JP2507591B2 - 熱転写画像受容シ―ト - Google Patents

熱転写画像受容シ―ト

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は熱転写画像受容シートに関するものであり、
更に詳しく述べるならば、染料昇華型熱転写画像受容シ
ートなどのような画像受容シートであって、その画像受
容面に対し反対面側に、帯電防止性の滑性層を有し、か
つこの滑性層が、画像形成インクや染料により汚れない
ことを特徴とするものである。
〔従来技術、および発明が解決しようとする課題〕
最近、比較的コンパクトな装置のサーマルプリンタ
ー、特に鮮明なカラー画像をプリントすることの可能な
染料昇華型熱転写方式のプリンターが注目されている。
この染料昇華型熱転写方式のプリンターは、フィルム
基材と昇華性インク層とからなるインクシートに、画像
受容シートの昇華染料染着性樹脂(ポリエステルなど)
を含む画像受容面を重ね合わせ、電気信号に応じてサー
マルヘッドから供給される熱により、画像受容面に、昇
華染料をイエロー、マゼンタ、シアンの順に、必要部
分、所要濃度だけ転写染着させてフルカラーの画像を形
成するものである。
上記画像の受容において、通常インクシートはロール
状態で供給されるが、受容シートは枚葉で供給されるの
が一般的である。
熱転写プリンターを始めとするサーマルヘッドを用い
たサーマルプリンターの受容シート上に良好な印字、印
画を得る為に、無機顔料とポリオレフィンを主成分とし
て含む二軸延伸された多層構造のフィルムや、PETフィ
ルム等の熱可塑性高分子を主成分とするフィルムを基材
シートとして用いることが知られている。染料昇華型熱
転写プリンター用受容シートではこの基材上に、ポリエ
ステルなどの染料染着性樹脂を主成分とする染着層、す
なわち画像形成層を設ける。これらの基材シートを用い
た受容シートは、厚さが均一で、柔軟性があり、かつセ
ルロース繊維からなる紙等に比べて熱伝導度が小さいな
どの特性のため、均一で濃度の高い印画が得られるとい
う長所がある。
しかし、これら熱可塑性樹脂を主成分とするフィルム
は、おおむね帯電性が高く、プリンターでの給排紙操作
時に重走や紙つまりなどを生じ、その走行性に支障を生
ずることが多い。またプリント後、受容シートを数枚重
ねて保存した場合、熱や摩擦により画像のインクや染料
が、シートの背面側に逆転写したり、受容シートが互に
摩擦し、プリント面に傷がついたりして、プリントの商
品価値を著しく低下させるなどの欠点がある。
本発明は、染料昇華型転写方式を始めとする各種のサ
ーマルプリンターに良好な印画適性を持ち、さらに従来
の受容シートを使用したときに生ずる欠点を解消した、
熱転写画像受容シートを提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段・作用〕
本発明に係る熱転写画像受容シートは、20〜300μm
の厚さを有し、かつ、熱転写された画像を受容すること
ができる熱可塑性樹脂を主成分として形成された熱転写
画像受容面を有するシート状基体と、この基体の反対面
側に形成された滑性層とを含み、前記滑性層が、少なく
とも1種の反応性基を有するアクリル系重合体とエポキ
シ樹脂との反応生成物と、水溶性カチオン性重合体材料
との混合物を主成分として含み、かつ、1011Ω・cm以下
の表面固有抵抗を有することを特徴とするものである。
このような本発明の受容シートは、静電気帯電の減衰を
促進し、帯電を防止ることにより、シートの重走や紙づ
まりを防止することができ、さらにプリント後、摩擦な
どによるインクや染料等の受容シート背面への裏移りを
防止することができる。さらに本発明の受容シートは、
それを昇華染料型熱転写方式のプリンターに用いる場
合、画像受容面に染着した染料が受容シートの背面へ、
再昇華、熱拡散などによって逆転写することや、汚れの
発生を防止することができ、プリントの商品価値を損な
うことがないものである。
本発明の画像受容シートは、熱転写画像受容表面を有
するシート状基体と、その反対側面に形成された帯電防
止性滑性層とを有するものである。
第1図において、受容シートAはシート状基体1と、
滑性層2との積層体であって、シート状基体は、熱転写
画像を受容することのできる熱可塑性樹脂を主成分とし
て形成されたものであって、従って、その上表面は、熱
転写画像を受容することのできるものである。
