JP2508446B2 - デジタル映像信号の記録方法 - Google Patents

デジタル映像信号の記録方法

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JP2508446B2
JP2508446B2 JP9764791A JP9764791A JP2508446B2 JP 2508446 B2 JP2508446 B2 JP 2508446B2 JP 9764791 A JP9764791 A JP 9764791A JP 9764791 A JP9764791 A JP 9764791A JP 2508446 B2 JP2508446 B2 JP 2508446B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、映像信号をデジタル
信号の状態で記録するようにしたデジタル映像信号の記
録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】映像信号をデジタル記録する場合、例え
ば、映像信号を色副搬送周波数の4倍の周波数でサンプ
リングし、その1サンプルを8ビットの直列デジタル信
号に変換するとすれば、そのビットイレトは、
【0003】
【数1】 3.58×4×8114.6〔Mb/s〕
【0004】となる。従って、このデジタル信号をその
まま記録するのでは、ビットレイトが高いので、実用性
がない。
【0005】そこで、そのデジタル信号を複数のチャン
ネルに分割してビットレイトを低くし、これを磁気ヘッ
ドによりマルチトラックとして記録することが考えられ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この記
録方法では、トラック間クロストークを防止するため
に、各トラック間にガードバンドを必要とし、例えば、
トラック幅が40μmであるのに対し、20μmのガー
ドバンドを必要とする。従って、この記録方法では、テ
ープの利用率が悪く、テープの消費量が大きいという欠
点がある。また、テープの利用率を悪くしてまでも、ト
ラック幅を狭くしなければならないので、再生時、トラ
ッキングエラーを生じやすく、再生信号のS/Nの低下
を招きやすい欠点もある。
【0007】この発明は、このような点にかんがみ、テ
ープの利用率が高く、従って、テープの消費量が少ない
と共に、トラッキングエラーに対して有利なデジタル映
像信号の記録方法を提供しようとするものである。
【0008】まず、テープの利用率を高めるために要求
される事柄について考察する。
【0009】I デジタル信号を2値伝送する場合、 i 伝送路のS/N(信号はピーク・ツウー・ピーク
値、ノイズは実効値)が20dB以上であれば、ビット
エラーレイトはほぼ1×10-7以下になる ii 映像信号のデジタル伝送における許容エラーレイト
は、ほぼ1×10-7である ことが知られている。
【0010】従って、デジタル映像信号を記録する場合
には、再生イコライザからのデジタル信号のS/Nは、
およそ20dB以上でなければならない。
【0011】II デジタルVTRにおいて、テープの利
用率を高めるには、高密度記録を行うことになるが、高
密度記録を達成するためには、テープの単位面積当りの
記録ビット数を多くする必要がある。
【0012】そして、この単位面積当りの記録ビット数
をSとすれば、この記録密度Sは、
【0013】
【数2】 S=L・T L:線密度(トラック長方向の単位長さ当りの記録ビッ
ト数) T:トラック密度(トラック幅方向の単位長さ当りのト
ラック数)となる。
【0014】そして、線密度Lであるが、一般に、トラ
ックに沿った記録密度を上げていくと、短波長記録とな
る。そして、テープの磁性層が充分に厚い場合、 i 再生ヘッドに磁束を与える磁性粒子の数は、近似的
に波長の2乗に比例する。 ii 再生ヘッドの信号電圧は磁性粒子の数に比例し、ノ
イズ電圧は磁性粒子の数の平方根に比例する。 iii 従って、ノイズ源がテープだけであるとすれば、再
