JP3263543B2 - ハブ渦防止溝付き可変ピッチプロペラ - Google Patents

ハブ渦防止溝付き可変ピッチプロペラ

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JP3263543B2
JP3263543B2 JP20466094A JP20466094A JP3263543B2 JP 3263543 B2 JP3263543 B2 JP 3263543B2 JP 20466094 A JP20466094 A JP 20466094A JP 20466094 A JP20466094 A JP 20466094A JP 3263543 B2 JP3263543 B2 JP 3263543B2
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propeller
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boss
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徹二 星野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハブ渦防止溝付き可変ピ
ッチプロペラに関する。
【0002】
【従来の技術】図4縦断面図に示す従来の可変ピッチプ
ロペラにおいては、複数のプロペラ翼8は、プロペラボ
ス9に回動可能なように取付けられるとともに、クラン
クピンリング5,クランクピン6,ピストンロッド7及
び変節軸4を介してピストン1に連結されており、シリ
ンダー2前後の油圧を変化させることによりピストン1
を前後に動かせば、これに応じてピストンロッド7も前
後に動くことになり、クランクピン6を介してプロペラ
翼8のピッチ角を変化させることができる。そしてこの
プロペラ翼8がプロペラ軸3により回転駆動されること
により推力を発生する。しかしてこのような可変ピッチ
プロペラでは、その回転作動中にボスキャップ10の後
端からハブ渦11が発生し、このハブ渦11はプロペラ
の回転と同一方向の強い回転流をプロペラ後流中に発生
させるが、これは推力の増大に寄与しない。従ってハブ
渦11を発生させるためにエンジンから与えられたエネ
ルギーは推力に変換されないことになり、この分だけ推
進効率が低下するとともに、ハブ渦による放射雑音が発
生することになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて提案されたもので、ハブ渦の発生を防止
し、それによりプロペラ効率の向上と放射雑音の低下を
図ることができるハブ渦防止溝付き可変ピッチプロペラ
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、複
数のプロペラ翼がプロペラボスに回動可能に取付けられ
ている可変ピッチプロペラにおいて、上記プロペラ翼後
方のプロペラボス又はボスキャップ表面にプロペラ翼数
と同一数の切り込み溝を有する溝付きクランクピンリン
グが回動可能に取り付けられ、同溝付きクランクピンリ
ングにおける上記切り込み溝の端面で上記プロペラ翼の
翼後縁部から流出した流れを受け止めてハブ渦の発生を
防止すべく、上記プロペラ翼のピッチ角に合わせて上記
切り込み溝端面のピッチ角を変化させる溝付きクランク
ピン回動機構が設けられたことを特徴とする。
【0005】
【作用】本発明ハブ渦防止溝付き可変ピッチプロペラに
おいては、その回転作動中にプロペラ翼後方のプロペラ
ボス又はボスキャップの表面の溝付きクランクピンリン
グに形成された複数の切り込み溝が、翼後縁部から流出
した流れを溝の端面で受け止めることによって、後流の
回転力を弱め、ハブ渦の発生を防ぐ。またプロペラ翼の
ピッチが変化した場合でも、プロペラ翼のピッチ角に合
わせて切り込み溝のピッチ角が変化することになり、常
に後流の回転力を効果的に弱める。
【0006】
【実施例】本発明ハブ渦防止溝付き可変ピッチプロペラ
の一実施例を図面について説明すると、図1は本可変ピ
ッチプロペラの縦断面図、図2は同上の外観図、図3は
図1の III−III に沿った横断面図であり、符号1〜1
0は図4と同一部材を表わす。しかして上図において、
プロペラ翼8後方のプロペラボス9又はボスキャップ1
0の表面に、プロペラ翼数と同一数の切り込み溝15を
有する溝付きクランクピンリング12が、プロペラ翼8
の翼根部のピッチ角とほぼ等しい角度で取付けられると
ともに、クランクピン13及びピストンロッド14を介
し変節軸4に連結されている。この切り込み溝15は、
図2,3に示すように、プロペラ翼8後縁部から流出し
た流れを導入しやすいように、平坦な切り込み溝案内面
