JP2511283Y2 - 浴室用ベンチ - Google Patents

浴室用ベンチ

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JP2511283Y2
JP2511283Y2 JP10500591U JP10500591U JP2511283Y2 JP 2511283 Y2 JP2511283 Y2 JP 2511283Y2 JP 10500591 U JP10500591 U JP 10500591U JP 10500591 U JP10500591 U JP 10500591U JP 2511283 Y2 JP2511283 Y2 JP 2511283Y2
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bench
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浩 宮坂
秀也 梅田
純 小林
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、スチームサウナ室、シ
ャワー室、その他の浴室などにおける浴室用ベンチに関
する。
【0002】
【従来の技術】スチームサウナでは入浴時間が長くなる
のが普通であるから、該スチームサウナ室には入浴者が
ゆったりと腰を掛けながらスチームサウナを楽しめるよ
うに大きなベンチが設置できれがよいが、室内が狭い家
庭用サウナのように大きなベンチの設置に必要なスペー
スの確保が困難な場合には、それほど室内に設置スペー
スを取らない簡易型として例えば図10を参照するよう
にU字状パイプのベンチバー100にゴム管102を付
けるとともに、そのベンチバー100の両端を入浴室内
の壁面104にボルトなどで取り付け、これを浴室用ベ
ンチとしたものがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このような浴室用ベン
チでは、ベンチバーで構成されているからタオル掛けに
も利用できて便利であるが、例えばスチームサウナに入
浴していてそれに掛けてある乾燥タオルで汗を拭き取り
たい場合にそのタオルが浴室内の水分とか入浴者に付着
している水分でゴム管が濡れているときではタオルに水
分がしみこんでしまう。この場合、ゴム管に付着の水分
を拭き取ることは困難なことであるから、それから水分
を拭き取って乾燥タオルを掛けることも甚だ面倒なこと
であり、結局、乾燥タオル掛けとしては不都合である。
【0004】また、長期の使用でゴム管が傷み、それを
交換するときにはボルトを外してベンチバーを壁面から
取り外す必要があるが、そのような取り外し作業は入浴
者にとっては手間がかかるという欠点があるが、特に大
きな問題となるのは細いベンチバーでは腰を十分にゆっ
たりと掛けることのできる広さが確保できず、そのた
め、座り心地性にたいへん劣ることである。
【0005】そこで、本考案においては、タオル掛けな
どに利用できるとともに、長期使用での交換手間が簡単
で、しかもその座り心地に優れた浴室用ベンチを提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本考案の請求項1に係る浴室用ベンチにおい
ては、入浴室内の壁面に該壁面前方に突出した状態にベ
ンチバーの両端側を取り付け、該ベンチバー上にはベン
チカバーを着脱可能に取り付けるとともに、該ベンチカ
バー上面を座面としたことを特徴としている。
【0007】請求項2においてはベンチカバーの少なく
とも前記座面を断熱性の材料で構成している。
【0008】請求項3においては、ベンチカバー下面に
対向するベンチバー両端間には、補強金具を橋渡しし、
該ベンチカバー座面の下方への変形を該補強金具で抑制
可能としている。
【0009】請求項4においては、前記補強金具を、ベ
ンチカバー下面に固定した状態で前記橋渡し状態として
いる。
【0010】請求項5においては、ベンチバーを、前記
壁面に該壁面から前方に突出した状態で取り付けられる
両端部と、該壁面に平行に延びる平行部とで平面視U字
状に形成するとともに、少なくとも平行部を断面略円形
になす一方、ベンチカバーの下面前部側周縁部には、ベ
ンチバーの平行部の嵌合が可能な溝を設けるとともに、
該溝内周面を構成する当該周縁部の端部を前記取り付け
姿勢状態で壁面方向に向かう形状にしている。
【0011】
【作用】請求項1では、ベンチカバーが取り外されてい
るときはベンチバーにタオルなどを掛けることができ
る。また、ベンチバーにベンチカバーを取り付けること
でその座面に座り心地よく腰を掛けることができる。
【0012】請求項2では、ベンチカバーの座面を断熱
材で構成してあることで、座面が冷たくなることがなく
なる。
