JP2762626B2 - ガスケット - Google Patents
ガスケットInfo
- Publication number
- JP2762626B2 JP2762626B2 JP29373189A JP29373189A JP2762626B2 JP 2762626 B2 JP2762626 B2 JP 2762626B2 JP 29373189 A JP29373189 A JP 29373189A JP 29373189 A JP29373189 A JP 29373189A JP 2762626 B2 JP2762626 B2 JP 2762626B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bead portion
- half bead
- gasket
- seal member
- hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、自動車用エンジンのシリンダヘッドに用い
られるガスケットに関する。
られるガスケットに関する。
「従来の技術」 従来、この種のガスケットとして、板状のガスケット
本体にブローバイガスが流通するブローバイ穴を穿設す
るとともに、該ガスケット本体に上記ブローバイ穴を囲
むハーフビード部を形成し、さらに該ハーフビード部に
近接させてボルト穴を穿設したものが知られている。
本体にブローバイガスが流通するブローバイ穴を穿設す
るとともに、該ガスケット本体に上記ブローバイ穴を囲
むハーフビード部を形成し、さらに該ハーフビード部に
近接させてボルト穴を穿設したものが知られている。
また従来、ガスケット本体に形成した燃焼室穴の周囲
にビード部を形成するとともに該ビード部に沿って燃焼
室を囲むシール部材を設けたものや（実開昭64−8556号
公報）、ガスケット本体に形成した油穴又は水穴の周囲
にそれらを囲むシール部材を設けたものが知られている
（実開昭63−45456号公報）。
にビード部を形成するとともに該ビード部に沿って燃焼
室を囲むシール部材を設けたものや（実開昭64−8556号
公報）、ガスケット本体に形成した油穴又は水穴の周囲
にそれらを囲むシール部材を設けたものが知られている
（実開昭63−45456号公報）。
「発明が解決しようとする課題」 しかるにブローバイ穴については、従来、ガスケット
本体にそのブローバイ穴を囲むハーフビード部を形成す
るだけであったので、洩れが生じることがあり、特にそ
のハーフビード部に近接させてボルト穴が穿設されてい
る場合には、その付近と離れた位置とで締め付け力が異
なるため、離れた位置において洩れが生じる危険性が高
かった。
本体にそのブローバイ穴を囲むハーフビード部を形成す
るだけであったので、洩れが生じることがあり、特にそ
のハーフビード部に近接させてボルト穴が穿設されてい
る場合には、その付近と離れた位置とで締め付け力が異
なるため、離れた位置において洩れが生じる危険性が高
かった。
「課題を解決するための手段」 本発明はそのような事情に鑑み、上述したガスケット
において、上記ハーフビード部の外側にこれを囲むシー
ル部材を設け、かつ該シール部材は、上記ハーフビード
部が突出する方向を表面側とした際の裏面側に、しかも
ハーフビード部とシール部材との間に上記ボルト孔を挟
むことがないように設け、さらに該シール部材の幅を上
記ボルト穴に近接した部分で狭く、離れた部分で広く設
定したものである。
において、上記ハーフビード部の外側にこれを囲むシー
ル部材を設け、かつ該シール部材は、上記ハーフビード
部が突出する方向を表面側とした際の裏面側に、しかも
ハーフビード部とシール部材との間に上記ボルト孔を挟
むことがないように設け、さらに該シール部材の幅を上
記ボルト穴に近接した部分で狭く、離れた部分で広く設
定したものである。
「作用」 上記構成によれば、ハーフビード部を囲むシール部材
によって洩れを防止することができ、特にシール部材の
幅をボルト穴に近接した位置で狭く、離れた位置で広く
設定しているので、ボルト穴の付近と離れた位置とで締
め付け力が異なってもハーフビード部の全周に亙って良
好なシール効果を得ることができる。
によって洩れを防止することができ、特にシール部材の
幅をボルト穴に近接した位置で狭く、離れた位置で広く
設定しているので、ボルト穴の付近と離れた位置とで締
め付け力が異なってもハーフビード部の全周に亙って良
好なシール効果を得ることができる。
「実施例」 以下図示実施例について本発明を説明すると、第１
図、第２図において、ガスケットは比較的厚い金属製の
ガスケット本体１を備えており、このガスケット本体１
の所定位置に２つのブローバイ穴２を穿設し、また両ブ
ローバイ穴２の中間部隣接位置に図示しないシリンダヘ
ッドとシリンダブロックとを連結する締結ボルトを挿通
させるためのボルト穴３を形成している。なお、上記ガ
スケット本体１は必ずしも１枚の板材から構成する必要
はなく、複数枚の板材を積層して形成してもよい。
図、第２図において、ガスケットは比較的厚い金属製の
ガスケット本体１を備えており、このガスケット本体１
の所定位置に２つのブローバイ穴２を穿設し、また両ブ
ローバイ穴２の中間部隣接位置に図示しないシリンダヘ
