JP2510363Y2 - 田植機の植付部構造 - Google Patents

田植機の植付部構造

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JP2510363Y2
JP2510363Y2 JP1990031677U JP3167790U JP2510363Y2 JP 2510363 Y2 JP2510363 Y2 JP 2510363Y2 JP 1990031677 U JP1990031677 U JP 1990031677U JP 3167790 U JP3167790 U JP 3167790U JP 2510363 Y2 JP2510363 Y2 JP 2510363Y2
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planting
crank arm
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二教 山本
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、田植機の植付部構造に関するものである。
(ロ)従来の技術 従来、田植機の植付部の一実施例として、実公昭62−
45539号公報に記載されたものがある。
すなわち、第4図に示すように、上記植付部(a)
は、植付ミッションケース(b)の側壁に回転軸(c)
を突設し、同回転軸(c)にクランクアーム(d)の基
端を取付け、同クランクアーム(d)の先端に植付アー
ム(e)を取付ける一方、クランクアーム(d)の回転
軸(c)への取付基部にバランスウェイト(g)を、ク
ランクアーム(d)との取付位相を180度異ならせて取
付けている。
(ハ)考案が解決しようとする課題 ところが、上記植付部(a)のバランスウェイト
(g)は、植付ミッションケース(b)の側壁と面する
側を、同ケース(b)の側壁形状に沿った凹凸形状と
し、同ケース(b)との間に形成される間隙(h)を小
さくしているために、バランスウェイト(g)の重心位
置が中央部に近く、クランクアーム(d)の回動にバラ
ンスさせるためのモーメント力が小さくなっていた。
また、バランスウェイト(g)の内側壁と植付ミッシ
ョンケース(b)の側壁との間の間隙(h)を小さくし
ているために、同間隙(h)中に石ころ等をかみ込むこ
とがあり、植付アーム(e)をスムーズに動作させるこ
とができないことや、植付ミッションケース(b)の側
壁が損傷されるという問題があった。
(ニ)課題を解決するための手段 そこで、本考案では、植付ミッションケースの側壁
に、回転軸を突設し、同回転軸にクランクアームの基端
を取付け、同クランクアームの先端に植付アームを取付
ける一方、クランクアームにバランスウェイトを一体的
に取付けた田植機の植付部構造において、クランクアー
ムの基端を、回転軸の軸芯を中心点に点対称方向に伸延
させてウェイト本体支持アームを形成し、同ウェイト本
体支持アームの先端にウェイト本体を一体成形すると共
に、同ウェイト本体は、ウェイト本体支持アームの伸延
方向を中心線とする前後方向に線対称に張出し状に形成
し、かつ、前後端部にウェイト本体支持アームと略平行
する端面を形成し、かつ、外側面には下端縁に沿わせて
植付ミッションケースの側面とは反対側に膨出させて先
端膨出部を形成し、しかも、植付ミッションケースの内
側面と対向するウェイト本体とウェイト本体支持アーム
の各内側面は、面一状態にて上記内側面と略平行させて
配置して、これら内側面と内側面との間に石ころ等をか
み込まない程度の大きさのスペースを形成したことを特
徴とする田植機の植付部構造を提供せんとするものであ
る。
(ホ)作用・効果 本考案によれば、以下のような作用効果が生起され
る。
すなわち、本考案では、クランクアームの基端を回動
軸の軸芯を中心点に点対称方向に伸延させてウェイト本
体支持アームを形成し、同ウェイト本体支持アームの先
端にウェイト本体を一体成形すると共に、ウェイト本体
は、ウェイト本体支持アームの伸延方向を中心線とする
前後方向に線対称に張出し状に形成し、かつ、外側面に
は下端縁に沿わせて植付ミッションケースの側面とは反
対側に膨出させて先端膨出部を形成しているために、同
バランスウェイトの重心位置を先端部に位置させること
ができ、クランクアームの回動にバランスさせるための
モーメント力を大きくして、クランクアームのスムーズ
な動作を確保することができる。
そして、植付ミッションケースの内側面と対向するウ
ェイト本体とウェイト本体支持アームの各内側面は、面
一状態にて上記内側面と略平行させて配置して、これら
内側面と内側面との間に石ころ等をかみ込まない程度の
大きさのスペースを形成しているために、植付アームの
スムーズな動作を確保できると共に、石ころ等のかみ込
みを防止して、植付ミッションケースの側壁の損傷等も
防止できる。
また、ウェイト本体の前後端部にウェイト本体支持ア
ームと略平行の端面を形成しているために、前後方向に
揺動するウェイト本体の前後端部が苗を損傷等するのを
防止することができると共に、同ウェイト本体への泥土
等の付着や堆積を可及的に少なくすることができる。
(ヘ)実施例 以下、本考案の実施例を図面を参照しながら説明す
る。
第1図に示す(A)は、乗用田植機であり、同乗用田
植機(A)は、自走可能な走行部(1)の後方に植付部
(2)を昇降リンク機構(3)を介して連結し、同植付
部(2)を昇降油圧シリンダ(4)により昇降可能とし
ている。
走行部(1)は、第1図に示すように、機体フレーム
(10)上の前部にエンジン(11)を設け、後部に運転部
(12)を設けている。
そして、機体フレーム(10)の前部下側に、ミッショ
ンケース(13)をエンジン(11)に連動連結して取付
け、同ミッションケース(13)の左右側面より横外側方
にそれぞれ左右フロントアクスルケース(15)(15)を
突設し、同ケース(15)(15)の先端に前車輪(16)
(16)を取付けている。
