JP2004329554A - 入浴用補助椅子 - Google Patents
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Abstract
【課題】既存の浴槽であっても取り付けることができ、しかも確りと固定することが可能であるため、洗い場から浴槽内への入出を行っても、椅子が倒れたり、ずれ動いたりすることのない入浴用補助椅子の提供を目的とする。
【解決手段】着座部本体と、浴槽本体の上から外側に張り出す水平部と、この水平部の外側端部から下方に垂れ下がる垂れ部とを有し断面略L字形状をしている浴槽框部にクランプする框取り付け部と、着座部本体の一側部を支持する着座支持部とを備えた着座部本体支持金具と、着座部本体と洗い場床との間に介在し、着座部本体を洗い場床上から支持する脚部とを備えている構成とした。
【選択図】 図1
【解決手段】着座部本体と、浴槽本体の上から外側に張り出す水平部と、この水平部の外側端部から下方に垂れ下がる垂れ部とを有し断面略L字形状をしている浴槽框部にクランプする框取り付け部と、着座部本体の一側部を支持する着座支持部とを備えた着座部本体支持金具と、着座部本体と洗い場床との間に介在し、着座部本体を洗い場床上から支持する脚部とを備えている構成とした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴槽内への入出を容易にする入浴用補助椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】
高齢者などが入浴をする際、座りながら入浴することを可能とするための椅子である入浴用補助椅子としては、従来、浴槽本体の浴槽框部と略同じ高さをした浴槽椅子を、前記浴槽框部を形成する浴槽側壁に隣接した洗い場上に載置して使用するタイプのものが知られている。
また、浴槽本体の浴槽框部や、浴室内における浴槽本体に隣接するカウンター上などに直接入浴用補助椅子を形成させておくタイプのものも知られている。
【0003】
さらに、洗い場に載置する入浴用補助椅子(移乗台)を固定するための凹部を浴槽框部に設け、この凹部に入浴用補助椅子の一部を係止嵌合させるタイプのものも提案されている。(たとえば、特開2002−300981号参照)
【0004】
【特許文献1】特開2002−300981号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した浴槽椅子を何ら固定せずに入浴用補助椅子として使用した場合、安定性が悪く、洗い場から浴槽内への入出の際に浴槽椅子がひっくり返ったり、ずれ動いたりするおそれがあり、安全性に問題がある。
また、浴槽の側壁やカウンターなどに予め入浴用補助椅子を形成させておくタイプのことは、安定性の面からは優れているかもしれないが、既存の浴室に取り付けるとしたら、大掛かりな工事を行う必要があるため、実用的ではない。
【0006】
また、特開2002−300981号公報に記載されている入浴用補助椅子は、確かに固定することができ安定性に優れているが、浴槽の側壁面の框部に凹部が設けられている必要があるため、予め浴槽の成型を行う際に凹部が形成されていない既存の浴槽に使用することができず、仮に凹部を形成させるとなると、浴槽ごと取り替えなければならず、コスト的に考えても実用的であるとはいえない。
【0007】
そこで、本発明は、このような事情に鑑みて、既存の浴槽であっても取り付けることができ、しかも確りと固定することが可能であるため、洗い場から浴槽内への入出を行っても、椅子が倒れたり、ずれ動いたりすることのない入浴用補助椅子を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の発明にかかる入浴用補助椅子(以下、「請求項1の補助椅子」と記す。)は、着座部本体と、浴槽本体の上から外側に張り出す水平部と、この水平部の外側端部から下方に垂れ下がる垂れ部とを有し断面略L字形状をしている浴槽框部にクランプする框取り付け部と、着座部本体の一側部を支持する着座支持部とを備えた着座部本体支持金具と、着座部本体と洗い場床との間に介在し、着座部本体を洗い場床上から支持する脚部とを備えている構成とした。
【0009】
