JP2508561Y2 - ロッカ―ア―ム - Google Patents

ロッカ―ア―ム

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JP2508561Y2
JP2508561Y2 JP6176791U JP6176791U JP2508561Y2 JP 2508561 Y2 JP2508561 Y2 JP 2508561Y2 JP 6176791 U JP6176791 U JP 6176791U JP 6176791 U JP6176791 U JP 6176791U JP 2508561 Y2 JP2508561 Y2 JP 2508561Y2
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JP
Japan
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plate
roller
rocker arm
pin
inner peripheral
Prior art date
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JP6176791U
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JPH0489806U (ja
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英雄 高橋
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、車輌のロッカーアー
ムに関する
【0002】
【従来の技術】従来より知られているロッカーアーム
は、例えば実開昭60−88016号公報に記載されて
いる如く、図2に示す様に、ロッカーアーム本体1のロ
ーラ収容部(保持部)2にローラ3を、複数のころ4、
4を介して、ピン5により回転自在に支持する事で構成
している。上記ローラ3の外周面は、カム6の外周面と
接触している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記ロッカーアーム
あっては、ロッカーアーム本体1が鉄製である場合に
、ローラ3の回転中にころ4、4が軸方向(図2の左
右方向)に動き、各ころ4、4の端面がローラ収容部2
の側壁7、7と接触する事で、この側壁7、7が摩耗
ても、その摩耗量はあまり多くなく、通常は特別に大き
な支障はなかった。ところが、車輌の軽量化の為に、上
記ロッカーアーム本体1をアルミニウム、ジュラルミン
等の軽金属製とした場合には、特に上記側壁7、7の
摩耗量が多くなる恐れがある。この様な原因によって生
じる摩耗は、摩耗量が多い場合は勿論、使用条件等によ
っては、摩耗量が少ない場合でも問題となる場合があ
る。即ち、側壁7、7が摩耗し、摩耗粉が発生すると、
使用条件によってはこの摩耗粉が前記ころ4、4を設け
た軸受部に進入し、この軸受部を著しく損傷させる恐れ
がある。
【0004】又、上記ころ4、4の端部が側壁7、7と
直接接触した場合には、各ころ4、4の端部が側壁7、
7と摩擦しながら回転する為、上記ローラ3の回転に要
するトルクが大きくなるだけでなく、ころ4、4による
軸受部並びにロッカーアーム本体1の振動が増大して、
著しい場合にはロッカーアームとしての機能が損なわれ
てしまう。この様な問題に対処する為、上記側壁7、7
の摩耗防止及びローラ3の回転トルクの低減を図る必要
がある。
【0005】この様に、側壁7、7の摩耗防止とローラ
3の回転トルクの低減とを図る対策として、前記ころ
4、4の端面と、この端面と対向する側壁7、7との間
に、摩擦低減手段を設ける事も考えられるが、摩擦低減
手段を設ける事で、ロッカーアームの組み付け作業が面
倒になる事は好ましくない。本願考案に於ける課題は、
側壁7、7の摩耗防止とローラ3の回転トルク防止とを
十分に図れ、しかも摩擦低減手段を側壁7、7とローラ
3との間に、不具合なく容易に組み立てる事の出来る構
造を得る事にある。
【0006】尚、公知文献としては、実開昭57−98
350号公報があるが、この公報に記載された技術は、
ロッカーアームに於いて、ロッカーアーム本体に形成さ
れたローラ収容部の側壁の摩耗防止や、ローラの回転ト
ルクの低減、更には振動防止を図ったものではない。
又、上記収容部の側壁の間に摩擦低減手段を設け、しか
も容易に組み立てる為の構成も開示されていない。
【0007】
【課題を解決する為の手段】本考案のロッカーアーム
は、ロッカーアーム本体に形成され、互いに平行な1対
の側壁により両側を仕切られたローラ収容部にローラ
