JP2505656B2 - スクリュ―プロペラ - Google Patents

スクリュ―プロペラ

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JP2505656B2
JP2505656B2 JP5975791A JP5975791A JP2505656B2 JP 2505656 B2 JP2505656 B2 JP 2505656B2 JP 5975791 A JP5975791 A JP 5975791A JP 5975791 A JP5975791 A JP 5975791A JP 2505656 B2 JP2505656 B2 JP 2505656B2
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JP
Japan
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propeller
hub
blade
screw
screw propeller
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徹二 星野
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船舶や航空機等に用い
られるスクリュープロペラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の船舶に用いられるスクリュープロ
ペラとしては、図11(側面図)および図12(斜視
図)に示すようなものがあり、複数のプロペラ翼1がプ
ロペラハブ2から半径方向に突出するように設けられて
いる。
【0003】そして、このスクリュープロペラがエンジ
ンで回転駆動されることにより推力を発生するようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な従来のスクリュープロペラでは、その回転作動中に、
図11に示すように、各プロペラ翼1の翼端3から翼端
渦4が発生するとともに、プロペラハブ2の後端5から
はハブ渦6が発生する。
【0005】なお、ハブ渦6の回転方向はこのスクリュ
ープロペラの回転方向と同一であり、翼端渦4の回転方
向は逆向きである。
【0006】ハブ渦6は、図11,図12に示すよう
に、プロペラ翼1,1間でプロペラハブ2に沿う流れS
が、回転方向に曲げられ、プロペラハブ2の後端5へ行
くに従って発達したものであり、かなり強い回転エネル
ギーを有しているが、これはプロペラ後流にスクリュー
プロペラと同一方向の回転流を与えるのみで、推力の増
大には寄与しない。
【0007】したがって、ハブ渦6を発生させるために
エンジンから与えられたエネルギーは推力に変換され
ず、これに伴い推進効率の低下を招くという問題点があ
る。
【0008】本発明は、このような問題点の解決をはか
ろうとするもので、ハブ渦の発生を防止できるように、
プロペラハブについて工夫を加えることにより、プロペ
ラ効率の向上をはかれるようにした、スクリュープロペ
ラを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明のスクリュープロペラは、プロペラハブから
半径方向に突出した複数のプロペラ翼をそなえ、上記プ
ロペラハブの後方におけるハプ渦の発生を抑制すべく、
同プロペラハブの表面部上に、上記プロペラ翼の翼根部
と同一方向で且つほぼ同一ピッチ角の複数の細長い切り
込み溝が形成され、同切り込み溝が、上記プロペラハブ
の表面部上の流れを誘導して同切り込み溝内に入り込ま
せるように同切り込み溝の一側のプロペラハブ表面から
緩やかに低下し傾斜した案内面と、同切り込み溝内に導
入された流れをせき止めるように同切り込み溝の他側に
上記案内面から上記プロペラハブ表面へ向かって立設さ
た端面とをそなえて構成されたことを特徴としてい
る。
【0010】
【作用】上述の本発明のスクリュープロペラでは、その
回転作動中に、プロペラハブの表面部上に形成された複
数の細長い切り込み溝が、翼後縁部から流出した流れを
溝の内壁で受け止めることによって、流れの回転力を弱
め、ハブ渦の発生を妨げる作用をする。
【0011】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明すると、図1〜5は本発明の第1実施例としてのスク
リュープロペラを示すもので、図1はその側面図、図2
はその斜視図、図3はその要部を示す側面図、図4は図