また、本発明の請求項2に記載の発明にかかる入浴用補助椅子(以下、「請求項2の補助椅子」と記す。)は、請求項1の補助椅子の構成に加えて、着座部本体支持金具の框取り付け部が、浴槽框部の水平部上に当接させる当接部を備えた上金具部材と、浴槽框部の垂れ部を下から嵌合させる嵌合部を備えた下金具部材とを有し、前記上金具部材と下金具部材とにより浴槽框部を上下からクランプした状態で締結して浴槽框部に取り付けられるようになっている構成とした。
【0010】
また、本発明の請求項3に記載の発明にかかる入浴用補助椅子(以下、「請求項3の補助椅子」と記す。)は、請求項1または請求項2の補助椅子の構成に加えて、着座部本体の上面に着脱自在に取り付けられ、少なくとも表面部分が断熱性を有している部材で構成されているクッション部を備えている構成とした。
【0011】
また、本発明の請求項4に記載の発明にかかる入浴用補助椅子(以下、「請求項4の補助椅子」と記す。)は、請求項3の補助椅子の構成に加えて、クッション部の一部が、浴槽框部の水平部にかかるように形成されている構成とした。
【0012】
上記構成において、着座部本体は、形、大きさ、材質など特に限定されないが、浴槽框部に入浴用補助椅子が取り付けられたとき、着座部本体の座面の高さが、浴槽框部の高さと略同じ高さとなるように配置されるようにすると、着座部本体に腰掛けた者が、より容易に座り入浴することが可能となるため好ましい。
【0013】
着座部本体支持金具は、浴槽框部にクランプして取り付ける框取り付け部と、着座部本体の一側部を支持する着座支持部とを備えており、着座部本体を浴槽框部に連結支持することが可能であれば、請求項2の補助椅子のように二つの金具部材から形成されていても、一つの金具部材から形成されていても、三つ以上の金具部材から形成されていてもよく、特に限定されない。
【0014】
また、脚部は、着座部本体を洗い場上から支持するようになっていれば、一本備えていても、二本以上備えていてもよく、特に限定されない。
また、請求項3の補助椅子において、断熱性を有している部材としては、特に限定されないが、たとえば、発泡ポリエチレン、発泡ウレタン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)の発泡体などの樹脂発泡体が挙げられる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明にかかる入浴用補助椅子の1実施形態を、図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1は、本発明の1実施形態の入浴用補助椅子が浴槽框部に取り付けられる様子を示した分解斜視図である。
【0016】
図1に示したように、入浴用補助椅子1は、着座部本体2と、着座部本体支持金具3と、脚部4と、クッション部5とを備えている。
着座部本体2は、ポリエステル系樹脂を人工大理石調に形成したもので構成され、図1に示したように着座部本体支持金具3により浴槽框部6に沿うように連結支持されるとともに、下方から脚部4により支持されて、図2に示したように浴槽框部6と略同じ高さに配置された状態で固定保持されるようになっている。
【0017】
また、着座部本体2は、図1に示したように、上面にクッション部5が着脱自在に取り付け可能なクッション取り付け孔21を備え、また、着座部本体支持金具3および脚部4と取り付けるためのボルト22が、ネジ溝が螺設された雄部材を下方から突出させるように埋め込まれている。
【0018】
着座部本体支持金具3は、図1、図3および図4に示したように、上金具部材31と、下金具部材32とを備えている。
上金具部材31は、図1に示したように、水平面当接部311、垂下部312、着座部本体受け部313、およびボルト挿通孔314を備えている。
【0019】
框上面当接部311は、図3に示したように、後述する浴槽框部6の水平部61の上方に当接するように取り付けられ、垂下部312は、框上面当接部311と着座部本体受け部313とを連接するように、框上面当接部311の一端から垂下するように設けられている。
【0020】
着座部受け部313は、上金具部材31を取り付けたとき、図3に示したように、着座部本体2の一側部を下方から受けるように、浴槽框部61の垂れ部62から略水平方向外側に張り出すように設けられている。
ボルト挿通孔314は、後述するボルト挿通長孔324とを重ねてボルト22を挿通させてナット23にて締結されるようになっている。
【0021】
