JP2509697Y2 - 自動車用開閉体の防盗装置 - Google Patents

自動車用開閉体の防盗装置

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JP2509697Y2
JP2509697Y2 JP5080692U JP5080692U JP2509697Y2 JP 2509697 Y2 JP2509697 Y2 JP 2509697Y2 JP 5080692 U JP5080692 U JP 5080692U JP 5080692 U JP5080692 U JP 5080692U JP 2509697 Y2 JP2509697 Y2 JP 2509697Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車の開閉体のロッ
ク装置のロック解除を不能にし得るデッドロック付きア
クチュエータを備えた自動車用開閉体の防盗装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、不正行為によるロック装置のロッ
ク解除を阻止して防盗効果を図るための自動車用開閉体
の防盗装置としては、例えば車外からキーシリンダまた
はリモコンスイッチでデッドロック操作することによ
り、デッドロック付きアクチュエータを作動させて自動
車の全ドアを施錠状態にするとともに、ドアロック装置
に連結された施解錠操作用のロックノブの解錠方向への
移動を阻止して、不正行為による解錠操作を阻止し得る
ようにしたものがある。また、自動車の防盗効果をさら
に確実なものにするには、ドア以外に荷物等を収納する
トランクリッド、またはバックドア等の開閉体の防盗性
向上が要望される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、トラン
クリッド等の開閉体のロック装置は、ドアロック装置に
おけるようなドアの車室内に設けられた施解錠操作用の
ロックノブのような構成が採用されていないことから、
デッドロック状態にするには、ロック装置と噛合するス
トライカとの噛み合いが外れないように噛み合い状態を
保持するオープンレバーの動きを阻止するような形態
で、デッドロック付きアクチュエータによりブロック状
態にしなければならない。そのため、例えば、自動車か
ら離れる前に、トランク内の荷物を取り出す必要がある
場合は、先に、車内からトランクリッドを開け、その
後、運転席ドアを開けて車外に出て、デッドロック操作
をすることが多く、そのとき、トランクリッドが開いて
いると、トランクリッドのロック装置がデッドロック状
態になり、ストライカとの噛み合いが不能になり、この
状態でトランクリッドを無理に閉じようとすると、ロッ
ク装置がストライカに衝突して、故障の原因となるおそ
れがあることから、デッドロック操作は、結局、トラン
クリッドを閉じた後に行わなければならず、操作順序が
特定されて、操作性が悪いという問題点がある。
【0004】本考案は、従来の技術が有する上記のよう
な問題点に鑑み、防盗性及び操作性を向上させた自動車
用開閉体の防盗装置を提供することを目的にする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本考案の装置は、開閉体のロック装置に連結され、
車外からのデッドロック操作手段のデッドロック操作に
よりロック装置のロック解除作動を阻止するデッドロッ
ク状態に作動可能なデッドロック付きアクチュエータ
と、開閉体の開閉状態を検出する開閉体スイッチと、開
閉体スイッチが開閉体の開状態を検出し、かつデッドロ
ック操作されたとき、デッドロック操作の出力信号を記
憶し、開閉体スイッチが開閉体の閉状態を検出したと
き、デッドロック操作の出力信号を出力して、デッドロ
ック付きアクチュエータをデッドロック作動させる制御
回路とを備えたことを特徴としている。
【0006】
【作用】開閉体が開いて、開閉体スイッチが開閉体の開
状態を検出している状態で、デッドロック操作すると、
そのことを一旦制御回路が記憶するだけで、デッドロッ
ク付きアクチュエータが即座にデッドロック作動するこ
とはない。その後、開閉体を閉じて、開閉体スイッチが
開閉体の閉状態を検出すると、開閉体のアクチュエータ
がデッドロック作動して、開閉体のロック装置がデッド
ロック状態になる。従って、開閉体を開けた状態でも、