生されたデジタル信号のS/Nは波長に比例する。 iv アンプ系のS/Nも近似的に波長に比例する 従って、トラック幅が一定の場合、記録波長が長いほど
(ヘッドとテープの相対速度が一定であれば、周波数帯
域が狭いほど)、S/Nは比例して良くなる。
【0015】また、トラック密度Tであるが、 i トラック幅を狭くすると、再生ヘッドの信号電圧及
びテープノイズ電力が、トラック幅に比例して減少す
る。 ii ノイズがすべてテープで発生するものとすれば、ノ
イズ電圧はトラック幅の平方根に比例するので、再生さ
れたデジタル信号のS/Nはトラック幅の平方根に比例
する。 iii 再生ヘッドのインダクタンスは、近似的にヘッドピ
ース厚(トラック幅)に比例する。 iv 再生ヘッドのインダクタンスが一定の場合、その巻
線数はトラック幅の平方根に反比例する。 v この巻線に鎖交する磁束は、トラック幅に比例する
ので、再生ヘッドに誘起される電圧はトラック幅の平方
根に比例する。 vi 再生ヘッドのインダクタンスが一定であれば、ヘッ
ドアンプで発生するノイズは一定となる。 Vii 従って、ノイズ源がヘッドアンプだけであるとすれ
ば、再生されたデジタル信号のS/Nはトラック幅の平
方根に比例する。 従って、テープノイズとアンプノイズが独立であるとす
れば、再生されたデジタル信号のS/Nは、トラック幅
の平方根に比例する。
【0016】以上のことから、記録密度Sを高めるに
は、 i トラック幅を狭くしてトラック密度Tをできるだけ
高くする。 ii 記録波長はできるだけ低く押えるようにして線密度
Lはむやみに増やさない ことが必要である。
【0017】III 記録密度Sを高めるためにトラック密
度Tを高くすると、次の2つの問題を生じる。 i トラックの間のガードバンドが狭くなるので、隣接
トラックからの漏洩磁束によるクロストークが増大す
る。 ii トラック幅が狭くなるので、再生時のトラッキング
が困難になる。 まず、i項の隣接トラックからのクロストークである
が、図1において、1を再生ヘッド、2をトラックとし
たとき、 E :本信号のレベル Ec:クロストークのレベル λ :信号の波長 W :ヘッド1のトラック幅 x :ガードバンドの幅 ΔW:磁化領域(トラック)のにじみ とすれば、クロストークCtは
【0018】
【数3】 となる。
【0019】従って、例えばW=40μm,x=20μ
mとすれば、ヘッドとテープの相対速度が25.59m
/秒の場合(SMPTE“C”フォーマットの場合)、
上式による理論的なクロストークの周波数特性は、図2
の曲線C1 のようになる。次に、ii項のトラッキング精
度であるが、トラック幅が狭くなると、再生ヘッドにト
ラックずれを生じやすくなり、隣接トラックからのクロ
ストークが一段と大きくなる。このトラッキング精度は
各種のサーボ技術によって向上させることができるが、
基本的には機械精度により決まり、記録密度の向上を妨
げる大きな要因である。
【0020】従って、上記i,ii項から通常の記録方法
を採るかぎり、トラック及びガードバンドの必要最小幅
が決まってしまい、それ以上の高密度記録はできない。
【0021】この発明は、以上の点を考慮してデジタル
映像信号の高密度記録を行うことのできる記録方法を提
供するものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】このため、この発明にお
いては、映像信号から変換されたデジタル信号を複数の
チャンネルに分割し、その各チャンネルの信号をマルチ
トラックとして記録すると共に、隣り合うトラックは互
いに接するように、かつ、アジマス角が互いに異なるよ
うに記録する。ただし、この場合、各チャンネルの信号
に対してフォーマット変換を行い、低域スペクトラム成
分を減少させておく。
【0023】すなわち、再生ヘッド1とトラック2との
間のアジマス角をθとすれば、アジマス損失Laは、
【0024】
【数4】 となる。従って、ヘッド1とテープとの相対速度が一定
の場合には、周波数が高くなるほどアジマス損失Laは
大きくなる。