下金具部材32は、図1に示したように、嵌合部321と、立ち上がり部322と、第二受け部323と、ボルト挿通長孔324とを備えている。
嵌合部321は、図1および図3に示したように、溝状に形成され、浴槽框部6の垂れ部62を下方から嵌合させるようになっている。
立ち上がり部322は、図3に示したように、垂れ部62の外面に当接するように嵌合部321から立ち上がり、第二受け部323に連設されている。
【0022】
第二受け部323は、図3に示したように、下方から着座部本体受け部313と重なるように取り付けられ、着座部本体2を受けるようになっている。
ボルト挿通長孔324は、ボルト挿通孔314と重なるように配置させてボルト22を挿通させ、ナット23にて締結させるようになっている。
【0023】
以上のように、着座本体支持金具3は、上金具部材31の水平面当接部311と、下金具部材32の嵌合部321とが、図3に示したように、浴槽框部6にクランプする框取り付け部としての役割を有し、着座部本体受け部313と第2受け部323とが着座支持部としての役割を有して、着座本体2を浴槽框部6に支持固定するようになっている。
【0024】
脚部4は、図1に示したように、脚部本体41と、アジャスタ42とを備えており、着座部本体2と洗い場床(図示せず)との間に介在し、着座部本体2を洗い場床上から支持するようになっている。
脚部本体41は、一端にアジャスタ42が取り付けられており、他端に着座部本体22の下方に突出しているボルト22に合わせたネジ溝が刻まれたネジ孔43が設けられている。
アジャスタ42は、高さ調整が可能となっており、洗い場床が傾斜していても、確実に着座部本体2を支持することが可能となっている。
【0025】
クッション部5は、クッション本体51と、クッション取り付け金具52とを備えており、着座部本体2の上面に着脱自在に取り付けられるようになっている。
クッション本体51は、ポリエチレン樹脂の発泡体で形成されており、着座部本体2の上面に取り付けられた状態にあるとき、図2に示したように、一部が浴槽框部6にかかるようになっている。
【0026】
クッション取り付け金具52は、図1に示したように、同方向に開口が設けられた断面略コ字形状をしており、着座部本体2の上面に設けられているクッション部取り付け孔21に挿通させた後、開口されている方向にスライド移動させることで、容易にクッション部5を着座部本体2に取り付けることが可能となっている。
【0027】
浴槽框部6は、図3に示したように、浴槽本体60の上から外側に張り出す水平部61と、水平部60の外側端部から下方に垂れ下がる垂れ部62とを備えている。
また、図示していないが、通常は、垂れ部62の下方に着脱自在なスカート部(図示せず)が設けられ、浴槽本体60の洗い場側側壁の外側面を形成している。
【0028】
以上のような構成をしている入浴用補助椅子1は、既存の浴槽であっても容易に確りと固定保持された状態で取り付けることが可能であり、浴槽本体60内へ座り入浴を行ったときに椅子が倒れたり、ずれ動いたりすることがない。
しかも、着座部本体支持金具3の浴槽框部6への取り付けは、上金具部材31の水平面当接部311と、下金具部材32の嵌合部321とにより、浴槽框部6をクランプするようにしているため、釘などを打ち付ける必要がなく浴槽本体60に傷を付けずにすみ、また粘着材などを使用する必要もない。
【0029】
また、着座部本体2の上面にクッション部5が設けられているため、冬場でも着座時に冷たさを感じることながない。
さらに、クッション本体51が、浴槽框部6の水平部61にかかっているため、座り入浴の際、殆ど、冷たさを感じさせることがない。
【0030】
また、クッション本体51は、容易に着座部本体2に取り付けることができるだけでなく、取り外しも容易に行えるため、クッション本体51のみを取り外して清掃することができ、衛生的である。
【0031】
また、入浴用補助椅子1が取り付けられている状態で、着座部本体支持金具3は、着座部本体2と浴槽框部6との間、およびクッション本体51と浴槽框部6との間に配置されているため、外から殆ど視認されず、浴槽内の見栄えを悪くすることもない。
【0032】
なお、本発明にかかる入浴用補助椅子は、上記実施の形態に限定されない。
たとえば、入浴用補助椅子1では、着座本体支持金具3が、上金具部材31と下金具部材32との二つで構成されていたが、一端が、浴槽框部6を挟着するクランプが設けられた一体物で構成されていても構わない。
