JP2504190B2 - チャタリング防止回路 - Google Patents

チャタリング防止回路

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JP2504190B2
JP2504190B2 JP1140326A JP14032689A JP2504190B2 JP 2504190 B2 JP2504190 B2 JP 2504190B2 JP 1140326 A JP1140326 A JP 1140326A JP 14032689 A JP14032689 A JP 14032689A JP 2504190 B2 JP2504190 B2 JP 2504190B2
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chattering
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隆 藤井
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はチャタリングの防止回路に関し、特に機械式
接点を有するスイッチの発するチャタリングの影響を最
小におさえるのに効果的なチャタリング防止回路に関す
る。
〔従来の技術〕 近年の半導体集積回路の進歩とそれに伴う各種機器の
機能向上に伴い、スイッチを用いて複雑な操作を行う機
器が多くなっている。その一例としてディジタル時計を
あげる事ができるが、その操作の一例として、時刻設定
を行うのに時刻に応じた回数だけある特定のスイッチを
押すという例を考える事ができる。この場合、スイッチ
を接続する半導体集積回路に要求される重要な特性とし
て、スイッチの機械的接点が発するチャタリングを防止
又は入力しないようにする事がある。これは、チャタリ
ングにより、実際にスイッチが押された回数以上の値が
取り込まれてしまう事を防止する為である。
従来、この種のチャタリングによる過剰な入力を防止
するチャタリング防止回路としては、入出力特性にヒス
テリシスを持つシュミットトリガ回路がよく用いられて
いる。しかしながら、シュミットトリガ回路の持つヒス
テリシスな入力電圧の閾値に対するものであり、機械的
接点が発するチャタリングのように激しく“0",“1"を
繰り返すチャタリングに対してはシュミットトリガ回路
の効果は薄い。
チャタリング防止回路の他の方式として、ソフトウェ
アによってチャタリングを防止する方法も従来よりよく
用いられている。たとえばある入力ポートの値が“0"か
ら“1"に変化した場合に、ポートの状態をある一定期間
後に再び取り込み、再度“1"となっている事を確認した
後に内部処理に移る等の方法である。ソフトウェアによ
る方法は柔軟性に優れており、スイッチの性質に見合っ
たチャタリング防止回路を構成できる利点があるが、マ
イクロプロセッサータイプの半導体集積回路にしか適用
できないという欠点がある。
マイクロプロセッサタイプでない、所謂布線論理型の
半導体集積回路においては、チャタリング防止回路とし
てD型のフリップフロップや、それを直列に接続したシ
フトレジスタなどが従来よりよく用いられている。シフ
トレジスタタイプのチャタリング防止回路の縦来例を第
5図に示す。入力INが“0"の場合5段のD型フリップフ
ロップを縦属接続したシフトレジスタ1は全てリセット
されており、出力OUTも“0"となる。入力INが“1"とな
るとクロックφに同期してデータはシフトレジスタ1の
中を右へ一段ずつシフトされる。クロック5ケ分の間入
力INが“1"であると出力OUTも“1"となる。しかしなが
ら、チャタリングによりその間に一度でも入力INが“0"
になると、5段のシフトレジスタ中のD型フリップフロ
ップは全てリセットされてしまい、再度計数が開始され
る。タイムチャートを第6図に示す。シフトレジスタタ
イプのチャタリング防止回路はシフトレジスタ1の段数
とクロックφの周期を任意に選択する事ができ、それに
よりスイッチの種類と端子の機能に合せたチャタリング
防止回路を選択できる利点がある。しかしながら第5図
の例では入力の立上り時のチャタリングしか防止でき
ず、入力の立下り時のチャタリングや、入力が“1"の時
の入力の瞬間に対しては全く無防備であるという欠点が
ある。第5図の例において、シフトレジスタ1をセット
型にし、入力端子INに接続されるインバータを省略する
事により、立下り検出型のチャタリング防止回路を構成
する事は容易であるが、いずれにしても立上り時または
立下り時のどちらか一方のみのチャタリングしか防止で
きない。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述したように、従来のチャタリング防止回路では、
シュミットトリガ回路では機械的接点が発するチャタリ
ングを防止するには不十分であり、ソフトウェアによる
方法ではその適用はマイクロプロセッサ型の半導体集積
回路に限定され、シフトレジスタを用いる方法では立上
り,立下りのいずれか一方にしか適用できないという欠
点がある。
本発明の目的は布線論理型の半導体集積回路にも適用
でき、機械的接点が発するチャタリングを効果的に防止
でき、入力の立上り,立下りのいずれにも適用できるチ
ャタリング防止回路を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明のチャタリング防止回路は、一方の入力に入力
端子を、他方の入力に出力端子を接続する排他的論理和
と、この排他的論理和の出力を入力とし、同排他的論理
和回路の出力が“1"または“0"のいずれかの時に全段を
初期化するように構成されたシフトレジスタと、このシ
フトレジスタの出力を入力に、出力端子を出力に接続す
るT型フリップフロップとを有して構成されている。
〔実施例〕
次に本発明について図面を参照して説明する。
第1図は本発明の一実施例である。第1図で、5段の
リセット付きD型フリップフロップを縦属接続したシフ
トレジスタ1の出力にT型フリップフロップ2を接続
し、その出力を出力端子OUTとするとともに入力端子IN
