JPH0460923B2 (ja)
RU2196804C1 (ru) Способ подготовки сероводородсодержащей нефти
RU2753752C1 (ru) Состав для нейтрализации сероводорода и легких меркаптанов в углеводородных средах
JPH0147401B2 (ja)
US4299811A (en) Degassing molten sulfur
RU2206497C1 (ru) Способ очистки жидкой серы
WO1999055804A1 (fr) Procede de gazeification
EP0045636A1 (en) Method for the removal of H2S and/or ash from molten sulfur
CN112805248A (zh) 与酸性硫化物物质的清除有关的方法、产品和用途
JPH09100486A (ja) 硫化油脂又は硫化脂肪酸アルキルからの硫化水素除去方法
JPH054123B2 (ja)
JPH06319944A (ja) 回収ボイラ排ガス中のNOx及び付着灰中のCl低減方法
Mahaling Synthesis of dibenzyl sulphide by using PEG-6000 as a green catalyst
JPH11302667A (ja) ガス化方法
CS226978B1 (cs) Způsob dočištování kysličníku uhličitého