JP2505506Y2 - シリンダヘッドガスケット - Google Patents

シリンダヘッドガスケット

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JP2505506Y2
JP2505506Y2 JP1991041920U JP4192091U JP2505506Y2 JP 2505506 Y2 JP2505506 Y2 JP 2505506Y2 JP 1991041920 U JP1991041920 U JP 1991041920U JP 4192091 U JP4192091 U JP 4192091U JP 2505506 Y2 JP2505506 Y2 JP 2505506Y2
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義孝 田中
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ディーゼルエンジン
に使用するシリンダガスケットに係るものであって、特
に、シリンダへの噴口となる連絡孔を備えた副室シリ
ンダのはしに偏って設けられ、圧縮行程で流入した圧縮
空気流が利用されて噴射した燃料と混合され、部分的に
燃焼した半燃焼状態ガスを主燃焼室に噴射し、その空気
と混合させて燃焼を完結させるホットプラグ(副室)
備えられたディーゼルエンジンシリンダヘッドガスケ
ットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ホットプラグ(副室)を備えたデ
ィーゼルエンジンのシリンダヘッドガスケットは、シリ
ンダボア部の金属芯材に断面U字形の金属板よりなるボ
アグロメットが施され、そのボアグロメットのシリンダ
ヘッド側がホットプラグ部分に対応する舌状部を延設さ
せた構造になっていた(実公昭61−26600号公報
参照)。
【0003】そして、ホットプラグがシリンダヘッドと
は異材質の別体で構成組付けられている関係上、ホット
プラグとシリンダヘッドとの下面を面一にすることが困
難とされ、金属材を積層したボアグロメットでは上記の
面一に出来ずに生じた段差を吸収するだけの圧縮性がな
いので、完全なシールをすることが容易でなかった。
【0004】そこで、ボアグロメットの舌状部分に膨出
させた複数条の凹凸状弾性部を設けたものもあった(特
公平1−28216号公報参照)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
シリンダヘッドガスケットでは、シリンダヘッド側のホ
ットプラグ直下のみにボアグロメットの舌状部が延設さ
れ、また、その部分をホットプラグに押付ける凹凸状弾
性部が設けられ、それらによる断片的なシール面圧する
のみであるので、別体のホットプラグのシリンダヘッド
への組付けで生じた段差をシールしているのみであっ
て、ホットプラグ部分の熱負荷とか、ガス流動とかによ
る熱変形で生ずる収縮移動段差におけるシール面圧の低
下、或いは低加工精度等によるシリンダヘッドのシリン
ダブロックへの締付け圧不足によるボアグロメットのシ
リンダブロック側でのシール面圧の低下等が包括的にシ
ールすることができず、ガス漏れを発生させる恐れがあ
って不都合であった。
【0006】また、ホットプラグ位置がシリンダボア外
方に設けられているので、シリンダヘッドのシリンダブ
ロックへの締付け時に、ボアグロメットのシリンダヘッ
ド側の舌状部のみでは締付け面圧の確保が難しい構造的
弱点をもっていた。
【0007】この考案は、上述の如き事情に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、ホットプラグに
対応して舌状部を延設したボアグロメットのシリンダブ
ロック側でも、確実なシール面圧が確保されると共に、
シリンダヘッドのシリンダブロックへの締付け時のボア
グロメットの包括的シール面圧が確保されるシリンダヘ
ッドガスケットを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この考案は、上述の如き
目的を達成するために、シリンダヘッドガスケットのシ
リンダボア部に金属芯材の両面を跨ぐ断面U字形の金属
板からなるボアグロメットが設けられ、ホットプラグに
対応してそのシリンダヘッド側部分を舌状に延設して舌
状部とすると共に、そのシリンダブロック側部分を延長
して大きなシール面積に拡大した延長部とし、金属芯材
のその舌状部と延長部とが対接される部分にビードを具
備するものである。
【0009】
【作用】この考案のシリンダヘッドガスケットによれ
ば、ホットプラグ部分におけるボアグロメットのシリン
ダヘッド側の舌状部と、金属芯材のビードと、更には、
ボアグロメットのシリンダブロック側の延長部を延設す
ることによってシール面積の拡大がされ、ボアグロメッ
トのシリンダブロック側シール面圧が確保されると共
に、ボアグロメットの包括的シール面圧が確保される。
即ち、この延長部によるシール面圧の確保により、異材
質のホットプラグのシリンダヘッドへの組付けで生ずる
段差、及び、組付けされたホットプラグの熱変形で生ず
る段差によって及ぼされるボアグロメットのシリンダブ
ロック側への面圧変化に対しても金属芯材のビードの補
助的調整の基に包括的にシールされることになる。
【0010】また、シリンダボア外方に位置するホット
プラグにシール面圧されるボアグロメットの舌状部がシ
リンダブロック側の延長部を延設することによって、シ
リンダヘッドのシリンダブロックへの締付け時における
締付け面圧が確保されることになる。
【0011】
【実施例】以下、実施例につき、この考案を詳細に説明
する。図1は、この考案の一実施例を適用したシリンダ
ヘッドガスケットの要部を示すものであり、図2、図3
及び図4はそのボアグロメットの部分要部を示すもので
ある。
【0012】シリンダのはしに偏って設けられた副室に
おいて、圧縮程で流入した圧縮空気流によって、それ
に噴射された燃料を混合し、その混合による半燃焼状態
ガスが主燃焼室内に噴射されて、その中の空気と混合さ
せて燃焼を完結させるホットプラグ備えられたディー
