JP2508360Y2 - 透光性熱接着型制電フィルム - Google Patents

透光性熱接着型制電フィルム

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JP2508360Y2
JP2508360Y2 JP2530490U JP2530490U JP2508360Y2 JP 2508360 Y2 JP2508360 Y2 JP 2508360Y2 JP 2530490 U JP2530490 U JP 2530490U JP 2530490 U JP2530490 U JP 2530490U JP 2508360 Y2 JP2508360 Y2 JP 2508360Y2
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洋二 角野
博司 大和
幸一 山口
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えば電子部品のキャリアテープ包装のカ
バーテープ等、制電性が要求される用途に使用される透
光性熱接着型制電フィルムに関する。
〔従来の技術〕
電子部品の包装には、マガジン包装、トレイ包装、キ
ャリアテープ包装など種々の形態があり、このうちキャ
リアテープ包装は、オートマウンターによる面実装効率
が良いため、近年では主流となりつつある。このキャリ
アテープ包装は、第2図に示すように、プレス成形、真
空成形、圧空成形などの手段で多数の凹部5を成形した
プラスチック製キャリアテープ6を用いて、このキャリ
アテープの各凹部5に電子部品(不図示)を収納し、そ
の上からカバーテープ7を貼着してリール8に巻き取っ
たものである。かかるキャリアテープ包装においては、
電子部品の静電破壊を防止するため、制電処理を施した
プラスチック製のキャリアテープやカバーテープを使用
する必要があり、同様にトレイ包装やマガジン包装の場
合も制電性の包装材料を使用する必要がある。
ところで、これまでのカバーテープとしては、界面活
性剤を練り込んで制電性を付与した熱接着剤層をポリエ
ステルフィルムの片面に積層したものが多様されている
が、このものは次のような問題があった。
〔考案が解決しようとする課題〕
即ち、界面活性剤を練り込んだ熱接着剤層を設けた上
記のカバーテープは、表面に露出する界面活性剤の親水
基に水分を付着させて制電性を付与するものであるた
め、表面抵抗値が最小でも109Ω/□以上となり、満足
な制電効果を発揮することができないという問題があっ
た。しかも、このようなカバーテープは、湿度によって
制電効果が左右され、湿度が低いと制電性が大幅に低下
するという問題があった。
本考案は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、充分満足し得る制電性を備え、しかも
接着強度、引裂き強度、透視性等が良好で、キャリアテ
ープ包装のカバーテープ等の用途に好適に使用される透
光性熱接着型制電フィルムを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本考案の透光性熱接着型制
電フィルムは、透光性ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムの裏面に透光性リリースコート層を積層すると共
に、該フィルムの表面に、導電性金属粉を含んだ透光性
制電層と透光性熱接着剤層を順次積層して成ることを特
徴とする。
〔作用〕
本考案の透光性熱接着型制電フィルムは、透光性制電
層が導電性金属粉を含んだ導電性の良い層であるから、
良好な制電性を発揮することができ、湿度等の影響を受
けることもない。また、熱接着剤層が感熱タイプである
ため接着力も充分であり、容易に剥離する心配はない。
しかも、本考案の制電フィルムはポリエチレンテレフタ
レートフィルム(以下、PETフィルムと記す)を基材と
しているので、引裂き強度が大きく、接着時の熱にも充
分に耐えることができ、更に、このPETフィルムの裏面
にリリースコート層を積層してあるので、巻取り作業や
巻戻し作業を容易に行うこともできる。また、PETフィ
ルム、リリースコート層、制電層、熱接着剤層のいずれ
も透光性を有するものであるため、本考案の制電フィル
ムは透視性も良好である。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら本考案の実施例を詳述す
る。
第1図は本考案の透光性熱接着型制電フィルムの一実