ッドとシリンダブロックとを連結する締結ボルトを挿通
させるためのボルト穴３を形成している。なお、上記ガ
スケット本体１は必ずしも１枚の板材から構成する必要
はなく、複数枚の板材を積層して形成してもよい。
上記ガスケット本体１には、上記２つのブローバイ穴
２とボルト穴３とを囲む無端状のハーフビード部４を図
示しないシリンダブロックに向けて突出形成している。
このハーフビード部４とは通常のビード部（フルビード
部）の半分という意味で、フルビード部がガスケット本
体の平坦部から一方向に突出される部分とこれに連続し
て上記平坦部に戻る部分とから断面山形に形成されてい
るのに対し、ハーフビード部は上述の突出される部分の
みを有するビード部の意味で用いている。
２とボルト穴３とを囲む無端状のハーフビード部４を図
示しないシリンダブロックに向けて突出形成している。
このハーフビード部４とは通常のビード部（フルビード
部）の半分という意味で、フルビード部がガスケット本
体の平坦部から一方向に突出される部分とこれに連続し
て上記平坦部に戻る部分とから断面山形に形成されてい
るのに対し、ハーフビード部は上述の突出される部分の
みを有するビード部の意味で用いている。
また、上記ガスケット本体１の外周に沿ってハーフビ
ード部５を形成してあり、上記ブローバイ穴２を囲むハ
ーフビード部４の一部を上記ハーフビード部５に隣接さ
せることにより、第２図に示すように、その隣接部分で
は両ハーフビード部４、５によってほぼフルビード部の
ように形成している。
ード部５を形成してあり、上記ブローバイ穴２を囲むハ
ーフビード部４の一部を上記ハーフビード部５に隣接さ
せることにより、第２図に示すように、その隣接部分で
は両ハーフビード部４、５によってほぼフルビード部の
ように形成している。
さらに、上記ガスケット本体１には、無端状のハーフ
ビード部４の外側で、かつハーフビード部４が突出する
方向を表面側とした際の裏面側に、ハーフビード部４を
囲むシール部材６を、両者間に上記ボルト孔３を挟むこ
とがないように設けている。このシール部材６は、ゴ
ム、合成樹脂、あるいは軟質金属からなり、ボルト穴３
に近接する部分6aの幅W1が狭く、それから離れた部分6b
の幅W2が広くなるように設定している。上記シール部材
６の幅W1を狭くした幅狭部分6aと、幅W2を広くした幅広
部分6bとの間の部分6cは、上述した幅W1、W2のいずれで
もよく、あるいは両者の中間の幅でもよい。
ビード部４の外側で、かつハーフビード部４が突出する
方向を表面側とした際の裏面側に、ハーフビード部４を
囲むシール部材６を、両者間に上記ボルト孔３を挟むこ
とがないように設けている。このシール部材６は、ゴ
ム、合成樹脂、あるいは軟質金属からなり、ボルト穴３
に近接する部分6aの幅W1が狭く、それから離れた部分6b
の幅W2が広くなるように設定している。上記シール部材
６の幅W1を狭くした幅狭部分6aと、幅W2を広くした幅広
部分6bとの間の部分6cは、上述した幅W1、W2のいずれで
もよく、あるいは両者の中間の幅でもよい。
上記シール部材６は、第２図に示すように、ガスケッ
ト本体１の平坦部からハーフビード部４にかけてそのシ
ール部材６の表面が平坦となるようにしているが、第３
図に示すように、ガスケット本体１の平坦部からハーフ
ビード部４にかけてそのシール部材６の厚さが均一とな
るようにしてもよい。
ト本体１の平坦部からハーフビード部４にかけてそのシ
ール部材６の表面が平坦となるようにしているが、第３
図に示すように、ガスケット本体１の平坦部からハーフ
ビード部４にかけてそのシール部材６の厚さが均一とな
るようにしてもよい。
第３図に示す場合には、ガスケット本体１の平坦部に
設けたシール部材６の幅Ａとハーフビード部４に設けた
シール部材６の幅Ｂとの比を4:1程度とするのがよい。
上記ハーフビード部４の上記幅Ｂのみにシール部材６を
設けると、該シール部材６がガスケット本体１の平坦部
側に流動して確実なシール作用が得られなくなる虞があ
る。また、シール部材６の厚さt1は、ハーフビード部４
を充分に機能させるために、該ハーフビード部４の高さ
t2よりも小さく設定することが望ましい。
設けたシール部材６の幅Ａとハーフビード部４に設けた
シール部材６の幅Ｂとの比を4:1程度とするのがよい。
上記ハーフビード部４の上記幅Ｂのみにシール部材６を
設けると、該シール部材６がガスケット本体１の平坦部
側に流動して確実なシール作用が得られなくなる虞があ
る。また、シール部材６の厚さt1は、ハーフビード部４
を充分に機能させるために、該ハーフビード部４の高さ
t2よりも小さく設定することが望ましい。
上記構成においては、ハーフビード部４の周囲にシー
ル部材６を設けているので、該シール部材６のない従来
のガスケットに比較して効果的に洩れを防止することが
できる。そして、締結ボルトの締め付け力によるボルト
穴３から離れた部分6bにおける単位面積あたりの面圧
は、ボルト穴３に近接した部分6aの面圧よりも低くな
り、したがって従来は、その部分6bでシール洩れを起こ
す危険性があった。しかるに、上記面圧が低くなる部分
6bにおいては、シール部材６の幅をボルト穴３に近接し
た部分6aの幅W1よりも広く（W2）設定しているので、面
圧が低くてもその大きなシール面積によって洩れを良好
に防止することができる。その結果、ボルト穴の付近と
離れた位置とで締結ボルトによる締め付け力が異なって
もハーフビード部４の全周に亙って良好なシール効果を
得ることができる。
ル部材６を設けているので、該シール部材６のない従来
のガスケットに比較して効果的に洩れを防止することが
できる。そして、締結ボルトの締め付け力によるボルト
穴３から離れた部分6bにおける単位面積あたりの面圧
は、ボルト穴３に近接した部分6aの面圧よりも低くな
り、したがって従来は、その部分6bでシール洩れを起こ
す危険性があった。しかるに、上記面圧が低くなる部分
6bにおいては、シール部材６の幅をボルト穴３に近接し
た部分6aの幅W1よりも広く（W2）設定しているので、面
圧が低くてもその大きなシール面積によって洩れを良好
に防止することができる。その結果、ボルト穴の付近と
離れた位置とで締結ボルトによる締め付け力が異なって
もハーフビード部４の全周に亙って良好なシール効果を
得ることができる。
「発明の効果」 以上のように、本発明によれば、ハーフビード部を囲
むシール部材により従来に比較して優れたシール効果を
得ることができるという効果が得られる。
むシール部材により従来に比較して優れたシール効果を
得ることができるという効果が得られる。
第１図は本発明の一実施例を示す平面図、第２図は第１
図のII−II線に沿う断面図、第３図は他の実施例を示す
要部の断面図である。 １…ガスケット本体、２…ブローバイ穴 ３…ボルト穴、４…ハーフビード部 ６…シール部材、6a…幅狭部分 6b…幅広部分
図のII−II線に沿う断面図、第３図は他の実施例を示す
要部の断面図である。 １…ガスケット本体、２…ブローバイ穴 ３…ボルト穴、４…ハーフビード部 ６…シール部材、6a…幅狭部分 6b…幅広部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F02F 11/00 F16J 15/08
Claims (1)
- 【請求項１】板状のガスケット本体にブローバイガスが
流通するブローバイ穴を穿設するとともに、該ガスケッ
ト本体に上記ブローバイ穴を囲むハーフビード部を形成
し、さらに該ハーフビード部に近接させてボルト穴を穿
設したガスケットにおいて、 上記ハーフビード部の外側にこれを囲むシール部材を設
け、かつ該シール部材は、上記ハーフビード部が突出す
る方向を表面側とした際の裏面側に、しかもハーフビー
ド部とシール部材との間に上記ボルト孔を挟むことがな
いように設け、さらに該シール部材の幅を上記ボルト穴
に近接した部分で狭く、離れた部分で広く設定したこと
を特徴とするガスケット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29373189A JP2762626B2 (ja) | 1989-11-10 | 1989-11-10 | ガスケット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29373189A JP2762626B2 (ja) | 1989-11-10 | 1989-11-10 | ガスケット |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34374797A Division JPH10148260A (ja) | 1997-11-28 | 1997-11-28 | ガスケット |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03156154A JPH03156154A (ja) | 1991-07-04 |
| JP2762626B2 true JP2762626B2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=17798513
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29373189A Expired - Lifetime JP2762626B2 (ja) | 1989-11-10 | 1989-11-10 | ガスケット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2762626B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2517730Y2 (ja) * | 1991-09-24 | 1996-11-20 | 日本ラインツ株式会社 | メタルガスケット |
-
1989
- 1989-11-10 JP JP29373189A patent/JP2762626B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03156154A (ja) | 1991-07-04 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
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