【0025】一例として、図3aに示すように、トラッ
ク幅Wが60μm、ガードバンドがなく、アジマス角θ
が14°の場合における隣りのトラックからのクロスト
ークを実測すると、図2の曲線C2 のようになり、図3
Bに示すように、トラック幅Wが40μm、ガードバン
ドの幅xが20μmで、アジマス角θがない場合におけ
る隣りのトラックからのクロストークを実測すると、図
2の曲線C3 のようになった(ヘッドとテープとの相対
速度は、曲線C1 の場合と同じ)。
【0026】そして、この測定結果によれば、アジマス
記録(曲線C2 )の場合、周波数がほぼ2MHz以下の
低域では、アジマス損失により、周波数が高くなるほ
ど、隣のトラックからのクロストークは減少している。
【0027】また、ガードバンドのある通常記録(曲線
3 )の場合には、周波数がほぼ200kHz以下の低
域では、上記III 項のクロストークの理論値の曲線C1
に一致したクロストークとなり、それ以上の高域では、
チャンネル間クロストークとなっている。
【0028】そして、両者を比較すると、周波数がほぼ
1MHz以下の低域では、アジマス記録のクロストーク
が、通常記録のクロストークよりも4〜6dB程度多い
だけであり、それ以上の高域では、同等となっている。
【0029】従って、トラックピッチが同じ場合には、
アジマス記録でも通常記録でもトラック間クロストーク
については大差がない。
【0030】しかし、信号の再生レベルから見ると、ト
ラックピッチが同じ場合には、アジマス記録であれば、
ガードバンド幅だけ再生レベルが大きくなり、S/Nが
有利になる。例えば、図3の例のときには、
【0031】
【数5】 だけアジマス記録の方がS/Nが良い。
【0032】また、再生時にトラッキングエラーがあっ
た場合、例えば図3に示すように、ヘッド1がトラック
ピッチの1/2ずれた場合、アジマス記録(図3A)で
あれば、ヘッド1が隣りのトラックを走査してもアジマ
ス損失により再生信号のS/Nの劣化は軽減される。し
かし、通常記録(図3B)のときには、S/Nは0dB
となる。
【0033】従って、トラッキングエラーについてもア
ジマス記録が有利である。あるいは、トラッキングエラ
ーに対するS/Nの劣化が通常記録と同等でよいのであ
れば、アジマス記録ではトラックピッチを小さくでき、
すなわち、高密度記録ができる。
【0034】こうして、高密度記録及びトラッキングに
ついては、ガードバンドを形成しないでアジマス記録を
行えばよいことがわかる。
【0035】ただし、アジマス記録を行う場合には、ア
ジマス角θをあまり大きくすると、実効記録波長λe
が、
【0036】
【数6】 λe=λcosθ と小さくなるので、上記II項に反すると共に、スペーシ
ングロスやギャップロスの影響を受けやすくなる。従っ
て、アジマス角θをあまり大きくすることはできない。
実験によれば、10°〜30°に選べばよいことがわか
った。
【0037】以上のことから、高密度記録及びトラッキ
ングについては、適度のアジマス角によるガードバンド
レス・アジマス記録が適していることになる。
【0038】従って、この発明においては、所定のアジ
マス角によるガードバンドレス・アジマス記録によりデ
ジタル映像信号を記録するものである。
【0039】しかしながら、記録周波数が低いときに
は、アジマス損失は小さくなり、例えば図2の曲線C2
として示すように、トラック間クロストークは周波数が
低くなるにつれて増加する。そして、このトラック間ク
ロストークも本信号に対するノイズと考えることがで
き、このクロストークと他のノイズとが再生されたデジ
タル信号のS/Nを低下させることになる。そして、上
記I項によれば、再生されたデジタル信号に必要なS/
Nは20dB以上である。
【0040】従って、これらのことから、クロストーク
はおよそ−30dB以下であることが要求され、−30
dB以上のクロストークを与える低い周波数のデジタル
信号の記録再生は好ましくない。例えば、図2のアジマ
ス記録(曲線C2 )の場合、クロストークが−30dB
