JP2510076B2 - 劣化した並列/直列バスの並行保守 - Google Patents

劣化した並列/直列バスの並行保守

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JP2510076B2
JP2510076B2 JP6080034A JP8003494A JP2510076B2 JP 2510076 B2 JP2510076 B2 JP 2510076B2 JP 6080034 A JP6080034 A JP 6080034A JP 8003494 A JP8003494 A JP 8003494A JP 2510076 B2 JP2510076 B2 JP 2510076B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、全体としては、データ
処理の分野に関し、詳細にいえば、チャネルが保守モー
ドであるときに動作を維持するための、データ処理複合
体の要素間の通信装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願は、以下の同時出願に関連する。 1992年2月20日に出願された米国特許出願第07
/839657号の一部継続出願(IBM整理番号PO
9−91−066)。 1992年2月20日に出願された米国特許出願第07
/839986号の一部継続出願(IBM整理番号PO
9−92−001)。 "Quiesce and Unquiesce Function for Intersystem Ch
annels"と題するN.G.バートウ(Bartow)らの米国
特許出願(IBM整理番号PO9−93−015)。 "Concurrent Maintenance of Degraded Parallel/Seria
l Buses"と題するK.J.フレデリックス(Frederick
s)らの米国特許出願(IBM整理番号PO9−93−
016)。 "Null Words for Pacing Serial Links to Driver and
Receiver Speeds"と題するD.F.キャスパー(Caspe
r)らの米国特許出願(IBM整理番号PO9−93−
017)。 "Error Detection and Recovery in Parallel/Serial B
uses"と題するT.A.グレッグ(Gregg)らの米国特許
出願(IBM整理番号PO9−93−018)。
【0003】これらの係属出願および本出願は、本出願
人である、米国ニューヨーク州アーモンクのインターナ
ショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレイション
(IBM)が所有する。
【0004】これらの係属出願に記載された説明は、本
明細書に組み込まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】光ファイバ導波管を使
用すると、情報を、比較的長い距離(キロメートル単
位)にわたって、非常に高いデータ転送速度(毎秒数1
0億ビット)で、ドライバからレシーバまで直列伝送す
ることができる。高性能データ処理複合体では、非常に
高い情報転送帯域幅(毎秒数億バイト)を得るために要
素間のシステム・バスが必要である。光ファイバ導波管
などの単一の導体を使用することは、帯域幅の限界のた
めに、そのようなシステム・バスとして機能するには不
十分である。
【0006】従来の技術において、帯域幅問題の解決法
の1つは、それぞれが、伝送対象の各ワードのビットを
搬送する複数の導体を並列に使用することであった。デ
ータ・ストライピングという周知の第2の解決法は、複
数の導体上で、並列する複数のデータ・ワードを直列的
に送信することを伴う。各ワードは、単一の導体上では
直列的に伝送されるが、他の導体上の他のワードとは並
列して伝送される。
【0007】情報伝送用のデータ・ストライピング技法
を実施する際の1つの課題は、コンピュータ要素に接続
された複数の導体のうちどれが、コンピュータ要素どう
しをリンクするシステム・バスを形成しているのかにつ
いての判断である。一部の従来技術のシステムでは、コ
ンピュータ要素に物理的に接続された各導体を使用する
ことを試みている。この方法は、1つの導体が動作不能
である場合、バス全体が動作不能になるという重大な欠
点がある。作動可能な導体だけを使用してシステム・バ
スを構成することを試みている従来技術のシステムもあ
る。しかし、これらの従来技術のシステムは、ハードウ
ェア・スイッチによって駆動されており、さらに2つの
導体から成るシステム・バスに限定されている。
【0008】第2の課題は、データ・ストライピング用
の導体がすべて、同じ宛先に、データ・ストライピング
の正しい順序で接続されていることを判断する方法であ
る。このように接続されていないことを検出し、報告す
る方法が説明されている。従来の技術では、各端で複数
の導体バスを物理的にまとめて接続する必要があった。
この方法は、マイクロ波などの一部の導体媒体では不可
能であり、光ファイバを個々に差込み可能にする優先通
行権要件などの、外部から課される要件に基づく他の媒
体では好ましくない。
【0009】第3の課題は、作動可能なデータ・ストラ
イピングの一部ではないが、チャネルに接続されている
導体が、実行中のデータ・ストライピング動作に影響を
及ぼさずに導体の他端と情報を交換できるようにする方
法を見つけることである。従来の技術では、故障してい
る単一のメンバを診断するためにバス全体を取り外すこ
とが必要であった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、データ処理複
合体の要素間で情報を伝送するシステムと、そのような
システムを確立する方法と、接続が誤っている導体を検
出し、診断する方法である。データ処理複合体の各要素
は、複合体の他の要素との通信を可能にする少なくとも
1つのチャネルを含む。このチャネルは、通信に必要な
制御機構、メモリ、および物理接続を備えている。複数
の導体を備えた物理リンクは、任意の2つのチャネルを
接続する手段である。好ましい実施例では、これらの導
体は、1対または複数対の光ファイバである。ファイバ
対は、トランシーバによってチャネルと接続されてい
る。トランシーバによって、データは対の一方のファイ
バ上で1方向へ、また他方のファイバ上で反対方向に流
れることができる。本発明の方法は、複数対のファイバ
のうちどれが、2つのデータ処理要素間の作動可能リン
クを実際に形成しているかを判断する。作動可能リンク
とは、高レベル動作を備えた情報を伝達する1組のトラ
ンシーバおよびファイバである。リンクの物理要素、す
なわち、トランシーバまたはファイバ、あるいはその両
方は、破壊されるか、あるいはその他の原因で動作不能
になることがあるが、本発明の方法を使用すれば、複数
のファイバ対の作動可能リンクをいつでも、完全な数よ
りも少ないファイバで再構成することもできる。本発明
の方法はまた、すべての導体が、リンクの他端において
正しい順序で同じチャネルに接続されていることと、リ
ンクの他端でのチャネル・タイプがチャネルと互換性を
もつことを検出する。また、本発明の方法によって、作
動可能リンクの一部でない導体は、作動可能リンクが機
能しているときに、複合体、チャネル、トランシーバ位
置、および導体の他端でのチャネル・タイプを示す情報
を交換できるようになる。この方法の第1のステップ
は、トランシーバを同期化することである。トランシー
バが同期化されるか、あるいは特定の期間が満了する
と、ファイバの他方の側に接続されたチャネルのノード
記述子を取得するコマンドが、各トランシーバに発行さ
れる。このノード記述子は、トランシーバが接続された
チャネルおよびトランシーバ位置を一意に識別するチャ
ネル・タイプ、および他端がトランシーバ保守モードで
あるか否かを一意に識別する(たとえば、このトランシ
ーバは、中央処理複合体1、チャネル3、トランシーバ
位置2に接続されており、チャネル・タイプはマスタで
あって、トランシーバは保守モードではない)。トラン
シーバがリンクの他方の端のノード記述子を取得した
後、取得されたノード記述子が比較され、すべてのファ
イバが同じデータ処理要素に接続されていることが確認
される。次に、チャネル・タイプが比較され、試験を行
っているチャネルと互換性があることが確認される。次
に、取得されたノード記述子中の保守ビットが試験さ
れ、送信側トランシーバが保守モードでないことが確認
される。さらに、トランシーバ位置が試験され、ノード
記述子を取得したトランシーバと同じ位置であることが
確認される。各チャネルにトランシーバ保守テーブルが
存在しており、これは、1トランシーバ当たり1ビット
の項目を含んでいる。この項目の値は、テーブルを含む
チャネルでトランシーバが保守モードであることを示
す。リンクの他端によって要求されるどのノード記述子
も、ノード記述子の一部として返されるそれぞれの項目
を有する。ノード記述子比較が有効であり、トランシー
バ保守テーブルから判断すると、受信側端ではトランシ
ーバがトランシーバ保守モードでない場合、そのトラン
シーバを構成済みとみなし、構成トランシーバ・テーブ
ルに項目が作成される。同期化およびノード記述子プロ
セスの結果、チャネルに接続された各トランシーバごと
に、構成トランシーバ・テーブルに項目が作成される。
このテーブルの項目は、特定のトランシーバが構成済み
か否かを示す。トランシーバが構成済みである場合、リ
ンクの端にある対応するトランシーバに作動可能に接続
されているとみなすことができる。作動可能リンクを確
立するために、許容作動可能リンク・テーブルが探索さ
れる。このテーブルは、作動可能リンクとなることがで
きる数組のトランシーバ(またはトランシーバの組合
せ)を含む(許可されないトランシーバの組合せもあ
る)。テーブルは、探索によってまず、2つのチャネル
を接続する最大数のトランシーバから成る1組のトラン
シーバ(すなわち、最大帯域幅をもつリンク)が見つか
るように編成されている。このようにして見つかった1
組のトランシーバは、構成トランシーバ・テーブルと比
較され、その組のあらゆるメンバーが構成済みか否かを
検証される。1個でも未構成のトランシーバがある場合
は、許容作動可能リンク・テーブルの探索が、1組の完
全に構成済みの許可されたトランシーバが見つかるまで
継続する。一致が見つかると、この組のトランシーバ
が、目的作動可能リンクとなる。テーブルを使用する代
替方法として、システムのソフトウェア・プログラムに
よって、許容作動可能リンクを動的に生成することがで
きる。このソフトウェア・プログラムは、異なる許容作
動可能リンクを連続的に生成する。生成されたリンクは
次に、構成トランシーバ・テーブルを使用して試験さ
れ、目的作動可能リンクが作成される。
【0011】トランシーバ位置の不一致のためにノード
記述子比較が一致しない場合、エラー・ログ項目が作成
され、送信されるどの応答も、トランシーバがトランシ
ーバ不一致条件をもち、作動可能リンクの一部になれな
いことを示す応答コードを含む。
【0012】複合体またはチャネルとトランシーバ構成
済み状態の他のトランシーバとの不一致のためにノード
記述子比較が一致しない場合、エラー・ログ項目が作成
され、送信されるどの応答も、トランシーバがチャネル
不一致条件を有し、チャネルが作動可能リンクをもつ可
能性がないことを示す応答コードを含む。チャネルはま
た、各トランシーバについて同期化がなくなるときや、
保守処置によってこの状態がリセットされるときまで作
動可能リンクをもつことができなくなる状態に入る。チ
ャネルはまた、この状態に入ったことを示す標識をトラ
ンシーバ構成済み状態のすべてのトランシーバに送信す
る。
【0013】チャネル・タイプがリンクの他端にあるチ
ャネルと互換性をもたないためにノード記述子比較が一
致しない場合、エラー・ログ項目が作成され、送信され
るどの応答も、トランシーバがチャネル・タイプ不一致
条件を有し、チャネルが作動可能リンクをもつ可能性が
ないことを示す応答コードを含む。チャネルはまた、各
トランシーバについて同期化がなくなるときや、保守処
置によってこの状態がリセットされるときまで作動可能
リンクをもつことができなくなる状態に入る。チャネル
・タイプは、相互に互換性がなければならない。たとえ
ば、マスタはつねにスレーブに接続し、スレーブはつね
にマスタに接続する必要がある。
【0014】受信されたノード記述子で保守ビットがオ
ンになっているためにノード記述子比較が一致しない場
合、トランシーバ構成済み状態に入らず、トランシーバ
はトランシーバ作動可能リンクの一部となることができ
ない。しかし、作動可能リンクは、トランシーバ構成済
み状態を達成するトランシーバに基づいて形成すること
ができる。
【0015】トランシーバ保守テーブルで保守ビットが
オンになっているためにノード記述子比較が一致しない
場合、トランシーバ構成済み状態に入らず、トランシー
バはトランシーバ作動可能リンクの一部となることがで