デッドロック操作することができ、操作性が向上する。
【0007】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1〜図3に基づ
いて説明する。(1)は、運転席ドア(4)及び他のドア
(図示略)に設けられたドアロック装置、(2)は、ドアロ
ック装置(1)に連結され、電動により制御されるデッド
ロック付きアクチュエータ、(3)は、運転席ドア(4)の
車外側に設けられたキーシリンダーで、ドアロック装置
(1)は、車体側に固着されたストライカ(図示略)と係合
することにより、ドアを閉止状態に保持するとともに、
キーシリンダー(3)のキー操作により、ドア車内側に設
けられたノブ(7)が没入してドアの車内外に設けられた
ドアハンドル(5)のドア開扉操作を無効にする施錠状態
と、ノブ(7)が突出してドア開扉操作を有効にする解錠
状態とに制御操作される。
【0008】各デッドロック付きアクチュエータ(2)
は、デッドロック操作手段であるキーシリンダー(3)の
操作及びリモコンスイッチ(6)の遠隔操作により、施錠
方向及び解錠方向に作動して、ドアロック装置(1)を施
錠制御または解錠制御するとともに、ドアロック装置
(1)が既に施錠状態にあって、かつ各デッドロック付き
アクチュエータ(2)内に設けられたノブモニタースイッ
チ(11)が施錠状態を検出している状態で、キーシリンダ
(3)またはリモコンスイッチ(6)を施錠操作、すなわち
デッドロック操作すると、キースイッチ(12)がオンとな
り、制御回路であるコントロールユニット(16)によって
制御され、さらに施錠方向に作動して、ノブ(7)の施錠
状態から解錠状態への操作をブロックし、実質的に各ド
アロック装置(1)の解錠操作を不能にするデッドロック
状態にすることができる。デッドロック状態になると、
デッドロックモニタースイッチ(13)がデッドロック状態
を検出し、デッドロック付きアクチュエータ(2)は、デ
ッドロック位置に停止する。
【0009】(8)は、トランクリッド(9)を閉じること
により、車体側に固着されたストライカと噛合して、ト
ランクリッド(9)を閉鎖状態に保持するトランクロッ
ク、(10)は、トランクロック(8)のオープンレバーに連
結されたデッドロック付きアクチュエータで、前述のデ
ッドロック操作により、デッドロック状態になり、トラ
ンクロック(10)のオープンレバーの解除移動をブロック
して、トランクロック(8)の噛合解除ができないように
する。
【0010】コントロールユニット(16)は、車外からデ
ッドロック操作されることにより、トランクリッド(9)
が閉じて、トランクリッド(9)の開閉状態を検出するト
ランクスイッチ(14)がトランクリッド(9)の閉状態を検
出しているときは、デッドロック操作の信号を即座に出
力して、トランクロック(8)に連結されたデッドロック
付きアクチュエータ(10)を作動させ、デッドロック状態
にすることができるとともに、トランクスイッチ(14)が
トランクリッド(9)の開状態を検出しているときは、デ
ッドロック操作の信号を即座に出力させることなく一旦
記憶し、その後、トランクスイッチ(14)がトランクリッ
ド(9)の閉状態を検出することにより、デッドロック操
作の信号を出力して、デッドロック付きアクチュエータ
(10)をデッドロック状態に駆動させるようにした制御回
路を備えている。
【0011】次に、図1に示すフローチャートを参照し
て、上記実施例の作用について説明する。運転席ドア
(4)のキーシリンダ(3)にキーを挿入するか、またはリ
モコンスイッチ(6)により施錠操作すると(ステップS
1)、キースイッチ(12)がオンになる(ステップS2)。その
とき、運転席ドア(4)のドアロック装置(1)が解錠状態
にあれば(ステップS3)、その運転席ドア(4)のアクチュ
エータ(2)が作動させられ、そのドアロック装置(1)が
施錠され(ステップS4)、ノブ(7)が施錠状態になり、運
転席ドア(4)のノブモニタースイッチ(11)が施錠状態を
検出する(ステップS5)。次に、運転席ドア(4)以外の他
のドアのノブが施錠されていなければ(ステップS6)、他
のドアのアクチュエータ(2)が施錠方向に作動させられ
て(ステップS7)、他のドアのドアロック装置が施錠状態
となり(ステップS6)、すると、アクチュエータ(2)が停
