JP2508852B2 - 地下構造物の構築方法 - Google Patents
地下構造物の構築方法Info
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- JP2508852B2 JP2508852B2 JP1220929A JP22092989A JP2508852B2 JP 2508852 B2 JP2508852 B2 JP 2508852B2 JP 1220929 A JP1220929 A JP 1220929A JP 22092989 A JP22092989 A JP 22092989A JP 2508852 B2 JP2508852 B2 JP 2508852B2
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- Japan
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- underground
- ground
- constructing
- constructed
- construction
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- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
- Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は地下に直接、地下駐車場,地下街,地下空
間等の構造物を構築する地下構造物の構築方法に関する
ものである。
間等の構造物を構築する地下構造物の構築方法に関する
ものである。
(発明が解決しようとする課題) 地下駐車場や地下街等の地下構造物は一般に建物の地
下階として構築されるため従来、通常の地下階の施工と
同じく地上から開削工法等により地盤を全面的に掘削す
ることにより施工される。
下階として構築されるため従来、通常の地下階の施工と
同じく地上から開削工法等により地盤を全面的に掘削す
ることにより施工される。
ところがこの方法は地下構造物を建物に属する施設と
して構築する場合,または地上に施工中支障のない敷地
が確保される場合にのみ実施が可能であり、地上に既存
の構造物や河川等の障害物が存在する場所に、これらを
存続させたまま建設する場合,または単に地下に独立し
た構造物を建設する場合等建物と切り離して地下構造物
を建設しようとする要請には応ずることができない。
して構築する場合,または地上に施工中支障のない敷地
が確保される場合にのみ実施が可能であり、地上に既存
の構造物や河川等の障害物が存在する場所に、これらを
存続させたまま建設する場合,または単に地下に独立し
た構造物を建設する場合等建物と切り離して地下構造物
を建設しようとする要請には応ずることができない。
この発明はこの地上における障害物の存在を維持,ま
たは回避して地下に直接、構造物を建設する要請に着目
してなされたもので、従来の施工方法の弱点を克服する
方法を新たに提案しようとするものである。
たは回避して地下に直接、構造物を建設する要請に着目
してなされたもので、従来の施工方法の弱点を克服する
方法を新たに提案しようとするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明では地下の構造物構築位置の両側にシールド機
を掘進させて並列するシールド孔を形成し、このシール
ド孔を拠点として構造物の外郭となる地中連続壁,天井
版を造成し、更にこれらに囲まれた地盤を掘削して柱と
床を構築することにより施工中の地上に占める敷地面積
を最小に抑え、上記要請に応える。
を掘進させて並列するシールド孔を形成し、このシール
ド孔を拠点として構造物の外郭となる地中連続壁,天井
版を造成し、更にこれらに囲まれた地盤を掘削して柱と
床を構築することにより施工中の地上に占める敷地面積
を最小に抑え、上記要請に応える。
地中連続壁はシールド孔よりこれに沿って鉛直下方
に、また並列するシールド孔間にはパイプが架設されて
施工区域を仕切るパイプルーフがそれぞれ造成される。
に、また並列するシールド孔間にはパイプが架設されて
施工区域を仕切るパイプルーフがそれぞれ造成される。
パイプルーフの下方にはまず柱,天井版,床等の施工
のための作業用空間が形成され、この空間から柱位置の
地盤が鉛直に掘削されて柱が構築され、更にその天端位
置の作業用空間に水平に天井版が構築される。
のための作業用空間が形成され、この空間から柱位置の
地盤が鉛直に掘削されて柱が構築され、更にその天端位
置の作業用空間に水平に天井版が構築される。
その後、地中連続壁の内側の土砂を掘削しながら上層
階から床を構築し、地中に構造物が構築される。
階から床を構築し、地中に構造物が構築される。
(実施例) 以下本発明の一実施例として地下駐車場Pの構築例を
示す図面に基づいて説明する。
示す図面に基づいて説明する。
この発明は施工中地上に大きな敷地を占有せずに、直
接的に地下に構造物を構築する方法である。
接的に地下に構造物を構築する方法である。
第1図により地下駐車場Pの施工手順を説明する。
まず目標とする地下駐車場P構築位置の両側位置に、
地上から掘られた立坑,斜坑等より搬入されたシールド
機を掘進させて並列するシールド孔1,1を形成し、この
シールド孔1,1よりこれに沿って連壁掘削機2により鉛
直下方に地盤を掘削し、コンクリートの打設等によって
地中連続壁3を造成する(I)。
地上から掘られた立坑,斜坑等より搬入されたシールド
機を掘進させて並列するシールド孔1,1を形成し、この
シールド孔1,1よりこれに沿って連壁掘削機2により鉛
直下方に地盤を掘削し、コンクリートの打設等によって
地中連続壁3を造成する(I)。
この地中連続壁3,3の造成後,またはそれと並行し
て、あるいはまた造成に先行してシールド孔1,1間にパ
イプルーフ推進機4によりパイプ5をシールド孔1の掘
削方向に連続的に架設し、内部にコンクリートを充填し
て地中に地下駐車場Pの施工区域を仕切るパイプルーフ
6を造成する(II)。
て、あるいはまた造成に先行してシールド孔1,1間にパ
イプルーフ推進機4によりパイプ5をシールド孔1の掘
削方向に連続的に架設し、内部にコンクリートを充填し
て地中に地下駐車場Pの施工区域を仕切るパイプルーフ
6を造成する(II)。
次にパイプルーフ6の下方の地盤を全面的に一定の深
さだけ掘削して以降の作業の拠点となる作業用空間7を
形成する(III)。
さだけ掘削して以降の作業の拠点となる作業用空間7を
形成する(III)。
この作業用空間7のパイプルーフ6の下にこれを仮に
支えるサポート8を地盤から立て、その状態で地中連続
壁3,3に囲まれた地盤を深礎工法等により掘削して柱9
を構築する(III)。
支えるサポート8を地盤から立て、その状態で地中連続
壁3,3に囲まれた地盤を深礎工法等により掘削して柱9
を構築する(III)。
続いて柱9の天端位置の作業用空間7内に、パイプル
ーフ6とともにその上部の土荷重に抵抗する天井版10を
水平に構築する(IV)。
ーフ6とともにその上部の土荷重に抵抗する天井版10を
水平に構築する(IV)。
このときサポート8は撤去,もしくはそのまま埋め殺
しされる。
しされる。
その後、地中連続壁3,3間に切梁11を架設しながら柱
9回りの地盤を掘削し、上層階から床12を構築する、と
いう作業を1フロア毎に繰り返して行い(V)、最後に
基礎スラブ13の構築により施工は完了し、地下駐車場P
が完成する(VI)。
9回りの地盤を掘削し、上層階から床12を構築する、と
いう作業を1フロア毎に繰り返して行い(V)、最後に
基礎スラブ13の構築により施工は完了し、地下駐車場P
が完成する(VI)。
第2図,第3図は本発明による地下駐車場Pの完成状
態を示したものである。
態を示したものである。
この地下駐車場Pは図示するように通常の駐車場とし
ての他、鉄道等の新交通機関や共同溝等の敷設用の空間
として活用することができる。
ての他、鉄道等の新交通機関や共同溝等の敷設用の空間
として活用することができる。
(発明の効果) この発明は以上の通りであり、まずシールド工法とパ
イプルーフ工法により地下に構造物の外郭を形成し、そ
の地中に形成されたシールド孔を基点としてその下方に
連続壁,天井版、そして柱と床を造成して構築されるも
のであるため施工中地上に占める工事面積は狭くて足
り、既存の構造物や河川等の障害物を回避して直接的
に、地上構造物から独立して構築することができる。
イプルーフ工法により地下に構造物の外郭を形成し、そ
の地中に形成されたシールド孔を基点としてその下方に
連続壁,天井版、そして柱と床を造成して構築されるも
のであるため施工中地上に占める工事面積は狭くて足
り、既存の構造物や河川等の障害物を回避して直接的
に、地上構造物から独立して構築することができる。
また必ずしも建物と分離せずに、その地下構造物とし
て建設することも可能である。
て建設することも可能である。
第1図−I〜VIは本発明の一実施例として地下駐車場の
施工手順を示した断面図、第2図,第3図は地下駐車場
の完成状態を示したそれぞれ透視図,断面図である。 P……地下駐車場、1……シールド孔、2……連壁掘削
機、3……地中連続壁、4……パイプルーフ掘進機、5
……パイプ、6……パイプルーフ、7……作業用空間、
8……サポート、9……柱、10……天井版、11……切
梁、12……床、13……基礎スラブ。
施工手順を示した断面図、第2図,第3図は地下駐車場
の完成状態を示したそれぞれ透視図,断面図である。 P……地下駐車場、1……シールド孔、2……連壁掘削
機、3……地中連続壁、4……パイプルーフ掘進機、5
……パイプ、6……パイプルーフ、7……作業用空間、
8……サポート、9……柱、10……天井版、11……切
梁、12……床、13……基礎スラブ。
Claims (1)
- 【請求項1】目標とする地下構造物構築位置の両側にシ
ールド機を掘進させて形成したシールド孔よりこれに沿
って鉛直下方に地中連続壁を造成するとともに、並列す
るシールド孔間に連続的にパイプを架設して施工区域を
仕切るパイプルーフを造成した後、パイプルーフの下方
の地盤を掘削して作業用空間を形成し、この作業用空間
より柱位置の地盤を鉛直に掘削して柱を構築し、その天
端位置を作業用空間内に水平に天井版を構築し、続いて
地中連続壁の内側の土砂を掘削しながら上層階から床を
構築して地中に構造物を建設する地下構造物の構築方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1220929A JP2508852B2 (ja) | 1989-08-28 | 1989-08-28 | 地下構造物の構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1220929A JP2508852B2 (ja) | 1989-08-28 | 1989-08-28 | 地下構造物の構築方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0384200A JPH0384200A (ja) | 1991-04-09 |
JP2508852B2 true JP2508852B2 (ja) | 1996-06-19 |
Family
ID=16758768
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1220929A Expired - Lifetime JP2508852B2 (ja) | 1989-08-28 | 1989-08-28 | 地下構造物の構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2508852B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2520036B2 (ja) * | 1990-01-29 | 1996-07-31 | 清水建設株式会社 | 大断面地下空洞および大断面トンネルの構築方法 |
JPH0424399A (ja) * | 1990-05-18 | 1992-01-28 | Kumagai Gumi Co Ltd | 地下空間の構築方法 |
JP4705467B2 (ja) * | 2005-12-26 | 2011-06-22 | 大成建設株式会社 | 地下構造物の構築方法 |
JP4150063B1 (ja) * | 2007-07-18 | 2008-09-17 | 芳人 小林 | 地下構造体の施工方法及び該方法によって得られる地下構造体並びに地下立地式原子力発電所 |
-
1989
- 1989-08-28 JP JP1220929A patent/JP2508852B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0384200A (ja) | 1991-04-09 |
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