JP2508793Y2 - 移動作業機におけるブレ―キ構造 - Google Patents

移動作業機におけるブレ―キ構造

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JP2508793Y2
JP2508793Y2 JP183589U JP183589U JP2508793Y2 JP 2508793 Y2 JP2508793 Y2 JP 2508793Y2 JP 183589 U JP183589 U JP 183589U JP 183589 U JP183589 U JP 183589U JP 2508793 Y2 JP2508793 Y2 JP 2508793Y2
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文雄 飯国
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は移動作業機におけるブレーキ構造にかか
り、詳しくはミッションケース内のブレーキ位置に関す
るものである。
〈従来の技術〉 移動作業機におけるブレーキ機構については、左右の
走行部を別個に制動するサイドブレーキの他に、走行部
全体を同時に制動するブレーキ装置が設けられている。
従来、本体の大きな移動作業機等では大きな制動トル
クが必要となるため、上記ブレーキ装置は大型で且つ駆
動トルクの低い入力軸に近い駆動軸に取り付けなければ
ならなかった。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかし、上記従来のブレーキ装置は、入力軸に近い低
トルクのギヤは小径であり、ギヤに直接ブレーキ装置を
設けることができないため、ミッションケースの外側に
設けられている。
このためミッションケース全体が大型となり、重量も
増すといった問題があった。また駆動する軸に対して直
接制動力を加えるため、更に大きな制動力が必要なりブ
レーキ装置の焼き付けも少なくないといった問題があっ
た。
〈課題を解決するための手段〉 上記のような課題を解決するための本考案は、ミッシ
ョンケース内部に低トルクで大制動作用を得るブレーキ
装置を設けることによって、ミッションケース全体の小
型化及び制動力の増大を目的とし、その手段はミッショ
ンケース7内に、入力軸9と、走行部3に動力を出力す
る出力軸10,11を設け、入力軸9と出力軸10,11の間には
複数の中間軸13,14を支持し、各軸には入力軸9から出
力軸10,11へ変速しつつ動力を伝達する複数のギヤ19,2
5,37…を設けたミッション構造において、出力軸10,11
に近い中間軸14には減速比大とするバックギヤ33を回動
自在に嵌合し、バックギヤ33の側面には内拡湿式ブレー
キ49を取り付けたことを特徴としている。
〈作用〉 歯車変速機構を収容するミッションケース7は入力軸
9や出力軸10,11及び中間軸13,14を回動自在に支持し、
各軸に設けられたギヤ19,24,37…の噛み合いによって変
速される。バックギヤ33に取り付けられた内拡湿式ブレ
ーキ49によってバックギヤ33が制動されると、バックギ
ヤ33と常時歯合しているギヤを介して隣接駆動軸が制動
され、制動作用が行なわれる。減速比の大きい大径のバ
ックギヤ33に内拡湿式ブレーキ49を設けたことによっ
て、小さな制動力で大制動作用を得ることができる。
〈実施例〉 以下本考案の一実施例について図面に基づき詳説す
る。
第2図は本考案の一実施例を装備したハーベスタの全
体側面図である。ハーベスタ本体1は左右に設けられた
走行部3上に機体フレーム4を介して載置され、後部に
はエンジン5を搭載し、エンジン5の下側にはミッショ
ンケース7が機体フレーム4に固定されて設けられてい
る。
第3図はミッションケース7内の各ギヤの位置関係を
示す側面断面図及び第1図は第3図におけるA−A断面
図である。尚第3図においては各ギヤを想像線で示し
た。
以下第3図及び第1図に基づいてミッションケース7
内の変速機構について説明する。ミッションケース7に
は入力軸9と、左右に突出した左右出力軸10,11が平行
に支持され、入力軸9と出力軸10,11の間には2本の第
1中間軸13及び第2中間軸14が支持されている。
入力軸9の突出端には入力プーリ15が取り付けられ、
入力プーリ15に巻き掛けられたベルト17によって、エン
ジン5から駆動力が入力される機構となっている。
入力軸9には、一体的に形成された摺動2段ギヤ19,2
0が外嵌され、また該摺動2段ギヤ20と歯合する内ギヤ2
2を形成した入力軸3速ギヤ21が回動自在に外嵌されて
いる。また摺動2段ギヤ19,20は入力軸9と一体回転す
る。前記摺動2段ギヤ19,20のギヤ19,20の間にはシフタ
23が外嵌し、該シフタ23を先端に固設したシフタシャフ
ト24は入力軸9と平行に支持されて、他方端はミッショ
ンケース7の外側に突出している。該シフタシャフト24
を出没操作することによって、外部から摺動2段ギヤ1
9,20の噛み合い位置を調節することができる機構となっ
ている。
第1中間軸13には第1中間軸ブレーキギヤ25,第1中
間軸1速ギヤ26,第1中間軸2速ギヤ27,第1中間軸3速
ギヤ28,第1中間軸駆動ギヤ29が外嵌され、これらのギ
ヤはいずれも第1中間軸13と一体回転する。第1中間軸
1速ギヤ26,第1中間軸2速ギヤ27,第1中間軸3速ギヤ
28は第1中間軸13への入力ギヤで、入力軸9に設けられ
たギヤのいずれかと噛み合って、駆動力を第1中間軸13
へ伝達する。第1中間軸駆動ギヤ29は出力ギヤで、第2
中間軸入力ギヤ31と噛み合って駆動力を第2中間軸14へ
伝達する。第1中間軸ブレーキギヤ25は後述する内拡湿
式ブレーキ49に連繋し、制動操作がなされると回転が止
まり、第1中間軸13の回転を規制する。
第2中間軸14には前記第2中間軸入力ギヤ31の他に、
バックギヤ33及び第2中間軸駆動ギヤ37が設けられてい
る。第2中間軸入力ギヤ31と第2中間軸駆動ギヤ37は第
2中間軸14と一体回転し、第2中間軸駆動ギヤ37は出力
軸入力ギヤ39と噛み合って、第2中間軸入力ギヤ31から
伝えられた駆動力を出力軸10,11に伝達する。
左右出力軸10,11はミッションケース7内で突き合わ
され、該突き合わせ部分では前記出力軸入力ギヤ39を軸
支している。各出力軸10,11にはサイドクラッチ42,43が
摺動自在に外嵌され、出力軸入力ギヤ39方向へ付勢され
ている。各サイドクラッチ42,43の周面にはドックギヤ4
2a,43aが形成され、出力軸入力ギヤ39に設けられた内ギ
ヤ39aと歯合している。クラッチ切状態とする場合には
サイドクラッチ42,43を外側方向に摺動させることによ
って、出力軸入力ギヤ39からの駆動力は断たれる。
また左右出力軸10,11の外側先端には走行部3の駆動
スプロケット45が取り付けられ、巻き掛けられたクロー
ラを駆動せしめる。
次ぎに、バックギヤ33について説明する。バックギヤ
33は第2中間軸14のミッションケース7側に近接して設
けられ、第2中間軸14に対してフリー回転する。バック
ギヤ33のミッションケース7側にはブレーキドラム35が
形成され、その反対側にはブレーキギヤ34が一体的に固
定されている。ブレーキギヤ34は前述の第1中間軸ブレ
ーキギヤ25と常時噛み合っている。
ブレーキドラム35内には内拡湿式ブレーキ49が収容さ
れている。以下第4図及び第5図に基づいてブレーキ機
構について簡単に説明する。ミッションケース7の外側
からは、アンカーボルト51が挿通され、先端には支点ピ
ン53が形成されている。
ブレーキドラム35内には外周がブレーキドラム35の内
周に沿った半円弧状をなしたブレーキシュー55,56が相
対向して収容され、前記支点ピン53によって揺動自在に
支持されている。ブレーキシュー55,56の他端の対向部
分には拡張カム63が介挿されている。拡張カム63はミッ
ションケース7に支持されたカム軸65の先端に形成され
ており、カム軸65の外部端に固定されたブレーキアーム
67を揺動させることによって回動する。拡張カム63の回
動によってブレーキシュー55,56が外側に拡張し、ブレ
ーキドラム35の内面に接触してバックギヤ33に制動力を
加える。ブレーキシュー55,56の外側にはライニング61,
62が張り付けられている。またブレーキシュー55,56と
ミッションケース7の間にはリング状のリターンスプリ
ング59が設けられ、ブレーキシュー55,56を常時収縮方
向へ付勢している。各ブレーキシュー55,56に穿設され
た孔57,58はリターンスプリング59の両端が挿通する係
止部である。
ブレーキシュー55,56は同一形状なので、以下ブレー
キシュー56について説明する。ブレーキシュー56の支点
ピン53が挿通する連結摺動部60には、段部56aが形成さ
れ、該連結摺動部60には他方のブレーキシュー55の段部
が重なって支点ピン53が同時に挿通する。ブレーキシュ
ー56は2枚のブレーキシュー部材69,71を重ね合わせた
構造をなし、一方のブレーキシュー部材71を短くするこ
とによって前記段部56aを形成している。ブレーキシュ
ー部材69,71はスポット溶接等によって重着される。
以上のように構成された本実施例の構造の作動につい
て説明する。摺動2段ギヤ19,20を左右摺動せしめるこ
とによって、第1速,第2速,第3速及びバックが得ら
れる。第1速は、摺動2段ギヤ19,20内のギヤ20と、第
1中間軸1速ギヤ26が噛み合うことによって、第1中間
軸駆動ギヤ29,第2中間軸入力ギヤ31,第2中間軸駆動ギ
ヤ37,出力軸入力ギヤ39の順に駆動力が伝えられる。第
2速は摺動2段ギヤ19,20の内のギヤ19と第1中間軸2
速ギヤ27が噛み合うことによって、第1速と同様の順で
駆動力が伝えられる。第3速も同様に、摺動2段ギヤ1
9,20の内のギヤ19と入力軸3速ギヤ21の内ギヤ22が噛み
合うことによって、入力軸3速ギヤ21,第1中間軸3速
ギヤ28と駆動力が伝わって、以下第1速と同様に伝動さ
れる。バックの場合には第3図及び第1図に示すよう
に、摺動2段ギヤ19,20の内のギヤ20がバックギヤ33と
噛み合い、ブレーキギヤ34,第1中間軸ブレーキギヤ25
の順で駆動力が伝わって、以下第1速と同様に伝動され
る。
また第1中間軸ブレーキギヤ25とブレーキギヤ34は常
時噛み合っているため、走行中のバックギヤ33はフリー
回転している。内拡湿式ブレーキ49を作動させてバック
ギヤ33に直接制動力を加えると、バックギヤ33が止ま
り、ブレーキギヤ34及び第1中間軸ブレーキギヤ25を介
して第1中間軸13の回転が止まる。第1中間軸13の制動
によって上記した第1中間軸13以後の伝動系が止まり、
走行部3の走行が制動される。
また図示するようにバックギヤ33とブレーキギヤ34の
歯車径の差が大きく、減速比が比較的大きくなってい
る。さらに本実施例ではブレーキギヤ34と第1中間軸ブ
レーキギヤ25の減速比も大きいため、ブレーキドラム35
の内径と内拡式ブレーキ49の径を大きくすることにより
小さな制動トルクでも十分な制動作用作用を得ることが
できる。即ち大径のバックギヤ33に制動力を加えること
としたため、内拡湿式ブレーキ49を取り付けることが可
能になるとともに、外方に広がって制動する内拡式のブ
レーキであるため、回転中心に対して遠い位置に制動力
を加えるので、小さな制動力で大きな制動作用がえられ
ることとなる。更にブレーキ機構をミッションケース7
の内部に設けることができ、従来外側に位置していたブ
レーキケースを省略することができた。
また内拡湿式ブレーキ49によって制動トルクを軸に直
接加えず、フリー回転するバックギヤ33に加えるため、
軸に対して急激な負荷が加わることがない。
〈考案の効果〉 以上の如く構成される本考案の構造によれば、減速比
の大きな大径のバックギヤに対して制動力を加えるた
め、低トルクで大制動力を得ることができる。またバッ
クギヤは中間軸に対して回動自在に嵌合されているた
め、中間軸に対して制動トルクを直接加えることとなら
ない。
さらにバックギヤに直接ブレーキを取り付けたため
に、ブレーキ構造がトランスミッション内に収容され、
トランスミッションの外側にブレーキケースを設けた従
来のブレーキ構造よりも小型化を図ることができた。ま
た湿式ブレーキであるので、ブレーキとバックギヤとの
間の焼き付きの発生が少ない等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は第3図におけるミッションケースのA−A断面
図、第2図はハーベスタ本体の全体側面図、第3図はミ
ッションケース内の各ギヤの位置関係を示す側面断面
図、第4図は内拡湿式ブレーキの断面図、第5図は同じ
く内拡湿式ブレーキの正面図である。 3:走行部、7:ミッションケース 9:入力軸、10,11:出力軸 13,14:中間軸、33:バックギヤ 49:内拡湿式ブレーキ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミッションケース(7)内には、入力軸
    (9)と、走行部(3)に動力を出力する出力軸(1
    0),(11)を設け、入力軸(9)と出力軸(10),(1
    1)の間には複数の中間軸(13),(14)を支持し、各
    軸には入力軸(9)から出力軸(10),(11)へ変速し
    つつ動力を伝達する複数のギヤ(19,25,37‥‥)を設け
    たミッション構造において、出力軸(10),(11)に近
    い中間軸(14)には減速比大とするバックギヤ(33)を
    回動自在に嵌合し、バックギヤ(33)の側面には内拡湿
    式ブレーキ(49)を取り付けた移動作業機におけるブレ
    ーキ構造。
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