【0033】
また、着座部本体は、上記実施の形態の形状に限らず、たとえば、浴室のドアの開放させるときの軌跡と干渉しない形状としても良い。
さらに、クッション部は、着座部本体に対して取り外しできないような構造をしていても構わない。
【0034】
【発明の効果】
本発明の請求項1にかかる入浴用補助椅子は、以上のように構成されているので、既存の浴槽であっても、浴槽を傷めることなく確りと取り付けることが可能である。
したがって、高齢などにより座り入浴を望む状況となたとき、浴槽を新しいものと代えたり、浴室をリフォームし直したりすることなく、容易に入浴用補助椅子を装着することができる。
【0035】
また、本発明の請求項2にかかる入浴用補助椅子は、請求項1の効果に加えて、より安い効果で確実に浴槽框部を確りとクランプすることができる。
また、本発明の請求項3にかかる入浴用補助椅子は、請求項1または請求項2の効果に加えて、クッション部を備えているため、着座したときに冷たさを感じさせることがない。
また、本発明の請求項4にかかる入浴用補助椅子は、請求項3の効果に加えて、クッション部の一部が浴槽框部の水平部にかかるように形成されているため、座り入浴を行う際にも、ほとんど冷たさを感じさせることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる入浴用補助椅子を浴槽框部に取り付ける様子を示した分解斜視図である。
【図2】図1に示した入浴用補助椅子の上面図である。
【図3】図2に示したA−A線断面図である。
【図4】図2に示したB−B線断面図である。
【符号の説明】
1 入浴用補助椅子
2 着座部本体
3 着座部本体支持金具
31 上金具部材
32 下金具部材
4 脚部
5 クッション部
6 浴槽框部
61 水平部
62 垂れ部
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴槽内への入出を容易にする入浴用補助椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】
高齢者などが入浴をする際、座りながら入浴することを可能とするための椅子である入浴用補助椅子としては、従来、浴槽本体の浴槽框部と略同じ高さをした浴槽椅子を、前記浴槽框部を形成する浴槽側壁に隣接した洗い場上に載置して使用するタイプのものが知られている。
また、浴槽本体の浴槽框部や、浴室内における浴槽本体に隣接するカウンター上などに直接入浴用補助椅子を形成させておくタイプのものも知られている。
【0003】
さらに、洗い場に載置する入浴用補助椅子(移乗台)を固定するための凹部を浴槽框部に設け、この凹部に入浴用補助椅子の一部を係止嵌合させるタイプのものも提案されている。(たとえば、特開2002−300981号参照)
【0004】
【特許文献1】特開2002−300981号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した浴槽椅子を何ら固定せずに入浴用補助椅子として使用した場合、安定性が悪く、洗い場から浴槽内への入出の際に浴槽椅子がひっくり返ったり、ずれ動いたりするおそれがあり、安全性に問題がある。
また、浴槽の側壁やカウンターなどに予め入浴用補助椅子を形成させておくタイプのことは、安定性の面からは優れているかもしれないが、既存の浴室に取り付けるとしたら、大掛かりな工事を行う必要があるため、実用的ではない。
【0006】
また、特開2002−300981号公報に記載されている入浴用補助椅子は、確かに固定することができ安定性に優れているが、浴槽の側壁面の框部に凹部が設けられている必要があるため、予め浴槽の成型を行う際に凹部が形成されていない既存の浴槽に使用することができず、仮に凹部を形成させるとなると、浴槽ごと取り替えなければならず、コスト的に考えても実用的であるとはいえない。
【0007】