きない。しかし、作動可能リンクは、トランシーバ構成
済み状態を達成するトランシーバに基づいて形成するこ
とができる。
【0016】目的作動可能リンクを作動可能なリンクと
することのできる3つの代替方法がある。第1の方法で
は、対等関係にあるリンクの両端からコマンドが発行さ
れる。第2の方法および第3の方法では、リンクの一方
の端だけが、マスタ/スレーブ関係でコマンドを発行す
る。第1の方法に関しては、目的作動可能リンクが決定
されると、各チャネルは目的作動可能リンクの各トラン
シーバにコマンドを発行する。このコマンドを受信す
る、リンクの反対側のチャネルは、受信した目的作動可
能リンクをチャネル自体の目的作動可能リンクと比較
し、対応関係があることを検証する。1対1の対応があ
る場合、受信側のチャネルは、目的作動可能リンクの各
トランシーバに応答を送り返す。この応答は、目的作動
可能リンクが作動可能リンクとして受け入れられること
を示す。リンクの両端は、目的作動可能リンクの各トラ
ンシーバにコマンドを発行する。コマンドを送信した1
組のトランシーバと同じトランシーバで応答を受信する
必要がある。
【0017】目的作動可能リンクから作動可能リンクを
確立する第2の方法は、リンクの一方の側だけからコマ
ンドを発行することを含んでいる。目的作動可能リンク
が決定されると、1つのチャネル、すなわちマスタが目
的作動可能リンクの各トランシーバにコマンドを発行す
る。このコマンドを受信するチャネル、すなわちスレー
ブは、コマンドを受信した1組のトランシーバが、受け
入れられる作動可能リンクを備えているか否かを調べ
る。この1組のトランシーバが、構成トランシーバ・テ
ーブルおよび許容作動可能リンク・テーブルで定義され
ている、完全に構成済みの許可された作動可能なリンク
を備えている場合、スレーブとして動作するチャネル
は、受け入れられる目的作動可能リンクの各トランシー
バに適切な応答を送り返す。コマンドを発行したマスタ
・チャネルは、応答を調べ、目的作動可能リンクのあら
ゆるトランシーバで受信された(そして、他のトランシ
ーバでは受信されていない)ことを確認する。応答に1
対1の対応がある場合、目的作動可能リンクが実際の作
動可能リンクになり、リンク動作を開始できる。
【0018】目的作動可能リンク用の作動可能リンクを
確立する第3の方法は、リンクの一方の側だけからコマ
ンドを発行することを含んでいる。まず、1つのチャネ
ル、すなわちマスタが、トランシーバ構成済み状態の各
トランシーバにリンク確立コマンドを発行する。このコ
マンドを含むフレームは、トランシーバがフレームの送
信側で目的作動可能リンクのメンバとなる機能を示すフ
ィールドをもつ。このコマンドを受信するチャネル、す
なわちスレーブは、フレームを調べ、作動可能リンクと
なることができる1組のトランシーバを決定する。構成
トランシーバ・テーブル項目によって決定されるチャネ
ルでのトランシーバの状態と、トランシーバが、スレー
ブによってそれぞれのトランシーバ上で受信されるフレ
ームに示される目的作動可能リンクのメンバとなる機能
について、トランシーバごとに論理AND演算が実行さ
れる。この論理演算は、各トランシーバごとに実行さ
れ、その結果は許容作動可能リンク・テーブルの探索で
候補トランシーバとして使用される。トランシーバ構成
済み状態の各トランシーバに関する結果を示す応答は、
スレーブからマスタに送信される。返される応答フレー
ムは、トランシーバがスレーブでの目的作動可能リンク
の一部であることを示す各トランシーバ・フレームで固
有のビットを含む。スレーブがこれらの応答フレームを
送信すると、目的作動可能リンクがスレーブでの作動可
能リンクとなる。マスタがこれらの応答を受信すると、
受信されたフレームで定義されている目的作動可能リン
クは許容作動可能リンク・テーブル項目と比較検査さ
れ、目的作動可能リンクが有効であることが確認され
る。有効である場合、目的作動可能リンクが作動可能リ
ンクとなり、リンクの使用を開始することができる。目
的作動可能リンクを検査できるようにするには、マスタ
がトランシーバ構成済み状態のあらゆるトランシーバ上
で応答を受信しておく必要がある。指定された時間限界
内に応答が受信されない場合、要求が再び送信される。
この方法が適切に機能するには、許容作動可能リンク・
テーブルがリンクの両端で同じでなければならない。
【0019】
【実施例】データ処理複合体が効果的に機能するには、
複合体の要素が相互に通信する(たとえば、中央処理複
合体と中央処理複合体、中央処理複合体と共用メモリ)
ための、効率がよく、理想的には透過的なシステムが必
要である。本発明は、情報伝送用のそのようなシステム
について説明する。図1に示された汎用データ処理複合
体を参照すると、物理リンク10ないし17があり、複
合体の要素E1ないしE5を相互接続している。図1は
相互接続された要素の一般的な複合体を示すことを目的
としたものであって、特定のデータ処理複合体を示すこ
とを目的としたものではない。要素E1ないしE5は、
特に、中央処理複合体、入出力装置、直接アクセス記憶
装置(DASD)、あるいは共用メモリ・システムなど
のその他の電子要素とすることができる。データ処理複
合体の各要素を他のあらゆる要素と相互接続する必要は
ない(たとえば、プリンタをDASDと接続する必要は
ない)。任意の所与のデータ処理要素をいくつかの他の
要素に接続することが可能である。他の要素との相互接
続が行われる各要素の部分をチャネルと呼ぶ。図2から
分かるように、要素E3は、4本の異なるチャネル20
ないし23をもち、これらのチャネルによって、それぞ
れ物理リンク11、13、15、および17で他の4つ
の要素E1、E2、E4、およびE5に接続されてい
る。
【0020】チャネルに接続された各物理リンクは、単
一の導体を含むものであっても、あるいは多数の導体で
構成したものであってもよい。本発明では、リンクの導
体を光ファイバとすることが好ましい。ただし、本明細
書で説明する装置および方法は、銅導体で構成されたリ
ンク、電波、赤外線、マイクロ波、またはその他の周知
の伝送媒体に同様に適用することが可能である。チャネ
ルはまた、使用する伝送媒体に適した必要なドライバお
よびレシーバも含む。本発明の光ファイバは通常、図3
に示す光ファイバ対と呼ばれる対にして設置する。図3
では、チャネルAおよびBが単一導体のファイバ対10
0および101で接続されているものとして示されてい
る。この図に示された2つのチャネルをAおよびBと指
定したのは、単に説明のためである。2つのファイバ1
00および101があるが、2方向通信には両方のファ
イバが必要なので、このファイバ対は単一の導体とみな
すことができる。システムの各ファイバは、リンクの一
方の端でドライバと、他方の端でレシーバと相互接続さ
れている。たとえば、ファイバ100は、チャネルAの
送信機110とチャネルBのレシーバ115を接続する
(これに対し、ファイバ101はチャネルBのドライバ
125とチャネルAのレシーバ120を接続する)。ド
ライバとレシーバは、チャネルでは、トランシーバと呼
ばれる装置において対になっている。図3では、チャネ
ルAの送信機110およびレシーバ120が1個のトラ
ンシーバ130を形成しており、チャネルBでは、送信
機125およびレシーバ115がトランシーバ140を
構成している。これらの相互接続されたトランシーバに
よって、データは一方のファイバ上で1つの方向に流れ
(たとえば、ファイバ100上でチャネルAからチャネ
ルBへ)、他方のファイバ上で反対方向に流れる(たと
えば、ファイバ101上でチャネルBからチャネルA
へ)ことができる。
【0021】図3に示すように、チャネルを相互接続す
るトランシーバが1組しかない場合、装置間で転送され
る情報は、厳密に直列式に伝送する必要がある。導体を
1つだけにすると、データ処理複合体の要素間を通過で
きる情報流の帯域幅が限定される。単一導体システムの
最大帯域幅は主として、選択する伝送媒体によって決定
される。帯域を広げることによって性能を高めるため
に、本発明は、図4に示すように、複数のトランシーバ
および関連する導体を並列的に使用している。図4で
は、n本の導体がチャネルAとチャネルBを相互接続し
ており、好ましい実施例では、各導体はファイバ対であ
る。n本の導体は全体として、2つのチャネルを相互接
続するリンクまたはバスを形成している。リンクを介し
て転送される情報は、より小さな情報フレームに分解さ
れる。各フレームは、単一の導体上では直列的に伝送さ
れるが、リンク中の他の導体上の他の情報フレームとは
並列して伝送される。このように、情報を単一の導体上
では直列的に伝送し、複数の導体上では並列的に伝送す
ることができる。データのこの直列/並列伝送によって
帯域幅が広がり、さらに通信システムの性能が強化され
る。
【0022】いくつかの導体上で直列データの並列伝送
を行うシステムを確立する際の1つの問題は、どの導体
が接続された要素間の物理リンクを実際に構成している
のかを判断することである。たとえば、コンピュータ要
素の1つのチャネルには、4本の導体しか接続されてい
ないが、同じ要素中の他のチャネルには16本の導体が
存在する場合がある。システムは、特定のチャネルに接
続されている導体の実数を識別し、使用できなければな
らない。さらに、システムの初期化時に、チャネルに接
続されているすべての導体が作動可能であるとは限らな
いので、信頼性の高いシステムは導体全部に依存するこ
とはできない。システムが真に適応可能になるには、導
体の故障、追加、削除、または修理時にバスを再構成で
きなければならない。この再構成は、数が少なくなった
導体と、それに対応して低下した性能を使用するが、並
列バスで導体が損失しても、バス全体が作動不能に陥る
ことはない。本発明はすべての前述の柔軟性を実現にす
ると同時に、リンクの各端でチャネルを実現することに
よって可能になる最大帯域幅を維持する。
【0023】本発明の好ましい実施例では、任意の2つ
のチャネルを接続するリンクに1個、2個、4個、8
個、16個、32個、または64個のトランシーバがあ
る。リンクの各トランシーバは1本つのファイバを使用
して、1つのコンピュータ要素から他のコンピュータ要
素に信号を搬送し、他のファイバを使用して信号を反対
方向に搬送する。情報は、両方のファイバ上で同時に流
れることができる。トランシーバの速度および伝送特性
は、技術に応じて変化することがある。しかし、リンク
中のあらゆるトランシーバおよび導体は、同じ一般速度
および伝送特性をもつ。この説明の目的のために、トラ
ンシーバという用語を使用する際は通常、トランシーバ
と、それが接続された関連するファイバ対を意味する。
【0024】通常の動作では、リンクはすべての設置さ
れているトランシーバを使用しようとする。しかし、リ
ンクの操作を、全数よりも少ないトランシーバを使用し
て行わなければならない時もある。たとえば、可用性を
拡張するか、保守を容易とするか、あるいは1つのコン
ピュータ要素に設置されているトランシーバの数が、接
続された他の要素に設置されている数と異なる状況に適
応する場合がそうである。作動時の情報転送に実際に参
加するトランシーバは、作動可能リンクと呼ばれるもの
を備えている。チャネルに接続されたトランシーバは、
リンク初期化またはリンク回復プロセス時に作動可能リ
ンクに割り当てられる。設置されているトランシーバの
数、作動可能トランシーバの数、特定のチャネルによっ
てリンクの各端でサポートされる構成の数、および初期
化または回復プロセスの結果に応じて、作動可能リンク
には1個、2個、4個、8個、16個、32個、または
64個のトランシーバがある。リンクの通常の動作で
は、接続されたトランシーバ対の全部が使用される。し
かし、本発明では、全部の数よりも少ない導体でリンク
を作動させることができる。
【0025】データ処理複合体の2つの要素間のリンク
の初期化の始めには、図4に示すように、2つの要素を
接続する複数の導体があるが、どの導体を操作に使用で
きるかは分からない。使用不能な場合、導体は、作動可
能リンクの一部を形成することはできない。したがっ
て、リンク初期化手順の第1ステップは、2つの要素を
接続することになっている各導体上に作動可能な接続性
があるか否かを判断することである。どの導体が実際に
かつ物理的に、信号をデータ処理複合体の1つの要素か
ら他の要素まで搬送できるのかを最初に確認すること
は、重要な判断である。従来の銅導体を使用するシステ
ムでは、この接続性の判断は、リンクを介して一連のビ
ットを伝送し、発信元要素に応答が送り返されることに
よって、接続性を確認する何らかのタイプの情報交換試
験とすることができる。電波または光ファイバ・システ
ムなどのさらに高度な伝送システムでは、接続性試験
は、従来のシステムよりもいくぶん複雑であり、同期化
試験形式で行われる。これらのさらに複雑なシステムで
は、伝送される情報が、1つのエネルギー形式から他の
エネルギー形式に変換され、後に再び変換される(たと
えば、電気信号から光信号に変換され、後に再び電気信
