JP2507877B2 - 三次元織機の耳形成装置 - Google Patents

三次元織機の耳形成装置

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JP2507877B2 JP6957487A JP6957487A JP2507877B2 JP 2507877 B2 JP2507877 B2 JP 2507877B2 JP 6957487 A JP6957487 A JP 6957487A JP 6957487 A JP6957487 A JP 6957487A JP 2507877 B2 JP2507877 B2 JP 2507877B2
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義治 安居
雅彦 金原
裕志 大森
誠 都築
義雄 多田
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 (産業上の利用分野) この発明は、経糸z、第1緯糸x(垂直糸)及び第2
緯糸yの三成分の糸により織物を立体的に織成する三次
元織機の耳形成装置に関するものである。
(従来の技術) 三次元織物(立体織物)は、織物状のままで衝撃吸収
材やフィルターとしての用途があり、又、樹脂や無機物
をマトリックスとする繊維強化複合材も航空機、自動
車、橋梁、ロケット等の構造材や防音材として幅広い用
途が期待されている。三次元織物の基本的な織成方法
は、多数の経糸zを複数行、複数列に張設して経糸群を
形成し、該経糸群の各列間に経糸zと直交する状態に第
1緯糸x(垂直糸)を織り込み、経糸群の各行間に経糸
z及び第1緯糸xの双方に直交する状態で第2緯糸yを
織り込むという工程を繰返す。そして、この三次元織物
においても両緯糸x,yの先端部から経糸zがほつれるの
を防止するため、耳糸を挿入して耳を形成するが、耳糸
先端部のほつれを防止する必要もある。
従来、特公昭54−38673号公報には第8図に示すよう
に、経糸z群の各行間に経糸zと直交する状態に挿入さ
れる緯糸yの先端を折り返してループ状に形成するとと
もに、針孔61aに耳糸Pが挿通された耳糸挿通針61を各
緯糸yのループを貫通するように挿通し、1回前の織成
サイクルで形成された耳糸のループLを貫通する耳編成
用ベラ針62により耳糸挿入針61の先の耳糸Pを引掛けて
前に形成された耳糸のループL内を通すことにより耳糸
のほつれを防止する耳形成方法が開示されている。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、前記従来の耳形成方法では、前記形成され
た耳糸の先端ループL内に次の耳糸が挿通された後前記
ループLを締めるのは非常に困難である。すなわち、前
記ループLを締めるためには多数の緯糸yで締付けられ
た耳糸Pを緯糸yの締付け力に抗して引張る必要がある
にもかかわらず、第8図に示すように引張力を必要とす
る耳糸部分には直接力を作用させることができない。従
って、耳糸Pのループ部Lは始めから小さく形成する必
要がある。ループLの大きさを小さくするためにはルー
プLに挿通する耳編成用ベラ針62を小さく形成する必要
があり、その結果耳糸Pは小さな半径で折り返されると
ともに耳編成用ベラ針62によりしごかれる。三次元織物
用糸として有用な炭素繊維やガラス繊維は前記小半径で
の折り返し摩擦に弱く、前記従来の耳形成方法では糸切
れが起こりやすい。
この欠点を解消するため本願出願人らは先に特願昭61
−227015号公報において第9図に示すように、第1緯糸
x(垂直糸)のループに挿通した第1耳糸Xと第2緯糸
yのループに挿通した第2耳糸Yのループを交互にくぐ
らせて絡ませる耳形成方法を提案した。この方法では締
付けを必要とする耳糸ループに連なる耳糸X,Yを直接引