止して(ステップS8)、全ドアが施錠状態になる(ステッ
プS9)。
【0012】ステップS3において、運転席ドア(4)のド
アロック装置(1)が施錠されてノブモニタースイッチ(1
1)が施錠状態を検出していれば、デッドロック操作と判
断し、運転席ドア(4)のアクチュエータ(2)がデットロ
ック作動して運転席ドア(4)のドアロック装置(1)をデ
ッドロック状態にするとともに、そのとき、他のドアの
ドアロック装置がデッドロック状態になく(ステップS1
1)、かつ、トランクスイッチ(14)がトランクリッド(9)
の閉状態を検出していれば(ステップS12)、他のドアの
アクチュエータ(2)及びトランクリッド(9)のアクチュ
エータ(10)がデッドロック作動して(ステップS14)、運
転席ドア(4)及び他のドアのドアロック装置、さらに
は、トランクリッド(9)のロック装置(8)がデッドロッ
ク状態になる。
【0013】ステップ12において、トランクリッド(9)
が開いて、トランクスイッチ(14)がトランクリッド(9)
の開状態を検出していれば、各アクチュエータが即座に
デッドロック作動することがないように、一旦デッドロ
ック操作をコントロールユニット(16)の制御回路が記憶
する。その後、トランクリッド(9)を閉じて(ステップS
13)、トランクスイッチ(14)がトランクリッド(9)の閉
状態を検出すると、各ドアのアクチュエータ(2)及びト
ランクリッド(9)のアクチュエータ(10)がデッドロック
作動して(ステップS14)、各ドアのドアロック装置(1)
及びトランクリッド(9)のトランクロック(10)がデッド
ロック状態になる。各アクチュエータ(2)(10)のデッド
ロック状態をデッドロックモニタースイッチ(13)(15)が
検出すると、各アクチュエータ(2)(10)が停止する(ス
テップS15)。従って、トランクリッド(9)を開けた状態
で、デッドロック操作することができ、操作性が向上す
る。
【0014】
【考案の効果】以上のように本考案は、デッドロック操
作した際、開閉体が開いている場合は、即座にデッドロ
ック作動せずに、一旦そのデッドロック操作を記憶し、
開閉体が閉じたときに、開閉体のアクチュエータをデッ
ドロック作動させて、開閉体のロック装置をデッドロッ
ク状態にするようにしたので、開閉体を開けた状態で、
デッドロック操作することが可能になり、操作性が向上
するとともに、ロック装置の故障を未然に防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の作用を示すフローチャート
である。
【図2】本考案を適用した自動車の概略図である。
【図3】同じく、制御回路のブロック図である。
【符号の説明】
(1)ドアロック装置 (2)(10)デッドロック付きアクチュエータ (3)キーシリンダ(デッドロック操作手段) (4)運転席ドア (6)リモコンスイッチ(デッドロック操作手段) (7)ノブ (8)トランクロック (9)トランクリッド(開閉体) (11)ノブモニタースイッチ (12)キースイッチ (13)(15)デッドロックモニタースイッチ (14)トランクスイッチ(開閉体スイッチ) (16)コントロールユニット(制御回路)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉体のロック装置に連結され、車外か
    らのデッドロック操作手段のデッドロック操作によりロ
    ック装置のロック解除作動を阻止するデッドロック状態
    に作動可能なデッドロック付きアクチュエータと、開閉
    体の開閉状態を検出する開閉体スイッチと、開閉体スイ
    ッチが開閉体の開状態を検出し、かつデッドロック操作
    されたとき、デッドロック操作の出力信号を記憶し、開
    閉体スイッチが開閉体の閉状態を検出したとき、デッド
    ロック操作の出力信号を出力して、デッドロック付きア
    クチュエータをデッドロック作動させる制御回路とを備
    えたことを特徴とする自動車用開閉体の防盗装置。
JP5080692U 1992-06-29 1992-06-29 自動車用開閉体の防盗装置 Expired - Fee Related JP2509697Y2 (ja)

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