3のA−A矢視断面図、図5はその特性を示すグラフで
ある。
【0012】図1,2に示すように、このスクリュープ
ロペラも、従来のスクリュープロペラの場合と同様に、
複数のプロペラ翼1がプロペラハブ2から半径方向に突
出するように設けられている。
【0013】そして、この本発明の第1実施例としての
スクリュープロペラでは、特にプロペラハブ2の後端部
2aの表面部上に、プロペラ翼1の翼根部と同一方向で
且つほぼ同一ピッチ角の複数の細長い切り込み溝7が、
上記翼根部よりも後方まで形成されている。
【0014】この切り込み溝7は、図3,4に示すよう
に、プロペラ翼後縁部から流出した流れを導入しやすい
ように、同切り込み溝7の一側のプロペラハブ表面から
やかに低下し傾斜した案内面8aと、同案内面8aに
沿って誘導される流れをせき止めうるように同切り込み
溝7の他側に案内面8aから上記プロペラハブ2の表面
へ向かって立設された端面8とをそなえて形成されてい
る。そして、端面8は、プロペラ軸線と直交する各横断
面において、同端面8の上記各横断面に沿う線分の延長
方向がプロペラ軸線と直角をなすように形成されてい
る。
【0015】なお、プロペラハブ2の後端部2aの部分
には、通常プロペラキャップが設けられるが、ここで
は、その部分まで含めてプロペラハブと総称している。
【0016】この第1実施例のスクリュープロペラは、
上述のように構成されているので、このスクリュープロ
ペラが回転作動すると、プロペラ翼1の翼後縁部から流
出した流れは、切り込み溝7における案内面8aに誘導
されて同切り込み溝7内に入り込み、端面8に突き当た
るようになる。
【0017】したがって、プロペラ翼後縁部から流出す
る流れの回転が止められるようになり、これによりプロ
ペラハブ後端5から後方へのハブ渦の発生が防止され
る。すなわち従来のスクリュープロペラで生じていたハ
ブ渦(図11の符号6参照)は消滅するか、またはその
強さを弱められるようになる。なお、図1中の符号4は
翼端渦を示す。
【0018】このようにして、本実施例のスクリュープ
ロペラでは、ハブ渦の発生が抑制されることにより、プ
ロペラ後方へ流出する流れの旋回エネルギーが減少し
て、プロペラ効率が向上するようになり、構造も簡単
で、既存の舶用プロペラにおいても、切り込み溝7を形
成するだけで、十分なプロペラ効率の向上をもたらしう
る利点がある。
【0019】図5は、本実施例により翼根部のピッチ角
に等しい角度でプロペラ翼1の枚数と同じ5個の切り込
み溝7を設けたときの計測結果を、切り込み溝の無い場
合の計測結果と比較して示しており、このグラフから明
らかなように、本実施例のごとく切り込み溝7を設けた
方が高いプロペラ効率を得られるようになる。
【0020】次に、本発明の第2実施例としてのスクリ
ュープロペラについて説明すると、図6はその側面図、
図7はその斜視図、図8は図6のB−B矢視断面図、図
9はその特性を示すグラフである。
【0021】図6,7に示すように、このスクリュープ
ロペラも、複数のプロペラ翼1がプロペラハブ2から半
径方向に突出するように設けられている。
【0022】そして、この第2実施例としてのスクリュ
ープロペラでは、特に隣り合うプロペラ翼1,1の相互
間において、プロペラハブ2の表面部上に、プロペラ翼
1の翼根部と同一方向で且つほぼ等しいピッチ角で複数
細長い切り込み溝7′が形成されている。各切り込み
溝7′は、図8に示すように、プロペラ翼後縁部から流
出した流れを導入しやすいように、同切り込み溝7′の
一側のプロペラハブ表面から緩やかに低下し傾斜した案
内面8aと、同案内面8aに沿って誘導される流れをせ
き止めうるように同切り込み溝7′の他側に案内面8a
から上記プロペラハブ2の表面へ向かって立設された端
面8とをそなえて形成されている。
【0023】本発明の第2実施例のスクリュープロペラ
は、上述のように構成されているので、このスクリュー
プロペラが回転作動すると、プロペラ翼1の翼後縁部か
ら流出した流れは、切り込み溝7′における案内面8a
に誘導されて同切り込み溝7′内に入り込み、端面8に
突き当たるようになる。
【0024】したがって、プロペラ翼後縁部から流出す
る流れの回転が止められるようになり、これにより従来
のスクリュープロペラで生じていたハブ渦(図11の符
号6参照)は消滅するか、またはその強さを弱められる
ようになる。なお、図6中の符号4は翼端渦を示す。
【0025】このようにして、この第2実施例のスクリ
ュープロペラの場合も、ハブ渦の発生が抑制されること
により、プロペラ後方へ流出する流れの旋回エネルギー
が減少して、プロペラ効率が向上するようになり、構造
も簡単で、既存の舶用プロペラにおいても、切り込み溝
7′を形成するだけで、十分なプロペラ効率の向上をも
たらしうる利点がある。
【0026】図9は、この第2実施例により翼根部のピ
ッチ角に等しい角度でプロペラ翼1の枚数と同じ5個の
切り込み溝7′を設けたときの計測結果を、切り込み溝
の無い場合の計測結果と比較して示しており、このグラ
フから明らかなように、本実施例のごとく切り込み溝
7′を設けた方が高いプロペラ効率を得られるようにな
る。
【0027】図10は、図2および図7に対応させて、
本発明の第3実施例としてのスクリュープロペラを示す
斜視図である。
【0028】この第3実施例では、前述の第1実施例に
おける切り込み溝7と第2実施例における切り込み溝
7′とを合成したような切り込み溝7″が、図10に示
すごとく、プロペラハブ2の表面部上において、隣り合
うプロペラ翼1,1の相互間から後端部に至るまで連続
的に形成されている。
【0029】したがって、この第3実施例のスクリュー
プロペラの場合は、前述の第1実施例および第2実施例
の各場合を総合した作用効果が得られ、ハブ渦(図11
の符号6参照)の発生が十分に抑制されるようになっ
て、高いプロペラ効率が得られるのである。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のスクリュ
ープロペラによれば、次のような効果ないし利点が得ら
れる。 (1)プロペラハブの表面部上に複数の切り込み溝が形
成され、同切り込み溝が、上記プロペラハブの表面部上
の流れを誘導して同切り込み溝内に入り込ませるように
同切り込み溝の一側のプロペラハブ表面から緩やかに
下し傾斜した案内面と、同切り込み溝内に導入された流
れをせき止めるように同切り込み溝の他側に上記案内面
からプロペラハブ表面へ向かって立設された端面とをそ
なえて構成されるという簡素な構造で、従来問題とされ
ていたハブ渦の発生が抑制されるようになり、これによ
りプロペラ効率の向上がもたらされるようになる。 (2)既存の舶用プロペラにおいても、上記切り込み溝
を形成するだけで、十分なプロペラ効率の向上をもたら
しうる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例としてのスクリュープロペ
ラの側面図である。
【図2】図1のスクリュープロペラの斜視図である。
【図3】図1,2のスクリュープロペラの要部を示す側
面図である。
【図4】図3のA−A矢視断面図である。
【図5】上記スクリユープロペラの特性を示すグラフで
ある。
【図6】本発明の第2実施例としてのスクリュープロペ
ラの側面図である。
【図7】図6のスクリュープロペラの斜視図である。
【図8】図6のB−B矢視断面図である。
【図9】図6〜8のスクリュープロペラの特性を示すグ
ラフである。
【図10】本発明の第3実施例としてのスクリュープロ
ペラを示す斜視図である。
【図11】従来のスクリュープロペラの側面図である。
【図12】図11のスクリュープロペラの斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 プロペラ翼 2 プロペラハブ 3 翼端 4 翼端渦 5 プロペラハブ後端 6 ハブ渦 7,7′,7″ 切り込み溝 8 切り込み溝における端面 8a 切り込み溝における案内面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロペラハブから半径方向に突出した複
    数のプロペラ翼をそなえ、上記プロペラハブの後方にお
    けるハブ渦の発生を抑制すべく、同プロペラハブの表面
    部上に、上記プロペラ翼の翼根部と同一方向で且つほぼ
    同一ピッチ角の複数の細長い切り込み溝が形成され、同
    切り込み溝が、上記プロペラハブの表面部上の流れを誘
    導して同切り込み溝内に入り込ませるように同切り込み
    溝の一側のプロペラハブ表面から緩やかに低下し傾斜し
    た案内面と、同切り込み溝内に導入された流れをせき止
    めるように同切り込み溝の他側に上記案内面から上記プ
    ロペラハブ表面へ向かって立設された端面とをそなえて
    構成されたことを特徴とする、スクリュープロペラ。
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