JP2509566Z - - Google Patents

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JP2509566Z
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JP
Japan
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bag
check valve
nozzle
base material
insertion port
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English (en)
Original Assignee
山野井製袋株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はセメントやフライアッシュ、ベントナイト、石粉乃至消石灰等から小
麦粉その他の穀物など各種のものを収める粉、粒体収容袋に関するものである。 (従来の技術) この種の収容袋では袋詰機のノズルを挿込む部分に様々な改良が加えられてお
り、例えば実公昭36−10177号、同55−20596号に見る通りである
。これらのノズル挿込部は多重袋素 材間に重ね合せた、軟質材から成る注入口構成紙片や、逆に剛性の大きい紙片類
から成っている。 (技術的課題) しかし前記考案の場合、袋本体を縫製により閉じた袋についてなされており、
紙筒から端部を折込んで閉じ片を作り、これを接着する際に挿込口を形成する袋
とは構成が異なるので、そのまま適用することができない。端部折込み接着型の
袋についてもノズル挿込口に関する工夫はなされているが、紙片を筒状に接着し
た程度の構造のため不十分であった。この問題は、紙片の材質、特性に原因があ
り、柔軟な紙は弱く、封止に向かないこと、逆に封止効果の高い樹脂フィルム類
は袋本体のクラフト紙等とそのままでは接着しないため使用できなかったこと等
による。 本考案の目的は前記の問題を解決し、袋素材に対する優れた接着性と、袋内か
らの逆流に対する優れた封止性能とを発揮する逆止弁をノズルの挿込口へ接着す
ることで、従来の構造によっては期待できなかった封止効果が得られ、また製造
工程 については従来と変らず、容易に製造することができる粉、粒体収容袋を提供す
ることにある。 (技術的手段) 前記目的は、左右の折込み片2a、2bを開いたときの全幅にほぼ達する長さ
と、先端が本体内へ突出しない短い奥行幅を持つ帯状を有し、かつ袋素材3aと
同じか或いは近似の材料からなる基材4aと、該基材4aとほぼ同じ長さと、先
端が袋本体1内へ突出する長い奥行幅を持ち、前記充填物等の逆流により変形、
封止し易い柔軟性のある材料からなる柔軟材4bとを具備し、基材4a上に形成
された接着樹脂層4cによりそこへ柔軟材4bを固定して逆止弁4を形成し、該
逆止弁4を前記ノズル挿込口3に接着したことにより達することができる。 前記接着手段は、袋本体1の挿込口3を構成する袋素材3aに、封止性の優れ
た逆止弁4を接着により取付けるための手段である。逆止弁4は充填物の逆流で
容易に変形し、挿込口3を封止するために樹脂製の柔軟なフィルム状、シート状
のも のが適する一方、挿込口3を形成した袋素材3aは紙材又は樹脂材が想定される
。基材4aと、柔軟材4bとの接着のためには多層構造が必要となる。該接着手
段の具体的な例としては、柔軟剤4bと接着するコーティング層4cを基材4a
に予め形成しておく方法、或いは柔軟材4bに接着を可能にする凹凸や発皺を形
成する方法が挙げられる。 (実施例) 以下図面を参照して説明する。第1図又は第6図以下の記載から明らかなよう
に、袋本体1の上部を折り曲げた4枚の折込み片2a〜2dは本体幅方向に沿っ
た左右の折込み片2a、2bと、左右の折込み片2a、2bの端部を頂点として
左右の折り込み片2a、2b上に折り返した三角形状の前後折り込み片2c、2
dからなり、その内手前の折込み片2cの方の隙間に、ノズルnの挿込みが可能
なようにノズル挿込口3が形成される。他の短い折込み片2dは他端部で接着さ
れる。 逆止弁4は、このノズルの挿込口3の幅方向に 接着手段5によって取付けられるもので(第6図)、左右折込み片2a、2b間
の幅に略しい長さと、先端が本体内へ突出する奥行を持つ、横長の帯状に形成さ
れ(第3図)、手前(ノズル挿込口3の側)の折込み片2c上に重ねられて左右
折込み片2a、2bを折込むことにより、挿込口3を囲む筒形にされる(第7図
、第8図)。逆止弁4は左右折込み片2a、2bが重なった寸法wだけ重なる。
例示の逆止弁4は、挿込口3を形成した袋素材3aの材料と同じ紙製の基材4a
と、充填物等の逆流により容易に変形し、挿入口封止を行なう樹脂製の柔軟材4
bとを貼合せた2層構造を有する(第4図、第5図)。さらに柔軟材4bを貼合
わせるための、コーティングされた接着樹脂層4cを要するので都合3層の構造
となる。基材4aは挿込口3への接着に必要なだけの幅(奥行)であるのに対し
