JP2505974Y2 - 多段物品収納部を有する物品収納装置 - Google Patents
多段物品収納部を有する物品収納装置Info
- Publication number
- JP2505974Y2 JP2505974Y2 JP1989082796U JP8279689U JP2505974Y2 JP 2505974 Y2 JP2505974 Y2 JP 2505974Y2 JP 1989082796 U JP1989082796 U JP 1989082796U JP 8279689 U JP8279689 U JP 8279689U JP 2505974 Y2 JP2505974 Y2 JP 2505974Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lever
- stopper
- stopper body
- article support
- article storage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Warehouses Or Storage Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、上下に複数段のスライドテーブルを有する
棚や、上下の複数段の引き出しを有するキャビネットな
ど多段物品収納部を有する物品収納装置に関するもので
ある。
棚や、上下の複数段の引き出しを有するキャビネットな
ど多段物品収納部を有する物品収納装置に関するもので
ある。
従来の技術 従来、たとえばスライドテーブルを有する棚として
は、実公昭62-22486号公報に見られる多段引出し式棚が
提供されている。この従来形式は、ラック本体側のレー
ルに支持案内される棚を設け、この棚の前部に前進阻止
ストッパ部を形成するとともに、後部に後進阻止ストッ
パ部を形成している。そしてラック本体の前部に、両ス
トッパ部に係脱自在な係止部を有する係止体を、横軸を
介して上下揺動自在に設けるとともに、この係止体を一
体化した掛金片を設けている。したがって係止体を上方
へ揺動させて前進阻止ストッパから係止部を上方へ離脱
させることで、この係止体に対応した棚の引き出しを行
える。その際に、引き出した棚のガイドが接当子に作用
して縦杆を上昇させ、この縦杆に一体化したストッパ
が、引き出しを行わない棚に対応する掛金片の後側に位
置し、以って掛金片、すなわち係止体の揺動を阻止する
状態として棚の二重引き出しを防止している。
は、実公昭62-22486号公報に見られる多段引出し式棚が
提供されている。この従来形式は、ラック本体側のレー
ルに支持案内される棚を設け、この棚の前部に前進阻止
ストッパ部を形成するとともに、後部に後進阻止ストッ
パ部を形成している。そしてラック本体の前部に、両ス
トッパ部に係脱自在な係止部を有する係止体を、横軸を
介して上下揺動自在に設けるとともに、この係止体を一
体化した掛金片を設けている。したがって係止体を上方
へ揺動させて前進阻止ストッパから係止部を上方へ離脱
させることで、この係止体に対応した棚の引き出しを行
える。その際に、引き出した棚のガイドが接当子に作用
して縦杆を上昇させ、この縦杆に一体化したストッパ
が、引き出しを行わない棚に対応する掛金片の後側に位
置し、以って掛金片、すなわち係止体の揺動を阻止する
状態として棚の二重引き出しを防止している。
考案が解決しようとする課題 上記の従来形式によると、ガイドは、棚の前後方向で
ほぼ全長に亘って設けなければならないことから、製
作，重量，価格などにおいて不利となる。また掛金片は
係止体に連動していることから、二重引出し防止手段は
ラック本体の前面側に組み込まねばならず、したがって
他の機構が組み込まれかつ人為操作が成される側が複雑
になり、さらには前面側が重量大であることから引き出
し時の安定性が悪くなる。
ほぼ全長に亘って設けなければならないことから、製
作，重量，価格などにおいて不利となる。また掛金片は
係止体に連動していることから、二重引出し防止手段は
ラック本体の前面側に組み込まねばならず、したがって
他の機構が組み込まれかつ人為操作が成される側が複雑
になり、さらには前面側が重量大であることから引き出
し時の安定性が悪くなる。
本考案の目的とするところは、二重引き出しの防止構
造を簡素化し得、しかも全体の安定性に対して好適な箇
所に配設し得る多段物品収納部を有する物品収納装置を
提供する点にある。
造を簡素化し得、しかも全体の安定性に対して好適な箇