以下になるのは、周波数がほぼ1MHz以上のときであ
るから、周波数が1MHz以下になるデジタル信号成分
の記録再生はできない。しかし、映像信号からA/D変
換された直後のデジタル信号には、その映像信号に対応
して周波数が1MHz以下の成分も多量に含まれる。
【0041】そこで、この発明においては、デジタル信
号中の有害なトラック間クロストークとなる低い周波数
の信号成分を減少させるものであり、このため、この発
明においては、デジタル信号にフォーマット変換(エン
コード)を行うものである。
【0042】このフォーマット変換については、各種の
方式が提案されているが、もとのデジタル信号が、例え
ば図4Aに示すようなNRZ信号であるとすれば、フォ
ーマット変換により得られる信号、例えばバイフェイズ
信号、ミラー信号、M2 信号(モディファイド・ミラー
信号)は、図4B〜Dに示すようになり、その周波数ス
ペクトラムは図5に示すようになる。ただし、図5にお
いて、τはビット期間、fs はサンプル周波数、fm
ナイキスト周波数であり、この場合、A/D変換時には
デジタル信号は並列信号であるが、記録時には並列信号
から直列信号に変換されているので、サンプリング周波
数fs は、直列信号における周波数である(従って、周
波数fs は、A/D変換時のサンプリング周波数に、1
サンプル当りのビット数を乗じた値である)。
【0043】また、図6は、もとのデジタル信号に対し
てLDC符号化法のうちの(8,10)変換を行った場
合の周波数スペクトラムを示し、破線はその理論値、実
線は実測値である。そして、この図5及び図6によれ
ば、原信号(NRZ信号)に比べ、バイフェイズ、
2 、(8,10)変換のとき、低域成分が減少してい
る。そして、一例として、(8,10)変換の場合(図
6)について、具体的に周波数をあてはめてfs =3
8.4MHzとすると(この周波数値の根拠は後述す
る)、図6に示すように、低域側でスペクトラムが1/
2になるカットオフ周波数はほぼ1.3MHzであり、
しかも、これ以下の周波数帯域ではスペクトラムが急激
に減衰している。
【0044】従って、この発明の記録方法によれば、記
録される信号がデジタル信号であるからアジマス損失の
ほとんど期待できない周波数帯域においても、デジタル
信号の誤り訂正符号化及びフォーマット変換が極めて容
易であり、このフォーマット変換を行うことによりデジ
タル信号の低周波成分を減少させることができる。しか
も、アジマス記録のためトラッキングがずれたときに時
間軸がずれてしまうという欠点も、デジタル信号である
ために再生系メモリで構成されたタイムベースエラーの
補正機能を設けることにより容易に除去することができ
る。
【0045】また、ガードバンドレス・アジマス記録を
より効果的に行い、II項を十分に満足させるため、この
発明においては、デジタル信号を複数のチャンネルに分
割してマルチトラックとして記録するものである。
【0046】
【実施例】以下この発明の一例について説明しよう。
【0047】図7において、カラー映像信号が、入力端
子11を通じて入力プロセッサ12に供給されて同期パ
ルス及びバースト信号が分離ないし除去され、この同期
パルス及びバースト信号がマスタークロック形成回路2
1に供給されてバースト信号に同期し、かつ、その周波
数fc の例えば4倍の周波数のクロックパルスが形成さ
れ、このクロックパルス及び同期パルスが制御信号形成
回路22に供給されてライン,フィールド,フレーム及
びチャンネルに関する識別信号、サンプリングパルス、
各種のタイミング信号が形成され、これら信号は所定の
回路にそれぞれ供給される。
【0048】また、プロセッサ12において同期パルス
及びバースト信号の除去されたカラー映像信号がA/D
コンバータ13に供給される。この場合、サンプリング
周波数は4fc であり、
【0049】
【数7】 であるから、1水平期間のサンプル数は910サンプル
となるが、水平ブランキング期間はサンプリングする必
要がないことなどを考慮して図12に示すように各水平
