JP3753200B2 - アキシャルピストンポンプのケーシング - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アキシャルピストンポンプのケーシングに関する。
【0002】
【従来の技術】
アキシャルピストンポンプは、ケーシングとエンドキャップより成るハウジング内にシリンダブロックを軸とともに回転自在に支承し、そのシリンダブロックに嵌挿したピストンをロッカーカムのピストン摺動面に沿って摺動自在とし、軸とともにシリンダブロックを回転することでピストンをロッカーカムのピストン摺動面に沿って摺動することで往復することでピストン室内に油を吸い込み、その吸い込んだ油を吐出するものである。
【0003】
前述のアキシャルピストンポンプにおいて1回転当りの吐出量(容量)を可変とするにはロッカーカムをケーシングに摺動自在に支承し、このロッカーカムを揺動してピストン摺動面の角度を変えることでピストンの往復動ストロークを変更している。
【0004】
前述のようにロッカーカムをケーシングに揺動自在に支承する構造としては、ロッカーカムのピストン摺動面と反対側の背面に円弧状凸面を形成し、ケーシングに円弧状凹面形状のクレードルを設け、その円弧状凹面に円弧状凸面を揺動自在に嵌合したものが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述のロッカーカムはガタつくことなしに円滑に揺動することが重要であり、ロッカーカムの円弧状凸面とクレードルの円弧状凹面は精度良く加工する必要がある。
【0006】
このために、従来はクレードルをケーシングと別部品として製作することで簡単に精度良く加工できるようにしているが、このようにすると部品点数が増えてしまうし、クレードルをケーシングに固着する作業が必要となる。
【0007】
また、クレードルをケーシングに一体的に設け、そのクレードルをケーシングのエンドキャップ合せ面側から加工するものが知られている。このものであれば部品点数が増加しないし、クレードルをケーシングに固着する作業が不要となる。
【0008】
しかしながら、クレードルの円弧状凹面はエンドキャップ取付面に向けて開口しているので、ケーシングのエンドキャップ取付面側からクレードルの円弧状凹面を精度良く加工するには特殊な工具を用いて加工するために加工コストが高い。
【0009】
そこで、本発明は前述の課題を解決できるようにしたアキシャルピストンポンプのケーシングを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
第1の発明は、ケーシング1とエンドキャップ2より成るハウジング3内に軸4とともにシリンダブロック5を回転自在に支承し、このシリンダブロック5に嵌挿したピストン7をロッカーカム10のピストン摺動面11に沿って摺動自在とし、そのロッカーカム10の円弧状凸面21をケーシング1に設けたクレードル25の円弧状凹面26に揺動自在に支承し、そのロッカーカム10を揺動してロッカーカム10のピストン摺動面11の角度を変更し、それによって容量を可変としたアキシャルピストンポンプにおいて、
前記ケーシング1にクレードル25を一体的に設け、そのケーシング1に吸い込みポート16を、その中心軸16aとクレードル25の円弧状凹面26の中心軸26aとがほぼ平行で、かつほぼ同一位置として形成したことを特徴とするアキシャルピストンポンプのケーシングである。
【0011】
第1の発明によれば、ケーシング1にクレードル25が一体的に設けてあるし、そのクレードル25の円弧状凹面26の中心軸26aと吸い込みポート16の中心軸16aとがほぼ平行で、かつほぼ同一位置であるから、部品点数が少なくなるし、吸い込みポート16より工具を挿入してクレードル25の円弧状凹面26を精度良く加工できる。
【0012】
したがって、部品点数が少なく安価なケーシングとなるし、クレードル25の円弧状凹面26を簡単に精度良く加工できて、加工コストが安くなる。
【0013】
また、吸い込みポート16には吸込配管が接続されるから、その吸い込みポート16を盲蓋などで閉塞する必要がない。
【0014】
第2の発明は、第1の発明におけるケーシング1をアルミ鋳物又はアルミダイカストのアルミ素材より製作したアキシャルピストンポンプのケーシングである。
【0015】
第2の発明によれば、クレードル25もアルミ素材であるから摺動特性が良好で、クレードル25の円弧状凹面26に摺動部品を取付けずに優れた摺動特性が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1と図2に示すように、ケーシング1とエンドキャップ2とでハウジング3とし、このハウジング3内に軸4とともにシリンダブロック5が回転自在に支承してある。このシリンダブロック5の複数のシリンダ孔6内にピストン7を嵌挿してピストン室8を形成し、その各ピストン7をピストンシュー9を介してロッカーカム10のピストン摺動面11に沿って摺動自在としてある。
【0017】
前記エンドキャップ2とシリンダブロック5との間に弁板12が設けてあり、この弁板12にはほぼ半円形の入口ポート13とほぼ半円形の出口ポート14が形成してある。この入口ポート13がケーシング1内に連通し、出口ポート14がエンドキャップ2の吐出ポート15に連通している。前記ケーシング1には吸い込みポート16が形成してある。エンドキャップ2にはケーシング1内に連通した吸込用凹部17が形成してある。
【0018】
