JP2510256Y2 - 油回転真空ポンプ - Google Patents

油回転真空ポンプ

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JP2510256Y2
JP2510256Y2 JP1987049584U JP4958487U JP2510256Y2 JP 2510256 Y2 JP2510256 Y2 JP 2510256Y2 JP 1987049584 U JP1987049584 U JP 1987049584U JP 4958487 U JP4958487 U JP 4958487U JP 2510256 Y2 JP2510256 Y2 JP 2510256Y2
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JP
Japan
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vacuum pump
cylinder chamber
oil
opening
intake port
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1987049584U
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JPS63156489U (ja
Inventor
正信 吉川
輝 坂崎
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Shimadzu Corp
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Shimadzu Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、油を貯留したケーシングの内部にベーン式
ロータリポンプを組込んだ油回転真空ポンプに関する。
[従来の技術] ケーシング内に形成したシリンダ室内にベーン付きの
ロータを設け、該ロータの回転によって吸気口から空気
を吸気し、排気口から排気する真空ポンプがある。シリ
ンダ室内には潤滑とシール効果を高める目的でポンプ油
が貯留されているが、ロータの回転時にベーンによって
この油が吸気口のシリンダ室側開口部に運ばれ、第5図
および第6図に示す如く吸気口から外部へ飛散するの
で、これを防ぐため、第7図および第8図に示すように
シリンダ開口部と吸気口部の位置をずらしていた。
[考案が解決しようとする問題点] 上記従来の油回転真空ポンプは、ポンプ油の飛散を防
ぐためシリンダ開口部と吸気口部の位置をずらしていた
ので、ポンプ本体の鋳物形状が複雑になり、外形寸法と
重量が増大するとともに、通路が長く複雑になり、コン
ダクタンスが低下するという問題点がある。
また、潤滑及びシール用のポンプ油の給油量を極力少
なくするように、オリフィス等でその給油量を最適量に
調整する必要があった。
[問題点を解決するための手段] 上記問題点を解決するため、本考案は次のような構成
を採用した。
すなわち、本考案にかかる油回転真空ポンプは、吸気
口と排気口とを有するシリンダ室内にベーン付きのロー
タを設けてなる油回転真空ポンプにおいて、前記吸気口
のシリンダ室側開口部の少なくとも一部を、ロータの回
転方向に沿って開口面積が次第に減少する形状に形成し
たことを特徴としている。
[作用] 吸気口のシリンダ室側開口部の少なくとも一部が、ロ
ータの回転方向に沿って開口面積が次第に減少するよう
な形状に形成されているので、ベーンによって運ばれた
油が該ベーンによって開口縁部に叩きつけられず、ベー
ンの回転によってシリンダ室内に導かれる。このため、
油が吸気口側に飛散しない。また、ベーンとシリンダ室
内壁との接触面積が漸次変化するので摺動による騒音が
低減される。
[実施例] 第1図および第2図は本考案の1実施例を示すもの
で、この油回転真空ポンプ(以下「真空ポンプ」と呼
ぶ。)1は、ケーシング2内に形成した断面円形のシリ
ンダ室3内にロータ5が偏心させた状態で回転自在に収
納保持されている。ロータ5はその回転中心を挟んで直
径方向に1対の切込み7,7が形成され、該切込みに平板
状のベーン8,8が摺動自在に嵌合している。
ケーシング2には外部に開口する排気口9と吸気口10
が設けられており、排気口9からは真直にシリンダ室3
に達する排気通路11が設けられ、吸気口10とシリンダ室
3とはゆるやかにカーブした吸気通路12によって結ばれ
ている。
吸気通路12のシリンダ室側開口部15は第2図に示す如
く下部が角αのV状に形成されている。このため、シリ
ンダ室側開口部15は矢印X方向に回転するロータ5の回
転方向に沿って次第に開口面積が減少している。
この真空ポンプ1の運転に際しては、シリンダ室3内
に適量の油を貯留した状態でロータ5を矢印X方向に回
転させる。ロータの回転によって生ずる遠心力によりベ
ーン8,8が切込み7,7から外側へ突出し、シリンダ室3の
内壁3aに摺接した状態で移動するので、吸気口10側の空
気が開口部15を通ってシリンダ室3内に吸気され、排気
口9から外部へ排気される。
この真空ポンプ1は、吸気口10に通ずる吸気通路12の
シリンダ室3側開口部15がロータ5の回転方向に沿って
次第に開口面積が減少するような形状に形成されている
ので、ベーン8によって開口部15に運ばれ該開口縁部に
滞溜する油が次のベーン8によって叩かれず、開口部の
傾斜面に沿ってシリンダ室3内へ導かれる。
従来の同種の真空ポンプで油が吸気口側に飛散するの
は、シリンダ室側開口部の底縁部に滞留する油が次のベ
ーンによって叩かれること、またはベーンが開口部の底
縁部に達したときシリンダ室側から瞬間的に圧力がかか
ることが原因ではないかと考えられるが、本考案の真空
ポンプ1ではそのような原因に基づく油の飛散が生じな
い。また、開口部の面積が漸減するのでベーンの回転に
ともなう騒音の発生が少ない。
なお、開口部15の傾斜角αが大きすぎる場合や下端部
の丸ミRが大きい場合は若干の油の飛出しが生じるの
で、これらを適当な大きさに形成すればよい。
つぎに第3図および第4図は異なる実施例をあらわす
もので、本例では開口部15′の下部が二つに分岐してそ
れぞれ開口面積が漸減する導入部17,17となっている。
本例では開口面積を大きく取り若干の油の飛上りが生じ
ても上縁部18,18によって吸気口への飛散を防止するこ
とができる。
[考案の効果] 以上の説明から明らかなように、本考案にかかる真空
ポンプは、構造的に簡単で吸気口より油の飛出しがな
く、しかも騒音量や振動の低減が期待できるものとなっ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の1実施例をあらわす断面図、第2図は
その要部のY矢視図、第3図は上記と異る実施例をあら
わす要部の断面図、第4図はそのZ矢視図、第5図乃至
第8図は従来の真空ポンプの説明図であって第5図、第
7図は断面図、第6図はA矢視図、第8図はB矢視図で
ある。 1……真空ポンプ、2……ケーシング 3……シリンダ室、5……ロータ 8……ベーン、10……吸気口

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸気口と排気口とを有するシリンダ室内に
    ベーン付きのロータを設けてなる油回転真空ポンプにお
    いて、前記吸気口のシリンダ室側開口部の少なくとも一
    部を、ロータの回転方向に沿って開口面積が次第に減少
    する形状に形成したことを特徴とする油回転真空ポン
    プ。
JP1987049584U 1987-03-31 1987-03-31 油回転真空ポンプ Expired - Lifetime JP2510256Y2 (ja)

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JP1987049584U JP2510256Y2 (ja) 1987-03-31 1987-03-31 油回転真空ポンプ

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JPS63156489U JPS63156489U (ja) 1988-10-13
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JPS495014U (ja) * 1972-04-13 1974-01-17
JPS59137395U (ja) * 1983-03-04 1984-09-13 セイコー精機株式会社 気体圧縮機
JPS62188U (ja) * 1985-06-17 1987-01-06

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