そこで、本発明は、このような事情に鑑みて、既存の浴槽であっても取り付けることができ、しかも確りと固定することが可能であるため、洗い場から浴槽内への入出を行っても、椅子が倒れたり、ずれ動いたりすることのない入浴用補助椅子を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の発明にかかる入浴用補助椅子(以下、「請求項1の補助椅子」と記す。)は、着座部本体と、浴槽本体の上から外側に張り出す水平部と、この水平部の外側端部から下方に垂れ下がる垂れ部とを有し断面略L字形状をしている浴槽框部にクランプする框取り付け部と、着座部本体の一側部を支持する着座支持部とを備えた着座部本体支持金具と、着座部本体と洗い場床との間に介在し、着座部本体を洗い場床上から支持する脚部とを備えている構成とした。
【0009】
また、本発明の請求項2に記載の発明にかかる入浴用補助椅子(以下、「請求項2の補助椅子」と記す。)は、請求項1の補助椅子の構成に加えて、着座部本体支持金具の框取り付け部が、浴槽框部の水平部上に当接させる当接部を備えた上金具部材と、浴槽框部の垂れ部を下から嵌合させる嵌合部を備えた下金具部材とを有し、前記上金具部材と下金具部材とにより浴槽框部を上下からクランプした状態で締結して浴槽框部に取り付けられるようになっている構成とした。
【0010】
また、本発明の請求項3に記載の発明にかかる入浴用補助椅子(以下、「請求項3の補助椅子」と記す。)は、請求項1または請求項2の補助椅子の構成に加えて、着座部本体の上面に着脱自在に取り付けられ、少なくとも表面部分が断熱性を有している部材で構成されているクッション部を備えている構成とした。
【0011】
また、本発明の請求項4に記載の発明にかかる入浴用補助椅子(以下、「請求項4の補助椅子」と記す。)は、請求項3の補助椅子の構成に加えて、クッション部の一部が、浴槽框部の水平部にかかるように形成されている構成とした。
【0012】
上記構成において、着座部本体は、形、大きさ、材質など特に限定されないが、浴槽框部に入浴用補助椅子が取り付けられたとき、着座部本体の座面の高さが、浴槽框部の高さと略同じ高さとなるように配置されるようにすると、着座部本体に腰掛けた者が、より容易に座り入浴することが可能となるため好ましい。
【0013】
着座部本体支持金具は、浴槽框部にクランプして取り付ける框取り付け部と、着座部本体の一側部を支持する着座支持部とを備えており、着座部本体を浴槽框部に連結支持することが可能であれば、請求項2の補助椅子のように二つの金具部材から形成されていても、一つの金具部材から形成されていても、三つ以上の金具部材から形成されていてもよく、特に限定されない。
【0014】
また、脚部は、着座部本体を洗い場上から支持するようになっていれば、一本備えていても、二本以上備えていてもよく、特に限定されない。
また、請求項3の補助椅子において、断熱性を有している部材としては、特に限定されないが、たとえば、発泡ポリエチレン、発泡ウレタン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)の発泡体などの樹脂発泡体が挙げられる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明にかかる入浴用補助椅子の1実施形態を、図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1は、本発明の1実施形態の入浴用補助椅子が浴槽框部に取り付けられる様子を示した分解斜視図である。
【0016】
図1に示したように、入浴用補助椅子1は、着座部本体2と、着座部本体支持金具3と、脚部4と、クッション部5とを備えている。
着座部本体2は、ポリエステル系樹脂を人工大理石調に形成したもので構成され、図1に示したように着座部本体支持金具3により浴槽框部6に沿うように連結支持されるとともに、下方から脚部4により支持されて、図2に示したように浴槽框部6と略同じ高さに配置された状態で固定保持されるようになっている。
【0017】
また、着座部本体2は、図1に示したように、上面にクッション部5が着脱自在に取り付け可能なクッション取り付け孔21を備え、また、着座部本体支持金具3および脚部4と取り付けるためのボルト22が、ネジ溝が螺設された雄部材を下方から突出させるように埋め込まれている。
【0018】
着座部本体支持金具3は、図1、図3および図4に示したように、上金具部材31と、下金具部材32とを備えている。
上金具部材31は、図1に示したように、水平面当接部311、垂下部312、着座部本体受け部313、およびボルト挿通孔314を備えている。
【0019】
