JP2506622B2 - 会計処理装置 - Google Patents

会計処理装置

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JP2506622B2
JP2506622B2 JP1274589A JP1274589A JP2506622B2 JP 2506622 B2 JP2506622 B2 JP 2506622B2 JP 1274589 A JP1274589 A JP 1274589A JP 1274589 A JP1274589 A JP 1274589A JP 2506622 B2 JP2506622 B2 JP 2506622B2
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道夫 榎戸
孝 北岡
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は合計金額の端数を切りのよい値に直す処理、
いわゆる丸め処理を行なう会計処理装置に関する。
(従来技術) 料金秤やレジスタ等の会計処理機能を備えた装置にあ
っては、請求金額の端数、例えば1の位の数値を切りの
よい数値、例えば「0」や「5」に切捨てて顧客サービ
スと釣銭処理の簡素化を図ることが行なわれている。
(発明が解決しようとする課題) 一方、商品価格に対して一定料率の付加金額を加えた
額を請求額とする販売体系にあっては、丸め処理を実行
すべく請求額の端数を単に切捨て処理すると、商品価格
と付加金額の按分比率関係が不明瞭になってしまい、以
後の会計処理に困難を来すという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであ
って、その目的とするところは、商品の価格と付加料金
との比率関係を維持しつつ、まるめ処理を行なうことが
できる会計処理装置を提供することである。
(発明が解決しようとする問題点) このような問題を解決するために本発明においては、
商品の価格を格納するレジスタと、前記価格に対して一
定料率を付加した請求額を格納する請求額レジスタと、
端数処理の形態を格納する丸め処理レジスタと、前記請
求額もしくは商品価格に対して丸め処理を行なった値を
格納する丸めデータ格納手段と、前記丸め処理後の数値
を、付加料率と「1」とで按分し、それぞれの合計値が
丸め処理後の数値と一致するように各小数部を丸め処理
した値を格納する価格データ格納手段と付加料金データ
とを備えた。
(作用) 付加料率と「1」とで按分した結果に生じる小数部
を、按分前の合計値と一致するように整数処理するよう
にしたので、価格に対する付加料率の比率を崩すことな
く、請求額を丸め処理することができる。
(実施例) そこで、以下に本発明の詳細を図示した実施例に基づ
いて説明する。
第1図は本発明の一実施例を示すものであって、図中
符号1は料金秤としての演算や制御を実行する部を構成
するマイクロコンピュータで、CPU2、初期データを格納
する呼出し専用記憶回路3、及び販売データを演算処理
するためのランダムアクセス記録回路4を備え、ここに
計量器からの信号を重量に変換する重量変換回路5、キ
ーボード6、初期設定時のデータを表示するデイスプレ
イ7、販売データ表示器8、及びラベルやレシートを印
字するプリンタ9を接続して料金秤として纏め上げられ
ている。
読出し専用記憶回路3は、特別なアクセス方法、例え
ばキースイッチによるハード的なアクセスやキーボード
からの特別なデータ入力により書込が可能となり、商品
名、単価等のデータを格納する領域に加えて、第2図に
示したように付加料金の設定を行なうための付加料金設
定領域、つまり付加料金設定メニュー用データ格納領域
31、付加料金の有無を格納する領域32、付加料金の料率
を格納する領域33、付加料金の種別、つまり外税と内税
の区別を格納する領域34、印字媒体の種類を格納する領
域35、及び印刷フォーマットを格納する領域36、さらに
は金額に対する丸め処理を指示する丸め処理データを格
納する領域37が設けられている。
第3図は、付加料金設定領域に格納されているメニュ
ーデータの一実施例を示すものであって、 1.付加料金の選択を行なう項 2.付加料金の料率を設定する項 3.付加料金を価格として組込むか(内税)、価格と別に
するか(外税)を選択する項 4.印字媒体の種類を選択する項 5.付加料金の印字するフォーマットを設定する項 が用意されており、これらの項により選択、また設定さ
れたデータは、前述のデータ領域32〜36に格納され、デ
ータ処理時、及び印字時に参照可能されるようになって
いる。
第4図は、演算処理部の一実施例を示すものであっ
て、図中符号42は、重量変換回路5からの重量データ
と、プリセットキー等により単価データ記憶部43からの
単価データの積を格納する価格レジスタ、44は価格レジ
スタ42のデータと付加料率記憶部33との積を第1付加料
金小計レジスタ45に出力する付加料金演算回路である。
46は、第1価格小計レジスタで、小計キーが押下される
毎に個数レジスタ47をインクリメントしながら価格レジ
スタ42の内容を格納するものである。これら第1価格小
計レジスタ46、及び第1付加料金小計レジスタ45のデー
タは加算回路48で加算された後、第1付加料金込金額レ
ジスタ49に格納される。
丸め処理が設定されていないモードでは、第1価格小
計レジスタ46、第1付加料金小計レジスタ45、及び第1
付加料金込金額レジスタ49の信号が選択されてプリンタ
9に出力される。
50は、丸め処理回路で、第1付加料金込金額レジスタ49
に格納されている数値を、丸め処理指示部37により指定
された桁数と処理方式で端数処理して第2付加料金込金
額レジスタ52に出力するものである。
53は、按分回路で、第2付加料金込金額レジスタ52か
らのデータを1対付加料率α(1:α)に比例配分すると
ともに、その小数部を合計値に変化を生じないように整
数処理して、大きい方の数値を第2価格小計レジスタ54
に、また小さい方の数値を第2付加料金小計レジスタ55
に出力するように構成されている。56は、第1付加料金
込金額レジスタ49と第2付加料金込金額レジスタ52のと
の差分を演算して値引額レジスタ57に出力する引算回路
である。
次に、このように構成した装置の動作を第5、6図に
示したフローチャートに基づいて説明する。
工場出荷、もしくはユーザーサイドにおいて初期設定
を行なうべく、初期設定を選択して(第5図イ)付加料
金設定モードにすると(ロ)、読み出し専用記憶回路3
から付加料金設定メニュー用データが呼出されて、CRT7
に第3図に示したような初期設定メニューが表示され
る。
この状態で、「付加料金」の項にカーソルを合わせて
有無を指示する文字を選択して有を選択する(ニ)。こ
れにより読み出し専用記憶回路3の領域32は、付加料金
を付する旨を指示するデータが格納される。次ぎにカー
ソルを付加料率の項に移動させて(ヘ)、キーボードか
ら料率α、例えば0.03を入力すると、付加料率格納領域
33に記憶される。
以下、このようにしてメニュー画面の表示に合せて順
次設定を行なうことにより(チ〜ヌ)、付加料金種別、
印字媒体、印字フォーマットに関するデータが領域に設
定されることになる。
このようにして初期設定が終了した段階で、装置を通
常モードに戻す。
このような状態で、付加料金を取らないモードを選択
してラベルやレシートを発行すると、第7図に示したよ
うに通常の形態、つまり品名、単価、重量、金額だけを
印字させることができる。
次に付加料金、例えば消費税を徴収するためのモード
を選択して、これを内税としてラベル発行を行なうと、
第8図(I)に示したように、商品名、重量、及び税込
価格が印字され、レシート発行を選択した場合には同図
(II)に示したようにお買上げ合計額を空欄として税込
金額合計が印字される。
また外税を選択して計量ラベルとして発行を行なわせ
ると、第9図(I)に示したように品名、単価、重量、
金額、及び税込金額の項目が印字され、またこのフォー
マットで、レシートや、小計だけを印字する小計ラベル
を発行させると、同図(II)(III)に示したようにお
買上げ合計金額と、税込金額合計が印字される。
さらに税金額を明示するモードを選択すると、第10図
に示したようにお買上げ合計、税込金額合計、及び税金
額が印字されることになる。
商品を計量販売すべくプリセットキー等により商品名
を入力後、商品を計量すると、単価データ記憶部43の単
価データと重量検出回路5からの重量データとの積が価
格演算回路41で演算されて(第6図イ)価格として価格
レジスタ42に格納され、さらに価格レジスタ42の数値に
付加料率記憶部33の一定料金αを乗じた付加料金が第1
付加料金レジスタ45に格納される。
順次、計量が行なわれると、価格レジスタ42のデータ
は個数レジスタ47をインクリメントしながら第1価格小
計レジスタ46に、また付加料金演算回路44のデータは第
1付加料金小計レジスタ45に累算され、さらにこれら2
つのデータは加算回路48により加算されて第1付加料金
込金額レジスタ49に格納される(ハ)。
[丸め処理が設定されていな場合] この段階で印字キーが押下されると(ホ)、第1価格
小計レジスタ46、第1付加料金小計レジスタ45、及び第
1付加料金込金額レジスタ49の内容がプリンタに出力さ
れ、初期設定で設定されている印字フォーマット、つま
り第8図乃至第10図により示したフォーマットによりラ
ベルやレシートとして価格、付加料金、税込み金額合計
として印字される(ヘ)。
[丸め処理が設定されているモード] 丸め処理が設定されているモードでは(ニ)、丸めの
形式、例えば、一の位を切捨てる切捨て丸めか、他の丸
め形式、例えば一の位の0乃至4をゼロに、また5乃至
9を5に切下げる、いわゆる5円丸めかを判断する。
(切捨て丸め)(ト) 第1付加料金込金額レジスタ49の数値の内、第1桁を
ゼロとして第2付加料金込金額レジスタ52に格納する
(チ)。この段階で第1付加料金込金額レジスタ49の数
値と比較して、同一、つまり第1付加料金込金額レジス
タ49の数値の第1桁がゼロの場合には、丸め処理に付随
する以後の処理が不要であるから、丸め処理を行なわな
いモードと同一ステップ(ホ、ヘ)のプロセスに移動し
て無用な演算処理を避ける(リ)。
一方、実際に丸め処理が行なわれた場合には第2付加
料金込金額レジスタ52の数値を1対付加料率αにより按
分、例えば(1+付加料率)で除算し、これの小数部を
整数処理して第2価格小計レジスタ54に、またこの値と
第2付加料金込金額レジスタ52との差分を第2付加料金
小計レジスタ55に格納する(ヌ)。
また、第1付加料金込金額レジスタ49と第2付加料金込
金額レジスタ52との差分を演算して値引額レジスタ57に
格納する(オ)。なお、第2価格小計と第1価格小計が
等しい場合にはステップ(オ)を飛ばして印字に移る。
ところで、第2価格小計レジスタ54に格納されている
数値と、第2付加料金小計レジスタ55に格納されている
整数数値は、第2付加料金込金額レジスタ52の数値を付
加料率に基づいて比例配分したものであるから、第2価
格小計レジスタ54の数値は、価格、もしくはお買上げ合
計金額を、また第2付加料金小計レジスタ55の数値は、
価格、もしくはお買上げ合計金額に一定料率αを乗じた
値、つまり付加料金小計を表すことになる。
このようにして演算されたレジスタ52、54、55、57の
データは、印字きーが押下された時点で(ワ)、予め定
められたフォーマット、例えば第11図に示したように、
税込合計金額を1の位で丸めた切りのよい数値として印
字するとともに、お買上げ合計金額、付加料金である消
費税、及び値引額を全て整数値として印字される
(カ)。
(5円丸め) なお、5円丸めが選択されている場合には(ヨ)、第
1付加料金込金額レジスタ49の第1桁目が5より小さい
場合には、実質的に切捨て丸めと同じであるから前述の
切捨て丸めと同一のステップ(チ〜カ)を取り、また5
より大きい場合には第1桁を5とした丸めを実行して
(タ)、以下同様のステップを経ることになる。
なお、この実施例においては第1価格小計レジスタと第
1付加料金小計レジスタの値を加算することにより第1
付加料金込金額を求めているが、第1価格小計レジスタ
の数値に(1+付加料率α)を乗算しても求まることは
明らかである。
(効果の効果) 以上、説明したように本発明においては商品の価格を
格納するレジスタと、前記価格に対して一定料率を付加
した請求額を格納する請求額レジスタと、端数処理の形
態を格納する丸め処理レジスタと、前記請求額もしくは
商品価格に対して丸め処理を行なった値を格納する丸め
データ格納手段と、前記丸め処理後の数値を、付加料率
と「1」とで按分し、それぞれの合計値が丸め処理後の
数値と一致するように各小数部を丸め処理した値を格納
する価格データ格納手段と付加料金データとを備えたも
ので、計算上の請求金額を端数処理した会計処理し易い
値を、付加料金体系を崩すことなく商品価格と付加金額
とに整数按分することができ、集計処理後における各科
目への振分けを簡便ならしめることができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例を示す装置のブロック図、第
2図は初期設定領域を示す模式図、第3図はメニュー画
面の一例を示す図、第4図は演算処理装置の一実施例を
示すブロック図、第5図は同上装置の初期設定時の動作
を示すフローチャート、第6図は同上装置の計量、印字
時の動作を示すフローチャート、第7乃至11図は同上装
置による印字フォーマットの一例を示す図である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】商品の価格を格納するレジスタと、前記価
    格に対して一定料率を付加した請求額を格納する請求額
    レジスタと、端数処理の形態を格納する丸め処理レジス
    タと、前記請求額もしくは商品価格に対して丸め処理を
    行なった値を格納する丸めデータ格納手段と、前記丸め
    処理後の数値を、付加料率と「1」とで按分し、それぞ
    れの合計値が丸め処理後の数値と一致するように各小数
    部を丸め処理した値を格納する価格データ格納手段と付
    加料金データとを備えてなる会計処理装置。
JP1274589A 1989-01-21 1989-01-21 会計処理装置 Expired - Lifetime JP2506622B2 (ja)

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JPH02256000A JPH02256000A (ja) 1990-10-16
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