JP2509257Y2 - コンベアのパレット係止装置 - Google Patents

コンベアのパレット係止装置

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JP2509257Y2
JP2509257Y2 JP10938590U JP10938590U JP2509257Y2 JP 2509257 Y2 JP2509257 Y2 JP 2509257Y2 JP 10938590 U JP10938590 U JP 10938590U JP 10938590 U JP10938590 U JP 10938590U JP 2509257 Y2 JP2509257 Y2 JP 2509257Y2
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Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、パレットをコンベアのベルト、チェーン等
の帯状搬送手段に係止する、コンベアのパレット係止装
置に関する。
(従来技術及びその課題) 工場等に設置されているコンベアは、パレットに載せ
られて運搬されてきた被搬送物を、パレットごと、大量
に且つ連続的に搬送することができ、しかも、コンベア
の途中の組付工程、加工工程等を配置した場合には、被
搬送物を組付、加工等しながら搬送することができる。
従来、被搬送物を載せたパレットは、単に、コンベア
の帯状搬送手段に載せられて搬送されるか、あるいは、
第5図に示すように、パレット1に配設された位置決め
ブッシュ2、2を、帯状搬送手段3に配設された位置決
めピン4、4に嵌装することで位置決めされ、搬送され
ていた。
このため、被搬送物5を、図示しないアームロボット
等により帯状搬送手段3から自動的に搬出する際、特
に、被搬送物5の形状が複雑な場合には、この被搬送物
5がパレット1に引っ掛かり、パレット1が帯状搬送手
段3から外れてしまうことがあるという問題があった。
また、帯状搬送手段3によりパレット1が搬送される方
向は、所謂運び側での移動方向に限られるので、被搬送
物5を搬出した後のパレット1を、パレット搬入前の工
程に戻すために、特別な運搬経路が必要になるという問
題もあった。
本考案は、上述の問題点を解決するためになされたも
ので、コンベアの帯状搬送手段にパレットを係止すると
共に、所望の位置ではこのパレットの係止を自動的に解
くことができるコンベアのパレット係止装置を提供する
ことを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本考案によれば、コンベア
の軌道に沿って移動する帯状搬送手段に搬送されるパレ
ットの底面に、当該底面より下部を突出させて取り付け
られた位置決めブッシュの下部の外周面に設けられた被
係止部と、先端が帯状搬送手段の側方に向けて延出し、
基端が、帯状搬送手段に取り付けられて前記位置決めブ
ッシュを位置決めする位置決めピンに回動可能に嵌装さ
れ、さらに、この基端に前記被係止部を係止する係止部
を設け、第1の回動位置においては係止部が被係止部を
係止し、第2の回動位置においては係止部が被係止部へ
の係止を解くレバーと、一端をこのレバーに、他端を帯
状搬送手段にそれぞれ接続され、レバーを前記第1の回
動位置に保持する弾性部材と、前記軌道側に取り付けら
れ、帯状搬送手段がパレットを搬送する際に前記レバー
の先端に当接し、弾性部材の弾性力に抗しながらレバー
を前記第2の回動位置にまで回動させる当接体とを備え
て構成するものである。
(作用) 帯状搬送手段がパレットを搬送する場合には、帯状搬
送手段に取り付けられた位置決めピンに回動可能に嵌装
されたレバーは、弾性部材により第1の回動位置に保持
されており、レバーの基端に設けられた係止部が、パレ
ットに取り付けられた位置決めブッシュに設けられた被
係止部を係止する。従って、パレットは帯状搬送手段に
係止され、帯状搬送手段から外れることを防止される。
パレットが所定の位置にまで搬送されて、レバーの先
端がコンベアの軌道側に取り付けられた当接体に当接す
ると、このレバーは当接体により第2の回動位置にま
で、パレットの移動に伴って自動的に回動される。従っ
て、係止部が被係止部への係止を解き、パレットを帯状