期間の有効ビデオ領域のサンプル数は768サンプルと
される。なお、HDは水平同期パルス、BSはバースト
信号である(これらは除去されているが、便宜上、示
す)。
【0050】さらに、1フィールドのライン数は26
2.5ラインであるが、そのうちの10.5ラインは、
垂直同期パルス及び等化パルスが占めている。そして、
垂直帰線区間には、VIR,VITなどのテスト信号が
挿入され、これらも有効データーと考えられる。そこ
で、1フィールド期間の有効ビデオライン数は252ラ
インとし、奇数フィールドでは第12ライン〜第263
ライン、偶数フィールドでは第274ライン〜第525
ラインを有効ビデオラインとみなす。
【0051】こうして、コンバータ13においては、以
上の点に基づいてカラー映像信号がサンプリングされる
と共に、A/D変換され、例えば1サンプルにつき8ビ
ットの並列デジタル信号(PCM信号)に量子化され
る。
【0052】そして、このデジタル信号がインターフェ
イス14に供給されて例えば1サンプル分ごとにA〜D
チャンネルに順次繰り返し分配される。すなわち、1ラ
イン768サンプルのうち、(4n+1)番目(n=0
〜191)のサンプルはAチャンネル、(4n+2)番
目のサンプルはBチャンネル、(4n+3)番目のサン
プルはCチャンネル、(4n+4)番目のサンプルはD
チャンネルに振り分けられる。そして、これらA〜Dチ
ャンネルにおいて、インターフェイス14からのデジタ
ル信号は時間軸圧縮回路15A〜15Dに供給され、後
述するように時間軸が41/44に圧縮され、この圧縮
された4チャンネルのデジタル信号が、誤り訂正エンコ
ーダ16A〜16D及び記録プロセッサ17A〜17D
に順次供給されて図13及び図14に示すフォーマット
の信号に変換される。
【0053】ここで、図13はフィールドの信号のうち
の任意のチャンネルの信号を示し、これは13×22個
のブロックからなると共に、その各ブロックが2個のサ
ブブロックSBからなり、1ブロックが1/4ライン分
のカラー映像信号のデーターを有する。従って、1サブ
ブロックSBは1/8ライン分のデーターを有するが、
このサブブロックSBは、図14に示すように、24ビ
ットのブロック同期信号SYNCと、16ビットの識別
信号ID及びアドレス信号ADと、768ビット(96
サンプル)のデーターと、32ビットのCRCコードと
を順次有する。
【0054】ここで同期信号SYNCは、再生時、信号
ID、AD、データー、CRCコードを抽出するときの
同期用などに使用される。また、識別信号IDはこのチ
ャンネル(トラック)がA〜Dのいずれであるか、ライ
ン、フィールド及びフレームが奇数、偶数のいずれであ
るかを示し、アドレス信号ADはそのサブブロックSB
のアドレス(サブブロック番号)を示す。さらに、デー
ターは本来のデジタル化されたカラー映像信号であり、
CRCコードは再生時におけるデーターの誤りの検出用
である。
【0055】そして、上述のように1フィールド期間の
有効ライン数は252ラインなので、1フィールド分の
ブロック数は252個となるが、この252個のブロッ
クが図13に示すように12×21のマトリックス状に
配列されると共に、13列目に水平方向(行方向)のパ
リティーデーターが付加され、22行目に垂直方向(列
方向)のパリティーデーターが付加され、全体として1
3×22のブロックとされる。
【0056】この場合、サブブロックSBを、順にSB
1 〜SB572 とすれば、第1行について
【0057】
【数8】 SBSBSB…SB22=SB25 SBSBSB…SB24=SB26 のように水平方向に関してサブブロック単位で〔mo
d.2〕の加算が行われて第1行のパリティーデーター
SB25,SB26が形成される。そして、続く第2行〜第
21行についても同様にして水平パリティーデーターが
形成される。
【0058】また、第1列について
【0059】
【数9】 SBSB27SB53…SB521=SB
547 のようにして第1列の垂直パリティーデーターSB547
が形成され、第2列〜第13列についても同様にして垂
