JP2506229Y2

JP2506229Y2 - デイスク駆動装置

Info

Publication number: JP2506229Y2
Application number: JP1990007525U
Authority: JP
Inventors: 治茂内; 啓一佐藤
Original assignee: Alps Electric Co Ltd
Current assignee: Alps Alpine Co Ltd
Priority date: 1990-01-31
Filing date: 1990-01-31
Publication date: 1996-08-07
Anticipated expiration: 2005-01-31
Also published as: JPH03102190U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は、情報記録デイスクを駆動して情報の記録／
再生を行うデイスク駆動装置に関する。

〔従来の技術〕

デイスク駆動装置のケースは、各種の装置部分が取り
付けられているシヤーシと、このシヤーシの上面を塞ぐ
ようにシヤーシに固定されるカバーとで構成されてい
る。

前記シヤーシには、情報記録デイスクを収納したカー
トリツジが装着されて情報記録デイスクをロード位置と
非ロード位置間で移動するカートリツジホルダが取り付
けられている。またシヤーシには、前記ロード位置に移
動された情報記録デイスクを回転するターンテーブルと
ヘツド装置を搭載して情報記録デイスクの半径方向に移
動するキヤリツジが取り付けられている。

そして、カートリツジホルダに装着されてロード位置
に移動した情報記録デイスクは、シヤーシに収容されて
いる駆動モータで駆動されるターンテーブルによつて回
転され、前記駆動モータの回転が直線運動に変換されて
移動するキヤリツジによつて、ヘツド装置が情報記録デ
イスクの半径方向に移動されることにより、情報記録デ
イスクに対して情報の記録／再生が行われる。

この種のデイスク駆動装置はCRTノイズ等のノイズに
より誤動作する虞れがあるため、耐ノイズ性を高めるこ
とが要求されている。そこで、従来のデイスク駆動装置
では、カバーの側面に櫛歯が形成され、この櫛歯をシヤ
ーシの側面形成した逃げ溝に食い込ませるようにシヤー
シに対してカバーを固定することにより、接触抵抗を小
さくしてノイズマージンを高め、かつドライブ駆動時の
振動をも押えるようにしていた。

〔考案が解決しようとする課題〕

ところが、前述の従来のデイスク駆動装置では、櫛歯
の食い込み力によつて、シヤーシが変形し、シヤーシの
変形によつてアライメントを変化させ、つまりシヤーシ
に取り付けられている部品の配置位置がずれて、不良動
作や誤動作の原因となることがある。

また、カバーの櫛歯部分の食い込みによりアルミニウ
ムからなるシヤーシを削ずり込んで接触抵抗を小さくし
ているが、経年変化により削ずれ込まれた面に酸化皮膜
が形成され、ケースのシールド効果が不充分となつて耐
ノイズ性が低下することがある。

本考案は、前記従来技術の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的はアライメントの変化を生じないよう
にカバーをシヤーシに取付けることができ、かつ、ノイ
ズマージンの向上を図れ、また振動も防止することがで
きるデイスク駆動装置を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本考案は、ケース内に情
報記録デイスクを挿入し、この情報記録デイスクを回転
駆動するとともに、ヘツド装置を搭載したキヤリツジを
前記情報記録デイスクの半径方向に駆動して情報の記録
／再生を行うデイスク駆動装置において、前記ケース
を、上面を開放面とするシヤーシと、このシヤーシの上
面に密着し前記開放面を塞いで嵌合されるカバーとで構
成し、前記シヤーシには係合凹部を設け、このカバーの
一端には前記シヤーシの係合凹部に弾性的に係合される
係合片をその一方の側端を上方にして折り曲げ形成し、
カバーの他端側に前記シヤーシに対してねじ止め固定す
るための取付片を設け、前記シヤーシの上方から前記カ
バーの裏面を前記シヤーシの上面に密着させながら前記
カバーを被せるとともに、前記カバーの係合片を前記シ
ヤーシの係合凹部に嵌合して、前記カバーの裏面と前記
カバーの係合片の側端との間で、前記シヤーシの上面と
前記係合凹部との間を挟持し固定した構成としてある。

〔作用〕

前記手段により、カバーは、シヤーシの上縁部周面と
対接した状態で、シヤーシの係合部と互いに係合させる
ようにシヤーシの厚み方向から取り付けられている。

このため、カバーとシヤーシの上縁部とは、弾圧され
るので、抵触抵抗を大幅に低下させることができ、ノイ
ズマージンの向上を図ることができる。

また、カバーのシヤーシへの密着力はシヤーシの上方
向から作用するので、シヤーシが変形してアライメント
が変化する虞れがない。

〔実施例〕

以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。

第１図は（ａ），（ｂ）はカバーをシヤーシに取り付
けた後、及び前の状態を示す正面図、第２図（ａ），
（ｂ）はカバーの平面図及び左側面図、第３図はデイス
ク駆動装置の全体構成を示す平面図にある。

第３図において、10はシヤーシで、このシヤーシ10に
は情報記録デイスクを収納したカートリツジが挿入口11
から挿入されるカートリツジホルダ（図示せず）が取り
付けられている。このカートリツジホルダは非ロード位
置とロード位置間（同図の紙面に直角な方向）を移動可
能に構成され、ロード位置ではカートリツジホルダの下
面が位置決めピンP₁〜P₄上に当接して位置決め、保持さ
れている。尚、15はイジエクト用ガイド板である。

また、シヤーシ10には、カートリツジホルダによつて
ロード位置に移動されたカートリツジに収納されている
情報記録デイスクを回転するターンテーブル23が設けら
れ、また、ヘツド装置24を搭載してガイド軸４に沿つ
て、情報記録デイスクの半径方向に移動するキヤリツジ
５が設けられている。

金属材のシヤーシ10には、その３辺に側板部10Sが底
板部から一体に形成されている。

これら側板部10Sのうち、対向する側板部10S,10Sのカ
ートリツジ挿入口11側の端部には係合凹部３が形成され
ており、さらに、この一対の側板部10S,10Sの他端側に
雌ねじ孔2aを有する取付部２が形成されている。

10tは後述する折曲片が嵌装される凹段部である。

このシヤーシ10の開放面を塞ぐようにして、シヤーシ
10に嵌合されるカバー１は、第１図（ｂ）及び第２図
（ａ），（ｂ）に示すように、弾性を有する長方形状の
金属板の４辺から下方に折曲げられて折曲げ片1Sが形成
されている。

長辺部の折曲片1S,1Sの一端下部には、内側に、屈曲
形成した係合片７が設けられるとともに、他端側にはね
じ挿通孔6aを有する突片６が２個形成されている。係合
片７は、図２（ｂ）に示すように、その一方の側端7aを
上方にして折り曲げ形成されている。

このカバー１のシヤーシ10への取付けを説明すると、
シヤーシ10の側板部10Sの上縁部に対して、カバー１の
折曲片1Sを嵌合させ、また、カバー１の係合片７を、シ
ヤーシ10の係合凹部３に係合する。また、カバー１の突
片６をシヤーシ10の雌ねじ孔2aに対接し、この雌ねじ孔
2aからねじ挿通孔6aへねじを締付けることによつて、カ
バー１とシヤーシ10とが一体に固定される。

本実施例では、カバー１の上面から係合片７の上縁部
までの距離Ａは、シヤーシ10の側板部10Sの上縁から、
係合凹部３の上縁までの距離Ｃよりも短かく設定されて
いるので、カバー１とシヤーシ10とは一端側において、
係合片７が係合凹部３に弾性的に強く係合され、カバー
１をシヤーシ10の側板部10Sの上面に圧接させるように
作用している。また、カバー１の上面から突片６までの
距離Ｂは、シヤーシ10の側板部10Sの上縁から取付部２
までの距離Ｄよりも短かく設定されているので、カバー
１とシヤーシ10とは他端側においても、更に確実に両者
を圧接させるようにしている。

前記実施例では、カバー１がシヤーシ10に対して圧接
されているので、両者間の接触抵抗が大幅に低減され、
ノイズマージンの向上を図れて耐ノイズ性を良好にする
ことができる。また、カバー１の振動も防止することが
できる。

また、カバー１をシヤーシ10に圧接させる力は、シヤ
ーシ10を変形させる方向に作用していないので、アライ
メントを狂わせる虞れがない。

また、ネジによりカバー１を固定しているので、ネジ
とシヤーシとの接触面に酸化皮膜が生じることがなく、
経年変化によるノイズマージンの劣下も防止できる。

〔考案の効果〕

以上説明したように、本考案によれば、装置の前面に
取付ける化粧板がない状態でもカバーとシヤーシを一体
化できるので、化粧板を必要とせず、部品点数を削減で
き、また、カバーをシヤーシの上面に密着してかつシヤ
ーシを変形させずに取付けられるので、装置の薄型化を
図ることができ、また、アライメントの変化を生じず、
さらに、ノイズマージンの向上を図れ、また振動も防止
することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は全て本考案の一実施例を説明するためのもので、
第１図（ａ），（ｂ）はカバーをシヤーシに取り付けた
後、及び前の状態を示す正面図、第２図（ａ），（ｂ）
はカバーの平面図及び左側面図、第３図はデイスク駆動
装置の全体構成を示す平面図である。１……カバー、２……取付部、2a……雌ねじ孔、３……
係合凹部、６……突片、6a……ねじ挿通孔、７……係合
片、10……シヤーシ、10S……側板部、23……ターンテ
ーブル、24……ヘツド装置。

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ケース内に情報記録デイスクを挿入し、こ
の情報記録デイスクを回転駆動するとともに、ヘツド装
置を搭載したキヤリツジを前記情報記録デイスクの半径
方向に駆動して情報の記録／再生を行うデイスク駆動装
置において、前記ケースを、上面を開放面とするシヤーシと、このシ
ヤーシの上面に密着し前記開放面を塞いで嵌合されるカ
バーとで構成し、前記シヤーシには係合凹部を設け、このカバーの一端には前記シヤーシの係合凹部に弾性的
に係合される係合片をその一方の側端を上方にして折り
曲げ形成し、カバーの他端側に前記シヤーシに対してねじ止め固定す
るための取付片を設け、前記シヤーシの上方から前記カバーの裏面を前記シヤー
シの上面に密着させながら前記カバーを被せるととも
に、前記カバーの係合片を前記シヤーシの係合凹部に嵌
合して、前記カバーの裏面と前記カバーの係合片の側端
との間で、前記シヤーシの上面と前記係合凹部との間を
挟持し固定したことを特徴とするデイスク駆動装置。