所に配設し得る多段物品収納部を有する物品収納装置を
提供する点にある。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本考案の多段物品収納部を
有する物品収納装置は、本体に対して引き出し押し込み
自在な物品支持部を上下複数段に設けるとともに、各物
品支持部に被ストッパ体を設け、各物品支持部に対応し
て前記本体側に、横軸心の周りに上下揺動自在なレバー
を設けるとともに、これらレバーの後端間に昇降杆で連
結して、この昇降杆側の下降力により各レバーが前端を
上位として傾斜すべく構成し、各レバーの前端に、引き
出される物品支持部により押し下げられる被操作部を設
け、さらに各レバーの後端に、レバーの押し下げに連動
した揺動により、引き出される物品支持部以外の物品支
持部の被ストッパ体に対して、その前方に突出自在なス
トッパ体を設けている。
有する物品収納装置は、本体に対して引き出し押し込み
自在な物品支持部を上下複数段に設けるとともに、各物
品支持部に被ストッパ体を設け、各物品支持部に対応し
て前記本体側に、横軸心の周りに上下揺動自在なレバー
を設けるとともに、これらレバーの後端間に昇降杆で連
結して、この昇降杆側の下降力により各レバーが前端を
上位として傾斜すべく構成し、各レバーの前端に、引き
出される物品支持部により押し下げられる被操作部を設
け、さらに各レバーの後端に、レバーの押し下げに連動
した揺動により、引き出される物品支持部以外の物品支
持部の被ストッパ体に対して、その前方に突出自在なス
トッパ体を設けている。
作用 かかる本考案の構成によると、全ての物品支持部を押
し込んだときには、昇降杆側の下降力（自重など）によ
り全てのレバーは横軸心の周りで傾斜揺動している。そ
して一つの物品支持部を引き出すと、その引き出しに応
じてレバーの前端が押し下げられ、このレバーは横軸心
の周りで強制的に水平揺動されることになる。その際に
ストッパ体は、被ストッパ体が通過した跡に上昇するこ
とから、物品支持部の引き出しは何んら支障なく行え
る。そして一つのレバーが強制的に揺動されることによ
って、昇降杆を介して残りのレバーも水平状に揺動され
ることになり、引き出しを行わなかった物品支持部の被
ストッパ体の前方にストッパ体が突出して二重引き出し
を阻止することになる。このようにレバーの後端に、昇
降杆を連結するとともにストッパ体を設けることによ
り、一本のレバーの揺動で昇降杆の昇降とストッパ体の
突出とを同時に行えるため、構造が簡素化される。ま
た、ストッパ体を小型化できるため、昇降杆を押し上げ
る際の昇降杆に作用する重量が軽減され、したがって昇
降杆の上昇はわずかな力で行え、物品支持部を軽く引き
出すことができる。
し込んだときには、昇降杆側の下降力（自重など）によ
り全てのレバーは横軸心の周りで傾斜揺動している。そ
して一つの物品支持部を引き出すと、その引き出しに応
じてレバーの前端が押し下げられ、このレバーは横軸心
の周りで強制的に水平揺動されることになる。その際に
ストッパ体は、被ストッパ体が通過した跡に上昇するこ
とから、物品支持部の引き出しは何んら支障なく行え
る。そして一つのレバーが強制的に揺動されることによ
って、昇降杆を介して残りのレバーも水平状に揺動され
ることになり、引き出しを行わなかった物品支持部の被
ストッパ体の前方にストッパ体が突出して二重引き出し
を阻止することになる。このようにレバーの後端に、昇
降杆を連結するとともにストッパ体を設けることによ
り、一本のレバーの揺動で昇降杆の昇降とストッパ体の
突出とを同時に行えるため、構造が簡素化される。ま
た、ストッパ体を小型化できるため、昇降杆を押し上げ
る際の昇降杆に作用する重量が軽減され、したがって昇
降杆の上昇はわずかな力で行え、物品支持部を軽く引き
出すことができる。
実施例 以下に本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
１は物品支持部の一例であるスライドテーブルであっ
て、その後端近傍の両側部にはガイドローラ２が左右方
向の横軸３で軸支され、このガイドローラ２の直前位置
にはサイドガイドローラ４が縦軸５で軸支されている。
６は溝部がスライドテーブル１の左右両側に隣接するよ
うに棚枠（本体の一例）７に架設された溝形のガイドレ
ールであって、その溝部に前記ガイドローラ２およびサ
イドガイドローラ４が嵌合し、このガイドローラ２を支
持する上向面6aと、ガイドローラ２の浮き上がりを防止
する下向面6bと、サイドガイドローラ４に近接する横向
