JP2504472Y2 - 荷役用パレット装置 - Google Patents

荷役用パレット装置

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JP2504472Y2
JP2504472Y2 JP1989048550U JP4855089U JP2504472Y2 JP 2504472 Y2 JP2504472 Y2 JP 2504472Y2 JP 1989048550 U JP1989048550 U JP 1989048550U JP 4855089 U JP4855089 U JP 4855089U JP 2504472 Y2 JP2504472 Y2 JP 2504472Y2
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Inventor
英司 川久保
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東芝物流株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) この考案は振動を受けると損傷し易い物品を搬送する
のに好適な荷役用パレット装置に関する。
(従来の技術) 物品を搬送する場合、その搬送作業をフォークリフト
によって能率よく行なえるようにするためパレット装置
が用いられている。しかしながら、従来のパレット装置
は木材や合成樹脂などによって単に矩形板状に形成され
ているだけであった。したがって、精密機械器具や美術
品などの振動によって損傷しやすい物品を搬送する場合
には、第8図に示すようなエアサスペンション車両を用
いなければならなかった。すなわち、同図中aは車両、
bはタイヤで、これらの間にはエアサスペンションcが
設けられ、このエアサスペンションcによってタイヤb
から車両aへ上下方向の振動が伝わるのを吸収してい
る。そして、上記車両aにパレット装置dが積載され、
このパレット装置d上に物品eが載置されている。
しかしながら、このような特殊な車両aを用いて物品
eが載置されたパレット装置dを搬送するようにする
と、搬送コストが非常に高くなるという欠点が生じる。
しかも、エアサスペンションcを備えた車両aに確かに
上下方向の振動を良好に吸収することができるものの、
水平方向の振動に対しては対処されていないため、パレ
ット装置d上の物品eを損傷させる恐れがあった。
そこで、車両aを低速で走行させてパレット装置dに
加わる水平方向の振動を軽減することが行われている
が、そのような方法によると、作業性が著しく低下する
ばかりか、交通渋滞や追突事故を招く恐れがある。
(考案が解決しようとする課題) このように、従来のパレット装置は、単に上面に物品
を載置するだけの構造で、その上面に載置された物品に
振動を伝えないようにする構造となっていないため、特
殊な車両を用いて搬送しなければならないということが
あった。
この考案は上記事情にもとずきなされたもので、その
目的とするところは、特殊な車両を用いて搬送しなくと
も、その上面に載置された物品に与える振動を低減する
ことができるようにした荷役用パレット装置を提供する
ことにある。
[考案の構成] (課題を解決するための手段及び作用) 上記課題を解決するためにこの考案は、ベースと、こ
のベース上に一端が固定して設けられた第1の防振部材
と、上記ベースの上方に配置され下面側が上記第1の防
振部材の他端に固定されることで上下方向および水平方
向に上記第1の防振部材を弾性変形させて変位可能に設
けられたパレットと、上記ベースあるいはパレットのい
ずれか一方に固定されて設けられた第2の防振部材と、
上記ベースあるいはパレットの他方に設けられ上記パレ
ットが水平方向に所定以上変位すると上記第2の防振部
材が当接する当接部とを具備する。
このような構造とすることによって、上記第1の防振
部材により上下および水平方向の振動を吸収し、第2の
防振部材と当接部によって水平方向の変位を低減して、
パレット上に載置される物品に大きな振動が伝わらない
ようにする。
(実施例) 以下、この考案の一実施例を第1図乃至第7図を参照
して説明する。第1図に示すパレット装置はベース1を
備えている。このベース1は矩形状の外枠2と、この外
枠2内に設けられた内枠3とから構成されている。外枠
2と内枠3との各角部はそれぞれステー4によって連結
されている。また、各枠2、3の四隅部上面にはそれぞ
れゴムなどの弾性材料で作られた円柱状の第1の防振部
材5の下端が取付固定されている。つまり、第4図に示
すように第1の防振部材5の下端面には下部プレート6
が固着され、上端面には上部プレート7が固着されてい
て、上記下部プレート6が各枠2、3にねじ止め固定さ
れている。
上記ベース1の上方には矩形板状のパレット8が上記
各第1の防振部材5の上端に連結支持されている。すな
わち、パレット8は接合された2枚の板材をボルト9に
よって固定してなる。このパレット8の上記第1の防振
部材5と対応する部分の上下面には第4図に示すように
それぞれ凹部11cが刻設され、この凹部11cの箇所に穿設
された通孔11aに上記ボルト9が挿通されている。そし
て、上記ボルト9の頭部9aには上記上部プレート7が溶
接され、それによってベース1とパレット8とが第1の
防振部材5を介して一体的に結合されている。
上記外枠2の各辺の中途部にはそれぞれ一対の取付プ
レート11が板面を各辺の長手方向と直交させて立設され