搬送手段から取り外すことができる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を添付図面に基づいて詳述す
る。
第1図及び第2図は、本考案を適用したコンベアのパ
レット係止装置の一実施例を示し、パレット係止装置10
は、例えば、ベルトコンベア11のベルト(帯状搬送手
段)12にパレット15を係止している。
パレット15は、略矩形状のプレート16と、このプレー
ト16の底面に固着されたフレーム17等より構成され、プ
レート16の前後方向略中央部両側近傍位置には、それぞ
れ大径孔16aが穿設されている。
パレット係止装置10は、位置決め手段20、ベースプレ
ート21、レバー手段22、リターンスプリング24、カムプ
レート25等より構成されている。
位置決め手段20は、2組の位置決めピン27、27と位置
決めブッシュ28、28より構成されている。各位置決めブ
ッシュ28は、第3図に示すように、ブッシュ本体28a及
びフランジ28bより構成され、パレット15のプレート16
に穿設された各大径孔16aに、ブッシュ本体28aの下部を
下方に突出させながら回動不能に嵌装されている。ブッ
シュ本体28aの外周面は、周方向に等間隔で4箇所を、
ブッシュ本体28aの軸線方向に沿って切り欠かれ、凹部2
8cと凸部28dとを交互に4個ずつ形成している。また、
各凸部28dの下端近傍位置には、それぞれ係止溝28eが形
成されている。
各位置決めピン27は、後述するベースプレート21の、
前後方向中央部の両側近傍位置、即ち、位置決めブッシ
ュ28に対向する位置にそれぞれ立設されている。各位置
決めピン27の高さ方向略中央部には、フランジ27aがそ
れぞれ形成されており、これら各フランジ27aの上面に
は、各ブッシュ本体28aがそれぞれ載置される。
ベースプレート21は略矩形状をなし、前後方向中央部
をベルト12に固定されている。従って、ベースプレート
21は、その前端部及び後端部をベルト12から浮き上がら
すことができ、ベルト12が所謂運び側から帰り側に移動
方向を変える際に、ベルト12を駆動するスプロケット
(図示せず)の廻りを回ることができ、このベルト12と
伴に移動方向を変えることができる。
このベースプレート21には、前記各位置決めピン27の
他に、パレット支柱30,30、バネ支柱31,31及びストッパ
ピン32,32がそれぞれ2本ずつ立設されている。
各パレット支柱30は、円柱部30aと、この円柱部30aの
上端に一体形成される円板部30bより構成され、ベース
プレート21の、幅方向中央部の前端近傍位置及び後端近
傍位置にそれぞれ立設されている。各パレット支柱30に
は、パレット15のプレート16が載置される。
各バネ支柱31は、ベースプレート21の、前側のパレッ
ト支柱30の後側近傍位置に、所定の間隔をあけてそれぞ
れ立設されている。
各ストッパピン32は、ベースプレート21の、前部の両
側近傍位置にそれぞれ立設されており、例えばゴム製の
環状緩衝部材がそれぞれ嵌装されている。
レバー手段22は、レバー本体34、アーム35、ローラ36
及びスリーブ37等より構成され、これらはベースプレー
ト21の両側にそれぞれ配置されている。
各レバー本体34は、ベルト12の略幅方向に沿って配置
されており、各先端34aには、それぞれローラ36が水平
方向に回転自在に取り付けられている。また、各レバー
本体34の基端34bには、それぞれピン挿通孔34cが穿設さ
れており、前記各位置決めピン27に回動可能に嵌装され
ている。各レバー本体34は、第1図に示す第1の回動位
置から、第4図に示す第2の回動位置にまで、後述する
カムプレート25で回動されるように、各先端34aをベル
ト12の側方にそれぞれ延出されている。
各アーム35は、レバー本体34の基端34bよりそれぞれ
前方に向けて延出形成されており、第1の回動位置にお
いて、先端35aの内側がストッパピン32に当接するよう
に設定されている。また、各アーム35の略中央部には、
バネ支柱39がそれぞれ立設されている。
各スリーブ37は、各レバー本体34の基端34bの上端
に、位置決めピン27を外嵌するようにして固着されてお
り、位置決めピン27の廻りをレバー本体34と一体的に回
動する。
各スリーブ37の上端には、第3図に示すように、周方
向に等間隔で4箇所に、係止片37aが固着されている。
各係止片37aは、前記第1の回動位置においては、位置
