JP2510895Y2 - サ―モスタットの受熱体 - Google Patents

サ―モスタットの受熱体

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JP2510895Y2
JP2510895Y2 JP1988079758U JP7975888U JP2510895Y2 JP 2510895 Y2 JP2510895 Y2 JP 2510895Y2 JP 1988079758 U JP1988079758 U JP 1988079758U JP 7975888 U JP7975888 U JP 7975888U JP 2510895 Y2 JP2510895 Y2 JP 2510895Y2
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康夫 古賀
定明 横田
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Zojirushi Corp
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Zojirushi Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はホットプレートや電気鍋等の電気調理器に用
いられるサーモスタットの受熱体に関するものである。
(従来の技術) 従来、例えばホットプレートの温度調節器としては、
一般にサーモスタットが用いられている。
このようなホットプレートのうち、プレートとヒータ
を一体化したホットプレートでは、プレートに形成した
受熱用穴にサーモスタットの棒状の感熱部を挿入して、
直接プレートの熱を感知することができるようになって
いる。
これに対し、プレートをヒータから分離して取外し可
能に設けてプレートを丸洗いできるようにしたホットプ
レートでは、プレートの熱をサーモスタットの感熱部に
伝えるために、受熱体が設けられている。
この受熱体はプレート及びサーモスタットの感熱部に
ばね手段等により圧接して設けられている。そして、こ
の受熱体とプレートとの圧接部を介して、プレートの熱
が受熱体に伝えられ、さらにこの受熱体の熱がサーモス
タットの感熱部に伝えられてサーモスタットが動作する
ようになっている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、前記従来のプレート着脱型のホットプ
レートでは、プレートと受熱体の圧接部における熱抵抗
により熱伝導が良好に行なわれず、受熱体の温度変化が
遅れるため、一体型に比べてサーモスタットの熱応答性
が悪いという問題があった。
このため、通電初期すなわち電源投入から最初の遮断
時までの通電時間が長くなり、消費電力が多くなるう
え、プレートの温度が上がりすぎて、プレートに施した
フッソ樹脂等のコーティングが劣化したり、材料をプレ
ートに置いた瞬間に油分,水分が飛び散ったり、焼けす
ぎたりすることがあった。
また、通電後相当時間経過したオン,オフ制御時にお
いては、温度変化幅が大きくなり、材料によっては焼き
具合が悪くなることがあった。
本考案は、斯かる問題点に鑑みてなされたもので、ホ
ットプレートのプレートや電気鍋の内鍋等の被加熱体の
温度変化に遅れることなく追従して温度変化し、サーモ
スタットの熱応答性を向上させることができるサーモス
タットの受熱体を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 前記目的を解決するため、本考案は、ヒータから分離
して取外し可能に設けた被加熱体の熱をサーモスタット
の感熱部に伝えるサーモスタットの受熱体において、被
加熱体に着脱可能に圧接して接触する第1受熱部と、ヒ
ータの近傍に位置するように延設され、かつ、被加熱体
に被接触で対向する第2受熱部とを形成したものであ
る。
(作用) 前記構成によれば、第1受熱部がプレートからの熱伝
導により受ける熱に、第2受熱部がヒータから熱伝達,
熱ふく射により受ける熱が合流して付加される。この結
果、第1受熱部と被加熱体の圧接部における熱抵抗によ
る熱損失が、高温の第2受熱部からの熱で補われるた
め、受熱体の温度は被加熱体の温度変化に比例して変化
する。これにより、サーモスタットは、被加熱体の温度
変化に遅れることなく追従する受熱体の温度変化に応答
して動作する。
(実施例) 次に、本考案の一実施例を添付図面に従って説明す
る。
第1図は、本考案に係る受熱体1を備えたホットプレ
ートを示し、2は本体、3は本体2に取り付けられた遮
熱板、4は遮熱板3上に配設されたヒータ、5はサーモ
スタット、6はプレートである。
受熱体1は、アルミニウム合金製の鋳物で、第2図〜
第5図に示すように、後述するサーモスタット5の感熱
部18が挿入される貫通穴7を穿設した筒部8と、該筒部
8の前端上部から軸方向に延設した基部9と、該基部9
の上方に延設した第1受熱部10と、基部9の先端に延設
した第2受熱部11と、筒部8の略中央下部に設けたばね
係止部12と、からなっている。
筒部8の貫通穴7は、型抜きを容易にするため、サー
モスタット5の感熱部18の挿入側、すなわち第4図中左
側の穴径が大径になるような1°の抜きテーパが形成さ
れている。
第1受熱部10は、幅広,厚肉であり、基部9の上面に
三方を囲う壁状に立設した脚部13により翼状に支持さ
れ、上面略中央の正方形の部分が微少高さだけ隆起する
形状となっている。
第2受熱部11は、第1受熱部10より幅狭,薄肉であ
り、基部9の先端に翼状に取り付けられている。また、
この基部9の先端から前記脚部13にかけてリブ14,14が
形成されている。
そして、この受熱体1は、第1図に示すように、第1
受熱部10と第2受熱部11が遮熱板3の下面側から上面側
に突出するように、半固定状態に取り付けられている。
すなわち、脚部13に形成した係止部15が遮熱板13の上面
に係止した状態で支持されるとともに、ばね係止部12と
本体2の間に介装されたねじりばね16により上方に付勢
されている。この状態で第1受熱部10がプレート6の裏
面と対向し、第2受熱部11がヒータ4の近傍に位置する
ようになっている。
サーモスタット5は、その感熱部18が本体2に設けた
固定部19を貫通して固定されるとともに、前記受熱体1
の筒部8の貫通穴7に挿入されている。このサーモスタ
ット5は、バイメタルが感熱部18の熱により屈曲して接
点17を開閉さることにより、ヒータ4への電流を断続す
るようにした周知の構成のものである。
プレート6は、本体2に着脱可能に形成され、装着し
た際に、裏面に設けた溝20内にヒータ4が嵌入して圧接
するとともに、受熱体1の第1受熱部10が圧接するよう
になっている。
以上の構成からなるホットプレートにおいて、プレー
ト6を外した状態では、第6図に示すように、受熱体1
はねじりばね16の付勢力により上方に押し上げられ、貫
通穴7の上面とサーモスタット5の感熱部18との間に隙
間があいている。
プレート6を本体2にセットすると、第7図に示すよ
うに、プレート6の重量が受熱体1に加わるため、受熱
体1はねじりばね16の付勢力に抗して、特に貫通穴7の
大径側が揺動するように押し下げられ、貫通穴7の上面
と感熱部18とが隙間なく圧接するとともに、第1受熱部
10とプレート6の裏面とが隙間なく圧接する。
従って、プレート6を支持する本体2の図示しない支
持部の高さ又はヒータ4の取付け高さに製作誤差があっ
て、プレート6の高さ寸法にバラツキが生じても、受熱
体1がねじりばね16により上下動可能であるため、プレ
ート6をセットすればプレート6と受熱体1の第1受熱
部10及び受熱体1とサーモスタット5の感熱部18はそれ
ぞれ確実に接触し、プレート6から感熱部18への熱伝導
が良好に行なわれる。
電源をオンすると、ヒータ4が発熱して、プレート6
は加熱されてゆくが、プレート6と第1受熱部10とは一
体ではなく圧接状態にあり、熱抵抗により熱伝導が円滑
に行なわれないため、第1受熱部10の温度上昇が遅れ、
その温度はプレート6より低くなる。一方、第2受熱部
11はヒータ4の近傍にあって、熱伝達,熱ふく射により
ヒータ4の熱を直接受けるため、その温度はプレート6
より高くなる。
そして、第1受熱部10から脚部13を通って基部9に至
る熱流と、第2受熱部11から基部9に至る熱流れとが基
部9で合流して、第1受熱部10からの熱に第2受熱部11
からの熱が付加される。この結果、第1受熱部10とプレ
ート6との圧接部における熱抵抗による熱損失が、高温
の第2受熱部11からの熱で補われ、筒部8の温度はプレ
ート6の温度変化に比例して変化する。これにより、サ
ーモスタット5は、プレート6の温度変化に遅れること
なく追従する受熱体1の筒部8の温度変化に応じて動作
し、ヒータ4への電流を断続する。
すなわち、プレート6から第1受熱部10への熱伝導が
遅れて第1受熱部10の温度が低くなっていても、第2受
熱部11からの熱により加熱されて、見掛け上、温度変化
の遅れが回復され、サーモスタット5はプレート6の温
度変化に遅れることなく応答して動作することになり、
熱応答性が向上する。
従って、初期通電時の通電時間が短縮されるととも
に、温度が上がりすぎることもなく、また、設定温度以
上に加熱された後のサーモスタット5のオン,オフ制御
時においても、温度変化幅が小さくなる。
なお、受熱体1の第1受熱部10と第2受熱部11の形状
は前記実施例のものに限るものではなく、第1受熱部か
らの熱と第2受熱部からの熱が基部で合流するような形
状であればよい。この場合、第2受熱部の表面積又は断
面積を第1受熱部より小さくして受熱体の温度があまり
高くならないようにする必要がある。
(考案の効果) 以上の説明から明らかなように、本考案によれば、受
熱体の温度は、第1受熱部からの熱と第2受熱部からの
熱とが合流することにより、被加熱体の温度変化に追従
して変化するため、サーモスタットは被加熱体の温度変
化に遅れることなく動作し、熱応答性が向上する。これ
により、電気調理器の初期通電時の通電時間が短縮さ
れ、消費電力が低減される。さらに、被加熱体の温度が
上がりすぎることがないうえ、温度変化幅が小さくなる
ため、材料を加熱体に置いた時の水分等の飛散や材料の
焦げすぎがなく、焼き具合が良好となる等の効果を有し
ている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用したホットプレートの部分断面
図、第2図〜第5図は受熱体を示し、第2図は平面図、
第3図は左側面図、第4図は断面図、第5図は右側面
図、第6図,第7図はそれぞれプレートを外した状態,
プレートを置いた状態の受熱体の断面図である。 1……受熱体、4……ヒータ、6……プレート(被加熱
体)、10……第1受熱部、11……第2受熱部、18……感
熱部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒータから分離して取外し可能に設けた被
    加熱体の熱をサーモスタットの感熱部に伝えるサーモス
    タットの受熱体において、 被加熱体に着脱可能に圧接して接触する第1受熱部と、
    ヒータの近傍に位置するように延設され、かつ、被加熱
    体に非接触で対向する第2受熱部とを形成したことを特
    徴とするサーモスタットの受熱体。
JP1988079758U 1988-06-16 1988-06-16 サ―モスタットの受熱体 Expired - Lifetime JP2510895Y2 (ja)

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