JP2510274Y2 - 自動車用空気調和装置の配管用継手 - Google Patents

自動車用空気調和装置の配管用継手

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JP2510274Y2
JP2510274Y2 JP1990006013U JP601390U JP2510274Y2 JP 2510274 Y2 JP2510274 Y2 JP 2510274Y2 JP 1990006013 U JP1990006013 U JP 1990006013U JP 601390 U JP601390 U JP 601390U JP 2510274 Y2 JP2510274 Y2 JP 2510274Y2
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pipe
union
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grommet
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敦彦 金秋
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カルソニック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、例えば、自動車用空気調和装置等の配管に
関し、特にエバポレータに接続される冷媒配管のダッシ
ュ貫通部分に用いて好ましい継手に関する。
(従来の技術) 自動車用空気調和装置は、一般にインテークユニッ
ト、クーラユニット、およびヒータユニットから構成さ
れている。
クーラユニット1は、第5図に示すように、一対のユ
ニットケース2,2を最中合せにし、このユニットケース
2,2に形成された流入口3から空気を導入した後、流出
口4からヒータユニットへ冷却空気を送っている。ケー
ス2,2内には、冷房サイクルの一部を構成するエバポレ
ータ(図示せず)を内設し、エバポレータへの冷媒の供
給は、ケース2から突出した冷媒配管5,5により行な
う。そして、クーラユニットの搭載作業性等を考慮し
て、この冷媒配管5は、エンジンルーム側と室内側とに
分割している。すなわち、エンジンルームと車室内との
仕切るダッシュパネル11に冷媒配管の貫通孔12を穿設
し、室内側から第5図に示すような状態でクーラユニッ
トから突出した配管5を貫通させ、エンジンルーム側の
配管とエンジンルーム側で連結する。また、これら冷媒
配管5の連結手段としては、ユニオン継手が広く用いら
れている(実開昭60−89,488号公報参照)。
ここで、室内側から配管5を貫通孔12に挿通する場
合、配管5の先端にはユニオン6を形成していることか
ら、貫通孔12の孔径はこのユニオン径より大きく設定す
る必要があるが、一方、クーラユニット1を車体に組み
付け、配管を連結した状態においてはダッシュパネル11
の貫通孔12を密閉する必要がある。したがって、配管径
とユニオン径の相違によるグロメット13のシール性を確
保するため、配管5にはユニオン径と略同一径のスリー
ブ7を取り付け、グロメット13の内周側に形成した環状
のラビリンスシール部14をスリーブ7の外周に圧接させ
るようにして貫通孔12のシール性を確保している。な
お、このようなグロメット13を予め通孔12に装着した状
態で、冷媒配管5をグロメット13に差し込むようにして
ダッシュパネル11を貫通させる。
第6図に示すように、スリーブ7及びユニオン6を冷
媒配管5に取付ける工法としては、まず、ケース2から
突出した冷媒配管5にスリーブ7、ユニオン6の順に遊
嵌した後に、図示しない押え治具を用いて、冷媒配管5
の端部にユニオン6およびスリーブ7を位置決めする。
そして、この状態を維持したまま、冷媒配管5の先端部
にユニオン6の内周に密着するまで拡径すると共に、ユ
ニオン6の六角状のヘッドからスリーブ7にかかる図中
A部分に相当する冷媒配管5の管径を拡大するかしめ
(以下、拡管かしめという)を行なう。これにより、ユ
ニオン6及びスリーブ7は、冷媒配管5に嵌着固定され
ることになる。
前述した拡管かしめは、第7図に示すようなかしめ治
具9を使用している。すなわち、このかしめ治具9の外
周面には、冷媒配管5の内径よりわずかに大きな外径を
有するテーパ状の凸部10を治具9の軸線方向に沿って形
成しており、冷媒配管5の先端部を拡径するための拡径
治具(不図示)とかしめ治具9を用いて、ユニオン6の
ネジ部に対応する冷媒配管5の先端部を拡径すると共
に、ユニオン6のヘッドからスリーブ7にかかる位置に
対応する冷媒配管5の一部を拡管してかしめ止めする。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、従来の配管継手にあっては、ユニオン