框上面当接部311は、図3に示したように、後述する浴槽框部6の水平部61の上方に当接するように取り付けられ、垂下部312は、框上面当接部311と着座部本体受け部313とを連接するように、框上面当接部311の一端から垂下するように設けられている。
【0020】
着座部受け部313は、上金具部材31を取り付けたとき、図3に示したように、着座部本体2の一側部を下方から受けるように、浴槽框部61の垂れ部62から略水平方向外側に張り出すように設けられている。
ボルト挿通孔314は、後述するボルト挿通長孔324とを重ねてボルト22を挿通させてナット23にて締結されるようになっている。
【0021】
下金具部材32は、図1に示したように、嵌合部321と、立ち上がり部322と、第二受け部323と、ボルト挿通長孔324とを備えている。
嵌合部321は、図1および図3に示したように、溝状に形成され、浴槽框部6の垂れ部62を下方から嵌合させるようになっている。
立ち上がり部322は、図3に示したように、垂れ部62の外面に当接するように嵌合部321から立ち上がり、第二受け部323に連設されている。
【0022】
第二受け部323は、図3に示したように、下方から着座部本体受け部313と重なるように取り付けられ、着座部本体2を受けるようになっている。
ボルト挿通長孔324は、ボルト挿通孔314と重なるように配置させてボルト22を挿通させ、ナット23にて締結させるようになっている。
【0023】
以上のように、着座本体支持金具3は、上金具部材31の水平面当接部311と、下金具部材32の嵌合部321とが、図3に示したように、浴槽框部6にクランプする框取り付け部としての役割を有し、着座部本体受け部313と第2受け部323とが着座支持部としての役割を有して、着座本体2を浴槽框部6に支持固定するようになっている。
【0024】
脚部4は、図1に示したように、脚部本体41と、アジャスタ42とを備えており、着座部本体2と洗い場床(図示せず)との間に介在し、着座部本体2を洗い場床上から支持するようになっている。
脚部本体41は、一端にアジャスタ42が取り付けられており、他端に着座部本体22の下方に突出しているボルト22に合わせたネジ溝が刻まれたネジ孔43が設けられている。
アジャスタ42は、高さ調整が可能となっており、洗い場床が傾斜していても、確実に着座部本体2を支持することが可能となっている。
【0025】
クッション部5は、クッション本体51と、クッション取り付け金具52とを備えており、着座部本体2の上面に着脱自在に取り付けられるようになっている。
クッション本体51は、ポリエチレン樹脂の発泡体で形成されており、着座部本体2の上面に取り付けられた状態にあるとき、図2に示したように、一部が浴槽框部6にかかるようになっている。
【0026】
クッション取り付け金具52は、図1に示したように、同方向に開口が設けられた断面略コ字形状をしており、着座部本体2の上面に設けられているクッション部取り付け孔21に挿通させた後、開口されている方向にスライド移動させることで、容易にクッション部5を着座部本体2に取り付けることが可能となっている。
【0027】
浴槽框部6は、図3に示したように、浴槽本体60の上から外側に張り出す水平部61と、水平部60の外側端部から下方に垂れ下がる垂れ部62とを備えている。
また、図示していないが、通常は、垂れ部62の下方に着脱自在なスカート部(図示せず)が設けられ、浴槽本体60の洗い場側側壁の外側面を形成している。
【0028】
以上のような構成をしている入浴用補助椅子1は、既存の浴槽であっても容易に確りと固定保持された状態で取り付けることが可能であり、浴槽本体60内へ座り入浴を行ったときに椅子が倒れたり、ずれ動いたりすることがない。
しかも、着座部本体支持金具3の浴槽框部6への取り付けは、上金具部材31の水平面当接部311と、下金具部材32の嵌合部321とにより、浴槽框部6をクランプするようにしているため、釘などを打ち付ける必要がなく浴槽本体60に傷を付けずにすみ、また粘着材などを使用する必要もない。
【0029】
また、着座部本体2の上面にクッション部5が設けられているため、冬場でも着座時に冷たさを感じることながない。
さらに、クッション本体51が、浴槽框部6の水平部61にかかっているため、座り入浴の際、殆ど、冷たさを感じさせることがない。
【0030】
