JP2505474B2 - 易折り曲げポリエステルフィルム - Google Patents
易折り曲げポリエステルフィルムInfo
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- JP2505474B2 JP2505474B2 JP16824587A JP16824587A JP2505474B2 JP 2505474 B2 JP2505474 B2 JP 2505474B2 JP 16824587 A JP16824587 A JP 16824587A JP 16824587 A JP16824587 A JP 16824587A JP 2505474 B2 JP2505474 B2 JP 2505474B2
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- Japan
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- film
- refractive index
- average refractive
- polyester film
- copolymer
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- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、易折り曲げポリエステルフィルムに関する
ものであり、さらに詳しくは、アルミホイル、セロファ
ン、包装紙、合成紙、ポリエチレン、ポリカーボネート
などの代替基材として好ましく用いられる易折り曲げ、
易成型性ポリエステルフィルムに関するものである。
ものであり、さらに詳しくは、アルミホイル、セロファ
ン、包装紙、合成紙、ポリエチレン、ポリカーボネート
などの代替基材として好ましく用いられる易折り曲げ、
易成型性ポリエステルフィルムに関するものである。
二軸延伸したポリエステルフィルム、とりわけポリエ
チレンテレフタレートフィルムは、強靱で寸法安定性に
優れ、さらには、腰が強い、しわになりにくい、破損が
少ないのどの利点があり、包装用基材、印写材料、成型
用、装飾用などに広く用いられていることはよく知られ
ている。
チレンテレフタレートフィルムは、強靱で寸法安定性に
優れ、さらには、腰が強い、しわになりにくい、破損が
少ないのどの利点があり、包装用基材、印写材料、成型
用、装飾用などに広く用いられていることはよく知られ
ている。
しかし、上記従来の技術における二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートフィルムは、アルミホイルを始めとす
る折り曲げ易さ、ひねり易さが必要とされる分野、深絞
り成型を必要とする分野において、その腰の強さゆえ、
アルミホイル、セロファン、紙、ポリエチレンのように
折り曲げたあとの形態保持が難しく、かなりの部分が元
の形に戻ってしまい、実質的に折り曲げ、ひねりを必要
とする分野では使用されていない。
ンテレフタレートフィルムは、アルミホイルを始めとす
る折り曲げ易さ、ひねり易さが必要とされる分野、深絞
り成型を必要とする分野において、その腰の強さゆえ、
アルミホイル、セロファン、紙、ポリエチレンのように
折り曲げたあとの形態保持が難しく、かなりの部分が元
の形に戻ってしまい、実質的に折り曲げ、ひねりを必要
とする分野では使用されていない。
本発明は、かかる問題点を解決し、アルミホイル、包
装紙、ひねり包装、合成紙などの代替基材として、折り
曲げ易さ、成型し易さに優れるポリエステルフィルムを
提供することを目的とするものである。
装紙、ひねり包装、合成紙などの代替基材として、折り
曲げ易さ、成型し易さに優れるポリエステルフィルムを
提供することを目的とするものである。
本発明の易折り曲げポリエステルフィルムは、ポリエ
チレンテレフタレートの共重合物からなる二軸延伸フィ
ルムであって、応力−ひずみ曲線において降伏点を有
し、かつ該共重合物の未延伸フィルムの平均屈折率を
N0、二軸延伸フィルムの平均屈折率をN1としたとき、 0.003≦N1−N0≦0.021 を満足することを特徴とするものである。
チレンテレフタレートの共重合物からなる二軸延伸フィ
ルムであって、応力−ひずみ曲線において降伏点を有
し、かつ該共重合物の未延伸フィルムの平均屈折率を
N0、二軸延伸フィルムの平均屈折率をN1としたとき、 0.003≦N1−N0≦0.021 を満足することを特徴とするものである。
本発明におけるポリエチレンテレフタレート(以下
「PET」という。)の共重合物とは、PET単位が70〜95モ
ル%、好ましくは75〜90モル%のものである。PET単位
がこの範囲より少ないと、得られる二軸延伸フィルムの
強靱性や耐熱性が劣る傾向にある。一方、この範囲より
多すぎると、得られる二軸延伸フィルムの折り曲げ易
さ、成型のし易さが発現しにくい傾向がある。
「PET」という。)の共重合物とは、PET単位が70〜95モ
ル%、好ましくは75〜90モル%のものである。PET単位
がこの範囲より少ないと、得られる二軸延伸フィルムの
強靱性や耐熱性が劣る傾向にある。一方、この範囲より
多すぎると、得られる二軸延伸フィルムの折り曲げ易
さ、成型のし易さが発現しにくい傾向がある。
なお、PETの共重合物としては、比較的結晶化しにく
いもの、例えばイソフタル酸を共重合したものなどが、
得られる二軸延伸フィルムの折り曲げ易さ、成型のし易
さが発現し易い傾向がある。該共重合物の成分として
は、アジピン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸
等のジカルボン酸成分、トリメット酸、ピロメリット酸
等の多官能カルボン酸成分、ジエチレングリコール、ネ
オペンチルグリコール、p−キシレングリコール、1,4
−シクロヘキサンジメタノール、平均分子量150〜20000
のポリアルキレングリコール等のジオール成分などが挙
げられる。
いもの、例えばイソフタル酸を共重合したものなどが、
得られる二軸延伸フィルムの折り曲げ易さ、成型のし易
さが発現し易い傾向がある。該共重合物の成分として
は、アジピン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸
等のジカルボン酸成分、トリメット酸、ピロメリット酸
等の多官能カルボン酸成分、ジエチレングリコール、ネ
オペンチルグリコール、p−キシレングリコール、1,4
−シクロヘキサンジメタノール、平均分子量150〜20000
のポリアルキレングリコール等のジオール成分などが挙
げられる。
また、該共重合物の中には公知の各種添加剤、例え
ば、酸化防止剤、顔料、染料、滑剤、帯電防止剤などが
添加されていてもよい。
ば、酸化防止剤、顔料、染料、滑剤、帯電防止剤などが
添加されていてもよい。
本発明における二軸延伸とは、公知の方法に従った、
逐次または同時の二軸延伸をいい、フィルムの強度、耐
熱性付与などの点から必要なものである。また、熱処理
とは、公知の方法に従い二軸延伸後に緊張または若干の
弛緩を加えた熱処理をいう。本発明のフィルムは、一般
に印刷や接着剤のコーティング、他種材料との貼り合せ
などを行なう加工工程を経ることがある。こうした工程
において50〜130℃の熱を受けることが常であり、熱処
理されていないフィルムはこの工程において概して大き
な収縮を起こし、印刷やコーティングのむらを生じた
り、フィルムの平面性が悪化して美観を損なったりする
ので好ましくない。得られるフィルムの熱収縮率は、好
ましくは5%未満、より好ましくは3%未満である。
逐次または同時の二軸延伸をいい、フィルムの強度、耐
熱性付与などの点から必要なものである。また、熱処理
とは、公知の方法に従い二軸延伸後に緊張または若干の
弛緩を加えた熱処理をいう。本発明のフィルムは、一般
に印刷や接着剤のコーティング、他種材料との貼り合せ
などを行なう加工工程を経ることがある。こうした工程
において50〜130℃の熱を受けることが常であり、熱処
理されていないフィルムはこの工程において概して大き
な収縮を起こし、印刷やコーティングのむらを生じた
り、フィルムの平面性が悪化して美観を損なったりする
ので好ましくない。得られるフィルムの熱収縮率は、好
ましくは5%未満、より好ましくは3%未満である。
本発明における応力−ひずみ曲線とは、材料の両端を
把持し、一定速度で伸長ひずみを与え、そのひずみ量を
横軸、応力を縦軸にとり描かせた曲線をいう。そして降
伏点とは、該曲線において、応力が次第に増し、比例限
度を越えたあと、その応力が減少し、またはまったく増
加することなしに、ひずみが急激に増加し始める点をい
う。本発明のフィルムは、この降伏点を有するものであ
ればよいが、好ましくは応力が4〜12kg/mm2でひずみ量
が3〜7%の範囲内に、より好ましくは応力が5〜8kg/
mm2でひずみ量が4〜6%の範囲内に、降伏点を有する
ものがよい。降伏点がこの範囲外にある場合、たとえ
ば、ひずみ量が7%をこえる点にあると折り曲げ性、成
型性が低下する。また、応力が4kg/mm2未満になると、
フィルムの腰が弱くなり、ポリエステルフィルム本来の
特性を損なってしまう。一方、応力が12kg/mm2をこえた
り、ひずみ量が3%未満であると、逆に剛性が出すぎて
折れ曲げにくくなったり、折り曲げ時に割れが発生し、
良くない。もちろん降伏点のないもの、つまり、該曲線
において比例限度を越えたあとも応力が増加するもの
は、折り曲げ易さが劣ると共に成型性が悪くなり好まし
くない。
把持し、一定速度で伸長ひずみを与え、そのひずみ量を
横軸、応力を縦軸にとり描かせた曲線をいう。そして降
伏点とは、該曲線において、応力が次第に増し、比例限
度を越えたあと、その応力が減少し、またはまったく増
加することなしに、ひずみが急激に増加し始める点をい
う。本発明のフィルムは、この降伏点を有するものであ
ればよいが、好ましくは応力が4〜12kg/mm2でひずみ量
が3〜7%の範囲内に、より好ましくは応力が5〜8kg/
mm2でひずみ量が4〜6%の範囲内に、降伏点を有する
ものがよい。降伏点がこの範囲外にある場合、たとえ
ば、ひずみ量が7%をこえる点にあると折り曲げ性、成
型性が低下する。また、応力が4kg/mm2未満になると、
フィルムの腰が弱くなり、ポリエステルフィルム本来の
特性を損なってしまう。一方、応力が12kg/mm2をこえた
り、ひずみ量が3%未満であると、逆に剛性が出すぎて
折れ曲げにくくなったり、折り曲げ時に割れが発生し、
良くない。もちろん降伏点のないもの、つまり、該曲線
において比例限度を越えたあとも応力が増加するもの
は、折り曲げ易さが劣ると共に成型性が悪くなり好まし
くない。
本発明における平均屈折率とは、配向や結晶性の目安
となるものであり、フィルムの縦方向の屈折率
(nMD)、nMDと直角な横方向の屈折率(nTD)、厚み方
向の屈折率(nZD)の平均の値をいい、次式より求め
る。
となるものであり、フィルムの縦方向の屈折率
(nMD)、nMDと直角な横方向の屈折率(nTD)、厚み方
向の屈折率(nZD)の平均の値をいい、次式より求め
る。
平均屈折率=(nMD+nTD+nZD)/3 本発明においては、かかる共重合物の殆ど結晶化して
いない未延伸フィルムの平均屈折率をN0、二軸延伸した
フィルムの平均屈折率をN1としたとき、平均屈折率差N1
−N0は、0.003以上、0.021以下、好ましくは0.006以
上、0.020以下である。平均屈折率差がこの範囲より小
さいと、フィルムの配向が十分でなく、強度や耐熱性が
劣る傾向があり好ましくない。一方、この範囲より大き
いと折り曲げ易さ、成型し易さが殆ど改良されず好まし
くない。
いない未延伸フィルムの平均屈折率をN0、二軸延伸した
フィルムの平均屈折率をN1としたとき、平均屈折率差N1
−N0は、0.003以上、0.021以下、好ましくは0.006以
上、0.020以下である。平均屈折率差がこの範囲より小
さいと、フィルムの配向が十分でなく、強度や耐熱性が
劣る傾向があり好ましくない。一方、この範囲より大き
いと折り曲げ易さ、成型し易さが殆ど改良されず好まし
くない。
なお、未延伸フィルムの平均屈折率N0は、二軸延伸フ
ィルムを製造する途中の工程においては未延伸フィルム
のサンプルを容易に採取することができるのでそのサン
プルについて屈折率を測定することにより得られるが、
二軸延伸フィルムのサンプルから未延伸フィルムの平均
屈折率N0を知るためには、二軸延伸フィルムのサンプル
を砕片にして十分に真空乾燥し、260〜290℃に加熱され
た押出機に供給してT字型口金又はコートハンガー型口
金よりフィルム状に成形し、このフィルムの平均屈折率
を測定し、その値をN0とする。
ィルムを製造する途中の工程においては未延伸フィルム
のサンプルを容易に採取することができるのでそのサン
プルについて屈折率を測定することにより得られるが、
二軸延伸フィルムのサンプルから未延伸フィルムの平均
屈折率N0を知るためには、二軸延伸フィルムのサンプル
を砕片にして十分に真空乾燥し、260〜290℃に加熱され
た押出機に供給してT字型口金又はコートハンガー型口
金よりフィルム状に成形し、このフィルムの平均屈折率
を測定し、その値をN0とする。
次に本発明フィルムの製造方法について述べるが、こ
れはあくまで具体例であり、本発明内容を拘束するもの
ではない。
れはあくまで具体例であり、本発明内容を拘束するもの
ではない。
まず、極限粘度0.55〜0.75、好ましくは0.57〜0.70の
PETの共重合体ペレットを準備する。極限粘度がこの範
囲より低いと得られるフィルムの強度が不十分であり、
一方、この範囲より高いと折り曲げ性が悪くなる。
PETの共重合体ペレットを準備する。極限粘度がこの範
囲より低いと得られるフィルムの強度が不十分であり、
一方、この範囲より高いと折り曲げ性が悪くなる。
このチップを十分に真空乾燥し、260〜290℃に加熱さ
れた押出機に供給して、T字型口金またはコートハンガ
ー型口金よりフィルム状に成形する。このフィルムを表
面温度20〜70℃のドラムに巻きつけて冷却固化し、未延
伸フィルムとする。冷却は速やかに行ない、結晶化を抑
制する。
れた押出機に供給して、T字型口金またはコートハンガ
ー型口金よりフィルム状に成形する。このフィルムを表
面温度20〜70℃のドラムに巻きつけて冷却固化し、未延
伸フィルムとする。冷却は速やかに行ない、結晶化を抑
制する。
この未延伸フィルムを、60〜120℃の予熱ロール群に
導き、2〜5倍に縦延伸した後、20〜30℃のロール群で
冷却する。続いて縦延伸したフィルムの両端をクリップ
で把持してテンターに導き、70〜140℃に加熱された雰
囲気中で2〜5倍に横延伸する。この横延伸を終えたフ
ィルムを140〜235℃、好ましくは150〜230℃に加熱され
たテンター内で5〜60秒間の緊張または若干の弛緩熱処
理を行なう。
導き、2〜5倍に縦延伸した後、20〜30℃のロール群で
冷却する。続いて縦延伸したフィルムの両端をクリップ
で把持してテンターに導き、70〜140℃に加熱された雰
囲気中で2〜5倍に横延伸する。この横延伸を終えたフ
ィルムを140〜235℃、好ましくは150〜230℃に加熱され
たテンター内で5〜60秒間の緊張または若干の弛緩熱処
理を行なう。
熱処理温度がこの範囲より低いと得られるフィルムの
平面性が悪かったり、熱収縮率が大きくなりやすい。一
方、この範囲より高いとフィルムの厚みむらが悪化した
り、破れを生じたりする傾向がある。二軸延伸フィルム
の平均屈折率N1は、上記熱処理温度が高くなるに従って
大きくなることが多く、平均屈折率差N1−N0が本発明範
囲外とならないよう熱処理温度を選ぶ必要がある。
平面性が悪かったり、熱収縮率が大きくなりやすい。一
方、この範囲より高いとフィルムの厚みむらが悪化した
り、破れを生じたりする傾向がある。二軸延伸フィルム
の平均屈折率N1は、上記熱処理温度が高くなるに従って
大きくなることが多く、平均屈折率差N1−N0が本発明範
囲外とならないよう熱処理温度を選ぶ必要がある。
かくして熱処理されたフィルムを、均一に徐冷し、室
温まで冷やして巻き取ることにより、本発明のフィルム
を作ることができる。
温まで冷やして巻き取ることにより、本発明のフィルム
を作ることができる。
(1)降伏点 JIS C2318の方法におり、応力−ひずみ曲線をチャー
ト紙に描かせ、降伏点の有無を判定した。ただし、試験
片の引張速度は20mm/分とした。
ト紙に描かせ、降伏点の有無を判定した。ただし、試験
片の引張速度は20mm/分とした。
(2)屈折率 JIS K7105の方法により、アタゴ(株)製アッベ屈折
計4形で測定した。接触液にはヨウ化メチレンを用い
た。
計4形で測定した。接触液にはヨウ化メチレンを用い
た。
(3)熱収縮率 JIS C2318の方法により測定した。ただし、試験片を
処理する加熱温度は100℃とし、熱収縮率としては、
縦、または横方向の測定値のうち、大きい方の値を用い
た。
処理する加熱温度は100℃とし、熱収縮率としては、
縦、または横方向の測定値のうち、大きい方の値を用い
た。
(4)折り曲げ易さ 幅10mm、長さ60mmの試験を取り、端から20mmのところ
で180度折り曲げ、折り曲げた部分に3kg/cm2の荷重をか
け、10秒後に荷重を取り去り、30秒後の回復角度により
判定した(ちなみに折り曲げ易さの優れる紙の回復角度
は20〜25度である)。
で180度折り曲げ、折り曲げた部分に3kg/cm2の荷重をか
け、10秒後に荷重を取り去り、30秒後の回復角度により
判定した(ちなみに折り曲げ易さの優れる紙の回復角度
は20〜25度である)。
◎;回復角度30度未満 ○;回復角度30度以上50度未満 △;回復角度50度以上70度未満 ×;回復角度70度以上 〔実施例〕 以下、実施例および比較例に基づいて、本発明の一実
施態様を説明する。
施態様を説明する。
実施例1 PETにイソフタル酸を18モル%共重合させ、極限粘度
0.65のペレットを得た。得られたペレットを十分に真空
乾燥した後、285℃に加熱した押出機に供給して、T型
口金よりシート状に成形し、表面温度50℃の金属ドラム
に巻きつけて冷却固化し未延伸フィルムを得た。この未
延伸フィルムを表面温度80℃の予熱ロールに導き、3.3
倍に縦延伸し、25℃のロール群で冷却した後、フィルム
の両端をクリップで把持してテンターに導き、95℃の雰
囲気中で予熱して3.2倍に横延伸した。続いて150℃の雰
囲気中で緊張熱処理を行なった。
0.65のペレットを得た。得られたペレットを十分に真空
乾燥した後、285℃に加熱した押出機に供給して、T型
口金よりシート状に成形し、表面温度50℃の金属ドラム
に巻きつけて冷却固化し未延伸フィルムを得た。この未
延伸フィルムを表面温度80℃の予熱ロールに導き、3.3
倍に縦延伸し、25℃のロール群で冷却した後、フィルム
の両端をクリップで把持してテンターに導き、95℃の雰
囲気中で予熱して3.2倍に横延伸した。続いて150℃の雰
囲気中で緊張熱処理を行なった。
かくして得られた厚さ45μmのフィルムは、応力−ひ
ずみ曲線において降伏点を有し、平均屈折率差N1−N0が
0.0175、熱収縮率が1.7%であった。本フィルムは、本
発明範囲内であり、折り曲げ易さが優れ(◎)、熱収縮
も良好であった。
ずみ曲線において降伏点を有し、平均屈折率差N1−N0が
0.0175、熱収縮率が1.7%であった。本フィルムは、本
発明範囲内であり、折り曲げ易さが優れ(◎)、熱収縮
も良好であった。
比較例1 PETにイソフタル酸を2モル%共重合させる以外は実
施例1と同様の方法で製膜した。得られたフィルムは、
応力−ひずみ曲線において降伏点がなく、平均屈折率差
N1−N0が0.0217、熱収縮率が1%であった。本フィルム
は熱収縮率が小さく良好であるが、折り曲げ易さが劣っ
ていた(×)。
施例1と同様の方法で製膜した。得られたフィルムは、
応力−ひずみ曲線において降伏点がなく、平均屈折率差
N1−N0が0.0217、熱収縮率が1%であった。本フィルム
は熱収縮率が小さく良好であるが、折り曲げ易さが劣っ
ていた(×)。
実施例2〜4、比較例2〜4 PETに対する共重合物およびその共重合率、さらにフ
ィルムの熱処理温度を変える以外は、実施例1の方法で
製膜を行なった。得られたフィルムの評価結果をまとめ
て第1表に示した。
ィルムの熱処理温度を変える以外は、実施例1の方法で
製膜を行なった。得られたフィルムの評価結果をまとめ
て第1表に示した。
これらの結果から、降伏点の有無及び平均屈折率差N1
−N0を本発明の範囲内に保つと、折り曲げ易さが優れ、
寸法安定性の良好な易折り曲げポリエステルフィルムが
できることがわかる。
−N0を本発明の範囲内に保つと、折り曲げ易さが優れ、
寸法安定性の良好な易折り曲げポリエステルフィルムが
できることがわかる。
〔発明の効果〕 本発明は、PETの共重合物の二軸延伸フィルムであっ
て、降伏点を有し、かつ、平均屈折率差N1−N0が特定範
囲にあるポリエステルフィルムとしたので、折り曲げ易
さ、成型性が優れ、寸法安定性の良いフィルムが得られ
るのである。
て、降伏点を有し、かつ、平均屈折率差N1−N0が特定範
囲にあるポリエステルフィルムとしたので、折り曲げ易
さ、成型性が優れ、寸法安定性の良いフィルムが得られ
るのである。
かくして得られた本発明の易折り曲げポリエステルフ
ィルムは、折り曲げ易さ、寸法安定性に優れているた
め、アルミホイルや汎用包装紙を始めとする包装材料の
代替基材、印写材料、製図材料、製版材料、装飾用、ラ
ベル、カード、成型用として好ましく用いられる。
ィルムは、折り曲げ易さ、寸法安定性に優れているた
め、アルミホイルや汎用包装紙を始めとする包装材料の
代替基材、印写材料、製図材料、製版材料、装飾用、ラ
ベル、カード、成型用として好ましく用いられる。
Claims (1)
- 【請求項1】ポリエチレンテレフタレートの共重合物か
らなる二軸延伸フィルムであって、応力−ひずみ曲線に
おいて降伏点を有し、かつ該共重合物の未延伸フィルム
の平均屈折率をN0、二軸延伸フィルムの平均屈折率をN1
としたとき、 0.003≦N1−N0≦0.021 を満足することを特徴とする易折り曲げポリエステルフ
ィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16824587A JP2505474B2 (ja) | 1987-07-06 | 1987-07-06 | 易折り曲げポリエステルフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16824587A JP2505474B2 (ja) | 1987-07-06 | 1987-07-06 | 易折り曲げポリエステルフィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6411820A JPS6411820A (en) | 1989-01-17 |
JP2505474B2 true JP2505474B2 (ja) | 1996-06-12 |
Family
ID=15864449
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16824587A Expired - Lifetime JP2505474B2 (ja) | 1987-07-06 | 1987-07-06 | 易折り曲げポリエステルフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2505474B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2611415B2 (ja) * | 1989-02-01 | 1997-05-21 | ダイアホイルヘキスト株式会社 | 成形用二軸延伸ポリエステルフィルム、成形転写用フィルムおよび成形容器用フィルム |
US5071690A (en) * | 1989-02-01 | 1991-12-10 | Diafoil Company, Limited | Moldable biaxially stretched polyester film |
JPH08132523A (ja) * | 1994-11-09 | 1996-05-28 | Toray Ind Inc | 低熱収縮性ポリエステルフィルム |
JPH08164558A (ja) * | 1994-12-15 | 1996-06-25 | Toray Ind Inc | ポリエステルフィルム |
KR100541230B1 (ko) * | 2001-12-11 | 2006-01-10 | 에스케이씨 주식회사 | 이축연신 폴리에스테르 필름 |
JP4887698B2 (ja) * | 2005-09-08 | 2012-02-29 | 東洋紡績株式会社 | ヒネリ包装用二軸延伸ポリエステルフィルム |
JP4887697B2 (ja) * | 2005-09-08 | 2012-02-29 | 東洋紡績株式会社 | ヒネリ包装用二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法 |
WO2022091355A1 (ja) * | 2020-10-30 | 2022-05-05 | タキロンシーアイ株式会社 | ポリエステル系シュリンクフィルム |
-
1987
- 1987-07-06 JP JP16824587A patent/JP2505474B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6411820A (en) | 1989-01-17 |
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