JP2507274Y2 - 強化砂地盤用補強材 - Google Patents

強化砂地盤用補強材

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JP2507274Y2
JP2507274Y2 JP1990078279U JP7827990U JP2507274Y2 JP 2507274 Y2 JP2507274 Y2 JP 2507274Y2 JP 1990078279 U JP1990078279 U JP 1990078279U JP 7827990 U JP7827990 U JP 7827990U JP 2507274 Y2 JP2507274 Y2 JP 2507274Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は強化砂地盤を施工するための補強材、詳しく
は公園や広場の歩道、遊歩道、駐車場、あるいはプール
サイドの通路や休憩場、屋外運動場やゴルフ場のティグ
ランド、競馬場の馬道や走路など、弾力性と透水性が要
求される場所に好適なマット状の砂地盤用補強材に関す
るものである。
(従来の技術) 上記した各種の広場や通路等の簡易舗装には、従来か
らセメントコンクリートやアスファルトコンクリートの
舗装、地盤上に単に砂を敷設したもの、あるいは人工芝
上に砂を撒いたもの等が使用されている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、セメントコンクリート、アスファルト
コンクリートやセメントブロック等で舗装された路面
は、構造的に安定で耐久性にも優れているが、表面が硬
く、弾力性に劣るとともに表面に滑り性がないため歩行
時や運動時における足腰への負担が大きく、その上透水
性がないことからスポーツ施設のグランドや走路には著
しく不向きである。
そのため弾力性や適度な滑り性および透水性が要求さ
れる場所には、締め固めした地盤上にあるいは人工芝生
上に砂を散布敷設する工法が一般に広く用いられてい
る。ところが締め固めした地盤上に砂を散布した地面に
あっては、締め固めした地盤が緩みやすく形態的に不安
定であり、また雨水等により表面の砂が流出するという
不都合がある。他方人工芝上に砂を撒いたものは、構造
的には安定しているが砂が捕捉されにくく特に傾斜面に
敷設したものにあっては砂が移動して所望の滑り性を持
続することが困難である。
本考案の目的は、弾力性、表面の滑り性に富み形態的
に安定で透水性に優れた安価な簡易舗装、詳しくは砂舗
装に適した舗装用補強材を提供するにある。
(課題を解決するための手段) 本考案は砂効果の持続性を有する砂舗装を達成するべ
く、多数の合成重合体繊維によって形成された空隙率の
大きいかつ上面側に繊維のループが存在しないマット状
構造物を地盤上に敷設して該構造物内に砂を充填し、充
填し締め固めした砂を該構造物によって抱持して砂の移
動が防止されるように構成してなるものである。即ち、
本考案による砂地盤用補強材は、各繊維は非直線にして
1本の繊維には少なくとも1個のループ状カールを有す
る立体捲縮が付与されたところの直径が約0.1〜1.5mm、
長さが約50〜300mmの多数の合成重合体繊維の集合物か
らなり、各繊維はそれぞれの接点において接着されて空
隙率80〜99%の嵩高なマット状をなし、上面に位置した
上記ループ状カールが切断されて上面が各繊維の自由端
部によって構成され、さらに望ましくは上記マット状構
造物の底面および側面が薄い透水性不織布で被覆されて
構成されている。
上記本考案のマットを構成する合成重合体繊維として
は、例えばポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
プロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性重合体の単独繊
維、あるいは20℃以上の融点差を有する2種の熱可塑性
重合体からなる熱接着性複合繊維が適用できる。また難
燃性が要求される分野では、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化
ビニリデン等よりなる難燃性繊維が好ましい。
本考案によるマット状の補強材は、繊維間の空隙部に
川砂、海砂、火山砂利あるいはスラグ等のいわゆる砂を
充填し締め固めて使用され、したがって砂舗装後は弾力
性、表面の滑り性に富み、形態的に安定で透水性に優れ
たものとなる。これらの特性を得るためには繊維の太さ
やマットの空隙率が重要となる。即ち一般に、繊維が0.
1mm未満の細いマットでは弾性が乏しく砂の抱持力が小
さい。繊維が1.5mmより太いマットにおいては剛直化し
て地面から繊維の1部が露出したとき危険となる。また
構造が極めて粗で空隙率が99%よりも高いマツトの場合
は砂の充填は容易であるが砂を拘捉する力が弱く、舗装
としての強度が低いために形態的に不安定となり、構造
が密で空隙率が低いマットにおいては、砂を拘捉する力
が強く形態的に安定であるが砂を充填するのに特別な装
置を必要とするなどの不都合が生じ、砂舗装用補強材と
しての好ましい空隙率は80〜99%である。そしてこの空
隙はマット全体に亘りほぼ均等に存在してその空隙の大
きさもバラツキの少ない程好適である。このような砂舗
装用補強材として好ましい嵩高なマット状構造物は、繊
維の長さが50〜300mmであって、伸張時の長さをA,張力
解放時の長さをBとしたとき1.0<A/B<3.0となるよう
なスパイラル状のカールを有し、少なくとも1部にルー
プ状カールを備えた立体捲縮状である合成重合体繊維を
多数集積し、結合することによつて得ることができる。
繊維の長さが50mm以下の場合には繊維の絡みのチャンス
が少なく横強度に不安が生じ、また300mmを越えると部
分的に過度の絡みが生じてマットの構造が不均一になり
やすく砂の拘捉力の低下を招くことになる。
なおマットを構成する繊維は上記の条件を満足してい
れば2種以上のものを混合して使用してもよい。
マットの側面と底面に貼着する薄い透水性不織布は、
主として砂の流出防止を目的としており、目付が20〜20
0g/m2のスパンボンド不織布が好適であり、この薄い透
水性不織布は上記マットの底面と側面に接着剤により貼
着される。
(作用) マットは所望の厚さの補強地盤のベースを形成し、マ
ットを構成している有端の立体捲縮繊維はマットの嵩高
性と適度な空隙を確保して砂の充填を容易にするととも
に充填した砂を抱持して地盤に弾性を付与し、歩行走行
時の運動負担を緩和する。また各繊維のループ状カール
が切断されたマットの上面は履き物のヒールやスパイク
等の突起物の引っ掛かりをなくし円滑な歩行走行を保証
する。そして底面および側面に貼り合わされた透水性の
薄い不織布は砂の流出を防止するとともに砂地盤特有の
排水効果を維持する。
(実施例) 以下本考案の実施例を示している図面について説明す
ると、第1図において(1)はマット、(2)は該マッ
ト(1)を形成している有端の繊維、(3)は透水性不
織布である。該マット(1)は、直径が約0.25mm,平均
長さが150mm、その大部分が曲率半径約7mmのループ状カ
ール(2A)を1個以上有する非直線のポリ塩化ビニルモ
ノフィラメント50部と、直径が約0.30mm、平均長さが12
0mm、その大部分が曲率半径約6mmのループ状カール(2
A)を1個以上有する非直線のポリ塩化ビニリデンモノ
フィラメント50部との混合繊維により構成され、各々の
繊維(2)(2)が交差している接点(4)(4)が接
着剤によって接合されて空隙率96%、厚さ約80mmの畳大
の形状をなしている。そして上面は多数の繊維の自由端
部(2B)(2B)によって形成され、該マット(1)の底
面と側面には、目付150g/m2のポリプロピレンスパンボ
ンド不織布(3)が接着剤(5)(5)によりスポット
的に貼着されて強化砂地盤用補強材(6)が形成されて
いる。
上記補強材(6)は次のようにして効率よく製造する
ことが出来る。即ち上記した直径0.25mm,平均長さ150mm
のポリ塩化ビニルのモノフィラメント繊維50部と、直径
0.30mm、長さ120mmのポリ塩化ビニリデンのモノフィラ
メント繊維50部とを混合し、その混合繊維を強撚機で撚
りをかけてロープ状となしたのち捲き取り、数日後解撚
してスパイラル状の立体捲縮を有した繊維材料となす。
これをランダムウェバーを用いて見掛けの厚さが約200m
mの嵩高なマット状となし、ゴム系接着剤を散布したの
ち厚さ100mmになるように押圧しながら加熱処理して交
絡している各繊維(2)(2)の接点(4)(4)にお
いて接着し、空隙率96%の畳大のマット原反となす。次
いで第2図に示すごとくこのマット原反(1A)の上面か
ら20mmのところを帯鋸(図示せず)にてスライスしてス
ライス面に位置した繊維のループを分断し、厚さが約80
mmの畳大のマット(1)となす。しかるのちこのマット
(1)のスライス面を上面としてその底面と側面に接着
剤を塗布し、目付150g/m2のポリプロピレンスパンボン
ド不織布(3)を貼着することによって得ることができ
る。
なお上記したマット用繊維として、例えば芯成分がポ
リプロピレン、鞘成分がポリエチレンの複合モノフィラ
メントを使用すれば、接着剤の散布は不要となり、マッ
ト素材を140℃に加熱しながら圧縮成形すれば鞘成分で
あるポリエチレンが溶融し、繊維接点を自己接着するこ
とができる。
第3図および第4図は上記本考案の強化砂地盤用補強
材(6)の敷設状態を例示した簡略斜視図および簡略断
面図であり、強化砂地盤用補強材(6)は、水のドレー
ン(10)、フィルター層(11)が埋設されてその上に砕
石(12)を配してなる地盤上に鋲(7)または他の手段
で固定し、マット(1)内に砂(13)を充填し締め固め
することにより砂舗装面となした態様を示している。
(考案の効果) このように本考案の砂地盤用補強材(6)は、各繊維
は非直線にして1本の繊維(2)には少なくとも1個の
ループ状カール(2A)を有する立体捲縮が付与されたと
ころの直径が約0.1〜1.5mm、長さが約50〜300mmの多数
の合成重合体繊維(2)の集合物からなり、各繊維は
(2)(2)それぞれの接点(4)において接着されて
空隙率80〜99%の嵩高なマット状をなし、上面に位置し
た上記ループ状カールが切断されて上面の大部分が各繊
維(2)(2)の自由端部(2B)(2B)によって構成さ
れ、さらに望ましくは上記マット状構造物の底面および
側面が薄い透水性不織布でもって被覆されてなるもので
あるから、砂舗装工事の現場施工が容易であるとともに
マット(1)を構成している絡み合った多数の繊維
(2)(2)によって充填砂(13)が強く拘捉され、形
状的に安定で表面の滑り性に優れ、歩行等の運動時にお
ける身体への負担を緩和する。さらに砂舗装特有の透水
機能を失うことなくマット(1)に貼着した薄い透水性
不織布(3)により砂(13)の流出を防止し、長期に亘
り透水性のある強化砂地盤用補強材(6)としての機能
を持続する。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示しているものであって、第1
図は強化砂地盤用補強材の部分斜視図、第2図はスライ
ス状態を示す簡略図、第3図は敷設例を略示した斜視
図、第4図は敷設例の厚さ方向の簡略断面図である。 1:マット 2:繊維 2A:ループ状カール 2B:繊維の自由端部 3:薄い通水性不織布 4:各繊維の接点 6:強化砂地盤用補強材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 荒井 良子 (56)参考文献 特開 平1−256604(JP,A) 特開 平2−91302(JP,A)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】各繊維は非直線にして1本の繊維には少な
    くとも1個のループ状カールを有する立体捲縮が付与さ
    れたところの直径が約0.1〜1.5mm、長さが約50〜300mm
    の多数の合成重合体繊維の集合物からなり、各繊維はそ
    れぞれの接点において接着されて空隙率80〜99%の嵩高
    なマット状をなし、上面に位置した上記ループ状カール
    が切断されて上面の大部分が各繊維の自由端部によって
    構成されていることを特徴とする強化砂地盤用補強材。
  2. 【請求項2】各繊維は非直線にして1本の繊維には少な
    くとも1個のループ状カールを有する立体捲縮が付与さ
    れたところの直径が約0.1〜1.5mm、長さが約50〜300mm
    の多数の合成重合体繊維の集合物からなり、各繊維はそ
    れぞれの接点において接着されて空隙率80〜99%の嵩高
    なマット状をなし、上面に位置した上記ループ状カール
    が切断されて上面の大部分が各繊維の自由端部によって
    構成され、底面および側面が薄い透水性不織布で被覆さ
    れていることを特徴とする強化砂地盤用補強材。
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