また、クッション本体51は、容易に着座部本体2に取り付けることができるだけでなく、取り外しも容易に行えるため、クッション本体51のみを取り外して清掃することができ、衛生的である。
【0031】
また、入浴用補助椅子1が取り付けられている状態で、着座部本体支持金具3は、着座部本体2と浴槽框部6との間、およびクッション本体51と浴槽框部6との間に配置されているため、外から殆ど視認されず、浴槽内の見栄えを悪くすることもない。
【0032】
なお、本発明にかかる入浴用補助椅子は、上記実施の形態に限定されない。
たとえば、入浴用補助椅子1では、着座本体支持金具3が、上金具部材31と下金具部材32との二つで構成されていたが、一端が、浴槽框部6を挟着するクランプが設けられた一体物で構成されていても構わない。
【0033】
また、着座部本体は、上記実施の形態の形状に限らず、たとえば、浴室のドアの開放させるときの軌跡と干渉しない形状としても良い。
さらに、クッション部は、着座部本体に対して取り外しできないような構造をしていても構わない。
【0034】
【発明の効果】
本発明の請求項1にかかる入浴用補助椅子は、以上のように構成されているので、既存の浴槽であっても、浴槽を傷めることなく確りと取り付けることが可能である。
したがって、高齢などにより座り入浴を望む状況となたとき、浴槽を新しいものと代えたり、浴室をリフォームし直したりすることなく、容易に入浴用補助椅子を装着することができる。
【0035】
また、本発明の請求項2にかかる入浴用補助椅子は、請求項1の効果に加えて、より安い効果で確実に浴槽框部を確りとクランプすることができる。
また、本発明の請求項3にかかる入浴用補助椅子は、請求項1または請求項2の効果に加えて、クッション部を備えているため、着座したときに冷たさを感じさせることがない。
また、本発明の請求項4にかかる入浴用補助椅子は、請求項3の効果に加えて、クッション部の一部が浴槽框部の水平部にかかるように形成されているため、座り入浴を行う際にも、ほとんど冷たさを感じさせることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる入浴用補助椅子を浴槽框部に取り付ける様子を示した分解斜視図である。
【図2】図1に示した入浴用補助椅子の上面図である。
【図3】図2に示したA−A線断面図である。
【図4】図2に示したB−B線断面図である。
【符号の説明】
1 入浴用補助椅子
2 着座部本体
3 着座部本体支持金具
31 上金具部材
32 下金具部材
4 脚部
5 クッション部
6 浴槽框部
61 水平部
62 垂れ部
Claims (4)
- 着座部本体と、
浴槽本体の上から外側に張り出す水平部と、この水平部の外側端部から下方に垂れ下がる垂れ部とを有し断面略L字形状をしている浴槽框部にクランプする框取り付け部と、着座部本体の一側部を支持する着座支持部とを備えた着座部本体支持金具と、
着座部本体と洗い場床との間に介在し、着座部本体を洗い場床上から支持する脚部とを備えている入浴用補助椅子。 - 着座部本体支持金具の框取り付け部が、浴槽框部の水平部上に当接させる当接部を備えた上金具部材と、浴槽框部の垂れ部を下から嵌合させる嵌合部を備えた下金具部材とを有し、前記上金具部材と下金具部材とにより浴槽框部を上下からクランプした状態で締結して浴槽框部に取り付けられるようになっている請求項1に記載の入浴用補助椅子。
- 着座部本体の上面に着脱自在に取り付けられ、少なくとも表面部分が断熱性を有している部材で構成されているクッション部を備えている請求項1または請求項2に記載の入浴用補助椅子。
- クッション部の一部が、浴槽框部の水平部にかかるように形成されている請求項3に記載の入浴用補助椅子。
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-
2003
- 2003-05-07 JP JP2003129246A patent/JP2004329554A/ja not_active Withdrawn
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JP2007061509A (ja) * | 2005-09-01 | 2007-03-15 | Aron Kasei Co Ltd | 介護用シャワー椅子 |
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