戻すことにより耳糸ループの締付けを行うことができる
ため、前記従来方法に比べて耳糸ループを容易に締付け
ることができ、従って前回挿入された耳糸ループを大き
く拡張した状態での次の耳糸ループを挿入することがで
きるため、ベラ針を使用することなく耳形成を容易に行
うことができる。ところで、三次元織物が高密度で織成
される場合には、緯糸で締められた耳糸X,Yを引戻すこ
とは非常に困難である。又、織物密度が疎な場合でも周
辺部の密度高い場合、あるいは耳糸X,Yを締めている緯
糸本数が増加すると耳糸X,Yの引戻しに要する張力が増
大するため耳糸X,Yが擦られることにより耳糸X,Y及び緯
糸x,yに損傷が生じるという問題がある。
発明の構成 (問題点を解決するための手段) 前記の問題点を解決するためこの発明においては、多
数の経糸zを複数行、複数列に張設して経糸群を形成
し、該経糸群の各列間に第1緯糸xを、各行間に第2緯
糸yをそれぞれ経糸と直交する状態に挿入するともにそ
の先端でループを形成して折り返すように織り込む三次
元織機において、駆動装置による前進移動時に前記第1
緯糸xのループを貫通して該ループ内に第1耳糸Xを挿
入するとともに耳糸Xの先端が第1緯糸xのループを通
過した後、後退移動して第1耳糸Xの先端をループ状に
形成する第1耳糸挿入具と、駆動装置による前進移動時
に前記第2緯糸yのループを貫通して該ループ内に第2
耳糸Yを挿入するとともに耳糸Yの先端が第2緯糸yの
ループを通過した後、後退移動して第2耳糸Yの先端を
ループ状に形成する第2耳糸挿入具と、前記耳糸挿入具
が元の位置まで後退するとともに該耳糸挿入具により耳
糸X,Yが挿入された緯糸x,yのループが経糸群の端部まで
引戻される間、前記第1耳糸X又は第2耳糸Yのループ
と係合して該ループが前記緯糸x,yのループから抜け出
ないように保持する保持手段とを設けた。
(作用) この発明においては経糸群の各列間に挿入される第1
緯糸(垂直糸)のループ内には第1耳糸挿入具により第
1耳糸Xが挿入され、経糸群の各行間に挿入される第2
緯糸yのループ内には第2耳糸挿入具により第2耳糸Y
が挿入される。各耳糸挿入時には耳糸挿入具の前進移動
により緯糸ループを貫通してループ内に挿入された耳糸
X,Yの先端が緯糸x,yのループを通過した後、耳糸挿入具
の後退移動によりループ状に形成された耳糸X,Yの先端
部に保持手段が係合する。そして、耳糸挿入具が元の位
置まで後退し、次いで緯糸x,yのループが経糸群の端部
まで引戻される間、保持手段により耳糸X,Yのループが
緯糸x,yのループから抜け出ないように保持される。緯
糸x,yのループが経糸群の端部まで引戻された状態で
は、耳糸X,Yは緯糸x,yのループ及び経糸zとの摩擦力に
より所定位置に保持され緯糸ループ内から抜け出すこと
はない。
(実施例1) 以下この発明を具体化した第1の実施例を第1〜4図
に従って説明する。第1,2図に示すように機枠1に立設
されたガイド支柱2には経糸zの端部を固定してそれら
の経糸zを垂下させる経糸支持板3の取付枠4が上下動
可能に支承され、該取付枠4は駆動機構により正逆回転
駆動される巻取ドラム(図示せず)に一端が固着された
チェーン5の他端に連結され、巻取ドラムの正逆回転に
よりガイド支柱2に沿って昇降動されるようになってい
る。取付枠4の下方には経糸zの本数と行列ピッチに対
応した間隔で経糸ガイド関6が植設された支持板7が固
定され、該支持板7の上方所定位置には三次元織物Wの
外形寸法を設定するための織前枠8が配設されている。
経糸ガイド管6は第1緯糸挿入具(第1緯糸レピア)9
及び第2緯糸挿入具(第2緯糸レピア)10による第1緯
糸xあるいは第2緯糸yの経糸z内への挿入時に、第1
緯糸レピア9あるいは第2緯糸レピア10が経糸zと接触
するのを防止するため両レビア9,10の幅より長く支持板
7上面に突出している。
