JPH0330378Y2 - - Google Patents

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JPH0330378Y2
JPH0330378Y2 JP1986148503U JP14850386U JPH0330378Y2 JP H0330378 Y2 JPH0330378 Y2 JP H0330378Y2 JP 1986148503 U JP1986148503 U JP 1986148503U JP 14850386 U JP14850386 U JP 14850386U JP H0330378 Y2 JPH0330378 Y2 JP H0330378Y2
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yarn
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thread
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はナイロンなどの合成繊維の紡糸工程に
おける糸条巻取り用紙管の改良に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
従来から、紙管にナイロンなどの合成繊維糸条
を巻き取る場合、その巻取り率が悪く、特に、最
近では50デニール以下の高級細番手のものが増加
しているが、このような細番手の糸条の巻取り率
は一層悪くなるものである。
一般に、高速紡糸によつて糸条を直接紙管に巻
き付ける場合、糸条が紡糸工程より直接連続的に
供給されるので、満捲紙管より空紙管への自動切
換時には、一時的に巻始めの糸条が弛緩して糸条
が空紙管より脱落し、迅速確実に糸条を捕捉、切
断しない場合が生じて空紙管への糸取り不良を発
生する。このため、糸掛けの成功率を略完全にす
ることが要求されている。
この切換え時に糸条の捕捉に失敗すると、糸条
が紡糸工程より高速で供給されるために、空紙管
への糸掛けが行われるまでの間、多量の損糸が発
生して頗る不経済である。
このため、従来の糸条巻取り用紙管においては
第9図に示すようなものが提案されている。
このものは、紙管aの端部近傍に周方向の開口
溝bを刻設すると共に、該開口溝bの延長上に密
接溝cを刻設したものである。
即ち、開口溝bは、その溝の肩部を大きな曲面
に形成して糸条をガイドし易くすると共に密接溝
cは溝の肩部の曲面を小さくして密接面積を大き
くし、この密接溝cに糸条を導入して捕捉固定
し、満捲紙管よりの糸条を切断してその糸端を空
紙管に巻き付けるようにしている。
〔考案が解決すべき問題点〕
しかしながら、この糸条導入溝である開口溝b
および糸条捕捉溝である密接溝cは、刃先の切れ
味の良い直線加工刃によつて切り込み形成された
ものであるので、密接溝cの対向溝面が平滑で糸
条が滑り易く、又、溝には若干の隙間があると考
えられるので、糸条が溝底部まで完全に沈まない
限り、特に細デニールの糸条の捕捉に際しては、
完全に糸条を捕捉し、且つ切断できないという問
題点があつた。
本考案はこのような問題点を解消し得る糸条巻
取り用紙管の提供を目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案の糸条巻取
り用紙管は、実施例に対応する図面に示すよう
に、紙管胴体1の端部近傍の外周面に、開口部
6,3,7を順次幅狭に形成し、、開口部6には
V字状の糸条導入溝4が周方向に刻設してあり、
開口部3には周方向にジグザグ状で対向溝面が粗
面となる糸条把持溝2が形成してあり、開口部7
には密接した糸条切断溝5が周方向に刻設したこ
とを特長とするものである。
〔作用〕
満捲紙管より空紙管への自動切換えに際して、
糸条は導入溝4で容易に導入され、糸条把持溝2
の溝面が粗面で且つジグザグ状に形成されている
から糸条が確実に捕捉、把持され、密接溝4にお
いて確実に切断されて糸掛け率が向上するもので
ある。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を示す図面について説
明すると、1は紙管胴体で、その外周面における
端部近傍部に所定深さの糸条把持溝2を円周方向
に切込み形成してある。
この糸条把持溝2は、周方向に小寸法毎にジグ
ザグ状に屈曲形成されていると共に対向溝面は粗
面に形成され、さらに第2図bに示すように、紙
管胴体1の外周面に開口する端部を拡開させて糸
状案内開口部3に形成してある。
又、ジグザグ状に形成された把持溝2は、第3
図の拡大展開図に示されているように、対向溝面
の内側に向かつて突出した溝面2a,2b間は、
糸条が一直線で把持可能な間隔l(糸条のデニー
ルよりも小幅)を有するように形成されている。
4は紙管胴体1の端部に設けた前記把持溝2の
一端に設けた糸導入溝で、第2図aに示すよう
に、この導入溝4は前記糸条案内開口部3より広
幅の開口部6内に、底部から開口端に向かつて緩
やかに拡開するV字状に形成したものである。
5は前記把持溝2の延長線上に刻設した切断溝
で、第2図cに示すように細幅の開口部7内に溝
内面が密着して刻設されている。このような開口
部7に刻設されたV字状導入溝4、開口部3に形
成されたジグザグ状把溝2および開口部7に刻設
された密着切断溝5を刻設するには、第4〜8図
に示すような刃物を使用し、導入溝4は切刃dの
部分で開口部6を有する溝形状になるように加工
され、把持溝2は切刃eの部分で開口部3を有す
ると共に対向する溝内面がジグザグ状に屈曲し且
つ粗面となるように加工され、さらに、切断溝5
は切刃fの部分で開口溝7を有し且つ溝内面が密
着していると共に端部が紙管胴体1の外周面に切
上がつて行くように加工される。
この刃物の切刃d,fの部分は先鋭端部に形成
した直線状の刃先を有するが、切刃eの部分の刃
先は尖端に厚みを持たせて紙管胴体1に対する押
圧により前述したような粗面になるようにし、
又、押圧を容易にするために、鋸歯状に形成する
ことが望ましい。この切刃eの形状は尖端から前
記切刃d,fと同一高さ部分gを第4,5図に示
すように一定長さp毎にジグザグ状に形成され、
且つその刃面を粗面に形成している。さらに、刃
物の基端の厚さtに対して切刃eの厚さをt2
し、該切刃eの両側面と刃物基端の両側面との
夫々の間隔をt1,t3とすると、糸条が直線状に通
過、把持される溝幅t4は、t−2×t3となる。
一例としてt=0.6mm、t3=0.2mm、とすれば、
t4=0.6−2×0.2=0.2mmとなる。
又、前記導入溝4、把持溝2、切断溝5の深さ
は同一に形成されているが、導入溝4はその底部
から開口部6の開口端に向かつて緩やかに拡開し
てある。
このように構成したので、糸状は導入溝4に容
易に導入され、敗持溝2では粗面により確実に把
持、捕捉され、密接切断溝5の底部において確実
に切断されるものである。
なお、把持溝2の溝対向面が粗面であるので、
万一溝内に紙粉等の邪魔物が点在して糸条が充分
に入らず把持能力が発揮できない場合、薄刃にて
溝さらえを行えばよい。この場合、薄刃にて力が
殆ど掛からないので破損することはない。
又、糸条を捕捉する場合には、糸条の挙動は糸
条の速度により空気抵抗、ガイドロールにより接
触抵抗、機械回転に伴う振動、紙管の寸法精度、
強度並びに回転影響等の種々の原因により自由に
挙動する可能性があるので、何れの場合も確実に
捕捉、把持する必要があり、そのため導入溝4、
把持溝2及び切断溝5の形状、溝の長さ等に関し
ては使用条件により適宜選択するものである。
このような溝2,4,5を有する紙管を製造す
る場合の装置としては、刃物を取り換えるのみで
行われるので、何等装置を改造する必要はない。
なお、把持溝2は紙管胴体1の適宜円弧長さ部
分に設けておいてもよく、又全周に亘つて設けて
おいてもよい。
〔考案の効果〕
以上のように本考案の糸条巻取り用紙管によれ
ば、紙管胴体1の端部近傍の外周面に、開口部
6,3,7を順次幅狭に形成し、開口部6にはV
字状の糸条導入溝4が周方向に刻設してあり、開
口部3には周方向にジグザグ状で対向溝面が粗面
となる糸条把持溝2が形成してあり、開口部7に
は密接した糸条切断溝5が周方向に刻設したもの
であるから、満捲紙管より空紙管への自動切換え
に際して、糸条は導入溝4に容易に導入されると
共に、溝面が粗面で且つジグザグ状に形成した糸
把持溝2により糸状が溝底部まで完全に沈まなく
ても細デニールの糸条を強固に挟圧させて捕捉、
把持することができ、また、密接切断溝5の底部
において確実に切断でき、糸掛け率を向上させて
糸掛け不良を著しく減少させ、生産性の向上に大
きく寄与し得るものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
斜視図、第2図a,b,cは第1図A−A線、B
−B線、C−C線における断面図、第3図は把持
溝の拡大展開図、第4図は刃物の側面図、第5図
はその正面図、第6図は平面図、第7図はその一
部拡大平面図、第8図は第7図D−D線における
断面図、第9図は従来例を示す斜視図である。 1……紙管胴体、2……把持溝、3……開口
部、4……導入溝、5……切断溝。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 紙管胴体1の端部近傍の外周面に、開口部
    6,3,7を順次幅狭に形成し、開口部6には
    V字状の糸条導入溝4が周方向に刻設してあ
    り、開口部3には周方向にジグザグ状で対向溝
    面が粗面となる糸条把持溝2が形成してあり、
    開口部7には密接した糸条切断溝5が周方向に
    刻設してある糸条巻取り用紙管。 前記把持溝2の対向溝面は、溝刃の切込みに
    よりその粗面が均一に補正されている実用新案
    登録請求の範囲第1項記載の糸条巻取り用紙
    管。
JP1986148503U 1986-09-26 1986-09-26 Expired JPH0330378Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1986148503U JPH0330378Y2 (ja) 1986-09-26 1986-09-26

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JP1986148503U JPH0330378Y2 (ja) 1986-09-26 1986-09-26

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Publication Number Publication Date
JPS6356162U JPS6356162U (ja) 1988-04-14
JPH0330378Y2 true JPH0330378Y2 (ja) 1991-06-27

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JP1986148503U Expired JPH0330378Y2 (ja) 1986-09-26 1986-09-26

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53154221U (ja) * 1977-05-06 1978-12-04
JPS58127055U (ja) * 1982-02-24 1983-08-29 昭和プロダクツ株式会社 紙製糸巻き用ボビン
JPS60190771U (ja) * 1984-05-25 1985-12-17 田中紙管株式会社 糸条巻取り用紙管

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JPS6356162U (ja) 1988-04-14

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