号に変換される)。これらの変換が複雑なので、通信シ
ステムは、システムの終端要素間の接続性を確保するさ
らに複雑な方法を備えねばならない。光ファイバ・シス
テムでは、接続性が同期化という手順によって試験され
る。同期化は、ファイバ対によって接続された2つのト
ランシーバを含んでいる。同期化時に、送信機はビット
・ストリームを表すコード化信号を、リンクの他方の端
にあるレシーバに送信しようとする。信号がトランシー
バ上に存在する場合、レシーバは受信されたコード化ビ
ット・ストリームのビット伝送および伝送単位境界の両
方に対して同期化を実行しようとする。ビット同期化で
は、レシーバは受信された信号の各ビットの始めを識別
しようとする。したがって、このビット同期化によって
ビット・クロックが確立される。
【0026】他の種類の同期化は、伝送単位同期化とい
われるものである。この種の同期化では、レシーバは、
リンクの他方の端にあるドライバによって伝送されてい
るデータ単位の始めと終わりを識別できなければならな
い。伝送単位とは、指定された数のビットであり、要素
間通信時の管理可能性が高いデータ単位を形成する。レ
シーバがビット境界または単位境界を認識できる場合、
レシーバは同期化を実行したと言える。本発明の好まし
い実施例では、システムはチャネルに接続されたあらゆ
るトランシーバに対して単位同期化を実行しようとす
る。システムは、各トランシーバ中の各送信機から信号
を送信することによってこれを行う。リンクの他方の側
にあるレシーバは、単位同期化を取得すると、リンクの
他方の側にあるそれぞれのトランシーバに、この同期化
取得状態を通知する。チャネルに接続された第1のトラ
ンシーバが同期化を行ってから特定の時間が経過した後
(すなわち、タイムアウト)、またはすべてのトランシ
ーバが同期化を行った後に、チャネルは、機能するすべ
てのトランシーバが同期化を確立しており、かつあらゆ
るトランシーバが最終トランシーバ状態を達成したもの
とみなす。接続プロセス、またはさらに具体的に言う
と、同期化プロセスの最終結果は、リンクのどの物理導
体が最初に、データ処理複合体の2つの要素間の最終作
動可能リンクの一部となることができるかをシステムが
判断することである。
【0027】リンク初期化手順の次のステップは、チャ
ネルが、それに接続された各機能トランシーバからノー
ド記述子を取得するイニシャティブを呼び出すことであ
る。リンクの各側にあるすべてのトランシーバが同期化
を行った後は、リンクで接続された2つのチャネルのそ
れぞれで、プロセスの次のステップを並列的かつ独立的
に実行できることに留意されたい。同期化およびノード
記述子プロセスを各トランシーバ上で逐次的に実行でき
るか、あるいはすべてのトランシーバが同期化されてノ
ード記述子を並列的に取得できるように、システムを設
計することができる。ノード記述子とは、コンピュータ
要素を一意に記述し、任意選択的にコンピュータ要素の
特定のインタフェースを記述した識別子である。システ
ムの各要素は固有のノード記述子をもち、さらに各コン
ピュータ要素の各インタフェースは固有のノード記述子
をもつ。チャネルに接続されたあらゆるトランシーバ
が、リンクの他方の端でも同じ位置に接続されるように
するために、リンクの他方の端にあるインタフェース用
のノード記述子が取得される。ノード記述子に加えて、
論理トランシーバ番号、チャネル・タイプ、および保守
ビットも取得される。論理トランシーバ番号は、リンク
の各端でトランシーバが同じ論理位置に挿入されている
ことを確認するために検査される。チャネル・タイプ
は、リンクの各端にあるチャネルが互換性をもつことを
確認するために検査される。互換性があるということ
は、リンクの一端が作動可能リンク初期化用のマスタで
あり、リンクの他端が作動可能リンク初期化用のスレー
ブであることを意味する。保守ビットは、リンクの他端
でトランシーバが保守状態でないことを確認するために
検査される。リンクのいずれかの側でトランシーバが保
守状態である場合、そのトランシーバは作動可能リンク
のメンバとなることはできない。ノード記述子を取得す
るには2つの方法がある。第1の方法では、リンクの他
方の端にある要素用のノード記述子が、チャネルに接続
された各トランシーバからコマンドを送信することによ
って取得される。このコマンドをoperational transcei
ver 要求(作動可能トランシーバ要求)と呼ぶ。作動可
能トランシーバ要求は、各トランシーバ上で独立的に送
信される。要求を受信したトランシーバは、その位置の
固有のノード記述子で応答する。この応答を作動可能ト
ランシーバ応答と呼ぶ。リンクの両側は作動可能トラン
シーバ要求および応答を発信し、これらに応答する。作
動可能トランシーバ要求/応答プロセス中に2つの側の
間にタイミング関係はない(たとえば、リンクの一方の
側にあるチャネルAは、リンクの他方の側にあるチャネ
ルBと並列的かつ独立的にこの動作を実行することがで
きる)。作動可能トランシーバ要求と作動可能トランシ
ーバ応答の両方とも、同じ瞬間に送受信することも、あ
るいは逐次的に送信することもできる。
【0028】第2の方法では、リンクの他方の側にある
要素用のノード記述子が、チャネルに接続された各トラ
ンシーバからフレームを受信することによって取得され
る。このフレームを作動可能トランシーバ・フレームと
呼ぶ。作動可能トランシーバ・フレームは、ノード記述
子と、要求または応答コマンドから構成される。リンク
の一方の端だけが要求を発信し、他方の端がこれに応答
して、ノード記述子を交換する必要がある。作動可能ト
ランシーバ要求は、各トランシーバ上で独立的に送信す
ることができる。要求を受信したトランシーバは、固有
のノード記述子を含む作動可能トランシーバ応答で応答
する。リンクの両側が作動可能トランシーバ要求および
応答を発信し、それらに応答することができる。ノード
記述子を取得するには、コマンドを1つだけ受信する必
要がある。作動可能トランシーバ要求/応答プロセス時
に2つの側の間にタイミング関係はない(たとえば、リ
ンクの一方の側にあるチャネルAは、リンクの他方の側
にあるチャネルBと並列的かつ独立的にこの動作を実行
することができる)。作動可能トランシーバ要求と作動
可能トランシーバ応答の両方とも、同じ瞬間に送受信す
ることも、あるいは逐次的に送信することもできる。
【0029】チャネルは1個のトランシーバで第1の作
動可能トランシーバ応答または要求を受信してから、ノ
ード記述子中のトランシーバ番号が、応答を受信したト
ランシーバの番号と一致していることを検証する。たと
えば、トランシーバ番号5が第1の作動可能トランシー
バ応答を受信すると、応答がリンクの他方の端にあるト
ランシーバ番号5からのものである(すなわち、トラン
シーバ番号5どうしが接続されている)と、受信された
ノード記述子が示していることを、チャネルは確認す
る。
【0030】トランシーバがトランシーバ構成済み状態
に入るには、トランシーバ番号が一致し、チャネル・タ
イプに互換性がある必要があり、リンクのいずれの端で
もトランシーバが保守状態であってはならず、ノード記
述子がチャネルのあらゆるトランシーバについて同じで
なければならない。図14は、作動可能トランシーバ応
答または要求で渡される情報の一例を示す。これは、ノ
ード記述子、チャネル・タイプ(IT)、保守ビット
(M)、およびトランシーバ番号(TransceiverNo.)を
含む。前述の試験に最初に合格したトランシーバについ
ては、チャネルはそのトランシーバをトランシーバ構成
済み状態にする。第1の応答に含まれるノード記述子
は、後の応答と比較するために保存される。以後、作動
可能トランシーバ応答または要求を受信するたびに、以
後のノード記述子は、構成済みの第1のトランシーバに
保存されたノード記述子と比較される。以後のあらゆる
トランシーバが構成済み状態になるには、一致するトラ
ンシーバ番号と互換性のあるチャネル・タイプを備えた
同じノード記述子をもつ必要があり、かつリンクのいず
れの端でもトランシーバ保守状態であってはならない。
この検査によって、すべての構成済みトランシーバが実
際に、同じノード記述子(すなわち、リンクの他方の側
にある同じコンピュータ要素の同じインタフェース)に
接続されていることが確認される。トランシーバからの
応答の受信には時間的な限界がある。システムが、応答
しない可能性があるトランシーバ(たとえば、破損した
トランシーバ)を待っている間にハング・アップしない
ように、この限界は実現される。また、前のコマンドが
失敗した場合に、ノード記述子を取得するコマンドを何
度も繰り返す再試行操作もある。最大数の再試行の後に
初めて操作は失敗する。ノード記述子の比較が成功し、
トランシーバ構成済み状態になった場合、そのトランシ
ーバは、構成トランシーバ・テーブルで構成済みとマー
クされる。トランシーバが無効なノード記述子を返した
か、あるいは応答時間および再試行の限界を超えた場
合、そのトランシーバは、構成トランシーバ・テーブル
で未構成とマークされる。構成トランシーバ・テーブル
の例を図5に示す。
【0031】トランシーバが検査され、リンクのどちら
の端もトランシーバ保守状態でないことが確認される。
これは、受信された作動可能トランシーバ応答または要
求で保守ビットがオフになっていることと、トランシー
バ保守テーブルでそのトランシーバ用の項目がオフにな
っていることの検査によって行われる。トランシーバ保
守テーブルとは、チャネルに接続された各トランシーバ
ごとに1つのビット項目をもつ、チャネル中のテーブル
である。このビットは、トランシーバが、常駐するチャ
ネルで保守モードになっているか否かを示す。該ビット
は、チャネルでの保守手順によってセットされ、リセッ
トされる。
【0032】図17におけるノードA上の論理トランシ
ーバ0と論理トランシーバ1のように、トランシーバ位
置の不一致によってノード記述子比較が一致しない場合
は、エラー・ログ項目が作成される。また、応答が送信
される場合、その応答は、トランシーバがトランシーバ
不一致条件をもち、作動可能リンクの一部となることが
できないことを示す応答コードを含む。
【0033】エラー・ログ・フォーマットを図21およ
び22に示す。発生事象修飾子フィールド(IQ)は、
エラー・ログのタイプを示す値を含む。トランシーバが
不一致である場合、他の発生事象タイプと異なる、3な
どの固有の値がフィールドに含まれる。トランシーバが
不一致である場合、エラー・ログは1つだけである。発
生事象ノード記述子とは、エラーを検出したチャネル報
告のノード記述子である。接続ノード記述子とは、トラ
ンシーバ用のリンクの他端にあるチャネルのノード記述
子である。事象修飾子フィールド(EQ)は、リンクの
どちらの端がエラー、このトランシーバ、または接続さ
れたトランシーバを検出したかを示す。継続フィールド
(C)は、エラー事象についてのエラー・レコードが1
つか、あるいは複数かを示す。発生事象論理トランシー
バ番号フィールド(ILtransc)は、エラーを検出したト
ランシーバの論理トランシーバ番号を示す。接続論理ト
ランシーバ番号フィールド(ALtransc)は、リンクの他
端にあるトランシーバの論理トランシーバ番号を示す値
を含む。グループ識別子(Group ID)は、連鎖された特
定のエラー・ログ・グループのエラー・ログの識別記号
を示す。各エラー・ログ・グループは固有の値をもつ。
この値は、以後の各グループごとに1ずつ増分される。
これによって、各エラー・ログ・グループを相互に区別
することができる。グループ識別記号フィールドが最大
値に達すると、次の増分ではフィールドがゼロにリセッ
トされる。トランシーバが不一致である場合、このフィ
ールドは1を含む。なぜなら、エラー・ログが連鎖され
ないからである。レコード・カウント・フィールド(R
C)は、連鎖されたエラー・ログ中のエラー・レコード
の数を示す。このフィールドは、所与のチャネルに接続
されたトランシーバの数の最大値をもつことができる。
【0034】トランシーバ0および1が、トランシーバ
2および3に接続されたトランシーバと異なるトランシ
ーバに接続されていることをノードAが検出する図19
のように、複合体またはチャネルがトランシーバ構成済
み状態の他のトランシーバと一致しないためにノード記
述子比較が一致しない場合は、エラー・ログ項目が作成
される。また、応答が送信される場合、その応答は、ト
ランシーバがチャネル不一致条件を有し、チャネルが作
動可能リンクをもつ可能性がないことを示す応答コード
を含む。チャネルはまた、各トランシーバについて同期
化がなくなるときや、保守処置によってこの状態がリセ
ットされるときまで作動可能リンクをもつことができな
くなる状態に入る。また、チャネルは、この状態に入っ
たことを示すコマンドを、トランシーバ構成済み状態の
すべてのトランシーバに送信する。
【0035】エラー・ログ・フォーマットを図21およ
び22に示す。発生事象修飾子フィールド(IQ)は、
エラー・ログのタイプを示す値を含む。チャネルが不一
