JP2507985Y2 - 被測定物の定位置検出装置 - Google Patents

被測定物の定位置検出装置

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JP2507985Y2
JP2507985Y2 JP1989030268U JP3026889U JP2507985Y2 JP 2507985 Y2 JP2507985 Y2 JP 2507985Y2 JP 1989030268 U JP1989030268 U JP 1989030268U JP 3026889 U JP3026889 U JP 3026889U JP 2507985 Y2 JP2507985 Y2 JP 2507985Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、空間あるいは平面の座標を測定する際に使
用される定位置検出装置に関する。
(従来の技術) 例えば自動車にあっては、1つの部品と他の部品とを
組み付けて中間組立部品(以下、サブアッシと言う)を
完成させたり、このサブアッシを車体に組み付けて1つ
の完成車を製造する際においては、その組み付け精度が
完成車の品質を左右する最も重要な要因であることは言
うまでもない。特に自動車のような多部品から構成され
るものにあっては、1つの部品の構造を改良することに
より、組み付け誤差を極力小さくしたり、組み付け誤差
を吸収しえる開発が従来より進められている。他方、製
造過程、例えばプレス加工や樹脂成形における部品精度
を確保したり、各製造過程における検査精度を向上させ
たりすることも進められている。
このような製造品の製造精度を測定する手段の一つと
して、三次元測定装置が知られており、該装置は光学的
手段を用いて精度良く、しかも迅速に製造品の測定点を
測定し得るように概ね構成されている。すなわち、第4
図に示すように、被測定物1を固定搭載するマスタテー
ブル10と、このマスタテーブル10に対して固定された光
学的手段であるカメラ5と、このカメラ5によって撮像
されたデータを演算する画像処理装置11とから構成さ
れ、付帯装置として、画像処理装置11の演算結果を記録
紙13に出力する記録装置12などが付加されている。そし
て、マスタテーブル10上の基準点14と、被測定物1の測
定点2とがカメラ5の視野内に入るように当該カメラ5
を設置し、予め基準点14に対する測定点2のマスタ位置
データを画像処理装置11内のメモリに格納しておく。こ
の状態で、製造品1をマスタテーブル10上の所定位置に
セットし、カメラ5により製造品1の測定点2とマスタ
テーブル10の基準点14との位置関係を画像処理装置14に
より演算する。このとき前述した測定点のマスタ位置デ
ータ(X0,Y0)と、実際に測定された測定点(X1,Y1
とのそれぞれの基準点を画像処理装置11内の演算部で一
致させ、 ΔX=X1−X0,ΔY=Y1−Y0 を演算する構成になっており、これによって測定点の位
置座標を容易に算出することができるようになってい
る。
ここで、前記被測定物1が自動車のメンバ等に取付け
られたブラケット21であり、このブラケット21がメンバ
に対してどれだけずれているかを検査する場合には、そ
の両縦壁25,25の座標位置をそれぞれ検出した後に、中
心位置を算出することもできるが、もっと簡単な方法と
して、縦壁25,25の中心位置を決定する治具を予めブラ
ケット21に取付けた後に、カメラ5にてこの治具を撮像
する方法が知られている。第5図に示すように、ブラケ
ット21の縦壁25,25によって区画された空間に、当該空
間内に遊嵌する治具本体40を位置させ、ブラケット21の
縦壁25に形成されたボルト孔24と本体部40に穿設した挿
入孔28とにピン27を挿通し、この本体40を支持する。次
いで、本体部40の側面29とブラケット21の縦壁25間に生
じた間隙に楔41を挿入して本体部40をブラケット21に固
定する。このとき、本体部40の両側面29,29間を2等分
する位置に固着された被検出部23は、2つの楔41,41を
その間隙寸法が等しくなるように挿入すれば、ブラケッ
ト21の中心位置を現出し得ることになる。
(考案が解決しようとする課題) ところが、この2つの楔をその間隙が等しくなるよう
に均等に挿入させることは現実的に困難であり、高精度
の測定結果を得ることができないという問題点があっ
た。
一方、被検出物が、円筒形状をした、例えば自動車の
メンバに取付けられたカラーである場合には、その円筒
中心位置とメンバとの相対位置を検査することがあり、
このような被測定物においても、精度良く測定する適当
な手段はなかった。
本考案は、このような従来技術の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、2つの対向する縦壁を有する被測定