ている。対向する一対の取付プレート11の外面側上部に
は第5図に示すようにそれぞれゴムなどの弾性材料から
なる半球形状の第2の防振部材12がねじ11dによって取
付けられている。各取付プレート11の上部は上記パレッ
ト8の周辺部の下面側に開口して形成された凹部13に挿
入されている。この凹部13の側面13aと上記第2の防振
部材12とは第5図に示すように所定の距離dで離間対向
している。したがって、パレット8が水平方向の第2図
にXで示す方向に距離d以上変位しようとすると、X方
向に沿う各一対の第2の防振部材12がそれぞれ凹部13の
側面13aに弾性的に当接してその方向の変位を規制す
る。また、Y方向に変位すれば、その方向に沿う一対の
第2の防振部材12が凹部13の側面13aに当接してその方
向の変位を弾性的に規制するようになっている。
また、上記パレット8には、その厚さ方向中途部に第
3図に示すように第1図におけるY方向に沿って貫通し
た断面矩形状の一対の差込み孔14が形成されている。こ
れら差込み孔14は図示しないフォークリフトの爪を差込
むためのものである。そして、このパレット8上には第
1図に破線で示すように物品15が載置される。
このような構成のパレット装置によれば、パレット8
の上面に物品15を載置し、車両に積載して搬送すると、
車両の振動がパレット装置のベース1に伝達される。し
かしながら、物品15が載置されたパレット8は上記ベー
ス1に第1の防振部材5によって連結されている。した
がって、車両からベース1に伝わる上下方向の振動は上
記第1の防振部材5によって減衰されるから、物品15が
載置されたパレット8が上下方向に大きく振動するのが
防止される。
また、パレット8は上下方向だけでなく、第1の防振
部材5を弾性変形させて水平方向にも振動する。水平方
向の振動が小さい場合には、その振動は上記第1の防振
部材5によって規制されるが、その水平方向の振動の振
幅が所定以上に大きくなると、ベース1の外枠2上に設
けられた第2の防振部材12がパレット8に設けられた凹
部13の側面13aに当接してその振動を規制する。したが
って、パレット8は水平方向にも大きく振動するのが防
止される。
すなわち、パレット8は上下方向と水平方向とに振動
しずらい構造となっているから、その上面に載置された
物品15に大きな振動が伝わるのを規制することができ、
それによって特殊な車両を用いずに物品15を振動によっ
て損傷させることなく搬送することができる。
実験によれば、ベース1に第6図に示すような加振加
速度を加えたところ、パレット8では第7図に示すよう
に水平方向の振動の振幅が大きく減衰された応答加速度
が測定された。
なお、パレット8の上下および水平方向の振動の減衰
性能は、第1の防振部材5の材質や形状などによって任
意に設定することができ、また水平方向の変位は第2の
防振部材12の材質や形状あるいは凹部13の側面13aとの
間隔などによって任意に設定することができる。
[考案の効果] 以上述べたようにこの考案のパレット装置は、ベース
上にパレットを第1の防振部材によって上下方向および
水平方向に変位可能に設けるとともに、上記パレットの
水平方向の変位をベースとパレットとのいずれか一方に
設けられた第2の防振部材と他方に設けられた当接部と
を当接させることで制限するようにした。
したがって、物品が載置されたパレットに発生する上
下方向および水平方向の振動は第1の防振部材によって
弾性的に減衰されるから、上記パレット上の物品を上記
各方向の振動から保護することができ、しかも第2の防
振部材と当接部とによって水平方向の振動を所定の範囲
内で制限しているから、上記パレットが水平方向に大き
く振動し過ぎてこのパレット上の物品を損傷させたり、
第1の防振部材を水平方向に大きく変位させ過ぎて損傷
させるなどのことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示すパレット装置の斜視
図、第2図は同じく平面図、第3図は同じく側面図、第
4図は同じく第1の防振部材の取付部分の拡大図、第5
図は同じく第2の防振部材の取付構造の拡大図、第6図
はベースに加える加速度の説明図、第7図はそのときの
パレットの応答加速度の説明図、第8図は振動を減衰す
る特殊車両の説明図である。 1……ベース、5……第1の防振部材、8……パレッ
ト、12……第2の防振部材、13a……凹部の側面(当接
部)、15……物品。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースと、このベース上に一端が固定して
    設けられた第1の防振部材と、上記ベースの上方に配置
    され下面側が上記第1の防振部材の他端に固定されるこ
    とで上下方向および水平方向に上記第1の防振部材を弾
    性変形させて変位可能に設けられたパレットと、上記ベ
    ースあるいはパレットのいずれか一方に固定されて設け
    られた第2の防振部材と、上記ベースあるいはパレット
    の他方に設けられ上記パレットが水平方向に所定以上変
    位すると上記第2の防振部材が当接する当接部とを具備
    したことを特徴とする荷役用パレット装置。
JP1989048550U 1989-04-25 1989-04-25 荷役用パレット装置 Expired - Lifetime JP2504472Y2 (ja)

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