を、ピンにより複数のころを介して、回転自在に支持し
ている。
【0008】更に、本考案のロッカーアームに於いて
は、前記複数のころの端面とこの端面対向する上記
壁との間に、ピンの直径よりも大きい孔を有するプレー
トを、ローラの端部内周面内に回転自在に収納した状態
で装着している。これと共に、上記プレートが中立位置
にある場合に於ける、このプレートの外周縁と前記内周
面との間の隙間S1 を、プレートの内周縁とピンの外径
面との間の隙間S2 よりも小さくしている。
【0009】
【作用】上述の様に構成される本考案のロッカーアーム
に於いては、ころの端面とロッカーアーム本体のローラ
収容部の側壁との間にプレートを設け、このプレートを
回転自在としている為、ころからの回転力はプレートを
介して減衰され、プレートと側壁との間、並びにころと
プレートとの間の相対滑りが小さくなる。この結果、こ
ろと側壁との間に大きな摩擦トルクが働く事を防止出来
るだけでなく、ころにより構成される軸受部並びにロッ
カーアームの振動防止を図れる
【0010】又、回転するころと静止している側壁との
間にプレートが存在し、このプレートが回転する為、上
記ころが直接、回転速度差の大きな側壁に対して滑る事
がなくなる。この為、上記側壁の摩耗防止を図る事も出
来る。
【0011】更に、上記側壁の間にローラところとプレ
ートとを挿入して仮組み付けした状態から、ピンを側壁
の外側面側より挿入して組み立てる際、上記プレートが
径方向に寄って、プレートの中心とローラの中心とがず
れた場合でも、このプレートの内周縁がローラの内周面
よりも内方に突出する事がない。即ち、プレートが中立
位置にある場合に於ける、このプレートの外周縁とロー
ラの端部内周面との間 の隙間S 1 を、プレートの内周縁
とピンの外径面との間の隙間S 2 よりも小さくした為、
上記プレートの内周縁がローラの内周面よりも径方向内
側に突出する程、このプレートが径方向に変位する事が
なく、このプレートの内周縁と上記ピンをが干渉してピ
ンの打ち込み作業を行なえなくなったり、或は、プレー
トの内周縁によってピンの外周面に傷を付ける事がなく
なる。
【0012】
【実施例】図1、3は本考案の実施例を示している。1
は、軽金属の1つであるアルミニウム製のロッカーアー
ム本体、3はローラ、4はころ、5はピン、8はプレー
トである。
【0013】カム(図示せず)と接して回転するローラ
3は、図1並びに図3に示す様に、その端面に周段部9
を凹設し、この周段部9の内周面を、上記ローラ3の端
部内周面としている。そして、この周段部9とロッカー
アーム本体1の1対の側壁7との間に、金属製(又は合
成樹脂製)で円輪状のプレート8を装着している。この
プレート8は、上記周段部9の直径よりも小さい外径寸
法と、上記ピン5の外径よりも大きい内径寸法とを有
し、しかもこのプレート8は、内径側に上記ころ4の端
面と接する部分を有して、上記周段部9と側壁7との間
に回転自在に装着している。
【0014】このプレート8の外径寸法と内径寸法と
は、このプレート8が中立状態にある場合、即ち、ロー
ラ3の端部内周面(図示の実施例の場合、前記周段部9
の内周面)とこのプレート8とを同心に保持した状態に
於いて、プレート8の外周縁と周段部9の内周面との間
の半径方向隙間S1 が、プレート8の内周縁とピン5の
外径面との間の隙間S2 よりも小さくなる様に形成され
ている。
【0015】上述の様に構成される本考案のロッカーア
ームに於いては、ころ4の端面とロッカーアーム本体3
のローラ収容部2の側壁7との間にプレート8を設け、
しかもこのプレート8を回転自在としている為、ころ4
からの回転力はプレート8を 介して減衰され、プレート
8と側壁7との間、並びにころ4とプレート8との間の
相対滑りが小さくなる。この結果、ころ4と側壁7との
間に大きな摩擦トルクが働く事を防止出来るだけでな
く、ころ4により構成される軸受部並びにロッカーアー
ムの振動防止を図れる
【0016】又、回転するころ4と静止している側壁7
との間にプレート8が存在し、このプレート8が回転す
る為、上記ころ4が直接、回転速度差の大きな側壁7に
対して滑る事がなくなる。この為、上記側壁7の摩耗防
止を図る事も出来る。
【0017】又、上述の様に、プレート8の外周縁と
ローラ3の端部内周面である周段部9の内周面との間の
半径方向隙間S1 が、プレート8の内周縁とピン5の外
径面との間の隙間S2 よりも小さい為、ローラ3の組み
付けに当たって、プレート8の内周縁によりピン5の打
ち込み作業が邪魔される事がなく、ピン5の打ち込みが
容易となる。即ち、S1 <S2 の関係に基づき、ピン5
の外径面とプレート8の内周縁とが干渉する程、このプ
