JP2510340B2 - Si系結晶薄膜の製法 - Google Patents

Si系結晶薄膜の製法

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JP2510340B2 JP2205499A JP20549990A JP2510340B2 JP 2510340 B2 JP2510340 B2 JP 2510340B2 JP 2205499 A JP2205499 A JP 2205499A JP 20549990 A JP20549990 A JP 20549990A JP 2510340 B2 JP2510340 B2 JP 2510340B2
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健治 奥村
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、超真空下で基板に対してSi系結晶の構成
原子または構成分子をガス状態で供給し、基板表面に吸
着させ熱分解させることにより結晶薄膜を成長させるよ
うにしたSi系結晶薄膜の製法に関するものである。
〔従来の技術〕
半導体素子の製法として、従来から、ステンレス製の
超高真空室内で固体原料をヒータ,電子ビーム等により
蒸発させ基板に蒸着させることにより結晶を成長させる
分子線エピタキシー法(MBE法)が行われている。しか
し、この方法は固体原料を用いるため、原料が空になっ
た時点で、いちいち真空室の真空を解除して原料を補充
しなければならず、再度真空室内を超真空る戻すのに長
時間を要するとともに、結晶膜の成長が断続的になって
品質が不均一になるという欠点を有している。
そこで、上記のような欠点を克服するために、最近で
は結晶構成原料をガスの状態で供給する方法(ガスソー
スMBE)が試みられている。この方法では、例えば第2
図に示すような原理の装置を用いる。すなわち、この装
置の真空室1内の中央部には、その上方からヒータ6が
吊り下げられており、このヒータ6の下面に、インジウ
ム等によって基板2が貼り付けられた基板ホルダ5が設
置されている。そして、上記ヒータ6によって、上記基
板ホルダ5および基板2に対し輻射加熱を行いながら、
下方の原料ガス供給配管9,10から複数の原料ガスを同時
に供給して基板2の表面2aに付着させ結晶を成長させる
のである。この反応は、通常10-4〜10-6Torr程度の高真
空下で行われ、真空配管8に連通される真空ポンプ(図
示せず)によって真空引きが行われる。この方法によれ
ば、原料を連続供給することができるので、従来のよう
に真空状態を解除して原料補充を行う必要がなく、短時
間で高品質の結晶薄膜を得ることができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記ガスソースMBEの方法を、GaAs,In
P等の化合物半導体の製造に適用する場合には問題はな
いが、Si,SiGe等のSi系半導体の製造に適用する場合に
は、真空室1内における真空度が10-5Torr程度になると
Siがヒータ6および基板ホルダ5に堆積し始め、Siの結
晶成長に最適な10-4Torr前後で急激に堆積してヒータ6
からの熱輻射が妨げられて結晶成長の再現性が悪くなる
ことが判明した。
この発明は、このような事情に鑑みなされたもので、
Si系結晶薄膜を製造する際に、Siがヒータ等に堆積する
ことがなく、再現性よくSi系結晶薄膜を得ることのでき
るSi系結晶薄膜の製法の提供をその目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この発明のSi系結晶薄膜
の製法は、高度に真空になしうる真空室と、上記真空室
内の略中央に装着される基板と、上記装着された基板の
片面側から基板に輻射熱を与える加熱手段と、上記基板
の他面側から基板に向かって結晶膜形成用のガスを供給
するガス供給手段とを備えたガスソース分子線エピタキ
シー装置を用いてSi系結晶薄膜を製造する方法であっ
て、上記基板の周囲に分離板を設けることにより真空室
内を基板加熱スペースと結晶成長スペースの二空間に分
け、上記二空間をそれぞれ別個の真空ポンプによって真
空排気することにより、上記基板加熱スペースの真空度
を、上記結晶成長スペースの真空度の100〜1000倍の高
真空度に設定してSi系結晶薄膜を得るようにしたという
構成をとる。
〔作用〕
すなわち、本発明者らは、真空室内の真空度が10-4To
rr前後になるとヒータにSiが堆積する原因を追求したと
ころ、結晶成長温度(500〜1000℃程度)におけるSiの
蒸気圧が、GaAs,InP等に比べて低いため、真空度が低く
なるとSiの分圧が高くなってSiが堆積することが判明し
た。そこで、Siの結晶成長に最適な10-4Torr前後の真空
度を維持しながら他の部分へのSiの堆積を防止するに
は、真空室内を二空間に仕切り、ヒータ周辺の雰囲気を
Siが堆積しないような高真空に設定し、基板の結晶成長
部分の雰囲気のみを10-4Torr前後に設定すればよい、と
の着想からこの発明に到達した。
つぎに、この発明を実施例にもとづいて詳細に説明す
る。
〔実施例〕
第1図はこの発明に用いるガスソース分子線エピタキ
シー装置の一実施例を示している。この装置は、基板2
が、基板保持用のトレイ4の中央開口縁3に載置されて
装着されるようになっており、このトレイ4の外周縁4a
と、真空室1の内壁1aとの間に、その隙間を水平方向に
横切る分離板11が取り付けられている。そして、この分
離板11,トレイ4および基板2によって、真空室1内
が、基板加熱スペースPと結晶成長スペースQの二空間
に仕切られており、上記基板加熱スペースPの壁面,結
晶成長スペースQの壁面のそれぞれには、真空ポンプ
(図示せず)から延びる真空排気配管12,13が連通され
ている。したがって、上記スペースP,Qは、それぞれ異
なる真空度に設定できるようになっている。この基板加
熱スペースPにおいて、上記基板2の上には、ヒータ
(例えば板状カーボングラファイトに筋状切り込みを交
互に設け、その両端に電極を取り付けて構成してなる板
状ヒータ等)6が設けられており、その下に均熱板6aが
取り付けられている。このヒータ6は面状に均一加熱が
可能で、特に上記均熱板6aとの組み合わせによって非常
に均一に面状加熱を行うことができるようになってい
る。一方、上記結晶成長スペースQには、下方から原料
ガス供給配管7aが延びており、マニホールド7を介して
原料ガスが供給されるようになっている。なお、上記分
離板11とトレイ4との接触部分およびトレイ4と基板2
との接触部分は完全な気密状態にすることは困難で、上
記基板加熱スペースPおよび結晶成長スペースQを完全
に分離することはできない。しかし、これらの隙間に起
因する両スペース間のコンダンクタンス(真空引き抵
抗)を、基板2の直径,処理枚数等にもよるが、略0.5
〜5l/sec程度に制御することができるため、それぞれの
真空排気配管12,13からの排気速度を500l/secとすれ
ば、下部の結晶成長スペースQと上部の基板加熱スペー
スPとの圧力差を100〜1000倍に設定することができ
る。したがって、下部の結晶成長スペースQの真空度
を、Siの結晶成長に最適な10-4Torr程度とし、上部の基
板加熱スペースPの真空度を10-6〜10-7Torr程度に設定
した状態でマニホールド7からSiH4,Si2H6等のSi系ガス
を供給すれば、上記基板加熱スペースPではSiが堆積す
ることがなく、一方、上記結晶成長スペースQでは長期
にわたって再現性よく結晶の成長が行われる。これがこ
の発明の大きな特長である。そして、この装置は、従来
のように基板ホルダ(第2図において5)に直接基板2
を貼り付けるのではなく、基板2をトレイ4に載置して
装着するようにしているため、大面積の基板処理、ある
いは多数枚の基板の同時処理を行うことができるという
利点を有する。また、原料ガス供給配管7aの先端に複数
のオリフィスを有するマニホールド7を取り付けるよう
にしているため、複数の原料ガスを簡単な配管で基板成
長面に向かって均一に供給することができる。
なお、上記実施例において、真空各スペースP,Qの真
空排気を行う真空ポンプとしては、どのようなものを用
いてもよいが、例えば分子ターボポンプや拡散ポンプが
好適である。
また、上記実施例は、分離板11にトレイ4を連結し、
このトレイ4に基板2を載置するようにしているが、分
離板11とトレイ4を一体物にしても差し支えはない。
そして、上記実施例では、基板2を、水平に装着する
ようにしているが、基板2を垂直に装着して水平方向か
らガスを供給するタイプのMBE装置にこの発明を適用し
てもよい。この場合には、分離板11を垂直方向に設け、
真空室1を左右に仕切ってそれぞれのスペースの真空排
気を独立して行うようにする。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明は、従来一室であった真空室
内を、分離板によって基板加熱スペースと結晶成長スペ
ースの2つのスペースに分け、基板加熱スペース側のみ
を、Si結晶を成長させる真空度の100〜1000倍もの高真
空度に設定してSiを堆積させないようにし、結晶成長ス
ペース側ではSi結晶の成長に最適な真空度に設定して最
適な条件で結晶成長行わせるようにしたものである。し
たがって、この発明によれば、ヒータ,均熱板等の表面
にSiが堆積することがなく、長期にわたって再現性よく
Si系の半導体結晶薄膜を成長させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に用いる装置の一実施例を示す縦断面
図、第2図は従来のガスソースMBE装置を示す縦断面図
である。 1……真空室、2……基板、6……ヒータ、11……分離
板、12,13……真空排気配管、P……基板加熱スペー
ス、Q……結晶成長スペース

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高度に真空になしうる真空室と、上記真空
    室内の略中央に装着される基板と、上記装着された基板
    の片面側から基板に輻射熱を与える加熱手段と、上記基
    板の他面側から基板に向かって結晶膜形成用のガスを供
    給するガス供給手段とを備えたガスソース分子線エピタ
    キシー装置を用いてSi系結晶薄膜を製造する方法であっ
    て、上記基板の周囲に分離板を設けることにより真空室
    内を基板加熱スペースと結晶成長スペースの二空間に分
    け、上記二空間をそれぞれ別個の真空ポンプによって真
    空排気することにより、上記基板加熱スペースの真空度
    を、上記結晶成長スペースの真空度の100〜1000倍の高
    真空度に設定してSi系結晶薄膜を得るようにしたことを
    特徴とするSi系結晶薄膜の製法。
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