物、あるいは円筒形状の被測定物の所定位置を検出する
際に、その定位置を精度良く、しかも簡単に現出するこ
とができる装置を提供することを目的とする。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するための本考案は、少なくとも2つ
の対向する縦壁を有する被測定物の当該縦壁間の定位置
を検出する定位置検出装置であって、前記2つの縦壁間
に挿入し得る形状に形成した本体部を有し、当該本体部
の両側面間の距離を2等分する位置に被検出部を設け、
前記本体部に、当該本体部の両側面を挿通する通孔を穿
設し、当該通孔に先端をテーパ状に削落した一対の押圧
子の前記先端が対向するようにそれぞれ挿入すると共
に、当該両押圧子の先端が当接した状態で押圧子のそれ
ぞれの他端が前記本体部の側面と面一または等しい長さ
だけ突出あるいは後退するように形成し、前記両押圧子
の先端を互いに離間させる調整ねじを有してなる被測定
物の定位置検出装置である。
(作用) このように構成した本考案にあっては、通孔に2つの
押圧子を当該押圧子の先端を互いに当接させた状態で、
被測定物の縦壁間に本体部の側面が当該縦壁に対向する
ように位置させた後、調整ねじにより前記押圧子を互い
に離間させると、当該押圧子の他端は本体部の側面から
それぞれ同一寸法だけ突出しつつ縦壁に当接することと
なり、これによって本体部に設けられた被検出部の中心
と、縦壁の中心とを一致させることができる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、本考案の一実施例を示す斜視図、第2図及
び第3図は、それぞれ第1図のII-II線、III-III線に沿
う断面図である。
本考案は、第1図に示すような自動車のメンバにスポ
ット溶接されたブラケット21を被測定物とする場合に使
用すると好適であり、このブラケット21の縦壁25,25の
中心位置を検出することにより、ブラケットのメンバに
対する相対位置を測定する。このようなブラケット21
は、一般にボルト孔24,24が形成されて、2つの縦壁25,
25間に例えばロアアームの端部を挿入しボルトにより当
該ロアアームをメンバに締結するものである。したがっ
て、メンバ本体に対するブラケットの溶接位置がずれて
いると、ロアアームが組み付かなかったり、仮に組み付
いたとしても両者の組み付け精度が不十分なことから、
信頼性に支承を来す虞れがある。そこで、ブラケット21
の縦壁25,25の中心位置がメンバ本体に対して相対的に
どれだけずれているかを検査し、予め設定されたスペッ
ク内で溶接が行われていないものについては、廃棄ある
いは修正を加えるようにしているのである。
本実施例の検出装置は、第1図に示すように、ブラケ
ット21の縦壁25,25に対向する側面29,29が形成された本
体部26を有し、この本体部26には、前記ブラケット21の
2つのボルト孔24,24に挿通して、第2図に示す上下方
向を固定するピン27の挿入孔28,28が形成されている。
このピン27及び挿入孔28の径は、極力ブラケット21のボ
ルト孔24の径と等しいことが望ましいが、ピン27の外径
がボルト孔24と挿入孔28の径に対して僅かに小さくても
良い。本体部26の両側面29,29間の距離を2等分する中
心位置には、その球中心が前記中心位置に一致するよう
に球形状に形成された被検出部23が溶接などにより固着
されている。なお、本実施例は、被検出部23以外の部分
を黒く塗装し、これによって被検出部23とその周囲との
コントラストをさらに強調するようにしている。また、
本実施例においては、被検出部23を球状に形成したが、
前述したカメラ5の画素にて検出される形状であれば良
く、特にこの形状に限定されない。本体部26の両側面2
9,29及び前面30には、第3図に示すように互いに連通す
る通路31,32が穿設されており、前面30から穿設された
通路31にはネジが切られている。図中「33」は、この側
面29,29に穿設された通路32に遊嵌挿入する押圧子であ
って、その先端33aは楔状に形成されている。また、2
つの押圧子33,33を各側面29,29からその楔状の先端33a
が互いに当接する方向に挿入した状態においては、押圧
子33の他端33bは本体部26の側面29と面一となってい
る。そして、先端33aがテーパ状に形成された押圧子33
を両側面29,29から挿入し、一方前面30からは、前記ネ
ジと螺合するボルトであって、その先端34aが前記押圧
子先端部33aのテーパ形状と対応する形状に形成された
調整ボルト34をねじ込んでいくと、両押圧子33,33は互
いに同じ寸法だけ本体部26の両側面29,29から突出する
ことになる。このとき、押圧子33の他端33bがブラケッ
ト21の縦壁25,25に当接することになり、かつ本体部26
の側面29から縦壁25までの間隙寸法が等しくなり、した
がって、被検出部23の中心位置とブラケット21の両縦壁
25,25の中心位置とを一致させることができる。
尚、本実施例においては、押圧子の他端を本体部の側
面と面一に形成したが、本考案はこの実施例に限定され
ることなく、例えば押圧子の他端を側面から同一寸法だ
け突出させたり、あるいは同一寸法だけ後退させても良
い。但し、側面から押圧子の他端を突出させて構成する
場合は、押圧子の先端を当接させた状態で、ブラケット
の縦壁によって形成される空間内に挿入し得る程度の突
出寸法でなければならず、また、側面から押圧子の他端
を後退させる場合には、調整ねじを前進させた状態で、
押圧子の他端がブラケットの縦壁に当接する程度の後退
寸法でなければならないことはいうまでもない。
次に、本実施例の作用を説明する。
まず、2つの押圧子33,33をその先端33aが互いに当接
するように本体部26の通孔32に挿入した状態で、ブラケ
ット21の縦壁25,25間に挿入し、ピン27をブラケット21
のボルト孔24と本体部26の挿入孔28とに挿通させる。こ
れによって、本体部26はブラケット21に支持され、第2
図に示す左右方向にのみ移動可能となる。次いで、本体
部26の前面30から調整ボルト34を通孔31にねじ込むと、
通孔32に挿入された2つの押圧子33,33は互いに離間す
る方向に移動し、その他端33bがブラケット21の縦壁25
に当接する。このとき、本体部26はブラケット21に固定
されるが、押圧子33の突出寸法lが、左右で等しくなる
ことから、縦壁25,25の中心位置と、被検出部23の中心
とが一致することとなる。したがって、この状態で、第
16図に示すような三次元座標測定装置にて前記被検出部
を撮像すれば、ブラケットのメンバ本体に対する相対位
置を容易に検出することができる。
[考案の効果] 以上述べたように本考案に係る定位置検出装置によれ
ば、少なくとも2つの対向する縦壁を有する被測定物の
当該縦壁間の定位置を検出する定位置検出装置であっ
て、前記2つの縦壁間に挿入し得る形状に形成した本体
部を有し、当該本体部の両側面間の距離を2等分する位
置に被検出部を設け、前記本体部に、当該本体部の両側
面を挿通する通孔を穿設し、当該通孔に一端をテーパ状
に削落した押圧子を挿入すると共に、当該両押圧子の先
端が当接した状態で押圧子のそれぞれの他端が前記本体
部の側面と面一または等しい長さだけ突出あるいは後退
するように形成し、前記両押圧子の先端を互いに離間さ
せる調整ねじを有してなるように構成したため、2つの
対向する縦壁を有する被測定物、あるいは円筒形状の被
測定物の所定位置を検出する際に、その定位置を精度良
く、しかも簡単に現出することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を示す斜視図、第2図及び
第3図は、ぞれぞれ第1図のII-II線、III-III線に沿う
断面図、第4図は従来の三次元座標測定装置を示す斜視
図、第5図は従来の定位置検出装置を示す斜視図であ
る。 21……ブラケット(被測定物)、23……被検出部、25…
…縦壁、26……本体部、29……側面、32……通孔、33…
…押圧子、33a……先端、33b……他端、34……調製ね
じ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2つの対向する縦壁(25)を有
    する被測定物(21)の当該縦壁(25)間の定位置を検出
    する定位置検出装置であって、前記2つの縦壁(25)間
    に挿入し得る形状に形成した本体部(26)を有し、当該
    本体部(26)の両側面(29)間の距離を2等分する位置
    に被検出部(23)を設け、前記本体部(26)に、当該本
    体部(26)の両側面(29)を挿通する通孔(32)を穿設
    し、当該通孔(32)に先端(33a)をテーパ状に削落し
    た一対の押圧子(33)の前記先端(33a)が対向するよ
    うにそれぞれ挿入すると共に、当該両押圧子(33)の先
    端(33a)が当接した状態で押圧子(33)のそれぞれの
    他端(33b)が前記本体部(26)の側面(29)と面一ま
    たは等しい長さだけ突出あるいは後退するように形成
    し、前記両押圧子(33)の先端(33a)を互いに離間さ
    せる調整ねじ(34)を有してなる被測定物の定位置検出
    装置。
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JPH02122309U JPH02122309U (ja) 1990-10-05
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