レート8がその半径方向に変位する以前に、このプレー
ト8の外周縁と前記周段部9の内周面とが衝合し、プレ
ート8がそれ以上半径方向に変位する事が阻止される。
従って、ピン5の打ち込み作業を行なう際に、上記プレ
ート8の内周縁がこのピン5と干渉する事がなくなり、
打ち込み作業に伴なってプレート8の内周縁が、ピン5
の外周面を傷付ける事もなくなる
【0018】尚、プレート8の厚さ寸法は、前記周段部
9の深さ寸法よりも大きくして、このプレート8の一部
をローラ3の端面から僅かに突出させ、このローラ3が
軸方向に亙って変位した場合でも、このローラ3の端面
が前記ローラ収容部2の側壁7と接触せず、代わりにこ
の側壁7とプレート8とが接触する様にしても良い。こ
の様な構成とした場合には、金属製プレート8の代わり
に合成樹脂製プレートを使用すれば、プレート8と側壁
7との間の回転トルク損失の低減、側壁7の摩耗低減等
の点で有利である。
【0019】更に、前記プレート8の装着も、ローラ3
の端面に周段部9を設ける事なく、単にローラ3の内周
面とピン5の外周面との間に介在して、ころ4の端面と
のみ接する細幅のプレートとして実施する事も出来る。
【0020】
【考案の効果】以上述べた様に、本考案のロッカーアー
ムにあっては、ころの端面とロッカーアーム本体のロー
ラ収容部の側壁との間にプレートを設け、このプレート
を回転自在としたので、ころからの回転力をプレートを
介して減衰し、プレートと側壁との間、並びにころとプ
レートとの間の相対滑りが小さく出来る。この結果、こ
ろと側壁との間に大きな摩擦トルクが働く事を防止出来
るだけでなく、ころにより構成される軸受部並びにロッ
カーアームの振動防止を図れる
【0021】又、回転するころと静止している側壁との
間にプレートが存在し、このプレートが回転する為、上
記ころが直接、回転速度差の大きな側壁に対して滑る事
がなくなり、上記側壁の摩耗防止を図る事も出来る。
【0022】更に、上記側壁の間にローラところとプレ
ートとを挿入して仮組み付けした状態から、ピンを側壁
の外側面側より挿入して組み立てる際、プレートの内周
縁とピンとが干渉する事がなく、上記組み付け作業に伴
なうピンの打ち込み作業を容易に行なえるだけでなく、
ピンの外周面を傷付けたりする事もなくなる
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す、図3のA部拡大図。
【図2】従来のロッカーアームの要部断面図。
【図3】本考案の前提として考案されたロッカーアーム
の要部断面図。
【符合の説明】
1 ロッカーアーム本体 2 ローラ収容部 3 ローラ 4 ころ 5 ピン 6 カム 7 側壁 8 プレート 9 周段部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロッカーアーム本体に形成され、互いに
    平行な1対の側壁により両側を仕切られたローラ収容部
    にローラを、複数のころを介し、ピンによって回転自在
    に支持したロッカーアームに於いて、前記複数のころの
    端面とこの端面対向する上記側壁との間に、ピンの直
    径よりも大きい孔を有するプレートを、ローラの端部内
    周面内に回転自在に収納した状態で装着すると共に、上
    記プレートが中立位置にある場合に於ける、このプレー
    の外周縁と前記内周面との間の隙間S1 を、プレート
    の内周縁とピンの外径面との間の隙間S2 よりも小さく
    した事を特徴とするロッカーアーム
JP6176791U 1991-07-11 1991-07-11 ロッカ―ア―ム Expired - Lifetime JP2508561Y2 (ja)

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JP6176791U JP2508561Y2 (ja) 1991-07-11 1991-07-11 ロッカ―ア―ム

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JP6176791U JP2508561Y2 (ja) 1991-07-11 1991-07-11 ロッカ―ア―ム

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JPH0489806U JPH0489806U (ja) 1992-08-05
JP2508561Y2 true JP2508561Y2 (ja) 1996-08-28

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