17と同案内面17に沿って誘導される流れをせき止め
うるように同案内面17と交叉した切り込み溝端面16
とを備えて形成されている。このような構成において、
切り込み溝15を有する溝付きクランクピンリング12
全体を可変ピッチプロペラと同様にしてピストンロッド
14及びクランクピン13により回動させることによ
り、切り込み溝15の端面16のピッチ角19をプロペ
ラ翼8のピッチ角18に合わせて変化させることができ
る。
【0007】かくしてこの実施例の可変ピッチプロペラ
では、このプロペラが回転作動すると、プロペラ翼8の
翼後縁部から流出した流れは切り込み溝15における切
り込み溝案内面17に誘導されて同切り込み溝15内に
入り込み、切り込み溝端面16に突き当たるようにな
る。従ってプロペラ翼8後縁から流出する流れの回転が
止められるようになり、これによりボスキャップ10の
後端から後方へのハブ渦の発生が防止される。すなわち
従来の可変ピッチプロペラで発生していたハブ渦は消滅
するか、又はその強さを弱められるようになる。
【0008】更にこの実施例では、プロペラボス9又は
ボスキャップ10に取付けた溝付きクランクピンリング
12の切り込み溝端面16のピッチ角19をプロペラ翼
8のピッチ角18に合わせて変化させることにより、常
に最適の状態でハブ渦の発生を防止できることになる。
このようにしてこの実施例の可変ピッチプロペラでは、
プロペラ翼8のピッチ角18が変化した場合においても
常にハブ渦の発生が抑制されることにより、プロペラ後
方へ流出する流れの旋回エネルギーが減少して、プロペ
ラ効率が向上するとともに放射雑音が消滅又は低下する
ようになる。
【0009】
【発明の効果】要するに本発明によれば、複数のプロペ
ラ翼がプロペラボスに回動可能に取付けられている可変
ピッチプロペラにおいて、上記プロペラ翼後方のプロペ
ラボス又はボスキャップ表面にプロペラ翼数と同一数の
切り込み溝を有する溝付きクランクピンリングが回動可
能に取り付けられ、同溝付きクランクピンリングにおけ
る上記切り込み溝の端面で上記プロペラ翼の翼後縁部か
ら流出した流れを受け止めてハブ渦の発生を防止すべ
く、上記プロペラ翼のピッチ角に合わせて上記切り込み
溝端面のピッチ角を変化させる溝付きクランクピン回動
機構が設けられたことにより、ハブ渦の発生を防止し、
それによりプロペラ効率の向上と放射雑音の低下を図る
ことができるハブ渦防止溝付き可変ピッチプロペラを得
るから、本発明は産業上極めて有益なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ハブ渦防止溝付き可変ピッチプロペラの
一実施例の縦断面図である。
【図2】同上の外観図である。
【図3】図1の III−III に沿った横断面図である。
【図4】従来の可変ピッチプロペラの縦断面図である。
【符号の説明】 1 ピストン 2 シリンダー 3 プロペラ軸 4 変節軸 5 クランクピンリング 6 クランクピン 7 ピストンロッド 8 プロペラ翼 9 プロペラボス 10 プロペラボスキャップ 11 ハブ渦 12 溝付きクランクピンリング 13 クランクピン 14 ピストンロッド 15 切り込み溝 16 切り込み溝端面 17 切り込み溝案内面 18 プロペラ翼のピッチ角 19 切り込み溝端面のピッチ角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B63H 3/00 B63H 1/20 B63H 1/18 B63H 1/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のプロペラ翼がプロペラボスに回動
    可能に取付けられている可変ピッチプロペラにおいて、
    上記プロペラ翼後方のプロペラボス又はボスキャップ表
    面にプロペラ翼数と同一数の切り込み溝を有する溝付き
    クランクピンリングが回動可能に取り付けられ、同溝付
    きクランクピンリングにおける上記切り込み溝の端面で
    上記プロペラ翼の翼後縁部から流出した流れを受け止め
    てハブ渦の発生を防止すべく、上記プロペラ翼のピッチ
    角に合わせて上記切り込み溝端面のピッチ角を変化させ
    る溝付きクランクピン回動機構が設けられたことを特徴
    とするハブ渦防止溝付き可変ピッチプロペラ。
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JP2021037828A (ja) * 2019-09-03 2021-03-11 三菱重工業株式会社 可変ピッチプロペラ

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