JP2503780B2 - 半導体装置用基板の製造法 - Google Patents

半導体装置用基板の製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、構成部材である酸化アルミニウム(Al2O
3)焼結体の絶縁板材と銅(Cu)薄板材とをきわめて強
固に接合することができる半導体装置用基板の製造法に
関するものである。
〔従来の技術〕
従来、一般に、半導体装置用基板が、第1図に概略説
明図で示されるように、まず、2枚のCu薄板材Bの接合
面のそれぞれに酸化銅(Cu2O)を形成しておき、これを
Al2O3焼結体からなる絶縁板材Cを間にして重ね合わせ
た状態で、1065〜1085℃の温度に加熱して、接合面にCu
2OとCuによる液相を発生させて前記絶縁板材にCu薄板材
を接合し、このようにして得られた複合接合板材を通常
のはんだ材D、例えばSn-40%Pb合金を用いてCuからな
るヒートシンク板材Aに接合することにより製造される
ことは良く知られるところである。なお、上記半導体装
置用基板において、絶縁板材の上面側のCu薄板材が回路
形成用導体となり、同下面側が上記の通りはんだ付け用
となるものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、近年の半導体装置の高集積化および大電力化
に伴って半導体装置に発生する熱量が増大するようにな
り、これに伴って半導体装置が受ける発熱・冷却の繰り
返しからなる温度サイクルもその振幅が大きく、苛酷に
なる傾向があるが、上記の半導体装置用基板において
は、Al2O3焼結体の絶縁板材とCu薄板材との接合強度が
十分でないために、これら両部材間に剥離が発生し易
く、信頼性の点で問題がある。
〔課題を解決するための手段〕
そこで、本発明者等は、上述のような観点から、半導
体装置用基板を製造するに際して、特にAl2O3焼結体の
絶縁板材とCu薄板材との接合強化をはかるべく研究を行
なった結果、Al2O3焼結体からなる絶縁板材の接合面と
なる両面に、予め電気メッキや化学メッキ、真空蒸着や
イオンプレーティング、さらにスパッタリングなどの通
常のメッキ法、化学蒸着法、あるいは物理蒸着法などを
用いて、Cu薄層を形成し、この状態ではAl2O3焼結体表
面に対するCu薄層の付着強度はきわめて弱いものである
が、これを酸素分圧が0.001〜0.1気圧の雰囲気中で、10
70〜1200℃の温度に1次加熱するとCu薄層のうちの表面
部が酸化してCu2Oとなり、このCu2OがAl2O3焼結体の表
面部と反応して複合酸化物を形成することから、Cu薄層
はAl2O3焼結体の表面にきわめて強固に結合するように
なり、ついで、Cu薄層結合のAl2O3焼結体をエッチング
して、前記Cu薄層のAl2O3焼結体との接合にあずからな
かった反対側の表面のCu2Oを除去した状態で、これを両
側からCu薄板材ではさんで重ね合わせ、これに0.2kgf/c
m2以上の圧力を加えながら800〜1020℃の温度に2次加
熱すると、前記Al2O3焼結体表面部のCu薄層とCu薄板材
は、お互いにCu同志であることから容易に強固に接合
し、このようにして形成した複合接合板材を通常のはん
だ材を用いてCuヒートシンク板材にはんだ接合してなる
半導体装置用基板においては、これが苛酷な温度サイク
ルにさらされても絶縁板材とCu薄板材とがきわめて強固
に接合していることから、これら部材間に剥離が発生す
ることがなくなり、著しく信頼性の高いものとなるとい
う知見を得たのである。
この発明は、上記知見にもとづいてなされたものであ
って、 Al2O3焼結体からなる絶縁板材の両面に、通常のメッ
キ法、化学蒸着法、あるいは物理蒸着法などを用いてCu
薄層を形成した後、 これを酸素分圧が0.001〜0.1気圧の雰囲気中、1070〜
1200℃の温度に1次加熱して、前記Cu薄層を前記絶縁板
材の表面に強固に接合させ、 ついで、上記絶縁板材を間にして上下両面からCu薄板
材を重ね合わせ、これに0.2kgf/cm2以上の圧力を加えな
がら800〜1020℃の温度に2次加熱して複合接合板材と
し、 この複合接合板材をCuヒートシンク板材にはんだ接合
してなる半導体装置用基板の製造法に特徴を有するもの
である。
つぎに、この発明の方法において、各種条件を上記の
通りに限定した理由を説明する。
(a)1次加熱の酸素分圧 酸素分圧が0.001気圧未満であると、Cu薄層表面に形
成されるCu2Oの量が少なすぎて、Al2O3焼結体の表面と
の反応が十分に行なわれず、この結果強固な接合が得ら
れず、一方酸素分圧が0.1気圧を越えると、Cu薄層の大
部分がCu2Oとなり、このCu2OがAl2O3との反応にあずか
ってしまうため、後工程でのCu薄板材との接合が不十分
で、強固な接合強度が得られないことから、酸素分圧を
0.001〜0.1気圧と定めた。
(b)1次加熱温度 その温度が1070℃未満になると、特にAl2O3焼結体表
面とCu薄層表面部に形成されたCu2Oとの反応が不十分と
なり、強固な接合をはかることができず、一方その温度
が1200℃を越えると、Cu薄層の大部分が直ちにCu2Oとな
り、これの大部分がAl2O3焼結体と反応して複合酸化物
となってしまい、この状態でのCu薄板材との接合では強
固な接合は得られないことから、その温度を1070〜1200
℃と定めた。
(c)2次加熱条件 その圧力が0.2kgf/cm2未満でも、またその加熱温度が
800℃未満でも、Al2O3焼結体にCu薄板材を強固に接合す
ることができず、一方その加熱温度が1020℃を越えると
表面酸化が生じるようになり、強固な接合が得られない
ことから、2次加熱における圧力を0.2kgf/cm2以上と
し、かつその温度を800〜1020℃と定めた。
〔実施例〕
つぎに、この発明の方法を実施例により具体的に説明
する。
絶縁板材として幅:50mm×厚さ:0.63mm×長さ:75mmの
寸法をもった純度:96%のAl2O3焼結体、回路形成用およ
びはんだ付け用として幅:45mm×厚さ:0.3mm×長さ:70mm
の寸法をもち、2枚を1組とした無酸素銅からなるCu薄
板材、並びに幅:50mm×厚さ:3mm×長さ:75mmの寸法をも
った無酸素銅からなるCuヒートシンク板材を用意し、ま
ず、上記Al2O3焼結体の両面に第1表に示される条件でC
u薄層を形成し、ついで同じく第1表に示される条件
で、酸素含有窒素気流中、1次加熱処理を行なって、前
記Cu薄層をAl2O3焼結体表面に接合させ、ついでこれに5
0%硝酸溶液を用いてエッチング処理を施した後、これ
を両側から上記Cu薄板材ではさんで重ね合わせ、同じく
第1表に示される条件で2次加熱処理を施して、前記Cu
薄板材をAl2O3焼結体に結合させて複合接合板材を形成
し、引続いてこの複合接合板材を厚さ:300μmのSn-40
%Pb合金からなるはんだ材を用いて上記ヒートシンク板
材にはんだ接合することにより本発明法1〜6および比
較法1〜7をそれぞれ実施し、半導体装置用基板を製造
した。
なお、比較法1〜7は、いずれも製造条件のうちのい
ずれかの条件(第1表に※印を付す)がこ の発明の範囲から外れたものである。
また、比較の目的で、上記Al2O3焼結体を上記Cu薄板
材で両側からはさんで重ね合わせた状態で、酸素:1容量
%含有(酸素分圧:0.01気圧)のAr気流雰囲気中、温度:
1075℃に50分間保持の条件で加熱して、これら部材を前
記酸化性雰囲気によって形成されたCu2OとCuとの共晶に
よる液相の作用で接合し、この結果得られた複合接合板
材を同一の条件でヒートシンク板材にはんだ接合するこ
とにより従来法を行ない、半導体装置用基板を製造し
た。
つぎに、この結果得られた各種の基板について、温
度:150℃に加熱後、−55℃に冷却を1サイクルとする繰
り返し加熱冷却試験を行ない、絶縁板材とCu薄板材間に
剥離が発生するまでのサイクル数を20サイクル毎に観察
し、測定した。これらの結果を第1表に示した。
〔発明の効果〕
第1表に示される結果から、本発明法1〜6によって
製造された基板は、苛酷な条件下での加熱・冷却の繰り
返しによっても剥離が著しく発生しにくいのに対して、
従来法や比較法2,4で製造された基板は、いずれも短時
間で剥離が発生し、また比較法1,3、および5〜7ではA
l2O3焼結体とCu薄板材の十分な接合が行なわれないこと
が明らかである。
上述のように、この発明の方法によれば、苛酷な温度
サイクルにさらされても絶縁板材とCu薄板材の接合面に
剥離が発生せず、したがってすぐれた熱伝導性と放熱性
を著しく長期に亘って発揮し、かつ半導体装置の高集積
化および大電力化に十分対応することができる基板を製
造することができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は半導体装置用基板の概略説明図である。 A……ヒートシンク板材、B……Cu薄板材、C……絶縁
板材、D……はんだ材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−289950(JP,A) 特開 昭63−65653(JP,A) 特開 昭62−226645(JP,A) 特開 昭61−30042(JP,A) 特開 平2−100347(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化アルミニウム焼結体からなる絶縁板材
    の両面に、通常のメッキ法、化学蒸着法、あるいは物理
    蒸着法などを用いて銅薄層を形成した後、 これを酸素分圧が0.001〜0.1気圧の雰囲気中、1070〜12
    00℃の温度に1次加熱して、前記銅薄層を前記絶縁板材
    の表面に強固に接合させ、 ついで、この絶縁板材を間にして上下両面から銅薄板材
    を重ね合わせ、これに0.2kgf/cm2以上の圧力を加えなが
    ら800〜1020℃の温度に2次加熱して複合接合板材と
    し、 最終的に、この複合接合板材を銅からなるヒートシンク
    板材にはんだ接合することを特徴とする半導体装置用基
    板の製造法。
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