第2図において、受容シートBは、シート状基体1と
滑性層2との積層体であって、シート状基体1は、シー
ト状支持体3、例えば紙と、その上面に形成され、かつ
熱転写画像を受理することのできる熱可塑性樹脂(例え
ば、ポリエチレンと二酸化チタンとの混合物、又は、ポ
リエステル樹脂)を主成分とする表面層4と、支持体3
の下面に形成された、熱可塑性樹脂からなる裏面被覆層
(例えばポリエチレン樹脂層、又は合成紙層)5とから
なるものである。
第3図において、受容シートCは、シート状基体1
と、滑性層2とからなり、シート状基体は、熱転写画像
受容面を形成する表面層4と、シート状支持体3と、こ
の表面層4とシート状支持体3の間に形成されたピグメ
ント層(例えば焼成クレー層)6と、シート状支持体3
の下面に形成された裏面被覆層5とからなるものであ
る。
本発明に用いられる熱可塑性樹脂シート状基体は、ポ
リエステル、ナイロン、ポリスチレン、およびポリオレ
フィン、(例えばポリプロピレン)のフィルム又はシー
トや、ポリオレフィン樹脂と無機顔料を主成分とする2
軸延伸多層構造フィルム(合成紙として知られている)
から構成されていてもよく、又は、この合成紙をポリエ
ステル等のフィルムと積層してもよく、合成紙どうしを
積層合体させてもよく、あるいは合成紙と各種の紙、例
えば上質紙、中質紙、和紙、薄葉紙やコート紙(微塗工
紙、軽量コート紙、アート紙等を含む)とを多層に貼合
わせたものなどであってもよい。シート状基体は20〜30
0μmの厚さを有するものである。シート状基体の厚さ
が20μm未満であると、その機械的強度が不十分とな
り、かつそれから得られる画像受容シートの硬さおよび
変形に対する反撥性などが不十分となり、画像熱転写の
際に生ずる画像受容シートのカールを十分に防止できな
いという不都合があり、また、それが300μmを越える
と、得られる画像受容シートの厚さが過大になる。所定
容積のプリンターでは、その受容シート収容容積に限度
があり、受容シートの厚さの増大は、当然にプリンター
の受容シート収容枚数の低下をまねく。若し、所定枚数
の受容シートを収容しようとすれば、プリンターの容積
を大きくしなければならず、これは、プリンターのコン
パクト化を困難にすることになる。
本発明の受容シートにおいて、シート状基体の反対面
(裏面)側に、1011Ω・cm以下の表面固有抵抗を有する
帯電防止性の滑性層が形成されている。滑性層の表面固
有抵抗が、1011Ω・cmを越えると、得られる滑性層の帯
電防止性が不満足となり、得られる受容シートのプリン
ター内走行性が不十分なものとなる。
滑性層は少なくとも1種の反応基を有するアクリル系
重合体と、エポキシ樹脂との反応生成物と、水溶性カチ
オン性重合体材料との混合物を主成分として構成されて
いる。
このような滑性層は、アクリル系重合体、好ましくは
50℃以上のMFTを有するもの、あるいは、20℃以上のTg
を有するものと、エポキシ樹脂とを反応させ、架橋硬化
させたものと、これらと相溶性の良好な水溶性のカチオ
ン性重合体材料との混合物を主成分として形成される。
一般に、サーマルヘッドなどの熱による染料昇華型転
写のプリントを重ねて保存した場合、染着層に染着され
た染料が再昇華、または再拡散し、それがプリントの背
面に逆転写してプリント背面を汚してしまうことがあ
る。しかし、本発明の受容シートを用いると、プリント
背面にTgの高い樹脂層が形成されているので、染料のプ
リント背面への逆転写を防止することができる。
上記のようなアクリル系樹脂を構成するモノマーとし
ては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸
イソブチル、メタクリル酸ターシャリーブチル、メタク
リル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸オクチル、メ
タクリル酸イソデシル、メタクリル酸ラウリル、メタク
リル酸ラウリル−トリデシル、メタクリル酸トリデシ
ル、メタクリル酸セチル−ステアリル、メタクリル酸ス
テアリル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸
ベンジル、メタクリル酸、メタクリル酸2−ヒボロキシ
エチル、メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル、メタク
リル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルア
ミノエチル、メタクリル酸グリシジル、メタクリル酸テ
トラヒドロフルフリル、ジメタクリル酸エチレン、ジメ
タクリル酸ジエチレングリコール、ジメタクリル酸トリ
エチレングリコール、ジメタクリル酸アリルなどがあ
る。
アクリル系樹脂に含まれる反応性基としては、アミノ
基、カルボキシル基、水酸基、フェノール性水酸基、酸
無水物、等がある。
このような反応性基を導入する共重合成分としては下
記のような反応性モノマーを用いることができる。
すなわちアミノ基を含有する反応性モノマーとして
は、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ビニルピリ
ジン、およびtert−ブチルアミノエチルメタクリレー
ト、を用いることができる。また、カルボキシル基を含
有するものとしてはアクリル酸、メタクリル酸、クロト
ン酸、イタコン酸、マレイン酸、イタコン酸ハーフエス
テル、およびマレイン酸ハーフエステルなどのモノマー
を用いることができる。更に水酸基を含有するものとし
ては、アリルアルコール、2−ヒドロキシエチルメタク
リレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒ
ドロキシプロピルメタアクリレート、2−ヒドロキシプ
ロピルアクリレートおよび、多価アルコールのモノアク
リルエーテルなどのモノマーを用いることができる。更
に、酸無水物を含有するものとしては無水イタコン酸、
および無水マレイン酸などのモノマーを用いることがで
きる。
このようなアクリル共重合樹脂は、塗膜の透明性、光
沢度が良好であり、上記シート状基体との密着性が良好
であり、また塗膜の耐ブロッキング性も良好である。ア
クリル共重合体樹脂は、そのMFTが50℃以上であるか、
あるいはそのTgが20℃以上であることが好ましい。
アクリル系重合体と反応する架橋剤としては、エポキ
シ樹脂、メラミン樹脂酸化亜鉛、塩基性アルミ等が知ら
れているが、エポキシ樹脂が優れている。
エポキシ樹脂としては、ビスフェノール型エポキシ樹
脂、直鎖型エポキシ樹脂、メチル置換型エポキシ樹脂、
側鎖状型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、フ
ェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾール型エポ
キシ樹脂、ポリフェノール型エポキシ樹脂、脂肪族型エ
ポキシ樹脂、芳香族型エポキシ樹脂、エーテル・エステ
ル型エポキシ樹脂、環状脂肪族型エポキシ樹脂などを用
いることができる。アクリル系重合体と、エポキシ樹脂
との反応配合比に格別の限定はないが、一般に、アクリ
ル系重合体100重量部に対し、1〜30重量部のエポキシ
樹脂を反応させることが好ましい。
アクリル系重合体中の反応性基を、エポキシ樹脂で架
橋することにより、高度の耐水性、耐溶剤性、物理的強
度を有する滑性層を形成することができる。
水溶性カチオン性重合体材料としては一般に、ポリエ
チレンイミン、カチオン性モノマーを含むアクリル系重
合体、カチオン変性アクリルアミド系重合体、カチオン
でんぷん等を用いることができる。
水溶性カチオン性重分子材料は、アクリル系重合体の
エマルジョンと相溶性がよく、容易に混合することがで
きる、滑性層の表面固有抵抗を1011Ω・cm以下にするた
めには、アクリル系重合体100重量部に対し、水溶性カ
チオン性重合体材料を10〜50重量部にすることが好まし
く、20〜40部を配合することがより好ましい。
本発明の受容シートの帯電性防止性滑性層と画像受容
表面層とは、バーコーター、グラビアコーター、コンマ
コーター、ブレードコーター、エアーナイフコーター、
ゲートロールコーター、等のコーターでシート状支持体
に塗工、乾燥して形成することができる。
〔実施例〕
次に実施例をあげて本発明の熱転写画像受容シートを
説明する。
実施例1 無機顔料を含むポリオレフィンを主成分として2軸延
伸した厚さ150μmの多層構造のフィルム(商標:ユポF
PG150の未導電処理品、王子油化合成紙(株)製)をシ
ート状基体として用いた。支持体の片面に下記組成の塗
料−1を、固形分で1g/m2の塗布量で塗工、乾燥して帯
電防止性滑性層を形成した。得られた熱転写画像受容シ
ートの厚さは151μmであった。
塗料−1 アクリル酸エステル (商標:プライマルWL−81、ローム・アンド・ハース社
製) 100部 エポキシ樹脂 (商標:エポコートDX−255、シェル化学社製) 5部 水溶性カチオン性ポリマー (商標:ST−3100、三菱油化(株)製) 20部 メタノール 100部 水 200部 実施例2 実施例1と同じ操作を行った。但し、シート状基体
は、坪量70g/m2の上質紙からなる支持体の表面側に、10
重量%の二酸化チタンを含むポリエチレン樹脂を30g/m2
の塗布量で溶融押し出しラミネートし、これにコロナ放
電処理をほどこして表面側被覆層を形成し、またその背
面側に、25g/m2の塗布量でポリエチレン樹脂を溶融押し
出しラミネートして裏面被覆層を形成したものであっ
た。
実施例3 実施例1と同じ操作を行った。但しシート状基体は、
坪量70g/m2の上質紙からなる支持体の表面側に、下記組
成の塗料−2を固形分で30g/m2の塗布量で塗工乾燥し、
次に、スーパーカレンダー処理をほどこして、表面を平
滑化して得られたピグメント層を有していた。この表面
のJISP8119によるベック平滑度は3500秒であった。この
ピグメント層の上に、10重量%の二酸化チタンを含むポ
リエチレン樹脂を、30g/m2の塗布量で溶融押し出しラミ
ネートし、コロナ放電処理をほどこして、表面側被覆層
を形成した。また上質紙からなる支持体の背面側に、25
g/m2のポリエチレン樹脂を溶融押し出しラミネートして
裏面被覆層を形成した。
塗料−2 焼成クレー (商標:アンシレックス米エンゲルハルト社製) 100部 カルボキシル変性スチレンブタジエン 共重合体ラテックス (商標:JSR0668 日本合成ゴム(株)製) 20部 ポリアクリル酸ソーダ 2部 実施例4 実施例1と同じ操作を行った。但しシート状基体は、
上質紙(OKフォーム用紙、王子製紙製、坪量64g/m2)か
らなる支持体の裏面側に、無機顔料を含むポリオレフィ
ンを主成分として2軸延伸した、厚さ60μmの多層構造
のフィルム(商標:ユポFPG60の未導電処理品 王子油
化合成紙(株)製)を貼着し、またその表面側に50μm
の厚さを有するポリエチレンテレフタレートフィルム
(商標:ルミラー Tタイプ、東レ(株)製)を貼着し
たものであった。各フィルムは、ポリエステル系接着剤
により、ドライラミネート方式で支持体に貼着、積層さ
れた。
実施例5 実施例1と同じ操作を行った。但し帯電防止性滑性層
を下記組成の塗料−3から形成した。
塗料−3 アクリル酸エステル (商標:プライマルC−72、ローム・アンド・ハース社
製) 100部 エポキシ樹脂 (商標:エポコートDX−255、シェル化学(株)製) 5部 水溶性カチオン性ポリマー (商標:ST−3100、三菱油化(株)製) 20部 メタノール 100部 水 200部 実施例6 実施例1と同じ操作を行った。但し帯電防止性滑性層
を下記組成の塗料−4から形成した。
塗料−4 アクリル酸エステル (商標:プライマルP−1060、ローム・アンド・ハース
社製) 100部 エポキシ樹脂 (商標:エポコートDX−255、シェル化学(株)製) 5部 水溶性カチオン性ポリマー (商標:ST−3100、三菱油化(株)製) 20部 メタノール 100部 水 200部 実施例7 実施例1と同じ操作を行った。但し帯電防止性滑性層
を下記組成の塗料−5から形成した。
塗料−5 アクリル酸エステル (商標:プライマルWL−81、ローム・アンド・ハース社
製) 100部 エポキシ樹脂 (商標:DX−255、シェル化学(株)製) 5部 水溶性カチオン性ポリマー (商標:ST−6000、三菱油化(株)製) 20部 メタノール 100部 水 200部 比較例1〜4 実施例1〜4と同じ操作を行った。但し、帯電防止性
滑性層を設けなかった。
比較例5 実施例1と同じ操作を行った。但し塗料−1の代り
に、アニオンポリマーを含む下記組成の塗料−7を用い
た。しかし、白濁、ゲル化して良好な塗工ができず、従
って実用可能な受容シートは得られなかった。
塗料−7 アクリル酸エステル (商標:プライマルWL−81、ローム・アンド・ハース社
製) 100部 エポキシ樹脂 (商標:エポコートDX−255、シェル化学(株)製) 5部 水溶性アニオン性ポリマー (商標:VERSA−TL125、カネボウNSC(株)製) 20部 メタノール 100部 水 200部 比較例6 実施例1と同じ操作を行った。但し塗料−1の代り