施例を示す断面図である。
この実施例の制電フィルムは、図示のように透光性PE
Tフィルム1の裏面に透光性リリースコート層2を積層
すると共に、該PETフィルム1の表面に透光性制電層3
と透光性熱接着剤層4を順次形成して一体化した四層構
造を有する。
基材のPETフィルム1としては、少なくとも20μ以上
の厚さを有するものを使用することが望ましい。これに
より薄くなると引裂き強度が低下するため、キャリアテ
ープ包装のカバーテープとして使用しても、カバーテー
プを剥がすときに切断する心配が生じるからである。ま
た、PETフィルムが必要以上に厚いと、剛性が高くなっ
て巻取り作業等が困難となるので、厚くても50μm程度
までのものを使用することが好ましい。
このPETフィルム1の裏面のリリースコート層2は、
巻取り作業や巻戻し作業を円滑に行えるようにするため
に積層されるものであり、摩擦抵抗の小さい例えばシリ
コーン系の樹脂コート層等が好適である。なお、このリ
リースコート層2は適当な厚さとすればよい。
一方、PETフィルム1の表面の透光性制電層3は導電
性金属粉を含んだ層であり、導電性金属塗料を薄く塗布
して形成したものである。導電性金属塗料としては、塩
ビ系、アクリル系、ポリエステル系、シリコン系、ウレ
タン系、メラミン系等のいずれかのバインダーを含む酸
化錫系塗料が使用され、特に熱可塑製樹脂バインダーが
取扱い上好ましい。かかる酸化錫系塗料を塗布して制電
層3を形成する場合は、制電層3の厚さを1〜5μm程
度とするのが好ましい。このような厚さの制電層3は10
5〜107Ω/□程度の表面抵抗値を有し、熱接着剤層4に
よる若干の抵抗増加を考慮しても、充分満足し得る制電
性を発揮できるからである。
この制電層3の上に積層される透光性熱接着剤層4は
ポリオレフィン系、ポリエステル系等があるが、この中
でも溶剤タイプのものが塗付が容易であるため好ましく
用いられる。カバーテープとして使用する場合に必要な
ピールオフ強度は30〜50gf/mmであるから、これを考慮
すれば熱接着材層の厚みは3〜15μmの範囲内とするの
が適しており、好ましくは5〜10μmに設定するのがよ
い。これよりも薄くなると満足な接着力を得ることが困
難となり、逆に厚くなると抵抗増加が102オーダー以上
となり、満足な制電性を発揮させることが困難となるか
らである。熱接着剤層4の平均厚さが3〜15μm程度で
あれば、抵抗増加を102倍以内におさえられ、その厚み
を3〜10μmにすれば抵抗増加を101倍におさえること
ができるので、105〜107Ω/□程度の表面抵抗値を有す
る上記の制電層3の上に積層しても、表面抵抗値が106
〜109Ω/□程度の良好な制電性を有する制電フィルム
を得ることができる。
次に、本考案の試作例について説明する。
厚さ38μmの透明なPETフィルムの裏面にシリコーン
樹脂液を塗布して厚さ0.5μmのリリースコート層を形
成した。次いで、PETフィルムの表面に酸化錫系塗料を
塗布して厚さ1.5μmの制電層を形成し、表面抵抗値1
×106Ω/□を有するフィルムを得た。更にその上に溶
剤タイプ系熱接着剤を塗布して厚さ6μmの熱接着剤層
を形成し、目的とする透光性熱接着型制電フィルムを試
作した。
この制電フィルムについて表面抵抗値を測定したとこ
ろ3×107Ω/□であり、満足な制電性を有していた。
また、全光線透過率と曇り度を測定したところ、全光線
透過率は88%、曇り度は6%であり、透明性も良好であ
った。次いで端裂抵抗を測定したところ25kg/20mmであ
り、容易に破れない高強度フィルムであることが判っ
た。更に、この制電フィルムを100℃にて5秒間加圧接
着して、そのピールオフ力を測定したところ50gf/mmで
あり、優れた接着性を示した同様にして溶剤タイプ系熱
接着剤を厚さ15μmに形成した制電フィルムを試作し
た。この制電フィルムについて表面抵抗を測定したとこ
ろ9×108Ω/□であった。
比較のために、熱接着剤層の厚さがそれぞれ2μmと
16μmの制電フィルムを作製し、その表面抵抗値とピー
ルオフ力を測定した。熱接着剤層の厚さが2μmの制電
フィルムは、表面抵抗値が5×106Ω/□と優れていた
が、ピールオフ力が20gf/mmと劣っており、熱接着剤層
の厚さが16μmの制電フィルムは、ピールオフ力が100g
f/mmと優れていたが、表面抵抗値が2×1010Ω/□と劣
っており、いずれも不満足なものであった。
尚、上記の表面抵抗値の測定は表面抵抗系(三菱油化
(株)製)により、全光線透過率及び曇り度の測定はヘ