ゼルエンジンのシリンダヘッドガスケットは、金属芯材
1にラバーグロメット2を加硫成形したメタルラミネー
ト積層材からなっている。
【0013】そして、シリンダボア(シリンダの内径
円)部には金属芯材1の内面を跨ぐ断面U字形状の金属
板からなるボアグロメット3が施され、そのボアグロメ
ット3のシリンダヘッド側にはホットプラグ部分に対応
して延展する舌状部4が設けられると共に、シリンダブ
ロック側にはホットプラグ部分に対応して延展した大き
なシール面積に拡大する延長部5が設けられている。ま
た、金属芯材1には、ボアグロメット3の舌状部4と延
長部5とが対接される部分にビード6等の凹凸状弾性部
を設けている。
【0014】シリンダヘッドガスケットにはラバーグロ
メット2を金属芯材1に加硫成形した給油及び冷却水の
供給される油穴8及び水穴7aが設けられ、また、ボア
グロメット3によってなるシリンダ穴10、そして、シ
リンダブロックへシリンダヘッドを締結するボルト穴9
が設けられている。
【0015】ボアグロメット3は、金属芯材1の両面を
跨ぐ断面U字状のステンレス鋼からなる金属板であっ
て、シリンダヘッド側に設けられた舌状部4がホットプ
ラグの取付け部分の直下に位置され、シリンダヘッドの
下面に面一となるよう取付けられたホットプラグの取付
けで生じた段差に対してのシール面圧を確保することに
なる。
【0016】また、ボアグロメット3のシリンダブロッ
ク側に設けられた延長部5は、前記舌状部4と同様に、
ホットプラグ部分に対応する部分を延長して大きなシー
ル面積に拡大し、ボアグロメット3のシリンダブロック
側シール面圧が確保されると共に、異材質のホットプラ
グの熱変形による段差で発生する面圧変化、及びシリン
ダヘッドのシリンダブロックへの締付けでの低加工精度
等による締付け圧低下等に対して包括的な完全密着性シ
ール面圧を確保し得る構成である。
【0017】金属芯材1は、図3及び図4で示す如く、
ラバーグロメット2部分以外では、冷間圧延鋼板の調質
鋼でなる中板11と、電気亜鉛メッキ鋼板からなる上板
12と下板13と、そして、中板11及び上板12間に
介在される中間板14とによって構成する積層材であっ
て、中板11にはボアグロメット3のシリンダヘッド側
の舌状部4とシリンダブロック側の延長部5とが対接さ
れる部分にビード6を設け、該ビード6は上板12の舌
状部4とボアグロメット3の延長部5に接し、更に、舌
状部4の外周に沿った補強ビード6aが設けられ、上板
12の舌状部4と下板13と接している。
【0018】そして、舌状部4と延長部5とが対接され
る部分に内含するビード6は、延長部5のシール面圧に
対する調整がシリンダブロックへの作用を働かしめるよ
うに中板11に設けられており、延長部5のボアグロメ
ットに対する包括的シール面圧の補助的な役割をする調
整がされる。
【0019】また、舌状部の外周に沿った補強ビード6
aは、シリンダヘッドのシリンダブロックへの締付け時
における舌状部の締付け圧が保持されることになる。
【0020】依って、ボアグロメット3の舌状部4を設
けた上にシリンダブロック側の延長部が設けられたこと
によって、ボアグロメット3のシリンダブロックに対す
る接地性の改良がされ、シリンダブロック側によるシー
ル面圧を基にした包括的なボアグロメットのシール面圧
で、シリンダヘッドへのシール面圧が確実に確保される
ものである。
【0021】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、ボアグロメットに舌状部と延長部とを設け、金属芯
材にビードが備えられているので、シリンダブロックと
シリンダヘッドとのシール性能が確保でき、特に、延長
部が設けられたことによるシール面圧と、それを補助的
に調整するビードとによって、シリンダボアの両面及び
金属芯材に対する充分なシール面圧を包括的に確保する
ことができ、ホットプラグの熱収縮移動による熱変形に
対して充分な追随性を示すと共に、シリンダ内圧に対す
る高い耐圧性も得ることができ、しかも、特別な製造工
程を必要としないので安価に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を適用したシリンダヘッド
ガスケットの要部の一部を示す平面図である。
【図2】この考案のシリンダヘッドガスケットのボアグ
ロメットのホットプラグ部分における要部を示す平面図
である。
【図3】この考案のボアグロメットのホットプラグ部分
の要部を示す図1におけるA−A断面図である。
【図4】この考案のボアグロメットのホットプラグ部分
以外の要部を示す図1におけるB−B断面図である。
【符号の説明】
1 金属芯材 2 ラバーグロメット 3 ボアグロメット 4 舌状部 5 延長部 6 ビード 6a 補強ビード 10 シリンダ穴 11 中板 12 上板 13 下板 14 中間板

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属芯材にラバーグロメットを加硫成形
    したメタルラミネート積層材からなるホットプラグを備
    えたディーゼルエンジンのシリンダヘッドガスケットで
    あって、 そのシリンダヘッドガスケットのシリンダボア部に金属
    芯材の両面を跨ぐ断面U字形状の金属板からなるボアグ
    ロメットが設けられ、このボアグロメットの ホットプラグに対応しているシリ
    ンダヘッド側部分をホットプラグの取付けで生じた段差
    に対してのシール面圧が確保されるようホットプラグ取
    付け部分真下に位置する舌状に延設し舌状部と、 そのシリンダブロック側部分を異材質のホットプラグの
    熱変形による段差で発生する面圧変化及びシリンダヘッ
    ドのシリンダブロックへの締付けでの低加工精度による
    締付け圧低下に対する包括的完全密着性シール面圧を確
    保する大きくシール面積を拡大するために大きく延展す
    延長部とで構成し、 金属芯材のその舌状部と延長部とが対接される部分にビ
    ードを具備することを特徴とするシリンダヘッドガスケ
    ット。
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