JP2504911Y2 - 内燃機関の燃料装置 - Google Patents

内燃機関の燃料装置

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JP2504911Y2
JP2504911Y2 JP1987197256U JP19725687U JP2504911Y2 JP 2504911 Y2 JP2504911 Y2 JP 2504911Y2 JP 1987197256 U JP1987197256 U JP 1987197256U JP 19725687 U JP19725687 U JP 19725687U JP 2504911 Y2 JP2504911 Y2 JP 2504911Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は、燃料タンク内に燃料ポンプを収蔵した燃料
装置を搭載した車両が衝突等による強い衝撃力を受けた
場合にも、燃料タンクからの燃料漏れを防止し得る内燃
機関の燃料装置に関する。
〔従来技術〕
従来から使用されている内燃機関の燃料装置を第4図
に基づいて説明する。燃料タンク1の底部には補助タン
ク2を溶接等の手段により固定しており、その上方に設
けたポンプ取付穴3から前記補助タンク2内に向かっ
て、ステー4に取り付けた燃料ポンプ5を挿入してい
る。また、ステー4の頂部には、周囲に前記ポンプ取付
穴3の縁を挟持することにより燃料タンク1に固定する
為の固定部材6を有する取付用蓋7を設けて、補助タン
ク2内に燃料ポンプ5を支持している。
前記ステー4、固定部材6、取付用蓋7から成る燃料
ポンプ支持部材は、燃料ポンプ5を安定して支持できる
ように、ある程度の強度を持たせる必要がある。従っ
て、かかる燃料タンク1を搭載した図示していない車両
が衝突事故を起し、この衝突事故により車体が変形し、
変形した車体構造物の干渉により、例えば第5図の白抜
き矢印Fで示すような強い衝撃力を受けて燃料タンク1
が変形すると、燃料ポンプ5と補助タンク2が干渉を起
こし、前記ステー4及び固定部材6が燃料タンク1の変
形を妨げることになる為、例えば図中にAで示す固定部
材6で挟持されたポンプ取付穴3の縁の部分等に応力が
集中して、大きな歪みを生じる。その結果、燃料タンク
1に亀裂が発生して、この亀裂が発生した部分Aから燃
料が漏洩し、火災等の危険が生じるという問題があっ
た。
一方、実開昭64-44359号公報には、燃料の吐出不良や
燃料の無効残量の増大を防止することを目的として、タ
ンク本体内に支持ステーを介して燃料ポンプを内蔵し、
前記支持ステーの先端をタンク本体の燃料液面下方の部
分に係止すると共に前記支持ステーにU字形の変形部を
形成した、自動車用樹脂製燃料タンクの燃料ポンプ取付
構造が提案されている。
この取付構造によると、支持ステーにU字形の変形部
を形成することによって、支持ステーの上下部分の相対
的な動きを吸収することができ、燃料タンクの内圧が変
化した場合にも、燃料ポンプの位置を常に燃料液面の下
方に保持することができるのであるが、この支持ステー
の横断面積は均一に形成されているため、支持ステーの
変形には方向性が生じることになる。
従って、この支持ステーでは、全方位からの衝撃力を
吸収することができず、衝突事故のように、正面衝突、
側面衝突、追突、オフセットクラッシュ等、いずれの方
向から衝撃力が作用するか予見できない条件の下では、
燃料タンクの破損を防止し、燃料の漏洩を防止するため
の防御策とは成り得ないという問題があった。
〔考案の目的〕
本考案は以上の問題点に鑑みて、燃料タンク内に、燃
料ポンプと、この燃料ポンプを支持するステーを収蔵し
た内燃機関の燃料装置において、この燃料装置を搭載し
た車両が衝突事故を起こし、それによって車体が変形
し、変形した車体構造物の干渉により燃料タンクに強い
衝撃力が作用し、その結果、燃料タンクが変形してステ
ーに干渉した場合であっても、燃料タンクの破損を防止
して、燃料の漏洩を防止することができる内燃機関の燃
料装置を提供することを目的とするものである。
〔考案の構成〕
前記目的を達成するための本考案に係る内燃機関の燃
料装置は、内燃機関の燃料タンクに固定部材を介して取
付用蓋を取り付け、この取付用蓋に上部が固定された棒
状のステーとこのステーの下部に固定された燃料ポンプ
とを燃料タンク内に収蔵し、前記固定部材とステーに横
断面積を小さくして局部的に剛性を低下させた応力集中
部を設けたものである。
尚、固定部材及びステー共に、それぞれの部材の長手
方向の断面が縦断面であり、それに直交する方向の断面
が横断面である。
前記応力集中部を形成する際には、例えばノッチ、
孔、肉薄部などを固定部材及びステーに形成することに
よって、この固定部材及びステーの横断面積を局部的に
小さくした箇所を設け、その部位の剛性を意図的に低下
させることによって、外部から応力が作用した場合に、
この部位に応力が集中し易いようにする。
そして、前記ステーは燃料ポンプを支持するために必
要な強度を有していながら、車両の衝突事故等の強い衝
撃力を受けて燃料タンクが変形した場合には、この燃料
タンクを破損しないように、前記応力集中部から曲がる
程度の強度に設定しておく。
また、この応力集中部をステーに形成するに当たり、
1箇所だけに形成しても構わないが、好ましくは軸方向
に間隔をあけて複数箇所に設けると良い。また、複数箇
所に応力集中部を形成する場合には、各応力集中部にお
けるステーの剛性を均一にしても良いし、不均一にして
も良い。不均一にする場合には、例えば、燃料タンクと
の干渉の度合いが高くなる部位ほど剛性を低くするな
ど、ステーの変形をより容易にするように調整すると好
ましい。
〔実施例〕
次に図面を参照して本考案に係る内燃機関の燃料装置
の一実施例を説明する。第1図に示す本実施例の内燃機
関の燃料装置では、第4図に示す従来例と同様なステー
4、固定部材6、及び取付用蓋7から成る燃料ポンプ支
持部材を使用している。
ステー4の上端は取付用蓋7に溶接等の手段で固定
し、下端はL字状に屈曲させてその上に円筒状の燃料ポ
ンプ5を乗せ、図示していないネジにより固定してい
る。尚、図番10は省略記載による燃料パイプ、ポンプ駆
動用電線などである。
本実施例の固定部材6は、取付用蓋7の裏側の複数箇
所に、この取付用蓋7が回動しないように設けた舌片で
あり、ネジによってポンプ取付穴3の周縁に裏側から押
し付けて取付用蓋7を燃料タンク1に固定するように構
成したものである。そして、本実施例の固定部材6に
は、図に示すようなノッチ(切れ込み)11を、応力集中
部として形成しており、取付用蓋7及びその周囲の燃料
タンク1に通常作用する応力を遥かに超える強い衝撃力
が作用すると、ノッチ11の部分から折れ曲がるように、
他の部分より剛性を低下させている。
また、第2図に示すようにステー4には、前記同様な
ノッチ13,14を設けている。これらのノッチ13,14も固定
部材6に形成したノッチ11と同様に、ステー4に通常作
用する応力を遥かに超える強い衝撃力が作用すると、ノ
ッチ13,14の部分から折れ曲がるように、他の部分より
剛性を低下させている。
そして、上述した各ノッチ11,13,14の部分における剛
性を、それぞれF1,F2,F3とすると、本実施例の場合に
はF1<F2<F3となるように構成している。このように複
数のノッチ11,13,14の形状、剛性の大小などを決定する
場合には、燃料タンク1の形状や燃料タンク1の周囲に
配置する構造物のレイアウトなどによって適宜変更し、
いずれの方向から衝撃力が作用しても、燃料タンク1に
は亀裂が発生しないように決定する必要がある。
次に、車両の衝突事故などによって、本実施例の燃料
タンク1に大きな衝撃力が作用した場合の燃料タンク1
とステー4の変形の仕方を第3図に基づいて説明する。
今、図中に示すように白抜き矢印Fの方向から衝撃力が
作用して、燃料タンク1が変形すると、固定部材6のノ
ッチ11の剛性F1は、ステー4のノッチ13,14の剛性F2,F
3よりも低く設定されているので、先ずこの部分が変形
し、燃料タンク1の外板から容易に外れて、図中にAで
示す部分における亀裂の発生を防止する。
更に燃料タンク1の変形が進行すると、補助タンク2
と燃料ポンプ5とが干渉を起し、これによって発生する
応力が、ノッチ14の剛性F3よりも低い剛性F2に設定した
ノッチ13の部分に集中し、このノッチ13の部分からステ
ー4が折れ曲がるように変形し、それに伴って、燃料ポ
ンプ5が補助タンク2と共に変位し、燃料タンク1の底
側外板(特に補助タンク2との接合部)における局部的
な変形力による亀裂の発生を防止する。
更に燃料タンク1の変形が進行し、補助タンク2と燃
料ポンプ5との干渉による応力が、ステー4に作用する
と、剛性F3に設定したノッチ14の部分からも折れ曲がる
ようになり、燃料タンク1に亀裂が発生しないようにス
テー4全体が変形し、燃料ポンプ5の位置も変位する。
尚、上記実施例とは衝突時の車両の向きが異なり、そ
れ故、矢印F以外の方向から衝撃力が作用した場合に
も、前記同様に横断面積の小さい部分、即ち、ノッチ1
1,13,14の部分で固定部材6及びステー4が変形するの
で、燃料タンク1の破損を防止することができる。
本考案の応力集中部の形状、取り付け部位などは、以
上の実施例に説明したものに限定されず、設ける場所、
数、形状、材質を適宜に変更して実施することができ
る。また上記実施例は補助タンク2の設置を前提に説明
したが、別の形状、例えば補助タンク2が燃料タンク1
に一体的に形成されたピット状のもの、また燃料タンク
1の底が補助タンク2に向かって傾斜したもの、或いは
かかる補助タンク2を設けないものなど、任意の燃料タ
ンク1に適用することができる。
〔考案の効果〕
本考案に係る内燃機関の燃料装置は、内燃機関の燃料
タンクに固定部材を介して取付用蓋を取り付け、この取
付用蓋に上部が固定された棒状のステーとこのステーの
下部に固定された燃料ポンプとを燃料タンク内に収蔵
し、前記固定部材とステーに横断面積を小さくして局部
的に剛性を低下させた応力集中部を設けたので、以下の
効果を奏することができる。
燃料タンク内に燃料ポンプを収蔵した燃料装置を搭載
した車両が衝突事故を起こし、それによって車体が変形
し、変形した車体構造物の干渉により燃料タンクに強い
衝撃力が作用し、その結果、燃料タンクが変形してステ
ーに干渉した場合であっても、上記応力集中部から固定
部材とステーが変形するため、取付用蓋に固定されたス
テーとこのステーに固定された燃料ポンプは、共に燃料
タンクを破損に至らしめるような干渉を起こさず、燃料
タンクの破損を防止して、燃料の漏洩を防止することが
できる。
従って、正面衝突、側面衝突、追突、オフセットクラ
ッシュ等、いずれの方向から衝撃力が作用するか予見で
きない車両の衝突時において、どの方向から衝撃力が作
用しても、前記応力集中部から固定部材及びステーが屈
曲することになり、燃料ポンプ及びステーと、燃料タン
クとの干渉による燃料タンクの破損を防止することがで
き、燃料漏れに起因する火災を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例における内燃機関の燃料装置
の一部を破断して示す側面図、第2図は第1図の内燃機
関の燃料装置の一部を破断して示す正面図、第3図は第
1図及び第2図の内燃機関の燃料装置が変形した状態を
示す概略断面図、第4図は従来の内燃機関の燃料装置の
概略断面図、第5図は第4図の内燃機関の燃料装置が変
形した状態を示す概略断面図である。 1……燃料タンク、4……ステー、5……燃料ポンプ、
6……固定部材、7……取付用蓋、11,13,14……ノッチ
(応力集中部)。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の燃料タンクに固定部材を介して
    取付用蓋を取り付け、この取付用蓋に上部が固定された
    棒状のステーとこのステーの下部に固定された燃料ポン
    プとを燃料タンク内に収蔵し、前記固定部材とステーに
    横断面積を小さくして局部的に剛性を低下させた応力集
    中部を設けた内燃機関の燃料装置。
JP1987197256U 1987-12-28 1987-12-28 内燃機関の燃料装置 Expired - Lifetime JP2504911Y2 (ja)

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