支持板7の側方にはシリンダ11が経糸ガイド管6と直
交する方向に配設され、該シリンダ11のピストンロッド
11a前端に固定された支持体12には第2緯糸レピア10が
経糸群の間に進入可能な間隔で平行に固定されている。
又、支持板7の後方(第1図における上方)には同じく
シリンダ(図示しない)が前記シリンダ11と直交する方
向に配設され、そのピストンロッドの前端に固定された
支持体13には第1緯糸レピア9が経糸群の各列間に進入
可能な間隔で平行に固定されている。両緯糸レピア9,10
はそれぞれ中空に形成されるとともに、緯糸ボビン(い
ずれも図示せず)から供給される第1緯糸x、第2緯糸
yが各緯糸レピア9,10の基端から挿通され先端の引出し
孔9a,10aから引出されるようになっている。又、両緯糸
レピア9,10の先端部の前記引出し孔9a,10aの後側にはそ
れぞれ第1耳糸挿入具(第1耳糸レピア)14及び第2耳
糸挿入具(第2耳糸レピア)15の通過を許容する凹部9
b,10bが形成されている。
第1耳糸レピア14は前記シリンダ11と平行に配設され
たシリンダ(図示しない)のピストンロッド16の先端に
固定され、シリンダの作動により経糸群の列内に挿入さ
れた第1緯糸レピア9の凹部9b内に挿入される前進位置
と、経糸群と対応する位置から退避した後退位置とに移
動配置される。第2耳糸レピア15はシリンダ(図示しな
い)のピストンロッド17の先端に固定され、シリンダの
作動により第1図に示すように突出位置に配置された第
2緯糸10の凹部10b内に挿通される前進位置と、同凹部1
0b内から退避した後退位置とに移動配置されるようにな
っている。両耳糸レピア14,15は前記緯糸レピア9,10と
同様中空に形成されるとともに、その先端部に凹部14a,
15aが形成されている。
支持体7の前方に配設されたブラケット18にはシリン
ダ19が第1耳糸レピア14と平行に固定され、そのピスト
ンロッド19aの中間部には取付ブラケット20が固定され
ている。取付ブラケット20には前記ブラケット18に形成
されたガイド孔18aに沿って摺動可能なガイドロッド21
が固定され、シリンダ19の作動に伴い取付ブラケット20
が第1耳糸レピア14と平行に移動されるようになってい
る。取付ブラケット20上に固定された支持ブラケット24
には先端に保持手段としてのピッカ22を備えたレバー23
がその中央部において支軸24aを介して回動可能に支持
されている。又、取付ブラケット20の一端下面にはシリ
ンダ25が固定され、取付ブラケット20を貫通して上方に
突出するそのピストンロッド25aの先端に前記レバー23
の後端がピン連結されている。又、支持板7の右方に配
設されたブラケット26には第2耳糸レピア15と平行にシ
リンダ27が固定され、該シリンダ27のピストンロッド27
aの中間部には取付ブラケット28が固定されている。取
付ブラケット28にはブラケット26のガイド孔26aに沿っ
て摺動可能なガイドロッド29が固定され、シリンダ27の
作動により取付ブラケット28が第2耳糸レピア15と平行
に移動されるようになっている。取付ブラケット28上に
は前端に保持手段としてのピッカ30を備えたレバー31が
支持ブラケット32を介して回動可能に支持されている。
又、取付ブラケット28の端部下面にはシリンダ33が固定
され、取付ブラケット28を貫通して上方に突出するその
ピストンロッド33aの先端には前記レバー31の後端がピ
ン連結されている。
次に前記のように構成された装置の作用を説明する。
製織に際しては予め経糸支持板3に必要な経糸zを配設
垂下させ、経糸ガイド管6及び支持板7に糸通しすると
ともに、下端に重錘(図示しない)を取付けた経糸zに
より複数行、複数列の経糸群を形成する。そして、この
状態で第1緯糸レピア9及び第2緯糸レピア10をシリン
ダ11等により往復動させ、経糸群の各列間に経糸zと直