決めブッシュ28の各凸部28dに対向し、前記第2の回動
位置においては、位置決めブッシュ28の各凹部28cに対
向するように設定されている。
従って、各係止片37aが第2の回動位置にまで回動し
ている場合には、位置決めブッシュ28の各凸部28dは各
係止片37a間を通り抜けることができ、位置決めブッシ
ュ28を位置決めピン27に嵌装することができる。そして
この状態より、各レバー本体34が第1の回動位置にまで
回動すると、各係止片37aは位置決めブッシュ28の各係
止溝28eに嵌まり込む。
各リターンスプリング24は、一端をアーム35に立設さ
れたバネ支柱39に、他端を前記ベースプレート21に立設
されたバネ支柱31にそれぞれ接続され、各レバー本体34
を第1の位置に保持している。
各カムプレート25は、パレット15の取外位置に配設さ
れている。各カムプレート25は、ベルト12の両側方にそ
れぞれ配置され、ベルト12が移動する走行レールの側面
に、クランプ及びロッド(いずれも図示せず)を介して
取り付けられている。各カムプレート25の先端面は、内
側を斜めに切り欠かれてローラ転動面とされている。従
って、ベルト12がパレット15を搬送する際、各レバー本
体34の先端34aのローラ36が、これら各カムプレート25
に当接すると、各カムプレート25は、パレット15は搬送
されて移動することに伴って、各リターンスプリング24
のバネ力に抗して、各ローラ36を転動させながら各レバ
ー本体34を第2の回動位置にまで自動的に回動させる。
以下、作用を説明する。
ベルト12がパレット15を搬送する際、パレット15がベ
ルト12より外れるのを防止するため、パレット係止装置
10は、パレット15をベルト12に係止する。即ち、各レバ
ー本体34は、リターンスプリング24により第1の回動位
置に保持されているので、各係止片37aが位置決めブッ
シュ28の各係止溝28eに嵌まり込み、スリーブ37が位置
決めブッシュ28を係止する。
このため、例えば、パレット15の載せられた被搬送物
をアームロボット(図示せず)で搬出する場合におい
て、被搬送物がパレット15に引っ掛かったときにおいて
も、パレット15はベルト12からの脱落を防止され、被搬
送物はパレット15から外れて搬出される。このとき、パ
レット15に発生した浮き上がり荷重は、レバー本体34の
回動中心に固着されたスリーブ37に伝達されるので、こ
の浮き上がり荷重は、レバー本体34の回動に殆ど影響し
ない。
パレット15が取外位置にまで搬送されると、各レバー
本体34の先端34aがそれぞれカムプレート25、25に当接
する。そして、パレット15の移動に伴って、各カムプレ
ート25は各レバー本体34を第2の回動位置まで、自動的
に回動させる。第2の回動位置においては、各スリーブ
37の係止片37aは、位置決めブッシュ28の凹部28cに位置
しているので、位置決めブッシュ28をスリーブ37から抜
くことができ、パレット15をベルト12から取り外すこと
ができる。
一方、パレット15をベルト12に取り付ける場合には、
先ず、各リターンスプリング24のバネ力に抗して各レバ
ー本体34を第2の回動位置にまで回動させる。従って、
各スリーブ37の各係止片37aが位置決めブッシュ28の凹
部28cに対向し、この位置決めブッシュ28を、位置決め
ピン27とスリーブ37との間に嵌挿することができる。そ
して、各位置決めブッシュ28をそれぞれ各位置決めピン
27のフランジ27aに、パレット15のプレート16を各パレ
ット支柱30に載せて、各レバー本体34を第1の回動位置
に戻す。これにより、各スリーブ37の各係止片37aが位
置決めブッシュ28の各係止溝28eの嵌まり込み、パレッ
ト15はベルト12に係止される。
パレット15は、パレット係止装置10によりベルト12に
係止されるので、ベルト12が走行レールの下側を移動す
る帰り側において、パレット15は、ベルト12に吊り下げ
られて搬送される。
なお、本実施例においては、ベルトコンベアに適用し
た場合について説明したが、これに限るものではなく、
例えば、スラットコンベア等に適用しても良い。
また、本実施例においては、位置決めブッシュ28をパ
レット15側に、位置決めピン27及びスリーブ37をベース
プレート21側にそれぞれ取り付ける構成としたがこれに
限るものではない。例えば、位置決めピン及びスリーブ