ーズコンピューター(スガ試験機(株)製)により、ピ
ールオフ力の測定及び端裂抵抗の測定は引張試験機(島
津製作所(株)製)により行ったものである。
次に、この制電フィルムを用いた第2図に示すような
カバーテープ7を作製し、電子部品(図示せず)を収容
したキャリアテープ6の表面に該カバーテープ7を100
℃の条件下で熱接着して電子部品を包装した。この状態
でカバーテープ7を通して電子部品を透視すると、表面
の印刷文字や刻印文字を鮮明に読み取ることができた。
また、この電子部品を収容したキャリアテープ6をリー
ル8に巻取ったところ、カバーテープ7の裏面(図では
上面)にリリースコート層が形成されているため極めて
円滑に巻取り作業を行うことができ、巻戻し作業も極め
て円滑であった。
なお、このキャリアテープ6は、第3図に示すよう
に、硬質ポリ塩化ビニルシート6aの表面に、酸化錫系の
導電性金属粉と塩化ビニル系樹脂バインダーを主成分と
するコーティンィグ液を塗付して制電層6bを積層形成
し、更にその上に塩化ビニル樹脂系の表面コート層6cを
積層形成した透明な制電性シートを使用し、この制電シ
ートを真空成形して作製したものである。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなように、本考案の透光性熱接
着型制電フィルムは充分満足し得る制電性を備え、しか
も接着強度、引裂き強度、透視性等が良好である。従っ
て、キャリアテープ包装のカバーテープ等の用途に使用
すれば、良好な接着力によって確実に電子部品を封入す
ることができ、また透視性が良いため電子部品表面の文
字等をカバーテープ越しに鮮明に読み取ることができ
る。しかも制電性が良好であるため、カバーテープを引
き剥がして電子部品を実装する際の静電気発生による電
子部品の静電破壊を充分防止することができ、また引裂
き強度が大きいため、テープ切れを防止することもでき
る等、顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の透光性熱接着型制電フィルムの一実施
例を示す断面図、第2図は同フィルムの一使用例(キャ
リアテープ包装)を示す斜視図、第3図は同使用例で用
いるキャリアテープの断面図である。 1……透光性PETフィルム、2……透光性リリースコー
ト層、3……透光性制電層、4……透光性熱接着剤層、
6……キャリアテープ、7……カバーテープ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山口 幸一 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 タキロン株式会社内 (72)考案者 中木村 賢一 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 タキロン株式会社内 (72)考案者 亀井 博 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 タキロン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−57298(JP,A) 特開 昭60−195960(JP,A) 特開 昭63−158241(JP,A)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】透光性ポリエチレンテレフタレートフィル
    ムの裏面に透光性リリースコート層を積層すると共に、
    該フィルムの表面に、導電性金属粉を含んだ透光性制電
    層と透光性熱接着剤層を順次積層して成る透光性熱接着
    型制電フィルム。
JP2530490U 1990-03-12 1990-03-12 透光性熱接着型制電フィルム Expired - Lifetime JP2508360Y2 (ja)

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JP2530490U JP2508360Y2 (ja) 1990-03-12 1990-03-12 透光性熱接着型制電フィルム

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JPH03116700U JPH03116700U (ja) 1991-12-03
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