直パリティーデーターが形成される。
【0060】なお、これら水平及び垂直パリティーデー
ター、CRCコードは、再生時、データーの誤り訂正能
力を向上させるために使用されるものであり、パリティ
データーはやはり840ビットである。
【0061】そして、このパリティーデーター及びCR
Cコードを形成してデーターに付加する信号処理は、エ
ンコーダ16A〜16Dにおいて行われる。また、同期
信号SYNC、識別信号ID、アドレス信号ADを形成
してデーターに付加する信号処理は、プロセッサ17A
〜17Dにおいて行われる。
【0062】そして、プロセッサ17A〜17Dにおい
ては、デジタル信号の(8,10)変換も行われる。す
なわち、10ビット(210通り)のコードのうち、ディ
スバリティ(直流レベル)が0または0に近く、“0”
と“1”とがほぼ均一に現れる23 個のコードが選択さ
れ、これにもとの8ビットのコードが1対1に対応させ
られてもとの1サンプル8ビットのコードが10ビット
に変換される。従って、この(8,10)変換後のデジ
タル信号は、図6において説明したように、低い周波数
の信号成分が大幅に減少し、ほぼ1.3MHz以上の信
号成分だけである。
【0063】さらに、この(8,10)変換されたデジ
タル信号が、プロセッサ17A〜17Dにおいて、サブ
ブロックSB1 から順に並列信号から直列信号に変換さ
れる。また、この1フィールド分のデジタル信号の前後
に、プリアンブル信号及びポストアンブル信号が付加さ
れる。なお、直列変換後の信号のビットレイトは、
【0064】
【数10】 である(これが上述の周波数fs である)。
【0065】そして、この直列デジタル信号が、記録ア
ンプ18A〜18Dを通じて回転磁気ヘッド1A〜1D
に供給される。このヘッド1A〜1Dは、例えば図9及
び図10に示すように構成される。すなわち、ヘッド1
A〜1Dは互いに等しいトラック幅Wとされ、ヘッド1
Aと1Cとが間隔Wをもってインライン状に回転ドラム
5に設けられ、ヘッド1Bと1Dとが間隔Wをもってイ
ンライン状にドラム5に設けられると共に、この場合、
ヘッド1A,1Cと1B,1Dとは近接し、かつ、ヘッ
ド1Bがヘッド1Aと1Cとの中央の高さに位置するよ
うにされ、従って、ヘッド1B,1Dはヘッド1A,1
Cに対して段差Wを有するようにされる。また、ヘッド
1A,1Cは一の方向で互いに等しいアジマス角θ/2
とされ、ヘッド1B,1Dはヘッド1A,1Cとは逆の
方向で互いに等しいアジマス角θ/2とされ、例えばヘ
ッド1A,1Cのアジマス角は7°、ヘッド1B,1D
のアジマス角は逆の方向へ7°とされる。
【0066】そして、これらヘッド1A〜1Dがドラム
5と一体にカラー映像信号に同期してフィールド周波数
で回転させられ、このヘッド1A〜1D及びドラム5の
回転周面に対して磁気テープ3がほぼ360°の角範囲
にわたってΩ字状に斜めに巡らされると共に、一定の速
度で走行させられる。
【0067】従って、図11に示すように、A〜Dチャ
ンネルのデジタル信号がヘッド1A〜1Dによってそれ
ぞれ1フィールドにつき斜めの1本のトラック2A〜2
Dとして記録される。
【0068】この場合、ヘッド1A〜1Dの間隔Wは、
それらのトラック幅Wに等しいので、トラック2A〜2
Dは隣り合うトラックが接して形成される。また、ヘッ
ド1A〜1Dの回転半径及びテープ速度などを選定して
おくことにより、前のフィールドのトラック2Aと、次
のフィールドトラック2Dとは互いに接するように形成
される。
【0069】そして、このトラック2A〜2Dにおいて
は、トラック2A〜2Dのアジマス角は、ヘッド1A〜
1Dのアジマス角に対応して交互に逆方向となってい
る。なお、4はコントロールトラックである。
【0070】ところで、この場合、各チャンネルについ
て見れば、記録は1ヘッド方式となるので、ヘッド1A
〜1Dの記録には欠如期間を生じ、トラック2A〜2D
に記録できる時間は、250水平期間程度となり、余裕
を見ると、246水平期間となる。
【0071】一方、図13及び図14にも示すように、
1サブブロックのサンプル数(ビット数)は、105サ
ンプル(840ビット)であり、1フィールド期間のサ
ブブロック数は572個である。従って、1フィールド
期間におけるサンプル数は、
【0072】
【数11】 105×572=60060〔サンプル〕 となり、これは図12から、
【0073】
【数12】 となり、264水平期間に対応する。従って、246水
平期間に264水平期間分のデーターを記録することに
なる。
【0074】そこで、時間軸圧縮回路15A〜15Dに
おいて信号の時間軸が圧縮されるものであり、すなわ
ち、
【0075】
【数13】 に時間軸が圧縮される。
【0076】また、上述のように後段の回路16A〜1
7Dにおいて、各種の信号が付加されるので、これら付
加信号のための間隙も時間軸圧縮回路15A〜15Dに
おいて形成される。
【0077】以上のようにカラー映像信号がデジタル記
録される。
【0078】そして、図8は再生系の一例を示す。すな
わち、ヘッド1A〜1Dによりトラック2A〜2Dから
各チャンネルのデジタル信号が同時に再生される。この
場合、ヘッド1A〜1D及びトラック2A〜2Dは、隣
り合うもの同志のアジマス角が互いに違えられていると
共に、トラック2A〜2Dに記録されているデジタル信
号は(8,10)変換により低い周波数の信号成分が大
幅に減衰させられているので、ヘッド2A〜2Dから得
られるデジタル信号のトラック間クロストークは十分に
小さい。
【0079】そして、このデジタル信号が再生アンプ3
1A〜31Dを通じて再生プロセッサ32A〜32Dに
供給されて直列信号から並列信号に変換されると共に、
10ビットのコードからもとの8ビットのコードの信号
にブロックデコーディングされる。また、PLLにより
再生されたデジタル信号からクロックが形成される。
【0080】そして、この並列8ビットのデジタル信号
がTBC(タイムベースコレクタ)33A〜33Dに供
給されて時間軸変動が除去される。この場合、TBC3
3A〜33Dはメモリを有し、ブロック同期信号SYN
Cが以下に続く信号の頭出しに使用されると共に、プロ
セッサ32A〜32Dからのクロックによりメモリに対
する書き込みが行われ、局内シンクにより形成されたク
ロックによりメモリからの読み出しが行われて時間軸変
動が除去される。
【0081】そして、このTBC33A〜33Dからの
信号が誤り訂正デコーダ34A〜34Dに供給される。
このデコーダ34A〜34Dは、フィールドメモリを有
し、サブブロックSBごとに例えばアドレス信号ADに
したがってデータをフィールドメモリに書き込むと共
に、このとき、サブブロックSBごとにCRCコード、
水平及び垂直パリティーデーターによりデーターの誤り
を訂正するものである。なお、誤りが多く、CRCコー
ド及びパリティーデーターで訂正できないときには、フ
ィールドメモリーに対するそのサブブロックSBのデー
ターの書き込みは行われず、したがって、1フィールド
前のデーターが読み出される。
【0082】そして、この誤り訂正の行われたデーター
が時間軸伸長回路35A〜35Dに供給されてもとの時
間軸のデーターとされ、この出力がインターフェイス3
6に供給されてもとの1チャンネルのデジタル信号に合
成され、さらに、このデジタル信号がD/Aコンバータ
37に供給されてアナログのカラー映像信号に変換され
る。そして、このカラー映像信号が出力プロセッサ38
に供給されて同期パルス及びバースト信号が付加されて
もとのカラー映像信号とされ、これが出力端子39に取
り出される。
【0083】
【発明の効果】以上のようにしてカラー映像信号の記録
再生が行われるが、その記録時、この発明によれば、
(8,10)変換によりデジタル映像信号の低い周波数
の信号成分を大幅に減衰させると共に、隣り合うトラッ
ク2A〜2Dのアジマス角を違え、かつ、これらトラッ
ク2A〜2Dが接するように記録しているので、上記II
項を満足でき、すなわち、トラック密度Tを高めること
ができ、高密度記録ができると共に、再生時のトラッキ