6とスリーブ7との押圧状態を維持しつつ拡管かしめを
行なっているにも拘らず、両者は端面どうしの面接触で
あるため、第6図中符号16aで示す微小隙間が存在して
おり、室内の密閉性が不十分であった。しかも、前述し
た拡管かしめは、かしめ加工作業性を考慮して数方向
(図示のものは4方向)にのみ行なっており、かしめら
れた冷媒配管5とスリーブ7との間にも微小隙間16b
(第8図参照)が存在していた。
したがって、これら微小隙間16a,16bの存在によって
毛細管現象により車室内へ雨水等が漏洩するという問題
がある。
本考案は、このような従来技術の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、微小隙間による雨水等の漏洩を防止
し、より確実なシール性を確保し、断熱材のずれを防止
しつつパイプ等の装着ができ、加工が簡単で、コスト的
にも有利な配管用継手を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するための本考案は、密閉すべき室内
の隔壁に貫通孔を穿設し、該貫通孔に取付けられたグロ
メットを挿通して設けられる配管を相互に連結するユニ
オンを有する自動車用空気調和装置の配管用継手におい
て、前記配管と同径のパイプ本体の一端に、該パイプ本
体の外径より大きい外径を有する前記ユニオンを一体に
形成するとともに該ユニオンの外径と同一径の環状スリ
ーブを、前記パイプ本体との間に断熱材の端部を挟持す
るための空間が形成されるように前記ユニオンと一体に
形成し、前記グロメットのシール部が前記ユニオン又は
前記環状スリーブと当接するように配置したことを特徴
とする自動車用空気調和装置の配管用継手である。
(作用) このように構成した本考案にあっては、自動車の隔壁
に穿設した貫通孔に挿通して室外に突出させると、パイ
プ本体、ユニオンおよび環状スリーブを一体に形成して
おり、しかも、隔壁の貫通孔と環状スリーブとの間に生
じる隙間はグロメットによってシールされていることか
ら、室内の密閉性を高めることができ、また、連結不良
が生じる虞れもなく、微小隙間による雨水等の漏洩が防
止できる。しかも、グロメットのシール部とユニオン又
は環状スリーブが当接するようになるので、シール性を
確保する範囲が広くなり、より確実なシール性を確保す
ることができる。
また、環状スリーブとパイプ本体との間に空間を形成
すれば、この空間に断熱材を圧入した状態でパイプを貫
通孔に挿入すれば、断熱材のずれを防止し、パイプ等を
装着できる。
さらに、加工も簡単で、材料も低減するので、コスト
的にも有利となる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、本考案の一実施例を示す半断面図、第2〜
4図は、同実施例の製造方法を示す断面図である。
図示する配管用継手は、自動車用空気調和装置の冷媒
配管などに用いることができる。
本実施例の配管用継手を構成するパイプ本体20はアル
ミ、あるいはアルミ合金からなり、その一端に、エンジ
ンルーム内に配設された冷房サイクルの冷媒配管と接続
するため、ユニオン21を形成している。このユニオン21
は、ねじ部15とユニオン部6とからなり、流体たる冷媒
が流通する内壁はパイプ本体20の内壁と同径に形成して
いる。また、この内壁先端には、他の配管と接続した際
にOリングなどのシール部材を押圧するシール面を形成
している。
また、このユニオン21に連続して一体に環状スリーブ
22を形成しており、室内RとエンジンルームEGとを仕切
るダッシュパネル11(隔壁)の貫通孔12に取り付けたグ
ロメット13のラビリンスシール部14が環状スリーブ22の
外周壁に圧接することとなり、これによって、エンジン
ルームEGと車室Rとの密封性を保つようにしている。
環状スリーブ22は、ユニオンと一体的に形成してお
り、パイプ外径より大きい外径を有する環状部材であ
り、パイプ本体との間に空間Sを有している。環状スリ
ーブの外径は、グロメットのシール性を高めるために、
ユニオンの六角対辺とほぼ等しいことが好ましい。
一方、本実施例の配管用継手を構成するパイプ本体20
の室内側一端は、エバポレータの出入口管に接続してい
る。
次に、本実施例の配管用継手の製造方法について説明
する。
本実施例の配管用継手は、第2図に示すように、キャ
ビティ23とコア24を有する鍛造装置により冷間鍛造する
ことによって成形する。まず、下型であるキャビティ23
には、環状スリーブ22の形状に対応した環状凹部25が形
成され、中央にはパイプ本体20の外形形状に対応した孔
26が形成されている。一方、上型であるコア24には、パ
イプ本体20の内壁に対応した円筒状の突起27が形成さ
れ、キャビティ23の中央に穿設された孔26と同心円で遊