致である場合、他の発生事象タイプと異なる、5などの
固有の値がフィールドに含まれる。チャネルが不一致で
ある場合、各トランシーバごとにエラー・ログが確保さ
れる。発生事象ノード記述子とは、エラーを検出したチ
ャネル報告のノード記述子である。接続ノード記述子と
は、トランシーバ用のリンクの他端にあるチャネルのノ
ード記述子である。このフィールドは、ノードAでのエ
ラー・ログの場合、トランシーバ0および1については
ノードB、トランシーバ2および3についてはノードC
になる。事象修飾子フィールド(EQ)は、リンクのど
ちらの端がエラー、このトランシーバ、または接続され
たトランシーバを検出したかを示す。継続フィールド
(C)は、エラー事象についてのエラー・レコードが1
つか、あるいは複数かを示す。このフィールドは、この
事象については複数のエラー・ログがあることを示す値
を含む。発生事象論理トランシーバ番号フィールド(IL
transc)は、それぞれのトランシーバの論理トランシー
バ番号を示す。接続論理トランシーバ番号フィールド
(ALtransc)は、リンクの他端にあるそれぞれのトラン
シーバの論理トランシーバ番号を示す値を含む。グルー
プ識別子(GroupID)は、連鎖された特定のエラー・ロ
グ・グループのエラー・ログの識別記号を示す。各エラ
ー・ログ・グループは固有の値をもつ。この値は、以後
の各グループごとに1ずつ増分される。これによって、
各エラー・ログ・グループを相互に区別することができ
る。グループ識別記号フィールドが最大値に達すると、
次の増分ではフィールドがゼロにリセットされる。レコ
ード・カウント・フィールド(RC)は、各トランシー
バに1つずつ、連鎖されたエラー・ログ中のエラー・レ
コードの数を示す。この例では、値は4である。リンク
の他端でチャネルの不一致が検出されたことを示す応答
を受信したノードは、そのチャネルのエラー・ログ用の
エラー・レポートを生成する。
【0036】図18のように、チャネル・タイプがリン
クの他端にあるチャネルと互換性をもたないためにノー
ド記述子比較が一致しない場合は、エラー・ログ項目が
作成される。また、応答が送信される場合、その応答
は、トランシーバがチャネル・タイプ不一致条件を有
し、チャネルが作動可能リンクをもつ可能性がないこと
を示す応答コードを含む。チャネルはまた、各トランシ
ーバについて同期化がなくなるときや、保守処置によっ
てこの状態がリセットされるときまで作動可能リンクを
もつことができなくなる状態に入る。チャネル・タイプ
は相互に互換性がなければならない。一例として、マス
タはつねにスレーブに接続し、スレーブはつねにマスタ
に接続する必要がある。
【0037】エラー・ログ・フォーマットを図21およ
び22に示す。発生事象修飾子フィールド(IQ)は、
エラー・ログのタイプを示す値を含む。チャネル・タイ
プが不一致である場合、他の発生事象タイプと異なる、
7などの固有の値がフィールドに含まれる。チャネル・
タイプが不一致である場合、各トランシーバごとにエラ
ー・ログが確保される。また、任意の1つのトランシー
バについての単一のエラー・ログをもつことも可能であ
る。発生事象ノード記述子とは、エラーを検出したチャ
ネル報告のノード記述子である。接続ノード記述子と
は、トランシーバ用のリンクの他端にあるチャネルのノ
ード記述子である。事象修飾子フィールド(EQ)は、
リンクのどちらの端がエラー、このトランシーバ、また
は接続されたトランシーバを検出したかを示す。継続フ
ィールド(C)は、エラー事象についてのエラー・レコ
ードが1つか、あるいは複数かを示す。このフィールド
は、この事象に複数のエラー・ログがあることを示す値
を含むことができる。発生事象論理トランシーバ番号フ
ィールド(ILtransc)は、それぞれのトランシーバの論
理トランシーバ番号を示す。接続論理トランシーバ番号
フィールド(ALtransc)は、リンクの他端にあるそれぞ
れのトランシーバの論理トランシーバ番号を示す値を含
む。グループ識別子(Group ID)は、連鎖された特定の
エラー・ログ・グループのエラー・ログの識別記号を示
す。各エラー・ログ・グループは固有の値をもつ。この
値は、以後の各グループごとに1ずつ増分される。これ
によって、各エラー・ログ・グループを相互に区別する
ことができる。グループ識別記号フィールドが最大値に
達すると、次の増分ではフィールドがゼロにリセットさ
れる。レコード・カウント・フィールド(RC)は、エ
ラー・ログを報告している各トランシーバに1つずつ、
連鎖されたエラー・ログ中のエラー・レコードの数を示
す。リンクの他端でチャネルの不一致が検出されたこと
を示す応答を受信したノードは、そのチャネルのエラー
・ログ用のエラー・レポートを生成する。
【0038】受信されたノード記述子で保守ビットがオ
ンになっているためにノード記述子比較が一致しない場
合、トランシーバ構成済み状態に入らず、トランシーバ
はトランシーバ作動可能リンクの一部となることができ
ない。しかし、作動可能リンクは、トランシーバ構成済
み状態を達成するトランシーバに基づいて形成すること
ができる。
【0039】トランシーバ保守テーブルで保守ビットが
オンになっているためにノード記述子比較が一致しない
場合、トランシーバ構成済み状態に入らず、トランシー
バはトランシーバ作動可能リンクの一部となることがで
きない。しかし、作動可能リンクは、トランシーバ構成
済み状態を達成するトランシーバに基づいて形成するこ
とができる。
【0040】作動可能バスを確立する方法は主として、
トランシーバ状態テーブルと呼ばれる状態テーブルによ
って駆動される。データ処理複合体の各要素の各チャネ
ルは、トランシーバ状態テーブルを含む。このテーブル
は実際には、許容作動可能リンク・テーブルおよび構成
トランシーバ・テーブルという2つのサブテーブルを含
む。前述のように、構成トランシーバ・テーブルは、チ
ャネルに接続された各トランシーバ用の項目を含む。図
5の構成トランシーバ・テーブルから分かるように、こ
の項目はトランシーバが構成済み状態であるか否かを示
す。特定のトランシーバが、送信側チャネルで作動可能
でなかったか、チャネルによってオフラインとみなされ
たか、ノード記述子が一致しなかったか、あるいは作動
可能トランシーバ応答または要求を受信しなかった場
合、トランシーバは構成済み状態にならず、構成トラン
シーバ・テーブルで未構成とマークされる。
【0041】作動可能リンクを確立する際の次の操作
は、トランシーバ状態テーブルを使用して、トランシー
バのどの組合せまたは組をリンク用のものとみなすかを
判断することである。この操作の結果は、目的作動可能
リンクと呼ばれる中間的な1組のトランシーバである。
目的作動可能リンクの一部となる可能性があるトランシ
ーバの複数の組合せまたは組は、許容作動可能リンクと
呼ばれ、トランシーバ状態テーブルの第2のテーブルで
ある許容作動可能リンク・テーブルに常駐する。このテ
ーブルは、チャネル用の作動可能リンクとなる可能性が
あるすべての許可された組のトランシーバの順序付きリ
ストを含む。トランシーバの組合せが許容作動可能リン
ク・テーブルにない場合、その組合せが作動可能リンク
になることはない。許容作動可能リンク・テーブルが、
トランシーバまたは1組のトランシーバが実際に作動可
能であるか否かを示すのではなく、作動可能リンクを形
成する可能性があるトランシーバの様々な組合せを提供
するだけであることに留意されたい。許容作動可能リン
ク・テーブルの例を図7に示し、本説明の後半で詳細に
説明する。許容作動可能リンク・テーブルは、リンク初
期化を開始する前に作成することが好ましく、構成トラ
ンシーバ・テーブルと異なり動的には作成されない。チ
ャネルのメモリに実際のテーブルを確保するための代替
方法として、各許容作動可能リンクを、プロセスにおけ
る必要な点で動的に生成することができる。この生成機
構は、許容作動可能リンク・テーブルの生成を支配する
規則と同じ規則によって支配されて、トランシーバの組
合せの使用可能な順列を出力する。
【0042】許容作動可能リンク・テーブル中の数組の
許容作動可能リンクの好ましい順序付けを図6に示す。
図6を調べると、許容作動可能リンクが漸次小さなトラ
ンシーバまたはトランシーバの組に分割されていること
が分かる。テーブルの第1の項目は、チャネルに接続さ
れたすべてのトランシーバを含むリンクになる。次に、
チャネルに接続されたすべてのトランシーバである1組
のトランシーバが半分に分割され、次に4分の1に分割
されて、さらに8分の1に分割される。この分割は、許
容作動可能リンクを形成する最小の組のトランシーバが
単一のトランシーバだけを含むまで続く。たとえば、4
分の1のトランシーバを定義するには、まず、リンク中
のトランシーバの4分の1に当たる最上位のトランシー
バ(トランシーバ1、2、、、)から始め、次に、第2
の4分の1のトランシーバを分割し、最後に、第3の4
分の1および第4の4分の1を分割して、完全な1組の
トランシーバを4つに分割する。この4分割によって、
許容作動可能リンクは、それぞれサイズが元の許容作動
可能リンクの4分の1で、各リンクでの連続番号を付け
られたトランシーバを含む4つのサブリンクに分割され
る。どの所与のトランシーバも、4分の1長のサブリン
クのうち1つだけに含まれる。1/2、1/4、1/
8、1/16、1/32、および1/64サブリンクの
それぞれについてプロセスは同じである。各サブリンク
は、チャネルに接続されたトランシーバの総数の1/
2、1/4、1/8、1/16、1/32、または1/
64を含み、最上位のトランシーバから最下位のトラン
シーバへと並んでおり、連続トランシーバ番号付けを使
用している。本発明が、これらの例に示された64個の
トランシーバ・チャネルに限定されないことに留意され
たい。たとえば、チャネルに256個のトランシーバが
接続されている場合、許容作動可能リンク・テーブルに
は、すべてのトランシーバを含む1組のトランシーバの
1/256までの細分性がある。
【0043】図7は、合計で4個のトランシーバが接続
されたチャネル用の許容作動可能リンク・テーブルの例
を示す。図7に示すテーブルの例は、図6に示す方法に
基づいて生成されている。テーブル例の第1の項目は、
4個のトランシーバのすべてを含む。テーブルの第2の
項目は、トランシーバの第1の半分、すなわち第1およ
び第2のトランシーバを含む1組のトランシーバを含
む。第3の項目は、トランシーバの下半分、すなわち第
3および第4のトランシーバを含む1組である。第4の
項目は、トランシーバの第1の4分の1、すなわち第1
のトランシーバを含む。テーブルの残りは、最後の許可
された組のトランシーバが単一のトランシーバ、すなわ
ち第4のトランシーバだけを含むまで継続する。
【0044】図6および7を調べると、作動可能リンク
を形成する際には、トランシーバの一定の組合せまたは
組だけを検討できることが分かる。たとえば、トランシ
ーバ1、2、3、および5は、許容作動可能リンク・テ
ーブルの項目として組み合わせられていないので作動可
能リンクを形成することはできない。さらに、総数が2
の累乗でないトランシーバの組合せは作動可能リンクを
形成することが許可されない。一定の組合せが作動可能
リンクを形成することを許可し、他の組合せを許可しな
い方法は、チャネルに組み込まれた機能に基づいてい
る。当業者には、理論的にはトランシーバの任意の組合
せが可能であることが理解されようが、実施形態を考慮
すると、好ましくない組合せもある。たとえば、トラン
シーバのあらゆる組合せを許可する場合、チャネルは、
システムの性能に影響を及ぼす完全なクロスポイント・
スイッチを備える必要がある。許容作動可能リンク・テ
ーブルを使用すれば、設計者はトランシーバのあらゆる
可能な組合せのサブセットだけを実現することができ、
低コストの実施態様が可能になる。
【0045】目的作動可能リンクを判断する手順に戻
る。構成トランシーバ・テーブルを作成するか、すべて
のトランシーバがテーブル中のそれぞれの項目を完成す
るか、あるいは特定の時間が満了すると、1個または複
数のトランシーバが構成済み状態である場合は、リンク
初期化手順の次のステップが呼び出される。トランシー
バを1個も構成できなかったか、あるいは構成できたト
ランシーバが最小数よりも少なかった場合は、作動可能
リンクを形成することはできず、リンク初期化は失敗す
る。最小数の構成済みトランシーバがある場合、許容作
動可能リンクは、構成済みのトランシーバと体系的に比
較される。この比較は、一致が見つかるか、あるいは目
的作動可能リンクについて最小数のトランシーバが見つ
からなくなるまで続けられる。このプロセスは、許容作
動可能リンク・テーブルで、許容作動可能リンクを備え
た複数の組のトランシーバを探索することによって開始
する。探索の最初の結果は、トランシーバ全数を含む組
である許容作動可能リンクになる。探索によってこの組
が取得されると、システムは、構成トランシーバ・テー
ブルを検査し、この組の各トランシーバが構成済みか否
かを調べる。この第1の許容作動可能リンクのあらゆる
トランシーバが構成済みである場合、手順は、以下に説
明する次のステップに移る。1個のトランシーバも構成
済みでない場合(構成トランシーバ・テーブルに示され
る)、比較は失敗し、システムは引き続き、許容作動可
能リンク・テーブルで、許容作動可能リンクの次の1組
のトランシーバを探索する。許容作動可能リンク・テー
ブルの第2の探索の結果は、トランシーバの上位半分に
おける1組のトランシーバ(許容作動可能リンク・テー
ブルの第2の項目)である。次に、構成トランシーバ・
テーブルが再び探索され、第2の組のトランシーバの各
メンバが構成済みであるか否かが判断される。探索およ
び比較プロセスは、一致が見つかるか、許容作動可能リ
ンク・テーブルを使い尽くすか、あるいは作動可能リン
クについての最小数のトランシーバが見つからなくなる
まで続けられる。一致は、構成トランシーバ・テーブル
で許容作動可能リンクのあらゆるトランシーバが構成済
みであることが分かったときに見つかる。一致が見つか
ると、この組のトランシーバが目的作動可能リンクにな
る。システムが目的作動可能リンクを確立できない場
合、リンク初期化は失敗する。これらのプロセス・ステ
ップのそれぞれは、リンクのいずれの側でも2つのチャ
ネルの各々に対して独立的かつ並列的に実行できること
に留意されたい。したがって、一定の点では、リンクの
両側にある各チャネルに1つずつ、計2つの目的作動可
能リンクを定義することができる。
【0046】前述のように、許容作動可能リンク・テー
ブルの代替方法として、システムは必要に応じて、許容
作動可能リンクを動的に生成することができる。1番目
に生成される許容作動可能リンクは、チャネルに接続さ
れたすべてのトランシーバを含む1組のトランシーバに
なる。この組が、構成済みでない(構成トランシーバ・
テーブルで)ことが分かったトランシーバを含む場合、
システムは、次の許容作動可能リンク、すなわちトラン
シーバのうちの上位半分を動的に生成する。プロセス
は、テーブルを使用するプロセスと同様に継続し、目的
作動可能リンクが形成されるか、あるいはリンク初期化
が失敗するまで行われる。テーブルを使用するか、許容
作動可能リンクを動的に生成するかについての選択は、
特定の実施態様に完全に依存する。少数の許容作動可能
リンクしかない場合は、小さなリストを動的に生成する
ことが好ましい。また、チャネル中のメモリ空間が限定
されていない場合、メモリ・ハードウェアに大きな許容
作動可能リンク・テーブルが常駐することができる。こ
れによって目的作動可能リンクを確立するプロセスにさ
らに速度を付加することができる。
【0047】目的作動可能リンクを確立した後、システ
ムは、最終作動可能リンクを判断するプロセスの次のス
テップに進むことができる。このステップは、2つのコ
ンピュータ要素間の導体のうちどれが作動可能リンクを
形成するかについてリンクの両側に合意させることを含
んでいる。この点まで、各チャネルはそれ自体の目的作
動可能リンクを独立的に判断することができるが、2つ
の目的作動可能リンクが対応することについての検証は
行われていない。手順のこの点では、両側に作動可能リ
ンクについて合意させることができる3つの方法があ
る。第1の方法は、リンクの両側で対等関係で開始する
ことを伴い、第2および第3の方法は、マスタ/スレー
ブ関係での1つのチャネルによる制御を使用する。第1
および第2の方法では、トランシーバ・グループ確立コ
マンド(ETGコマンド)と呼ばれるコマンドを使用す
る必要がある。このコマンドは、目的作動可能リンクの
各トランシーバ上で送信される。第3の方法では、リン
ク確立コマンド(ELコマンド)と呼ばれるコマンドを
使用する必要がある。このコマンドは、トランシーバ構
成済み状態の各トランシーバ上で送信される。
【0048】目的作動可能リンクを検証する第1の方法
では、各チャネルが、それぞれの目的作動可能リンクの
各トランシーバ上でETGコマンドを発行する。このコ
マンドは、目的作動可能リンクのメンバである各ファイ
バの指定を含む。リンクの他端にあるチャネルは、トラ
ンシーバ上でETGコマンドの受信を開始すると、コマ
ンドをそれ自体の目的作動可能リンクと比較し、対応し
ていることを検証する。受信側チャネルは、ETGコマ
ンドを受信した各トランシーバが、該チャネル自体の目
的作動可能リンクに含まれているか否かを試験し、確認
する。1対1の対応がある場合、ETGコマンドを受信
したチャネルは、検証された目的作動可能リンクの各ト
ランシーバ上で、この状態を示す応答を送り返す。この
応答をETG応答と呼ぶ。リンクの両端は、目的作動可
能リンクの各トランシーバ上でETGコマンドを発行す
る。この場合、ETGコマンドは、同じ組のトランシー
バ上で受信されなければならない。チャネルが目的作動
可能リンクのあらゆるトランシーバ上で応答を受信する
と、目的作動可能リンクは作動可能リンクになる。チャ
ネル自体の目的作動可能リンクと一致しない(少なすぎ
るか、多すぎる)1組のトランシーバ上で、ETGコマ
ンドが受信された場合、チャネルは障害トランシーバ・
グループ応答を送り返し、開始側チャネルはETGコマ
ンドの再送信を最大回数になるまで続ける。チャネルが
応答や障害応答なしでETGコマンドを最大回数発行す
ると、リンク初期化は失敗する。目的作動可能リンクを
検証するこの第1の方法は、リンクの両側にある両方の
チャネルがコマンドを発行し、応答を作成するという点
で対等関係とみなすことができる。いずれのチャネルも
優越的な役割を果たさない。
【0049】目的作動可能リンクを検証する第2の方法
では、マスタである1つのチャネルだけが、目的作動可
能リンクのトランシーバ上でETGコマンドを発信する
ことができる。リンクの他方の側にあるチャネル、すな
わち受信側またはスレーブ・チャネルは、いかなるコマ
ンドも発信しない。スレーブ・チャネルは、どのトラン
シーバがETGコマンドを受信するかを観測し、それら
のトランシーバが完全に構成済みの許容作動可能リンク
を備えていることを検証する。受信側チャネルは、この
検証を実行するために、構成トランシーバ・テーブルお
よび許容作動可能リンク・テーブルを使用する。何らか
の理由で目的作動可能リンクがスレーブ・チャネルに受
け入れられない場合、スレーブ・チャネルはマスタ・チ
ャネルに障害トランシーバ・グループ応答を発行する。
目的作動可能リンクを検証する対等方法の場合と同様
に、マスタは、障害トランシーバ・グループ応答を受信
すると、ETGコマンドを最大回数まで送信しようとす
る。マスタが応答や障害応答がない状態でETGコマン
ドを最大回数発行すると、リンク初期化は失敗する。E
TGコマンドを受信した1組のトランシーバが、完全に
構成済みの許容作動可能リンクを備えている場合、受信
側チャネルはそれを示すETG応答を、検証された目的
作動可能リンクのあらゆるトランシーバ上で送信する。
マスタ・チャネルは応答を調べ、目的作動可能リンクの
あらゆるトランシーバ上で応答が受信され、他のトラン
シーバでは受信されていないことを確認する。何らかの
理由で応答が目的作動可能リンクに一致しない場合、目
的リンクが作動可能リンクになることはできない。目的
作動可能リンクと、ETG応答を受信したトランシーバ
との間に1対1の対応がある場合、目的作動可能リンク
は実際の作動可能リンクになる。この第2の方法では、
リンクの一端だけが目的作動可能リンクのトランシーバ
上でコマンドを発行する。応答は、同じ組のトランシー
バ上で受信されなければならない。目的作動可能リンク
の検証にどの方法(対等またはマスタ/スレーブ)を使
用するかとは無関係に、プロセスのこの部分の結果は、
作動可能リンクが確立されることである。
【0050】目的作動可能リンクを検証する第3の方法
では、1つのチャネル、すなわちマスタだけが、トラン
シーバ構成済み状態のあらゆるトランシーバ上でEL要
求コマンドを発信する。EL要求コマンドのフィールド
は、トランシーバがリンクのマスタ側で作動可能リンク
の一部となることができるか否かを示す。リンクの他方
の側にあるチャネル、すなわち受信側またはスレーブ・
チャネルは、いかなる要求も発信しない。このコマンド
を受信するチャネル、すなわちスレーブは、フレームを
検査し、作動可能リンクとなることができる1組のトラ
ンシーバを判断する。構成トランシーバ・テーブルの項
目で判断されるスレーブ・チャネルでのトランシーバの
状態と、スレーブによってそれぞれのトランシーバ上で
受信されるフレームに示される、トランシーバが目的作
動可能リンクのメンバになる能力について、トランシー
バごとに論理AND演算が実行される。この論理演算の
結果は、各トランシーバごとに実行され、許容作動可能
リンク・テーブルの探索での候補トランシーバとして使
用される。トランシーバ構成済み状態の各トランシーバ
に関する結果を示す応答は、スレーブからマスタに送ら
れる。返される応答フレームは、トランシーバがスレー
ブでの目的作動可能リンクの一部であることを示す各ト
ランシーバ・フレーム上で固有なビットを含む。可能な
目的作動可能リンクがない場合、スレーブは目的作動可
能リンクのないEL応答コマンドを発行する。スレーブ
がこれらの応答フレームを送信すると、目的作動可能リ
ンクがスレーブでの作動可能リンクとなる。マスタがこ
れらの応答を受信すると、受信されたフレームで定義さ
れている目的作動可能リンクは許容作動可能リンク・テ
ーブルの項目と比較検査され、目的作動可能リンクが有
効であることが確認される。有効である場合、目的作動
可能リンクが作動可能リンクとなり、そのリンクの使用
を開始することができる。目的作動可能リンクを検査で
きるようにするには、マスタが、トランシーバ構成済み
状態のあらゆるトランシーバ上で応答を受信しておく必
要がある。目的作動可能リンクを検証する対等方法の場
合と同様に、マスタは、目的作動可能リンクを指定され
ていないEL応答コマンドを受信すると、EL要求コマ
ンドを最大回数まで送信しようとする。マスタが応答や
障害応答のない状態でEL要求コマンドを最大回数発行
すると、リンク初期化は失敗する。指定された時間限界
内に応答を受信しないと、要求が再送信される。許容作
動可能リンク・テーブルは、リンクの両端で同じでなけ
ればならない。この第3の方法では、リンクの一端だけ
が、トランシーバ構成済み状態のトランシーバ上で要求
を発行する。
【0051】目的作動可能リンクの検証にどの方法を使
用するかとは無関係に、プロセスのこの部分の結果は、
作動可能リンクが確立されることである。
【0052】第1および第2の方法については、作動可
能リンクを使用するメッセージ動作を開始するために、
バンドル要求と呼ばれるコマンドが発行される。このコ
マンドの目的は、リンクの両側にある両方のチャネル
が、どのファイバ対が作動可能リンクを形成するかに関
して合意していることについての最終的な確認である。
このコマンドは、チャネルが目的作動可能リンクのあら
ゆるメンバ上でトランシーバ・グループ確立応答を受信
し、かつ作動可能リンクが判断された後にだけ送信され
る。バンドル要求を受信したチャネルは、作動可能リン
クに関して合意すると、バンドル応答を送り返す。これ
で、作動可能リンク上で動作を開始することができる。
受信側のチャネルは、何らかの理由で作動可能リンクに
関して合意しない場合、バンドル応答を送り返さない。
また、作動可能リンクは確立されない。バンドル要求を
送信したチャネルは、バンドル応答が期待されるしきい
値時間の間待ち状態を続ける。このしきい値時間の間に
応答が受信されない場合、チャネルはバンドル要求を再
発行する。バンドル要求は最大回数まで再発行すること
ができる。バンドル応答のしきい値時間と、要求の再発
行の最大数は、設計者が特定の適用業務の要件に合わせ
て調整することができる。たとえば、本発明の好ましい
実施例では、時間しきい値がバンドル応答については1
秒に設定され、バンドル要求は最大4回再発行すること
ができる。
【0053】バンドル応答またはEL応答を、一方のチ
ャネルによって発行し、他方のチャネルは受信しないこ
とが可能である。この状況では、バンドル応答またはE
L応答を発行したチャネルは、作動可能リンクがあるも
のと認識し、他方のチャネルはそのように認識しない
(依然としてバンドル応答またはEL応答を待ち続け
る)。バンドル応答またはEL応答を予期するチャネル
は、リンク上で他の有効なメッセージを受信すると、受
入れフィールドがオンにセットされたバンドル応答また
はEL応答が他方のチャネルによって送信されたものと
仮定し、それに従ってそれ自体を構成する。すなわち、
このチャネルは、目的作動可能リンクから作動可能リン
クを確立するので、バンドル応答またはEL応答を損失
しない場合と同様にリンク上での完全な通信を実行する
ことができる。
【0054】作動可能リンクを完全に確立した後、2つ
のコンピュータ要素間の通信リンクの初期化における次
のそして最後の動作は、接続されたチャネルでメッセー
ジ・バッファをセットアップすることである。本発明で
使用されるメッセージ・バッファの基本構造を図15に
示す。メッセージ・バッファは、単一のメッセージの伝
送をサポートするのに必要な2つの別個のバッファ構造
を備えている。これらのバッファ構造を発信元バッファ
500および受信側バッファ550と呼ぶ。メッセージ
・バッファは、作動可能リンクを介して伝送される情報
をバッファリングするタスクを実行する。たとえば、チ
ャネルAがリンクを介してメッセージを開始すると、リ
ンクを介した伝送の前に、発信元バッファ500を使用
して情報が保持される。発信元バッファは、メッセージ
のステージング・エリアとして機能する。前述のよう
に、情報は、複数の導体上でリンクを介して直列/並列
的に伝送される。情報は、発信元バッファ500から取
り出され、フレームと呼ばれる各部分に分解される。フ
レームは次に、並列ファイバ上で直列的に伝送される。
受信側チャネルBの受信側バッファ550は、チャネル
で個々のフレームが受信されるときに、メッセージを備
えた情報を再アセンブルする逆の機能を実行する。伝送
のための情報の分解および再アセンブルをインタリービ
ングと呼ぶことがある。チャネルBの受信側バッファ5
50は受信側バッファと呼ばれてはいるが、チャネルA
に発信することができ、実際にそうする。たとえば、チ
ャネルBからのETG応答は、受信側バッファ550か
らチャネルAの発信元バッファ500に送信される。こ
の場合、チャネルAの発信元バッファ500は、リンク
を介した伝送の後にETG応答を再アセンブルする領域
となる。
【0055】発信元バッファ500と受信側バッファ5
50は両方とも、要求領域501および551、応答領
域502および552、ならびにデータ領域503およ
び553という3つの論理領域をもつ。特定のメッセー
ジの要求情報は、発信元バッファ500の要求領域50
1から受信側バッファ550の要求領域551に送信さ
れる。同様に、応答情報は、受信側バッファ550の応
答領域552から発信元バッファ500の応答領域50
2に送信される。各バッファのデータ領域503および
553は、要求および応答に必要な追加データの送受信
に使用される。
【0056】単一のメッセージを伝送するには、メッセ
ージ・バッファと呼ばれる、対となった1組の発信元お
よび受信側バッファが必要である。本発明では、チャネ
ルは複数のメッセージを同時に伝送することができる。
この種の通信に必要なバッファ構造を図16に示す。図
16の上半分で、チャネルAにはn+1個の発信元バッ
ファがあり、チャネルBには対応するn+1個の受信側
バッファがあることが分かる。これらのn+1個の対バ
ッファ構造は、n+1個の同時メッセージ動作をサポー
トすることができる。チャネルAの各発信元バッファに
ついては、チャネルBに、対となった受信側バッファが
存在する。たとえば、チャネルAの発信元バッファ60
0は、チャネルBの受信側バッファ610と対になって
おり、この対は単一のメッセージ動作をサポートする。
チャネルAで1番とマークされた発信元バッファは、チ
ャネルBで1番とマークされた受信側バッファと対にな
る。この第2の対のバッファは、第2の同時メッセージ
動作をサポートする。図16の例は、受信側バッファと
発信元バッファの数が等しいが、あらゆる受信側バッフ
ァに対して発信元バッファが必要なわけではないシステ
ムを示している。唯一の要件は、システムのあらゆる発
信元バッファ用の受信側バッファがあることである。た
とえば、図16のチャネルAが2個の発信元バッファし
かもつことができない場合でも、チャネルBは10個の
受信側バッファをもつことができる。この場合、チャネ
ルAの2つの発信元バッファが、チャネルBの2つの受
信側バッファと対になる。チャネルBの残りの受信側バ
ッファは、対にされず、メッセージ動作をサポートしな
い。この様な例では、システムはチャネルAからチャネ
ルBへの2つの同時メッセージ動作をサポートすること
しかできない。
【0057】図16の下半分をさらに調べると、いずれ
のチャネルからでもメッセージを開始できることが分か
る。図のこの部分は、チャネルが発信元バッファと受信
側バッファの両方とも含めることを示している。チャネ
ルBは、メッセージ動作を開始する場合、発信元バッフ
ァ620を使用してチャネルAの受信側バッファ630
にメッセージを送信する。チャネルの受信側バッファの
数を、同じチャネルの発信元バッファの数と等しくする
必要はない。図16に示すチャネルBでは、n+1個の
受信側バッファがあるが、発信元バッファはm+1個あ
る。mは、nと等しくする必要も、nより大きくする必
要も、nより小さくする必要もない。唯一の要件は、チ
ャネルの各発信元バッファを、リンクの他端にあるチャ
ネルの受信側バッファと対にすることである。図16に
示す例では、チャネルBのn+1個の受信側バッファ
が、チャネルAのn+1個の発信元バッファと対になっ
ている。同様に、チャネルBのm+1個の発信元バッフ
ァは、チャネルAのm+1個の受信側バッファと対にな
っている。
【0058】図16の下半分に示す例は、m+1個の発
信元バッファがm+1個の受信側バッファと対になって
いる様子を示している。前述のように、唯一の要件は、
各発信元バッファに対して1つの受信側バッファがある
ことである。たとえば、チャネルBは4つの発信元バッ
ファをもつことができ、チャネルAは7つの受信側バッ
ファをサポートする機能をもつことができる。チャネル
Bの4つの発信元バッファはチャネルAの4つの受信側
バッファと対になり、チャネルAの残りの3つの受信側
バッファは使用されない。リンクの両端のバッファの種
類、数、およびサイズは、チャネルに使用可能なメモリ
と、特定のチャネルに組み込まれた機能によって限定さ
れる。したがって、チャネルAのn+1個の送信元バッ
ファと、チャネルBのm+1個の発信元バッファは、図
16に示すシステム用に確立できる発信元バッファの最
大数である。発信元バッファの数と受信側バッファの数
の間に1対1の対応がある必要はないが、メッセージ・
バッファを確立するためにあらゆる発信元バッファ用に
1つの受信側バッファが必要である。
【0059】各発信元バッファをリンクの他方の側にあ
る対応する受信側バッファと対にするという要件のため
に、両方のチャネルは、メッセージ動作に使用するバッ
ファの種類、数、およびサイズの確立に合意し、かつそ
れに参加する必要がある。使用するバッファの種類、
数、およびサイズを確立するために、相互接続されたチ
ャネル間で、バッファ・コマンドおよび応答と呼ばれる
特殊コマンドおよび応答が交換される。各チャネルは、
リンクの他端にある片割れのチャネルに、バッファ・サ
イズ設定要求を使用して受信側バッファの容量について
通知する。図16に示す例については、チャネルBは、
指定されたサイズ(要求およびデータ領域のサイズ)の
n+1個の受信側バッファを提供し、メッセージ動作を
サポートできることをチャネルAに通知する。チャネル
Aは、バッファ・サイズ設定要求を受信すると、指定さ
れたサイズのn+1個の受信側バッファがメッセージ動
作をサポートするのに十分であるか否かを評価する。受
信側バッファがメッセージ動作をサポートするのに不十
分である場合、チャネルAは発信元バッファを確立せ
ず、メッセージ動作は開始されない。n+1個の受信側
バッファがチャネルAに十分である場合、チャネルA
は、メッセージ動作に必要な数の発信元バッファを確立
する。前述のように、チャネルAが確立する発信元バッ
ファの数を、チャネルBによって提供できる受信側バッ
ファの数と等しくする必要はない。たとえば、チャネル
Bが、バッファ・サイズ設定要求で、10個の受信側バ
ッファを提供できることを示したが、チャネルAはメッ
セージ動作に2個の発信元バッファしか必要としない場
合、チャネルAは2個の発信元バッファしか確立せず、
2個のメッセージ・バッファしか確立されない。
【0060】存在する各メッセージ・バッファ(すなわ
ち、発信元/受信側バッファの対)ごとに、1つのメッ
セージ動作を発生させることができる。したがって、図
16に示す複数のメッセージ・バッファ構造によって、
複数のメッセージを同時に実行することが可能である。
さらに、これらのメッセージ動作は、リンク上の両方向
に同時に発生させることができる。メッセージは、チャ
ネルAからでもチャネルBからでも発信することが可能
である。
【0061】バッファ・サイズ設定要求を発行するチャ
ネルは、応答を実行するしきい値時間の間待ち状態を続
ける。このしきい値時間内に応答が受信されない場合、
何らかの理由でリンク上で要求がなくなったと仮定さ
れ、要求がタイムアウトし、他のバッファ・サイズ設定
要求が送信される。バッファ・サイズ設定要求は、最大
回数まで再送信することができる。毎回同じ要求が送信
される(すなわち、要求に含まれるバッファの数および
サイズは変わらない)。再試行の最大数に達すると、リ
ンク初期化は失敗する。
【0062】バッファ・サイズ設定要求を受信したチャ
ネルは、バッファの数およびサイズを認める場合(バッ
ファの数およびサイズがメッセージ動作の要件を満たす
か、それを上回る)、バッファ・サイズ設定応答を送り
返す。両方のチャネルは、バッファ・サイズ設定要求を
開始し、バッファ・サイズ設定応答で応答する。チャネ
ルは、受信側バッファをサポートする機能がない場合で
も、バッファ・サイズ設定要求を開始するが、要求に含
まれるバッファの数はゼロになる。各チャネルが要求と
応答の両方を開始すると、リンクは完全に確立され、作
動可能な真のメッセージ動作を開始することができる。
【0063】バッファのサイズおよび数を確立する第2
の方法は、マスタ/スレーブ関係での単一の要求/応答
交換を使用する。リンクのマスタ端は、そこでの受信側
バッファの数およびサイズを備えたバッファ・サイズ設
定要求を送信する。リンクのスレーブ端は、リンクのマ
スタ端からバッファ・サイズ設定要求を受信すると、リ
ンクのマスタ端に、必要な数およびサイズの受信側メッ
セージ・バッファが存在することを検証し、スレーブの
受信側メッセージ・バッファ数およびサイズとを示すバ
ッファ・サイズ設定応答と、スレーブ端がマスタの受信
側メッセージ・バッファを受け入れる(または拒絶す
る)ことを示すフィールドを送信する。スレーブがメッ
セージ・バッファを受け入れ、スレーブの受信側メッセ
ージ・バッファ数およびサイズがマスタに受け入れられ
ることを示すバッファ・サイズ設定応答をマスタが受信
すると、バンドル要求が送信され、バンドル要求につい
ての記述が使用される。バンドル要求/応答交換が完了
すると、メッセージ交換が開始する。スレーブがメッセ
ージ・バッファを受け入れず、スレーブのメッセージ・
バッファ数およびサイズがマスタには受けいれらないこ
とを示すバッファ・サイズ設定応答をマスタが受信する
と、リンク初期化手順は失敗する。
【0064】バッファ・サイズ設定要求を発行したマス
タ・チャネルは、応答が予期されるしきい値時間の間待
ち状態を続ける。このしきい値時間内に応答が受信され
ない場合、何らかの理由でリンク上で要求がなくなった
と仮定され、要求がタイムアウトし、他のバッファ・サ
イズ設定要求が送信される。バッファ・サイズ設定要求
は、最大回数まで再送信することができる。毎回同じ要
求が送信される(すなわち、要求に含まれるバッファの
数およびサイズは変わらない)。再試行の最大数に達す
ると、リンク初期化は失敗する。
【0065】作動可能並列リンクを確立する前述の方法
は主として、コンピュータ要素のシステムまたは新しい
リンクを最初に構成する際に作動可能バスを確立するこ
とを対象としていた。しかし、この方法の1つの長所
は、並列バスの導体のうち1つが使用不能になるか、あ
るいはその他の理由でオフラインにしなければならず、
バスを再構成する必要があるときに発揮される。従来の
通信システムでは、並列バスの1つの導体を損失するこ
とは通常、導体を修理しないかぎり、すべてのシステム
間通信が停止することを意味していた。本発明では、リ
ンク回復手順を使用してリンクを再構成し、誤動作を起
こしている導体を排除するので、残りの機能可能導体を
使用して通信を再開することが可能である。動作は性能
が劣化したまま続行するが、通信を完全に停止する必要
はない。
【0066】作動可能リンク中の1つまたは複数のトラ
ンシーバが故障状態になるか、あるいはその他の理由で
オフラインにしなければならない(たとえば、保守のた
め)場合、リンク回復手順が呼び出される。トランシー
バは、次のことを含む幾つかの理由で故障状態になる。
送信機またはレシーバの故障、導体の不連続、電源の喪
失、ケーブル長が不適切なことによる信号の劣化、ケー
ブル中の過剰なスプライスによる信号の劣化。
【0067】作動可能リンクを回復するには2つの方法
がある。より徹底的で破壊的な方法は、前述のリンク初
期化手順を開始することである。この方法は、次のこと
を含む、詳細に説明した各ステップを実行することを伴
う。同期化、ノード記述子の交換、構成トランシーバ・
テーブルの作成、目的作動可能リンクの確立。これより
も破壊的でない方法は、リンク回復手順と呼ばれ、完全
リンク初期化手順のステップのサブセットだけを伴う。