ングエラーの余裕を大きくできる。
【0084】従って、少ないテープ消費量で長時間の記
録ができると共に、再生時のトラッキングが安定な記録
ができる。しかも、その場合、デジタル記録の特徴を損
うことがない。
【0085】また、記録時、デジタル信号を4チャンネ
ルに分割し、これをマルチトラックとして記録している
ので、上記II項を十分に満足してガードバンドレス・ア
ジマス記録をより効果的に行うことができ、高密度記録
を確実にしている。
【0086】さらに、マルチヘッドによるアジマス記録
を行っているで、再生時、例えばヘッド1A,1Bの出
力の位相差からトラッキングエラーを検出でき、これに
よりトラッキングサーボを行うこともできる。また、ヘ
ッド1Aと1Cあるいはヘッド1Bと1Dとのアジマス
角が等しいので、サーチモードのとき、例えばヘッド1
Aがトラック2Cを走査しても出力を得ることができ、
従って、識別信号IDによりチャンネルの識別を行うこ
とにより、そのサーチモードの再生を実現できる。
【0087】なお、上述においては、デジタル信号を4
チャンネルに分割して1フィールドにつき4本のトラッ
ク2A〜2Dとして記録した場合であるが、奇数チャン
ネル、例えば3チャンネルに分割する場合には、例えば
図15に示すように、1フィールドごとにガードバンド
を形成すればよい。また、上述においては、(8,1
0)変換によりデジタル信号の低い周波数の信号成分を
減衰させたが、記録再生系としては、再生アンプ31A
〜31Dの出力においてトラック間クロストークが所定
値以下であればよく、従って、再生側で低い周波数の信
号成分を減衰させるNRZ記録パーシャルレスポンス検
出方式などでもよい。また、テープ3の代わりに磁気デ
ィスク、磁気ドラムなどとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を説明するための図である。
【図2】この発明を説明するための図である。
【図3】この発明を説明するための図である。
【図4】この発明を説明するための図である。
【図5】この発明を説明するための図である。
【図6】この発明を説明するための図である。
【図7】この発明の一例の系統図である。
【図8】この発明を説明するための図である。
【図9】この発明を説明するための図である。
【図10】この発明を説明するための図である。
【図11】この発明を説明するための図である。
【図12】この発明を説明するための図である。
【図13】この発明を説明するための図である。
【図14】この発明を説明するための図である。
【図15】この発明を説明するための図である。
【符号の説明】
1A〜1D ヘッド 13 A/Dコンバータ 17A〜17D 記録プロセッサ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ映像信号をデジタル信号に変換
    し、この変換されたデジタル信号を誤り検出符号ないし
    誤り訂正符号を含んだ複数のチャンネルのデジタル信号
    に分割し、この複数チャンネルのデジタル信号を、ほぼ
    1MHz以下の低域スペクトラム成分が減少されたデジ
    タルコードにフォーマット変換し、このフォーマット変
    換された各チャンネルのデジタル信号を、複数の磁気ヘ
    ッドに供給して隣り合うトラック間においてアジマス角
    が互いに異なり、かつ、ガードバンドが存在しないよう
    に互いに接した複数のトラックとして記録するようにし
    たデジタル映像信号の記録方法。
  2. 【請求項2】 上記デジタルコードへのフォーマット変
    換は、(8,10)変換を基体として行われる請求項1
    記載のデジタル映像信号の記録方法。
  3. 【請求項3】 上記デジタルコードへのフォーマット変
    換は、モディファイド・ミラー変換を基体として行われ
    る請求項1記載のデジタル映像信号の記録方法。
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