交する状態で第1緯糸xを挿入するとともに、その先端
でループを形成して折り返すように第1緯糸xを織り込
み、経糸群の各行間に経糸z及び第1緯糸xの双方に直
交するように第2緯糸yを挿入するとともにその先端に
ループを形成して折り返すように第2緯糸yを織り込
む。又、第1緯糸x及び第2緯糸yの先端ループ内に第
1耳糸X及び第2耳糸Yを挿通するとともに、その先端
にループを形成して折り返し耳形成が行われる。そし
て、製織の進行に伴って経糸支持板3は取付枠4と一体
に逐次上昇移動され、織前が必要量だけ上方へ移動され
る。
さて、第4図(a)は緯糸レピア9,10、耳糸レピア1
4,15及びピッカ22,30が待機位置にある状態を示してい
る。なお、第4図(a)〜(h)においてはピッカ22,3
0を上下動させるシリンダ25,33のピストンロッド25a,33
aが突出状態(第2図に一方を鎖線で図示)にある場合
にはで示され、実線で示す引込まれた状態にある場合
にはで示されている。
さて、第4図(a)に示す状態でシリンダ11が作動さ
れてピストンロッド11aが突出すると、第2緯糸レピア1
0が経糸群の各行間に挿通されて第4図(b)に示す状
態となる。次に第2耳糸レピア15が前進して第2緯糸レ
ピア10の凹部10b内を貫通することにより第2緯糸yの
ループ内に第2耳糸Yが挿入されて第4図(c)に示す
状態となる。一方、この間にシリンダ19が作動されて取
付ブラケット20とともにピッカ22が待機位置から第4図
(c)に示す第2耳糸レピア15の凹部15aと対応する位
置に移動配置される。この状態でシリンダ25が作動さ
れ、ピストンロッド25aが突出し、レバー23が回動され
てピッカ22の係合部22aが第2耳糸Yと係合可能な位置
まで下降移動され第4図(d)に示す状態となる。次い
でシリンダ19が作動されてピストンロッド19aが引き込
まれ、取付ブラケット20とともにピッカ22は第2緯糸レ
ピア10と平行に移動され、ピッカ22が第2耳糸レピア15
の凹部15aから抜出して三次元織物Wの端部近く移動配
置されて第4図(e)に示す状態となる。次に第2耳糸
レピア15のシリンダが作動されて第2耳糸レピア15が後
退し、第2耳糸Yはピッカ22の係合部22aの位置で折り
返されて第4図(f)に示す状態となる。次にシリンダ
11が作動されてそのピストンロッド11aが引込まれ、第
2緯糸レピア10が後退して第2緯糸yの先端が折り返さ
れてループとなり第2耳糸Yが第2緯糸yのループ内に
織り込まれる。この間第2耳糸Yのループはピッカ22に
係止された状態で第2緯糸yのループから抜け出ないよ
うに保持されている。そして、第2緯糸レピア10の後退
完了後シリンダ25が作動されてそのピストンロッド25a
が引込まれ、ピッカ22が上動されてその係合部22aが第
2耳糸Yのループから脱出し、第2緯糸y及び第2耳糸
Yの織成の一サイクルが終了する。
次に第1緯糸レピア9、第1耳糸レピア14及びピッカ
30が前記と同様に作動されて第1緯糸x及び第1耳糸の
織成が行われる。そして、以下前記の動作を順次繰返す
ことにより第3図に示す三次元織物Wが製織される。
(実施例2) 次に第2の実施例を第5,6図に従って説明する。この
実施例においては耳糸のループと係合して一定の間耳糸
のループが緯糸のループから抜け出ないように保持する
保持手段が、第1耳糸X及び第2耳糸Yの両者で共用す
るように構成された点が前記実施例の装置と異なってい
る。すなわち、機枠1上に支持ブラケット34が両耳糸レ
ピア14,15の移動方向と45度の角度をなす状態に固定さ
れ、該支持ブラケット34の上端部には取付ブラケット35
が支軸36により回動可能に支持されている。取付ブラケ
ット35の一端には前記支持ブラケット34の長手方向に沿
って延びるガイド孔35aが形成されている。取付ブラケ