面6cを有する。８はスライドテーブル１の左右両側部を
支持する支持ローラであって、ガイドレール６の前端取
付け用ブラケット９に左右方向の横軸10により軸支され
ている。11は支持ローラ８の上方位置でガイドレール６
に縦軸12で軸支されたサイドガイドローラであり、スラ
イドテーブル１の左右両側面に近接する。前記ガイドレ
ール６は棚枠７に対して上下複数段に設けられ、これら
ガイドレール６に支持案内される上下複数段のスライド
テーブル１は、各段ごとに引き出し押し込み自在とな
る。前記ガイドレール６の後端には、ガイドローラ２を
受け止めてスライドテーブル１の押し込み量を規制する
押し込み限ストッパ13が設けられ、同様にして中間には
サイドガイドローラ４を受け止める引き出し限ストッパ
14が設けられる。前記スライドテーブル１の一側部に
は、係止プレート15と係止片16とが外方へと突設されて
いる。これら係止プレート15や係止片16に係合自在なア
ンチバックストッパ17は、前記前端取付け用ブラケット
９に左右方向軸18を介して上下揺動自在に取付けられて
いる。19は姿勢規制用ストッパを示す。
て、その後端近傍の両側部にはガイドローラ２が左右方
向の横軸３で軸支され、このガイドローラ２の直前位置
にはサイドガイドローラ４が縦軸５で軸支されている。
６は溝部がスライドテーブル１の左右両側に隣接するよ
うに棚枠（本体の一例）７に架設された溝形のガイドレ
ールであって、その溝部に前記ガイドローラ２およびサ
イドガイドローラ４が嵌合し、このガイドローラ２を支
持する上向面6aと、ガイドローラ２の浮き上がりを防止
する下向面6bと、サイドガイドローラ４に近接する横向
面6cを有する。８はスライドテーブル１の左右両側部を
支持する支持ローラであって、ガイドレール６の前端取
付け用ブラケット９に左右方向の横軸10により軸支され
ている。11は支持ローラ８の上方位置でガイドレール６
に縦軸12で軸支されたサイドガイドローラであり、スラ
イドテーブル１の左右両側面に近接する。前記ガイドレ
ール６は棚枠７に対して上下複数段に設けられ、これら
ガイドレール６に支持案内される上下複数段のスライド
テーブル１は、各段ごとに引き出し押し込み自在とな
る。前記ガイドレール６の後端には、ガイドローラ２を
受け止めてスライドテーブル１の押し込み量を規制する
押し込み限ストッパ13が設けられ、同様にして中間には
サイドガイドローラ４を受け止める引き出し限ストッパ
14が設けられる。前記スライドテーブル１の一側部に
は、係止プレート15と係止片16とが外方へと突設されて
いる。これら係止プレート15や係止片16に係合自在なア
ンチバックストッパ17は、前記前端取付け用ブラケット
９に左右方向軸18を介して上下揺動自在に取付けられて
いる。19は姿勢規制用ストッパを示す。
前記棚枠７の前後の中央部と前記スライドテーブル１
との間に二重引き出しを防止するためのロック装置20が
設けられる。すなわちスライドテーブル１の一側部下面
には、前後方向の中間部から後端に亘ってカム板21が垂
設され、このカム板21の前端には、後側ほど下位となる
傾斜カム面21aが形成されている。そして傾斜カム面21a
よりも少し後側において、前記カム板21の側面から内方
に被ストッパ体22が突設されている。前記スライドテー
ブル１を押し込んだときに傾斜カム面21aが位置する部
分において、各段のガイドレール６の外面にブラケット
23が当て付けられボルト24にて固定される。前記ブラケ
ット23の下端から左右方向のピン25が内方へ突設され、
このピン25にレバー26が、その長さ方向の中間部を介し
て横軸心27の周りに上下揺動自在に取付けられる。各レ
バー26の後端間は、上下方向の昇降杆28に左右方向のピ
ン29を介して相対回動自在に連結している。したがって
昇降杆28側の下降力（自重など）により、各レバー26は
前端を上位として傾斜することになり、その最大の傾斜
角度はブラケット23側に設けたストップボルト30で規制
される。この最大の傾斜角度の状態において、前記傾斜
カム面21aの前方に位置する被操作部31が前記レバー26
の前端から内方へ連設される。したがってスライドテー
ブル１を引き出したとき、傾斜カム面21aと水平カム面2
1bとを介して被操作部31が押し下げられ、レバー26は横
軸心27の周りで水平状に揺動される。さらに各レバー26
の後端に、内方へ突出するステー32を介してストッパ体
33が取付けてあり、このストッパ体33は、レバー26が傾
斜状のときに前記被ストッパ体22の下方に位置し、かつ
レバー26が水平状のときに被ストッパ体22の移動経路内
に突入すべく構成してある。その際に、スライドテーブ
ル１を押し込むとともにレバー26を傾斜させた状態にお
いて、被操作部31の後面と傾斜カム面21bまでの距離
ｌ1、ストッパ体33の後面と被ストッパ体22の前面との
間の距離ｌ2、ストッパ体33の上面と被ストッパ体22の
下面との間の距離ｌ3を好適に設定することで、引き出
されるスライドテーブル１以外のスライドテーブル１の
被ストッパ体22に対して、レバー26の水平揺動によりス
トッパ体33が前方に突出すべく構成される。
との間に二重引き出しを防止するためのロック装置20が
設けられる。すなわちスライドテーブル１の一側部下面
には、前後方向の中間部から後端に亘ってカム板21が垂
設され、このカム板21の前端には、後側ほど下位となる
傾斜カム面21aが形成されている。そして傾斜カム面21a
よりも少し後側において、前記カム板21の側面から内方
に被ストッパ体22が突設されている。前記スライドテー
ブル１を押し込んだときに傾斜カム面21aが位置する部
分において、各段のガイドレール６の外面にブラケット
23が当て付けられボルト24にて固定される。前記ブラケ
ット23の下端から左右方向のピン25が内方へ突設され、
このピン25にレバー26が、その長さ方向の中間部を介し
て横軸心27の周りに上下揺動自在に取付けられる。各レ
バー26の後端間は、上下方向の昇降杆28に左右方向のピ
ン29を介して相対回動自在に連結している。したがって
昇降杆28側の下降力（自重など）により、各レバー26は
前端を上位として傾斜することになり、その最大の傾斜
角度はブラケット23側に設けたストップボルト30で規制
される。この最大の傾斜角度の状態において、前記傾斜
カム面21aの前方に位置する被操作部31が前記レバー26
の前端から内方へ連設される。したがってスライドテー
ブル１を引き出したとき、傾斜カム面21aと水平カム面2
1bとを介して被操作部31が押し下げられ、レバー26は横
軸心27の周りで水平状に揺動される。さらに各レバー26
の後端に、内方へ突出するステー32を介してストッパ体
33が取付けてあり、このストッパ体33は、レバー26が傾
斜状のときに前記被ストッパ体22の下方に位置し、かつ
レバー26が水平状のときに被ストッパ体22の移動経路内
に突入すべく構成してある。その際に、スライドテーブ
ル１を押し込むとともにレバー26を傾斜させた状態にお
いて、被操作部31の後面と傾斜カム面21bまでの距離
ｌ1、ストッパ体33の後面と被ストッパ体22の前面との
間の距離ｌ2、ストッパ体33の上面と被ストッパ体22の
下面との間の距離ｌ3を好適に設定することで、引き出
されるスライドテーブル１以外のスライドテーブル１の
被ストッパ体22に対して、レバー26の水平揺動によりス
トッパ体33が前方に突出すべく構成される。
第１図に示すように、ガイドローラ２が押し込み限ス
トッパ13に接近するように全てのスライドテーブル１を
押し込んだときには、被操作部31の後方に傾斜カム面21
aが位置していることから、昇降杆28側の下降力（自重
など）により全てのレバー26は横軸心27の周りで傾斜揺
動し、ストップボルト30で受け止められている。このと
きアンチバックストッパ17は、自重によって斜め後方下
方に指向した状態に姿勢規制用ストッパ19を介して保持
されているので、スライドテーブル１の前方への不測な
移動は、このアンチバックストッパ17と係止プレート15
の前端とが当接して阻止される。この状態で、目的とす
る一つのスライドテーブル１を引き出すときには、まず
つまみなどを介してアンチバックストッパ17を上方に回
動させたのち、スライドテーブル１を前方に引き出せば
よい。このようにして一つのスライドテーブル１を引き
出すと、その傾斜カム面21bが被操作部31に当接するこ
とになるが、この当接時に被ストッパ体22はストッパ体
33の真上付近に移動している。スライドテーブル１がさ
らに引き出されると、被操作部31は傾斜カム面により押
し下げられたのち水平カム面21bの下に潜りこむことに
なり、それに応じてレバー26が横軸心27の周りで水平状
に揺動されることになる。その際にストッパ体33も上昇
するが、被ストッパ体22が通過した跡に突入することか
ら、この被ストッパ体22を受け止めることはなく、第２
図の下段で示すように後面に対向することになる。そし
て一つのレバー26が強制的に揺動されることによって、
昇降杆28を介して残りのレバー26も同方向、すなわち水
平状に揺動される。これにより引き出しを行わなかった
スライドテーブル１に対しては、上段に示すように、そ
の被ストッパ体22の前方にストッパ体33が突出すること
になり、したがってストッパ体33に被ストッパ体22が当
接自在となることから二重引き出しは阻止される。この
ようにレバー26の後端に、昇降杆28を連結するとともに
ストッパ体33を設けることにより、一本のレバー26の揺
動で昇降杆28の昇降とストッパ体33の突出とを同時に行
えるため、構造が簡素化される。また、ストッパ体33を
小型化できるため、昇降杆28を押し上げる際の昇降杆28
に作用する重量が軽減され、したがって昇降杆28の上昇
はわずかな力で行え、スライドテーブル１を軽く引き出
すことができる。
トッパ13に接近するように全てのスライドテーブル１を
押し込んだときには、被操作部31の後方に傾斜カム面21
aが位置していることから、昇降杆28側の下降力（自重
など）により全てのレバー26は横軸心27の周りで傾斜揺
動し、ストップボルト30で受け止められている。このと
きアンチバックストッパ17は、自重によって斜め後方下
方に指向した状態に姿勢規制用ストッパ19を介して保持
されているので、スライドテーブル１の前方への不測な
移動は、このアンチバックストッパ17と係止プレート15
の前端とが当接して阻止される。この状態で、目的とす
る一つのスライドテーブル１を引き出すときには、まず
つまみなどを介してアンチバックストッパ17を上方に回
動させたのち、スライドテーブル１を前方に引き出せば
よい。このようにして一つのスライドテーブル１を引き
出すと、その傾斜カム面21bが被操作部31に当接するこ
とになるが、この当接時に被ストッパ体22はストッパ体
33の真上付近に移動している。スライドテーブル１がさ
らに引き出されると、被操作部31は傾斜カム面により押
し下げられたのち水平カム面21bの下に潜りこむことに
なり、それに応じてレバー26が横軸心27の周りで水平状
に揺動されることになる。その際にストッパ体33も上昇
するが、被ストッパ体22が通過した跡に突入することか
ら、この被ストッパ体22を受け止めることはなく、第２
図の下段で示すように後面に対向することになる。そし
て一つのレバー26が強制的に揺動されることによって、
昇降杆28を介して残りのレバー26も同方向、すなわち水
平状に揺動される。これにより引き出しを行わなかった
スライドテーブル１に対しては、上段に示すように、そ
の被ストッパ体22の前方にストッパ体33が突出すること
になり、したがってストッパ体33に被ストッパ体22が当
接自在となることから二重引き出しは阻止される。この
ようにレバー26の後端に、昇降杆28を連結するとともに
ストッパ体33を設けることにより、一本のレバー26の揺
動で昇降杆28の昇降とストッパ体33の突出とを同時に行
えるため、構造が簡素化される。また、ストッパ体33を
小型化できるため、昇降杆28を押し上げる際の昇降杆28
に作用する重量が軽減され、したがって昇降杆28の上昇
はわずかな力で行え、スライドテーブル１を軽く引き出
すことができる。
なお第２図の下段の状態からテーブル１を押し込んだ
とき、水平カム面21bが通過したのち傾斜カム面21aが通
過するにつれてレバー26が傾斜揺動し、ストッパ体33が
退出した跡を被ストッパ体22が移動することになり、以
って第１図に示す元の状態に戻ることになる。
とき、水平カム面21bが通過したのち傾斜カム面21aが通
過するにつれてレバー26が傾斜揺動し、ストッパ体33が
退出した跡を被ストッパ体22が移動することになり、以
って第１図に示す元の状態に戻ることになる。
上記実施例では棚枠７に対してスライドテーブル１を
引き出し、押し込み動させる棚形式を示したが、これは
ボックス状の本体に複数段の引き出しを設けたキャビネ
ット形式、保持枠側のガイドレールに対して複数本の支
持腕を移動自在とし、左右の支持腕間に被収納物を載置
した長尺物格納棚形式などにも採用できるものである。
引き出し、押し込み動させる棚形式を示したが、これは
ボックス状の本体に複数段の引き出しを設けたキャビネ
ット形式、保持枠側のガイドレールに対して複数本の支
持腕を移動自在とし、左右の支持腕間に被収納物を載置
した長尺物格納棚形式などにも採用できるものである。
考案の効果 上記構成の本考案によると、全ての物品支持部を押し
込んだとき、昇降杆側の下降力（自重など）により全て
のレバーを横軸心の周りで傾斜揺動して、ストッパ体を
被ストッパ体に作用しない位置にでき、希望する物品支
持部を引き出すことができる。そして一つの物品支持部
を引き出すと、その引き出しに応じてレバーの前端を押
し下げて強制的に水平揺動させることができ、その際に
ストッパ体は、被ストッパ体が通過した跡に上昇するこ
とから、物品支持部の引き出しは何んら支障なく行うこ
とができる。そして一つのレバーを強制的に水平揺動す
ることで、昇降杆を介して残りのレバーも水平揺動で
き、引き出しを行わなかった物品支持部の被ストッパ体
の前方にストッパ体を突出して二重引き出しを阻止する
ことができる。このように本考案によると、レバーや昇
降杆などを設けた簡素な構造でありながら、二重引き出
しを自動的に確実に阻止でき、しかも前後方向の中央部
分など、全体の安定性に対して好適な箇所に配設するこ
とができる。このようにレバーの後端に、昇降杆を連結
するとともにストッパ体を設けることにより、一本のレ
バーの揺動で昇降杆の昇降とストッパ体の突出とを同時
に行えるため、構造が簡素化される。また、ストッパ体
を小型化できるため、昇降杆を押し上げる際の昇降杆に
作用する重量が軽減され、したがって昇降杆の上昇はわ
ずかな力で行え、物品支持部を軽く引き出すことができ
る。
込んだとき、昇降杆側の下降力（自重など）により全て
のレバーを横軸心の周りで傾斜揺動して、ストッパ体を
被ストッパ体に作用しない位置にでき、希望する物品支
持部を引き出すことができる。そして一つの物品支持部
を引き出すと、その引き出しに応じてレバーの前端を押
し下げて強制的に水平揺動させることができ、その際に
ストッパ体は、被ストッパ体が通過した跡に上昇するこ
とから、物品支持部の引き出しは何んら支障なく行うこ
とができる。そして一つのレバーを強制的に水平揺動す
ることで、昇降杆を介して残りのレバーも水平揺動で
き、引き出しを行わなかった物品支持部の被ストッパ体
の前方にストッパ体を突出して二重引き出しを阻止する
ことができる。このように本考案によると、レバーや昇
降杆などを設けた簡素な構造でありながら、二重引き出
しを自動的に確実に阻止でき、しかも前後方向の中央部
分など、全体の安定性に対して好適な箇所に配設するこ
とができる。このようにレバーの後端に、昇降杆を連結
するとともにストッパ体を設けることにより、一本のレ
バーの揺動で昇降杆の昇降とストッパ体の突出とを同時
に行えるため、構造が簡素化される。また、ストッパ体
を小型化できるため、昇降杆を押し上げる際の昇降杆に
作用する重量が軽減され、したがって昇降杆の上昇はわ
ずかな力で行え、物品支持部を軽く引き出すことができ
る。
図面は本考案の一実施例を示し、第１図は押し込み時に
おける要部の一部切欠き側面図、第２図は一部引き出し
時における要部の一部切欠き側面図、第３図は第１図に
おける横断平面図、第４図は第１図におけるIV-IV断面
図、第５図は全体の一部切欠き側面図である。 １……スライドテーブル（物品支持部）、２……ガイド
ローラ、６……ガイドレール、７……棚枠（本体）、８
……支持ローラ、20……ロック装置、21……カム板、21
a……傾斜カム面、22……被ストッパ体、25……ピン、2
6……レバー、27……横軸心、28……昇降杆、31……被
操作部、33……ストッパ体。
おける要部の一部切欠き側面図、第２図は一部引き出し
時における要部の一部切欠き側面図、第３図は第１図に
おける横断平面図、第４図は第１図におけるIV-IV断面
図、第５図は全体の一部切欠き側面図である。 １……スライドテーブル（物品支持部）、２……ガイド
ローラ、６……ガイドレール、７……棚枠（本体）、８
……支持ローラ、20……ロック装置、21……カム板、21
a……傾斜カム面、22……被ストッパ体、25……ピン、2
6……レバー、27……横軸心、28……昇降杆、31……被
操作部、33……ストッパ体。
Claims (1)
- 【請求項１】本体に対して引き出し押し込み自在な物品
支持部を上下複数段に設けるとともに、各物品支持部に
被ストッパ体を設け、各物品支持部に対応して前記本体
側に、横軸心の周りに上下揺動自在なレバーを設けると
ともに、これらレバーの後端間に昇降杆で連結して、こ
の昇降杆側の下降力により各レバーが前端を上位として
傾斜すべく構成し、各レバーの前端に、引き出される物
品支持部により押し下げられる被操作部を設け、さらに
各レバーの後端に、レバーの押し下げに連動した揺動に
より、引き出される物品支持部以外の物品支持部の被ス
トッパ体に対して、その前方に突出自在なストッパ体を
設けたことを特徴とする多段物品収納部を有する物品収
納装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989082796U JP2505974Y2 (ja) | 1989-07-13 | 1989-07-13 | 多段物品収納部を有する物品収納装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989082796U JP2505974Y2 (ja) | 1989-07-13 | 1989-07-13 | 多段物品収納部を有する物品収納装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0324579U JPH0324579U (ja) | 1991-03-13 |
| JP2505974Y2 true JP2505974Y2 (ja) | 1996-08-07 |
Family
ID=31629923
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989082796U Expired - Fee Related JP2505974Y2 (ja) | 1989-07-13 | 1989-07-13 | 多段物品収納部を有する物品収納装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2505974Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS585010Y2 (ja) * | 1979-09-20 | 1983-01-27 | 株式会社岡村製作所 | 物品収納庫の防倒施錠装置 |
-
1989
- 1989-07-13 JP JP1989082796U patent/JP2505974Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0324579U (ja) | 1991-03-13 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US20040232810A1 (en) | Pullout Device for Cabinet Drawers, Especially for a Tall Cabinet | |
| US9204722B2 (en) | Drawer pull-out guide | |
| JP2515643Y2 (ja) | 家具部品 | |
| JP2505974Y2 (ja) | 多段物品収納部を有する物品収納装置 | |
| US3966159A (en) | Safety latch for trays | |
| JP2515946Y2 (ja) | 多段物品収納部を有する物品収納装置 | |
| JP3961047B2 (ja) | 多段引出しキャビネットにおける同時引出し防止兼電気施解錠装置 | |
| US4312549A (en) | Mounting arrangement for a sewing machine | |
| JPS585010Y2 (ja) | 物品収納庫の防倒施錠装置 | |
| JP2660215B2 (ja) | 多段物品収納部を有する物品収納装置 | |
| JPH0649788Y2 (ja) | キヤビネットにおける抽斗の二重引出し防止装置 | |
| JP3300270B2 (ja) | 物品収納棚 | |
| JP2000323873A (ja) | サーバー収納用ラック | |
| JPH049859Y2 (ja) | ||
| JPS6328908Y2 (ja) | ||
| JPH0614573Y2 (ja) | 机等におけるキャビネットの固定装置 | |
| JPH10159422A (ja) | キャビネットにおける抽斗のオールロック装置 | |
| US4183594A (en) | Two level sewing system | |
| JP6415064B2 (ja) | キャスター出入り式机 | |
| JPS6326040Y2 (ja) | ||
| JPS6326044Y2 (ja) | ||
| KR102314062B1 (ko) | 서랍용 언더레일 가이드 브라켓 | |
| JPS6326038Y2 (ja) | ||
| JPH0614583Y2 (ja) | 収納装置 | |
| JP2570754Y2 (ja) | シートスライド装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |