JP2504469Y2 - 二速切換歯車装置 - Google Patents

二速切換歯車装置

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JP2504469Y2
JP2504469Y2 JP5716692U JP5716692U JP2504469Y2 JP 2504469 Y2 JP2504469 Y2 JP 2504469Y2 JP 5716692 U JP5716692 U JP 5716692U JP 5716692 U JP5716692 U JP 5716692U JP 2504469 Y2 JP2504469 Y2 JP 2504469Y2
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JP
Japan
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clutch
gear
shaft
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hollow fixed
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睦男 石川
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Toyo Electric Manufacturing Ltd
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Toyo Electric Manufacturing Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、駆動軸或いは被駆動軸
の回転速度を変えるのに歯車比を切換えることにより被
駆動軸或いは駆動軸に2通りの異なった回転速度で伝達
するいわゆる二速切換歯車装置に係り、特にクラッチ歯
車用の転がり軸受転動体による軌道面のフレッチング防
止を目的とした二速切換歯車装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の二速切換歯車装置は、図2に示す
ように、クラッチ付歯車3及び5用の転がり軸受8及び
9の内輪が直接駆動軸1に固定されている。このため、
クラッチ付歯車3及び5間に有するクラッチシフタ7が
図2に示すように、左側に移動してクラッチ付歯車3と
結合して一体となって回転した場合、クラッチ付歯車3
用転がり軸受8の内輪及び外輪が一体となって回転する
構造である。同様に、クラッチシフタ7を右側に移動し
てクラッチ付歯車5に結合した場合は、クラッチ付歯車
5用転がり軸受9の内・外輪が一体となって回転する。
なお、図中、2は被駆動軸、4,6は被駆動軸側歯車、
10,11は駆動軸用転がり軸受、12は歯車箱、13はスプラ
イン部、14はクラッチ切換レバーである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】かような構成におい
て、クラッチ付歯車3及び5用転がり軸受8及び9の内
・外輪が一体となって回転すると、転がり軸受8及び9
内の転動体と転動面の接触位置が常に同一状態を保持し
たまま運転されるという一般の転がり軸受の使用方法と
は著しく異なった使用状態となっている。転がり軸受け
8,9をこのような状態のまま運転すると、短時間で転
動体が接触している転動面の位置に微小すべりによる損
傷が発生し、異常音及び異常振動が発生する。一般にこ
の現象を転がり軸受軌道面のフレッチングとよんでい
る。本考案は、このような二速切換歯車装置に発生する
軸受のフレッチングを防止するためになされたものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】つまり、その目的を達成
するための手段は、軸の左右に有する軸受部に嵌着され
た転がり軸受と、この転がり軸受の外輪側に嵌着された
中空固定軸と、この中空固定軸の一部の外周に嵌着され
た転がり軸受が設けられこの転がり軸受の外輪側に嵌着
されたクラッチ付歯車と、前記それぞれのクラッチ付歯
車の間であって前記軸の中央部のスプライン加工された
部分に設けられたクラッチシフタと、このクラッチシフ
タを作動する切換レバーとから構成されたことにある。
【0005】
【作用】クラッチシフタ7が左に移動してクラッチ付歯
車3に結合した状態で運転した場合、クラッチ付歯車3
用転がり軸受内輪は中空固定軸15に取り付けられている
ため回転せず、外輪のみがクラッチ付歯車3と一体で回
転するため、いわゆる外輪回転による正常な使用方法と