【0013】請求項3では、補強金具によってベンチカ
バー座面の下方への変形が阻止される。
【0014】請求項4では、前記補強金具をベンチカバ
ー下面に固定してあることで、補強金具をベンチバーに
取り付ける必要がない。
【0015】請求項5では、ベンチバーにベンチカバー
を固定するときは、ベンチカバーの平行部をベンチカバ
ー下面前部側周縁部の溝に入れるのであるが、その溝を
構成する周縁部端部が、その取り付け姿勢状態では壁面
方向に向かっていることで、その平行部を周縁部端部の
溝内周面に引っ掛けた状態での固定作業となる。
【0016】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面を参照して詳
細に説明する。
【0017】図1は本考案の一実施例に係る浴室用ベン
チの分解斜視図、図2はその組み立て状態にある斜視図
であり、図3は図2のAーA線断面図であり、図4は図
2のBーB線断面図であり、図5は図2のCーC線断面
図である。これらの図を参照して、本実施例の浴室用ベ
ンチ2は、ベンチバー4とベンチカバー6とを有してい
る。
【0018】ベンチバー4はSUSなどの金属製のパイ
プをU字状に折り曲げてなり、かつ、両端のそれぞれに
溶接で固定されたフランジ8を、タイル10とパネル1
2とを重ね合わせてなる浴室壁14のタイル面側にあて
がった状態で、適数のボルト16をフランジ8を介して
パネル12背部にまで貫通させ、該背部でフローティン
グナット18を締め付けることで入浴者が腰を掛けても
不安定にならないように壁面に強固に取り付けられる。
【0019】ベンチカバー6は、ゴムなどの断熱性に優
れた材料を用いてベンチバー4の平面外形形状と略同形
状の座面を有した形状に形成されてなるものであって、
下面の前部側とその側部側それぞれの周縁部にはベンチ
バー4に嵌合可能な溝20を有するとともに、上面の後
部側周縁部を上方に所要の長さに延ばしてベンチに入浴
者が腰を掛けた際に該入浴者の腰が当たる腰当て22に
形成されている。ベンチカバー6はまた、その中央部に
入浴者からの水分とかその他の水分が該ベンチカバー6
上に溜まることのないように下方へ落下させるための長
穴21が形成されている。
【0020】ベンチバー4はタオル掛けなどに利用でき
るが、入浴者が腰を掛けるときは、ベンチカバー6の周
縁部溝20をベンチバー4に嵌め合むことで当該ベンチ
カバー6をベンチバー4に取り付ける。この場合、ベン
チカバー6は断熱性の材料で構成されているから、肌触
りがよく快適な入浴を楽しむことが可能であるととも
に、ベンチカバー6はベンチバー4から着脱可能である
から、その交換も容易となる。
【0021】なお、上述の実施例ではベンチカバー6の
全体をゴムなどの断熱性材料で構成したが、全体がその
材料で構成されている必要は必ずしもなく、少なくとも
そのカバー上面の座面だけをゴムなどの断熱性の材料で
構成したものであってよい。
【0022】図6は本考案の他の実施例に係る浴室用ベ
ンチの分解斜視図であり、図7はその断面図であり、図
8はその裏面図である。この実施例では、ベンチカバー
6下面に対向するベンチバー4両端間には、補強金具2
4を橋渡ししてあることで、該ベンチカバー6の座面に
入浴者が腰を掛けたときに該入浴者の体重で該座面が下
方に変形してしまうことを該補強金具24で抑制できる
ようにしている。この補強金具24は、断面がL形のも
ので、ベンチカバー6の壁面に平行なスリット26内に
挿入され、ビス28でベンチカバー6に固定されてい
る。この場合、補強金具24はビス28ではなくインサ
ート成型によってベンチカバー6に固定されたものであ
ってもよい。なお、ベンチバー4をベンチカバー6の溝
20内に入れただけでベンチカバー6をベンチバー4に
固定したのでは、不安定な固定状態となるから、ベンチ
バー4両端部をベンチカバー溝20に入れた状態で固定
金具30でベンチカバー6とベンチバー4とを固定する
ようにしている。
【0023】また、この実施例では、ベンチバー4を、
前記壁面に該壁面から前方に突出した状態で取り付けら
れる両端部4aと、該壁面に平行に延びる平行部4bと
で平面視U字状に形成してあるが、その平行部4bに嵌
合するベンチカバー6の下面前部側の周縁部の端部6a
が、その取り付け姿勢状態で壁面方向に向かう形状をな
している。
【0024】そのため、ベンチバー4にベンチカバー6
を固定するときは、まず、図9の(a)を参照するよう
に、ベンチバー4の平行部4b端部にベンチカバー6下
面を斜めに当てた状態とし、その状態からベンチカバー
6を壁面方向に矢印方向にスライドさせてベンチカバー
平行部4bをベンチカバー6の溝20内に入れて係止さ
せるとともに、この係止位置を中心として(b)のよう
に矢印方向にベンチカバー6を回動させながらベンチバ
ー4上に落とし込むことで、図7のように当該固定が完
了する。
【0025】
【考案の効果】以上のように本考案においては、その請
求項1によれば、ベンチカバーが取り外されているとき
はベンチバーにタオルなどを掛けることができる。この
場合、ベンチバーにはゴム管が無いからそれに水分が付
着しても容易にそれを拭き取ることができ、特に乾燥タ
オル掛けに便利となる。また、ベンチバーにベンチカバ
ーを着脱可能としたから、腰掛けなどに長期にわたって
使用したのちのその交換の手間もきわめて容易であるう
え、特にベンチバーよりも広い腰掛け面積を確保できる
から、その座り心地は従来のベンチバーのそれよりもは
るかに優れたものとなる。
【0026】また、請求項2によれば、ベンチカバーの
座面を断熱材で構成してあるから、腰を掛けたときに該
座面が不快感を感じてしまう程冷たくならずにすむ。
【0027】さらに、請求項3によれば、ベンチカバー
下面に対向するベンチバー両端間に補強金具を橋渡し
し、該ベンチカバー座面の下方への変形を該補強金具で
抑制可能としているから、ベンチカバー座面に腰を掛け
てもその体重でベンチカバーが変形してしまうようなこ
とがなくなる。
【0028】さらにまた、請求項4によれば、前記補強
金具をベンチカバー下面に固定した状態で前記橋渡し状
態としているから、ベンチバーへベンチカバーを取り付
ける作業が簡易になる。
【0029】さらにまた、請求項5によれば、ベンチバ
ーにベンチカバーを固定するときは、ベンチカバーの平
行部をベンチカバー下面前部側周縁部の溝に入れるので
あるが、その溝を構成する周縁部端部が、その取り付け
姿勢状態では壁面方向に向かっているから、その平行部
を周縁部端部の溝内周面に引っ掛けた状態で容易にその
固定作業ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る浴室用ベンチの分解斜
視図である。
【図2】図1の浴室用ベンチの組み立て斜視図である。
【図3】図2のAーA線断面図である。
【図4】図2のBーB線断面図である。
【図5】図2のCーC線断面図である。
【図6】本考案の他の実施例に係る浴室用ベンチの分解
斜視図である。
【図7】図6の浴室用ベンチの断面図である。
【図8】図6の浴室用ベンチの裏面図である。
【図9】ベンチバーにベンチカバーを固定するときの説
明に供する図7に対応の断面図である。
【図10】従来例の浴室用ベンチの斜視図である。
【符号の説明】
2 浴室用ベンチ 4 ベンチバー 4a 両端部 4b 平行部 6 ベンチカバー 6a ベンチカバー下面前部側周縁部 8 フランジ 14 浴室壁面 24 補強金具

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴室内の壁面に該壁面から前方に突出し
    た状態にベンチバーの両端側を取り付け、該ベンチバー
    上にはベンチカバーを着脱可能に取り付けるとともに、
    該ベンチカバー上面を座面としたことを特徴とする浴室
    用ベンチ。
  2. 【請求項2】 ベンチカバーの少なくとも前記座面を断
    熱性の材料で構成したことを特徴とする請求項1に記載
    の浴室用ベンチ。
  3. 【請求項3】 ベンチカバー下面に対向するベンチバー
    両端間には、補強金具を橋渡しし、該ベンチカバー座面
    の下方への変形を該補強金具で抑制可能としたことを特
    徴とする請求項1に記載の浴室用ベンチ。
  4. 【請求項4】 前記補強金具を、ベンチカバー下面に固
    定した状態で前記橋渡し状態としていることを特徴とす
    る請求項3に記載の浴室用ベンチ。
  5. 【請求項5】 ベンチバーを、前記壁面に該壁面から前
    方に突出した状態で取り付けられる両端部と、該壁面に
    平行に延びる平行部とで平面視U字状に形成するととも
    に、少なくとも平行部を断面略円形になす一方、ベンチ
    カバーの下面前部側周縁部には、ベンチバーの平行部の
    嵌合が可能な溝を設けるとともに、該溝内周面を構成す
    る当該周縁部の端部を前記取り付け姿勢状態で壁面方向
    に向かう形状をなしていることを特徴とする請求項1に
    記載の浴室用ベンチ。
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JPH0561356U JPH0561356U (ja) 1993-08-13
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JP2582839Y2 (ja) * 1993-06-07 1998-10-15 積水化学工業株式会社 浴 室

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