ット35の後部上端にはシリンダ37がその基端において固
定され、該シリンダ37のピストンロッド37a先端には前
記ガイド孔35aに沿って摺動可能に配設されたピッカ38
の基端が固定されている。又、取付ブラケット35の後端
下方には前記支持ブラケット34にその基端が固定された
シリンダ39が配設され、該シリンダ39のピストンロッド
39aに先端に対して取付ブラケット35の後端下部がピン
連結されている。
次に作用を説明する。第7図(a)に示す待機状態か
ら第2緯糸10が前進して第7図(b)に示す状態とな
り、この状態から第2耳糸レピア15が前進することによ
り第2緯糸yのループ内に第2耳糸Yが挿入されて第7
図(c)に示す状態となる。一方、この間にシリンダ37
が作動してそのピストンロッド37aが引込まれ、ピッカ3
8はその係合部38aが第2耳糸レピア15の凹部15aと対応
する位置に移動配置される。次にシリンダ39が作動され
てピストンロッド39aが突出し、ピッカ38はその係合部3
8aが第2耳糸Yと係合可能な位置まで下降移動されて第
7図(d)に示す状態となる。次にシリンダ37が作動し
てピストンロッド37aが突出し、ピッカ38が待機位置に
移動配置されて第7図(e)に示す状態となる。次いで
第2耳糸レピア15が後退すると第2耳糸Yがピッカ38の
係合部38aと係合した位置で折り返されてループを形成
し、第7図(f)に示す状態となる。その後第2緯糸レ
ピア10が後退して第2緯糸yのループ内に第2耳糸Yが
織り込まれて第7図(g)に示す状態となり、次いでシ
リンダ39が作動されてピッカ38が上昇移動され、ピッカ
38の係合部38aが第2耳糸Yのループ内から脱出して第
7図(h)に示す状態となり、第2緯糸y及び第2耳糸
Yの1回の織成サイクルが終了する。次に第1緯糸レピ
ア9が前進して第7図(i)に示す状態となり、第1耳
糸レピア14が前進して第7図(j)に示す状態となる。
そして、ピッカ38が待機位置から後退してその係合部38
aが第1耳糸レピア14の凹部14aと対応する位置に移動配
置された後、シリンダ39が作動されてピッカ38が下降移
動して第7図(k)に示す状態となる。次にピッカ38が
前進移動されて第7図(l)に示す状態となり、第1耳
糸レピア14が後退して第7図(m)に示す状態となる。
更に第1緯糸レピア9が後退して第1緯糸xのループ内
に第1耳糸Xが織り込まれて第7図(n)に示す状態と
なり、最後にピッカ38が上昇移動されて係合部38aが第
1耳糸Xのループ内から脱出して第7図(o)に示す状
態となり第1緯糸x及び第1耳糸Xの1回の織成動作が
終了する。
従って、この実施例の装置では1つのピッカ38により
第1耳糸X及び第2耳糸Yの保持が行われるため、構造
が簡単になるとともに、制御も容易となる。
なお、この発明は前記両実施例に限定されるものでは
なく、例えば、ピッカ22,30,38の係合部22a,30a,38aが
耳糸レピア14,15との干渉を避ける待機位置に移動する
構成にかえて耳糸レピア14,15を緯糸レピア9,10の長手
方向と平行に移動させた後、後退移動するように構成し
たり、ピッカ22,30,38との係合により係合される耳糸ル
ープを小さくするため耳糸レピア14,15の後退に伴い三
次元織物Wの織前に向かって移動するように構成しても
よい。又、経糸群を垂直方向に張設するかわりに、水平
方向に張設してもよい。
発明の効果 以上詳述したように、この発明によれば第1緯糸x及
び第2緯糸yの各ループ内に先端でループを形成するよ
うに折り返された状態で挿入される第1耳糸X及び第2
耳糸Yの先端ループを各耳糸X,Yがそれぞれ各緯糸x,yと
ループ内に織り込まれるまで緯糸x,yのループから抜出
さないように保持するため、耳糸X,Yが確実に緯糸ルー
プ内に織り込まれ、織り込まれた後は各耳糸X,Yは緯糸
x,y及び経糸zとの摩擦により移動が妨げられ耳のほつ
れが確実に防止されるので、両耳糸X,Yをからめるため
の装置が不要となり構造が簡単となる。又、第1耳糸X
及び第2耳糸Yは第1緯糸x及び第2緯糸yに締付けら
れた状態で引戻されることがないため、耳糸X,Y同士あ
るいは耳糸X,Yと緯糸x,yとがすれ合うことがなく耳糸X,
Y及び緯糸x,yの損傷が確実に防止されるという優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1〜4図はこの発明を具体化した第1の実施例を示す
ものであって、第1図は平面図、第2図は正面図、第3
図は三次元織物の斜視図、第4図(a)〜(h)は作用
を説明する概略平面図、第5〜7図は第2の実施例を示
すものであって、第5図は要部平面図、第6図は第5図
のA矢視図、第7図(a)〜(o)は作用を説明する概
略平面図、第8図は従来装置の該略図、第9図は耳糸を
交互にからめた三次元織物の斜視図である。 第1緯糸レピア9、第2緯糸レピア10、第1耳糸挿入具
としての第1耳糸レピア14、第2耳糸挿入具としての第
2耳糸レピア15、保持手段としてのピッカ22,30,38、第
1緯糸x、第2緯糸y、経糸z、第1耳糸X、第2耳糸
Y、三次元織物W。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金原 雅彦 刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会社豊 田自動織機製作所内 (72)発明者 大森 裕志 刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会社豊 田自動織機製作所内 (72)発明者 都築 誠 刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会社豊 田自動織機製作所内 (72)発明者 多田 義雄 上越市南本町1丁目5番5号 株式会社 有沢製作所内 (72)発明者 白石 伸一 上越市南本町1丁目5番5号 株式会社 有沢製作所内 (56)参考文献 特開 昭63−196747(JP,A) 特開 昭63−85137(JP,A) 特公 昭54−38673(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の経糸zを複数行、複数列に張設して
    経糸群を形成し、該経糸群の各列間に第1緯糸xを、各
    行間に第2緯糸yをそれぞれ経糸zと直交する状態に挿
    入するとともにその先端でループを形成して折り返すよ
    うに織り込む三次元織機において、 駆動装置による前進移動時に前記第1緯糸xのループを
    貫通して該ループ内に第1耳糸Xを挿入するとともに耳
    糸の先端が第1緯糸xのループを通過した後、後退移動
    して第1耳糸Xの先端をループ状態に形成する第1耳糸
    挿入具と、 駆動装置による前進移動時に前記第2緯糸yのループを
    貫通して該ループ内に第2耳糸Yを挿入するとともに耳
    糸の先端が第2緯糸yのループを通過した後、後退移動
    して第2耳糸Yの先端をループ状に形成する第2耳糸挿
    入具と、 前記耳糸挿入具が元の位置まで後退するとともに該耳糸
    挿入具より耳糸が挿入された緯糸のループが経糸群の端
    部まで引き戻される間、前記第1耳糸X又は第2耳糸Y
    のループと係合して該ループが前記緯糸のループから抜
    け出ないように保持する保持手段と を備えた三次元織機の耳形成装置。
JP6957487A 1987-03-23 1987-03-23 三次元織機の耳形成装置 Expired - Lifetime JP2507877B2 (ja)

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