なり、長時間運転しても軌道面のフレッチングは起らな
い。又、クラッチシフタ7と分離している他方のクラッ
チ付歯車5は無負荷で回転している。同様に転がり軸受
の内輪が中空固定軸16に取り付けられているため、外輪
回転の正常な使用状態となり軸受の軌道面についてもフ
レッチングは起らない。
【0006】
【実施例】以下、本考案の一実施例を、図面に基づき説
明する。図1は本考案の一実施例を示す縦断面図であ
り、1を駆動軸とした場合、左右の転がり軸受部に中空
固定軸15,16が設けられ、この中空固定軸15,16の内径
の一部は駆動軸1の左右に有する駆動軸用転がり軸受
(以下単に軸受という)10,11の軸受箱にもなってい
る。また、駆動軸1の中央部はスプライン加工されてお
り、このスプライン部にクラッチシフタ7が摺動可能な
状態で取り付けられている。このクラッチシフタ7の左
右外径部には、クラッチ付歯車3又は5と結合して、動
力の伝達が可能なように、スプライン加工が施されてい
る。又、外部からクラッチシフタ7を自由に切換えられ
るように切換用のレバー14が設けられている。クラッチ
付歯車3,5は内部に組み込まれたクラッチ付歯車用転
がり軸受(以下単に軸受という)により自由に回転でき
るようになっている。軸受8,9の内輪はそれぞれ中空
固定軸15,16の外径部に組み込まれており、駆動軸1と
は分離している。
【0007】被駆動軸2は左右に軸受があり、中間部に
2個の被駆動軸側歯車(以下単に歯車という)4,6が
設けられている。歯車4はクラッチ付歯車3と歯車6は
クラッチ付歯車5と常時カミ合った状態にあり、以上の
ものが歯車箱12の内部に収納されている。本実施例は以
上のような構造になっており、実際に運転すると、駆動
軸1と被駆動軸2の回転速度は2組のカミ合った歯車の
うち、クラッチシフタ7と結合された側の歯車の歯数比
で決定される。すなわち、クラッチシフタ7を左側に移
動させてクラッチ付歯車3と結合させた場合は、駆動軸
1と被駆動軸2の回転速度は歯車3と歯車4の歯数比で
決定される。同様に、クラッチシフタ7を右側に移動さ
せてクラッチ付歯車5と結合させた場合は、駆動軸1と
被駆動軸2の回転速度は歯車5と歯車6の歯数比で決定
される。なお、本実施例では符号1で示される軸を駆動
軸、符号2で示される軸を被駆動軸としたが、別の実施
例として、符号1で示される軸を被駆動軸、符号2で示
される軸を駆動軸とした場合においても、同様の機能を
有するのは言うまでもない。
【0008】
【考案の効果】以上説明した如く本考案によれば、軸の
左右の軸受部に相当するところに中空固定軸15,16を設
け、軸をこの中空固定軸15,16に貫通させることにより
クラッチ付歯車3,5用の軸受8,9の内輪が軸と分離
することができ、軸と一体になって回転しない構造とし
たので軸受としての正常な運転が可能となり、軸受8,
9の軌道面にフレッチングの発生がなくなり、軸受の寿
命が大巾に延長される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は本考案の一実施例を示す縦断面図であ
る。
【図2】図2は従来の一例を示す縦断面図である。
【0010】
【符号の説明】
1 駆動軸 2 被駆動軸 3 クラッチ付歯車 4 歯車 5 クラッチ付歯車 6 歯車 7 クラッチシフタ 8 転がり軸受 9 転がり軸受 10 転がり軸受 11 転がり軸受 12 歯車箱 13 スプライン部 14 レバー 15 中空固定軸 16 中空固定軸

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸の左右に有する軸受部に嵌着された転
    がり軸受と、この転がり軸受の外輪側に嵌着された中空
    固定軸と、この中空固定軸の一部の外周に嵌着された転
    がり軸受が設けられこの転がり軸受の外輪側に嵌着され
    たクラッチ付歯車と、前記それぞれのクラッチ付歯車の
    間であって前記軸の中央部のスプライン加工された部分
    に設けられたクラッチシフタと、このクラッチシフタを
    作動する切換レバーとから構成されたことを特徴とする
    二速切換歯車装置。
JP5716692U 1992-07-22 1992-07-22 二速切換歯車装置 Expired - Fee Related JP2504469Y2 (ja)

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JPH0614610U JPH0614610U (ja) 1994-02-25
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