に、エポキシ樹脂を含まない下記組成の塗料−8を用い
た。
塗料−8 アクリル酸エステル系共重合体 (商標:プライマルWL−81、ローム・アンド・ハース社
製) 100部 水溶性カチオン性高分子 (商標:ST−3100、三菱油化(株)製) 5部 メタノール 100部 水 200部 比較例7 実施例1同じ操作を行った。但し塗料−1の代りに、
エポキシ樹脂を含まない下記組成の塗料−9を用いた。
塗料−9 アクリル酸エステル系共重合体 (商標:プライマルC−72、ローム・アンド・ハース社
製) 100部 水溶性カチオン性高分子 (商標:ST−3100、三菱油化(株)製) 5部 メタノール 100部 水 200部 比較例8 実施例1と同じ操作を行った。但し塗料−1の代り
に、カチオン重合体を含まない下記組成の塗料−10を用
いた。
塗料−10 アクリル酸エステル系共重合体 (商標:プライマルWL−81、ローム・アンド・ハース社
製) 100部 エポキシ樹脂 (商標:エポコートDX−255、 シェル化学(株)製) 5部 メタノール 100部 水 200部 比較例9 実施例1と同じ操作を行った。但しシート状基体とし
て坪量170g/m2の上質紙を用い、滑性層を塗布しなかっ
た。
実施例8および比較例10 実施例1〜7、比較例1〜9の熱転写画像受容シート
の各々の背面の表面固有抵抗を測定した。結果を第1表
に示す。
表面固有抵抗は20℃,65%RHにおいて、三菱油化製、
表面高抵抗計HIRESTA MODEL HT−200を用いて測定し
た。
また実施例1〜7、比較例1〜9の熱転写画像受容シ
ートの各々を、熱転写プリンター(D−Scanプリンター
セイコー電子工業(株)製)でプリントし、その画質
を評価した。結果を第1表に示す。
比較例5においては受容シートは得られなかった。
実施例9〜15 実施例1〜7の熱転写画像受容シートの各々の表面上
に、下記組成の塗料−6を、固形分で5g/m2の塗布量で
塗工、乾燥し、画像受容層を形成した。
塗料−6 ポリエステル樹脂 (商標:バイロン200 東洋紡(株)製) 100部 ポリエステルシリコーンワニス (商標:KR−5203 信越シリコーン(株)製) 5部 トルエン 200部 メチルエチルケトン 200部 比較例11〜19 比較例1〜9の受容シートの各々の表面上に、前記塗
料−6を、固形分で5g/m2の塗布量で塗工、乾燥し画像
受容層を形成した。
実施例16および比較例20 実施例9〜15、比較例11〜19の転写画像受容シートの
各々を昇華ビデオプリンター(VY−50日立製作所)でプ
リントし、その画質と、プリントどうしを擦り合わせた
ときの損傷の程度(耐傷性)、およびプリントした画像
面と背面とを重ね、重りをのせ60℃のオーブン中に10日
間放置し、背面に逆転写した染料画像の形成程度を評価
した。結果を第2表に示す。
〔発明の効果〕 本発明の熱転写画像受容シートは、その背面の帯電防
止性を改良し、また保存時の画像のインクや染料の裏移
りが少なく、従って、実用上産業界に寄与するところ大
である。
【図面の簡単な説明】
第1、2、および3図は、それぞれ本発明の熱転写画像
受容シートの一実施態様の構成を示す断面説明図であ
る。 A,B,C…受容シート、1…シート状基体、2…滑性層、
3…シート状支持体、4…表面層、5…裏面被覆層、6
…ピグメント層。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−593(JP,A) 特開 昭61−27289(JP,A) 特開 昭60−137691(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】20〜300μmの厚さを有し、かつ熱転写さ
    れた画像を受容することのできる熱可塑性樹脂を主成分
    として形成された熱転写画像受容面を有するシート状基
    体と、この基体の反対面側に形成された滑性層とを含
    み、前記滑性層が、少なくとも1種の反応性基を有する
    アクリル系重合体とエポキシ樹脂との反応生成物と、水
    溶性カチオン性重合体材料との混合物を主成分として含
    み、かつ、1011Ω・cm以下の表面固有抵抗を有する、熱
    転写画像受容シート。
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