JP2505335Y2 - 冷却用衣服 - Google Patents
冷却用衣服Info
- Publication number
- JP2505335Y2 JP2505335Y2 JP1993035576U JP3557693U JP2505335Y2 JP 2505335 Y2 JP2505335 Y2 JP 2505335Y2 JP 1993035576 U JP1993035576 U JP 1993035576U JP 3557693 U JP3557693 U JP 3557693U JP 2505335 Y2 JP2505335 Y2 JP 2505335Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- batting
- heat
- polymer gel
- garment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)
- Outerwear In General, And Traditional Japanese Garments (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、高温,高熱の環境で作
業をする作業者が快適で安全に作業を行ない、且つ、作
業性を高めるために着用する冷却用衣服に関する。
業をする作業者が快適で安全に作業を行ない、且つ、作
業性を高めるために着用する冷却用衣服に関する。
【0002】
【従来の技術】高熱現場の溶接作業,金属の溶解を伴う
製鉄,精錬,鋳造などの作業現場で安全のため着用され
る耐熱遮熱ユニフォームは年々高度化され防炎,耐熱保
護服もメタ系アラミド,耐炎ファイバーベースに金属膜
やセラミック材等の無機材料をコーティングし気密性,
耐熱性を高めた素材の作業服が使用されている。
製鉄,精錬,鋳造などの作業現場で安全のため着用され
る耐熱遮熱ユニフォームは年々高度化され防炎,耐熱保
護服もメタ系アラミド,耐炎ファイバーベースに金属膜
やセラミック材等の無機材料をコーティングし気密性,
耐熱性を高めた素材の作業服が使用されている。
【0003】また、特殊作業服として空気やガスの発生
器を取り付け通気性のない作業服の中に吹き込むものも
あるがホースやガス発生器がついているため作業性が悪
く経済性からも使用しにくい点があった。
器を取り付け通気性のない作業服の中に吹き込むものも
あるがホースやガス発生器がついているため作業性が悪
く経済性からも使用しにくい点があった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案衣服は、上記の
点に鑑みて、外部からの熱で衣服内の水分を気化させ、
外部からの熱を気化熱として奪うことにより衣服内温度
を高めず快適な衣服内気候を保つことを目的とする。
点に鑑みて、外部からの熱で衣服内の水分を気化させ、
外部からの熱を気化熱として奪うことにより衣服内温度
を高めず快適な衣服内気候を保つことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】メッシュ状の表地と防水
性裏地との間に、吸水性を有する高分子ゲル物質で表面
が被われた合成繊維のステープルを用いてなるウエブを
ニードリングし、繊維同志をからめた中綿を封入してな
る。
性裏地との間に、吸水性を有する高分子ゲル物質で表面
が被われた合成繊維のステープルを用いてなるウエブを
ニードリングし、繊維同志をからめた中綿を封入してな
る。
【0006】
【作用】衣服の表地と防水性裏地との間に介在させた高
分子ゲル物質を含む中綿材料に水分を吸収させて着用し
た場合、外部からの熱を受けると前記水が蒸発し、その
際気化熱を周囲から奪うことにより衣服内の昇温を防止
する。また、中綿に高分子ゲル物質で表面が被われた合
成繊維のステープルよりなるウエブをニードリングし繊
維同志をからめたものであるため、高分子ゲル物質の表
面積が大となり、水分の蒸発速度を大きくし冷却効果を
上げている。更にドレープ性をも発揮する。
分子ゲル物質を含む中綿材料に水分を吸収させて着用し
た場合、外部からの熱を受けると前記水が蒸発し、その
際気化熱を周囲から奪うことにより衣服内の昇温を防止
する。また、中綿に高分子ゲル物質で表面が被われた合
成繊維のステープルよりなるウエブをニードリングし繊
維同志をからめたものであるため、高分子ゲル物質の表
面積が大となり、水分の蒸発速度を大きくし冷却効果を
上げている。更にドレープ性をも発揮する。
【0007】
【実施例】本考案衣服1の実施の一例を図面と共に次に
説明する。
説明する。
【0008】図1に示す例はベストに適用した例であっ
て、表地1と裏地2との間に高分子ゲル物質を含む中綿
3を介在させている。高分子ゲル物質を含む中綿3は、
身体に熱を伝えないようにする部位或いは冷感を得させ
ようとする部位の表地と裏地との間に位置させ、縫着等
適宜手段により表裏地と一体に固定する。高分子ゲル物
質を含む中綿を介在させた位置の表地は、メッシュ状の
ものとし、例えば合成繊維よりなるラッセル編地トリコ
ットで吸水性が少なく、粗目の透水性,通気性を有する
ものが望ましい。他の部位の表地1は、適宜のものとす
る。
て、表地1と裏地2との間に高分子ゲル物質を含む中綿
3を介在させている。高分子ゲル物質を含む中綿3は、
身体に熱を伝えないようにする部位或いは冷感を得させ
ようとする部位の表地と裏地との間に位置させ、縫着等
適宜手段により表裏地と一体に固定する。高分子ゲル物
質を含む中綿を介在させた位置の表地は、メッシュ状の
ものとし、例えば合成繊維よりなるラッセル編地トリコ
ットで吸水性が少なく、粗目の透水性,通気性を有する
ものが望ましい。他の部位の表地1は、適宜のものとす
る。
【0009】裏地2は、中綿3に保水された水のもれ防
止のために防水性の良いものを用いる。例えば、ナイロ
ン,ポリエステル等の編織物の片面或いは両面にコーテ
ィング方式により防水被膜を形成し、耐水圧300〜2
000mmで漏水しない程度の防水布を用いる。上記コー
ティング材は、ポリウレタン,自己架橋型アクリル酸エ
ステル,塩化ビニール,エチレン一醋ビ共重合体が好ま
しく、縫製加工上から高周波加工性のよいものを使用す
る。
止のために防水性の良いものを用いる。例えば、ナイロ
ン,ポリエステル等の編織物の片面或いは両面にコーテ
ィング方式により防水被膜を形成し、耐水圧300〜2
000mmで漏水しない程度の防水布を用いる。上記コー
ティング材は、ポリウレタン,自己架橋型アクリル酸エ
ステル,塩化ビニール,エチレン一醋ビ共重合体が好ま
しく、縫製加工上から高周波加工性のよいものを使用す
る。
【0010】中綿材料としての、高分子ゲル物質を含む
中綿3は、高分子ゲル物質で表層を被われたアクリル等
の合成繊維で繊度3〜10d,繊維長38〜76mmのス
テープルをカーディングによって開繊し、通常の不織布
製造工程によりウエブを形成し、ニードリング機でステ
ープル繊維同志をからめた不織布シートが好ましい。吸
水量のコントロールのためにポリエステル,アクリル,
ポリプロピレン等の合成繊維,レーヨン,木綿等のセル
ロース等繊維を10乃至50%混綿しても良い。ウエブ
目付として50乃至300g/m2 を使用される目的に
合わせて調整する。
中綿3は、高分子ゲル物質で表層を被われたアクリル等
の合成繊維で繊度3〜10d,繊維長38〜76mmのス
テープルをカーディングによって開繊し、通常の不織布
製造工程によりウエブを形成し、ニードリング機でステ
ープル繊維同志をからめた不織布シートが好ましい。吸
水量のコントロールのためにポリエステル,アクリル,
ポリプロピレン等の合成繊維,レーヨン,木綿等のセル
ロース等繊維を10乃至50%混綿しても良い。ウエブ
目付として50乃至300g/m2 を使用される目的に
合わせて調整する。
【0011】先に述べた如く、アクリル等の合成繊維の
表層を被っている高分子ゲル物質を含む中綿3の高分子
ゲル物質は高吸水性ポリマーよりなり、高吸水性ポリマ
ーは多量の水を吸水し、多少の圧力を加えても離水しな
いが、固相−液相−固相と含水溶液状態によって変化す
るために、水に浸漬しない状態で着用するときは防寒用
の衣服としてオールシーズンの使用が可能である。
表層を被っている高分子ゲル物質を含む中綿3の高分子
ゲル物質は高吸水性ポリマーよりなり、高吸水性ポリマ
ーは多量の水を吸水し、多少の圧力を加えても離水しな
いが、固相−液相−固相と含水溶液状態によって変化す
るために、水に浸漬しない状態で着用するときは防寒用
の衣服としてオールシーズンの使用が可能である。
【0012】本考案衣服を耐熱目的で使用するときは、
着用前に衣服を水中に浸漬し中綿3に水を含ませる。水
は、表地のメッシュを通り衣服内に浸透し、中綿3の高
分子ゲル不織布に含水され、中綿3は7倍にも膨潤す
る。その後、手で余分の水を絞ってから着用する。身体
に接している前見頃,後見頃の裏地は、防水性の生地の
ため、下着や作業衣服を濡らすことがない。
着用前に衣服を水中に浸漬し中綿3に水を含ませる。水
は、表地のメッシュを通り衣服内に浸透し、中綿3の高
分子ゲル不織布に含水され、中綿3は7倍にも膨潤す
る。その後、手で余分の水を絞ってから着用する。身体
に接している前見頃,後見頃の裏地は、防水性の生地の
ため、下着や作業衣服を濡らすことがない。
【0013】衣服の着用によって身体は外部の熱を遮断
されるが、衣服に達した熱は、中綿3が保有している水
分を気化することによって気化熱として奪われ身体にま
では達しない。上記水分の蒸発速度は100g/cm 2
−Hrと、水含浸させた同一直径同一厚さの高吸水性樹
脂の10g/cm 2−Hrの10倍ともなる。
されるが、衣服に達した熱は、中綿3が保有している水
分を気化することによって気化熱として奪われ身体にま
では達しない。上記水分の蒸発速度は100g/cm 2
−Hrと、水含浸させた同一直径同一厚さの高吸水性樹
脂の10g/cm 2−Hrの10倍ともなる。
【0014】本考案衣服は、上記の如く高熱作業現場で
使用するのは勿論であるが、炎天下での作業や或いは、
農薬散布をする際の農薬防護衣の着用による温度上昇を
阻止する目的でも使用することが可能である。
使用するのは勿論であるが、炎天下での作業や或いは、
農薬散布をする際の農薬防護衣の着用による温度上昇を
阻止する目的でも使用することが可能である。
【0015】
【考案の効果】本考案衣服は、メッシュ状の表地と防水
性裏地との間に、吸水性を有する高分子ゲル物質を含む
中綿を封入したので、着用前に中綿を水につけるだけで
大量の水分を中綿に保持させることが可能となり、か
つ、該水分は中綿の1本1本の繊維内に吸収されて存在
するために、中綿の撓屈性には影響がなく、ドレープ性
を発揮し着心地を損ねることがなく、衣服が熱を受けた
場合に、その熱は中綿の高分子ゲル物質中の水分を気化
することによって気化熱として消費され衣服を通して身
体に達する熱をなくしている。
性裏地との間に、吸水性を有する高分子ゲル物質を含む
中綿を封入したので、着用前に中綿を水につけるだけで
大量の水分を中綿に保持させることが可能となり、か
つ、該水分は中綿の1本1本の繊維内に吸収されて存在
するために、中綿の撓屈性には影響がなく、ドレープ性
を発揮し着心地を損ねることがなく、衣服が熱を受けた
場合に、その熱は中綿の高分子ゲル物質中の水分を気化
することによって気化熱として消費され衣服を通して身
体に達する熱をなくしている。
【0016】また、高分子ゲル物質は、含水状態によっ
て固相と液相とに変化するため、耐熱服として使用しな
いときは、水に浸漬しない状態で着用すれば中綿は乾燥
した状態で断熱作用を発揮し、防寒用の衣服として使用
することも出来る。更に中綿が、高分子ゲル物質で表面
が被われた合成繊維のステープルよりなるウエブをニー
ドリングし繊維同志をからめたものであるため、高分子
ゲル物質の表面積が大となり、水分の蒸発速度を大きく
し冷却効果を上げている。
て固相と液相とに変化するため、耐熱服として使用しな
いときは、水に浸漬しない状態で着用すれば中綿は乾燥
した状態で断熱作用を発揮し、防寒用の衣服として使用
することも出来る。更に中綿が、高分子ゲル物質で表面
が被われた合成繊維のステープルよりなるウエブをニー
ドリングし繊維同志をからめたものであるため、高分子
ゲル物質の表面積が大となり、水分の蒸発速度を大きく
し冷却効果を上げている。
【図1】本考案の衣服の一部を切除した状態の正面図で
ある。
ある。
1 表地 2 裏地 3 高分子ゲル物質を含む中綿
Claims (1)
- 【請求項1】 メッシュ状の表地と防水性裏地との間
に、吸水性を有する高分子ゲル物質で表面が被われた合
成繊維のステープルを用いてなるウエブをニードリング
し、繊維同志をからめた中綿を封入してなる冷却用衣
服。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993035576U JP2505335Y2 (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | 冷却用衣服 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993035576U JP2505335Y2 (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | 冷却用衣服 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH072417U JPH072417U (ja) | 1995-01-13 |
JP2505335Y2 true JP2505335Y2 (ja) | 1996-07-31 |
Family
ID=12445598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993035576U Expired - Lifetime JP2505335Y2 (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | 冷却用衣服 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2505335Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015052188A (ja) * | 2013-09-09 | 2015-03-19 | 有限会社シン・ネットワーク | 人体冷却具 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62170243A (ja) * | 1986-01-21 | 1987-07-27 | 東レ株式会社 | 冷却用シ−ト素材 |
JPS6364727U (ja) * | 1986-10-13 | 1988-04-28 |
-
1993
- 1993-06-04 JP JP1993035576U patent/JP2505335Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH072417U (ja) | 1995-01-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |