JP2505753B2 - 車両のクラツチ制御方法 - Google Patents

車両のクラツチ制御方法

Info

Publication number
JP2505753B2
JP2505753B2 JP61158391A JP15839186A JP2505753B2 JP 2505753 B2 JP2505753 B2 JP 2505753B2 JP 61158391 A JP61158391 A JP 61158391A JP 15839186 A JP15839186 A JP 15839186A JP 2505753 B2 JP2505753 B2 JP 2505753B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
rotation speed
throttle valve
side rotation
ctl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP61158391A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6313835A (ja
Inventor
和雄 井上
正彰 加藤
則行 岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP61158391A priority Critical patent/JP2505753B2/ja
Publication of JPS6313835A publication Critical patent/JPS6313835A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2505753B2 publication Critical patent/JP2505753B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は車両のクラッチ制御方法に関する。
背景技術 運転者がペダル等の操作をすることなく手動変速機の
操作等に従って車両のクラッチの断続を制御するクラッ
チ制御装置がある。かかるクラッチ制御装置において
は、変速機のシフトアップ時に運転者が良好に操作した
場合と同様にクラッチの締結状態を制御する必要があ
り、特に、シフトアップ時にアクセルペダルを踏み込ん
だ場合にはクラッチの締結状態の制御が不適切であると
衝撃が起き運転性の悪化を招来するのである。
発明の概要 そこで、本発明の目的は、シフトアップ時に良好な運
転性を確保しつつクラッチの締結状態を制御することが
できるクラッチ制御装置を提供することである。
本願第1の発明のクラッチ制御方法は、手動変速機を
備えた車両の変速操作時の絞り弁開度及びクラッチの断
続を制御するクラッチ制御方法であって、変速操作によ
るシフトアップを検出したときにアクセルペダルの作動
位置が所定位置より踏み込み側ならばアクセルペダルの
作動位置に応じて絞り弁開度を制御することによりクラ
ッチの入力側回転数と出力側回転数との差を小さくする
ようにエンジン回転数を制御し、入力側回転数と出力側
回転数との差が所定値以下となったときにはクラッチを
締結状態とすることを特徴としている。また、本願第2
の発明のクラッチ制御方法は、手動変速機を備えた車両
の変速操作時の絞り弁開度及びクラッチの断続を制御す
るクラッチ制御方法であって、変速操作によるシフトア
ップを検出したときにアクセルペダルの作動位置が所定
位置より踏み込み側ならばアクセルペダルの作動位置に
応じて絞り弁開度を制御し、かつクラッチの入力側回転
数と出力側回転数との差が所定値を越える場合にはクラ
ッチの入力側回転数の単位時間当りの変化量に基づいて
クラッチの締結状態を制御することを特徴としている。
実施例 以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
第1図は本発明のクラッチ制御方法を適用した油圧制
御型のクラッチによる装置を示している。本装置におい
ては、各種の運転パラメータを検出するためのセンサと
してインギアセンサ1、アクセル作動位置センサ2、絞
り弁開度センサ3、回転センサ4,5、移動センサ6、水
温センサ7及び車速センサ8が設けられている。インギ
アセンサ1は前進5速の手動変速機9のシフトレバー9a
が所定のシフト位置(第1速ないし第5速及び後退)に
存在することを検出して高レベル信号を発生する。例え
ば、ニュートラル以外の変速機9のシフト位置毎に設け
られシフトレバー9aがシフト位置に存在するときオンと
なり高レベル出力を発生するようにされた複数のスイッ
チによって高レベル信号が発生される。アクセル作動位
置センサ2はアクセルペダル11の作動位置に応じた出力
電圧を発生する。アクセルペダル11はくの字型のブラケ
ット12の一端に結合し、車両の床面に対してシャフト13
によって回転自在にされている。ブラケット12の他端に
はリターンスプリング14が設けられ、アクセルペダル11
をアイドル位置方向に付勢している。シャフト13にポテ
ンショメータ16からなるアクセル作動位置センサ2が設
けられ、アクセル作動位置センサ2はアクセルペダル1
の作動位置、すなわちシャフト13を中心にアイドル位置
からの回転角度であるアクセル角度に応じた出力電圧を
発生する。絞り弁開度センサ3はエンジン吸気管17の絞
り弁18のシャフト18aに結合したポテンショメータ19か
らなり、絞り弁18の開度に応じた出力電圧を発生する。
回転センサ4は油圧制御型のクラッチ10の入力シャフト
10aが所定角度回転する毎にパルスを発生し、回転セン
サ5はクラッチ10の出力シャフト10aが所定角度回転す
る毎にパルスを発生する。移動センサ6は変速機9のシ
フトレバー9aの移動を検出するために変速機9のリンク
機構のロッド9bの移動を検出するセンサであり、ロッド
9bが所定距離だけ移動する毎にパルスを発生する。回転
センサ4,5及び移動センサ6は、例えば、スリット部材
及びホトカプラによって形成される。水温センサ7はエ
ンジン冷却水温に応じた出力を発生する。また車速セン
サ8は車両の速度に応じた出力を発生する。
かかるインギアセンサ1、アクセル作動位置センサ
2、絞り弁開度センサ3、回転センサ4,5、移動センサ
6、水温センサ7及び車速センサ8は制御回路20に接続
されている。また制御回路20には電磁開閉弁21、パルス
モータ22及び警報ブザー23が接続されている。電磁開閉
弁21は油圧制御型のクラッチ10の油圧供給通路(図示せ
ず)に設けられている。パルスモータ22のシャフトは絞
り弁18のシャフト18aに結合し、絞り弁18がパルスモー
タ22によって駆動されるようになっている。
制御回路20は第2図に示すようにアクセル作動位置セ
ンサ2、絞り弁開度センサ3、水温センサ7及び車速セ
ンサ8の各出力レベルを変換するレベル変換回路31と、
レベル変換回路31は経た各電圧信号の1つを選択的に出
力するマルチプレクサ32と、マルチプレクサ32の出力電
圧をA/D変換するA/D変換器33と、回転センサ4の出力信
号を波形整形する波形整形回路34と、波形整形回路34か
らの出力パルスの発生間隔をクロックパルス発生回路
(図示せず)から出力されるクロックパルス数によって
計測するカウンタ35と、回転センサ5の出力信号を波形
整形する波形整形回路36と、波形整形回路36からの出力
パルスの発生間隔をクロックパルス数によって計測する
カウンタ37と、移動センサ6の出力信号を波形整形する
波形整形回路38と、波形整形回路34からの出力パルスの
発生間隔をクロックパルス発生回路(図示せず)から出
力されるクロックパルス数によって計測するカウンタ39
と、インギアセンサ1の出力信号をディジタル符号変換
するデコーダ等からなるディジタル入力モジュレータ40
と、電磁開閉弁21をデューティ駆動する駆動回路41と、
パルスモータ22を駆動する駆動回路42と、警報ブザー23
を駆動する駆動回路43と、プログラムに従ってディジタ
ル演算を行なうCPU(中央演算回路)44と、プログラム
及びデータが予め書き込まれたROM45と、RAM46とを備え
ている。マルチプレクサ32、A/D変換器33、カウンタ35,
37,39、ディジタル入力モジュレータ40、駆動回路41,4
2,43、CPU44、ROM45及びRAM46はバス47によって互いに
接続されている。なお、CPU44にはクロックパルス発生
回路からクロックパルスが供給される。
かかる構成において、A/D変換器33からアクセル角度
θACC、絞り弁開度θth、冷却水温Tw及び車速Vの各情
報が択一的に、カウンタ35からクラッチ10の入力側回転
数N1の情報が、カウンタ37からクラッチ10の出力側回転
数N2の情報が、カウンタ39からシフトレバー9aの移動速
度Sの情報が、またディジタル入力モジュレータ40から
変速機9のインギアの情報がCPU44にバス47を介して供
給される。CPU44はクロックパルスに同期してROM45に記
憶された演算プログラムに従って上記の各情報を基にし
て後述するクラッチ制御ルーチン処理によってクラッチ
10を締結及び絞り弁開度を制御する。
次に、本発明のクラッチ制御方法に係わるクラッチ制
御ルーチンを第3図(a)ないし(d)に示したCPU44
の動作フロー図に従って説明する。
CPU44は所定周期T(例えば、5m sec)毎にアクセル
角度θACC、絞り弁開度θth、冷却水温Tw、車速V、ク
ラッチ10の入力側回転数N1、出力側回転数N2、シフトレ
バー9aの移動速度S、変速機9のインギア情報を読み込
み(ステップ50)、変速機9のシフト位置がニュートラ
ル位置であるか否かをインギア情報から判別する(ステ
ップ51)。ニュートラル位置の場合には変速機9のシフ
トレバー9aが移動中であるか否かをシフトレバー9aの移
動速度Sから判別する(ステップ52)。例えば、移動速
度Sが所定速度S1以上のときシフトレバー9aが移動中で
あると判断する。変速機9のシフトレバー9aが移動中で
ないときにはシフトフラグFsを0に等しくし(ステップ
53)、絞り弁目標開度θrefをアクセル角度θACCに等し
くし(ステップ54)、アクセル角度θACCが所定角度θ
oより小であるか否かを判別する(ステップ55)。θ
ACC<θoならば、アクセルペダルが開放され踏み込ま
れていないのでクラッチ10を完全に締結させるためにデ
ューティ比DCTLを100%に等しく設定し駆動データとし
て駆動回路41に出力し(ステップ56)、θACC≧θoな
らば、アクセルペダルが踏み込まれているのでクラッチ
10を開放させるためにデューティ比DCTLを0%に等しく
設定し駆動データとして駆動回路41に出力する(ステッ
プ57)。変速機9のシフトレバー9aが移動中であるとき
には変速時であると見做し、シフトフラグFsが1に等し
いか否かを判別し(ステップ58)、Fs=0ならば、読み
込んだクラッチ入力側回転数N1をシフト直前の回転数N
1BSとして記憶し(ステップ59)、シフトフラグFsに1
をセットし(ステップ60)、そしてアクセル角度θACC
が所定角度θoより大であるか否かを判別する(ステッ
プ61)。ステップ58においてFs=1ならば、直ちにステ
ップ61を実行する。θACC≦θoならば、アクセルペダ
ルが開放され踏み込まれていないので絞り弁目標開度θ
refをアイドル開度θIDLに等しくし(ステップ62)、ク
ラッチ10を開放させるためにデューティ比DCTLを0%に
等しく設定し駆動データとして駆動回路41に出力し(ス
テップ63)、θACC>θoならば、アクセルペダルが踏
み込まれているので絞り弁目標開度θrefをアクセル角
度θACCに等しくし(ステップ64)、ステップ63の実行
によりクラッチ10を開放させる。
一方、ニュートラル位置でない場合にはインギア状態
であるのでシフトフラグFsを0に等しくし(ステップ6
5)、クラッチ出力側回転数N2が所定回転数GORより大で
あるか否かを判別する(ステップ66)。N2>GORならば
エンジンがオーバ・レブ(過回転)状態であるとしてク
ラッチ10を開放させるためにデューティ比DCTLを0%に
等しく設定し駆動データとして駆動回路41に出力し(ス
テップ67)、警報音を発生させるために駆動回路43に対
して警報発生指令を発生する(ステップ68)。N2≦GOR
ならば、クラッチ出力側回転数N2が所定回転数GSTより
小であるか否かを判別する(ステップ69)。所定回転数
GSTは車両の発進に必要な回転数である。N2<GSTのとき
にはクラッチ出力側回転数N2が車両の発進に必要な回転
数に達していないのでアクセル角度θACCが所定角度θ
oより小であるか否かを判別する(ステップ70)。θ
ACC<θoならば、アクセルペダルが開放され踏み込ま
れていないのでクラッチ10を開放させるためにデューテ
ィ比DCTLを0%に等しく設定し駆動データとして駆動回
路41に出力し(ステップ71)、θACC≧θoならば、発
進動作に移行したとして前回読み込んだアクセル角度θ
ACCn-1が所定角度θoより小であるか否かを判別する
(ステップ72)。θACCn-1<θoならば、前回はアクセ
ルペダルが開放され踏み込まれていなかったので絞り弁
目標開度θrefをアクセル角度θACCに等しくし(ステッ
プ73)、上限値Bを所定値B1に等しくすると共に下限値
Cを所定値C1に等しくする(ステップ74)。θACCn-1
θoならば、前回もアクセルペダルが踏み込まれていた
ので第1絞り弁開度特性でROM45に予め記憶された第1
データマップからアクセル角度θACCに応じた絞り弁目
標開度θrefを検索し(ステップ75)、上限値Bを所定
値B2(ただし、B1>B2)に等しくすると共に下限値Cを
所定値C2(ただし、C1<C2)に等しくする(ステップ7
6)。このように上限値B及び下限値Cが定まると、今
回の入力側回転数N1と前回の入力側回転数N1 n-1との差
が上限値Bと下限値Cとの間にあるか否かを判別する
(ステップ77)。N1−N1 n-1<C、又はN1−N1 n-1>B
ならば、PID(比例積分微分)制御によりデューティ比D
CTLを算出するためにDCTL算出サブルーチンを実行し
(ステップ78)、C≦N1−N1 n-1≦Bならば、前回のデ
ューティ比DCTLn-1に所定値Δを加算して今回のデュー
ティ比DCTLとし駆動データとして駆動回路41に出力する
(ステップ79)。
DCTL算出サブルーチンにおいては、第4図に示すよう
に先ず、出力側回転数N2から入力側回転数N1を差し引く
ことにより回転数差ΔNを算出し(ステップ131)、今
回の入力側回転数N1から前回の入力側回転数N1 n-1を差
し引くことにより回転数差ΔN1を算出する(ステップ13
2)。そして前回までの回転数差ΔNの合計値である基
準積分量NI n-1に今回の回転数差ΔNを加算して今回の
基準積分量NIとし(ステップ133)、回転数差ΔNに比
例係数KPを乗算して比例量を算出し、基準積分量NIに積
分係数KIを乗算して積分量を算出し、また回転数差ΔN1
に微分係数KDを乗算して微分量を算出し、その比例量、
積分量及び微分量を互いに加算して今回のデューティ比
DCTLとし駆動データとして駆動回路41に出力する(ステ
ップ134)。
なお、基準積分量NI n-1はクラッチ制御ルーチンを実
行する毎に、すなわちステップ50の実行を開始する毎に
に初期化される。
ステップ78、又は79においてデューティ比DCTLを算出
すると、そのデューティ比DCTLが100%以上に達したか
否かを判別する(ステップ81)。DCTL<100%ならば、
所定周期Tが経過したか否かを判別し(ステップ82)、
所定周期Tの経過後にアクセル角度θACC、入力側回転
数N1及び出力側回転数N2を読み込み(ステップ83)、そ
してステップ75を実行する。DCTL<100%ならば、クラ
ッチ制御ルーチンの実行を終了する。
ステップ69においてN2≧GSTのときには入力側回転数N
1と出力側回転数N2とが等しいか否かを判別する(ステ
ップ84)。N1=N2ならば、クラッチ10が十分に締結して
いるので絞り弁目標開度θrefをアクセル角度θACCに等
しくし(ステップ86)、デューティ比DCTLを100%に等
しく設定し駆動データとして駆動回路41に出力する(ス
テップ87)。N1≠N2ならば、出力側回転数N2がシフト直
前の回転数N1BSより大であるか否かを判別する(ステッ
プ88)。N2>N1BSならば、出力側回転数N2がシフト直前
より低下したことによりシフトダウンしたと見做してア
クセル角度θACCが所定角度θoより小であるか否かを
判別する(ステップ89)。θACC<θoの場合には、ア
クセルペダルが開放され踏み込まれていないのでエンジ
ンブレーキの作動時として出力側回転数N2と入力側回転
数N1との差が所定値ΔG1より大であるか否かを判別する
(ステップ90)。N2−N1>ΔG1ならば、回転数N2とN1
の差が大きいのでクラッチ10を緩やかに締結させるため
にデューティ比DCTLを所定値D1に等しく設定し駆動デー
タとして駆動回路41に出力する(ステップ91)。N2−N1
≦ΔG1ならば、出力側回転数N2と入力側回転数N1との差
が所定値ΔG2(ただし、ΔG1>ΔG2)より大であるか否
かを判別する(ステップ92)。N2−N1>ΔG2ならば、ク
ラッチ10をやや緩やかに締結させるためにデューティ比
DCTLを所定値D2(ただし、D1<D2)に等しく設定し駆動
データとして駆動回路41に出力する(ステップ93)。ス
テップ91又は93においてデューティ比DCTLを設定する
と、所定周期Tが経過したか否かを判別し(ステップ9
4)、所定周期Tの経過後に入力側回転数N1及び出力側
回転数N2を読み込み(ステップ95)、そしてステップ90
を実行する。N2−N1≦ΔG2ならば、回転数N2とN1との差
が小さいのでクラッチ10を完全に締結させるためにデュ
ーティ比DCTLを100%に等しく設定し駆動データとして
駆動回路41に出力する(ステップ96)。
ステップ89においてθACC≧θoの場合には、シフト
ダウン後にアクセルペダルが踏み込まれたので第2絞り
弁開度特性でROM45に予め記憶された第2データマップ
からアクセル角度θACCに応じた絞り弁目標開度θrefを
検索し(ステップ97)、今回の入力側回転数N1と前回の
入力側回転数N1 n-1との差が上限値B3と下限値C3との間
にあるか否かを判別する(ステップ98)。N1−N1 n-1
C3、又はN1−N1 n-1>B3ならば、PID制御によりデュー
ティ比DCTLを算出するためにDCTL算出サブルーチンを実
行し(ステップ99)、C3≦N1−N1 n-1≦B3ならば、前回
のデューティ比DCTLn-1に所定値Δを加算して今回のデ
ューティ比DCTLとし駆動データとして駆動回路41に出力
する(ステップ100)。ステップ99、又は100においてデ
ューティ比DCTLを算出すると、そのデューティ比DCTL
100%以上に達したか否かを判別する(ステップ101)。
DCTL<100%ならば、所定周期Tが経過したか否かを判
別し(ステップ102)、所定周期Tの経過後にアクセル
角度θACC、入力側回転数N1及び出力側回転数N2を読み
込み(ステップ103)、そしてステップ97を実行する。D
CTL≧100%ならば、クラッチ制御ルーチンの実行を終了
する。
一方、ステップ88においてN2≦N1BSならば、出力側回
転数N2がシフト直前の回転数N1BSより小であるか否かを
判別する(ステップ106)。N2<N1BSでない場合、すな
わちN2=N1BSでシフトダウン及びシフトダウンと判別で
きない場合にはクラッチ10を締結しても問題ないので絞
り弁目標開度θrefをアクセル角度θACCに等しくし(ス
テップ107)、デューティ比DCTLを100%に等しく設定し
駆動データとして駆動回路41に出力する(ステップ10
8)。N2<N1BSの場合には出力側回転数N2がシフト直前
より上昇したことによりシフトアップしたと見做してア
クセル角度θACCが所定角度θoより小であるか否かを
判別する(ステップ109)。θACC<θoの場合にはアク
セルペダルが開放され踏み込まれていないので入力側回
転数N1と出力側回転数N2との差が所定値ΔG3以下である
か否かを判別する(ステップ110)。N1−N2>ΔG3なら
ば、再度入力側回転数N1及び出力側回転数N2を読み込み
(ステップ111)、入力側回転数N1と出力側回転数N2
の差が所定値ΔG3以下になるまでステップ110の判別を
繰り返す。N1−N2≦ΔG3ならば、絞り弁目標開度θref
をアクセル角度θACCに等しくし(ステップ112)、デュ
ーティ比DCTLを100%に等しく設定し駆動データとして
駆動回路41に出力する(ステップ113)。なお、入力側
回転数N1と出力側回転数N2との差が所定値ΔG3以下にな
るまでステップ110の判別を繰り返しているときにアク
セル角度θACCが所定角度θo以上になる可能性がある
のでN1−N2>ΔG3ならば、アクセル角度θACCを読み込
んでステップ109を再度実行しても良い。
ステップ109においてθACC≧θoの場合にはシフトア
ップ後にアクセルペダルが踏み込まれたので前回読み込
んだアクセル角度θACCn-1が所定角度θoより小である
か否かを判別する(ステップ114)。θACCn-1<θoな
らば、前回はアクセルペダルが開放され踏み込まれてい
なかったので絞り弁目標開度θrefをアクセル角度θACC
に等しくし(ステップ115)、上限値Bを所定値B4に等
しくすると共に下限値Cを所定値C4に等しくする(ステ
ップ116)。θACCn-1≧θoならば、前回もアクセルペ
ダルが踏み込まれていたので上限値Bを所定値B5(ただ
し、B4>B5)に等しくすると共に下限値Cを所定値C
5(ただし、C4<C5)に等しくし(ステップ117)、第3
弁開度特性でROM45に予め記憶された第3データマップ
からアクセル角度θACCに応じた絞り弁目標開度θrefを
検索する(ステップ118)。この検索される絞り弁目標
開度θrefはエンジン回転数をシフトアップ時として適
正な回転数にするように設定されている。ステップ116
又はステップ118の実行後、入力側回転数N1と出力側回
転数N2との差が所定値ΔG3以下であるか否かを判別する
(ステップ119)。N1−N2≦ΔG3ならば、回転数N1とN2
との差が小さいのでクラッチ10を締結させるためにデュ
ーティ比DCTLを100%に等しく設定し駆動データとして
駆動回路41に出力する(ステップ120)。N1−N2>ΔG3
ならば、今回の入力側回転数N1と前回の入力側回転数N
1 n-1との差が上限値Bと下限値Cとの間にあるか否か
を判別する(ステップ121)。N1−N1 n-1<C、又はN1
−N1 n-1>Bならば、PID制御によりデューティ比DCTL
を算出するためにDCTL算出サブルーチンを実行し(ステ
ップ122)、C≦N1−N1 n-1≦Bならば、前回のデュー
ティ比DCTLn-1に所定値Δを加算して今回のデューティ
比DCTLとし駆動データとして駆動回路41に出力する(ス
テップ123)。ステップ122又は123においてデューティ
比DCTLを算出すると、そのデューティ比DCTLが100%以
上に達したか否かを判別する(ステップ124)。DCTL<1
00%ならば、所定周期Tが経過したか否かを判別し(ス
テップ125)、所定周期Tの経過後にアクセル角度
θACC、入力側回転数N1及び出力側回転数N2を読み込み
(ステップ126)、そしてステップ118を実行する。DCTL
≧100%ならば、クラッチ制御ルーチンの実行を終了す
る。
なお、デューティ比DCTLを徐々に100%をするために
所定周期Tが経過してもステップ50の実行に戻らずにそ
のまま継続する。
また、CPU44は読み込んだ各種情報及び算出した
DCTL、NI等のデータはRAM46等の所定の記憶位置に少な
くとも前回のデータとなるまで記憶させる。
駆動回路41は、所定周期T毎に供給される駆動データ
が表わすデューティ比DCTLに応じた時間だけ電磁開閉弁
21を開弁駆動するのでデューティ比DCTLが0%のときに
は所定周期T間は電磁開閉弁21が閉弁し続けてクラッチ
10への油圧が第1所定圧P1以下に低下するのでクラッチ
10が開放状態となり、デューティ比DCTLが100%のとき
には所定周期T間は電磁開閉弁21が開弁し続けてクラッ
チ10への油圧が第2所定圧P2以上に上昇してクラッチ10
を完全に締結させる。またデューティ比DCTLが0%と10
0%との間の値であるときにはクラッチ10への油圧がデ
ューティ比DCTLに応じた第1所定圧P1から第2所定圧P2
までの値となり、クラッチ10が緩やかに締結して半クラ
ッチ状態となる。よって、車両の発進時、シフトダウン
時及びシフトアップ時にデューティ比DCTLを徐々に100
%まで上昇させることによりクラッチ10を徐々に締結せ
ることができる。
またCPU44はクラッチ制御ルーチンとは別に所定周期
T毎に絞り弁駆動ルーチンを実行する。この絞り弁駆動
ルーチンにおいては、第5図に示すように先ず、絞り弁
開度θthを読み込み(ステップ141)、読み込んだ絞り
弁開度θthがクラッチ制御ルーチンで定まった目標開度
θrefに等しいか否かを判別する(ステップ142)。θth
=θrefならば、駆動回路42に対してパルスモータ駆動
停止指令を発生する(ステップ143)。θth≠θrefなら
ば、絞り弁開度θthが目標開度θrefより大であるか否
かを判別する(ステップ144)。θth>θrefならば、絞
り弁を閉弁方向に駆動するために駆動回路42に対してパ
ルスモータ閉弁駆動指令を発生し(ステップ145)、θt
h>θrefでないならば、すなわちθth<θrefならば、
絞り弁を開弁方向に駆動するために駆動回路42に対して
パルスモータ開弁駆動指令を発生する(ステップ14
6)。
駆動回路42はパルスモータ開弁駆動指令に応じてパル
スモータ22を正回転させることにより絞り弁18を開弁方
向に駆動し、パルスモータ閉弁駆動指令に応じてパルス
モータ22を逆回転させることにより絞り弁18を閉弁方向
に駆動する。またパルスモータ駆動停止指令に応じてパ
ルスモータ22の回転を停止させてそのときの絞り弁開度
を維持させる。これにより絞り弁18の開度を目標開度θ
refに等しくさせるのである。
なお、上記した本発明の実施例においては、変速操作
によるシフトアップ及びシフトダウンをシフト直前の入
力側回転数N1BSとシフト後の出力側回転数N2の比較する
ことにより検出しているが、シフトレバーの移動前後の
変速機の各シフト位置を検出することによりシフトアッ
プ及びシフトダウンを判別しても良い。更に、シフト位
置はシフトレバーの位置を機械的に検出することに限ら
ず、エンジン回転数と車速との比から検出しても良い。
また、上記した本発明の実施例においては、オーバ・
レブ状態にあるとき、警報をブザーによる警報音として
発生するようになっているが、発光素子、ランプ等によ
る発光警報、或いは表示警報でも良いことは明らかであ
る。
発明の効果 以上の如く、本発明のクラッチ制御方法においては、
変速操作によるシフトアップ時にアクセルペダルが踏み
込まれていてもエンジン回転数が適正な回転数になるよ
うに絞り弁開度を制御して、締結によりほとんど衝撃が
起きないようにクラッチの入力側回転数と出力側回転数
との差を小さくするか、又はクラッチの入力側回転数の
単位時間当りの変化量に応じてクラッチを徐々に締結す
るのでシフトアップ時の運転性の向上を図ることができ
るのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のクラッチ制御方法を適用した装置を示
す概略構成図、第2図は第1図の装置中の制御回路の具
体的構成を示すブロック図、第3図ないし第5図は本発
明のクラッチ制御方法の手順を示す動作フロー図であ
る。 主要部分の符号の説明 1……インギアセンサ 2……アクセル作動位置センサ 3……絞り弁開度センサ 4,5……回転センサ 6……移動センサ 7……水温センサ 8……車速センサ 11……アクセルペダル 17……吸気管 18……絞り弁 21……電磁開閉弁 22……パルスモータ 23……警報ブザー

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】手動変速機を備えた車両の変速操作時の絞
    り弁開度及びクラッチの断続を制御するクラッチ制御方
    法であって、変速操作によるシフトアップを検出したと
    きにアクセルペダルの作動位置が所定位置より踏み込み
    側ならば前記アクセルペダルの作動位置に応じて前記絞
    り弁開度を制御することにより前記クラッチの入力側回
    転数と出力側回転数との差を小さくするようにエンジン
    回転数を制御し、前記入力側回転数と出力側回転数との
    差が所定値以下となったときには前記クラッチを締結状
    態とすることを特徴とするクラッチ制御方法。
  2. 【請求項2】手動変速機を備えた車両の変速操作時の絞
    り弁開度及びクラッチの断続を制御するクラッチ制御方
    法であって、変速操作によるシフトアップを検出したと
    きにアクセルペダルの作動位置が所定位置より踏み込み
    側ならば前記アクセルペダルの作動位置に応じて前記絞
    り弁開度を制御し、かつ前記クラッチの入力側回転数と
    出力側回転数との差が所定値を越える場合には前記クラ
    ッチの入力側回転数の単位時間当りの変化量に基づいて
    前記クラッチの締結状態を制御することを特徴とするク
    ラッチ制御方法。
JP61158391A 1986-07-05 1986-07-05 車両のクラツチ制御方法 Expired - Fee Related JP2505753B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61158391A JP2505753B2 (ja) 1986-07-05 1986-07-05 車両のクラツチ制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61158391A JP2505753B2 (ja) 1986-07-05 1986-07-05 車両のクラツチ制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6313835A JPS6313835A (ja) 1988-01-21
JP2505753B2 true JP2505753B2 (ja) 1996-06-12

Family

ID=15670705

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61158391A Expired - Fee Related JP2505753B2 (ja) 1986-07-05 1986-07-05 車両のクラツチ制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2505753B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS603344U (ja) * 1983-06-21 1985-01-11 トヨタ自動車株式会社 クラツチ駆動制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6313835A (ja) 1988-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7393305B2 (en) Controller for automatic transmission
JPS6234207B2 (ja)
JPS63167162A (ja) 電子制御自動変速機の制御装置
JPS6158697B2 (ja)
JPH0245625A (ja) 自動変速機塔載車のエンジンアイドリング回転補償装置
EP0679819B1 (en) Automatic transmission control apparatus
JPH03292446A (ja) 自動変速機の変速作動油圧制御装置
JPH11182274A (ja) スロットル制御装置
JPH0835437A (ja) パワートレイン制御装置および制御方法
JP2505753B2 (ja) 車両のクラツチ制御方法
JPH07100416B2 (ja) 車両のクラツチ制御方法
JP2848076B2 (ja) 自動変速機搭載車両における制御装置
JP3158818B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
KR100264558B1 (ko) 자동 변속기의 1-2속 변속 제어 장치 및 그 방법
JPS6313827A (ja) 車両のクラツチ制御方法
JPH1059022A (ja) 自動変速機の変速制御装置
JPH0633817B2 (ja) 自動変速機の変速制御方法
JP3135493B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JPH0563665B2 (ja)
KR100316906B1 (ko) 자동변속기의변속제어장치및그방법
JP2958580B2 (ja) 車両用自動変速機の変速制御装置
JPH02159419A (ja) 自動変速機のクラッチ制御装置
JPH0129730B2 (ja)
JPS6313831A (ja) 車両のクラツチ制御方法
JPH062830Y2 (ja) 車両の発進制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees