JP2532397Y2 - シリンダライナ - Google Patents

シリンダライナ

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JP2532397Y2
JP2532397Y2 JP1991018484U JP1848491U JP2532397Y2 JP 2532397 Y2 JP2532397 Y2 JP 2532397Y2 JP 1991018484 U JP1991018484 U JP 1991018484U JP 1848491 U JP1848491 U JP 1848491U JP 2532397 Y2 JP2532397 Y2 JP 2532397Y2
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cylinder
cylinder liner
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cylinder head
internal combustion
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真 飯田
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Isuzu Motors Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、シリンダライナに関
し、更に詳細には、内燃機関の燃焼室の無駄容積を低減
したシリンダライナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、従来の内燃機関のシリン
ダライナと、シリンダヘッドとの間には、僅かな隙間を
設けている。例えば、図5に示す従来型の場合には、シ
リンダボディ1に嵌装したシリンダライナ2と、シリン
ダヘッド4との間に、ヘッドガスケット6を介装されて
いる。そして、該ヘッドガスゲット6の内周縁8の内側
に、僅かな空間部△を設けて、ガスケット6がシリンダ
内にはみ出すことを防止している。
【0003】この空間部△が大きいと、その分、ピスト
ン10が上死点に達した際の到達圧力を低下させる無駄
容積となるので、できるだけ小さくすることが要求され
る。そのために、シリンダライナ2の内周縁側にリング
状の土手状の突出部(図示せず)を設け、前記空間部△
の容積を低減することが従来から行なわれている。しか
しながら、この場合でも、加工誤差により、シリンダラ
イナ2とシリンダヘッド4とが干渉することを避けるた
めに、僅かな隙間を残すようにしている。なお、図5に
示す12は、シリンダライナ2をシリンダボディ2に取
り付けるフランジ、14は、該フランジ14を支持する
ための棚部、16は冷却水通路、18は燃焼室である。
【0004】また、図6に示すように冷却水通路16を
シリンダヘッド4側に設けたタイプの内燃機関(以下デ
ィープヘッドタイプという)の場合には、シリンダライ
ナ2を、フランジ12の上方に延長し、該延長部20を
シリンダヘッド4の取付け孔22内にはめ合い状に挿入
することによって、組み付けている。このディープヘッ
ドタイプは、シリンダ内圧により、延長部20が取付け
孔22に押し付けられて互に密着する、いわゆるセルフ
シール機能があるので、ヘッドガスケットを省略するこ
とができる。しかしながら、加工精度の問題から、シリ
ンダライナ2の頂部と、シリンダヘッドの燃焼室側下面
24との間に加工公差を満たす隙間tを設ける必要があ
る。
【0005】周知のように、前記無駄容積は、排気ガス
に未燃焼ガスを混入させる原因になるなど、燃焼条件を
悪化させるという問題がある。また、ヘッドガスケット
を使用するタイプの内燃機関では、ヘッドガスケットの
火炎に触れる部分が高熱にさらされるので、該部分に高
価な耐熱性材料を使用する必要があり、また、ディープ
ヘッドタイプの内燃機関では、加工精度の問題から、シ
リンダヘッドとシリンダライナとの間の隙間に燃焼ガス
が侵入し、カーボンが付着したり、両部材の接触部分が
腐食し、固着して分解不能になったり、フレッチング摩
耗の原因になるなどの問題がある。この無駄容積をなく
すために、前記延長部20にリング状のガスケットを乗
せると、多気筒内燃機関では、部品点数の増加、作業
性、取付精度などのいずれの点でも好ましくない。
【0006】そこで、前記問題を解決する手段として、
例えば、実開昭63−34347号公報に開示された手
段は、ヘッドガスケット本体から、前記隙間に伸びる金
属板を積層し、該金属板の内周側を折り返し、該折り返
し部の弾性力により封止するようにしている。しかしな
がら、この手段は、十分な弾性力を与えると、シリンダ
ライナに設けたフランジ付根に剪断力が作用するので好
ましくなく、また、加工・組立精度上から無駄容積が残
るという問題がある。
【0007】また、実開昭63−46657号公報に開
示された手段は、シリンダライナのフランジ上面が直接
シリンダヘッド下面に接触するようにしたものである。
そして、ヘッドガスケットは、シリンダライナのフラン
ジの外側に配置し、該フランジ部分のガスケットは、フ
ランジを支える棚部との間に配置するようにしている。
しかしながら、このように、シリンダライナとシリンダ
ヘッドとを直接接触させる手段は、シリンダライナを、
シリンダヘッドと、シリンダボディとの両方に精度よく
取り付けることが困難であり、その結果、シリンダヘッ
ドとの間に隙間ができると該隙間が無駄容積になるとい
う問題がある。
【0008】また、実開昭56−113145号公報に
よって、シリンダブロックの上面及びシリンダライナの
上端に設けたフランジ部の上面にヘッドガスケットを介
してシリンダヘッドを締付固定する内燃機関において、
シリンダライナのガスケットを介装されない上端面とシ
リンダヘッドの下面との間に耐熱性に富むスペーサを挿
着した内燃機関のシリンダヘッド取付装置が提案されて
いる。 この装置は、シリンダライナの狭い上端面に、リ
ング状のスペーサを載せた上でシリンダヘッドを締付け
る必要があることから、このスペーサは取扱性を考慮し
て比較的厚いものを使用する必要がある。しかし、この
スペーサが厚いと、前記したようにピストンの頂面とシ
リンダヘッドの下面との間の間隙を小さくすることがで
きず、無駄容積を減少することができないという問題が
ある。 また、スペーサがシリンダライナとは別体に形成
されているために、組立工数が増加し、特に多気筒内燃
機関では、シリンダヘッドの組立時にこのスペーサがず
れることが多く、慎重な組立作業を必要とする。 以上説
明したように、各種の公知技術はシリンダライナの上端
面とシリンダヘッドの間に、別体のスペーサを置いた上
で、シリンダブロックとシリンダヘッドとの間を締付け
るものであり組立工数が増加する。また、多気筒機関で
は、複数枚のスペーサを所定位置に配置しなければなら
ないので、シリンダヘッドの組み付け時にスペーサがず
れるという問題があり、これを避けるために慎重な作業
が必要であり、多くの時間を必要とする等の問題があっ
た。
【考案が解決しようとする課題】本考案は以上説明した
従来技術の各種の問題点に着目して成されたものであ
り、シリンダライナとシリンダヘッドとの間に間隙を
質的に発生することなく、内燃機関に組み付けることが
できるシリンダライナを提供することを目的とするもの
である。
【0009】
【課題の解決するための手段】前記目的を達成するため
の本考案に係るシリンダライナの構成は、シリンダライ
の上端部近傍に設けたフランジからシリンダヘッド側
に伸びるシリンダライナの延長部の端面に、軟質金属を
メッキして形成した潰れ代を設け、該潰れ代の厚さを、
内燃機関の組み立てにより、シリンダヘッドに押されて
潰れ、シリンダライナとシリンダヘッドとの間の間隙を
吸収する厚さに構成されている。 本考案においては、シ
リンダライナの延長部の端面に設けた潰れ代は通常のガ
スケットないしはライナーのようにシリンダライナとは
別体に製作するのではなく、シリンダライナ自体に軟質
金属層をメッキにより形成したものであり、かなり薄く
形成することができる。
【0010】前記軟質金属の種類には、特に限定はない
が、例えば、アルミ材、銅などを使用し、メッキ方法を
利用してシリンダライナの延長部の端面に薄く形成する
ことができる。目的とする部分に金属層を形成するに
は、当該部分以外をマスキングするか、金属層を設けた
後、必要のない部分を取り除くなどすればよい。また、
前記潰れ代の厚さは、加工精度によって左右され、特に
限定はないが、通常の自動車の内燃機関の場合、100
μm以下、ディープヘッド型内燃機関の場合には、通常
20〜30μm程度でよい。
【0011】
【実施例】以下、添付の図を対照して、実施例により本
考案のシリンダライナを具体的に説明する。図1は、デ
ィープヘッドタイプの内燃機関による実施例1の場合で
あり、図6と同様の部材には、同じ符号を付して説明を
省略する。組み付け前のシリンダライナ2のシリンダヘ
ッド4側延長部20の端面26には、図2に示すよう
に、軟質金属層から成る潰れ代28をメッキ法により
けている。この潰れ代28の厚さTは、シリンダライナ
2とシリンダヘッド4との加工公差を考慮した隙間t
(図6)を埋める厚さを与えればよい。したがって、シ
リンダボディ1にシリンダライナ2を嵌装し、このシリ
ンダライナ2に、シリンダヘッド4の取付孔22を嵌合
し、図示しないヘッドボルトで締め付けると、図1に示
すように無駄容積を無くすことができ、したがって、延
長部20と取付孔22との間に燃暁ガスが侵入すること
を防止できる。
【0012】図3〜図4に示す実施例2では、従来の金
属ガスケット6を使用し、シリンダライナ2の内周に土
手状の延長部30を設け、該延長部30のシリンダヘッ
ド側端面26に潰れ代28を形成した。金属ヘッドガス
ケット6の厚さは指定公差範囲に管理できるので、ガス
ケット側の公差も考慮し、潰れ代28の厚さを決定する
ことにより、無駄容積を無くすことができる。実施例2
は、前記延長部30が、金属ガスケット6を高熱から保
護するので、材質の選定が容易になり、シール性能を長
期間維持できるという効果が得られる。
【0013】
【考案の効果】以上説明したように本考案のシリンダラ
イナは、シリンダライナ2の上端部近傍に設けたフラン
ジ12からシリンダヘッド4側に伸びるシリンダライナ
2の延長部20の端面26に、軟質金属をメッキして形
成した潰れ代28を設け、該潰れ代28の厚さを、内燃
機関の組み立てにより、シリンダヘッド4に押されて潰
れ、シリンダライナ2とシリンダヘッド4との間の間隙
を吸収する厚さに構成したので、シリンダライナとシリ
ンダヘッドとの加工精度のバラツキを潰れ代が吸収し、
互いに密着させることが可能となり、燃暁室の無駄容積
を低減し、燃焼状態を改善することができる。本考案に
おいてはシリンダライナ2の延長部20の端面26に潰
れ代28をメッキ法により一体的に形成しているので、
内燃機関の組立時における位置ずれの問題が全くなく、
従来技術における別体のスペーサを介装する場合のよう
に、このスペーサを慎重にシリンダライの端面に載置す
る作業が一切不必要であり、組立工数を低減させ、組立
作業を効率的に行うことができる。特に、多気筒内燃磯
関ではシリンダヘッドの組立てを著しく効率的に行うこ
とができる。 また、潰れ代28は軟質金属層をメッキ法
により形成するために、その厚さを別体のスペーサに比
較して著しく薄くすることも可能であり、燃焼室の無駄
容積を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例1のシリンダライナを組み付け
た内燃機関の要部断面図である。
【図2】図1の部分Aの拡大図である。
【図3】本考案の実施例1のシリンダライナを組み付け
た内燃機関の要部断面図である。
【図4】図1の部分Aの拡大図である。
【図5】従来例によるシリンダライナを組み付けた内燃
機関の要部断面図である。
【図6】図6と別のシリンダライナを組み付けた内燃機
関の要部断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダボディ 2 シリンダライナ 4 シリンダヘッド 6 ヘッドガスケット 12 フランジ 20 延長部 26 端面 28 潰れ代 30 土手状延長部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダライナ2の上端部近傍に設けた
    フランジ2からシリンダヘッド側に伸びるシリンダ
    ライナの延長部20の端面26に、軟質金属をメッキ
    して形成した潰れ代28を設け、該潰れ代28の厚さ
    を、内燃機関の組み立てにより、シリンダヘッドに押
    されて潰れ、シリンダライナとシリンダヘッドとの
    間の間隙を吸収する厚さとしたシリンダライナ。
JP1991018484U 1991-03-26 1991-03-26 シリンダライナ Expired - Lifetime JP2532397Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10619557B2 (en) 2015-10-22 2020-04-14 Mitsubishi Heavy Industries Engine & Turbocharger, Ltd. Gap member and internal combustion engine

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JPS56113145U (ja) * 1980-02-01 1981-09-01

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