と出力端子OUTとを排他的論理和回路3に入力し、この
排他的入力回路3の出力をシフトレジスタ1に加えるよ
うにしている。初期状態として入力信号IN=“0",出力
信号OUT=“0"を仮定する。排他的論理和回路3の出力
は“0"であるからシフトレジスタ1は全段のフリップフ
ロップがリセットされている。この状態で入力信号INが
“0"から“1"に変化すると排他的論理和回路3の出力は
“1"となる。クロックφが5ケ入力される間入力信号IN
=“1"が維持されればシフトレジスタ1の出力は“1"と
なるが、その間一度でも入力信号INが“0"となるとシフ
トレジスタ1中のフリップフロップは全段リセットさ
れ、再度計数が開始される。シフトレジスタ1の出力が
“1"となると、次のクロックのタイミングでTフリッ
プフロップ2が反転し、出力信号OUTは“1"となる。出
力信号OUTが“1"となると排他的論理和回路3の出力は
“0"となりシフトレジスタ1中のフリップフロップは全
段リセットれる。この状態で入力信号INの“1"の状態が
初めて回路内部に取り込まれ、これ以後はチャタリング
防止回路は立下り検出にモードを変える。
次に入力信号INが“1"から“0"に変化すると、先程と
同様排他的論理和回路3の出力は“1"となる。クロック
φが5ケ入力される間入力信号INが“0"を維持すればシ
フトレジスタ1の出力は“1"となるが、その間一度でも
入力信号INが“1"となるとシフトレジスタ1中のフリッ
プフロップは全段リセットされ、再度計数が開始され
る。シフトレジスタ1の出力が“1"となると、次のクロ
ックのタイミングでTフリップフロップ2が反転し、
出力信号OUTは“0"となる。出力信号OUTが“0"となると
排他的論理和回路3の出力は“0"となり、シフトレジス
タ1中のフリップフロップは全段リセットされる。この
状態で入力信号INの“0"の状態が初めて回路内部に取り
込まれ、これ以後はチャタリング防止回路は立上り検出
にモードを変える。以上説明した動作を示すタイムチャ
ートを第2図に示す。
尚、第1図の論理を反転し、第3図のように排他的論
理和回路3の出力でシフトレジスタ1中のフリップフロ
ップをリセットし、シフトレジスタ1の出力をインバー
タを介してT−フリップフロップ2に入力するように構
成しても同様の効果が得られることは言うまでもない。
第4図は本発明の他の実施例を示す回路図である。11
は3段のシフトレジスタであり、12は2段のシフトレジ
スタである。これらシフトレジスタ11と12とは直列に接
続されている。13はセレクタであり,シフトレジスタ11
または12の出力を出力信号OUTの状態に従って選択する
よう接続されている。14はT型フリップフロップであ
り、15は排他的論理和回路である。第4図の実施例は入
力信号INの立上り時は3段のシフトレジスタ11で動作
し、立下り時はシフトレジスタ11と12との5段で動作す
るよう構成されている以外は第1図の実施例と全く同様
の原理で動作する。この場合は入力の立上り時と立下り
時でチャタリング防止時間を変更できるという利点があ
る。
〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明のチャタリング防止回路
は、一方の入力に入力端子を、他方の入力に出力端子を
接続する排他的論理和回路と、この排他的論理和回路の
出力を入力とし、同排他的論理和回路の出力が“1"また
は“0"のいずれかの時に全段を初期化するように構成さ
れたシフトレジスタと、このシフトレジスタの出力を入
力に、出力端子を出力に接続するT型フリップフロップ
とを含んで構成する事により、布線論理型の半導体集積
回路にも適用でき、機械的接点が発するチャタリングを
効果的に防止でき、入力の立上り,立下りのいずれにも
適用できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す回路ブロック図、第2
図は第1図の実施例の動作を示すタイムチャート、第3
図は本発明の一実施例の変形例を示す回路ブロック図、
第4図は本発明の他の実施例を示す回路ブロック図、第
5図は従来例を示す回路ブロック図、第6図は第5図の
従来例の動作を示すタイムチャートである。 1,11,12……シフトレジスタ、2,14……T型フリップフ
ロップ、3,15……排他的論理和回路、13……セレクタ、
4,5……インバータ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方の入力に入力端子を、他方の入力に出
    力端子を接続する排他的論理和回路と、前記排他的論理
    和回路の出力を入力とし、前記排他的論理和回路の出力
    が“1"または“0"のいずれかの時に全段を初期化するよ
    うに構成されたシフトレジスタと、前記シフトレジスタ
    の出力を入力に、出力端子を出力に接続するT型フリッ
    プフロップとを有するチャタリング防止回路。
JP1140326A 1989-06-01 1989-06-01 チャタリング防止回路 Expired - Lifetime JP2504190B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7242260B2 (en) 2004-12-07 2007-07-10 Seiko Epson Corporation Real time clock apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55147821A (en) * 1979-05-08 1980-11-18 Toshiba Corp Digital filter

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US7242260B2 (en) 2004-12-07 2007-07-10 Seiko Epson Corporation Real time clock apparatus

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