嵌し、これらの隙間がパイプ本体20の肉厚となる。この
ような鍛造装置を用いて、中心にコア24の突起27に対応
した通孔28を有する円筒状の材料29(アルミあるいはア
ルミ合金)をキャビティ23の凹部内に供給し、コア24を
キャビティ23に対して近接させる。すると、コア24とキ
ャビティ23とにより材料29は環状凹部25および突起27と
孔26との隙間にしごかれつつ塑性変形する(第3〜4図
参照)。なお、得ようとする配管用継手の形状によって
コアとキャビティとの形状を適宜変更すれば種々の継手
を製造することができる。
また、第1図中に破線で示すように断熱材Dを環状ス
リーブ22とパイプ本体20の外周の空間まで若干圧入する
ようにして挿入すると、断熱材Dがずれるのを防止する
ことができる。
このように構成した本実施例の配管用継手を、密閉す
べき室内Rからダッシュパネル11に穿設した貫通孔12を
挿通してエンジンルームEG側に突出させると、パイプ本
体20、ユニオン21および環状スリーブ22を一体に形成し
ており、しかも、ダッシュパネル11の貫通孔12と環状ス
リーブ22との間に生じる隙間はグロメット13によってシ
ールされていることから、従来の継手が有していた微小
隙間がなくなって、室内の密閉性を高めることができ
る。したがって、雨水等の侵入を防止することができ
る。
[考案の効果] 以上述べたように、本考案によれば、パイプ本体の一
端に、該パイプ本体の外径より大きい外径を有するユニ
オンを一体に形成し、該ユニオンの外径と同一径の環状
スリーブをパイプ本体との間に空間が存在するように一
体に形成したものを、グロメットのシール部がユニオン
又は環状スリーブと当接するように配置たので、冷媒配
管を隔壁に穿設した貫通孔を挿通した後に拡管かしめを
行なわなくても、ユニオン又は環状スリーブがグロメッ
トのシール部と当接し、貫通孔と配管との間の隙間を閉
塞するようになり、ここに連続不良が生じる虞れがな
く、従来の継手が有していた微小隙間もなくなり、室内
の密閉性を高め、雨水等の侵入を防止することができ、
より確実なシール性を確保することができる。
また、環状スリーブとパイプ本体との間に空間を形成
すれば、この空間に断熱材を圧入した状態でパイプを貫
通孔に挿入すれば、断熱材のずれを防止し、パイプ等を
装着できる。
さらに、加工も簡単で、材料も低減するので、コスト
的にも有利となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す半断面図、第2〜4図
は同実施例の製造方法を示す断面図、第5図は自動車用
空気調和装置におけるクーラユニットの外観を示す斜視
図、第6図は従来のパイプ用スリーブを示す要部断面
図、第7図は、拡管かしめ用の治具を示す斜視図、第8
図は、第6図のVIII−VIII線に沿う拡大断面図である。 R…室内、EG…エンジンルーム(室外)、S…空間、11
…隔壁、12…通孔、20…パイプ本体、21…ユニオン、22
…環状スリーブ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】密閉すべき室内(R)の隔壁(11)に貫通
    孔(12)を穿設し、該貫通孔(12)に取付けられたグロ
    メット(13)を挿通して設けられる配管(5)を相互に
    連結するユニオン(21)を有する自動車用空気調和装置
    の配管用継手において、前記配管(5)と同径のパイプ
    本体(20)の一端に、該パイプ本体(20)の外径より大
    きい外径を有する前記ユニオン(21)を一体に形成する
    とともに該ユニオン(21)の外径と同一径の環状スリー
    ブ(22)を、前記パイプ本体(20)との間に断熱材
    (D)の端部を挟持するための空間(S)が形成される
    ように前記ユニオン(21)と一体に形成し、前記グロメ
    ット(13)のシール部(14)が前記ユニオン(21)又は
    前記環状スリーブ(22)と当接するように配置したこと
    を特徴とする自動車用空気調和装置の配管用継手。
JP1990006013U 1990-01-25 1990-01-25 自動車用空気調和装置の配管用継手 Expired - Lifetime JP2510274Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CA1246653A (en) * 1984-08-20 1988-12-13 William M. Keeffe Low wattage metal halide lamp
JPS61124049A (ja) * 1984-11-16 1986-06-11 Matsushita Electric Works Ltd 高圧放電灯

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