をパレット側に、位置決めブッシュをベースプレート側
にそれぞれ取り付けると共に、レバー手段を位置決めブ
ッシュに取り付け、さらに、スリーブに被係止部として
の突片を、位置決めブッシュに係止部としての係止溝を
それぞれ形成し、レバー手段の回動により位置決めブッ
シュを回動させて、係止溝を突片に嵌め込む構成として
も良く、また、スリーブを省略すると共に、位置決めピ
ンをパレット側に、位置決めブッシュをベースプレート
側にそれぞれ取り付け、さらに、レバー手段を位置決め
ブッシュに取り付け、位置決めピンに被係止部としての
係止溝を、位置決めブッシュに係止部としての突片をそ
れぞれ形成し、レバー手段の回動により位置決めブッシ
ュを回動させて、係止溝に突片を嵌め込む構成としても
良い。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案によれば、コンベアの軌
道に沿って移動する帯状搬送手段に搬送されるパレット
の底面に、当該底面より下部を突出させて取り付けられ
た位置決めブッシュの下部の外周面に設けられた被係止
部と、先端が帯状搬送手段の側方に向けて延出し、基端
が、帯状搬送手段に取り付けられて前記位置決めブッシ
ュを位置決めする位置決めピンに回動可能に嵌装され、
さらに、この基端に前記係止部を係止する係止部を設
け、第1の回動位置においては係止部が被係止部を係止
し、第2の回動位置においては係止部が被係止部への係
止を解くレバーと、一端をこのレバーに、他端を帯状搬
送手段にそれぞれ接続され、レバーを前記第1の回動位
置に保持する弾性部材と、前記軌道側に取り付けられ、
帯状搬送手段がパレットを搬送する際に前記レバーの先
端に当接し、弾性部材の弾性力に抗しながらレバーを前
記第2の回動位置にまで回動させる当接体とを備えるの
で、パレットをコンベアの帯状搬送手段に係止すること
ができ、しかも、帯状搬送手段の移動を利用して、パレ
ットの係止を解くことができる等の優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用したコンベアのパレット係止装置
の一実施例を示し、レバー手段が第1の回動位置にまで
回動された状態の平面図、第2図は第1図の矢線II−II
に沿うパレット係止装置の断面図、第3図は第1図の位
置決めブッシュとスリーブを示す斜視図、第4図は第1
図のレバー手段が第2の回動位置にまで回動された状態
を示す平面図、第5図は従来のコンベアの帯状搬送手段
とパレットを示す側方からの断面図である。 10…パレット係止装置、11…ベルトコンベア、12…ベル
ト、15…パレット、22…レバー手段、24…リターンスプ
リング、25…カムプレート、27…位置決めピン、28…位
置決めブッシュ、28e…係止溝、34…レバー本体、37…
スリーブ、37a…係止片。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 羽崎 裕一 愛知県岡崎市橋目町字中新切1番地 三 菱自動車エンジニアリング株式会社岡崎 事業所内

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンベアの軌道に沿って移動する帯状搬送
    手段に搬送されるパレットの底面に、当該底面より下部
    を突出させて取り付けられた位置決めブッシュの下部の
    外周面に設けられた被係止部と、先端が帯状搬送手段の
    側方に向けて延出し、基端が、帯状搬送手段に取り付け
    られて前記位置決めブッシュを位置決めする位置決めピ
    ンに回動可能に嵌装され、さらに、この基端に前記被係
    止部を係止する係止部を設け、第1の回動位置において
    は係止部が被係止部を係止し、第2の回動位置において
    は係止部が被係止部への係止を解くレバーと、一端をこ
    のレバーに、他端を帯状搬送手段にそれぞれ接続され、
    レバーを前記第1の回動位置に保持する弾性部材と、前
    記軌道側に取り付けられ、帯状搬送手段がパレットを搬
    送する際に前記レバーの先端に当接し、弾性部材の弾性
    力に抗しながらレバーを前記第2の回動位置にまで回動
    させる当接体とを備えることを特徴とするコンベアのパ
    レット係止装置。
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