前記ロッカーカム10は軸4が貫通する孔20を有すると共に、この孔20を境とした背面(ピストン摺動面11と反対側の面)に一対の円弧状凸面21を有している。
【0019】
前記ケーシング1の内面1aはエンドキャップ合せ面22に開口した断面ほぼ円形で、ケーシング1のエンドキャップ合せ面22と反対側の軸支承部分23には軸支承孔24が形成してあり、その軸支承孔24の径方向両側に一対のクレードル25が一体的に設けてある。
【0020】
前記ロッカーカム10の円弧状凸面21が前記クレードル25の円弧状凹面26に揺動自在に嵌合してロッカーカム10をケーシング1内に揺動自在に取付けてある。前記ロッカーカム10は揺動機構27で揺動される。
【0021】
前記クレードル25の円弧状凹面26は図3と図4に示すようにケーシング1のエンドキャップ合せ面22に向けて開口し、その中心軸26aは吸い込みポート16の中心軸16aとほぼ平行でほぼ同一位置としてある。
【0022】
このようであるから、回転軸30に刃具31を取付けた回転切削工具32を吸い込みポート16よりケーシング1内に挿入し、その回転軸30を回転しながらクレードル25の円弧状凹面26に沿って移動することでクレードル25の円弧状凹面26を精度良く加工できる。
【0023】
前記ケーシング1はアルミ鋳物又はアルミダイカスト製であり、ロッカーカム10は鋼鉄である。このために、ケーシング1のクレードル25の円弧状凹面26とロッカーカム10の円弧状凸面21との摺動特性は良好であって、円弧状凹面26に銅合金などの摺動部品を張り付けや溶着をしなくとも良いから安価となる。
【0024】
つまり、従来のケーシング、別部品のクレードルは鉄系の鋳物で作られていたのでクレードルとロッカーカムの摺動特性が悪く、ケーシングのクレードル、別部品のクレードルの円弧状凹面に銅合金などの摺動部品を張り付けや溶着で取り付けている。これに対してケーシングをアルミ素材より製作すれば摺動部品を取付ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の態様を示すアキシャルピストンポンプの縦断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】ケーシングの縦断面図である。
【図4】図3のB−B断面図である。
【符号の説明】
1…ケーシング
2…エンドキャップ
3…ハウジング
4…軸
5…シリンダブロック
7…ピストン
10…ロッカーカム
11…ピストン摺動面
16…吸い込みポート
16a…中心軸
21…円弧状凸面
25…クレードル
26…円弧状凹面
26a…中心軸
Claims (2)
- ケーシング1とエンドキャップ2より成るハウジング3内に軸4とともにシリンダブロック5を回転自在に支承し、このシリンダブロック5に嵌挿したピストン7をロッカーカム10のピストン摺動面11に沿って摺動自在とし、そのロッカーカム10の円弧状凸面21をケーシング1に設けたクレードル25の円弧状凹面26に揺動自在に支承し、そのロッカーカム10を揺動してロッカーカム10のピストン摺動面11の角度を変更し、それによって容量を可変としたアキシャルピストンポンプにおいて、
前記ケーシング1にクレードル25を一体的に設け、そのケーシング1に吸い込みポート16を、その中心軸16aとクレードル25の円弧状凹面26の中心軸26aとがほぼ平行で、かつほぼ同一位置として形成したことを特徴とするアキシャルピストンポンプのケーシング。 - 前記ケーシング1をアルミ鋳物又はアルミダイカストのアルミ素材より製作した請求項1記載のアキシャルピストンポンプのケーシング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16944396A JP3753200B2 (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | アキシャルピストンポンプのケーシング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16944396A JP3753200B2 (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | アキシャルピストンポンプのケーシング |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH109120A JPH109120A (ja) | 1998-01-13 |
JP3753200B2 true JP3753200B2 (ja) | 2006-03-08 |
Family
ID=15886707
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP16944396A Expired - Fee Related JP3753200B2 (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | アキシャルピストンポンプのケーシング |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3753200B2 (ja) |
-
1996
- 1996-06-28 JP JP16944396A patent/JP3753200B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH109120A (ja) | 1998-01-13 |
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