JP2505535Y2 - 理髪鋏の刃砥ぎ具 - Google Patents

理髪鋏の刃砥ぎ具

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JP2505535Y2
JP2505535Y2 JP2971393U JP2971393U JP2505535Y2 JP 2505535 Y2 JP2505535 Y2 JP 2505535Y2 JP 2971393 U JP2971393 U JP 2971393U JP 2971393 U JP2971393 U JP 2971393U JP 2505535 Y2 JP2505535 Y2 JP 2505535Y2
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blade
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grinding
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Inventor
貴宣 落井
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貴宣 落井
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は理髪鋏を手砥ぎする刃砥
ぎ具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】理髪鋏は極めて鋭敏なもので、砥ぎ方に
よって切れ味が大きく変化するものであり、理容師は自
分が使用する鋏は自分が使い易いように自分で砥ぐのが
普通であるが、経験の少ない人には砥ぐ技能を持たない
人も多く、その人達は専門の砥ぎ屋に依頼している。理
髪鋏の砥ぎ方は切刃の表側を主に砥いで、裏をカエリを
除く程度に軽く研ぐのが普通である。
【0003】砥がれた刃先角(刃先線に直交する方向の
断面における刃表と刃裏とのなす角度)が小さいほど切
れ味は良いが、切れ味が長持ちせず、逆に刃先角が大き
いと切れ味が劣る。
【0004】従来、理容師が理髪鋏を砥ぐのは特有の技
能をもって手砥ぎするものであったが、手砥ぎの場合は
一般に砥ぎ面が前後方向に円弧状の中高になりやすく、
こうして中高となると刃先角が定まらず切れ味が劣るこ
とになる。専門の砥ぎ屋に依頼すると機械砥ぎされるの
で中高にはならないが、理容師が望む微妙な切れ味が得
られないといった問題があった。
【0005】手砥ぎで中高とならない砥ぎ方ができる器
具として、本出願人の発明に係わる研刃定規が特公昭5
1−14753号公報に開示されており、さらに同じく
本出願人の考案に係わる理髪鋏の刃先裏研磨具が実開平
3−19669号公報に開示されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】上記した特公昭51−
14753号公報の発明は切刃の刃表を砥ぐ器具であ
り、実開平3−19669号公報の考案は切刃の刃裏を
砥ぐ器具であって、理髪鋏を砥ぎ上げるにはこの2つの
器具を使い分ける必要があって、時間が掛かり面倒であ
るといった難点があった。
【0007】本考案の目的は、1つの器具で理髪鋏の刃
表と刃裏らを手軽に砥げるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するため
のこの考案は、刃砥ぎ具の本体の裏面に挟持板を回動可
能に枢着して、該挟持板と上記本体の先端部とで、理髪
鋏の一方の切刃の刃先を砥石平面に対して適正な刃先角
をもって当てるべく、裏面を上向きにして横長に挟持す
る挟持部を構成し、上記本体の後端下部から横方向に延
長して、下面を上記挟持部に挟持した上記切刃の刃先線
を含む平面とほぼ一致する砥石当て面とした砥石定規を
形成し、この砥石定規とほぼ平行に上記本体の上部から
延設して、別の刃裏砥ぎ棒を当て摺動させて切刃の刃裏
を砥ぐための棒状の刃裏砥ぎガイドを設けてなる、理髪
鋏の刃砥ぎ具である。
【0009】
【作用】理髪鋏を左右2つの切刃に分解して一方の切刃
の支持部付近を裏面を上向きにし刃先線を横方向に向け
て挟持部に挟持すると、表面の刃先が挟持部の前方で下
向き横方向に延びて砥石当て部とほぼ同一平面内に一致
するようになっているから、そのまま表面の刃先部と砥
石当て部を砥石面に当てて前後方向に動かすと表面の刃
先部が砥がれて正確な刃先角をもった鋭利な刃先とな
る。左右の切刃を分解しないで、一杯に開いて一方の切
刃のみを挟持部に挟持して砥ぐこともできる。
【0010】続いて切刃を挟持したまま砥石から離し
て、刃砥ぎ具本体を片手に持って他方の手でセラミック
丸棒や硝子丸棒等からなる別の刃裏砥ぎ棒を、刃裏砥ぎ
ガイドと裏面の刃先とに渡して軽く当てて、必要な砥の
粉を塗布するなどして刃先線に沿って数回往復摺動させ
ると、刃先裏が軽く砥がれて、表面側の砥ぎによって生
じたカエリが取れて切れ味の良い刃先に砥ぎ上がる。
【0011】こうして一方の切刃を砥ぎ終えたら、挟持
部から外して他方の切刃を挟持部に挟持して同じ要領で
刃先の表裏を砥いで、砥ぎを完了する。
【0012】
【実施例】図面は本考案の一実施例を示すもので、図1
は使用状態を示す平面図、図2は側面図、図3は要部断
面図、図4は刃先裏を砥ぐ状態を示す図であって、
(1)は刃砥ぎ具の本体で、所定の幅を持つ板状体の先
端部(2)が斜め下向きに折れ曲がるとともに、平面か
ら見ても斜め横向きに折れ曲がっている。さらに後端側
がほぼ90°下向きに折れ曲がって定規取付部(3)を
形成している。先端部(2)の裏面には鋏の切刃(S)
の背部を当てる段状の背当部(4)を形成している。
【0013】本体(1)の前後方向のほぼ中央部の両側
面から下向きに垂れ下がった一対の袖(5)(5)が形
成してあって、この袖(5)(5)にヒンジ軸(6)が
本体(1)の裏面と平行して横架してあり、このヒンジ
軸(6)に、板をほぼへの字形に折り曲げた挟持板
(7)を折曲げ部の下側に固着した軸受(8)を挿通し
て回動自在に設けて、その後部と本体(1)の裏面との
間に挟持スプリング(9)を介在して、先端部が本体
(1)の先端近くの裏面に接しており、この挟持板
(7)の先端部と本体(1)の先端部とで、切刃(S)
を弾圧挟持する挟持部(H)を構成している。
【0014】この挟持部(H)には図1に示す如く理髪
鋏の一方の切刃(S)を裏面を上向きにしてネジで枢着
してあった部分付近を挟んで、図3に示す如く背部を背
当部(4)に当てて刃先がほぼ水平となるように挟持す
る。
【0015】(10)は砥石定規で、横長な板の下面を
砥石当て面(11)とし、上面にリブ状の取付部(1
2)が突設してあって、本体(1)の定規取付部(3)
に2本の取付ネジ(13)により、挟持された切刃
(S)の刃先線方向に横に張り出して取り付けてある。
この定規(10)の取り付けは、砥石当て面(11)
が、挟持部(H)に挟持した切刃(S)の刃先線を含む
平面とほぼ一致するように取り付ける必要があり、その
取付け調節のために取付部(12)の取付け穴は上下方
向に長孔としてある。
【0016】この定規(10)の砥石当て面(11)と
切刃(S)の刃先を図1及び図1のA−A線断面である
図3に示す如く砥石(W)に当てて前後に動かすことに
より切刃(S)の刃先が所望の刃先角に砥ぎ上げられ
る。
【0017】(14)は刃裏砥ぎガイドで、本体(1)
の前後方向のほぼ中央の上部から定規(10)とほぼ平
行する方向に延びる丸棒からなっている。この刃裏研ぎ
ガイド(14)は、刃表が研ぎ終わった後本体(1)を
方手で持って、図1のB−B線断面である図4に示す如
く、セラミック丸棒とか硝子丸棒等からなる刃裏研ぎ棒
(15)を刃裏研ぎガイド(14)と切刃(S)の刃裏
先に当て、砥の粉等を塗布して左右に数回摺動させて刃
裏先を研ぐためのもので、こうして僅かに刃裏先を研ぐ
ことによって刃表を砥いだときに生じるカエリを除き、
切れ味を良くすることができる。
【0018】このようにして一方の切刃(S)を砥ぎ終
えたら切刃を刃砥ぎ具から外して、他方の切刃(S)を
刃砥ぎ具にセットして同様な手順で刃表と刃裏を砥い
で、理髪鋏の砥ぎを完了する。なお、本実施例では本体
(1)と砥石定規(10)とを別々にして取付ネジ(1
2)により結合したものを示したが、本体(1)と砥石
定規(10)を一体のものとすることもできる。
【0019】
【考案の効果】以上説明したこの考案に係わる理髪鋏の
刃砥ぎ具によれば、一つの器具で理髪鋏の刃表と刃裏の
両方を砥ぐことができる構成としたことにより、従来の
如く刃表と刃裏を研ぐのに別々の器具を使用する必要が
なく、一度刃砥ぎ具にセットしたらそのままで刃表と刃
裏を連続して砥ぐことができるのできわめて便利であ
り、しかも熟練を必要としないから誰でも容易に立派に
砥ぎ上げることができるので、未熟練者であっても専門
の砥ぎ業者に依頼する必要がなくなって、経済的にも大
きな効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案理髪鋏の刃砥ぎ具の平面図で、併せて使
用状態を示した図である。
【図2】本考案理髪鋏の刃砥ぎ具を図1のP矢印の方向
に見た図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】図1のB−B線断面図である。
【符号の説明】
1 本体 2 先端部 7 挟持板 10 砥石定規 11 砥石当て面 14 刃裏砥ぎガイド 15 刃裏砥ぎ棒 S 切刃 H 挟持部 W 砥石

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刃砥ぎ具の本体の裏面に挟持板を回動可
    能に枢着して、該挟持板と上記本体の先端部とで、理髪
    鋏の一方の切刃の刃先を砥石平面に対して適正な刃先角
    をもって当てるべく、裏面を上向きにして横長に挟持す
    る挟持部を構成し、上記本体の後端下部から横方向に延
    長して、下面を上記挟持部に挟持した上記切刃の刃先線
    を含む平面とほぼ一致する砥石当て面とした砥石定規を
    形成し、該砥石定規とほぼ平行に上記本体の上部から延
    設して、別の刃裏砥ぎ棒を当て摺動させて切刃の刃裏を
    砥ぐための棒状の刃裏砥ぎガイドを設けたことを特徴と
    する、理髪鋏の刃砥ぎ具。
JP2971393U 1993-05-10 1993-05-10 理髪鋏の刃砥ぎ具 Expired - Lifetime JP2505535Y2 (ja)

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JPH0683244U JPH0683244U (ja) 1994-11-29
JP2505535Y2 true JP2505535Y2 (ja) 1996-07-31

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