JP2504358B2 - プレス成形品の製造方法 - Google Patents
プレス成形品の製造方法Info
- Publication number
- JP2504358B2 JP2504358B2 JP4149289A JP14928992A JP2504358B2 JP 2504358 B2 JP2504358 B2 JP 2504358B2 JP 4149289 A JP4149289 A JP 4149289A JP 14928992 A JP14928992 A JP 14928992A JP 2504358 B2 JP2504358 B2 JP 2504358B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- press
- damping
- steel plate
- steel plates
- vibration
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
- Resistance Welding (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は制振鋼板によって成形
されるプレス成形品の製造方法に関する。
されるプレス成形品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】振動が発生する箇所に取り付けられるプ
レス成形品は、その振動によって騒音が発生しないよう
単一鋼板に代わり制振鋼板が用いられることが多い。た
とえば、エンジンにおけるオイルパンを上記制振鋼板で
形成すると、その騒音低減効果は著しい。上記制振鋼板
は2枚の鋼板間に樹脂製のダンピングフィルムを介在さ
せ、これら三者を接着固定して形成されている。
レス成形品は、その振動によって騒音が発生しないよう
単一鋼板に代わり制振鋼板が用いられることが多い。た
とえば、エンジンにおけるオイルパンを上記制振鋼板で
形成すると、その騒音低減効果は著しい。上記制振鋼板
は2枚の鋼板間に樹脂製のダンピングフィルムを介在さ
せ、これら三者を接着固定して形成されている。
【0003】このような制振鋼板をプレス加工して上記
オイルパンを形成すると、接合された鋼板相互間にいわ
ゆる板ずれが生じる。その結果、鋼板間に介在されたダ
ンピングフィルムが上記鋼板から剥離し、制振効果の低
減を招くことになる。
オイルパンを形成すると、接合された鋼板相互間にいわ
ゆる板ずれが生じる。その結果、鋼板間に介在されたダ
ンピングフィルムが上記鋼板から剥離し、制振効果の低
減を招くことになる。
【0004】そこで、従来は実開昭60−157026
号公報に示されるように制振鋼板の鋼板相互間が相対変
位を起こす部分を、プレス加工の前に予めスポット溶接
してからその制振鋼板をプレス加工するようにしてい
た。
号公報に示されるように制振鋼板の鋼板相互間が相対変
位を起こす部分を、プレス加工の前に予めスポット溶接
してからその制振鋼板をプレス加工するようにしてい
た。
【0005】しかしながら、このようにして成形された
製品は、一対の鋼板間のずれがスポット溶接の箇所で阻
止されるので、その箇所に応力が集中し、スポット溶接
が外れて制振効果が低減したり、最悪の場合にはそのス
ポット溶接の部分から鋼板に亀裂が生じるなどの恐れが
あった。
製品は、一対の鋼板間のずれがスポット溶接の箇所で阻
止されるので、その箇所に応力が集中し、スポット溶接
が外れて制振効果が低減したり、最悪の場合にはそのス
ポット溶接の部分から鋼板に亀裂が生じるなどの恐れが
あった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来はプ
レス加工の前に予めスポット溶接してから制振鋼板をプ
レス加工するようにしていたので、スポット溶接が外れ
たり、鋼板に亀裂が生じるなどの恐れがあった。
レス加工の前に予めスポット溶接してから制振鋼板をプ
レス加工するようにしていたので、スポット溶接が外れ
たり、鋼板に亀裂が生じるなどの恐れがあった。
【0007】この発明は上記事情に基づきなされたもの
で、その目的とするところは、制振鋼板によって製品を
プレス成形する場合に、応力集中により一対の鋼板に剥
離や亀裂が発生しないようにしたプレス成形品の製造方
法を提供することにある。
で、その目的とするところは、制振鋼板によって製品を
プレス成形する場合に、応力集中により一対の鋼板に剥
離や亀裂が発生しないようにしたプレス成形品の製造方
法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明は、2枚の鋼板間にダンピングフィルムを介
在させ、これら三者を互いに接着してなる制振鋼板を深
絞りのプレス成形を行う第1工程と、同第1工程の後、
同第1工程のプレス成形により上記鋼板相互の相対変位
が生じた部分のうち、少なくとも底面部をスポット溶接
により相互に固着せしめる第2工程とを備えたことを特
徴とするプレス成形品の製造方法である。
にこの発明は、2枚の鋼板間にダンピングフィルムを介
在させ、これら三者を互いに接着してなる制振鋼板を深
絞りのプレス成形を行う第1工程と、同第1工程の後、
同第1工程のプレス成形により上記鋼板相互の相対変位
が生じた部分のうち、少なくとも底面部をスポット溶接
により相互に固着せしめる第2工程とを備えたことを特
徴とするプレス成形品の製造方法である。
【0009】
【作用】このようなプレス成形品の製造方法によれば、
一対の鋼板に応力の発生を招くことなく、制振鋼板をプ
レス成形することができる。
一対の鋼板に応力の発生を招くことなく、制振鋼板をプ
レス成形することができる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の一実施例に係わるプレス成
形品の製造方法を図面を参照して説明する。図2は制振
鋼板1を示し、この制振鋼板1は一対の鋼板2間に合成
樹脂などの弾力性を有するダンピングフィルム3が介装
され、これら三者を相互に接着固定して形成されてい
る。
形品の製造方法を図面を参照して説明する。図2は制振
鋼板1を示し、この制振鋼板1は一対の鋼板2間に合成
樹脂などの弾力性を有するダンピングフィルム3が介装
され、これら三者を相互に接着固定して形成されてい
る。
【0011】上記制振鋼板1からはプレス成形品として
たとえば図1に示すオイルパン4が第1工程のプレス加
工によって成形される。このようにして成形されたオイ
ルパン4は2枚の鋼板2の相対的なずれの大きな箇所、
たとえば側壁1aや底壁1bなどのそれぞれ複数箇所に
第2工程のスポット溶接5が施される。そのため、制振
鋼板1をプレス成形することによって一対の鋼板2間に
ずれが生じ、ダンピングフィルム3と上記鋼板2とに剥
離が生じても、プレス成形後にスポット溶接5を施すこ
とによってその剥離した箇所の一対の鋼板2とダンピン
グフィルム3との三者を接合固定できるから、上記ダピ
ングフィルム3による制振効果が低下するようなことが
ない。
たとえば図1に示すオイルパン4が第1工程のプレス加
工によって成形される。このようにして成形されたオイ
ルパン4は2枚の鋼板2の相対的なずれの大きな箇所、
たとえば側壁1aや底壁1bなどのそれぞれ複数箇所に
第2工程のスポット溶接5が施される。そのため、制振
鋼板1をプレス成形することによって一対の鋼板2間に
ずれが生じ、ダンピングフィルム3と上記鋼板2とに剥
離が生じても、プレス成形後にスポット溶接5を施すこ
とによってその剥離した箇所の一対の鋼板2とダンピン
グフィルム3との三者を接合固定できるから、上記ダピ
ングフィルム3による制振効果が低下するようなことが
ない。
【0012】また、オイルパン4には第1工程のプレス
成形後の第2工程によってスポット溶接を施すようにし
たので、予めスポット溶接5を施してからプレス成形す
る場合のようにスポット溶接5の箇所に応力が集中し、
その箇所のスポット溶接5が外れたり、鋼板2に亀裂が
生じるなどのことがない。
成形後の第2工程によってスポット溶接を施すようにし
たので、予めスポット溶接5を施してからプレス成形す
る場合のようにスポット溶接5の箇所に応力が集中し、
その箇所のスポット溶接5が外れたり、鋼板2に亀裂が
生じるなどのことがない。
【0013】なお、この発明に係わるプレス成形品の製
造方法は上記一実施例に限定されず、たとえばプレス成
形品としてはオイルパンだけでなく、他のものであって
もよく、要は制振効果を持たせて有効なプレス成形品の
製造であれば、用いることができる。
造方法は上記一実施例に限定されず、たとえばプレス成
形品としてはオイルパンだけでなく、他のものであって
もよく、要は制振効果を持たせて有効なプレス成形品の
製造であれば、用いることができる。
【0014】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、第
1工程により制振鋼板を深絞りのプレス成形した後に、
鋼板相互の相対的変位が生じた部分のうち、少なくとも
底面部分を第2工程によりスポット溶接するようにした
から、最終的に剥離箇所がなく制振効果の優れた製品を
得ることができ、しかも予めスポット溶接をした制振鋼
板をプレス加工する場合のようにそのスポット溶接箇所
に応力が集中して剥離や亀裂が生じるなどのことがな
い。さらに、深絞りによってとくに剥がれが生じ易い底
面部の制振効果がなくなった部分をスポット溶接により
固着することで、剥がれが生じていない部分の剥がれが
進行するのを抑制できるから、全体の制振効果を確実に
維持することができる。
1工程により制振鋼板を深絞りのプレス成形した後に、
鋼板相互の相対的変位が生じた部分のうち、少なくとも
底面部分を第2工程によりスポット溶接するようにした
から、最終的に剥離箇所がなく制振効果の優れた製品を
得ることができ、しかも予めスポット溶接をした制振鋼
板をプレス加工する場合のようにそのスポット溶接箇所
に応力が集中して剥離や亀裂が生じるなどのことがな
い。さらに、深絞りによってとくに剥がれが生じ易い底
面部の制振効果がなくなった部分をスポット溶接により
固着することで、剥がれが生じていない部分の剥がれが
進行するのを抑制できるから、全体の制振効果を確実に
維持することができる。
【図1】この発明の一実施例を示すオイルパンの斜視
図。
図。
【図2】同じく制振鋼板の斜視図。
【図3】同じく制振鋼板の断面図。
1…制振鋼板、2…鋼板、3…ダンピングフィルム、4
…オイルパン、5…スポット溶接。
…オイルパン、5…スポット溶接。
Claims (1)
- 【請求項1】 2枚の鋼板間にダンピングフィルムを介
在させ、これら三者を互いに接着してなる制振鋼板を深
絞りのプレス成形を行う第1工程と、同第1工程の後、
同第1工程のプレス成形により上記鋼板相互の相対変位
が生じた部分のうち、少なくとも底面部をスポット溶接
により相互に固着せしめる第2工程とを備えたことを特
徴とするプレス成形品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4149289A JP2504358B2 (ja) | 1992-06-09 | 1992-06-09 | プレス成形品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4149289A JP2504358B2 (ja) | 1992-06-09 | 1992-06-09 | プレス成形品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06292928A JPH06292928A (ja) | 1994-10-21 |
JP2504358B2 true JP2504358B2 (ja) | 1996-06-05 |
Family
ID=15471932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4149289A Expired - Fee Related JP2504358B2 (ja) | 1992-06-09 | 1992-06-09 | プレス成形品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2504358B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102011055654A1 (de) * | 2011-11-23 | 2013-05-23 | Thyssenkrupp Steel Europe Ag | Herstellverfahren für ein Verbundblechteil mit metallischem Bereich |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5330972A (en) * | 1976-09-03 | 1978-03-23 | Mitsubishi Motors Corp | Method of fabricating complex layer structural bodies |
JPS60157026U (ja) * | 1984-03-27 | 1985-10-19 | いすゞ自動車株式会社 | プレス加工成型体 |
-
1992
- 1992-06-09 JP JP4149289A patent/JP2504358B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06292928A (ja) | 1994-10-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0633396B1 (en) | Metal gasket assembly | |
US5639101A (en) | Metal gasket assembly with shims | |
EP1222991A3 (en) | Panel structure and a friction welding method | |
JPH0625598B2 (ja) | 面圧調整片付金属積層形ガスケット | |
CA2393434C (en) | Vehicle component mounting assembly | |
JP2504358B2 (ja) | プレス成形品の製造方法 | |
US5095773A (en) | Joining structure of vehicular power plant | |
JP4313748B2 (ja) | 少なくとも一つの肉厚な楔部材を含むシリンダヘッド用多層ガスケット | |
JP3131117B2 (ja) | シリンダーヘッドガスケット | |
JPS63210464A (ja) | 積層金属ガスケツト | |
JPS62247159A (ja) | シリンダヘツド・パツキン | |
JPH05228568A (ja) | アクスルケースのプレス成形法 | |
JP2587495B2 (ja) | かごの側板 | |
JPH11201286A (ja) | ガスケット | |
JPH0618645U (ja) | 二重構造のシリンダーヘッドカバー | |
JP3126418B2 (ja) | 金属ガスケット | |
JPH054908Y2 (ja) | ||
JP2928191B2 (ja) | 金属製ガスケットおよびその取付構造 | |
JP4113737B2 (ja) | ヘミング構造 | |
JP3784918B2 (ja) | 半打ち抜き加工用パンチ、これを用いた半打ち抜き穴の加工方法 | |
JP2588725Y2 (ja) | 内燃機関のオイルパン | |
KR100734432B1 (ko) | 조립형 진공함 및 그의 제작방법 | |
JPH08193642A (ja) | ダイナミックダンパ | |
JPH0349101Y2 (ja) | ||
JP2908809B2 (ja) | プレス機械 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960213 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |