JP2507019Y2 - 毛染め用ブラシ - Google Patents

毛染め用ブラシ

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JP2507019Y2
JP2507019Y2 JP1990036514U JP3651490U JP2507019Y2 JP 2507019 Y2 JP2507019 Y2 JP 2507019Y2 JP 1990036514 U JP1990036514 U JP 1990036514U JP 3651490 U JP3651490 U JP 3651490U JP 2507019 Y2 JP2507019 Y2 JP 2507019Y2
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俊寛 冨野
英昭 奈加
善子 石田
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ホーユー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、使用時に2剤を混合して用いる染毛剤用の
毛染め用ブラシに関する。
[従来の技術] 従来、2剤型染毛剤専用の毛染め用ブラシとしては、
実開平1-119525号公報や実開平1-128620号公報に開示さ
れているものがある。
これらは、ブラシ台のブラシ歯面側に染毛剤の第1剤
と第2剤とを並んで付着させた後、髪を梳く動作によ
り、ブラシ歯面上の第1剤と第2剤とを髪とブラシ歯と
によって混合攪拌して、化学反応を開始させ、毛染めを
行なうものである。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、従来の毛染め用ブラシでは、ブラシ歯
面上の染毛剤を同時に、かつ均一に混合攪拌し、均一に
髪に塗布する考慮はなされていなかった。このため、染
毛時にブラシ歯面における染毛剤の化学反応の進行状態
が区々になり、染毛度合に不均衡が生じて、染め斑が生
じたり、あるいは染め斑を回避するために髪を梳く回数
を多くしなければならないという問題があった。
また、従来の各ブラシ歯列のブラシ歯は略同一の太さ
を有していたため、染毛剤は、ブラシ歯列を横切る際に
あまり大きく進路を変更することはなく、従って左右方
向に十分なうねりが生じなかった。更に、従来のブラシ
歯は、単一の棒状又は略台形状であったため、染毛剤を
上下方向即ち深さ方向にうねらせて塗布することは困難
であり、従って、髪に塗布した場合、深さ方向に染め班
が生じることもあった。
本考案は、上記課題を解決して、染め斑が生じず、か
つ髪を梳く手数を少なくすることのできる毛染め用ブラ
シの提供を目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するたるの手段として、本考案の毛染
め用ブラシは、ブラシ台の縦方向に沿ってブラシ歯面側
に2剤型の染毛剤の各剤を並んで付着させ、該ブラシ台
を横方向に動かして髪を梳くことにより毛染めを行なう
毛染め用ブラシにおいて、 上記ブラシ台には、外郭にて縦方向に立設された外郭
ブラシ歯列、上記外郭ブラシ歯列の隣にて縦方向に立設
された隣接ブラシ歯列、中央にて縦方向に立設された中
央ブラシ歯列が形成され、 上記外郭ブラシ歯列は、太さの異なる複数の棒状体を
基端から先端に向かって太さが細くなるように積み上げ
た多段型ブラシ歯により形成され、 上記隣接ブラシ歯列は、上記外郭ブラシ歯列のブラシ
歯よりも短くかつ上記外郭ブラシ歯列のブラシ歯の基端
の太さよりも細い細短型ブラシ歯を上記外郭ブラシ歯列
の多段型ブラシ歯と千鳥状に配列することにより形成さ
れ、 上記中央ブラシ歯列は、上記多段型ブラシ歯と上記細
短型ブラシ歯を交互に配列することにより形成されたこ
とを特徴とする。
[作用] 本考案の毛染め用ブラシは、ブラシ台の縦方向に沿っ
て、ブラシ歯面側に2剤型染毛剤の各剤を付着させ、ブ
ラシ台を頭髪に押し当てた状態でブラシ台を横方向に動
かして髪を梳くと、ブラシ歯面の縦方向に沿って付着し
た染毛剤の全体が、髪によって同時に混合攪拌を開始さ
れる。
ここで、外郭ブラシ歯列は多段型ブラシ歯により形成
され、隣接ブラシ歯列は細短型ブラシ歯により形成さ
れ、中央ブラシ歯列は多段型ブラシ歯及び細短型ブラシ
歯を交互に配列して形成されているため、染毛剤は、外
郭ブラシ歯列、隣接ブラシ歯列、中央ブラシ歯列を横切
る毎にその進路が大きく変更され、左右方向即ち横方向
のうねりが十分に生じる。特に外郭ブラシ歯列と隣接ブ
ラシ歯列は千鳥状であるため、一層横方向のうねりが生
じやすい。一方、外郭ブラシ歯列の全部のブラシ歯及び
中央ブラシ歯列の一部のブラシ歯は、太さの異なる棒状
体を複数積み上げて多段構造としたことにより、染毛剤
は上下方向に移動する際に急激な体積変化を起こすた
め、上下方向即ち深さ方向にもうねりが生じる。このよ
うに、ブラシ台の全体にわたってブラシ歯が高さの変化
と太さの変化とを有しているため、染毛剤は、左右方向
のみならず上下方向にも効率的に混合攪拌され、染め班
を生じず、短時間で均一に塗布でき、髪を梳く手数を少
なくできる。
また、外郭ブラシ歯列の全部のブラシ歯及び中央部ブ
ラシ歯列の一部のブラシ歯は先端が細く形成された多段
型ブラシ歯であるため、髪のボリュームのある部分であ
っても根元まで届くことができ、髪の深さ方向に染め斑
を生じることもない。
更に、中央ブラシ歯列は多段型ブラシ歯と細短型ブラ
シ歯とを交互に配列することにより形成したため、髪を
梳くときの抵抗が大きくなり過ぎることがなくスムーズ
にブラッシングできる。
[実施例] 次に、本考案の実施例の毛染め用ブラシ1を説明す
る。
第1図は毛染め用ブラシ1の斜視図、第2図はその平
面図、第3図は同底面図、第4図は同正面図(第3図に
おけるB−B破断面を含む)、第5図は左側面図、第6
図は右側面図、第7図は第2図におけるA−A断面の端
面図、第8図は第3図におけるC−C断面の端面図を示
す。
毛染め用ブラシ1は、第1図に示すように、柄部3
と、連接部5と、ブラシ台7と、ブラシ歯部9とから構
成されている。
柄部3は、第2図に示すように、縦方向に長く、横方
向に短い平棒状部材であり、その端部3aから他端部3bに
向って、横幅が漸次狭く形成されている。柄部3には、
第1図、第2図、第4図、および第5図に示すように、
その上部3cに半円状の溝11が形成されている。又、柄部
3には、第4図に示すように、その下部3dに、波状のす
べり止13が形成されている。
連接部5は、第1図に示すように、柄部3の端部3bと
ブラシ台7の一端部7aとを接続するように設けられてい
る。連接部5は、第2図、第4図、および第7図に示す
ように、その上部5aが凹状に湾曲している。又、上部5a
には、半円状の溝21が、柄部3の溝11に連接して形成さ
れている。連接部5の下部5bには、第3図、第4図、お
よび第6図、第7図に示すように、船底型の凹部23が形
成されている。
ブラシ台7は、第2図および第4図に示すように、四
角長方板状であって、その上部7cの一端で連接部5と連
接されている。ブラシ台7の上部7cには、溝21に連接し
て、長溝21Aが形成されている。ブラシ台7は、第2図
および第3図に示すように、一端部7aが直線状に形成さ
れ、他端部7bが円弧状に形成されている。ブラシ台7の
下部7dは、第4図に示すように、縦方向に沿って、凹状
に湾曲して形成されており、第5図、第6図に示すよう
に横方向に沿って、凸状に湾曲して形成されている。
ブラシ歯部9は、第3図、第4図及び第8図に示すよ
うに、ブラシ台7の下部7dに設けられている。ブラシ歯
部9には、第1のブラシ歯31(本発明の多段型ブラシ
歯)と、第2のブラシ歯32(本発明の細短型ブラシ歯)
とが多数本配列されている。第1のブラシ歯31は、第4
図に示すように、太い丸棒状基部31aの上に細い丸棒状
端部31bを連結した2段構造の棒状部材である。第2の
ブラシ歯32は、丸棒状端部31bより細い丸棒状部材であ
る。
ブラシ歯部9には、第3図に示すように、ブラシ台7
の下部7dに第1又は第2のブラシ歯31、32のいずれかが
縦方向に5歯列41、42、43、44、45配列されている。
又、ブラシ歯部9には、ブラシ台7の端部7bに沿って、
円弧状に円弧歯列47が形成されている。
両側の縦歯列41、45には、第1のブラシ歯31が配設さ
れている。これの内側の縦歯列42、44には、第2のブラ
シ歯32が配設されている。縦歯列41と縦歯列42と、およ
び縦歯列44と縦歯列45とは、千鳥状に配列されている。
中央の縦歯列43には、第1のブラシ歯31と第2のブラシ
歯32とが交互に配設されている。円弧歯列47には、第1
のブラシ歯31が配設されている。
ブラシ歯部9における第1のブラシ歯31のそれぞれ
は、その先端部9cが第4図および第8図に示すようにブ
ラシ台7の縦方向の湾曲に沿った円筒面SS1上に位置し
ている。縦歯列42、44における第2のブラシ歯32には、
第8図に示すように、第1のブラシ歯31の丸棒状基部31
aの長さより僅かに短かい長さの長ブラシ歯32aと、長ブ
ラシ歯32aより短かい短ブラシ歯32bとが交互に配列され
ている。中央の縦歯列43における第2のブラシ歯32に
は、第4図に示すように、第1のブラシ歯31の丸棒状基
部31aの長さより僅かに長い長ブラシ歯32cが配設されて
いる。
毛染め用ブラシ1は、下記の手順で用いられる。ま
ず、ブラシ歯部9における縦歯列42の上に、第9図
(a)に示すように、染毛剤Sの第1剤S1を縦方向に沿
って付着させ、他方の縦歯列44の上に第2剤S2を縦方向
に沿って付着させる。次いで、頭髪Hにブラシ歯部9を
押し当てて、頭髪Hを梳く動作を行なう。これにより、
ブラシ歯部9に付着された染毛剤Sの各剤S1,S2が、ブ
ラシ台7上において、頭髪Hによって、混合攪拌される
とともに、頭髪Hに付着する。このようにして、頭髪H
に毛染めが行なわれる。
この毛染め用ブラシ1は、ブラシ台7の下部7dおよび
ブラシ歯部9が縦方向に沿って凹状に湾曲している。即
ち、頭の形に沿って湾曲している。このことから、ブラ
シ台7上に載置された染毛剤Sが、ブラシ台7の縦方向
の全範囲に渡って、頭髪Hに同時に押し当てられる。頭
髪Hに押し当てられた後、頭髪Hを梳く動作によって、
全範囲の染毛剤Sが同時に混合攪拌され、毛髪に均一に
塗布される。これにより、染毛剤Sの化学反応が全範囲
に渡って同時に進行され、頭髪Hの染毛度合が均衡にな
る。したがって、髪の染め斑が生じることがなくなり、
良好な毛染めを行なうことができるという極めて優れた
効果を奏する。しかも、染毛斑を回避するために、頭髪
Hを梳く回数を徒に増加する必要がなくなる。
又、連接部5の下部5bに、船底型の凹部23が形成され
ている。この凹部23は、手で柄部3を把持した場合、拇
指の腹が当接する位置である。しかも、連接部5の上部
5aは、凹状に湾曲している。これにより、手で柄部3を
把持したときに、第9図(a)に示すように拇指FAが凹
部23に嵌まり、かつ人指し指FBが上部5aの凹状湾曲に係
止される。したがって、滑り易い保護手袋を付けていて
も、連接部5を確実に把持できる。この結果、染毛剤S
を付着させたブラシ歯部9を頭髪Hに、正確に当接させ
ることができ、かつこの当接状態を保持して頭髪Hを梳
くことができる。しかも、右側頭から左側頭を梳くため
に柄部を持ち替えた場合には、凹部23が持ち替えの目安
になる。
なお、毛染め用ブラシ1は、第9図(b)に示すよう
に、連接部5の側部5c,5dを拇指FAと人指し指FBとで把
持して使用してもよく、あるいは第9図(c)に示すよ
うに、連接部5の側部5cに拇指FAを当接し、長溝21Aに
人指し指FBを差し込んで使用してもよい。
上記本実施例の毛染め用ブラシ1は、次に示す作用効
果を奏する。
外側の縦歯列41、45は基部31aの太い第1のブラシ歯3
1により形成され、その内側の縦歯列42、44は基部31aよ
りも細い第2のブラシ歯32により形成され、中央の縦歯
列43はブラシ歯31とブラシ歯32とが交互に配列されて形
成されているため、染毛剤Sは各縦歯列41、42、43、4
4、45を横切る毎にその進路が大きく変更され、左右方
向即ち横方向のうねりが十分に生じる。特に外側の縦歯
列41、45とその内側の縦歯列42、44は千鳥状であるた
め、一層横方向のうねりが生じやすい。一方、外側の縦
歯列41、45及び中央の縦歯列43の第1のブラシ歯31は2
段構造の棒状部材であるため、染毛剤Sは上下方向に移
動する際に急激な体積変化を起こし、上下方向即ち深さ
方向にもうねりが生じる。このように、ブラシ歯部9の
全体にわたってブラシ歯が高さの変化と太さの変化とを
有しているため、染毛剤Sは、左右方向のみならず上下
方向にも効率的に混合攪拌され、染め班を生じず、短時
間で均一に塗布でき、髪を梳く手数を少なくできる。
また、外側の縦歯列41、45及び中央の縦歯列43のブラ
シ歯31は先端が細く形成されているため、頭髪Hのボリ
ュームのある部分であっても根元まで届くことができ、
頭髪Hの深さ方向に染め斑を生じることもない。
更に、中央の縦歯列43は2段構造の第1のブラシ歯31
と細短い第2のブラシ歯32とを交互に配列することによ
り形成したため、頭髪Hを梳くときの抵抗が大きくなり
過ぎることがなくスムーズにブラッシングできる。
なお、本考案は上記実施例に限定されるものでなく本
考案の要旨を変更しない範囲で種々な態様の実施が可能
である。
[考案の効果] 以上詳述したように、本考案の毛染め用ブラシによれ
ば、染め斑が生じず、髪を梳く手数を少なくかつ短時間
で毛染めを完了することができると共に髪を梳くときの
抵抗が大きくなり過ぎることがないという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の毛染め用ブラシの斜視図、第
2図はその平面図、第3図は同じく底面図、第4図は同
じく正面図(第3図におけるB−B破断面を含む)、第
5図は同じく左側面図、第6図は同じく右側面図、第7
図は第2図におけるA−A断面の端面図、第8図は第3
図におけるC−C断面の端面図、第9図(a)、
(b)、(c)は毛染め用ブラシの使用状態の説明図で
ある。 1……毛染め用ブラシ、3……柄部、5……連接部、7
……ブラシ台、9……ブラシ歯部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平1−128620(JP,U) 実開 平1−119525(JP,U) 実開 昭53−161087(JP,U) 実開 昭60−48728(JP,U) 実公 昭29−4528(JP,Y1) 実公 昭63−16326(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブラシ台の縦方向に沿ってブラシ歯面側に
    2剤型の染毛剤の各剤を並んで付着させ、該ブラシ台を
    横方向に動かして髪を梳くことにより毛染めを行なう毛
    染め用ブラシにおいて、 上記ブラシ台には、外郭にて縦方向に立設された外郭ブ
    ラシ歯列、上記外郭ブラシ歯列の隣にて縦方向に立設さ
    れた隣接ブラシ歯列、中央にて縦方向に立設された中央
    ブラシ歯列が形成され、 上記外郭ブラシ歯列は、太さの異なる複数の棒状体を基
    端から先端に向かって太さが細くなるように積み上げた
    多段型ブラシ歯により形成され、 上記隣接ブラシ歯列は、上記外郭ブラシ歯列のブラシ歯
    よりも短くかつ上記外郭ブラシ歯列のブラシ歯の基端の
    太さよりも細い細短型ブラシ歯を上記外郭ブラシ歯列の
    多段型ブラシ歯と千鳥状に配列することにより形成さ
    れ、 上記中央ブラシ歯列は、上記多段型ブラシ歯と上記細短
    型ブラシ歯を交互に配列することにより形成されたこと
    を特徴とする毛染め用ブラシ。
JP1990036514U 1990-04-04 1990-04-04 毛染め用ブラシ Expired - Lifetime JP2507019Y2 (ja)

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JPH03128001U JPH03128001U (ja) 1991-12-24
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