【0068】システムがリンク回復手順を開始すると、
構成トランシーバ・テーブルが更新され、現在システム
が使用できないトランシーバを示す。システムは次に、
新しい目的作動可能リンクの確立に進む。この新しい目
的作動可能リンクの確立は、1つの重要な領域でのリン
ク初期化手順と異なる。システムは、始めから許容作動
可能リンク・テーブルを探索するのではなく、前回の探
索が終了した点から探索を開始する。すなわち、システ
ムは、新しい目的作動可能リンクが前回の作動可能リン
クのサブセットだけになる場合があることを認識してい
る(すなわち、前回の作動可能リンクのトランシーバの
うち少なくとも1つが故障しているので、リンクのトラ
ンシーバは少なくなっている)。前回の作動可能リンク
は、前回の目的作動可能リンクから確立されたので、新
しい目的作動可能リンクの探索は、許容作動可能リンク
・テーブルの、前回目的作動可能リンクが見つかった点
から開始することができる。許容作動可能リンクをソフ
トウェア・プログラムによって生成している場合、ソフ
トウェア・プログラムは前回の作動可能リンクのサブセ
ットである許容作動可能リンク(すなわち、ソフトウェ
ア・プログラムが前回生成した許容作動可能リンク)の
生成を開始するように設計することができる。
【0069】新しい許容作動可能リンクが見つかるか、
あるいは生成されると、リンク回復手順によって、リン
ク初期化手順と同様に目的作動可能リンクが確立され
る。まず、1組のトランシーバが構成トランシーバ・テ
ーブルと比較して試験され、その組が、完全に構成済み
の作動可能リンクを形成するか否かが判断される。探索
および試験ステップは、一致が見つかるまで続く。一致
が見つかると、その組のトランシーバが新しい目的作動
可能リンクになる。リンク初期化手順の場合と同様に、
リンク回復手順は、新しい目的作動可能リンクの各トラ
ンシーバ上でトランシーバ・グループ確立(ETG)ま
たはリンク確立(EL)コマンドを送信する。リンク回
復用のETGまたはELプロセスに伴うメッセージ交換
は、リンク初期化用のETGまたはELプロセスと同じ
である。すなわち、目的作動可能リンクは、マスタ/ス
レーブまたは対等方法で検証され、目的作動可能リンク
の各トランシーバ上でETGまたはEL応答が受信さ
れ、作動可能リンクが確立されて、任意選択的にバンド
ル要求が発行される。この時点では、リンク回復手順
は、リンク回復にあたってバッファ・サイズ設定コマン
ドを発行する必要がないという点で、リンク初期化手順
と異なる。初期化時に確立されたバッファ構造は、回復
時に破壊されない。システムは、同じバッファを、リン
ク中のトランシーバの数が減った状態で使用する。シス
テムがリンク回復プロセスを実行している間、メッセー
ジ伝送用のすべての要求にはリンク・ビジー表示が提供
される。メッセージ動作は、新しい作動可能リンクが確
立されるまで続く。
【0070】図8は、4つのファイバ対リンクの4つの
ファイバ対がすべて作動可能な、本発明によるシステム
を示している。メッセージ領域200および210は、
図15および16に関連して説明するメッセージ・バッ
ファに対応している。これらの領域は、着信または発信
メッセージ用のバッファとして働く。インタリーブ論理
機構220および230は、メッセージを構成する情報
を伝送用のフレームに分解するか、あるいは受信後に元
のメッセージに再アセンブルするための機構である。イ
ンタリーブ論理機構220の場合、論理機構は、伝送の
前に、メッセージをサイズが等しい4つのフレームに分
割する。これが、インタリーブ論理機構220の記号
1:4の意味である。図8のインタリーブ論理機構22
0は、この特定の例の作動可能リンクが4つのファイバ
対で構成されているので、情報を4つの等しいフレーム
に分割する。メッセージの伝送時に、各ファイバ対は、
他の3つのファイバ対と並列して情報のフレームのうち
1つを運ぶ。リンクの他の側のインタリーブ論理機構2
30は、4:1の比率でデータを元のメッセージに再ア
センブルする点で対称的である。インタリーブ論理機構
230は情報の4つの個別なフレームを受信し、4つの
フレームを元のメッセージにインタリーブする。
【0071】図9は、ファイバ対3またはファイバ対4
が作動不能である図8の4つのファイバ対システムを示
している。リンクの導体について説明する際に、ファイ
バ対およびトランシーバという用語を相互交換可能に使
用できることに留意されたい。この図は、初期化された
ばかりであり、最初はファイバ対が動作不能だったシス
テムか、またはメッセージ動作時にファイバ対が作動不
能になり、後述する回復手順が実行されたシステムを示
している。いずれの場合も、図9の作動可能リンクはフ
ァイバ対1および2だけから構成されている。このシス
テムでは、ファイバ対3、ファイバ対4、あるいは両方
のファイバ対のうちどれが作動不能であるかは問題では
ない。どちらかのファイバ対、または両方のファイバ対
が作動不能な場合、いずれのファイバ対も作動可能リン
クに加わることはできない。この点では、前述のように
目的作動可能リンクを判断する方法を示すことによって
この例を説明すると有用である。
【0072】同期化が行われてから最初のステップは、
構成トランシーバ・テーブルを作成することである。こ
の例では、ファイバ対3または4、あるいは両方のファ
イバ対用の項目は、ファイバ対が構成されていないこと
を示す(図5参照)。この項目は、たとえば、システム
がファイバ対に対して同期化を実行できなかった、ファ
イバ対上で無効なノード記述子が返された、作動可能ト
ランシーバ要求が成功した後に作動可能トランシーバ応
答が受信されなかった、などの理由で発生する場合があ
る。構成トランシーバ・テーブルを作成した後、次の動
作は、許容作動可能リンク・テーブルで、作動可能リン
クになることを許可されたリンクを探索することであ
る。この特定の例の許容作動可能リンク・テーブルは、
図7に示すものと同じになる(システムには、特定のリ
ンクに接続された各チャネルに1つずつ計2つの許容作
動可能リンク・テーブルがあることに留意されたい)。
テーブルの第1の許容作動可能リンクは、すべてのファ
イバ対1、2、3、および4を含む1組のトランシーバ
になる。システムは、この組のファイバ対を、構成トラ
ンシーバ・テーブル中の各トランシーバと比較する。こ
の比較時には、ファイバ対3または4、あるいは両方の
ファイバが、構成されておらず、作動可能リンクの一部
となることができないので、このリンクは受け入れられ
ないことが分かる。許容作動可能リンク・テーブルの2
回目の探索の結果は、ファイバ対1および2を含む1組
のトランシーバになる。これらのトランシーバと構成ト
ランシーバ・テーブルの比較検査によって、これが受け
入れられるリンクであることが明らかになり、ファイバ
対1および2が目的作動可能リンクになる。残りの手順
は、ファイバ対1および2が最終的に作動可能リンクと
して構成されるまで続く。この点で識別すべき重要なこ
とは、ファイバ対3、ファイバ対4、その両方のうちど
れが作動不能だったかは問題でない点である。許容作動
可能リンク・テーブルを探索し、構成トランシーバ・テ
ーブルを試験する、本発明の好ましい実施例のプロセス
では、作動可能リンクからファイバ対3とファイバ対4
の両方が除去される。
【0073】図10を参照する。この図は、ファイバ対
3および4が作動可能リンクを形成するシステムを示し
ている。前例と同様に、ファイバ対1、ファイバ対2、
その両方のうちどれが動作不能であったかは問題ではな
く、本発明の好ましい実施例の方法によってファイバ対
3および4から作動可能リンクが確立される。リンク初
期化において、許容作動可能リンク・テーブルが探索さ
れる点では、すべてのトランシーバを含む最初に見つけ
られる組のトランシーバは、構成トランシーバ・テーブ
ルでファイバ対1、ファイバ対2、その両方のうちいず
れかが構成済みでないので受け入れられない。第2の組
のトランシーバは、ファイバ対1および2しか含まない
ので同様に受け入れられない。第3の許容作動可能リン
クは、構成済みのトランシーバ、すなわちファイバ対3
および4しか含まないので受け入れられる。許容作動可
能リンク・テーブルの代替方法として、ソフトウェア・
プログラムによって許容作動可能リンクを生成できるこ
とに留意されたい。テーブルを使用しても、ソフトウェ
ア・プログラムを使用しても、同じ作動可能リンクが生
成される。なぜなら、テーブルとソフトウェア・プログ
ラムの両方とも図6に示す規則で制約されるからであ
る。図9と図10の両方で、インタリーブ論理機構22
0および230は1:2(または2:1)と記述されて
いる。この理由は、作動可能リンクには活動的な導体が
2つしかないので、リンクを介して伝送される情報を
(図8の従来の例における4つのフレームに対して)2
つの別個のデータ・フレームに区分する必要があること
である。
【0074】図11ないし14は、作動可能リンクに活
動的なファイバ対が1つしかないシステムを示す。図7
の許容作動可能リンク・テーブルを参照すると、個々の
ファイバ対自体が作動可能リンクを形成できることが分
かる。コンピュータ要素間のリンクとして導体を1つだ
け使用するシステムは、リンクの帯域幅が最低になる
が、2つのコンピュータ要素は1つの導体上で通信する
ことが可能である。これらのシステムでは、データが単
一の導体上で厳密に直列的な方法で伝送されるので、本
質的にインタリービングはない(ゆえに、インタリーブ
率は1:1である)。
【0075】前述の回復手順を示すために、現行の作動
可能リンクが、ファイバ対1とファイバ対2が両方とも
動作不能な、図10に示すリンクであるものと仮定され
たい。ファイバ対3が何らかの理由で破壊されると、シ
ステムは回復手順を開始する。回復手順の第1のステッ
プは、構成トランシーバ・テーブルでファイバ対3にNO
T CONFIGURED(未構成)とマーク付けすることである。
次のステップは、許容作動可能リンクテーブルで新しい
受け入れられるリンクを探索することである。前回受け
入れられた許容作動可能リンクは、ファイバ対3および
4を含んでいた。回復手順時のテーブルの探索は、この
点より下の次の項目から開始する。というのは、これよ
り上の組のリンクはすべて、未構成のトランシーバを含
むことが分かっているからである(図5および7参
照)。テーブル中の次の3つの項目は、単独のファイバ
対1、2、および3を含むトランシーバの組を生成す
る。これらの3つの組はすべて、構成済みでないので試
験動作時に拒否される。最後の許容作動可能リンクは、
単独のファイバ対4である。これは、構成トランシーバ
・テーブルで構成済みであることが分かっているので、
受け入れられるリンクを構成する。残りのプロセスは、
たとえば、ETG要求および応答とバンドル要求および
応答を使用するが、バッファ・サイズ設定を使用せず
に、(作動可能リンク中の導体の数とは無関係に、バッ
ファは変わらないので)前述のように継続する。リンク
回復手順の最終結果は、作動可能リンクが単一のファイ
バ対、すなわちファイバ対4だけから構成された、図1
4に示すシステムとなる。
【0076】尚、本願発明は、以下の構成から成ってい
る。 (1)相互接続された要素を備えたデータ処理複合体に
おける、前記複合体の2つの要素を相互接続する導体を
介して作動可能なリンクを保守する際に使用される方法
であって、前記要素を相互接続するあらゆる導体につい
て、前記複合体の第1の要素と第2の要素の間の作動可
能接続性を判断し、作動可能トランシーバ・フレームで
受信される保守ビットと、チャネルにある前記導体につ
いての保守テーブル項目に基づき、前記2つの要素を作
動可能に接続すると判断されたすべての導体について、
構成済み導体テーブルで構成済み導体とマーク付けし、
作動可能リンクを形成することを許可された1組の導体
である目的作動可能リンクを生成し、前記目的作動可能
リンクを前記構成済み導体テーブルと比較し、前記目的
作動可能リンクが、前記構成済み導体テーブルで構成済
みとマーク付けされていない導体を含む場合に、前記生
成および比較を繰り返し、前記目的作動可能リンク中の
あらゆる前記導体が、前記構成済み導体テーブルで構成
済みとマーク付けされている場合に、前記目的作動可能
リンクから前記作動可能リンクを確立することからなる
ことを特徴とする方法。 (2)構成済み作動可能リンクの一部でない導体が、作
動可能リンクに影響を及ぼさずに、作動可能トランシー
バ・フレームを交換することができ、 構成済み作動可
能リンクの一部でない導体が、作動可能リンクに影響を
及ぼさずに、ノード記述子情報を交換できることを特徴
とする(1)に記載の方法。 (3)交換される作動可能トランシーバ・フレームが、
ノード記述子、初期化タイプ、保守ビット、論理トラン
シーバ番号、およびコマンドから構成されることを特徴
とする(1)に記載の方法。 (4)トランシーバ不一致条件が検出され、トランシー
バが構成済み導体テーブルで未構成とマークされて、エ
ラー・ログ項目が作成され、トランシーバ不一致コマン