また、機体フレーム(10)の後部には、リヤアクスル
ケース(17)を取付け、同ケース(17)の左右側面にそ
れぞれ後車輪(18)(18)を取付けている。
そして、ミッションケース(13)とリヤアクスルケー
ス(17)は、伝動軸(19)を介して連動連結している。
また、(20)は、床面、変速ガイド、フェンダー、座
席取付板(20a)等を兼用するケーシング体であり、FRP
等の高剛性を有する合成樹脂により一体成形して、機体
フレーム(10)上に張設している。
また、(21)はボンネットであり、エンジン(11)
と、同エンジン(11)の直上方に配設した燃料タンク
(22)と、後述する運転部(12)のステアリングシャフ
ト(23)をカバーしている。
また、上記した運転部(12)は、エンジン(11)の直
後にステアリングシャフト(23)を立設し、同シャフト
(23)の上端にハンドル(24)を取付ける一方、同ハン
ドル(24)の直後方に位置する座席取付板(20a)上に
座席(25)を載置している。
また、植付部(2)は、第1図に示すように、昇降リ
ンク機構(3)の後下部に植付ミッションケース(40)
の前端を左右揺動自在に取付け、同ケース(40)の下方
にフロート(41)を取付け、同ケース(40)の上方に苗
載台(42)を取付け、同ケース(40)の後端部に植付爪
(43)を取付けている。(44)は、ミッションケース
(13)と植付ミッションケース(40)との間に介設した
伝動軸である。
そして、植付爪(43)の駆動構造は、次のように構成
している。
すなわち、第2図及び第3図に示すように、植付ミッ
ションケース(40)の側壁後部に回転軸(45)を突設
し、同回転軸(45)にクランクアーム(46)の基端を取
付け、同クランクアーム(46)の先端に植付アーム(4
7)の中途部を枢支ピン(48)により上下揺動自在に取
付け、同植付アーム(47)の先端に植付爪(43)を取付
けている。
しかも、植付アーム(47)の後端は、植付ミッション
ケース(40)の後端に基端を枢支した揺動アーム(49)
の先端に連結している。
また、(50)は、揺動アーム(49)を前後揺動自在に
枢支している枢軸、(51)は揺動アーム(49)と植付ア
ーム(47)とを連結する連結ピンである。
かかる構成により、クランクアーム(46)の回転に連
動して植付爪(43)を上下に循環作動、すなわち苗植付
作動させるようにしている。第2図中、(Q)は苗植付
作動軌跡である。
また、クランクアーム(46)の回転軸(45)への取付
基部(46a)には、バランスウェイト(55)を一体に取
付けて、同バランスウェイト(55)が植付爪(43)の上
死点(Qu)と下死点(Qd)における方向転換時の振動を
打ち消すように作用し、植付爪(43)の循環作動による
振動を抑制して、植付部(2)の加振を抑制できるよう
にしている。
しかも、バランスウェイト(55)は、第2図に示すよ
うに、クランクアーム(46)の基端を、回転軸(45)の
軸芯を中心点に点対称方向に伸延させてウェイト本体支
持アーム(55b)を形成し、同ウェイト本体支持アーム
(55b)の先端にウェイト本体(55c)を一体成形すると
共に、同ウェイト本体(55c)は、ウェイト本体支持ア
ーム(55b)の伸延方向を中心線とする前後方向に線対
称に張出し状に形成し、かつ、前後端部にウェイト本体
支持アーム(55b)と略平行する端面(55f)(55g)を
形成し、かつ、外側面には下端縁に沿わせて植付ミッシ
ョンケース(40)の側面(40a)とは反対側に膨出させ
て先端膨出部(55a)を形成し、しかも、植付ミッショ
ンケース(40)の内側面(40a)と対向するウェイト本
体(55c)とウェイト本体支持アーム(55b)の各内側面
(55d)(55e)は、面一状態にて上記内側面(40a)と
略平行させて配置して、これら内側面(55d)(55e)と
内側面(40a)との間に石ころ等をかみ込まない程度の
大きさのスペース(S)を形成している。
本考案の実施例は、上記のように構成しているもので
あり、本実施例によれば、以下のような作用効果が生起
される。
すなわち、本実施例では、クランクアームの基端を回
転軸の軸芯を中心点に点対称方向に伸延させてウェイト
本体支持アームを形成し、同ウェイト本体支持アームの
先端にウェイト本体を一体成形すると共に、ウェイト本
体は、ウェイト本体支持アームの伸延方向を中心線とす
る前後方向に線対称に張出し状に形成し、かつ、外側面
には下端縁に沿わせて植付ミッションケースの側面とは
反対側に膨出させて先端膨出部を形成しているために、
同バランスウェイトの重心位置を先端部に位置させるこ
とができ、クランクアームの回動にバランスさせるため
のモーメント力を大きくして、クランクアームのスムー
ズな動作を確保することができる。
そして、植付ミッションケースの内側面と対向するウ
ェイト本体とウェイト本体支持アームの各内側面は、面
一状態にて上記内側面と略平行させて配置して、これら
内側面と内側面との間に石ころ等をかみ込まない程度の
大きさのスペースを形成しているために、植付アームの
スムーズな動作を確保できると共に、石ころ等のかみ込
みを防止して、植付ミッションケースの側壁の損傷等も
防止できる。
また、ウェイト本体の前後端部にウェイト本体支持ア
ームと略平行の端面を形成しているために、前後方向に
揺動するウェイト本体の前端縁が苗を損傷等するのを防
止することができると共に、同ウェイト本体への泥土等
の付着や堆積を可及的に少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係る植付部構造を具備する乗用田植
機の側面図。 第2図は、要部の一部切欠拡大側面図。 第3図は、同要部の一部切欠拡大平面図。 第4図は、従来の植付部構造の一部切欠平面図。 (A):乗用田植機 (1):走行部 (2):植付部 (40):植付ミッションケース (45):回転軸 (46):クランクアーム (47):植付アーム (49):揺動アーム (55):バランスウェイト