、柔軟材4bは前記の手前の折込片2cより本体内部まで達する奥行が必要であ
る。 このような基材4aは、袋素材3aにあわせて 例えばクラフト紙が使用でき、柔軟材4bには例えばポリエチレン(PE)フィ
ルムが適し、この場合接着樹脂層4cとして例えばエチレン−酢酸ビニル共重合
体(EVA)を基材4aの片面にコーティングする処理が行なわれる。基材4a
と柔軟材4b及び接着樹脂層4cの組合せはこれらに限らないが、前記のように
構成すると、中低圧PEの溶解温度(融点)が200〜250℃と、EVAのそれ120
〜170℃よりも高いので、樹脂層による加熱溶着上好都合である。 このような逆止弁4は袋本体1の製袋工程に於て、上部の折込み片2a〜2d
を折込む際に基材4aの他面6を接着剤等により接着することで取付けられる。
この接着工程及び接着剤は、従来、紙片を接着したボトマー装置(底貼機)と同
じ装置、材料が使用できる。接着手段の他の例としては、柔軟材4bの樹脂接着
面にコロナ放電処理を行なって微小な凹凸を形成し、該凹凸を利用して接着剤を
固定することにより、柔軟材4bを基材4aに接着することができ、また柔軟材
4bの側 でノズル挿込口3へ接着剤を用いて逆止弁4を取付けることもできる。なお5は
封紙を示す。特に記さない他の構造は従来の折込み接着型の袋の場合と同様で良
い。例えば袋本体1は複数の袋素材を重ねた重層構造のものを採用することがで
きる。また挿込口3は最終的に密封される。第9図参照。 (作用) 以上の如く構成された本考案の収容袋では、柔軟材4bと基材4aが接着手段
4cにより一体化した状態で挿込口3に接着してあるので、左右の片2a
、2bを折り曲げることにより左右折込み片2a、2bと同寸法だけ重なり合
い筒状となった逆止弁4がノズルの挿込口3に形成される。故に挿入口3は全体
が逆止弁4で囲まれ、そこから内部へ、定量袋詰機のノズルnを挿込めば良いの
で、挿込口奥から本体内へ充填する作業が容易であり、充填時の洩れも殆んど生
じない。充填完了後ノズルを取外すと、基材4aは偏平になりかつ逆止弁4の基
材4aより内方へ突出している柔軟材4bもつぶれ、袋内からの空気の吹返 しや充填物の逆流が起っても、柔軟材4bの突出している部分がすでに変形し、
その外方の基材4aは偏平になっているので優れた弁機能が発揮され、挿込口3
から充填物が漏洩することはない。充填後は袋本体1と挿込口3を整え、必要に
応じ封紙5が貼付される。 (効果) 従って本考案によれば袋素材3aに対する優れた接着性と、袋内からの逆流に
対する優れた封止性能とを備えた逆止弁4が、袋本体上部の折込み片2a、2b
を折込むことによって、袋本体1へ簡単に取付けられるので、逆止弁を有しない
従来の収容袋の製造工程と殆んど変わらない高い効率で製造可能であり、しかも
逆止弁4は剛性の基材4aと柔軟材4bが接着一体化した構造であるから弁機構
も向上するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】 図面は本考案に係る収容袋の実施例を示すもので第1図は挿入口を開いた状態
の断面図、第2図は同じく閉じた状態の断面図、第3図は逆止弁の 斜視図、第4図は横断面図、第5図は分解図、第6図乃至第9図は製袋から充填
、密封工程を示す斜視図である。 1…袋本体、2、2a、2b、2c、2d…折込み片、3…ノズルnの挿込み
口、3a…袋素材、4…逆止弁、4a…基材、4b…柔軟材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 有底の袋本体1の上部を外方に開いて本体幅方向に沿った左右の折込み片
    2a、2bを形成するとともに、左右の折込み片2a、2bを袋本体1の端部を
    頂点とする三角形状に折り返した前後の折込み片2c、2dを形成し、左右の折
    込み片2a、2bをそれらが重なるように折曲げて袋本体1の上部を閉じるとと
    もに、閉じた折込み片2の一方の隙間からノズルを挿込むためノズル挿込口3を
    形成し、該挿込口に挿込まれたノズルにより開き、袋内からの充填物の逆流を止
    める逆止弁4を設けた粉、粒体収容袋に於て、前記左右の折込み片2a、2bを
    開いたときの全幅にほぼ達する長さと、先端が本体内へ突出しない短い奥行幅を
    持つ帯状を有し、かつ袋素材3aと同じか或いは近似の材料からなる基材4aと
    、該基材4aとほぼ同じ長さと、先端が袋本体1内へ突出する長い奥行幅を持ち
    、前記充填物等の逆流により変形、 封止し易い柔軟性のある材料からなる柔軟材4bとを具備し、基材4a上に形成
    された接着樹脂層4cによりそこへ柔軟材4bを固定して逆止弁4を形成し、該
    逆止弁4を前記ノズル挿込口3に接着したことを特徴とする粉、粒体収容袋。 (2) 挿込口3を形成した袋素材3aと、逆止弁4の基材4aとがクラフト紙で
    あり、逆止弁4の柔軟材4bはポリエチレンである請求項第1項記載の粉、粒体
    収容袋。

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