ド・コードを備えた作動可能トランシーバ応答が任意選
択的に送信されることを特徴とする(1)に記載の方
法。 (5)チャネル不一致条件が検出され、トランシーバが
構成済み導体テーブルで未構成とマークされて、エラー
・ログ項目が作成され、チャネルがすべてのトランシー
バから同期化をなくすか、あるいはすべてのトランシー
バを保守手順によってリセットしておかないかぎり作動
可能リンクを確立できない状態に入り、チャネル不一致
コマンド・コードを備えた作動可能トランシーバ応答が
任意選択的に送信されることを特徴とする(1)に記載
の方法。 (6)チャネル・タイプ不一致条件が検出され、トラン
シーバが構成済み導体テーブルで未構成とマークされ
て、エラー・ログ項目が作成され、チャネルがすべての
トランシーバから同期化をなくすか、あるいはすべての
トランシーバを保守手順によってリセットしておかない
かぎり作動可能リンクを確立できない状態に入り、チャ
ネル・タイプ不一致コマンド・コードを備えた作動可能
トランシーバ応答が任意選択的に送信されることを特徴
とする(1)に記載の方法。 (7)発生事象修飾子、発生事象ノード記述子、接続ノ
ード記述子、事象修飾子、継続ビット、発生事象論理ト
ランシーバ番号、接続論理トランシーバ番号、グループ
識別子、およびレコード・カウントから成るエラー・ロ
グと、継続ビット、グループ識別子、およびレコード番
号を使用して複数の導体エラー項目を相関して単一の事
象にすることをさらに含んでいることを特徴とする
(2)に記載の方法。 (8) 発生事象修飾子、発生事象ノード記述子、接続
ノード記述子、事象修飾子、継続ビット、発生事象論理
トランシーバ番号、接続論理トランシーバ番号、グルー
プ識別子、およびレコード・カウントから成るエラー・
ログと、継続ビット、グループ識別子、およびレコード
番号を使用して複数の導体エラー項目を相関して単一の
事象にすることをさらに含んでいることを特徴とする
(3)に記載の方法。 (9)発生事象修飾子、発生事象ノード記述子、接続ノ
ード記述子、事象修飾子、継続ビット、発生事象論理ト
ランシーバ番号、接続論理トランシーバ番号、グループ
識別子、およびレコード・カウントから成るエラー・ロ
グと、継続ビット、グループ識別子、およびレコード番
号を使用して複数の導体エラー項目を相関して単一の事
象にすることをさらに含んでいることを特徴とする
(4)に記載の方法。 (10)トランシーバの不一致について、発生事象修飾
子フィールド用の固有の値があり、チャネルの不一致に
ついて、発生事象修飾子フィールド用の固有の値があ
り、チャネル・タイプの不一致について、発生事象修飾
子フィールド用の固有の値があることを特徴とする
(5)に記載の方法。
【0077】
【発明の効果】本発明によって、データ処理の分野にお
いて、チャネルが保守モードであるときに動作を維持す
るための、データ処理複合体の要素間の通信装置および
方法が提供されることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】データ処理複合体の概略図である。
【図2】単一の一般的なデータ処理要素と、該要素との
接続を示す図である。
【図3】システムの2つのチャネル間の接続を示す図で
ある。
【図4】システムの2つのチャネル間の複数導体リンク
を示す図である。
【図5】構成トランシーバ・テーブルの一例である。
【図6】許容作動可能リンクテーブルの構成を示す図で
ある。
【図7】許容作動可能リンクテーブルの一例である。
【図8】4つのファイバ対がすべて活動状態である4フ
ァイバ対リンクを示す図である。
【図9】ファイバ対のうち2つだけが活動状態である4
ファイバ・リンクを示す図である。
【図10】ファイバ対のうち2つだけが活動状態である
4ファイバ・リンクを示す図である。
【図11】4つのファイバ対のうち1つだけが活動状態
である4ファイバ・リンクを示す図である。
【図12】4つのファイバ対のうち1つだけが活動状態
である4ファイバ・リンクを示す図である。
【図13】4つのファイバ対のうち1つだけが活動状態
である4ファイバ・リンクを示す図である。
【図14】4つのファイバ対のうち1つだけが活動状態
である4ファイバ・リンクを示す図である。
【図15】基本チャネル・バッファ構造を示す図であ
る。
【図16】マルチメッセージ・チャネル・バッファ構造
を示す図である。
【図17】交差されたトランシーバをもつ2つのノード
を示す図である。
【図18】タイプが不一致であるリンクを示す図であ
る。
【図19】宛先ノードが不一致であるノードを示す図で
ある。
【図20】作動可能トランシーバ交換によって転送され
るノード情報を示す図である。
【図21】エラー・レコードに含まれる発生事象に固有
のコードを示す図である。
【図22】エラー・レコード・フォーマットを示す図で
ある。
【符号の説明】
E1 要素 E2 要素 E3 要素 E4 要素 E5 要素 10 物理リンク 11 物理リンク 12 物理リンク 13 物理リンク 14 物理リンク 15 物理リンク 16 物理リンク 17 物理リンク 20 チャネル 21 チャネル 22 チャネル 23 チャネル 100 ファイバ対 101 ファイバ対 110 送信機 115 レシーバ 120 レシーバ 125 ドライバ 130 トランシーバ 140 トランシーバ 200 メッセージ領域 210 メッセージ領域 220 インタリーブ論理機構 230 インタリーブ論理機構 500 発信元バッファ 501 要求領域 502 応答領域 503 データ領域 550 受信側バッファ 551 要求領域 552 応答領域 553 データ領域 600 発信元バッファ 610 受信側バッファ 620 発信元バッファ 630 受信側バッファ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トーマス・アンソニー・グレッグ アメリカ合衆国12528 ニューヨーク州 ハイランド ベルビュー・ロード121 (72)発明者 ポール・ウィリアム・ジョーンズ アメリカ合衆国12603−4007 ニューヨ ーク州ポーキープシー ローレン・ドラ イブ3 (72)発明者 グレゴリー・サリヤー アメリカ合衆国12498 ニューヨーク州 ウッドストック サーウッド・レーン8 (72)発明者 パトリック・ジョン・サグリュー アメリカ合衆国12538 ニューヨーク州 ハイド・パーク アビー・レーン12 (72)発明者 ダグラス・ウェイン・ウェストコット アメリカ合衆国12572 ニューヨーク州 ラインベック アッカート・フック・ロ ード84

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相互接続された要素を備えたデータ処理複
    合体における、前記複合体の2つの要素を相互接続する
    導体を介して作動可能なリンクを保守する際に使用され
    る方法であって、 前記要素を相互接続するあらゆる導体について、前記複
    合体の第1の要素と第2の要素の間の作動可能接続性を
    判断し、 作動可能トランシーバ・フレームで受信される保守ビッ
    トと、チャネルにある前記導体についての保守テーブル
    項目に基づき、前記2つの要素を作動可能に接続すると
    判断されたすべての導体について、構成済み導体テーブ
    ルで構成済み導体とマーク付けし、 作動可能リンクを形成することを許可された1組の導体
    である目的作動可能リンクを生成し、 前記目的作動可能リンクを前記構成済み導体テーブルと
    比較し、 前記目的作動可能リンクが、前記構成済み導体テーブル
    で構成済みとマーク付けされていない導体を含む場合
    に、前記生成および比較を繰り返し、 前記目的作動可能リンク中のあらゆる前記導体が、前記
    構成済み導体テーブルで構成済みとマーク付けされてい
    る場合に、前記目的作動可能リンクから前記作動可能リ
    ンクを確立することからなることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】構成済み作動可能リンクの一部でない導体
    が、作動可能リンクに影響を及ぼさずに、作動可能トラ
    ンシーバ・フレームを交換することができ、 構成済み作動可能リンクの一部でない導体が、作動可能
    リンクに影響を及ぼさずに、ノード記述子情報を交換で
    きることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】交換される作動可能トランシーバ・フレー
    ムが、ノード記述子、初期化タイプ、保守ビット、論理
    トランシーバ番号、およびコマンドから構成されること
    を特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】トランシーバ不一致条件が検出され、トラ
    ンシーバが構成済み導体テーブルで未構成とマークされ
    て、エラー・ログ項目が作成され、トランシーバ不一致
    コマンド・コードを備えた作動可能トランシーバ応答が
    任意選択的に送信されることを特徴とする請求項1に記
    載の方法。
  5. 【請求項5】チャネル不一致条件が検出され、トランシ
    ーバが構成済み導体テーブルで未構成とマークされて、
    エラー・ログ項目が作成され、チャネルがすべてのトラ
    ンシーバから同期化をなくすか、あるいはすべてのトラ
    ンシーバを保守手順によってリセットしておかないかぎ
    り作動可能リンクを確立できない状態に入り、チャネル
    不一致コマンド・コードを備えた作動可能トランシーバ
    応答が任意選択的に送信されることを特徴とする請求項
    1に記載の方法。
  6. 【請求項6】チャネル・タイプ不一致条件が検出され、
    トランシーバが構成済み導体テーブルで未構成とマーク
    されて、エラー・ログ項目が作成され、チャネルがすべ
    てのトランシーバから同期化をなくすか、あるいはすべ
    てのトランシーバを保守手順によってリセットしておか
    ないかぎり作動可能リンクを確立できない状態に入り、
    チャネル・タイプ不一致コマンド・コードを備えた作動
    可能トランシーバ応答が任意選択的に送信されることを
    特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】発生事象修飾子、発生事象ノード記述子、
    接続ノード記述子、事象修飾子、継続ビット、発生事象
    論理トランシーバ番号、接続論理トランシーバ番号、グ
    ループ識別子、およびレコード・カウントから成るエラ
    ー・ログと、継続ビット、グループ識別子、およびレコ
    ード番号を使用して複数の導体エラー項目を相関して単
    一の事象にすることをさらに含んでいることを特徴とす
    る請求項2に記載の方法。
  8. 【請求項8】発生事象修飾子、発生事象ノード記述子、
    接続ノード記述子、事象修飾子、継続ビット、発生事象
    論理トランシーバ番号、接続論理トランシーバ番号、グ
    ループ識別子、およびレコード・カウントから成るエラ
    ー・ログと、継続ビット、グループ識別子、およびレコ
    ード番号を使用して複数の導体エラー項目を相関して単
    一の事象にすることをさらに含んでいることを特徴とす
    る請求項3に記載の方法。
  9. 【請求項9】発生事象修飾子、発生事象ノード記述子、
    接続ノード記述子、事象修飾子、継続ビット、発生事象
    論理トランシーバ番号、接続論理トランシーバ番号、グ
    ループ識別子、およびレコード・カウントから成るエラ
    ー・ログと、継続ビット、グループ識別子、およびレコ
    ード番号を使用して複数の導体エラー項目を相関して単
    一の事象にすることをさらに含んでいることを特徴とす
    る請求項4に記載の方法。
  10. 【請求項10】トランシーバの不一致について、発生事
    象修飾子フィールド用の固有の値があり、 チャネルの不一致について、発生事象修飾子フィールド
    用の固有の値があり、 チャネル・タイプの不一致について、発生事象修飾子フ
    ィールド用の固有の値があることを特徴とする請求項5
    に記載の方法。
JP6080034A 1993-06-01 1994-04-19 劣化した並列/直列バスの並行保守 Expired - Lifetime JP2510076B2 (ja)

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US08/070,587 US5418939A (en) 1992-02-20 1993-06-01 Concurrent maintenance of degraded parallel/serial buses
US070587 1993-06-01

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