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】植付ミッションケース(40)の側壁に、回
    転軸(45)を突設し、同回転軸(45)にクランクアーム
    (46)の基端を取付け、同クランクアーム(46)の先端
    に植付アーム(47)を取付ける一方、クランクアーム
    (46)にバランスウェイト(55)を一体的に取付けた田
    植機の植付部構造において、 クランクアーム(46)の基端を、回転軸(45)の軸芯を
    中心点に点対称方向に伸延させてウェイト本体支持アー
    ム(55b)を形成し、同ウェイト本体支持アーム(55b)
    の先端にウェイト本体(55c)を一体成形すると共に、 同ウェイト本体(55c)は、ウェイト本体支持アーム(5
    5b)の伸延方向を中心線とする前後方向に線対称に張出
    し状に形成し、かつ、前後端部にウェイト本体支持アー
    ム(55b)と略平行する端面(55f)(55g)を形成し、
    かつ、外側面には下端縁に沿わせて植付ミッションケー
    ス(40)の側面(40a)とは反対側に膨出させて先端膨
    出部(55a)を形成し、 しかも、植付ミッションケース(40)の内側面(40a)
    と対向するウェイト本体(55c)とウェイト本体支持ア
    ーム(55b)の各内側面(55d)(55e)は、面一状態に
    て上記内側面(40a)と略平行させて配置して、これら
    内側面(55d)(55e)と内側面(40a)との間に石ころ
    等をかみ込まない程度の大きさのスペース(S)を形成
    したことを特徴とする田植機の植付部構造。
JP1990031677U 1990-03-26 1990-03-26 田植機の植付部構造 Expired - Lifetime JP2510363Y2 (ja)

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JPS57154925U (ja) * 1981-03-23 1982-09-29
JPS6068934U (ja) * 1983-10-19 1985-05-16 ヤンマー農機株式会社 苗植装置
JPS61197823U (ja) * 1985-05-28 1986-12-10
JPS6245539U (ja) * 1985-08-19 1987-03-19
JPS6437372U (ja) * 1987-08-31 1989-03-07

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