JP2507085Y2 - 糸巻き用ボビン - Google Patents

糸巻き用ボビン

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JP2507085Y2
JP2507085Y2 JP1989069046U JP6904689U JP2507085Y2 JP 2507085 Y2 JP2507085 Y2 JP 2507085Y2 JP 1989069046 U JP1989069046 U JP 1989069046U JP 6904689 U JP6904689 U JP 6904689U JP 2507085 Y2 JP2507085 Y2 JP 2507085Y2
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一夫 奥末
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昭和プロダクツ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は糸巻き用ボビンに関する。特に、巻き取り初
期の糸を挟持するに際して、単糸割れや毛羽立ちなどの
トラブルがなく、糸取りの向上を図り得る糸巻き用ボビ
ンに関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、紡糸口金から連続的に紡糸された紡出糸に表
面処理剤(集束剤)を塗布して所定の太さに集束した糸
を高速回転中のボビンに巻き取らせるには、第8図〜第
11図に示すように、サクションノズル1に吸引されつつ
ある糸Yをボビン2の糸止め溝3に把持させることによ
り行われる。
すなわち、第8図に示すように、サクションノズル1
に吸引されつつある糸Yをボビン2の糸止め溝3に沿わ
せると、糸Yは糸止め溝3の糸誘導溝4によって糸挟持
溝5内に誘導され、当該糸挟持溝によって挟持される。
すると、ボビン2が、図において、反時計方向に回転し
ているために糸Yはボビン2の回転方向に反転するが、
その際の衝撃力が糸Yに作用して糸Yが糸挟持溝5内に
確実に食い込むようになる。そして、第9図及び第10図
に示すように、糸Yはボビン2と共回りし、第11図に示
すように、糸把持点6がほぼ10時の箇所を過ぎると、糸
Yはボビン2に巻き取られる。そして、糸止め溝3から
サクションノズル1間に至る糸Yの張力が増大すると、
その間の糸Yが切断される。
ところで、第12図に示すように、従来の糸挟持溝5は
一直線状であり、しかも、第13図及び第14図に示すよう
に、糸挟持溝5を構成する2つの壁面7が滑らかである
から糸Yの把持が円滑に行われるが、第9図から第10図
に至る間では糸挟持溝5で糸Yの反転に始まり、第11図
に示すように、紡糸口金(図示せず)から糸把持点6に
至る間の糸Yに、再度、テンションが作用すると、第15
図に示すように、一気に糸Yの反転が進む。そして、各
単糸の挟持差によって単糸割れが生じ、テンションが大
きく掛かる単糸が切れるなどのトラブルが発生する。そ
して、最悪時には、これらの現象が波及して糸Yが糸挟
持溝5から外れることがあり、この問題については未だ
に、解決されていない。なお、なお、第12図において、
8はバンチング溝を示している。
一方、第16図に示すように、あるボビン2は、糸止め
溝13の糸挟持溝5を蛇行させると共に、その全長に渡っ
て糸挟持溝の開口部9から底部10に達する鱗片状の糸引
掛け部11を設けているが、この例の場合、ボビン2に巻
き取られる糸Yが第9図から第10図に示す共回りのとき
に鱗片状の糸引っ掛け部11に引っ掛かり何ら問題がない
し、再度、糸Yにテンションが作用した場合でも糸Yが
外れることがないが、第11図に示す状態に至り、糸Y
に、再度、テンションが作用したときに、糸挟持溝5の
壁面と糸Yの接触抵抗が大きいため糸Yが糸把持溝5の
底部に至らず、充分な挟持力(把持力)が得られないの
で、糸挟持溝5内を摺動し、髪を櫛で梳くように、糸Y
がすり抜ける現象が起こることがある。また、第11図に
示すように、糸Yに、再度、テンションが作用した時、
異常とも言えるテンションが糸Yに作用し、鱗片状の糸
引掛け部11に掛かった糸Yが擦過され、毛羽立ち、単糸
切れなどの原因になっている。この場合、サクションノ
ズル1に吸引されている糸が切断されないこともある。
〔考案が解決しようとする課題〕
本考案は、係る従来の欠点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、単糸割れや糸止め溝によ
って挟持されたあとの糸の摺動や抜け外れを防止し、毛
羽立ち、或いは単糸切れなどのトラブルを未然に防止し
て糸取りの向上を図ることにある。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち、本考案の糸巻き用ボビンは、ボビンの端部
近傍に糸止め溝を設けた糸巻き用ボビンであって、前記
糸止め溝の上部溝壁面の少なくとも一部分に、ひだ状
で、且つ、その鋸歯状尖端がボビンの回転方向を向いて
いる糸掛け部を設けたことを特徴とするものである。
〔実施例〕
以下、図面によって本発明の一実施例について説明す
る。
第5図は本考案に係る糸巻きボビンの斜視図であり、
このボビン2は、板紙やクラフト紙などの厚紙12を多層
に巻き、その上に防水紙、耐油紙、色紙、複合紙などを
表面紙18として単層または複数層に巻いて仕上げた紙製
ボビンであって、その端部近傍には、バンチング溝8が
設けられており、更に、このバンチング溝8内に糸止め
溝23が設けられている。この糸止め溝23は、周設または
半周設したバンチング溝8内に刻設されているが、バン
チング溝8を設けずにボビン2に直接、刻設したもので
もよい。
この糸止め溝23は第3図および第4図に示すように、
横断面がV字状形をなしており、その溝23の両側の縁部
19の下方には、それぞれ、襞状の壁面17からなる糸引掛
け部21が設けられている。この糸引っ掛け部21は、第2
図から分かるように、平面的には、山部14と谷部16とが
鋸歯状をなし、その刃先24は、ボビン2の回転方向を向
いている。そして、第8図の糸導入時には、糸止め溝21
内に滑らかに挿入でき、第9図から第11図に至る共回り
時には、溝23内で糸Yが反転現象を生ずると、その瞬間
に糸が引っ掛かるような所謂釣針のモドリの如き機能を
有する。両側の山部14と谷部16とは、位相が、半ピッ
チ、ずれており、山部14同志、谷部16同志が対峙しない
ようになっている。この糸引掛っけ部21は溝23の片側だ
けに設けてもよい。また、この糸引掛け部21から溝底部
20に至る糸挟持部15は平滑な壁面22で構成されている。
更に、この糸引掛っけ部21の谷部16は糸Yを把持する機
能があっても何ら問題はない。
次に、上記の糸巻きボビンの作用について説明する。
まず、第8図に示すように、ある一定のテンション
が掛り揺動走行しながらサクションノズル1に吸引され
つつある糸Yが糸止め溝23内に導入され、糸Yは、第6
図にて、破線で示すように、糸挟持部15上方によって仮
挟持される。
次いで、糸仮挟持点6が、第9図に示すように、ほ
ぼ1時の箇所に達した時点では、糸Yは第一点鎖線で示
すように、反転初期段階で立ち上がる。
更に、ボビン2が反時計方向に回転して、糸仮挟持
点6が、第10図のように、ほぼ11時の箇所に達したとき
に、糸Yは二点破線で示すように、右側に倒れる。
次いで、更に、ボビン2が反時計方向に回転して、
糸仮挟持点6が、第11図のように、ほぼ10時の箇所に達
したときに、糸Yは実線で示すように、糸引掛け部21の
釣針のモドリの如き機能を有する山部14に引っ掛かり、
この引っ掛かった箇所が支点となって、瞬時に、再度、
テンションが加わり、その衝撃度とサクションノズル1
の吸引力との相対力が働き、支点となる箇所(糸仮挟持
点6)とサクションノズル1との間において、テンショ
ンが増加し、糸挟持部15の上方によって仮挟持状態にあ
る破線で示す糸Yが矢印で示すように、糸挟持部15の溝
底部20へ平滑な壁面22に誘導され、挿入して強力な挟持
が得られる。そして、サクションノズル1の吸引されて
いる糸が切断され、円滑な糸の巻き取りが行われる。
従って、糸Yが反転する際の単糸割れ、単糸切れ、毛
羽立ち、最悪の糸外れを防止できる。更に、糸の摺動も
防止される。
上記糸止め溝23は、基本的には、上記の如く、糸引っ
掛け部21と糸挟持部15とを2段に配設した構造である
が、第7図(a)乃至(e)に示すような変形例も考え
られる。すなわち、第7図(a)は、溝23の上段前部に
糸引っ掛け部21、上段後部に糸挟持部15を配し、更に下
段前部に糸を誘導する機能を有する部分25、下段後部に
糸挟持部15を配したもの、第7図(b)は、溝23の前部
上下段に糸誘導部25を設置すると共に上段後部に糸引っ
掛け部21、下段後部に糸挟持部15を配したもの、第7図
(c)は、溝23の上段前部に糸誘導部25、上段中央に糸
引っ掛け部21、上段後部に糸挟持部15を配し、更に下段
前部に糸誘導部25、下段後部に糸挟持部15を配したも
の、第7図(d)は、溝23の上段前部に糸引っ掛け部2
1、上段中央に糸誘導部25、上段後部に糸挟持部15を配
し、更に下段前部に糸誘導部25、下段後部に糸挟持部15
を配したもの、第7図(e)は、溝23の上下段前部に糸
誘導部25、上下段中央に糸引っ掛け部21、上下段後部に
糸挟持部15を配したものなどが考えられる。
〔考案の効果〕
上記のように、本考案は、ボビンの端部近傍に糸止め
溝を設けた糸巻き用ボビンであって、前記糸止め溝の上
部溝壁面の少なくとも一部分に、ひだ状で、且つ、その
鋸歯状尖端がボビンの回転方向を向いている糸掛け部を
設けたので、単糸割れや糸止め溝によって挟持されたあ
との糸の摺動を防止することができる。
したがって、単糸切れ、毛羽立ち、糸外れなどのトラ
ブルを未然に防止することができ、工業上、きわめて有
益である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る糸巻きボビンの要部を示す断面
図、第2図は本考案に係る糸巻きボビンの要部を示す平
面図、第3図は第2図のB−B断面図、第4図は第2図
のC−C断面図、第5図は本考案に係る糸巻きボビンの
斜視図、第6図は本考案における糸引っ掛け部に糸が引
っ掛かる様子を示す説明図、第7図(a)乃至第7図
(e)は糸止め溝の他の例を示す説明図、第8図〜第11
図はサクションノズルによる糸掛け作業の説明図、第12
図は従来のボビンの平面図、第13図は第12図のD−D断
面図、第14図は第12図のE−E断面図、第15図は糸反転
の説明図、第16図は従来の糸止め溝の平面図、第17図は
第16図における糸止め溝の展開図である。 2……ボビン、3,13,23……糸止め溝、11,21……糸引掛
け部、19……縁部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボビンの端部近傍に糸止め溝を設けた糸巻
    き用ボビンであって、前記糸止め溝の上部溝壁面の少な
    くとも一部分に、ひだ状で、且つ、その鋸歯状尖端がボ
    ビンの回転方向を向いている糸掛け部を設けたことを特
    徴とする糸巻き用ボビン。
JP1989069046U 1989-06-15 1989-06-15 糸巻き用ボビン Expired - Fee Related JP2507085Y2 (ja)

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